JPS6292123A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPS6292123A
JPS6292123A JP12939586A JP12939586A JPS6292123A JP S6292123 A JPS6292123 A JP S6292123A JP 12939586 A JP12939586 A JP 12939586A JP 12939586 A JP12939586 A JP 12939586A JP S6292123 A JPS6292123 A JP S6292123A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
resin
magnetic
radiation
ratio
Prior art date
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Pending
Application number
JP12939586A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Shimozawa
下沢 徹
Tadayo Miyamori
宮森 薫代
Masaharu Nishimatsu
西松 正治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication of JPS6292123A publication Critical patent/JPS6292123A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 T 発明の背景 技術分野 本発明は、磁気記録媒体に関し、特に高密度化が可能な
電気記録媒体に関する。
先行技術とその問題点 近年、磁気記録媒体において記録の高密度化が要求され
てきている。  しかし、従来広く使用されてきた磁化
の方向が記録媒体の面内にある面内磁気記録方式では相
互に磁化か反発し合い、一定態上の高密度化は不可能と
なる。 そこで、磁化の方向が記録媒体の面に東向であ
るため磁化の反発かない垂直磁気記録方式か注目されて
きている。 この方式にはCo−Crスバ・・・夕!I
Qを記録膜とするものやバリウムフェライト等の磁性粒
子を用いて塗IH+型の記録層を形成するものが提案さ
ねでいる。
q、/Ii型の記録層を形成する際には、垂直配向か行
ない易いとの理由から六方晶系の板状のバリウムフェラ
イトなどがよく用いられており、特開昭57−5824
6号、同57−58240号、同57−212623号
、同58−6526壮、[司58−222446号、同
59−96532号等に開示されている。
このような垂直磁気記録方式では用いる磁性粒子の大き
さ、粒度分布、塗膜の表面粗度などといった因子か小筒
配向度や記録再生時のノイズ等の一気記録媒体としての
特性に深く関わっていると考えられており、上記の特許
文献においても様々な改良か試みられている。
しかし、まだ十分とはいえず、磁性粒子も含めて磁性層
についての一層の改良が望まれている。
IT  発明の「1的 本発明の「1的は、垂直配向度が改良された磁性層を有
し、電電変換特性に優わた磁気記録媒体を提供すること
にある。
■ 発明の開示 このような目的は、下記の本発明によって達成される。
すなわち本発明は平均粒径をd(μm)、平均板状比を
Rとした場合、このdとRの関係が0.1<d≦0,1
5かつR≧280d−22を満足するような板状磁性粉
と、バインダーとを含有する磁性層を支持体上に有する
ことを特徴とする磁気記録媒体である。
■ 発明の具体的構成 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本発明の磁気記録媒体は下記のような磁性粉とバインダ
ーとを含有する磁性層を有する。
磁性粉は、好ましくは六角板状のバリウムフェライト系
のものである。
そして、本発明においては、この板状磁性粉の・ト均粒
径をd(μm)、平均板状比をRとした場合、このdと
Rの関係が0.1<d≦015かつR≧280d−22
を満足するような板状磁性粉を用いる。
ここで、平均粒径d(μm)とは、電子顕微鏡写真[走
査形顕微鏡(SEM)および透過形顕微鏡(TEM)]
によって、例えば六万晶系のバリウムフェライト粒子の
断面50個程度を観察し、粒径についての測定値を平均
にしたものである。 ゛Y均厚みは、X線回折による2
θの゛姓値巾によってd)1定することが好ましい。
平均板状比Rは平均粒径/V均厚みの値である。
゛V均粒径dが01μm以下になると、微粒r粉となる
ため、分散性か悪く垂直配向しにくい。 そのため主情
、特に、C/N比、エンベロープ特性か悪くなる。
また、0.15μmをこえると粒径か大きくなるため、
C/N比か低下するという不都合が生じる。 また平均
粒径dか0.1<d≦0.15の範囲内であってもR≧
280d−20の範囲を満足しない場合には、垂直配向
しにくいために、C/N比が低下するという不都合か生
しる。
このような場合、0.1<d≦0.13、より好ましく
は0.11<d≦0.13であることが好ましい。
また、R≧200d−10、より好ましくはR≧20で
あることが好ましい。
なお、Rの上限値には特に制限はないが、通常、60以
下である。
バリウムフェライトとしては、BaFe、□O19等の
六方晶系バリウムフェライトやバリウムフェライトのB
a、Feの一部をCa。
Sr、Pb、Co、Ni、Ti、Cr、Zn。
In、Mn、Cu、Ge、Nb、Zr、Snその他の金
属で置換したもの等が挙げられる。
これらは併用してもよい。
また、六方晶ストロンチウムフエライトト5rFe、□
OI9、あるいはこれを上記に準じて置換したものであ
ってもよい。
バリウムフェライト等の製法としては、セラミック法、
共沈−焼成法、水熱合成法、フラックス法、ガラス結晶
化法、アルコキシド法、プラズマジェット法等があり、
本発明ではいずれの方法を用いてもよい。 これらの方
法の詳細については小池吉康、久保修共著“セラミック
ス18(1983)陽、10”などを参照することがで
きる。
そして、このような磁性粉を含有する磁性層の厚さは、
用いる磁性粉の形状寸法によって様々の値をとりうるが
、通常3.5μl以下、特に好ましくは0.1〜1.5
μmである。
この値が上記の範囲をこえ磁性層を厚くしすぎると、磁
性粉の垂直配向度が悪くなるため磁性層表面の表面粗度
も悪くなる。 またC/N比も悪くなる。
この磁性層表面の表面粗度R20=0.08μm以下で
あり、特にR20=0.06μm以下であることが好ま
しい。 通常、このR2oの限界値は0.01程度であ
る。
R20が0.08μmをこえると、表面粗度が悪くなっ
