JPS6157286B2 - - Google Patents

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JPS6157286B2
JPS6157286B2 JP15587177A JP15587177A JPS6157286B2 JP S6157286 B2 JPS6157286 B2 JP S6157286B2 JP 15587177 A JP15587177 A JP 15587177A JP 15587177 A JP15587177 A JP 15587177A JP S6157286 B2 JPS6157286 B2 JP S6157286B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ulcer
present
active ingredient
administered
compound
Prior art date
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Expired
Application number
JP15587177A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5396330A (en
Inventor
Yoshuki Tawara
Michiko Nagai
Katsura Kogure
Shigeo Kawase
Teruto Yamaguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nisshin Seifun Group Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Seifun Group Inc filed Critical Nisshin Seifun Group Inc
Priority to JP15587177A priority Critical patent/JPS5396330A/ja
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はオレイン酸フイチルを活性成分とする
潰瘍治療剤に関する。 従来胃潰瘍、十二指腸潰瘍等の治療剤として例
えばゲフアルナート〔住友化学工業(株)商標名、
3・7−ジメチル−2・6−オクタジエニル−
5・9・13−トリメチル−4・8・12−テトラデ
カトリエノエート〕等数多くの抗潰瘍性を有する
化合物が報告されているが未だ画期的なものは見
出されていない。本発明者等はさらに優れた潰瘍
治療剤を見出すべく種々研究を重ねた結果極めて
効果のある化合物を見出した。 本発明に係るオレイン酸フイチルは、オレイン
酸とフイトールとを縮合反応させることによつて
得られる。このエステル形成反応は公知の方法例
えば酸クロライド法、酸無水物法、直接エステル
化法、置換法、エステル交換法等によつて行なう
ことができるが、副反応を抑制するためにはなる
べく温和な条件によることが望ましい。例えば酸
クロライド法によつて行う場合には、まずオレイ
ン酸をベンゼン、トルエン等の溶媒に溶解させ冷
却しつつ撹拌下に塩化オキザリル、塩化チオニ
ル、三塩化りん等のハロゲン化剤を徐々に添加
し、さらに室温で1〜6時間撹拌することによつ
て酸ハロゲン化物を製造する。次に得られた酸ハ
ロゲン化物とフイトールとを無溶媒下あるいはベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の反応に関与しな
い溶媒中で塩基の存在下に反応させることによつ
てエステルを製造する。この時の塩基としてはピ
リジン、キノリン、トリエチルアミン、N・N−
ジメチルアニリンのような3級有機塩基、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸カルシウムのようなアルカリ金属、アルカリ
土類金属の炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化カルシウムのようなアルカリ金
属、アルカリ土類金属の水酸化物などを用いるこ
とができるが、ピリジン等の3級有機塩基系のも
のが好ましい。反応は通常0〜80℃において1〜
5時間で行われる。反応終了後、反応混合物を水
にあけ常法によりエチルエーテルのような有機溶
媒を用いて抽出し、水で洗滌後脱水乾燥させ、次
に溶剤を減圧下に留去すると本発明の目的化合物
であるオレイン酸フイチルが得られる。 本発明の目的化合物は必要に応じて減圧蒸留ま
たはカラムクロマトグラフイーなどにより精製す
ることができる。 次に本発明に係る活性成分の生理学的活性を以
下に示す。なお検定方法はレセルピン潰瘍の場合
はArch.Int.Pharmacodym.Ther147、113
(1964)に記載された方法に準じて行い、また酢
酸潰瘍はJap.J.Pharmac.、19、418(1969)に記
載された方法に準じてラツトに実験潰瘍を発生さ
せ供試化合物の投与効果を測定した。 (i) レセルピン潰瘍 1群6匹の体重150〜200gの雄性SD系ラツ
トを24時間絶食させた後、供試化合物50mg/Kg
を経口投与し、30分後にレセルピン15mg/Kgを
腹腔内注射する。投与18時間後にラツトをクロ
ロホルムで致死させた後胃を摘出し潰瘍の面積
を測定する。 なお治癒率は対照としてレセルピン15mg/Kg
を腹内注射したラツト群の潰瘍面積より次式に
より算出した。 治癒率=対照値−試験値/対照値×100(%) 次にその試験結果を示せば下記のとおりであ
る。 (ii) 酢酸潰瘍 1群6匹の体重150〜200gの雄性SD系ラツ
トをエーテル麻酔下に胃をひき出し、血管に注
意しつつ15%の酢酸水溶液0.05mlを漿膜下に注
射する。注射後14日間供試化合物50mg/Kgを経
口投与し、14日目にラツトをクロロホルムで致
死させた後、胃を摘出し、潰瘍面積を測定す
る。 なお治癒率は供試化合物無投与の対照群を測
定し、前記レセルピン潰瘍試験における計算式
により求めた。次にその試験結果を示せだ下記
のとおりである。
【表】 以上の試験結果から明らかなように本発明に係
る活性成分は極めて優れた抗潰瘍性作用を有する
ことがわかる。本発明の活性成分化合物は、静脈
内注射、皮下注射、筋肉内注射、経口等の方法で
投与され、特に経口投与、筋肉内注射が好まし
い。活性成分化合物の投与量は成人の治癒に用い
