JPH0692987A - ウリジン誘導体およびその製法 - Google Patents

ウリジン誘導体およびその製法

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JPH0692987A
JPH0692987A JP4247662A JP24766292A JPH0692987A JP H0692987 A JPH0692987 A JP H0692987A JP 4247662 A JP4247662 A JP 4247662A JP 24766292 A JP24766292 A JP 24766292A JP H0692987 A JPH0692987 A JP H0692987A
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JP4247662A
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Kenji Tsujihara
健二 辻原
Takatsugu Tanaka
崇嗣 田中
Motoaki Ohashi
元明 大橋
Saburo Matsuda
三郎 松田
Akira Suzuki
彰 鈴木
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Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
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    • C07H19/02Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing nitrogen
    • C07H19/04Heterocyclic radicals containing only nitrogen atoms as ring hetero atom
    • C07H19/06Pyrimidine radicals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗腫瘍作用を有する新規ウリジン誘導体およ
びその製法を提供する。 【構成】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1はアシルオキシ基、R2は水素原子、アシル
オキシ基等、R3はアラルキルオキシ基、アシルオキシ
基等、R4は水素原子、アシルオキシ基等、Rは水素原
子または低級アルキル基、Yはフッ素原子またはトリフ
ルオロメチル基を示す)で示されるウリジン誘導体およ
びその製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なウリジン誘導体
およびその製造方法に関する。本発明の新規ウリジン誘
導体は、優れた抗腫瘍作用を有し、抗腫瘍剤として有用
である。
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】2'
−デオキシ−5−フルオロウリジン(以下、「FdUr
d」と称する)は、5−フルオロウラシルの代謝産物のひ
とつとして制癌活性を有することが知られている化合物
である。FdUrdは、非常に強い腫瘍増殖抑制作用を
有することが知られている。すなわち、その制癌活性
は、インビトロのマウス由来の樹立細胞株の増殖阻害活
性において、同一モル濃度で5−フルオロウラシルの1
00倍以上、同じく5−フルオロウラシルの代謝産物で
ある5−フルオロウリジンの10〜100倍と報告され
ている[Cancer Research、Cancer、35、1121(1
975);Proc.Amer.Ass.Cancer Research、71(19
76)、Cancer Research、18、730(1958)]。
【0002】しかしながら、担癌動物を用いたインビボ
の実験では、FdUrdの効果は充分ではなく、インビ
トロの効果とは逆に5−フルオロウラシルおよび5−フ
ルオロウリジンに対してその制癌効果が劣ることが報告
されている[Cancer Research、19、494(195
9);Proc.Soc.Exp.Biol.N.Y.、97、470(195
8);Proc.Soc.Exp.Biol.N.Y.、104、127(19
60);Ann.N.Y.Acad.Sci.、76、575(195
8)]。この原因としては、FdUrdの制癌効果はFd
Urdと腫瘍細胞との接触時間に大きく依存するのに対
して、生体内に投与されたFdUrdの代謝および排泄
が速い、すなわち、生体内での半減期が著しく短く、腫
瘍細胞との接触時間が充分に得られないことによると考
えられている[Cancer Research、32、1045(19
72);Cli.Pharmacol.ther.、、581(1964);
Cancer Research、38、3479(1978);Bull.Ca
ncer(Paris)、66、67(1979);Bull.Cancer(Par
is)、66、75(1979);Europ.J.Cancer、16
1087(1980)]。
【0003】また、FdUrdのかなりの部分が5−フ
ルオロウラシルに分解されるため、FdUrdが5−フ
ルオロウラシルに比べて特に優れた効果を有するとは認
められない。このため、FdUrdは現在、米国におい
てのみ動脈注射用として使用されているにすぎない[フ
ィジシャンス・デスク・リファレンス(PHYSICIANS' DES
K REFERENCE)32版、1387頁(1976年)参照]。
【0004】このようなFdUrdの欠点を改善するた
め、現在までに種々のFdUrd誘導体の研究がなされ
ている。たとえば、3−アシル−5−フルオロ−2'−
デオキシウリジン(特開昭54−163586号公報);
3',5'−ジアシル−5−フルオロ−2'−デオキシウリ
ジン(日本薬学会第100年会講演要旨集321頁(19
80));3位および3',5'位の両者をアシル化した5
−フルオロ−2'−デオキシウリジン(特開昭56−11
3795、56−113796および56−11379
7各号公報);FdUrdの3',5'−ジエステル類(特
開昭58−49315号公報);FdUrdの5'−位の
リン酸アミデート誘導体(特開昭57−128699号
公報);5'−位のエーテル結合、イミノ結合を有しても
よい脂肪族炭化水素のリン酸エステル誘導体などが提案
されている(特開昭58−99499号、特開昭59−
70699号、特開昭59−93096号、特開昭61
−91195号、特開昭61−91196号、特開昭6
1−152694号、特開昭61−236793号の各
公報)。
【0005】上記の種々のFdUrd誘導体は、体内貯
留性を向上させる目的で導入した高脂溶性基の影響で中
枢神経系への毒性および溶血作用が懸念させるほか、経
口投与において下痢などの消化器系副作用も問題になっ
ている。また、これらの誘導体においては、FdUrd
に比べて制癌活性が充分には増強されておらず、また水
溶性の低下によって注射剤等の剤形への応用が困難であ
