JPS629409Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、人体の局部洗浄装置における給水用
補助タンクの構造に関し、詳しくは、給水用補助
タンクを給水タンクの左右のいずれの側にも取付
けた場合にも、給水用補助タンクからの吐出管及
び給水用補助タンク内の給水ポンプへの配線を常
に背方に配設しようとする技術に関する。

従来の局部洗浄装置にあつては、水道の蛇口か
ら給水タンクに給水する過程において、手洗いを
行ない、この手洗水が局部洗浄水としても使用さ
れるものであつたので、不衛生となるという問題
があつた。

このような問題を解消するのに、給水タンクの
外部に局部洗浄用の専用の給水用補助タンクを設
け、局部洗浄を清浄な水道水にて行なうことも考
えられるが、かかる場合に、給水タンクの左右い
ずれかの使い勝手のよい方の側壁に給水用補助タ
ンクを取付けるのに、給水用補助タンクからの吐
出管及び給水用補助タンク内の給水ポンプへの配
線が正面から見え、見苦しいという問題があつ
た。

本考案はこのような問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、従来のように
手洗いを行なうことができるものでありながら、
局部洗浄には清浄な水道水を使うことができ、衛
生的でありながら、給水用補助タンクを施工しや
すいように給水タンクの左右のいずれに取付ける
場合にも、常に給水補助タンクからの吐出管及び
タンク内の給水ポンプへの配線を常に背方に隠し
ておくことができ、外観を高めることができる人
体の局部洗浄装置における給水用補助タンクの構
造を提供することにある。

すなわち本考案は、便器１に給水するための給
水タンク２と分岐して水道水の供給を受け、内部
に給水ポンプ３を入れてある給水用補助タンク４
を局部洗浄部５の洗浄貯温水部６に給水可能に連
通し、給水用補助タンク４を給水タンク３の左右
のいずれの側壁７にも給水用補助タンク４の一側
の取付面２４を対向させて取付けることができる
局部洗浄装置における給水用補助タンクの構造で
あつて、給水用補助タンク本体８の上部開口縁９
の取付面２４とは略直交する前部と背部とに給水
ポンプ３からの吐出管１７及び給水ポンプ３への
電気配線２３を入り込ませることができる切欠き
１０，１０を設け、上部開口縁９に嵌着するタン
ク蓋１の口縁に上記２つの切欠き１０，１０のう
ち１つに選択対応することができ、かつ吐出管１
７などを押える１つの切除部１２を形成して成る
人体の局部洗浄装置における給水用補助タンクの
構造に係るものであり、このような構成により、
局部を清浄な水道水にて洗浄することができるも
のでありながら、施工勝手のよいように給水タン
クの左右のいずれかに取付けた給水用補助タンク
からの吐出管及び電気配線を背方に隠しておくこ
とができたのである。

以下本考案の実施例を図面に基いて詳述する。

Ａは人体の局部洗浄装置であつて、便器１より
も上方にシスターン（図示せず）を有する給水タ
ンク２を配設し、便器１の側部に局部洗浄部５を
配設し、給水タンク２の左右のうち施工勝手のよ
いいずれかの側壁７に給水用補助タンク４の取付
面２４を対向させて配設し、水道水供給口１３か
ら給水タンク２に供給された水道水にて便器１内
を洗浄し、そして、水道水供給口１３から給水用
補助タンク４に供給された水道水を局部洗浄部５
の洗浄貯温水部６に供給し、洗浄貯温水部６から
の温水供給にて、便器１内に突入操作させた洗浄
ノズル（図示せず）から温水を噴出させて、人体
の局部を温水にて洗浄することができるようにし
てある。

水道水供給口１３には分岐栓１４を取付けてあ
る。分岐栓１４の一方の通水部を手洗水供給部１
５として便器１への給水タンク２の上方に設け、
水道水供給口１３からの水道水が給水タンク２に
供給される途中で、手洗いを行なうことができる
ようにしてある。

分岐栓１４の他方の通水部を給水用補助タンク
４にホース１６にて水道水を供給可能に接続して
ある。給水用補助タンク４内には給水ポンプ２を
収納してあり、給水ポンプ２から延出した吐出管
１７を局部洗浄部５の洗浄貯温水部６に連通し、
給水ポンプ３の作動により、給水用補助タンク４
から洗浄貯温水部６に清浄な水道水を供給できる
ようにしてある。しかして、給水タンク２への水
道水の供給にて手洗いができるものでありなが
ら、給水用補助タンク４からの清浄な水道水にて
局部洗浄ができて衛生的でよい。

