JPS6310144B2 - - Google Patents

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JPS6310144B2
JPS6310144B2 JP61060710A JP6071086A JPS6310144B2 JP S6310144 B2 JPS6310144 B2 JP S6310144B2 JP 61060710 A JP61060710 A JP 61060710A JP 6071086 A JP6071086 A JP 6071086A JP S6310144 B2 JPS6310144 B2 JP S6310144B2
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JP
Japan
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phytyl
acetate
decaprenyl
solanesyl
formula
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Application number
JP61060710A
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English (en)
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JPS61257944A (ja
Inventor
Yoshuki Tawara
Michiko Nagai
Katsura Kogure
Shigeo Kawase
Teruto Yamaguchi
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Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nisshin Seifun Group Inc
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Publication date
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、一般式 R1−COOR2 () (式中R1は飽和または不飽和の脂肪族基を示し、
そしてR2はフイチル基、イソフイチル基、ジヒ
ドロフイチル基、デカプレニル基またはソラネシ
ル基を示す)で表わされる化合物を活性成分とす
る潰瘍治療剤に関する。 従来胃潰瘍、十二指腸潰瘍等の治療剤として、
例えばゲフアルナート〔住友化学工業(株)商標名;
ゲフアニール、化学名;3,7−ジメチル−2,
6−オクタジエニル 5,9,13−トリメチル−
4,8,12−テトラデカトリエノエート〕等数多
くの抗潰瘍性を有する化合物が報告されているが
未が画期的なものは見出されていない。本発明者
等はさらに優れた潰瘍治療剤を見出すべく種々研
究を重ねた結果極めて効果のある一群の化合物を
見出した。 本発明に係る前記一般式()で表わされるエ
ステルについてより詳しく説明すると、前記した
一般式()中有機酸部分としては酢酸、ラウリ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、9,10−エ
ポキシステアリン酸等の飽和脂肪酸、ゲラニル酢
酸、フアルネシル酢酸、ソラネシル酢酸、デカプ
レニル酢酸(3,7,11,15,19,23,27,31,
35,39−デカメチル−2,6,10,14,18,22,
26,30,34,38−テトラコンタデカエニル酢酸)、
オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、ペトロ
セリン酸、リシノール酸、フイチル酢酸、エルカ
酸、ブラシジン酸、シトロネリル酢酸等の不飽和
脂肪酸が挙げられる。またアルコール部分として
はフイチル基、イソフイチル基、ジヒドロフイチ
ル基、デカブレニル基、ソラネシル基である。 本発明の前記一般式()で表わされるエステ
ルの製造法としては有機酸とアルコールを原料と
する公知の方法例えば酸クロライド法、酸無水物
法、直接エステル化法、置換法、エステル交換法
等でエステル結合させることによつて行われる