られる場合1日100〜1000mgの範囲特に200〜300
mgが好ましい。 本発明の活性成分オレイン酸フイチルのマウス
における急性毒性LD50は4g/Kg以上であつた
(1群6匹、腹腔内投与)。またSD系ラツト(1
群10匹)には本発明の活性成分1日当り5g/Kg
を4週間経口投与したが何らの毒性症状も示さな
かつた。従つて本発明の活性成分は実用上安全に
使用されうる。 本発明の活性成分を経口投与する場合には錠
剤、顆粒剤、粉末剤とすればよく特に顆粒剤およ
び粉末剤は必要に応じてカプセル剤として単位量
投与形態とすることができる。これら経口投与用
固形剤は通常用いられる賦形剤、例えば無水けい
酸、メタけい酸アルミン酸マグネシウム、合成け
い酸アルミニウム、乳糖、砂糖、とうもろこし殿
粉、微結晶セルロース、ハイドロキシプロピル−
スターチ、またはグリシン、結合剤例えばアラビ
ヤゴム、ゼラチン、トラガント、ハイドロキシプ
ロピルセルロースまたはポリビニルピロリドン、
潤滑剤例えばステアリン酸マグネシウム、タルク
またはシリカ、崩壊剤例えば馬鈴薯殿粉、カルボ
キシメチルセルロースカルシウムあるいは湿潤剤
例えばポリエチレングリコール、ソルビタンモノ
オレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラ
ウリル硫酸ナトリウム等を含有してもよい。錠剤
は常法に従つてコーテイングしてもよい。 経口用液体製剤は水性または油性乳濁剤溶液、
シロツプ剤等にすればよく、あるいは使用する前
に適当なビヒクルで再溶解し得る乾燥生成物にし
ても良い。このような液体製剤は普通に用いられ
る添加剤例えば乳化補助剤であるソルビツトシロ
ツプ、メチルセルロース、ゼラチン、ハイドロキ
シエチルセルロースなど、また乳化剤例えばレシ
チン、ソルビタンモノオレート、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、非水性ビヒクル例えば分別コ
コナツト油、アーモンド油、落花生油、防腐剤例
えばp−ヒドロキシ安息香酸メチル、p−ヒドロ
キシ安息香酸プロピルまたはソルビン酸を添加し
てもよい。さらにまたこれらの経口投与用製剤に
は必要に応じて保存剤、安定化剤などを含有せし
めても良い。 次にこの化合物を注射剤に用いる場合には油溶
液、乳化剤、水溶液のような形態にすれば良く、
これらの溶剤は通常用いられる乳化剤、安定剤な
どを含有させても良い。 これら組成物は投与方法により当該化合物を1
%以上、好ましくは5%〜50%を含有させること
ができる。 次に本発明の具体的な製造例および製剤例を挙
げるが本発明は以下の例に限定されるものではな
い。 製造例 1 オレイン酸フイチル フイトール8.46g、ジシクロヘキシルカルボジ
イミド6.2gおよび塩化第1銅56mgの混合物を、
窒素気流中に90〜100℃で3時間加熱撹拌した。
次いでオレイン酸9.02gを加え、80〜88℃で2時
間加熱撹拌した。このものを冷却した後n−ヘキ
サンを加え、析出する固形物を過して除き液
を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムで精製し、
オレイン酸フイチル3.4gを得た。 製剤例 1 経口用硬カプセル剤 オレイン酸フイチル25gおよびポリオキシエチ
レンヒマシ油7.5gをアセトンに溶解し、次に無
水けい酸25gを混合する。アセトンを蒸発した後
さらにカルボキシメチルセルロースカルシウム5
g、とうもろこし殿粉5g、ハイドロキシプロピ
ルセルロース7.5gおよび微結晶セルロース20g
を混合し30mlの水を加えて練合し、粒状化する。
これをNo.24メツシユ(B.S.)のスクリーンを付
した造粒機(エツクペレツター、不二パウダル社
製)にて造粒した。顆粒は水分5%以下に乾燥し
No.16メツシユ(B.S.)のふるいでふるつた。次
にこの粒子をカプセル充てん機にて1カプセルに
190mg充てんした。 製剤例 2 経口用軟カプセル剤 オレイン酸フイチル50gおよび分別ココナツト
油130gを混合し均一な溶液とする。別にゼラチ
ン93g、グリセリン19g、D−ソルビトール10
g、パラオキシ安息香酸エチル0.4g、パラオキ
シ安息香酸プロピル0.2gおよび酸化チタン0.4g
の組成からなるゼラチン溶液を調製しこれをカプ
セル皮膜剤として手動式平板打抜法により内容物
180mgを含有するソフトカプセルを製造した。 製剤例 3 注射剤 オレイン酸フイチル5g、落花生油適量および
ベンジルアルコール1gを混合し、さらに落花生
油を使用して全量を100c.c.とする。本溶液を無菌
操作によりアンプルに1c.c.分注し溶閉する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 オレイン酸フイチルを活性成分とする潰瘍治
    療剤。
JP15587177A 1977-12-24 1977-12-24 Antiulceratives Granted JPS5396330A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15587177A JPS5396330A (en) 1977-12-24 1977-12-24 Antiulceratives

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JP15587177A JPS5396330A (en) 1977-12-24 1977-12-24 Antiulceratives

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JP51114394 Division

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5396330A JPS5396330A (en) 1978-08-23
JPS6157286B2 true JPS6157286B2 (ja) 1986-12-06

Family

ID=15615317

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JP15587177A Granted JPS5396330A (en) 1977-12-24 1977-12-24 Antiulceratives

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