るなどの問題点を有する。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上記問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、式:
【化6】 (式中、R1はアシルオキシ基、R2は水素原子、低級ア
ルコキシ基で置換されていてもよいフェノキシカルボニ
ルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基またはアシ
ルオキシ基、R3はアラルキルオキシ基、低級アルコキ
シ基で置換されていてもよいフェノキシカルボニルオキ
シ基、アルコキシカルボニルオキシ基またはアシルオキ
シ基、R4は水素原子、低級アルコキシ基で置換されて
いてもよいフェノキシカルボニルオキシ基、アルコキシ
カルボニルオキシ基またはアシルオキシ基、Rは水素原
子または低級アルキル基、Yはフッ素原子またはトリフ
ルオロメチル基)で示されるウリジン誘導体が、インビ
ボでも優れた抗腫瘍作用を有することを見い出し、本発
明を完成するに至った。
【0007】本発明は、上記一般式(I)で示されるウリ
ジン誘導体およびその製造方法を提供するものである。
一般式(I)中、R1のアシルオキシ基におけるアシル基
としては、炭素数4〜20の飽和または不飽和脂肪族カ
ルボン酸残基、低級アルコキシカルボニル置換低級アル
カノイル基などが挙げられ、より具体的には、2,2−
ジメチルプロパン酸残基、ブタン酸残基、ヘプタン酸残
基、オクタン酸残基、パルミチン酸残基、リノール酸残
基、低級アルコキシカルボニル置換ブチリル基などがあ
る。R2、R3およびR4のアシルオキシ基におけるアシ
ル基としては、炭素数2〜10の直鎖または分岐鎖アル
カノイル基、アルコキシカルボニル置換低級アルカノイ
ル基などが挙げられ、より具体的には、アセチル基、プ
ロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、2−(n
−プロピル)ペンタノイル基、ヘプタノイル基、オクタ
ノイル基、低級アルコキシカルボニル置換プロピオニル
基、低級アルコキシカルボニルブチリル基などがある。
アラルキルオキシ基としては、ハロゲン原子で置換して
いてもよいベンジルオキシ基が挙げられる。また、アル
コキシカルボニルオキシ基としては炭素数2〜20のも
のが挙げられ、炭素数5以下のものが好ましい。
【0008】本発明の目的化合物(I)において、薬効上
特に好ましい化合物は、R1がヘプタノイルオキシ基、
2およびR3がともにブチリル基またはn−ブトキシカ
ルボニルオキシ基、R4が水素原子、Rが水素原子、Y
がフッ素原子であるものである。本発明の目的化合物
(I)は、不斉炭素原子に基づく光学異性体およびその混
合物をいずれも包含するものである。本発明の目的化合
物(I)は、一般に油状物で非常に脂溶性が高い。そのま
ま常法により、カプセル剤として経口的に用いてもよ
く、また大豆油に高濃度で溶解するので通常の方法で脂
肪乳剤とし、注射剤として非経口的に用いることもでき
る。投与量は、投与方法、患者の年齢、体重および状態
によっても異なるが、通常、化合物として1日当たり約
0.1〜100mg/kg、とりわけ3〜30mg/k
g程度とするのが好ましい。
【0009】本発明の式(I)で示されるウリジン誘導体
は、たとえば、下記反応式で示される方法によって製造
される。
【化7】 [式中、R1、R2、R3、R4、RおよびYは前記と同
じ、R2'およびR4'は水素原子または水酸基、R3'は水
酸基またはアラルキルオキシ基、Xは反応性残基を示
す] すなわち、出発物質である式(VI)のウリジン誘導体に
化合物(V)を反応させることにより一般式(I)における
3位のCHRR1基を導入して式(II)のウリジン誘導
体を生成させた後、常法によりアシル化またはオキシカ
ルボニル化してR2、R3、R4のアシルオキシ基等を導
入するか(方法1)、または式(VI)のウリジン誘導体を
常法によりアシル化またはオキシカルボニル化して
2、R3、R4のアシルオキシ基等を導入することによ
り式(IV)のウリジン誘導体を生成した後、該誘導体
(IV)を化合物(V)と反応させて目的化合物(I)に導く
(方法2)。
【0010】上記方法1のアシル化反応は、化合物(I
I)と一般式(III): R5OH (式中、R5は低級アルコキシ基で置換されていてもよい
フェノキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基また
はアシル基)で示される化合物またはその反応性誘導体
とを反応させることにより実施することができる。化合
物(II)と遊離のカルボン酸化合物(III)との縮合反
応は、縮合剤の存在下に実施することができる。適当な
縮合剤としては、たとえば、N,N'−ジシクロヘキシル
カルボジイミド、N,N'−カルボニルジイミダゾール、
1−メチル−2−ハロピリジニウム・ヨード塩、メトキ
シアセチレン、トリフェニルホスフィン−四塩化炭素等
が挙げられる。本反応は、冷却〜加温下、たとえば0〜
50℃で好適に進行する。
【0011】一方、化合物(II)と化合物(III)の反
応性誘導体との縮合反応は、脱酸剤の存在下または非存
在下に実施することができる。脱酸剤としては、たとえ
ば、ピリジン、トリ低級アルキルアミン、4−ジメチル
アミノピリジン等を適宜使用できる。カルボン酸化合物
(III)の反応性誘導体としては、たとえば、酸無水
物、混酸無水物(たとえば、カルボン酸アルキルエステ
ルとの混酸無水物)、酸ハライド等、ペプチド結合形成
反応に使用し得るものをいずれも用いることができる。
本反応は、冷却〜加温下、たとえば0〜30℃で好適に
進行する。化合物(IV)と化合物(V)との反応は、脱酸
剤の存在下または非存在下に実施することができる。反
応性残基としては、たとえば、ハロゲン原子を、脱酸剤
としては、たとえば炭酸水素アルカリ金属、炭酸アルカ
リ金属、ピリジン、トリ低級アルキルアミン、4−ジメ
チルアミノピリジン等を適宜使用できる。本反応は、冷
却〜加温下、たとえば0〜30℃で好適に進行する。上
記縮合反応は、いずれも無溶媒または適当な溶媒中で適
宜実施でき、また、溶媒としては、不活性な慣用の溶
媒、たとえば、アセトン、塩化メチレン、テトラヒドロ
フラン、アセトニトリル等を好適に使用できる。なお、
化合物(VI)と化合物(V)との反応は、化合物(IV)と
化合物(V)との反応と同様にして、また化合物(VI)の
アシル化反応は、化合物(II)と化合物(III)または
その反応性誘導体との反応と同様にして実施することが
できる。
【0012】上記方法において、R2、R3およびR4
アシルオキシ基の導入は同時に行ってもよく、あるいは
各々別工程にて段階的に行ってもよく、それによって、
2、R3、R4に各々別個のアシルオキシ基を導入する
ことができる。たとえば、式(VI)または(II)の化合
物においてR2'およびR3'が水酸基でR4'が水素原子の
化合物をアシル化すればR2およびR3が共に同じアシル
オキシ基の化合物に導くことができ、またR2'が水素原
子でR3'とR4'が水酸基の化合物をアシル化すればR3