てヘッドタッチが悪くなり、C/N比が悪化するからで
ある。
ここで、表面粗度R2゜の定義と表示は1.J I 5
80601に記載されている10点平均表面粗度R1o
に準じ、測定点を10点から20点に増して新たに規定
したものである。
すなわち、20点平均表面粗度R2゜は、例えば触針針
により描き出された断面曲線を用い、この断面曲線から
基準長さだけ抜き取った部分において、記録チャート進
行方向に記入した各山頂、谷底の平均線に平行、かつ断
面曲線を横切らない任意の基準直線から縦倍率の方向に
測定した最高から10番目までの山頂の標高の平均値と
、最深から10番目までの谷底の標高の平均値との差を
マイクロメーター(μm)で表わしたものをいう。
なお、20点平均表面粗度R2oを求める場合の基準長
さしは、原則として20点平均表面粗度R20の範囲に
よって異なり、 0.8μm≦R2oの場合 L=0.25mm0 、8
 μm < R20≦6.3μmの場合L=0.8mm 6、3 μm < R20=25μmの場合L=2.5
mm 25μm<R2o≦100μlの場合 L  =  8  mm 100μm<R2o≦400 μmの場合L=25mm とする。
また、カットオフ値は、触針スピード304zn/se
cで、0.18〜9Hz程度とする。
また、触針針の針先端面の大きさはO61×2.5μm
、針圧は2mgとする。
磁性粉を磁性塗料とする際に用いるバインダーは、放射
線硬化性、熱可塑性樹脂、熱硬化性もしくは反応型樹脂
またはこれらの混合物等が使用されるが、得られる膜強
度等から熱硬化性樹脂、放射線硬化性樹脂を用いること
が好ましい。
熱可塑性樹脂としては軟化温度が150℃以下、平均分
子量10,000〜 200.000、重合度200〜2,000程度のもの
である。
熱硬化樹脂または反応型樹脂としてもこのような重合度
等のものであり、塗布、乾燥後に加熱することにより、
縮合、付加等の反応により分子量は無限大のものとなる
ものである。 そして、これらの樹脂のなかで、樹脂が
熱分解するまでの間に軟化または溶融しないものが好ま
しい。
具体的には例えばフェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
ウレタン硬化型樹脂、尿素樹脂、ブチラール樹脂、ホル
マール樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、シリコー
ン樹脂、アクリル系反応樹脂、ポリアミド樹脂、エボキ
シーボリアミド樹脂、飽和ポリエステル樹脂、尿素ホル
ムアルデヒド樹脂などの縮重合系の樹脂あるいは高分子
量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポリマーの混
合物、メタクリル酸塩共重合体とジイソシアネートプレ
ポリマーの混合物、ポリエステルポリオールとポリイソ
シアネートの混合物、低分子量グリコール/高分子量ジ
オール/トリフェニルメタントリイソシアネートの混合
物など、上記の縮重合系樹脂とインシアネート化合物な
どの架橋剤との混合物、塩化ビニル−酢酸ビニル(カル
ボン酸含有も含む)、塩化ビニル−ビニルアルコール−
酢酸ビニル(カルボン酸含有も含む)、塩化ビニル−塩
化ビニリデン、塩化ビニル−アクリロニトリル、ビニル
ブチラール、ビニルホルマール等のビニル共重合系樹脂
と架橋剤との混合物、ニトロセルロース、セルロースア
セトブチレート等の繊維素系樹脂と架橋剤との混合物、
ブタジェン−アクリロニトリル等の合成ゴム系と架橋剤
との混合物、さらにはこれらの混合物が好適である。
そして、特に、エポキシ樹脂とブチラール樹脂とフェノ
ール樹脂との混合物、米国特許第3.058.844号
に記載のエポキシ樹脂とポリビニルメチルエーテルとメ
チロールフェノールエーテルとの混合物、また特開昭4
9−131101号に記載のビスフェノールA型エポキ
シ樹脂とアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステ
ル重合体との混合物が好ましい。
このような、熱硬化性樹脂を硬化するには、一般に加熱
オーブン中で50〜80℃にて6〜100時間加熱すれ
ばよい。
バインダーとしては、放射線硬化型化合物を硬化したも
の、すなわち放射線硬化性樹脂を用いたものが特に好ま
しい。
放射線硬化性化合物の具体例としては、ラジカル重合性
を有する不飽和二重結合を示すアクリル酸、メタクリル
酸、あるいはそれらのエステル化合物のようなアクリル
系二重結合、ジアリルフタレートのようなアリル系二重
結合、マレイン酸、マレイン酸誘導体等の不飽和結合等
の放射線照射による架橋あるいは重合乾燥する基を熱可
塑性樹脂の分子中に含有または導入した樹脂である。 
その池数射線照射により架橋重合する不飽和二重結合を
存する化合物であれば用いることができる。
放射線照射による架橋あるいは重合乾燥する基を熱可塑
性樹脂の分子中に含有する樹脂としては次の様な不飽和
ポリエステル樹脂がある。
分子鎖中に放射線硬化性不飽和二重結合を含有するポリ
エステル化合物、例えば下記(2)の多塩基酸と多価ア
ルコールのエステル結合から成る飽和ポリエステル樹脂
で多塩基酸の一部をマレイン酸とした放射線硬化性不飽
和二重結合を含有する不飽和ポリエステル樹脂を挙げる
ことができる。 放射線硬化性不飽和ポリエステル樹脂
は多塩基酸成分1種以上と多価アルコール成分1種以上
にマレイン酸、フマル酸等を加え常法、すなわち触媒の
存在下で、180〜200℃、窒素雰囲気下、脱水ある
いは脱アルコール反応の後、240〜280℃まで昇温
し、0.5〜lmmHgの減圧下、縮合反応により得る
ことができる。 マレイン酸やフマル酸等の含有量は、
製造時の架橋、放射線硬化性等から酸成分中1〜40モ
ル%、好ましくは10〜30モル%である。
放射線硬化性樹脂に変性できる熱可塑性樹脂の例として
は、次のようなものを挙げることができる。
(1)塩化ビニール系共重合体 塩化ビニール−酢酸ビニール−ビニールアルコール共重
合体、塩化ビニール−ビニールアルコール共重合体、塩
化ビニール−ビニールアルコール−プロピオン酸ビニー
ル共重合体、塩化ビニール−酢酸ビニール−マレイン酸
共重合体、塩化ビニール−酢酸ビニール−ビニルアルコ
ール−マレイン酸共重合体、塩化ビニール−酢酸ビニー
ル−末端OH側鎖アルキル基共重合体、例えばUCC社
製VROH,VYNC1VYEGX、  VERR,V
YES、  VMCA。
VAGH,UCARMAG520  、 UCARMA
G528等が挙げられ、このものにアクリル系二重結合
、マレイン酸系二重結合、アリル系二重結合を導入して
放射線感応変性を行う。
これらはカルボン酸を含有してもよい。
(2)飽和ポリエステル樹脂 フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、ア