が、副反応を防止するためには、なるべく温和な
条件によることが望ましい。例えば酸クロライド
法によつて行う場合には、まずイソプレニル酢酸
等の有機酸またはその金属塩をベンゼン、トルエ
ン等の溶媒に溶解または分散させ冷却しつつ撹拌
下に塩化オキザリル、塩化チオニル、五塩化リン
等のハロゲン化剤を徐々に添加し、さらに室温で
1〜6時間撹拌することによつて酸ハロゲン化物
を製造する。次に得られた酸ハロゲン化物とフイ
トール等のアルコールとを無溶媒下あるいはベン
ゼン、トルエン、キシレン等の反応に関与しない
溶媒下に塩基の存在下により反応させることによ
つてエステルを製造する。この時の塩基として
は、ピリジン、キノリン、トリエチルアミン、
N,N−ジメチルアニリンのような3級有機塩
基、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸カルシウムのようなアルカリ金
属、アルカリ土類金属の炭酸塩、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムのような
アルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物など
を用いることができるが、ピリジン等の3級有機
塩基系が好ましい。反応は通常0〜80℃において
1〜5時間で行われる。反応終了後、反応混合物
を水にあけ、常法によりエチルエーテルのような
有機溶媒を用いて抽出し、水で洗滌後脱水乾燥さ
せ、次に溶媒を減圧下に留去すると本発明の目的
化合物が得られる。得られたエステルは必要に応
じて減圧蒸留またはカラムクロマトグラフイーな
どにより精製することができる。もう一例として
たとえば直接エステル化法であるジシクロヘキシ
ルカルボジイミドを縮合剤として使用する場合は
フイトール等のアルコールとジシクロヘキシルカ
ルボジイミドを触媒量の塩化第1銅の存在下に反
応させ、この反応物にイソプレニル酢酸等の有機
酸を添加混合することによつて行う。この反応の
反応溶媒としてはベンゼン、トルエンなどの非プ
ロトン性の溶媒を使用することができるが、本反
応は反応溶媒を必ずしも使用する必要はない。ま
たこの反応は通常80〜100℃において2〜10時間
で実施するのが適当である。なお反応の際に生ず
るジシクロヘキシル尿素はn−ヘキサンを加え結
晶として除去することが可能である。このように
して得られたエステルも必要に応じて前述した場
合と同様に減圧蒸留またはカラムクロマトグラフ
イーにより精製することができる。なお、本発明
に係わるエステルの製造原料の大部分は公知の方
法によつて製造された原料を使用すればよい。し
かし、有機酸原料中の新規酢酸誘導体に関しては
新たに合成することによつて製造した。新規酢酸
誘導体は次の製造工程に従つて製造することがで
きる。 (上記式中R3は飽和または不飽和の脂肪族基を
示し、Xはハロゲン原子を示し、Rは低級アルキ
ル基を示す)。 まず一般式()′で表わされる脂肪族ハライ
ドをアルコール中でアルカリ金属アルコラートの
存在下に一般式()′で表わされるマロン酸ジ
アルキルエステルと縮合させて一般式()′で
表わされる脂肪族マロン酸ジ低級アルキルエステ
ルを得る。この反応に使用されるアルコールとし
てはメタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、第3級ブタノール等が使用できアルカリ金属
としてはナトリウム、カリウム等が使用される。
また反応温度は60〜100℃特に80℃前後が好まし
い。反応時間は2〜10時間が好ましく通常は5時
間程度で反応はほぼ完結する。 次に一般式()′で表わされる脂肪族マロン
酸ジアルキルエステルをアルコール中アルカリで
加水分解を行つた後酸で中和し、一般式()′
で表わされる脂肪族マロン酸を得る。この反応に
使用されるアルコールとしてはメタノール、エタ
ノール、イソプロパノールが挙げられ、アルカリ
としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が
挙げられる。反応は75〜85℃において3〜5時間
が適当である。得られた一般式()′で表わさ
れる脂肪族マロン酸を減圧下に加熱することによ
つて脱炭酸反応を行なわせ一般式(V)′で表わ
される酢酸誘導体を得る。得られた酢酸誘導体は