およびR4が共に同じアシルオキシ基の化合物が得ら
れ、さらにR2'が水酸基、R3'がアラルキルオキシ基、
4'が水素原子の化合物をアシル化すればR2のみがア
シルオキシ基の化合物が得られる。
【0013】上記方法により得られた本発明のウリジン
誘導体(I)は、優れた抗腫瘍作用を有し、錠剤、カプセ
ル剤、散剤として経口投与することもできるが、より好
ましくは脂肪乳剤として非経口的に投与するのがよい。
すなわち、栄養補給の目的で使用されている脂肪乳剤
(イントラリピッドなど)中にある脂肪微粒子は、リポソ
ームと同様のドラッグキャリヤーとしても用いられてお
り、この脂肪微粒子中に本願薬効成分を封入して、つま
りLM化して投与することにより、薬物の薬効が高まる
とともに副作用も減らすことができるのである。脂肪乳
剤を調製するのに使用する油相成分としては、大豆油、
綿実油などの植物油、パナセート800、同810(商
品名、日本油脂株製)などの合成トリグリセライド、ス
クワレン、エイコサペンタエン酸、アゾンなどの脂肪乳
剤の調製に通常使用されるものが挙げられる。脂肪乳剤
化するには、これら油成分に対して高い溶解度を示すこ
とが必要であるが、本発明の化合物はたとえば大豆油に
対し40℃で300mg/ml以上の高い溶解度を示
す。実際に脂肪乳剤を調製するには、本発明の化合物を
大豆油、パナセートなどに溶解し、ついでレシチンを加
え、ホモミキサー等で粗乳化後、ナノマイザーで高圧精
乳化すればよい。
【0014】本発明の化合物は優れた抗腫瘍作用を示
し、たとえば、コロン(colon)26細胞をそ頸部皮下に
移植した雄性マウスに本発明化合物である3'−5'−o
−ジ−n−ブタノイル−3−n−ヘプタノイルオキシメ
チル−3'−デオキシ−5−フルオロウリジンを含有す
る脂肪乳剤を14日間投与(1日当たりの検体の投与
量:50mg/kg)したところ、体重減少もなく、9
0%以上の増殖抑制効果を示した。なお、本明細書にお
いて、低級アルキル基および低級アルコキシ基とは、炭
素数1〜6、好ましくは炭素数1〜4のものを表し、低
級アルカノイル基とは、炭素数2〜6、好ましくは炭素
数2〜4のものを表す。
【0015】
【実施例】つぎに実施例に基づいて本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はこれらに限られるものではな
い。実施例1 (R1=CH3(CH2)4−CH=CH−CH2−CH=CH
−(CH2)7COO(リノール酸残基)、R2=R3=CH
3(CH2)5COO、R4=H、R=H、Y=Fである化合
物(I)の調製) (a)5−フルオロ−2'−デオキシウリジン(1.53
g、6.21ミリモル)およびヨウ化ナトリウム(2.80
g、18.7ミリモル)をアセトン(70ml)に加え、室
温にて撹拌下、リノール酸クロルメチル(3.07g、
9.33ミリモル)および無水炭酸カリウム(7g)を加え
た。室温にて一夜撹拌反応させた後、減圧下にて濃縮
し、残渣に酢酸エチルを加え、不溶物を濾別した。濾液
を水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、濃縮した。得られ
た残渣(4.30g)をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(SiO2:150g、溶媒:酢酸エチル)で精製す
ることにより、3−リノレニルオキシメチル−2'−デ
オキシ−5−フルオロウリジンの無色カラメル状物(2.
52g)を得た(収率:75.3%)。 IR(Neat):νmax(cm-1) 3460、1730、16
70、1470、1270、1100 FAB−MS(m/z):539(MH+)
【0016】(b)上記工程(a)で得た生成物(1.50
g、2.8ミリモル)を塩化メチレン(30ml)中に溶解し、
氷冷撹拌下、トリエチルアミン(1.44g、14.3ミ
リモル)を加え、ついでn−ヘプタン酸クロリドの塩化
メチレン溶液(20ml中に1.41g;9.5ミリモル)
を滴下した。室温にて2時間反応させた後、反応液を冷
水、冷重曹水、飽和NaClの順で洗浄し、溶媒を留去
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶媒:酢酸エチル/n−ヘキサン=1/4、シリカ
ゲル:150g)で精製することにより、3',5'−O−
ジ−n−ヘプタノイル−3−リノレニルオキシメチル−
2'−デオキシ−5−フルオロウリジンの無色油状物
(1.79g)を得た(収率:83.7%)。 IR(Neat):νmax(cm-1) 2960、2930、28
50、1740、1695、1680 FAB−MS(m/z):763(MH+)
【0017】実施例2 (R1=CH3(CH2)4−CH=CH−CH2−CH=CH
−(CH2)7COO(リノール酸残基)、R2=R3=n−B
uOCO(CH2)2COO、R4=H,R=H、Y=Fで
ある化合物(I)の調製) 実施例1(a)で得た生成物(2.3g、4.3ミリモル)お
よびコハク酸モノn−ブチルエステルクロリドを用いる
他は実施例1(b)と同様にして、3',5'−O−ジ−n
−ブトキシカルボニルプロピオニル−3−リノレニルオ
キシメチル−2'−デオキシ−5−フルオロウリジン
(2.77g)を得た(収率:75.9%)。 IR(Neat):νmax(cm-1) 3100、3000、29
70、2920、2850、1740、1700、16
80 FAB−MS(m/z):851(MH+)
【0018】実施例3 (R1=CH3(CH2)4−CH=CH−CH2−CH=CH
−(CH2)7COO(リノール酸残基)、R2=R3=CH3
COO、R4=H、R=H、Y=Fである化合物(I)の
調製) 実施例1(a)で得た生成物(540mg、1.00ミリモ
ル)および無水酢酸(0.5ml、5ミリモル)を用いる他
は実施例1(b)と同様にして、3',5'−O−ジアセチ
ル−3−リノレニルオキシメチル−2'−デオキシ−5
−フルオロウリジン(616mg)を無色油状物として得
た(収率:98.9%)。この化合物の大豆油中での溶解
度は>300mg/mlであった。 IR(Neat):νmax(cm-1) 1740、1680、14
70、1360、1280、1230、1110 FAB−MS(m/z):645[M+Na]+
【0019】実施例4 (R1=CH3(CH2)5COO、R2=R3=CH3(CH2)2
COO、R4=H、R=H、Y=Fである化合物(I)の
調製) (a)5−フルオロ−2'−デオキシウリジン(4.95
g、20.1ミリモル)、無水炭酸カリウム(15g)、ヨ
ウ化ナトリウム(12g、80ミリモル)およびn−ヘプ
タン酸クロルメチル(7.19g、40.2ミリモル)を用
いる他は実施例1(a)と同様にして、3−n−ヘプタノ
イルオキシメチル−2'−デオキシ−5−フルオロウリ
ジンの無色固体(4.77g)を得た(収率:61.1%)
(融点:104〜106℃)。
【0020】(b)上記工程(a)で得た生成物(583m
g、1.50ミリモル)、酪酸クロリド(480mg、4.
50ミリモル、1.5当量)およびトリエチルアミン(1.