ジピン酸、セバシン酸のような飽和多塩基酸と、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、1,2プロピレングリコール、
1.3ブタンジオール、ジプロピレングリコール、1゜
4ブタンジオール、1,6ヘキサンジオール、ペンタエ
リスリット、ソルビトール、グリセリン、ネオペンチル
グリコール、1.4シクロヘキサンジメタツールのよう
な多価アルコールとのエステル結合により得られる飽和
ポリエステル樹脂またはこれらのポリエステル樹脂を5
03Na等で変性した樹脂(例えばバイロン53S)が
例として挙げられ、これらも放射線感応変性を行う。
(3)ポリビニルアルコール系1M店 ポリビニルアルコール、ブチラール樹脂、アセタール樹
脂、ホルマール樹脂およびこれらの成分の共重合体で、
これら樹脂中に含まれる水酸基に対し放射線感応変性を
行う。
(4)エポキシ系樹脂、フォノキシ系樹脂ビスフェノー
ルAとエピクロルヒドリン、メチルエピクロルヒドリン
の反応によるエポキシ樹脂、例えばシェル化学製(エピ
コート152.154 、828 、1001.100
4.1007) 、ダウケミカル製(DEN431 、
DER732、DER511、DER331)、大日本
インキ製(エビクロン400.800)、さらに上記エ
ポキシの高重合度樹脂であるUCC社製フェノキシ樹脂
(PにHA、PKHC,PKHH)、臭素化ビスフェノ
ールAとエピクロルヒドリンとの共重合体、大日本イン
キ化学工業製(エビクロン145.152 、153 
、+120)等があり、またこれらにカルボン酸基を含
有するものも含まれる。 これら樹脂中に含まれるエポ
キシ基を利用して放射線感応変性を行う。
(5)wA維素誘導体 各種のものが用いられるが、特に効果的なものは硝化綿
、セルローズアセトブチレート、エチルセルローズ、ブ
チルセルローズ、アセチルセルローズ等が好適である樹
脂中の水酸基を活用して放射線感応変性を行う。
その他、放射線感応変性に用いることのできる樹脂とし
ては、多官能ポリエステル樹脂、ポリエーテルエステル
樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂および誘導体(PVP
オレフィン共重合体)、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹
脂、フェノール樹脂、スピロアセタール樹脂、水酸基を
含有するアクリルエステルおよびメタクリルエステルを
重合成分として少なくとも一種含むアクリル系樹脂等も
有効である。
以下にエラストマーもしくはプレポリマーの例を挙げる
(1)ポリウレタンエラストマーもしくはプレポリマー ポリウレタンの使用は耐摩耗性、および基体フィルム、
例えばPETフィルムへの接着性が良い点で特に有効で
ある。 ウレタン化合物の例としては、イソシアネート
として、2.4−トルエンジイソシアネート、2.6−
トルエンジイソシアネート、1.3−キシレンジイソシ
アネート、1.4−キシレンジイソシアネート、1.5
−ナフタレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソ
シアネート、p−フェニレンジイソシアネート、3.3
′−ジメチル=4.4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、4.4′−ジフェニルメタンジイソシアネート
、3.3′−ジメチルビフェニレンジイソシアネート、
4.4′−ビフェニレンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、イソフォロンジイソシアネート
、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、デスモジ
ュールL、デスモジュールN等の各種多価イソシアネー
トと、線状飽和ポリエステル(エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロ
パン、1.4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ペンタエリスリット、ソルビトール、ネオペンチ
ルグリコール、1.4−シクロヘキサンジメタツールの
様な多価アルコールと、フタル酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸の様な飽
和多塩基酸との縮重合によるもの)、線状飽和ポリエー
テル(ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール)やカプロラクタ
ム、ヒドロキシル含有アクリル酸エステル、ヒドロキシ
ル含有メタクリル酸エステル等の各種ポリエステル類の
縮重合物により成るポリウレタンエラストマー、プレポ
リマーが有効である。
これらのウレタンエラストマーの末端のイソシアネート
基または水酸基と、アクリル系二重結合またはアリル系
二重結合等を有する単量体とを反応させることにより、
放射線感応性に変性することは非常に効果的である。 
また、末端に極性基としてOH,C0OH等を含有する
ものも含む。
さらに、不飽和二重結合を有する長鎖脂肪酸のモノある
いはジグリセリド等、インシアネート基と反応する活性
水素を持ち、かつ放射線硬化性を存する不飽和二重結合
を有する単量体も含まれる。
(2)アクリロニトリル−ブタジェン共重合エラストマ
ー シンクレアベトロケミカル社製ポリBDリタイッドレシ
ンとして市販されている末端水酸基のあるアクリロニト
リルブタジェン共重合体プレポリマーあるいは日本ゼオ
ン社製ハイカー1432J等のエラストマーは、特にブ
タジェン中の二重結合が放射線によりラジカルを生じ架
橋および重合させるエラストマー成分として適する。
(3)ポリブタジエンエラストマー シンクレアベトロケミカル社製ポリBDリタイッドレジ
ンR−15等の低分子量末端水酸基を有するプレポリマ
ーが特に熱可塑性樹脂との相溶性の点で好適である。 
R−15プレポリマーにおいては分子末端が水酸基とな
っている為、分子末端にアクリル系不飽和二重結合を付
加することにより放射線感応性を高めることが可能であ
り、バインダーとしてさらに有利となる。
またポリブタジェンの環化物、日本合成ゴム製CBR−
M901も熱可塑性樹脂との組合せによりすぐれた性質
を有している。
その他、熱可塑性エラストマーおよびそのプレポリマー
の系で好適なものとしては、スチレン−ブタジェンゴム
、塩化ゴム、アクリルゴム、インブレンゴムおよびその
環化物(日本合成ゴム製ClR701)があり、エポキ
シ変性ゴム、内部可塑化飽和線状ポリエステル(東洋紡
バイロン#300)等のエラストマーも放射線感応変性
処理を施すことにより有効に利用できる。
