JPH0571703B2 - - Google Patents

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JPH0571703B2
JPH0571703B2 JP21588185A JP21588185A JPH0571703B2 JP H0571703 B2 JPH0571703 B2 JP H0571703B2 JP 21588185 A JP21588185 A JP 21588185A JP 21588185 A JP21588185 A JP 21588185A JP H0571703 B2 JPH0571703 B2 JP H0571703B2
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JP
Japan
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general formula
cotton
weight
raw cotton
sticky
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JP21588185A
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JPS6278262A (ja
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Masami Oonishi
Keisuke Obata
Heihachi Yashima
Kazue Takahashi
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NIPPON MENGYO GIJUTSU KEIZAI
NIPPON MENGYO GIJUTSU KEIZAI KENKYUSHO
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NIPPON MENGYO GIJUTSU KEIZAI
NIPPON MENGYO GIJUTSU KEIZAI KENKYUSHO
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Publication date
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野 本発明は、通常の紡績条件下で紡績性不良の木
綿原綿に付与して、その紡績性を改善することが
できる綿糸紡績用処理剤に関するものである。 (ロ) 従来の技術 木綿は、風合が良く、吸湿性があり、染色性が
良い、などの特長を有し、従来から天然繊維の中
で最も多く衣料に用いられている。そして世界各
地で綿花が多量に栽培されている。しかしこれら
綿花(以下原綿という。)の中には、栽培の過程
で、ある種の昆虫の分泌物である、粘着性糖分を
多く含むハネデユと呼ばれる粘着性の物質が付着
し、紡績工程でローラ巻付き等の種々のトラブル
を生じることが知られている。このような粘着性
物質付着原綿(以下粘着性原綿ともいう。)の粘
着性の原因とその対策等については、日本紡績協
会編「繊維技術ユニース」第521号(昭和55年9
月発行)の第1〜6頁「綿花の粘着性に関する一
考察」で詳しく論じられている。現在これらの粘
着性原綿を紡績する場合、実際に行われている対
策としては次の2方法が主なものである。 関係湿度を55%以下に下げて紡績する。 粘着性の無い原綿中に適当量混合して紡績す
る。 しかし、の単に関係湿度を下げて紡績するこ
とは、省エネルギーの面で不利であるうえに、木
綿の紡績において湿度が低いことは、風綿あるい
はダストの発生が激しく、糸切れの増加、作業環
境の悪化を招き、又静電気の発生も伴うという重
大な問題が派生する。又の粘着性の無い原綿と
混合することは、本質的な解決法ではないため、
長期間の紡績で機械の各所に粘着性物質の堆積が
生じ、各種トラブルの原因となる。 (ハ) 発明が解決しようとする問題点 そこで本発明者等は上記の点に鑑み、粘着性原
綿の粘着性自体を低下させるという本質的な解決
手段を検討した。その結果木綿の紡績の際、原綿
にある特定の処理剤を付与することにより、原綿
の種類、ハネデユーの存在等にかかわりなく紡績
性を向上させ得ることを見い出し、本発明に至つ
たのである。 (ニ) 問題点を解決するための手段 即ち本発明は、下記一般式()及び/又は下
記一般式()で表されるエステル化合物(以下
単にエステル化合物という。)80〜40重量%と下
記一般式()で表されるエーテル化合物(以下
単にエーテル化合物という。)20〜60重量%とを
含有することを特徴とする綿糸紡績用処理剤に係
るものである。 一般式();
【化】 (但し、Q1,Q2,Q3,Q4は各々H又はR1CO
を、R1は炭素数11〜17の脂肪族炭化水素基を表
し、且つQ1,Q2,Q3,Q4のうち少なくとも一つ
はR1COである。k,l,mは各々0又は正の整
数であつて、k+l+mは5〜30である。) 一般式();
【化】 (但し、Q1,Q2,Q3,Q4,R1は上記一般式
()の場合と同様であり、又k,l,m及びk
+l+mも一般式()の場合と同様である。) 一般式(); R2O(C2H4O)oH () (但し、R2は炭素数12〜18の脂肪族炭化水素