給水用補助タンク５は四角筒状であり、その首
部は細円筒状になつていて、この細円筒部にＣ字
状の取付金具１８を巻装し、取付金具１８のフツ
ク部２５を給水タンク２の蓋２０に引掛け係止し
て、給水用補助タンク４を給水タンク２の施工勝
手のよい側壁７に着脱自在に取付けてある。給水
用補助タンク４には、オーバーフロー口部材１９
を延出してあり、このオーバーフロー口部材１９
のオーバーフロー口を給水タンク２の蓋２０上に
臨ませてあり、しかして、給水補助タンク４から
オーバーフローした水道水を給水タンク２内に移
流させることができるようにしてある。

給水用補助タンク本体８は第３図に示すように
略四角筒状に形成してあり、その上部開口縁９は
円筒状に形成してある。タンク蓋１１も略円筒状
に形成してあり、タンク蓋１１を上部開口縁９に
上方から嵌着できるようにしてある。タンク蓋１
１には中央部に通孔２１を設けてあつて、分岐栓
１４からのホース１６を挿通して、給水用補助タ
ンク４に清浄な水道水を供給できるようにしてあ
る。

給水用補助タンク本体８の上部開口縁９には、
前部と背部とに夫々切欠き１０を形成してある。
そしてタンク蓋１１の口縁部２２には切欠き１０
と略同形の切除部１２を形成してある。しかして
給水タンク２の一方の側壁７側に給水用補助タン
ク４を取付けた状態で、給水用補助タンク４内の
給水ポンプ３からの吐出管１７と給水ポンプ３へ
の電気配線２３を上記取付け状態の背方の切欠き
１０に挿入し、そして、タンク蓋１１の切除部１
２を吐出管１７や電気配線２３に合致させること
で、これらを動かないように押えることができ、
かつこれらを給水用補助タンク４の背方に隠すこ
とができるものである。

以上要するに本考案は、便器に給水するための
給水タンクと分岐して水道水の供給を受け、内部
に給水ポンプを入れてある給水用補助タンクを局
部洗浄部の洗浄貯温水部に給水可能に連通し、給
水用補助タンクを給水タンクの左右のいずれの側
壁にも給水用補助タンクの一側の取付面を対向さ
せて取付けることができる局部洗浄装置における
給水用補助タンクの構造であつて、給水用補助タ
ンク本体の上部開口縁の取付面とは略直交する前
部と背部とに給水ポンプからの吐出管及び給水ポ
ンプへの電気配線を入り込ませることができる切
欠きを設け、上部開口縁に嵌着するタンク蓋の口
縁に上記２つの切欠きのうち１つの選択対応する
ことができ、かつ吐出管などを押える１つの切除
部を形成してあるので、局部を清浄な水道水にて
洗浄できるものでありながら、給水タンクの左右
のいずれかに取付けた給水補助タンクの背方側の
切欠きを利用することで、吐出管及び電気配線を
給水補助タンクの背方に隠すことができ、かつこ
れらを動きの少ない状態に押えることができ、し
かも前記にある切欠きを切除部のないタンク蓋の
口縁にて隠すことができ、外観を高めることがで
きるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の設置状態を正面
図、第２図は同上の部分斜視図、第３図は同上の
給水用補助タンクの分解斜視図、第４図は同上の
部分拡大斜視図、第５図及び第６図は夫々同上の
他の設置例の正面図であり、１は便器、２は給水
タンク、３は給水ポンプ、４は給水用補助タン
ク、５は局部洗浄部、６は洗浄貯温水部、７は側
壁、８は給水用補助タンク本体、９は上部開口
縁、１０は切欠き、１１はタンク蓋、１２は切除
部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 便器に給水するための給水タンクと分岐して水
   道水の供給を受け、内部に給水ポンプを入れてあ
   る給水用補助タンクを局部洗浄部の洗浄貯温水部
   に給水可能に連通し、給水用補助タンクを給水タ
   ンクの左右のいずれの側壁にも給水用補助タンク
   の一側の取付面を対向させて取付けることができ
   る局部洗浄装置における給水用補助タンクの構造
   であつて、給水用補助タンク本体の上部開口縁の
   取付面とは略直交する前部と背部とに給水ポンプ
   からの吐出管及び給水ポンプへの電気配線を入り
   込ませることができる切欠きを設け、上部開口縁
   に嵌着するタンク蓋の口縁に上記２つの切欠きの
   うち１つに選択対応することができ、かつ吐出管
   などを押える１つの切除部を形成して成る人体の
   局部洗浄装置における給水用補助タンクの構造。