JPS6030396B2 - 合成繊維用油剤組成物 - Google Patents

合成繊維用油剤組成物

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JPS6030396B2
JPS6030396B2 JP1678680A JP1678680A JPS6030396B2 JP S6030396 B2 JPS6030396 B2 JP S6030396B2 JP 1678680 A JP1678680 A JP 1678680A JP 1678680 A JP1678680 A JP 1678680A JP S6030396 B2 JPS6030396 B2 JP S6030396B2
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oil composition
weight
yarn
compound
synthetic fibers
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JP1678680A
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JPS56112572A (en
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弘 中村
紀夫 藤丸
繁之 甲斐
忠光 岡本
知子 後藤
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は合成繊維、特に仮撚加工用合成繊維を処理する
ための油剤組成物に関するものであり、仮撚加工時にヒ
ーター汚れその他の操業上のトラブルを起さず、かつ港
縮I性のすぐれた加工糸を与える油剤組成物を提供する
ことを目的とするものである。
最近合成繊維の仮撚加工糸の用途が拡大するとともに加
工条件が非常に厳しくなってきている。
すなわち加工速度の上昇とともに加工温度の上昇が図れ
ている。加工温度の上昇化は繊維上に処理される油剤に
耐熱性を要求することになり、また加工速度の上昇は必
然的に仮撚スピンドルや仮協摩擦体の回転数の上昇を伴
ない、油剤が適当でないと撚斑が生じたり、十分加燃さ
れなかったりして満足な糸質の加工糸を得ることができ
ない。従釆耐熱性等の向上を目的とした油剤組成物は種
々提案されているが、操業性および糸質の両方を十分満
足するものはなかった。たとえば耐熱性の良好な油剤組
成物としてビスフェノールA(ビスAと略称する。)の
エチレンオキシド(EOと略称する。)および/または
プロピレソオキシド(POと略称する。)付加化合物を
主成分とするものが椿公昭53一4323叫号、同53
−46958号等で提案されており、耐熱性の点では一
応満足すべきものであるが、仮撚加工時のヒータープレ
ート汚れの問題は解消されず、また糸質面でも十分満足
できるものではなかった。また仮撚加工時のヒータープ
レート汚れ等を解消した油剤組成物としてEO−PO共
重合体化合物を主成分とするものが持公昭52−470
7y号、同53一19717号等で提案されているが、
これらの化合物は糸条に付与した後に経時変化し、糸条
の脆化を起すという問題があった。本発明者らは上記の
ような欠点にない油剤組成物を見出すべく鋭意研究の結
果、ビスAのEOおよび/またはPO付加化合物とE0
・PO共重合体化合物とを特定の比率で、主成分として
含有させることによりこの目的を達成しうろことを見出
し、本発明に到達した。すなわち、本発明(第1発明)
はビスAのEOおよび/またはPO付加化合物とE○・
POの共重合体化合物とを、重量で2:1〜1:5の割
合で、合計で全組成物の5の重量%以上含有した仮撚加
工に供する合成繊維を処理するための油剤組成物を要旨
とするものである。
また油剤組成物には原糸製造時および仮撚加工時の静電
気障害を防止するために帯電防止剤が配合されるが、上
記第1発明の油剤組成物においては特定のホスフェート
系化合物が顕著な帯電防止効果を奏することが判明した