オリゴマー、モノマーとして本発明で用いられる放射線
硬化性不飽和二重結合を有する化合物としては、スチレ
ン、エチルアクリレート、エチレングリコールジアクリ
レート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチ
レングリコールジアクリレート、ジエチレングリコール
ジメタクリレート、1.6−ヘキサングリコールジアク
リレート、1.6−ヘキサングリコールジアクリレート
、N−ビニルピロリドン、ペンタエリスリトールテトラ
アクリレート(メタクリレート)、ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート(メタクリレート)、トリメチロー
ルプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパン
トリメタクリレート、多官能オリゴエステルアクリレー
ト(アロニックスM−7100、M−5400,550
0,5700等、東亜合成)、ウレタンエラストマーに
ッポンラン4040)のアクリル変性体、あるいはこれ
らのものにC0OH等の官能基が導入されたもの、トリ
メチロールプロパンジアクリレート(メタクリレート)
フェノールエチレノキシド付加物のアクリレート(メタ
クリレート)、下記一般式で示されるペンタエリスリト
ール縮合環にアクリル基(メタクリル基)またはεカプ
ロラクトン−アクリル基のついた化合物、式中、m=1
、a=2、b=4の化合物(以下、特殊ペンタエリスリ
トール縮合物Aという)、 rn==1、a=3、b=3の化合物(以下、特殊ペン
タエリスリトール縮合物Bという)、m=1、a=6、
b=oの化合物(以下、特殊ペンタエリスリトール縮合
物Cという)、m==2、a=6、b=oの化合物(以
下、特殊ペンタエリスリトール縮合物りという)、およ
び下記式一般式で示される特殊アクリレート類等が挙げ
れる。
り  (CH2=CHCOOCH2)3−CCH20H
(特殊アクリレ−)A) 2)   (CH2=CHC00CH2)3  CC8
2CH3(特殊アクリレートB) 3)   (CH2=CHC0(OC3Ha )n −
0CH2)3−CCH2CH3(特殊アクリレートC) (特殊アクリレートD) (特殊アクリレートE) CH2CH2C00CH=CH2 (特殊アクリレートF) 8)  CH2=CHCOO−(CH2CH20)4−
COCH=CH2(特殊アクリレートH) ■ CH2CH2C00CH=CH2 (特殊アクリレートり Aニアクリノー唆、   X:多価アルコールY:多塩
基酸     (特殊アクリレートK)12)    
A(−M−N+−M−AAニアクリル酸、   M:2
価アルコール次に、放射線感応性バインダー合成例を説
明する。
a)塩化ビニール酢酸ビニール共重合系樹脂のアクリル
変性体(放射線感応変性樹脂)の合成OH基を有する一
部ケン化塩ビー酢ビ共重合体(平均重合度 n=500
)750部とトルエン1250部、シクロへキサノン5
00部を51の4つ目フラスコに仕込み、加熱溶解し、
80℃昇温昇温ジトリレンジイソシアネート−とドロキ
シエチルメタクリレートアダクト※を61.4部加え、
さらにオクチル酸スズ0.012部、ハイドロキノン0
.012部を加え、80℃でN2気流中、NGO反応率
が90%となるまで反応せしめる。
反応終了後冷却し、メチルエチルケトン1250部を加
え希釈する。
[X’トリレンジイソシアネート(TDI)の2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート(2HEMA)アダクトの
製法 TDI34B部をN2気流中11の4つ目フラスコ内で
80℃に加熱後、2−エチレンメタクリレート260部
、オクチル酸スズ0.07部、ハイドロキノン0,05
部を反応缶内の温度が80〜85℃となるように冷却コ
ントロールしながら滴下終了後80℃で3時間撹拌し、
反応を完結させる。
反応終了後取り出して、冷却後、白色ペースト状のTD
Iの2HEMAを得た。】 b)ブラチール樹脂アクリル変性体に合成(放射線感応
変性樹脂) ブチラール樹脂積水化学製BM−S100部をトルエン
191.2部、シクロへキサノン71.4分と共に51
の4つロフラスコに仕込み、加熱溶解し、80℃昇温後
TDIの2HEMAアダクト※を7.4部加え、さらに
オクチル酸スズ0.015部、ハイドロキノン0.01
5部を加え、80℃でN2気流中NCO反応率が90%
以上となるまで反応せしめる。
反応終了後冷却し、メチルエチルケトンにて希釈する。
C)飽和ポリエステル樹脂アクリル変性体の合成(放射
線感応変性樹脂) 飽和ポリエステル樹脂(東洋紡バイロンRV−200)
、100部をトルエン116部、メチルエチルケトン1
16部に加熱溶解し、80℃昇温後、TDIの2HEM
Aアダクト※を3.55部加え、さらにオクチル酸スズ
0.007部、ハイドロキノン0.007部を加え、8
0℃でN2気流中NCO反応率が90%以上となるまで
反応せしめる。
d)◎エポキシ樹脂アクリル変性体の合成(放射線感応
変性樹脂) エポキシ樹脂(シェル化学製エピコート1007)40
0部をトルエン50部、メチルエチルケトン50部に加
熱溶解後、N、N−ジメチルベンジルアミン0.006
部、ハイドロキノン0.003部を添加し80℃とし、
アクリル酸69部を滴下し、80℃で酸価5以下となる
まで反応せしめる。
◎フェノキシ樹脂アクリル変性体の合成(放射線感応変
性樹脂) OH基を有するフェノキシ樹脂(PKHH:UCC社製
 分子量30000)600部、メチルエチルケトン1
800部を31の4つロフラスコに仕込み、加熱溶解し
、80℃昇温後、トリレンジイソシアネートの2とドロ
キシエチルメタクリレートアダクトを6.0部加え、さ
らにオクチル酸スズ0.012部、ハイドロキノン0.
012部を加え、80℃でN2気流中、NGO反応率が
90%となるまで反応せしめる。
このフェノキシ変性体の分子量は、35000.1分子
当りの二重結合は1個である。
e)ウレタンエラストマーアクリル変性体の合成(放射
線硬化性エラストマー) 末端イソシアネートのジフェニルメタンジイソシアネー
ト(MD I ) 系ウレタンプレポリマー(日本ポリ
ウレタン製ニッポラン3119)250部、2HEMA
32.5部、ハイドロキノン0.07部、オクチル酸ス
ズ0.009部を反応缶にいれ、80℃に加熱溶解後、
TD143.5部を反応缶内の温度が80〜90℃とな
るように冷却しながら滴下し、滴下終了後、80℃で反
応率95%以上となるまで反応せしめる。
f)ポリエーテル系末端ウレタン変性ニラストアーアク
リル変性体(放射線硬化性エラストマー)の合成 日本ポリウレタン社製ポリエーテルPTG−500,2
50部、2)(HMA32.5部、ハイドロキノン0.