前記した方法によつてエステル結合させることに
よつて目的物質が得られる。 次に本発明に係る活性成分の生理学的活性を以
下に示す。なお検定方法はレセルピン潰瘍の場合
はArch.Int.Pharmacodym.Ther.147、113(1964)
に記載された方法に準じて行い、また酢酸潰瘍は
Jap.J.Pharmac.,19、418(1969)に記載された
方法に準じてラツトに実験潰瘍を発生させ供試化
合物の投与効果を測定した。 () レセルピン潰瘍 1群6匹の体重150〜200gの雄性SD系ラツ
トを24時間絶食させた後、供試化合物100mg/
Kgを経口投与し、30分後にレセルピン15mg/Kg
を腹腔内注射する。投与18時間後にラツトをク
ロロホルムで致死させた後胃を摘出し潰瘍の面
積を測定する。 なお治癒率は対照としてレセルピン15mg/Kg
を腹腔内注射したラツト群の潰瘍面積より次式
により算出した。 治癒率=対照値−試験値/対照値×100(%) 次にその試験結果を次表に従つて示せば下記
第1表のとうりである。
【表】 表示 ± +
() 酢酸潰瘍 1群6匹の体重150〜200gの雄性SD系ラツ
トをエーテル麻酔下に胃をひき出し、血管に注
意しつつ15%の酢酸水溶液0.05mlを漿膜下に注
射する。注射後14日間供試化合物100mg/Kgを
経口投与し、14日目にラツトをクロロホルムで
致死させた後、胃を摘出し、潰瘍面積を測定す
る。 なお治癒率は供試化合物無投与の対照群を測
定し、前記レセルピン潰瘍試験における計算式
により求めた。次にその試験結果を次表に従つ
て示せば下記第2表のとおりである。
【表】 表示 ± +
【表】 オレイン酸ソラネシル + >4
【表】
【表】 ゲフアルナート(対照) ±
以上の試験結果から明らかなように本発明に係
る活性成分は極めて優れた抗潰瘍性作用を有する
ことがわかる。さらに本発明の化合物はレセルピ
ン潰瘍および酢酸潰瘍だけでなくその他各種の潰
瘍に対しても優れた作用を有している。また本発
明の有効成分たるエステルの腹腔内投与における
マウス急性毒性は第1表および第2表に記載した
如く著しく低い。本発明の活性成分化合物は、静
脈内注射、皮下注射、筋肉内注射、経口等の方法
で投与され、特に経口投与、筋肉内注射が好まし
い。活性成分化合物の投与量は成人の治療に用い
られる場合1日100〜1000mgの範囲特に200〜300
mgが好ましい。 本発明の活性成分を経口投与する場合には錠
剤、顆粒剤、粉末剤とすればよく特に顆粒剤およ
び粉末剤は必要に応じてカプセル剤として単位量
投与形態とすることができる。これら経口投与用
固形剤は通常用いられる賦形剤、例えば無水けい
酸、メタけい酸アルミン酸マグネシウム、合成け
い酸アルミニウム、乳糖、砂糖、とうもろこし殿
粉、微結晶セルロース、ハイドロキシプロピル−
スターチ、またはグリシン、結合剤例えばアラビ
ヤゴム、ゼラチン、トラガント、ハイドロキシプ
ロピルセルロースまたはポリビニルピロリドン、
潤滑剤例えばステアリン酸マグネシウム、タルク
またはシリカ、崩壊剤例えば馬鈴薯殿粉、カルボ
キシメチルセルロースカルシウムあるいは湿潤剤
例えばポリエチレングリコール、ソルビタンモノ
オレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラ
ウリル硫酸ナトリウム等を含有してもよい。錠剤
な常法に従つてコーテイングしてもよい。 経口用液体製剤は水性または油性乳濁剤溶液、
シロツプ剤等にすればよく、あるいは使用する前
に適当なビヒクルで再溶解し得る乾燥生成物にし
ても良い。このような液体製剤は普通に用いられ
る添加剤例えば乳化補助剤であるソルビツトシロ
ツプ、メチルセルロース、ゼラチン、ハイドロキ
シエチルセルロースなど、また乳化剤例えばレシ
チン、ソルビタンモノオレート、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、非水性ビヒクル例えば分別コ
コナツト油、アーモンド油、落花生油、防腐剤例
えばp−ヒドロキシ安息香酸メチル、p−ヒドロ
キシ安息香酸プロピルまたはソルビン酸を添加し
てもよい。さらにまたこれらの経口投与用製剤に
は必要に応じて保存剤、安定化剤などを含有せし
めても良い。 次にこの化合物を注射剤に用いる場合には油溶