05ml、7.5ミリモル、5モル当量)を用いる他は実
施例1(b)と同様にして、3',5'−O−ジ−n−ブチ
リル−3−n−ヘプタノイルオキシメチル−2'−デオ
キシ−5−フルオロウリジンの無色油状物(706mg)
を得た(収率:89.0%)。この化合物の大豆油中での
溶解度は>300mg/mlであった。 IR(Neat):νmax(cm-1) 1740、1690、16
80、1470、1280、1170、1100 FAB−MS(m/z):529(MH+)1 H−NMR(CDCl3)δ:0.88(3H、br−t−lik
e)、0.97(3H×2、t−like×2)、1.27(6H、
br−m)、1.6〜1.7(6H、m)、2.17(1H、m)、
2.3〜2.4(6H、m)、2.55(1H、ddd、J=
2.4、5.9、14.2)、4.2〜4.5(3H、m)、
5.22(1H、m)、5.98(2H、s)、6.31(1
H、m)、7.63(1H、d)
【0021】実施例5 (R1=CH3(CH2)5COO、R2=R3=(CH3)2CH
COO、R4=H、R=H、Y=Fである化合物(I)の
調製) 実施例4(a)で得た生成物(1.2g、3.09ミリモ
ル)、イソ酪酸クロリド(990mg)およびトリエチル
アミン(2.2ml)を用いる他は実施例1(b)と同様に
して、3',5'−O−ジイソブチリル−3−n−ヘプタ
ノイルオキシメチル−2'−デオキシ−5−フルオロウ
リジン(1.313g)を得た(収率:80.4%)。 IR(Neat):νmax(cm-1) 2980、2940、17
40、1695、1680 FAB−MS(m/z):529(MH+)
【0022】実施例6 (R1=CH3(CH2)5COO、R2=R3=(CH3CH2
2)2CHCOO、R4=H、R=H、Y=Fである化合
物(I)の調製) 実施例4(a)で得た生成物(1.1g、2.8ミリモル)、
2−プロピルペンタン酸クロリド(1.64g)およびト
リエチルアミン(2.4ml)を用いる他は実施例1(b)
と同様にして、3',5'−O−ジ−(2−プロピルペンタ
ノイル)−3−n−ヘプタノイルオキシメチル−2'−デ
オキシ−5−フルオロウリジン(1.126g)を得た(収
率:63.0%)。 IR(Neat):νmax(cm-1) 2970、2930、17
40、1695、1680 FAB−MS(m/z):663(MH+)
【0023】実施例7 (R1=CH3(CH2)5COO、R2=R3=CH3(CH2)5
COO、R4=H、R=H、Y=Fである化合物(I)の
調製) 実施例4(a)で得た生成物(1.1g、2.8ミリモル)、
n−ヘプタン酸クロリド(1.66g)およびトリエチル
アミン(2.4ml)を用いる他は実施例1(b)と同様に
して、3',5'−O−ジ−n−ヘプタノイル−3−n−
ヘプタノイルオキシメチル−2'−デオキシ−5−フル
オロウリジン(1.56g)を得た(収率:91.1%)。 IR(Neat):νmax(cm-1) 2970、2740、17
40、1695、1680 FAB−MS(m/z):635[M+Na]+
【0024】実施例8 (R1=CH3(CH2)5COO、R2=R3=n−BuOC
O(CH2)2COO、R4=H、R=H、Y=Fである化
合物(I)の調製) 実施例4(a)で得た生成物(1g、2.6ミリモル)、コ
ハク酸モノn−ブチルエステルクロリド(1.80g)お
よびトリエチルアミン(2.2ml)を用いる他は実施例
1(b)と同様にして、3',5'−O−ジ−n−ブトキシ
カルボニルプロピオニル−3−n−ヘプタノイルオキシ
メチル−2'−デオキシ−5−フルオロウリジン(1.5
8g)を得た(収率:87.0%)。 IR(Neat):νmax(cm-1) 2970、2940、17
40、1695、1680 FAB−MS(m/z):723[M+Na]+
【0025】実施例9 (R1=CH3(CH2)5COO、R2=R3=n−BuOC
O(CH2)3COO、R4=H、R=H、Y=Fである化
合物(I)の調製) 実施例4(a)で得た生成物(564mg)、グルタル酸モ
ノ−n−ブチルエステルクロリド(1.19g)およびト
リエチルアミン(1.2ml)を用いる他は実施例1(b)
と同様にして、3',5'−O−ジ−n−ブトキシカルボ
ニルブチリル−3−n−ヘプタノイルオキシメチル−
2'−デオキシ−5−フルオロウリジンの黄色油状物
(1.04g)を得た(収率:98.4%)。 IR(Neat):νmax(cm-1) 3100、2970、29
30、2870、1740、1690、1680 FAB−MS(m/z):751[M+Na]+
【0026】実施例10 (R1=CH3(CH2)14COO(パルミチン酸残基)、R2
=R3=(CH3)2CHCOO、R4=H、R=H、Y=F
である化合物(I)の調製) (a)5−フルオロ−2'−デオキシウリジン(4.5g、
18.3ミリモル)、無水炭酸カリウム(13.66g、9
8.8ミリモル)、ヨウ化ナトリウム(10.11g、6
7.4ミリモル)およびパルミチン酸クロルメチル(11.