すなわち、第2発明は第1発明の油剤組成物において、
高級アルキルアコールもしくは高級アルキルフエノール
またはこれらにEOを1〜2モル付加した化合物とリン
酸との反応物のアルカリ金属塩を全組成物の3〜15重
量%含有させた仮撚加工に供する合成繊維を処理するた
めの油剤組成物を要旨とするものである。
本発明においてビスAのEOおよび/またはPO付加化
合物とはビスAのEOおよび/またはPO付加物および
それらの片末端または両末端をアシル基、アルキル基も
しくはアリール基とした化合物を意味し、EOおよび/
またはPOの付加モル数は20モル以下、好ましくは4
〜10モルが適当である。
この付加モル数があまり多いとビスAの特徴がうすれ、
耐熱性が悪くなる。特に好ましい化合物はピスAにEO
とPOとを付加し、両末端を高級脂肪酸でェステル化し
たものであり、具体的にはビスAのE○,PO各2モル
付加物のジラウリルまたはジステアリルェステル、ビス
AのE○、PO各4モル付加物のジラウリルまたはジス
テアリルェェステル、ビスAのE0 6モル、P0 4
モル付加物のジラウリルまたはジステアリルェステル等
が挙げられる。またE0・PO共重合体化合物とはEO
とPOとのブロックもしくはラングム共重合体およびそ
れらの片末端または両末端をアルキル基、アリール基も
しくはアシル基とした化合物を意味し、E○・PO共重
合体は分子量が5000以下、好ましくは500〜20
00のものが適当である。
分子量のあまり大きいものを用いるとき捲姿の良好なパ
ッケージが得られない。特に好ましい化合物はEOとP
Oとのブロック共重合体の片末端をブチル基、オクチル
基、ステアリル基等のアルキル基としたものである。ビ
スAのEOおよび/またはPO付加化合物とE○・PO
共重合体化合物とは重量2:1〜1:5の割合とする必
要があり、この範囲をはずれると両成分の特性の欠点が
表われてくる。
すなわち、前者が多くなると高摩擦となり、後者が多く
なると経時変化による腕化が起るようになる。またこれ
らの化合物は合計で全油剤組成物の5の重量%以上とす
ることが必要で、これより少なければ他の成分の比率が
増すことになり、本発明の目的が蓬せられない。本発明
の油剤組成物には上記成分のほかに乳化剤や帯電防止剤
が併用され、場合によっては他の平滑剤も併用される。
乳化剤としてはヒマシ油のEO付加物、高級アルコール
のEO付加物、高級脂肪酸のEO付加物等、平滑剤とし
てはオレィルオレェート、ドデシルステアレート、多価
アルコ−ルェステル、滋油等が使用できる。帯電防止剤
としては、アルキルスルホン酸金属塩、アルキルィミダ
ゾリン化合物等も使用しうるが、前記第2発明で規定し
たホスフェート化合物を使用すると顕著な帯電防止効果
が奏される。
かかるホスフェート化合物の具体例としてはオクチルホ
スフェートK塩、ラウリルホスフェートK塩、セチルホ
スフェートK塩、オレィルホスフェートK塩、ステアリ
ルホスフェートK塩、ノニルフェニルホスフェートK塩
およびこれらにEOを1〜2モル付加した化合物が挙げ
られる。(EOを付加する場合、3モル以上付加すると
帯電防止効果が著しく悪くなる。)これらのホスフェー
ト化合物は全油剤組成物の3〜15重量%となるように
配合する必要がある。この配合量が多すぎると油剤を付
与した糸条を処理するローラやガイド類を摩耗せしめた
り、粘着性が生じたりして好ましなく、あまり少なけれ
ば十分な帯電防止効果が奏されない。本発明の油剤組成
物は通常水性ェマルジョンとして合成繊維の級糸時に付
与される。
付与量は油分が繊維の0.3〜0.紅重量%、好ましく
は0.4〜0.6重量%付着する量とするのが適当であ
る。あまり多く付与することは不必要であるばかりでな
く、ヒータープレート汚れ防止にマイナスになる。本発
明の油剤組成物を用いると加工時のヒータープレート汚
れ等の操業上のトラブルがなく、かつ高捲縦で捲縞斑の
ない高品位の仮撚加工糸を得ることができる。またいわ
ゆる未解撚発生温度が高くなり、高温、高速での仮撚加
工が可能である。さらに特定のホスフヱート系帯電防止