液、乳化液、水溶液のような形態にすれば良く、
これらの溶剤は通常用いられる乳化剤、安定化剤
などを含有させても良い。 これら組成物は投与方法により当該化合物を1
%以上、好ましくは5%〜50%を含有させること
ができる。 次に本発明の具体的な製造例および製剤例を挙
げるが本発明は以下の例に限定されるものではな
い。 参考例 1 デカプレニル酢酸 金属ナトリウム3.0gを無水エタノール200mlに
溶解させ、これにマロン酸ジエチル25.0gを加え
た、次に75〜82℃の加熱還流下に、臭化デカプレ
ニル100gを4時間で滴下した。さらに75〜82℃
で、1時間撹拌した後水中に注ぎ、酢酸エチルで
抽出した。次に酢酸エチル層を、水および飽和食
塩水で順次洗つた後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。酢酸エチルを減圧留去し、得られる油状
物111.2gに水酸化カリウム26.1gをエタノール
500mlに溶解させて加え、窒素気流下で、78〜80
℃で3.0時間加熱した。反応液を冷却し、濃塩酸
を加えてPHを3に調整し、エーテル抽出した。エ
ーテル層を水および飽和食塩水で順次洗い、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。エーテルを減圧留
去し、濃縮物(89.0gを150℃で減圧下(1〜10
mmHg)3時間加熱して、脱炭酸反応を完結させ
た。次いでシリカゲルカラムクロマトで精製し半
結晶状のデカプレニル酢酸27.4gを得た。 IRνmaxcm-1;2800〜2400(COOH)、1710(C=
0)、1665(C=C)、840 NMRδCDCl3 TMS;1.60
【式】1.97
【式】2.33(CH2CO)、5.05(10H、
【式】)、11.15(1H、CO2H) 元素分析(C52H84O2) 計算値 C:84.26 H:11.42(%) 実測値 C:84.47 H:11.27(%) また参考例1と同様の方法によりシトロネリル
酢酸およびソラネシル酢酸を製造した。以下にそ
の物性値を示す。 シトロネリル酢酸 IRνmaxcm-1;2800〜2400(COOH)、1710(C=
0) NMRδCDCl3 TMS;0.85
【式】1.30
【式】1.60、1.70
【式】1.90
【式】2.20(CH2CO)、5.0(1H、
【式】)、11.3(1H、CO2H) 元素分析(C12H22O2) 計算値 C:72.74 H:11.11(%) 実測値 C:72.99 H:10.70(%) ソラネシル酢酸 IRνmaxcm-1;2800〜2400(COOH)、1710(C=
O)、1665(C=C)、840 NMRδCDCl3 TMS;1.60
【式】1.98
【式】2.33(CH2CO)、5.05(9H、
【式】)、11.33(1H、CO2H) 元素分析(C47H76O2) 計算値 C:83.87 H:1.38(%) 実測値 C:84.25 H:11.18(%) 参考例 2 ジヒドロフイトールの合成 フイトール30.0g(0.101mol)をエタノール
200mlに溶解する。ラネーニツケル(W−1)1.8
gのエタノール懸濁液5mlを加え、常圧接触水素
化装置にて水添、約5時間で水素2405ml(理論値
24℃、2465ml)吸収させる。ロ紙にて自然ロ過し
触媒を除きエタノールを減圧濃縮する。収量29.9
gベンゼン−ヘキサン(1:1)でシリカゲルカ
ラムクロマト精製を行い本留部24.7g(収率82.3
%)を得た。 製造例 1 オレイン酸フイチルおよびオレイン酸イソフチ
フイトール15g、ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド11gおよび塩化第1銅0.1gを窒素気流下に
90〜100℃で2時間かくはんする。これにオレイ
ン酸16gを加え90〜100℃で2時間かくはんした。
冷却後n−ヘキサン100mlを加え不溶物を過し
て除き液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカ
ラムで精製し、初めに流出する区分からオレイン
酸イソフイチル12.6gおよび後から流出する区分
からオレイン酸フイチル5.9gを得た。 オレイン酸フイチルの物性値 IRνmaxcm-1;1730(C=O)、1670(C=O)、