15g、2当量)を用いる他は実施例1(a)と同様にし
て、3−パルミチルオキシメチル−2'−デオキシ−5
−フルオロウリジン(6.39g)を得た(収率:67.8
%)。この生成物をさらに酢酸エチル/ヘキサンより再
結晶して純粋な無色生成物(6.17g)を得た(融点:8
7〜89℃)。
【0027】(b)上記工程(a)で得た生成物(1.6g、
3.1ミリモル)、トリエチルアミン(2.2ml)および
イソ酪酸クロリド(991mg)を用いる他は実施例1
(b)と同様にして、3',5'−O−ジイソブチリル−3
−パルミチノイルオキシメチル−2'−デオキシ−5−
フルオロウリジンの赤色油状物(2.116g)を得た(収
率:104.2%)。この化合物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1:3)
に供して精製して、純粋な生成物(2.06g)を得た。 IR(Neat):νmax(cm-1) 2930、2840、17
40、1695、1680 FAB−MS(m/z):655(MH+)
【0028】実施例11 (R1=CH3(CH2)14COO(パルミチン酸残基)、R2
=R3=CH3(CH2)5COO、R4=H、R=H、Y=
Fである化合物(I)の調製) 実施例10(a)で得た生成物(1.3g、2.5ミリモ
ル)、n−ヘプタン酸クロリド(1.11g)およびトリエ
チルアミン(1.8ml)を用いる他は実施例1(b)と同
様にして、3',5'−O−ジ−n−ヘプタノイル−3−
パルミチルオキシメチル−2'−デオキシ−5−フルオ
ロウリジン(1.194g)を得た(収率:64.6%)。 IR(Neat):νmax(cm-1) 2970、2930、28
50、1745、1700、1680 FAB−MS(m/z):739(MH+)
【0029】実施例12 (R1=CH3(CH2)14COO(パルミチン酸残基)、R2
=R3=n−BuOCO(CH2)2COO、R4=H、R=
H、Y=Fである化合物(I)の調製) 実施例10(a)で得た生成物(1.8g、3.5ミリモ
ル)、コハク酸モノn−ブチルエステルクロリド(1.8
3g)を用いる他は実施例1(b)と同様にして、3',5'
−O−ジ−n−ブトキシカルボニルプロピオニル−3−
パルミチルオキシメチル−2'−デオキシ−5−フルオ
ロウリジンの油状物(1.94g)を得た(収率:67.0
%)。 IR(Neat):νmax(cm-1) 2960、2930、28
50、1740、1695、1680 FAB−MS(m/z):827(MH+)
【0030】実施例13 (R1=n−BuOCO(CH2)3COO、R2=R3=CH
3(CH2)5COO、R4=H、R=H、Y=Fである化合
物(I)の調製) (a)5−フルオロ−2'−デオキシウリジン(3.2g、
13ミリモル)、無水炭酸カリウム(9.70g、70ミ
リモル)、ヨウ化ナトリウム(7.11g、47ミリモル)
およびグルタル酸n−ブチルおよびクロルメチルエステ
ル(6.2g、26ミリモル)を用いる他は実施例1(a)
と同様にして、3−n−ブトキシブチリルオキシメチル
−2'−デオキシ−5−フルオロウリジン(5.35g)を
得た(収率:92.2%) IR(Neat):νmax(cm-1) 3500、2970、29
30、2880、1735 FAB−MS(m/z):447(MH+)
【0031】(b)上記工程(a)で得た生成物(300m
g、0.7ミリモル)、トリエチルアミン(0.5ml)お
よびn−ヘプタン酸クロリド(320mg)を用いる他は
実施例1(b)と同様にして、3',5'−O−ジ−n−ヘ
プタノイル−3−n−ブトキシブチリルオキシメチル−
2'−デオキシ−5−フルオロウリジン(203mg)を
得た。 IR(Neat):νmax(cm-1) 2970、2930、28
50、1740、1695、1680 FAB−MS(m/z):671(MH+)
【0032】実施例14 (R1=t−BuCOO(ピバリン酸残基)、R2=R3=C
3(CH2)5COO、R4=H、R=H、Y=Fである化
合物(I)の調製) (a)5−フルオロ−2'−デオキシウリジン(2.5g、
10.2ミリモル)、無水炭酸カリウム(7.59g)、ヨ
ウ化ナトリウム(5.53g)およびピバリン酸クロルメ
チル(3.07g、2当量)を用いる他は実施例1(a)と
同様にして、3−ピバリロイルオキシメチル−2'−デ
オキシ−5−フルオロウリジンの油状物(2.96g)を
得た(収率:80.5%) IR(Neat):νmax(cm-1) 3480(br)、308
0、2980、2930、1735、1670 FAB−MS(m/z):361(MH+)
【0033】(b)上記工程(a)で得た生成物(1.1g、
3.1ミリモル)、トリエチルアミン(2.2ml)および
n−ヘプタン酸クロリド(1.38g)を用いる他は実施
例1(b)と同様にして、3',5'−O−ジ−n−ヘプタ
ノイル−3−ピバリロイルオキシメチル−2'−デオキ
シ−5−フルオロウリジンの油状物(1.49g)を得た
(収率:82.2%)。 IR(Neat):νmax(cm-1) 2960、2930、17
40、1695、1680 FAB−MS(m/z):585(MH+)
【0034】実施例15 (R1=CH3(CH2)4−CH=CH−CH2−CH=CH
−(CH2)7COO(リノール酸残基)、R2=R3=フェノ
キシカルボニルオキシ、R4=H、R=H、Y=Fであ
る化合物(I)の調製) 実施例1(a)で得た生成物(2.05g、3.80ミリモ
ル)およびフェニルクロロホルメート(1.9ml、15.
1ミリモル、約2当量)を用いる他は実施例1(b)と同
様にして、3',5'−O−ジフェノキシカルボニル−3
−リノレニルオキシメチル−2'−デオキシ−5−フル
オロウリジン(2.81g)を得た(収率:94.8%)。こ
の化合物の大豆油に対する溶解度は150mg/0.5
mlであった。 IR(Neat):νmax(cm-1) 2930、1760、17
40(sh)、1690、1680、1250、1070 FAB−MS(m/z):779(MH+)
【0035】実施例16 (R1=CH3(CH2)4−CH=CH−CH2−CH=CH
−(CH2)7COO(リノール酸残基)、R2=R3=4−メ
トキシフェノキシカルボニルオキシ、R4=H、R=
H、Y=Fである化合物(I)の調製) 実施例1(a)で得た生成物(2.05g、3.80ミリモ
ル)および4−メトキシフェニルクロロホルメート(10
0%として、約1モル/L)(20ml)を用いる他は実
施例1(b)と同様にして、3',5'−O−ジ(4−メトキ
シフェノキシカルボニル)−3−リノレニルオキシメチ
ル−2'−デオキシ−5−フルオロウリジン(3.10g)
を得た(収率:97.2%)。この化合物の大豆油に対す
る溶解度は150mg/0.5mlであった。 IR(Neat):νmax(cm-1) 1760、1740(s
h)、1690、1680、1510、1240、12
10 FAB−MS(m/z):839(MH+)
【0036】実施例17 (R1=CH3(CH2)5COO、R2=R3=n−ブトキシ
カルボニルオキシ、R4=H、R=H、Y=Fである化
合物(I)の調製) 実施例4(a)で得た生成物(2.25g、5.79ミリモ
ル)およびクロロギ酸n−ブチル(1.74g、12.7ミ
リモル)を用いる他は実施例1(b)と同様にして、3',
5'−O−ジ−n−ブトキシカルボニル−3−n−ヘプ
タノイルオキシメチル−2'−デオキシ−5−フルオロ
ウリジンの無色の油状物(2.63g)を得た(収率:7
7.2%)。 IR(Neat):νmax(cm-1) 1750、1690、16
80、1470、1260 FAB−MS(m/z):589(MH+)1 H−NMR(CDCl3)δ:0.9〜1.0(9H、m)、
1.3〜1.5(10H、m)、1.6〜1.7(6H、m)、
2.2(1H、m)、2.32(2H、t、J=7.3)、2.