07部、オクチル酸スズ0゜009部を反応缶にいれ、
80℃に加熱溶解後、TD143.5部を反応缶内の温
度が80〜90℃となるように冷却しながら滴下し、滴
−F終了後、80℃で反応率95%以上となるまで反応
せしめる。
g)ポリブタジェンエラストマーアクリル変性体の合成
(放射線硬化性エラストマー)シンクレアベトロケミカ
ル社製低分子量末端水酸基ポリブタジェンポリBDリク
イットレジンR−15250部、2HEMA32.5部
、ハイドロキノン0.07部、オクチル酸スズ0.00
9部を反応缶にいれ、80℃に加熱溶解後、TDI43
.5部を反応缶内の温度が80〜90℃となるように冷
却しながら滴下し、滴下終了後、80℃で反応率95%
以上となるまで反応せしめる。
高分子には、放射線照射により崩壊するものと分子間に
架橋を起こすものが知られている。
分子間に架橋を起すものとしては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル、
ポリアクリルアミド、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、
ポリビニルピロリドンゴム、ポリビニルアルコール、ポ
リアクリルンがある。 このような架橋型ポリマーであ
れば、上記のような変性を特に施さなくても、架橋反応
が起こるので、前記変性体の他に、これらの樹脂はその
まま使用可能である。
このような放射線硬化性樹脂を硬化するには、公知の種
々の方法に従えばよい。
なお、硬化に際して、紫外線を用いる場合、上述したよ
うな、放射線硬化型化合物の中には、光重合増感剤が加
えられる。
この光重合増感剤としては、従来公知のものでよく、例
えばベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエー
テル、α−メチルベンゾイン、α−クロルデオキシベン
ゾイン等のベンゾイン系、ベンゾフェノン、アセトフェ
ノン、ビスジアルキルアミノベンゾフェノン等のケトン
類、アセドラキノン、フエナントラキノン等のキノン類
、ベンジルジスルフィド、テトラメチルチウラムモノス
ルフィド等のスルフィド類、等を挙げることができる。
 光重合増感剤は樹脂固形分に対し、0.1〜10重量
%の範囲が望ましい。
紫外線照射は、例えばキセノン放電管、水素放電管など
の紫外線電球等を用いればよい。
一方、電子線を用いる場合には、放射線特性としては、
加速電圧100〜750にV、好ましくは150〜30
0KVの放射線加速器を用い、吸収線量を0.5〜20
メガラツドになるように照射するのが好都合である。
特に照射線源としては、吸収線量の制御、製造工程ライ
ンへの導入、電離放射線の遮蔽等の見地から、放射線加
熱器により電子線を使用する方法および時運した紫外線
を使用する方法が有利である。
ざらにまた、この方法によれば溶剤を使用しない無溶剤
型の樹脂であっても、短時間で硬化することができるの
で、このような樹脂を用いることができる。
このような放射線硬化性樹脂を用いることによって大径
のいわゆるジャンボロールで巻きしまりがなくなり、ジ
ャンボロール内外での電磁変換特性の差がなくなり特性
が向上する。 またオンラインで行えるので生産性が良
くなる。
磁性粉/バインダーは、重量比で1/1〜9/1、特に
2/1〜8/1であることが好ましい。
このような割合とするのは1/1未満では飽和磁束密度
が低くなり、9/1をこえると分散不良により表面粗度
が悪くなり、また塗膜ももろくなり好ましくなくなるか
らである。
本発明では必要に応じ、非反応性溶剤が使用される。 
溶剤としては特に制限はないが、バインダーの溶解性お
よび相溶性等を考慮して適宜選択される。
例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ギ酸エチル
、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、メタノール
、エタノール、イソプロパツール、ブタノール等のアル
コール類、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳
香族炭化水素類、イソプロピルエーテル、エチルエーテ
ル、ジオキサン等のエーテル類、テトラヒドロフラン、
フルフラール等のフラン類等を単一溶剤またはこれらの
混合溶剤として用いられる。
これらの溶剤はバインダーに対して10〜10000w
t%、特に100〜5000wt%の割合で用いる。
磁性層には無機顔料が含まれていてもよい。
無機顔料としては、l)導電性のあるカーボンブラック
、グラファイト、グラファイト化カーボンブラック、ま
た2)無機充填剤として5i02 、TiO2、A12
03、Cr2O3、S iC,Cab、CaCO3、酸
化亜鉛、ゲーサイト、γ−Fe203.タルク、カオリ
ン、CaSO4,窒化硼素、フッ化黒鉛、二硫化モリブ
デン、ZnS等がある。 またこの他、次のような微粒
子顔料(エアロジルタイプ、コロイダルタイプ):5i
02.AJZ203 、TiO2,2r02、 Cr203 、Y203 、CeO2、Fe304 、
Fe203 、ZrS i 04、Sb205.5n0
2等も用いられる。 これら微粒子顔料は、例えば5i
02の場合、■無水珪酸の超微粒子コロイド溶液(スノ
ーテックス、水系、メタノールシリカゾル等、日産化学
)、■精製四塩化ケイ素の燃焼によって製造される超微
粒子状無水シリカ(標準品100人)(アエロジル、日
本アエロジル株式会社)などが挙げられる。 また、前
記■の超微粒子コロイド溶液および■と同様の気相法で
製造される超微粒子状の酸化アルミニウム、並びに酸化
チタンおよび前述の微粒子顔料が使用され得る。 この
様な無機顔料の使用量は1)に関してはバインダー10
0重量部に対して1〜30重叶部、また2)に関しては
1〜30重量部が適当であり、これらかあまり多くなる
と、塗膜かもろくなり、かえってドロップアウトが多く
なるという欠点がある。
また、無機顔料の径については1)に関しては01μ■
以下、さらには0.05μm以下が好ましく52)に関
しては0.7μm以下、さらには0.5μm以下が好ま
しい。
磁性層には分散剤が含まれていてもよい。
分散剤として有機チタンカップリング剤、シランカップ
リング剤や界面活性剤が、帯電防止剤としてサポニンな
どの天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、グリセ
リン系、グリシドール系などのノニオン界面活性剤;高
級アルキルアミン類、第4級アンモニウム塩類、ピリジ
ンその他の複素環類、ホスホニウムまたはスルホニウム
類などのカチオン界面活性剤:カルポン酸、スルホン酸
、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基等の酸性基を
含むアニオン界面活性剤;アミノ酸類、アミノスルホン
酸類、アミノアルコールの硫酸または燐酸エステル等の
両性活性剤などが使用される。
磁性層には潤滑剤が含まれていてもよい。
lE1滑剤としては、従来この種の磁気記録媒体に用い
られる潤滑剤として、シリコンオイル、フッ素オイル、