970 NMRδCDCl3 TMS;0.88
【式】1.25
【式】1.68
【式】2.0
【式】2.30(CH2CO)、4.60(2H、 CH2O)、5.35(3H、
【式】) 元素分析(C38H72O2) 計算値 C:81.36 H:12.94(%) 実測値 C:81.49 H:13.08(%) オレイン酸イソフイチルの物性値 IRνmaxcm-1;3100(=CH2)、1730(C=O)、
1640(C=C)、995、925 NMRδCCl4 TMS;0.87
【式】1.25
【式】1.46
【式】2.0
【式】2.20(CH2CO)、5.1(4H、
【式】および=CH2)、5.9(1H、−CH=) 元素分析(C38H72O2) 計算値 C:81.36 H:12.94(%) 実測値 C:81.51 H:12.87(%) 製造例 2 デカプレニル酢酸フイチル 金属ナトリウム0.23gを無水エタノール100ml
に溶解させ、これにデカプレニル酢酸6.1gを加
えてしばらくかくはんした後、エタノールを減圧
留去する。残渣を無水ベンゼン80mlに分散させ、
これに氷冷かくはん下塩化オキザリル5mlを約15
分間かけて加え、更に1夜室温でかくはんする。
反応物を減圧濃縮した後無水塩化エチレン100ml
を加え、可溶部をフイトール2.9gを無水塩化エ
チレン50mlおよびピリジン3mlに溶かした溶液へ
氷冷かくはん下約15分間かけて滴下し、更に3時
間室温でかくはんする。反応物を氷水100mlにか
くはん下にあけ、エーテルを加え抽出し、エーテ
ル層を水、5%塩酸、飽和重曹水および飽和食塩
水で順次洗つた後溶剤を減圧留去する。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトで精製し、無色油状のデ
カプレニル酢酸フイチル5.2gを得た。 IRνmaxcm1;1740(C=O)、1660(C=C) NMRδCDCl3 TMS;0.85
【式】1.20
【式】1.60
【式】2.0
【式】2.30(CH2CO)、4.55(2H、 CH2O)、5.10(11H、
【式】) 元素分析(C72H122O2) 計算値 C:84.80 H:12.06(%) 実測値 C:84.96 H:12.21(%) また前記と同様の方法により下記の化合物を製
造した。各化合物の赤外線(IR)吸収値および
元素分析値を第3表に、核磁気共鳴(NMR)吸
収値を第4表に示した。
【表】
【表】 化合物No.は第3表1の化合物No.
に同じである。
製造例 3 オレイン酸ソラネシル オレイン酸ナトリウム塩6.4gを無水ベンゼン
60mlおよび無水ピリジン1mlに分散させ、これに
塩化オキザリル7mlを氷冷撹拌下に加え更に2時
間室温で撹拌する。反応物を減圧濃縮した後、無
水ベンゼン80mlを加えよく撹拌し、可溶部を、ソ
ラネソール15gを無水ベンゼン100mlおよび無水
ピリジン8mlの混液に溶かした溶液に氷冷撹拌下
約20分かけて加え、更に2時間室温で撹拌する。
反応物を氷冷150mlに撹拌下にあけ、エーテルを
加え抽出し、エーテル層を水、希塩酸、飽和重曹
水および飽和食塩水で順次洗つた後溶剤を減圧留
去する。残渣をシリカゲルカラムクロマトで精製
し、無色油状のオレイン酸ソラネシル14.4gを得
た。 1Rνmaxcm-1;1730(C=O)、1670(C=C) NMRδCDCl3 THS;0.85
【式】1.25
【式】1.60
【式】2.0
【式】2.20(CH2CO)、4.58(2H、 CH2O)、5.0(11H、
【式】) 元素分析(C63H106O2) 計算値 C:84.50 H:11.93(%) 実測値 C:84.71 H:11.95(%) また前記と同様の方法により下記の化合物を製
造した。各化合物の元素分析値を第5表に、核磁
気共鳴(NMR)吸収値を第6表に示した。
【表】
【表】 製剤例 1 経口用硬カプセル剤 ゲラニル酢酸フイチル25gおよびポリオキシエ
チレンヒマシ油7.5gをアセトンに溶解し、次に
無水けい酸25gを混合する。アセトンを蒸発した
後さらにカルボキシメチルセルロースカルシウム
5g、とうもろこし澱粉5g、ハイドロキシプロ
ピルセルロース7.5gおよび微結晶セルロース20
gを混合し30mlの水を加えて練合し、粒状化す
る。これをNo.24メツシユ(B.S.)のスクリーンを