59(1H、ddd like)、4.17(4H、m)、4.3
6(1H、m)、4.43(2H、m)、5.19(1H、
m)、5.97(2H、s)、6.42(1H、m)、7.73
(1H、d)
【0037】実施例18 (R1=CH3(CH2)4−CH=CH−CH2−CH=CH
−(CH2)7COO(リノール酸残基)、R2=n−ブチリ
ルオキシ、R3=4−クロロベンジルオキシ、R4=H、
R=H、Y=Fである化合物(I)の調製) (a)3'−o−(4−クロロベンジル)−2'−デオキシ−
5−フルオロウリジン(1.92g、5.17ミリモル)、
リノール酸クロルメチル(2.90g、8.82ミリモ
ル)、無水炭酸カリウム(7g)およびヨウ化ナトリウム
(2.65g、17.7ミリモル)を用いる他は実施例1
(a)と同様にして、3'−o−(4−クロロベンジル)−
3−リノレニルオキシメチル−2'−デオキシ−5−フ
ルオロウリジン(2.27g)を得た(収率:66.2%)。 IR(ヌジョール):νmax(cm-1) 3520、173
0、1715、1665、1465、1270、112
0、1100、1045、760 FAB−MS(m/z):663(MH+)
【0038】(b)上記工程(a)で得た生成物(2.23
g、3.36ミリモル)、n−ブチリルクロリド(717
mg、6.72ミリモル)およびトリエチルアミン(2.3
ml、16.5ミリモル)を用いる他は実施例1(b)と同
様にして、3'−O−(4−クロロベンジル)−5'−O−
n−ブチリル−3−リノレニルオキシメチル−2'−デ
オキシ−5−フルオロウリジンの無色カラメル状物(2.
39g)を得た(収率:97.0%)。 IR(ヌジョール):νmax(cm-1) 1740、167
0、1460、1380、1270、1180、110
0、1080 FAB−MS(m/z):733(MH+)
【0039】実施例19 (R1=CH3(CH2)4−CH=CH−CH2−CH=CH
−(CH2)7COO(リノール酸残基)、R2=R3=R4
n−ブチリルオキシ、R=H、Y=Fである化合物(I)
の調製) (a)5−フルオロウリジン(2.0g、7.62ミリモル)
をピリジン(60ml)に溶解し、n−ブチリルクロリド
のテトラヒドロフラン溶液(10ml中に2.52g;1
1.8ミリモル)を滴下した。室温にて2時間撹拌した
後、減圧下で反応液を濃縮し、残渣に酢酸エチルおよび
水を加え、撹拌後、有機層を分取した。5%HCl水溶
液、飽和NaHCO3、飽和NaClで洗浄後、乾燥
し、濃縮した。得られた残渣(3.42g)をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶媒:酢酸エチル/n−ヘ
キサン)で精製することにより、2',3',5'−O−トリ
−n−ブチリル−5−フルオロウリジンの無色カラメル
状物(3.52g)を得た(収率:70.0%)。 IR(ヌジョール):νmax(cm-1) 3240、310
0、1750、1730、1710、1675、146
0、1380、1170 FAB−MS(m/z):473(MH+)
【0040】(b)上記工程(a)で得た生成物(2.40
g、5.61ミリモル)、リノール酸クロルメチル(3.6
9g、11.2ミリモル)、無水炭酸カリウム(7g)およ
びヨウ化ナトリウム(3.36g、22.4ミリモル)を用
いる他は実施例1(b)と同様にして、2',3',5'−O
−トリ−n−ブチリル−3−リノレニルオキシメチル−
5−フルオロウリジンの無色カラメル状物(3.45g)
を得た(収率:82.3%)。この化合物の大豆油中での
溶解度は>300mg/大豆油1mlであった。 IR(Neat):νmax(cm-1) 1750、1690、14
65、1280、1250、1160、1100 FAB−MS(m/z):787[M+Na]+
【0041】実施例20 (R1=CH3(CH2)5COO、R2=R3=R4=n−ブチ
リルオキシ、R=H、Y=Fである化合物(I)の調製) 実施例19工程(a)で得た生成物(3.00g、7.01
ミリモル)、n−ヘプタン酸メチルクロリド(2.51
g、14.4ミリモル)、無水炭酸カリウム(8g)および
ヨウ化ナトリウム(4.21g)を用いる他は実施例1
(b)と同様にして、2',3',5'−O−トリ−n−ブチ
リル−3−n−ヘプタノイルオキシメチル−5−フルオ
ロウリジンの薄黄色のカラメル状物(3.41g)を得た
(収率:79.1%)。この化合物の大豆油中の溶解度は
>300mg/大豆油1mlであった。 IR(Neat):νmax(cm-1) 1750、1690、14
65、1280、1160、1100 FAB−MS(m/z):615(MH
【0042】実施例21 (R1=CH3(CH2)5COO、R2=H、R3=R4=n
−ブチリルオキシ、R=H、Y=Fである化合物(I)の
調製) (a)5−フルオロ−5'−デオキシウリジン(フルトン)
(1.5g、6.1ミリモル)およびn−ブチリルクロリド
(1.62g、2.5当量)を用いる他は実施例19(a)と
同様にして、2',3'−O−ジ−n−ブチリル−5−フ
ルオロ−5'−デオキシウリジン(2.03g)を得た(収
率:88.9%)。 IR(Neat):νmax(cm-1) 3200、3090、29
70、1750、1730、1710、1665 FAB−MS(m/z):387(MH+)
【0043】(b)上記工程(a)で得た生成物(1.97
g、5.3ミリモル)、n−ヘプタン酸クロルメチル(1.
43g、1.5当量)、無水炭酸カリウム(2.66g、
3.6当量)およびヨウ化ナトリウム(1.60g、2当
量)を用いた他は実施例19(b)と同様にして、2',3'
−O−ジ−n−ブチリル−3−n−ヘプタノイルオキシ
メチル−5−フルオロ−5'−デオキシウリジン(2.4
2g)を得た(収率:88.5%)。 IR(Neat):νmax(cm-1) 2970、2940、17
45、1695、1680 FAB−MS(m/z):529[M+Na]+
【0044】実施例22 (R1=CH3(CH2)6COO、R2=R3=CH3CH2
OO、R4=H、R=H、Y=Fである化合物(I)の調
製) (a)5−フルオロ−2'−デオキシウリジン(3g、1
2.2ミリモル)、無水炭酸カリウム(9.10g)、ヨウ
化ナトリウム(6.58g)およびn−オクタン酸クロル
メチル(4.70g、2当量)を用いる他は実施例1(a)
と同様にして、3−n−オクタノイルオキシメチル−
2'−デオキシ−5−フルオロウリジンの無色結晶(3.