脂肪酸、脂肪酸エステル、パラフィン、流動パラフィン
、界面活性剤等を用いることができるが、脂肪酸および
/または脂肪酸エステルを用いるのが好ましい。
脂肪酸としては、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸
、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン
酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リルン酸
、ステアロール酸等の炭素数12以上の脂肪酸(RCO
OHlRは炭素数11以上のアルキル基)であり、脂肪
酸エステルとしては、炭素数12〜16個の一塩基性脂
肪酸と炭素数3〜12個のm個のアルコールからなる脂
肪酸エステル類、炭素数17個以トの一塩基性脂肪酸と
脂肪酸の炭素数と合計して、炭素数が21〜23個より
なるm個のアルコールとからなる脂肪酸エステル等が使
用され、また前記脂肪酸のアルカリ金属またはアルカリ
土類金属からなる金属石鹸、レシチン等が使用される。
シリコーンとしては、脂肪酸変性よりなるもの、一部フ
ッ素変性されているものが使用される。 アルコールと
しては高級アルコールよりなるもの、フッ素としては電
解置換、テロメリゼーション、オリゴメリゼーション等
によって得られるものが使用される。
潤滑剤の中では、放射線硬化型のものも使用して好都合
である。 これらは裏面への裏型転写を抑えるため、ド
ロップアウトの防止、ロール状に巻かれたときの内外径
の個所よる出力差の減少の他、オンライン上での製造が
可能である等の利点を持つ。
放射線硬化型潤滑剤としては、滑性を示す分子鎖とアク
リル系二重結合とを分子中に有する化合物、例えばアク
リル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビニル酢酸エ
ステル、アクリル酸アミド系化合物、ビニルアルコール
エステル、メチルビニルアルコールエステル、アリルア
ルコールエステル、グリセライド等があり、これらの潤
滑剤を構造式で表すと、 CH2=CH−CH2C00R1 CH2=CHC0NHCH2COOR1CH2C0OR
RCOOCH=CH2、 RCOOCH2−CH=CH2等で、ここでRは直鎖ま
たは分校状の飽和もしくは不飽和炭化水素基で、炭素数
は7以上、好ましくは12以上23以下であり、これら
はフッ素置換体とすることもできる。
フッ素置換体としては、 Cn F 2n+l−1Cn F 2n+1 (CH2
) m−(ただし、m=1〜5)、 CnF2..1SO2NCH2CH2−1CnFnCH
2CH2NHCH2CH2−1(:nF  00COO
(:112 ClI2−n−1 等がある。
これら放射線硬化型潤滑剤の好ましい具体例としては、
ステアリン酸メタクリレート(アクリレート)、ステア
リルアルコールのメタクリレート(アクリレート)、グ
リセリンのメタクリレート(アクリレート)、グリコー
ルのメタクリレート(アクリレート)、シリコーンのメ
タクリレート (アクリレート)等が挙げられる。
分散剤および潤滑剤はバインダーに対して0.1〜20
重量部含ませるがよい。
支持体としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリ
エステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セ
ルローストリアセテート等のセルロース誘導体、ポリイ
ミド、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポリエチレン
ナフタレート、芳香族アラミド、芳香族ポリエステル、
さらにはアルミニウム等の金属板、ガラス板が使用され
るがこれらに限定されるものではない。
これらの中では、特に、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リイミド等を用いることが好ましい。
本発明の磁気記録媒体では通常、支持体の両面に磁性層
が設けられる。 このような媒体としては、例えばフロ
ッピーディスク、ハードディスク等がある。
また必要に応じてアンダーコート、バックコートおよび
トップコートを設けてもよい。
なお、バックコートを設けるときには、バインダー、顔
料および潤滑剤からなる組成とするのがよい。
バインダーとしては、前述の磁性層に用いた放射線硬化
性樹脂を使用することができるが、例えば(A)放射線
により硬化性をもつ不飽和二重結合を2個以上有する、
分子量s、ooo〜100,000のプラスチック状化
合物、(B)放射線により硬化性をもつ不飽和二重結合
を1個以上有するか、または放射線硬化性を有しない、
分子i3,000〜too、oooのゴム状化合物、お
よび(C)放射線により硬化性をもつ不飽和二重結合を
1個以上有する、分子量200〜3,000の化合物を
、(A)20〜70重量%、(B)20〜80重1%、
(C)10〜40重量%の割合で用いた組合せが好まし
い。
また、熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂も用いることが
でき、これらは平均分子量 200.000以下のものが好ましい。
特に好ましいものは、Ml維素樹脂(硝化綿等)、塩化
ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、ウレ
タンの組合せからなる熱硬化性樹脂(硬化剤使用)であ
る。
顔料としては、前述の磁性層に用いた無機顔料を使用す
ることができる。 そのなかの1)に関してバインダー
100重量部に対して20〜300重量部、2)に関し
ては10〜300重量部含ませることが好ましい。
潤滑剤としては前述の磁性層に用いたものが使用できる
。 なかでも脂肪酸および/または脂肪酸エステルを用
いるのが好ましい。
本発明の磁気記録媒体を製造するには常法に従フて行え
ばよく、磁性粉をバインダー、打機溶剤等とともに混合
分散して磁性塗料を調製し、この磁性塗料をポリエステ
ルフィルムなどの基体上にグラビアコート、リバースロ
ールコート、エアーナイフコート、エアードクターコー
ト、プレートコート、キスコート、スプレィコートなど
の手法を用いて塗布し、必要に応じて水平方向や垂直方
向の磁場等による配向処理を行って乾燥し、好ましくは
常法に従い放射線硬化すればよい。 そして必要に応じ
てバックコートおよびトップコートを設ければよい。
配向処理は、常法に従う。
配向方法としては永久磁石、直流磁石、交流磁場が代表
的なものとして用いられ、それらのものの各種組合せ、
例えば垂直と水平の組合せ、永久磁石または直流磁場と
交流磁場の組合せ、機械的配向や機械的配向と上記の組
合せ等、種々のものが用いられる。
そして磁場外で磁性粒子が反磁場のために配向したもの
が乱れ、配向性の低下を生じないよう磁場内で乾燥させ
、反磁場が働いてもそれらの影習が出ないよう、磁場内
である程度乾燥させ、磁性粉が動かないようにする必要
がある。
磁場強度としては1000〜6000Gが好ましい。 
この場合、本発明では、板状比が大きく配向しやすいた