剤を用いることにより、著しく帯電防止性が良好となり
、延伸時の糸割れ現象による捲きつきや加工時の切替の
際のデリベリーローラへの捲きつき等の問題が解消され
た。次に実施例により具体的に説明する。
なお実施例において特性評価は次の方法で行なつた。
原糸の勤摩擦係数:ェィコー式摩擦測定器を使用し、糸
速300m/minで対アルミナの勤摩擦係数を測定し
た。
発 煙:加工時に発生する煙を目視で判定し、なし〜ほ
とんどなしを「なし」とし、少しあり、多しをrあり」
とした。
ヒータープレート汚れ:20日間通糸後のヒーター溝薮
糸部およびカバーの汚れ状況を目視で判定して「なし」
と「ありJにわけて評価した。
未解撚発生温度:実施例の加工とは別に同じ加工条件で
ヒーター温度のみを188ooから3℃ピッチで上昇さ
せ、仮撚糸の仮撚状況を判定し、くびれ状のいわゆる未
解撚の発生する温度を記録した。
強度保持率:原糸の強度と加工糸の強度を引張試験機で
求め、力0ー永の「△技 原糸の強度×100で示した。
編地の風合:捲縮性を表わす尺度で目詰まりをよく厚地
ほどよい捲縮といえる。
まず加工糸を筒編して10000で熱処理して、目詰ま
りの状況を目視で判定し、次のランク付けで評価した。
5 厚地でポリコ.ーム盛大 4 やや厚地でボリューム感中 3 ″ 〃 小 2 やや薄地でボリューム感小 1 薄地でボリューム感なし 編地風合のバラッキ:筒線を80本編み、糠地風合のラ
ンク付けしたものをバラツキとして変動率(CV)で表
わした。
Cv=竺×100 X ただし支:サンプルの平均値 。
=標準偏差原糸の安定性:原糸を30℃×80%RH条
件下で30日間放置処理し、引張試験機で強力、伸度を
求め、処理前のそれと比較して表わした。
○ ほとんど低下しない △ 少し低下する 加工時のローラへの捲きつき:加工時に切替の際糸条を
故意にたるませてローラへの捲きつき状況を目視で判定
した。
ローラー部の帯電量:春日式帯電測定器で引取ローラ部
の帯電量を測定した。
実施例 1(第1発明関係) 第1表に示した油剤組成物を12%水性ェマルジョンと
してナイロン6繊維にその溶融紡糸時に油分として繊維
の0.6重量%付与し、1200m/minで捲き取り
、2.針苔に延伸して7−/24fの糸条を得た。
この原糸をスピンドル式仮撚加工機(三菱重工社製ST
−6型機)でスピンドル回転数35万rpm、ヒーター
温度185℃、撚数私om/Mの条件で20日間仮撚加
工した。
結果を第2表に示す。
第 1 表 第 2 表 実施例 2(第2発明関係) 第3表に示した油剤組成物を用いて実施例1と同様な試
験をした(ただし油分付着量は0.5重%とした。
)結果を第4表に示す。
(試験船.17〜19は第1発明に関しては実施例であ
る。)第 3 表 第 4 表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ビスフエノールAのエチレンオキシドおよび/また
    はプロピレンオキシド付加化合物とエチレンオキシド・
    プロピレンオキシド共重合体化合物とを、重量で2:1
    〜1:5の割合で、合計で全組成物の50重量%以上含
    有した仮撚加工に供する合成繊維を処理するための油剤
    組成物。 2 ビスフノールAのエチレンオキシドおよび/または
    プロピレンオキシド付加化合物とエチレンオキシド・プ
    ロピレンオキシド共重合体化合物とを、重量で2:1〜
    1:5の割合で、合計で全組成物の50重量%以上含有
    し、さらに高級アルキルアルコールもしくは高級アルキ
    ルフエノールまたはこれらにエチレンオキシドを1〜2
    モル付加した化合物とリン酸との反応物のアルカリ金属
    塩を全組成物3〜15重量%含有した仮撚加工に供する
    合成繊維を処理するための油剤組成物。
JP1678680A 1980-02-13 1980-02-13 合成繊維用油剤組成物 Expired JPS6030396B2 (ja)

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