JPS6291232A - 流動性向上剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は粉体に対し、流動性を付与するための流動性付
与剤に関する。

（従来技術） 近年、粉体技術はその目的に応じて微粉化する傾向ある
とともにそのような粉体を用いる場合、粉体自体に流動
性を付与する必要に迫られている。

粉体の流動性の原理に関しては未だ解明されていないと
ころが多いが、従来から粉体粒子表面に他の添加物を担
持させることによって流動性を付与する方法がなされて
いる。このような表面処理剤としては、シリカ、アルミ
ナ、チタニア等の金属酸化物の他、カーボン等の導電性
物質等が知られているが、いずれも満足し得る結果は得
られていない。例えば、疎水性シリカは、初期において
は、流動性に優れた特性を示すが長期使用においては、
シリカに電荷が蓄積され、粉体同志の静電凝集を引き起
こし、流動性等の初期特性を維持させるのが困難である
。

（発明の概要） 本発明者等は上記従来の問題点に対して研究を行った結
果、特定のシリコーンオイルによって被覆処理された酸
化アルミニウム微粉末が流動性向上剤として極めて優れ
たものであることを知見した。　即ち、本発明によれば
、下記式 ％式％ Ｒ１：炭素数５以下のアルキレン基、又はアリール基 Ｒ２＋Ｒ２；水素、アルキル基又は　−Ｒ，−ＮＨＫ（
Ｒ４；炭素数５以下のアルキレン基）Ｒｓｉメチル基又
はメトキシ基 で表されるアミノ変性シリコーンによって被覆処理され
た酸化アルミニウム微粉末から成る流動性向上剤が提供
される。

本発明において用いられる表面処理剤のうち、酸化アル
ミニウム微粉末（アルミナ）は市販のもののいずれでも
使用できる。例えば無水塩化アルミニウムの高温加水分
解により製造される気相法アルミナ等があり、特に−次
平均粒径が５０　ｍμ以下の超微粒子であることが処理
の均一化の点からも望ましい。

本発明において、前述のアルミナを被覆するためのアミ
ノ変性シリコーンオイルは、一般的シリコーンオイルの
シロキサン結合のうち、側鎖のメチル基の一部を少なく
とも窒素を含む有機基によって変性したものであり、次
の一般式（１）によって表される。

Ｐ。

但し　　ｍ、ｎ≧１ （Ｒ４；炭素数５以下のアルキレン基）Ｒｓｉメチル基
又はメトキシ基 代表的なものに、下記の（１）、　　（ＩＩ）等がある
。

Ｒ：ＣＨ３または　ＯＣＨｘ ■〕 本発明の表面処理剤は、前述のアルミナに対しアミノ変
性シリコーンオイルを被覆処理する。

被覆処理は前述のオイルをトルエン等の溶液中に溶解し
、アルミナを分散させた後に１００〜２００℃の加熱又
は真空処理により乾燥するか、アルミナに対し、オイル
を噴霧状態で吹き付けることにより得られる。このよう
な処理により得られたアルミナは、オイルにより被覆さ
れ、その表面は言わば疎水化された状態となる。

本発明によれば、上述した流動性向上剤は、処理される
粉末の種類によっても異なるが処理前の粉体１００重量
部に対し０．１重量部以上、好ましくは、０．２重量部
以上の割合で粉体表面に担持される。流動性向上剤の割
合が０．１重量部未満では、表面処理剤としての効果が
得られず、良好な流動性が得られない。なお、流動性向
上剤の添加量の上限は用いられる粉体の表面積によって
決定されるが、粉体表面から脱落しない範囲で添加すべ
きである。

本発明の流動性向上剤は粉体に対し、スーパーキサ等に
よりまぶし処理し、粉体の表面にファンデルワールス力
などの静電的引力によって担持させることによって粉体
に流動性を付与することができる。また、所望によって
は、熱処理等によって粉体表面に固着させて担持させる
ことも可能である。

本発明を以下の例で説明する。

実施例 処理される粉体として電子写真用現像剤を用いて、実験
を行った。

スチレンブチルメタクリレート−マレイン酸重合体　　
　　　　　　　　　　　　　　　　６０重量部低分子量
ポリプロピレン　　　　　　　５重量部マグネタイト（
保磁力１００エルステツド）３５重量部平均粒径０．２
μｍ） ニグロシン染料　　　　　　　　　　０．５重量部上記
処方の混合物を２軸押出機で溶融混練後、ジェットミル
で粉砕分級を行い粒径５〜２５μｍの粉体組成物を得た
。なお、現像剤の保磁力は１００ｄｅ、飽和磁化は３２
ｅｍｕ／ｇであった。

次に得られた粉体組成物を第３図の表面処理剤の組成に
従い流動性向上剤をスーパーミキサーによりまぶし処理
を行った。

なお、流動性向上剤のオイル処理は、第１表のシリコー
ンオイルを用いてオイル０．５ｇをトルエン１５０ｍ　
ｌに溶かした溶液中に、第２表の金属酸化物のいずれか
の１０ｇを分散させた後、１００℃で加熱乾燥する。冷
却後ミキサにて凝集した表面処理剤を粉砕後、凝集物を
取り除いた。

なお金属酸化物としては第２表のものを使用した。

第１表 処理された粉体に対し、流動性の測定を行った。

測定は、パウダーテスター（ホソカワミクロン社製）に
て凝集度を測定した。この測定によれば数値が小さい程
流動性に優れることを意味する。

結果は第３表に示す。

第３表から明らかなように、流動性向上剤を用いない粉
体では阻１１では流動性３．８ズなのに対して、従来の
流動性向上剤を用いた粉体（ＮＩｌｌ及び阻８）では、
若干の流動性の向上が認められる。これらの従来技術に
対して本発明の流動性向上剤によれば（１ｌｈ２，３．
５．６．１０　）、極めて優れた流動性を付与すること
ができた。なお、アルミナに対し、アミノ変性されない
通常のシリコーンオイルを用いた場合（隘４）では、際
立った効果は得られなかった。また、アミノ変性シリコ
ーンオイルをアルミナでなく他の金属酸化物に施した場
合（阻９）でも、効果はなかった。

一方、１１ｋＬｌｏのように他の金属酸化物との組み合
わせでは、優れた流動性が得られた。

このようなことから、特にアルミナに対してのみアミノ
変性シリコーンオイルを処理したものでなければ、流動
性が得られないことが判明した。

（発明の効果） 以上、述べたように、本発明の流動性向上剤は従来のも
のと比較して極めて優れた流動性を付与することができ
、電子写真現像剤をはじめ、粉体塗料、化粧品、洗剤、
粉体消化剤、殺虫剤、除草剤、肥料、等のあらゆる分野
において、用いることができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）下記式で表されるアミノ変性シリコーンオイルに
   よって被覆処理された酸化アルミニウム微粉末からなる
   流動性向上剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼ 但し　ｍ、ｎ≧１ Ｒ＿１；炭素数５以下のアルキレン基、又はアリール基 Ｒ＿２、Ｒ＿３；水素、アルキル基又は−Ｒ＿４−ＮＨ
   ＿２（Ｒ＿４；炭素数５以下のアルキレン基） Ｒ＿５；メチル基又はメトキシ基