め、1000〜4000G程度でも十分目的にかなうも
のとなる。
本発明の記録媒体において、さらに支持体と磁性層との
間にパーマロイ等の高透磁率金属薄膜や各種塗膜のアン
ダーコート層を設けることもできる。 これらは併用し
てもよい。
塗膜のアンダーコート層には、前述したような熱硬化性
樹脂または放射線硬化型化合物および導電性顔料、無機
充填剤、潤滑剤、界面活性剤の分散剤等が必要に応じ含
まれる。
導電性顔料としては、カーボンブラックが好ましい。 
カーボンブラックとしては、ファーネス、チャンネル、
アセチレン、サーマル、ランプ等、いずれの方法で製造
されたものでもよいが、アセチレンブラック、ファーネ
スブラック、チャンネルブラック、ローラーおよびディ
スクブラック及びドイツナフタリンブラックが好ましい
カーボンブラックの粒子径はどのようなものでもよいが
、好ましいのは、電子顕微鏡撮影法により測定して10
〜100  mμm、特に好ましくは10〜80III
μIである。 さらに粒子径について言えば、粒子径1
00mALmを超えるとアンダーコート層面の表面粗度
か悪くなり、磁性層塗布後の型持低下の原因となる。
また10mμm未満では分散がうまくいかず、やはりア
ンダーコートの表面粗度が悪くなる。
カーボンブラックには特殊なものとしてグラファイト化
カーボンブラックがあり、本発明ではグラフアイ1〜化
カーボンブラツクも用いることができる。
このようなアンダーコート層を設けることによって、媒
体のヘッドへのはりつき、また、塗布工程等の製造工程
中にガイドローラ、カレンダローラ等のはりつき、放電
ノイズ等の発生を防止することができる。
アンダーコート層の厚さは10人〜5μm程度とするこ
とが好ましい。
■ 発明の具体的作用効果 本発明によれば、平均粒径をd(μm)、板状比をRと
した場合、このdとRの関係が0.1<d≦0.15か
つR≧280d−22を満足するような板状磁性粉を含
有するため、塗料化での分散性が良好でしかも塗膜形成
時に磁性粉が垂直配向しやすい。 そのため型持面でエ
ンへローブ、C/N特性が良好となる。
このような磁気記録媒体は、デジタルオーディオチーブ
、フロッピーディスク、8ミリビデオテープ、ビデオフ
ロッピー、ハードディスク等に用いて有効である。
■ 発明の具体的実施例 以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明をさらに詳
細に説明する。
実施例! 表1に示すような粒径、厚み、板状比をもつ六方晶系バ
リウムフェライトA (B a F e H201gのBa、Feを一部置換
したものを水熱合成法で合成)を用いて以下のようにし
て磁性塗料を作製した。
バリウムフェライト    120重量部(Hc=80
0) α−A1203 (0,5μm粉状) 7重量部 カーボンブラック (20lIIAtm)   10重量部溶剤 (MEK/トルエン: 50150)    100重量部 上記組成物をボールミル中にて2時間混合し、バリウム
フェライトをよく湿潤させた。
次に、バインダーとして 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体(
マレイン酸含有: MW40,000)3重量部(固型分換算)、アクリル
二重結合導入塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコー
ル共重合体(マレイン酸含有: MW20,000)15重量部(固型分換算)、 アクリル二重結合導入ポリエーテルウレタンエラストマ
ー(MW40,000)6重量部(固型分換算)、 トリメチロールプロパントリアクリレート6重量部、 溶剤(MEK/l−ルエン、50150)200重量部 ステアリン酸を4重量部、 および ステアリン酸ブチル2重量部 を混合溶解させた。
これを磁性粉混合物の入ったボールミル中に投入し、再
び42時間混合分散させた。 このようにして得られた
磁性塗料を33μIのポリエステルフィルム上にグラビ
アコートを行ない、永久磁石(2000G)上で乾燥さ
せながら垂直配向させ、その後遠赤外ランプまたは熱風
により溶剤を乾燥させた。 表面平滑化処理をした後、
ESI社製エレクトロカーテンタイプ電子線加速装置を
使用して加速電圧 150にeV、電極電流20mA、全照射量5Mrad
の条件下でN2雰囲気下にて電子線を照射し、塗膜を硬
化させた。 硬化後の塗膜(磁性層)の厚さは1.5μ
mであった。
なお、このIS厚の測定は電子マイクロメーターで行っ
た。
このようにして作製したものを試料101〜108(表
1)および試料201〜213(表2)とする。 これ
らの試料について特性を調べた。
特性は以下のように評価した。
(1)平均板状比 電子顕微鏡写真[走査形電子顕微鏡(SEM)および透
過形電子顕微fi (TEM)]およびX線X折回よる
2θの半値巾によって六方晶系のバリウムフェライト粒
子50個について観察して平均粒径を測定値し、また、
X線回折の20から平均厚みを求め、この 平均粒径/
平均厚みを算出し、平均板状比とした。
(2)表面粗度 R2[1 タリステップ(TAYLOR−HOBSON社製)を用
いて得たチャートから20点平均法で求めた。
カットオフ0.17mm、触針針の針先端面の大きさは
0.IX2.5μm、針圧は2mgとした。
(3)垂直配向度 磁気テープの垂直方向の角形比B r / B mを測
定し、反磁場補正を行った。
(4)C/N−1、C/N −2 ビデオフロツピーで中心周波数7MHz、9MHz  
RF倍信号て記録再生した場合のCZN比(相対値)を
示す。
C/N−1は中心周波数より0.1MHz、C/N−2
は、0.3MHz離れたところの測定値である。
回転数3600rpm、相対速度6.6m/SeCとし
た。
これらの結果を表1、表2および第1図に示す。 なお
、第1図は平均粒径をd(μm)、平均板状比をRとし
、本発明で用いる磁性粉の好′Jf!i範囲を示すグラ
フであり、その範囲内を斜線で示したものである。 そ
してさらに表1の各試料について、平均粒径d(μm)
と平均板状比Rの関係をプロットしたものである。
本発明(No、105〜108,202〜205.20
7〜211)をOで、比較(No、101〜104,2
01,206゜212〜213)を・で示した。
表1、表2および第1図の結果より、以下のことがわか
る。
すなわち、所定の平均粒径および平均板状比を有する磁
性粉を用いた本発明の磁気記録媒体は表面粗度R2o、
垂直配向度がよく、そのためC/N比がきわめて良好と
なる。
実施例2 実施例1で用いた支持体上の表面と裏面の両面上に下記
に示すようなアンダーコート層を設層した。
アンダーコート−重量部 カーボンブラック 20  mμm       50
(八)アクリル変性塩ビー酢ビービニルアルコール共重
合体 分子量45.000  45(B)アクリル変性
ポリウレタンエラストマー分子量5.000     
      45(C)ペンタエリスリトールトリアク
リレートステアリン酸               
2ステアリン酸ブチル           2混合溶
剤(Millに/トルエン=1/1)  300上記混