付した造粒機(エツクペレツター、不二パウダル
社製)にて造粒した。顆粒は水分に5%以下に乾
燥しNo.16メツシユ(B.S.)のふるいでふるつた。
次にこの粒子をカプセル充てん機にて1カプセル
に190mg充てんした。 製剤例 2 経口用硬カプセル剤 オレイン酸ソラネシル25gおよびポリオキシエ
チレンヒマシ油7.5gをアセトンに溶解し、次に
無水けい酸25gを混合する。アセトンを蒸発した
後さらにカルボキシメチルセルロースカルシウム
5g、とうもろこし澱粉5g、ハイドロキシプロ
ピルセルロース7.5gおよび微結晶セルロース20
gを混合し30mlの水を加えて練合し、粒状化す
る。これをNo.24メツシユ(B.S.)のスクリーンを
付した造粒機(エツクペレツター、不二パウダル
社製)にて造粒した。顆粒は水分5%以下に乾燥
しNo.16メツシユ(B.S.)のふるいでふるつた。次
にこの粒子をカプセル充てん機にて1カプセルに
190mg充てんした。 製剤例 3 経口用軟カプセル剤 デカプレニル酢酸フイチル50gおよび分別ココ
ナツト油130gを混合し均一な溶液とする。別に
ゼラチン93g、グリセリン19g、D−ソルビトー
ル10g、パラオキシ安息香酸エチル0.4g、パラ
オキシ安息香酸プロピル0.2gおよび酸化チタン
0.4gの組成からなるゼラチン溶液を調製しこれ
をカプセル皮膜剤として手動式平板打抜法により
内容物180mgを含有するソフトカプセルを製造し
た。 製剤例 4 経口用軟カプセル剤 フイチル酢酸デカプレニル50gおよび分別ココ
ナツト油130gを混合し均一な溶液とする。別に
ゼラチン93g、グリセリン19g、D−ソルビトー
ル10g、パラオキシ安息香酸エチル0.4g、パラ
オキシ安息香酸プロピル0.2g、および酸化チタ
ン0.4gの組成からなるゼラチン溶液を調製しこ
れをカプセル皮膜剤として手動式平板打抜法によ
り内容物180mgを含有するソフトカプセルを製造
した。 製造例 5 注射剤 オレイン酸フイチル5g、落花生油適量および
ベンジルアルコール1gを混合し、さらにラツカ
セイ油を使用して全量を100c.c.とする。本溶液を
無菌操作によりアンプルに1c.c.分注し溶閉する。 製造例 6 注射剤 オレイン酸デカプレニル5g、落花生油適量お
よびベンジルアルコール1gを混合し、さらにラ
ツカセイ油を使用して全量を100c.c.とする。本溶
液を無菌操作によりアンプルに1c.c.分注し溶閉す
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ゲラニル酢酸フイチル、シトロネリル酢酸フ
    イチル、フイチル酢酸フイチル、エルカ酸フイチ
    ル、ブラシジン酸フイチル、デカプレニル酢酸フ
    イチル、フイチル酢酸ソラネシル、ソラネシル酢
    酸ソラネシル、デカプレニル酢酸ソラネシル、エ
    ライジン酸デカプレニル、オレイン酸デカプレニ
    ル、フイチル酢酸デカプレニル、エライジン酸フ
    イチル、ペトロセリン酸フイチル、リシノール酸
    フイチル、ゲラニル酢酸ソラネシル、ゲラニル酢
    酸デカプレニル、フアルネシル酢酸デカプレニ
    ル、ペトロセリン酸デカプレニル、ブラシジン酸
    デカプレニル、ソラネシル酢酸デカプレニルおよ
    びデカプレニル酢酸デカプレニルから成る群から
    選ばれる化合物。 2 ゲラニル酢酸フイチル、シトロネリル酢酸フ
    イチル、フイチル酢酸フイチル、エルカ酸フイチ
    ル、ブラシジン酸フイチル、デカプレニル酢酸フ
    イチル、フイチル酢酸ソラネシル、ソラネシル酢
    酸ソラネシル、デカプレニル酢酸ソラネシル、エ
    ライジン酸デカプレニル、オレイン酸デカプレニ
    ル、フイチル酢酸デカプレニル、エライジン酸フ
    イチル、ペトロセリン酸フイチル、リシノール酸
    フイチル、ゲラニル酢酸ソラネシル、ゲラニル酢
    酸デカプレニル、フアルネシル酢酸デカプレニ
    ル、ペトロセリン酸デカプレニル、ブラシジン酸
    デカプレニル、ソラネシル酢酸デカプレニルおよ
    びデカプレニル酢酸デカプレニルから成る群から
    選ばれる化合物を活性成分とする潰瘍治療剤。
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