基を表し、nは3〜20の整数を表す。) 一般式()及び一般式()で表されるエス
テル化合物はポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステルの一種であつて、前者は1,4−ソル
ビタンから、後者は1,5−ソルビタンから誘導
されるものである。このエステル化合物は、1,
4−若しくは1,5−ソルビタンにエチレンオキ
サイドを付加させた後炭素数12〜18の脂肪酸でエ
ステル化させることにより、又は1,4−若しく
は1,5−ソルビタンを炭素数12〜18の脂肪酸で
エステル化させた後エチレンオキサイドを付加さ
せることにより得ることができる。 エステル化に用いる脂肪酸としては、炭素数12
〜18の脂肪酸を単独で又は混合して用いる。炭素
数が12未満の場合、即ち一般式()又は()
におけるR1の脂肪族炭化水素の炭素数が11未満
の場合は、原綿に付与した際、構成繊維間の摩擦
係数が高くなり、紡績中或いは紡績された糸の品
質に悪影響を与え好ましくない。又、脂肪酸の炭
素数が18を超える場合、即ち一般式()又は
()におけるR1の炭素数が17を超える場合は、
化合物自体が高粘度となりスプレー等で付与する
ことが困難となると共に化合物が高価となるので
好ましくない。好ましい脂肪酸としては、飽和脂
肪酸のうちではラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸が挙げられ、不飽和脂肪
酸のうちではオレイン酸が挙げられる。 エステルの生成は、少なくとも脂肪酸とソルビ
タン若しくはエチレンオキサイドを付与させたソ
ルビタンエステルの少なくとも一つのOH基との
間で行わせ、必要によりの他のOH基との間で行
わせてもよい。従つて本発明において、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノ脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタンジ脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビタントリ脂肪酸エステル
等を単独で又は混合して用いることができる。 エチレンオキサイドの付加モル数は5〜30モル
の範囲で適用する。そしてエチレンオキサイドの
付加位置はソルビタンの六位の炭素原子以外、即
ち1,4−ソルビタンの場合は二,三,五位の炭
素原子に、1,5−ソルビタンの場合は二,三,
四位の炭素原子に付加させる。エチレンオキサイ
ドの付加モル数が5モル未満の場合には、化合物
自体が粘着性を有してくるため、粘着性低下のた
めの綿糸紡績用処理剤の一成分として用いるのに
好ましくない。又30モルを超える場合には、原綿
中に含まれる粘着性糖分の分子構造との相違が顕
著となり、溶解作用が低下するため好ましくな
い。 一般式()で表されるエーテル化合物は、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル又はポリオキ
シエチレンアルケニルエーテルの一種であつて、
炭素数12〜18の脂肪族飽和アルコール又は脂肪族
不飽和アルコールにエチレンオキサイドを3〜20
モル付加重合させて得られるものである。 エーテル化合物を得るのに用いる脂肪族アルコ
ールの炭素数は12〜18、即ち一般式()におけ
る脂肪族炭化水素基の炭素数は12〜18である。特
に好ましい態様は、用いる脂肪族アルコールがラ
ウリルアルコール、オレインアルコール又は炭素
数12〜13の第二級アルコール(セカンダリアルコ
ール)の場合である。これを用いて得たエーテル
化合物は、常温で液状で且つスプレー等で噴霧す
るのに適当な粘度を持つからである。 エーテル化合物のエチレンオキサイド付加モル
数は、3〜20モルである。付加モル数が3モル未
満の場合は、界面活性作用が低下し、溶解された
粘着性糖分の希釈・分散作用が低下するので好ま
しくない。又、付加モル数が20モルを超える場合
は、化合物の粘度が高くなり、スプレー等で付与
することが困難となるため好ましくない。 上記のエステル化合物80〜40重量%と上記のエ
ーテル化合物20〜60重量%を配合して本発明に係
る綿糸紡績用処理剤を得ることができる。綿糸紡
績用処理剤の配合比として、エステル化合物が40
%未満の場合は、粘着性糖分の溶解作用が低下し
好ましくない。又、80重量%を超えても溶解作用
は上限に達し変化しないため、超えた分量につい
ては綿糸紡績用処理剤中に他の高価を有するエー
テル化合物を配合した方が有利である。一方、エ
ーテル化合物の配合比が20重量%未満の場合は、
溶解された粘着性糖分の希釈・分散作用が低下し
好ましくない。又、60重量%を超えると、同時に
配合するエステル化合物の配合比が減少するため
好ましくない。 本発明に係る綿糸紡績用処理剤の原綿に対する
付与は、噴霧状で行えばよく、付与量は原綿の性
状にもよるが通常0.05〜1.0重量%(対繊維重量
…以下o.w.f.という。)が最も好ましい。 (ホ) 作用 本発明に係る綿糸紡績用処理剤の一成分である
エステル化合物は、原綿中に含まれる粘着性糖分
と類似の分子構造を有するため、この粘着性糖分
を容易に溶解せしめる作用を有する。そして他の