17g)を得た(収率:64.7%)(融点:74.0〜7
7.9℃)。
【0045】(b)上記工程(a)で得た生成物(1.50
g、3.72ミリモル)、ピリジン(30ml)およびプロ
ピオニルクロリド(1.03g)を用いる他は実施例1
(b)と同様にして、3',5'−ジプロピオニル−3−n
−オクタノイルオキシメチル−2'−デオキシ−5−フ
ルオロウリジンの淡黄色油状物(1.07g)を得た(収
率:55.8%)。 IR(Neat):νmax(cm-1) 1740、1680 FAB−MS(m/z):515(MH+)
【0046】実施例23 (R1=CH3(CH2)6COO、R2=R3=CH3OCO
O、R4=H、R=H、Y=Fである化合物(I)の調製) 実施例22工程(a)で得た生成物(2.01g、5ミリモ
ル)およびクロル炭酸メチル(9.4g)を用いる他は実施
例1(b)と同様にして、3',5'−O−ジメトキシカル
ボニル−3−n−オクタノイルオキシメチル−2'−デ
オキシ−5−フルオロウリジンの無色油状物(1.71
g)を得た(収率:66.0%)。 IR(Neat):νmax(cm-1) 1750、1680 FAB−MS(m/z):519(MH+)
【0047】実施例24 (R1=CH3(CH2)5COO、R2=R3=i−BuO−
COO、R4=H、R=H、Y=Fである化合物(I)の
調製) 実施例4工程(a)で得た生成物(1.50g、3.86ミ
リモル)、クロロギ酸i−ブチル(1.19g)およびピリ
ジン(30ml)を用いる他は実施例1(b)と同様にし
て、3',5'−O−ジ−i−ブトキシカルボニル−3−
n−ヘプタノイルオキシメチル−2'−デオキシ−5−
フルオロウリジンの淡黄色油状物(1.97g)を得た(収
率:86.5%)。 IR(Neat):νmax(cm-1) 3095、2960、2
930、2875、1748、1695、1680 FAB−MS(m/z):589(MH+)
【0048】実施例25 (R1=CH3(CH2)2COO、R2=R3=CH3(CH2)6
COO、R4=H、R=H、Y=Fである化合物(I)の
調製) (a)5−フルオロ−2'−デオキシウリジン(2.2g、
8.94ミリモル)、無水炭酸カリウム(6.67g)、ヨ
ウ化ナトリウム(4.82g)およびn−ブタン酸クロル
メチル(2.44g、2当量)を用いる他は実施例1(a)
と同様にして、3−n−ブチルオキシメチル−2'−デ
オキシ−5−フルオロウリジンの白色粉末(1.82g)
を得た(収率:58.9%)(融点:103.0〜105.0
℃)。 (b)上記工程(a)で得た生成物(1.50g、4.33ミ
リモル)、ピリジン(20ml)およびn−オクタノイル
クロリド(1.76g)を用いる他は実施例1(b)と同様
にして、3',5'−ジ−n−オクタノイル−3−n−ブ
チリルオキシメチル−2'−デオキシ−5−フルオロウ
リジンの淡黄色油状物(1.16g)を得た。 IR(Neat):νmax(cm-1) 1740、1681 FAB−MS(m/z):599(MH+)
【0049】実施例26 (R1=CH3(CH2)5COO、R2=R3=フェノキシカ
ルボニルオキシ、R4=H、R=H、Y=Fである化合
物(I)の調製) 実施例4工程(a)で得た生成物(0.80g、2.06ミ
リモル)およびフェニルクロロホルメート(1.04g、
6.64ミリモル、3.2当量)を用いる他は実施例1
(b)と同様にして、3',5'−O−ジフェノキシカルボ
ニル−3−n−ヘプタノイルオキシメチル−2'−デオ
キシ−5−フルオロウリジンの淡黄色油状物(1.22
g)を得た(収率:94.2%)。 IR(Neat):νmax(cm-1) 1760、1740、1
695、1680 FAB−MS(m/z):629(MH
【0050】実施例27 (R1=CH3(CH2)5COO、R2=R3=n−ブトキシ
カルボニルオキシ、R4=H、R=H、Y=CF3である
化合物(I)の調製) (a)5−トリフルオロメチル−2'−デオキシウリジン
(1.70g、5.74ミリモル)、無水炭酸カリウム(4.
73g)、ヨウ化ナトリウム(2.56g)およびn−ヘプ
タン酸クロルメチル(2.50g、2.4当量)を用いる他
は実施例1(a)と同様にして、3−n−ヘプタノイルオ
キシメチル−2'−デオキシ−5−トリフルオロメチル
ウリジンの淡黄色油状物(1.83g)を得た(収率:7
1.3%)。 IR(Neat):νmax(cm-1) 3500、2960、2
920、2860、1740、1680 FAB−MS(m/z):461(M+Na)、439(M
+)
【0051】(b)上記工程(a)で得た生成物(1.65
g、3.76ミリモル)、ピリジン(20ml)およびクロ
ロギ酸n−ブチル(2.5g、23.5ミリモル)を用いる
他は実施例1(b)と同様にして、3',5'−O−ジ−n
−ブトキシカルボニル−3−n−ヘプタノイルオキシメ
チル−2'−デオキシ−5−トリフルオロメチルウリジ
ンの無色結晶(2.11g)を得た(収率:77.4%)(融
点:90〜91℃)。 IR(ヌジョール):νmax(cm-1) 1755、168
0 FAB−MS(m/z):639(MH+)
【0052】実施例28 (R1=CH3(CH2)5COO、R2=R3=n−ブチリル
オキシ、R4=H、R=H、Y=CF3である化合物(I)
の調製) 実施例27(a)で得られた生成物(1.50g、3.42
ミリモル)、トリエチルアミン(1.73g、17.1ミリ
モル)およびブチリルクロリド(1.09g、10.3ミリ
モル)を用いる他は実施例1(b)と同様にして、3',5'
−O−ジ−n−ブチリル−3−n−ヘプタノイルオキシ
メチル−2'−デオキシ−5−トリフルオロメチルウリ
ジンの淡黄色油状物(1.76g)を得た(収率:88.9
%)。 IR(Neat):νmax(cm-1)2960、2920、28
60、1740、1690 FAB−MS(m/z):579(MH+)
【0053】実施例29 (R1=CH3(CH2)5COO、R2=R3=n−ブチリル
オキシ、R4=H、R=CH3、Y=Fである化合物(I)
の調製) (a)5−フルオロ−2'−デオキシウリジン(960m
g、3.9ミリモル)、無色炭酸カリウム(3.23g)、
ヨウ化ナトリウム(2.30g)およびn−ヘプタン酸1
−クロルエチル(1.50g、2当量)を用いる他は実施
例1(a)と同様にして、3−n−ヘプタノイルオキシエ
チル−2'−デオキシ−5−フルオロウリジンの淡黄色
油状物(557mg)を得た。 IR(Neat):νmax(cm-1)3480、2930、17
25、1660 FAB−MS(m/z):403(MH+)
【0054】(b)上記工程(a)で得た生成物(520m
g、1.29ミリモル)、ピリジン(7ml)および酪酸ク
ロリド(412mg、3.87ミリモル)を用いる他は実
施例1(b)と同様にして、3',5'−O−ジ−n−ブチ
リル−3−n−ヘプタノイルオキシエチル−2'−デオ
キシ−5−フルオロウリジンの淡黄色油状物(623m
g)を得た(収率:89.0%)。 IR(Neat):νmax(cm-1)2970、2930、17
50、1680 FAB−MS(m/z):543(MH+)