合物をボールミル中5時間分散させ、上記のポリエステ
ル(PET)フィルム上に乾燥厚0.7μlになるよう
に塗布し、表面平滑化処理を行ない、エレクトロンカー
テンタイプ電子線加速装置を用いて加速電圧150Ke
V、電極電流10mA、吸収線量5M r a d、 
N2ガス中で電子線をアンダーコート層に照射した。
このようなアンダーコート層の両面上に、さらに下記に
示されるような磁性塗料からなる磁性層を形成した。
平均粒径0.12μm、平均厚み0.01μ■の六方晶
系バリウムフェライト (B a F e 12019のna、Feを一部変換
したものを共沈法で合成Hc=7000e)120重量
部、 α−Aj2203  (0,5μ粉末)2重量部、 溶剤(MEに/シクロへキサノン: 70/30)100重量部 を用いて実施例1と同様にして磁性粉混合物を作った。
次に、バインダーとして 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体(
マレイン酸含有; MW20,000)4重量部(固型分換算)、アクリル
変性フェノキシ (MW35,000)8重量部(固型分換算)、 アクリル変性ポリエーテルウレタンエラストマー(MW
20,000)18重量部(固型分換算)、 溶剤(MEに/シクロヘキサノンニ ア0/30)200重量部、 高級脂肪酸変性シリコーンオイル3重量部、および ミリスチン酸ブチル3重量部 を混合溶解させた。
その後、実施例1と同様の操作により試料Aを作製し、
特性を調べた。
たたし、配向処理は交流磁場(3000G)を用いて行
った。
この試料Aの特性を以下に示す。
R700,05μm 垂直配向度   0.82 C/N−2比  +1.0dB 試料Aにおいて放射線硬化型のバインダーを熱硬化型に
かえて同様に処理した。
すなわち塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共
重合体(マレイン酸含有)、アクリル変性フェノキシ、
アクリル変性ポリエーテルウレタンエラストマー計30
重量部を塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共
重合体(ユニオンカーバイド社製VAGH)15重量部
およびウレタン(日本ポリウレタン社ニッポラン302
)15重量部にかえる以外は試料Aと同様とし試料Bを
作製した。 ただし、この場合、分散後退性塗料中にイ
ソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製コロネート
し)を5重量部(固型分換算)加えた。 また、表面平
滑後、80℃で48時間熱硬化を行った。
試料AおよびBについて8インチ径の巻きとりロールに
5000m@きとったときのジャンボロールの外側と内
側でのC/N−1比およびC/N−2比の値を求めた。
これらの結果を以下に示す。
C/N−1比    C/N−2比 (dB)        (dB) 外  側   内  側   外  側   内  側
試料A  O,00,0+1.0  +1.0(本発明
) 試料B−0,1−1,3+1.0  +0.2(比 較
) この結果より試料Bではジャンボロールでの巻きしまり
があり、内側でのC/N−1比およびC/N−2比の低
下が著しいことがわかる。
実施例3 実施例1の試料No、203 (表2)と同一の下均粒
径および板状比を有する板状磁性粉ならびにバインダー
を用いて、表3に示されるような磁性層の厚さを種々か
えた試料を作製した。
なお、製造方法は実施例1の場合と同様に行った。
特性は、面記のR20、垂直配向度およびCZN比を測
定した。
結果を表3に示した。
表     3 (μm)      (μm)           
7MHz   9MHz301   0.5   0.
06   0.92   +2.8   +0.930
2   0.8   0゜06   0.91   +
2.6   +0.7303   1.0   0.0
6   0.90   +2.1   +0.5304
   1.2   0.06   0.88   +1
.8   +0.2305   1.5   0,06
   0.86   +1.3  −0.5306  
 1.8   0.07   0.74   +0.8
  −2.0307   2.0    (LO70,
71+0.4  −2.8308   3.5   0
.07   0.69   +0.1  −3.030
9   5.0   0.08   0.66  −0
.7  −4.0表3に示される結果より、磁性層の厚
さを規制することによって、垂直配向度が大きくなり、
電磁変換特性に優れた効果を発揮することがわかる。
そして、使用に際して、磁性層の厚さが3.5μmまで
が実用に耐えうるということが確認された。     
             1以上より、本発明の効果
は明らかである。    −山 ≦ 4 、 ’MmormiP−tt’Q#       
     、4第1図は、平均粒径をd(μm)、平均
板状  。
→4 比をRとし、本発明で用いる磁性粉の好適範囲、、イオ
ヶウ、アあ9、ヤ、□□□、え   “トものである。
 そしてさらに、前記表1の各試料No、についてプロ
ットしたものである。
出願人  ティーディーケイ株式会社 IGI 平均粒径d (pm)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)平均粒径をd(μm)、平均板状比をRとした場
    合、このdとRの関係が0.1<d≦0.15かつR≧
    280d−22を満足するような板状磁性粉と、バイン
    ダーとを含有する磁性層を支持体上に有することを特徴
    とする磁気記録媒体。
  2. (2)磁性層の厚さが3.5μm以下である特許請求の
    範囲第1項に記載の磁気記録媒体。
  3. (3)磁性層表面の表面粗度R_2_0が0.08μm
    以下である特許請求の範囲第1項または第2項に記載の
    磁気記録媒体。
  4. (4)バインダーが放射線硬化型化合物を硬化したもの
    である特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに
    記載の磁気記録媒体。
  5. (5)磁性粉が六方晶系バリウムフェライトである特許
    請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の磁気
    記録媒体。
JP12939586A 1985-06-07 1986-06-04 磁気記録媒体 Pending JPS6292123A (ja)

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JP60-123738 1985-06-07

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63201594U (ja) * 1987-06-17 1988-12-26

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