一成分であるエーテル化合物は、非イオン界面活
性剤の一種で、上記のエステル化合物と相溶性が
極めて良好なため、エステル化合物によつて溶解
された粘着性糖分を希釈し、分散させる作用を有
している。従つて、上記の二成分よりなる本発明
に係る綿糸紡績用処理剤を、原綿に付与すること
により、原綿中に含まれている粘着性糖分がエス
テル化合物によつて容易に溶解せしめられ、引き
続いてエーテル化合物によつて粘着性糖分が希
釈・分散せしめられ、その結果原綿の粘着性を、
紡績中にローラ巻付き等のトラブルを発生させな
い程度に低下させることができる。 (ヘ) 実施例 実施例 1 スーダン産の60′S原綿に、ポリオキシエチレン
(20モル付加)ソルビタントリオレエート70重量
%とポリオキシエチレン(10モル付加)セカンダ
リアルキル(炭素数12〜13)エーテル30重量%と
を混合して調整した線糸紡績用処理剤を噴霧して
0.5%o.w.f.付与した。これを、混打綿、梳綿、練
条の各工程に通した。混打綿工程では13oz/yd
のラツプ状に、梳綿工程では320ゲレン/6ydの
スライバ状に、練条工程ではカードスライバを6
本供給して6.4倍ドラフトし(第一回通し)得ら
れたスライバをさらに6本供給して5.5倍ドラフ
トして(第二回通し)、330ゲレン/6ydのスライ
バを作製した。練条速度は60m/分で行い、30分
間の運転におけるローラ巻付き回数は、前記第一
回通しで2回及び第二回通しで3回であつた。 これに対し比較例として、実施例1と同じ原綿
を用い、そのまま即ち本発明に係る綿糸紡績用処
理剤を付与することなく、実施例1と全く同じ条
件で混打綿、梳綿、練条の各工程を通した。練条
工程での30分間の運転におけるローラ巻付き回数
は第一回通しで9回及び第二回通しで10回であつ
た。 実施例 2 実施例1で用いた原綿とは産地の異なる粘着性
物質付着原綿100重量%、及びこの粘着性物質付
着原綿70重量%とこの原綿と繊度、繊維長がほぼ
同様の粘着性の無い原綿30重量%とを混合した原
綿に、それぞれポリオキシエチレン(20モル付
加)ソルビタンモノラウレート67重量%とポリオ
キシエチレン(5モル付加)セカンダリアルキル
(炭素数12〜13)エーテル33重量%とを配合した
綿糸紡績用処理剤をスプレーにより噴霧して0.3
%o.w.f.付与し、常法によりラツプ(a)及び(b)を作
製した。 比較例として、実施例2で用いた粘着性物質付
着原綿100重量%、この粘着性物質付着原綿70重
量%とこの原綿と繊度、繊維長がほぼ同様の粘着
性の無い原綿30重量%との混合原綿、及び粘着性
物質付着原綿30重量%と粘着性の無い原綿70重量
%との混合原綿について、綿糸紡績用処理剤を付
与することなく、実施例2と同様の方法でラツプ
(c),(d),及び(e)を作製した。 これら5種類のラツプを、温度27℃、関係湿度
60%に調整された雰囲気下で梳綿工程及び練条工
程に通した。その場合の梳綿工程でのデイツシユ
プレートへの粘着性物質の堆積現象及び練条工程
でのローラ巻付き現象の各現象についての視覚判
定結果を第1表に示す。
【表】 第1表に示す結果から明らかなごとく、本発明
に係る綿糸紡績用処理剤を付与したラツプ(a),(b)
は、比較例の綿糸紡績用処理剤を付与しない(c),
(d),(e)に比べて、梳綿工程でのデイツシユプレー
トへの粘着性物質の堆積現象及び練条工程でのロ
ーラ巻付き現象が大幅に減少した。 (ト) 発明の効果 本発明に係る線糸紡績用処理剤を、紡績前の粘
着性物質付着原綿又は紡績中の粘着性物質付着原
綿よりなるラツプ若しくはスライバに噴霧等の手
段により付与すれば、原綿等の中に存在する粘着
性糖分を溶解及び希釈・分散させ、その粘着性を
低下させることができるので、紡績各工程でのロ
ーラ巻付きを減少させることができると共に機械
の各所に粘着性物質が堆積するのを防止すること
ができ、粘着性糖分の存在に拘らず原綿の紡績性
を改良することができるという格別の効果を奏す
るものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式()及び/又は下記一般式
    ()で表されるエステル化合物80〜40重量%と
    下記一般式()で表されるエーテル化合物20〜
    60重量%とを含有することを特徴とする綿糸紡績
    用処理剤。 一般式(); 【化】 (但し、Q1,Q2,Q3,Q4は各々H又はR1CO
    を、R1は炭素数11〜17の脂肪族炭化水素基を表
    し、且つQ1,Q2,Q3,Q4のうち少なくとも一つ
    はR1COである。k,l,mは各々0又は正の整
    数であつて、k+l+mは5〜30である。) 一般式(); 【化】 (但し、Q1,Q2,Q3,Q4,R1は上記一般式
    ()の場合と同様であり、又k,l,m及びk
    +l+mも一般式()の場合と同様である。) 一般式(); R2O(C2H4O)oH () (但し、R2は炭素数12〜18の脂肪族炭化水素
    基を表し、nは3〜20の整数を表す。)
JP21588185A 1985-09-28 1985-09-28 綿糸紡績用処理剤 Granted JPS6278262A (ja)

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