【0055】上記実施例1〜29の化合物を表1に列記
する。
【表1】 表1 実施例 1 2,R3 4 1 リノレニルオキシ CH3(CH2)5COO H H F 2 リノレニルオキシ n-BuOCO(CH2)2COO H H F 3 リノレニルオキシ CH3COO H H F 4 CH3(CH2)5COO CH3(CH2)2COO H H F 5 CH3(CH2)5COO (CH3)2CHCOO H H F 6 CH3(CH2)5COO (CH3CH2CH2)2CHCOO H H F 7 CH3(CH2)5COO CH3(CH2)5COO H H F 8 CH3(CH2)5COO n-BuOCO(CH2)2COO H H F 9 CH3(CH2)5COO n-BuOCO(CH2)3COO H H F 10 CH3(CH2)14COO (CH3)2CHCOO H H F
【0056】 11 CH3(CH2)14COO CH3(CH2)5COO H H F 12 CH3(CH2)14COO n-BuOCO(CH2)2COO H H F 13 n-BuOCO(CH2)3COO CH3(CH2)5COO H H F 14 t−BuCOO CH3(CH2)5COO H H F 15 リノレニルオキシ フェノキシカルホ゛ニルオキシ H H F 16 リノレニルオキシ 4-メトキシフェノキシカルホ゛ニルオキシ H H F 17 CH3(CH2)5COO n-BuOCOO H H F 18 リノレニルオキシ CH3(CH2)2COO(R2) H H F 4-クロロヘ゛ンシ゛ルオキシ(R3) 19 リノレニルオキシ CH3(CH2)2COO CH3(CH2)2COO H F 20 CH3(CH2)5COO CH3(CH2)2COO CH3(CH2)2COO H F
【0057】 21 CH3(CH2)5COO H(R2) CH3(CH2)2COO H F CH3(CH2)2COO(R3) 22 CH3(CH2)6COO CH3CH2COO H H F 23 CH3(CH2)6COO CH3OCO H H F 24 CH3(CH2)5COO iBu-OCOO H H F 25 CH3(CH2)2COO CH3(CH2)6COO H H F 26 CH3(CH2)5COO フェノキシカルホ゛ニルオキシ H H F 27 CH3(CH2)5COO n-BuOCOO H H CF3 28 CH3(CH2)5COO CH3(CH2)2COO H H CF3 29 CH3(CH2)5COO CH3(CH2)2COO H CH3
【0058】製造例 実施例4で得たフルオロウリジン誘導体(4.5g)およ
び精製大豆油(30g)を40〜70℃で加温混合した
後、精製卵黄レシチン(14.4g)を予め150mlの
水に分散した液を加え、ホモジナイザー(ULTRA−
TURRAX TP18−10)で10,000rpmに
て約10分間撹拌し、粗乳化液とした。300mlに定
容後、1N−NaOH等でpHを7に調整し、上記粗乳
化液をナノマイザーシステム(LA−11)により高圧
(1,000kg/cm2)精乳化し、平均粒子径105n
mの微細なリピッドマイクロスフェアを得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C07D 405/04 239:00 307:00) (72)発明者 鈴木 彰 兵庫県伊丹市船原1丁目4番12−101号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 (式中、R1はアシルオキシ基、R2は水素原子、低級ア
    ルコキシ基で置換されていてもよいフェノキシカルボニ
    ルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基またはアシ
    ルオキシ基、R3はアラルキルオキシ基、低級アルコキ
    シ基で置換されていてもよいフェノキシカルボニルオキ
    シ基、アルコキシカルボニルオキシ基またはアシルオキ
    シ基、R4は水素原子、低級アルコキシ基で置換されて
    いてもよいフェノキシカルボニルオキシ基、アルコキシ
    カルボニルオキシ基またはアシルオキシ基、Rは水素原
    子または低級アルキル基、Yはフッ素原子またはトリフ
    ルオロメチル基)で示されるウリジン誘導体。
  2. 【請求項2】 式(II): 【化2】 (式中、R1はアシルオキシ基、R2'は水素原子または水
    酸基、R3'はアラルキルオキシ基または水酸基、R4'は
    水素原子または水酸基、Rは水素原子または低級アルキ
    ル基、Yはフッ素原子またはトリフルオロメチル基)で
    示されるウリジン誘導体と、式(III): R5OH (式中、R5は低級アルコキシ基で置換されていてもよい
    フェノキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基また
    はアシル基)で示される化合物またはその反応性誘導体
    とを反応させることを特徴とする、式(I): 【化3】 (式中、R1、RおよびYは前記と同じ、R2は水素原
    子、低級アルコキシ基で置換されていてもよいフェノキ
    シカルボニルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基
    またはアシルオキシ基、R3はアラルキルオキシ基、低
    級アルコキシ基で置換されていてもよいフェノキシカル
    ボニルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基または
    アシルオキシ基、R4は水素原子、低級アルコキシ基で
    置換されていてもよいフェノキシカルボニルオキシ基、
    アルコキシカルボニルオキシ基またはアシルオキシ基)
    で示されるウリジン誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 式(IV): 【化4】 (式中、R2は水素原子、低級アルコキシ基で置換されて
    いてもよいフェノキシカルボニルオキシ基、アルコキシ
    カルボニルオキシ基またはアシルオキシ基、R3はアラ
    ルキルオキシ基、低級アルコキシ基で置換されていても
    よいフェノキシカルボニルオキシ基、アルコキシカルボ
    ニルオキシ基またはアシルオキシ基、R4は水素原子、
    低級アルコキシ基で置換されていてもよいフェノキシカ
    ルボニルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基また
    はアシルオキシ基、Yはフッ素原子またはトリフルオロ
    メチル基)で示されるウリジン誘導体と、式(V): R1RCHX (式中、R1はアシルオキシ基、Rは水素原子または低級
    アルキル基、Xは反応性残基)で示される化合物とを反
    応させることを特徴とする、式(I): 【化5】 (式中、R1、R2、R3、R4、RおよびYは前記と同じ)
    で示されるウリジン誘導体の製造方法。
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