JPS628829Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、カートリツジ式化粧棒容器の改良に
関するものである。

〔従来の技術〕

従来より、カートリツジ式化粧棒容器に於い
て、カートリツジをホルダーに抜脱自在に挿入嵌
着する手段としては、ホルダーに板状スプリング
を内装し、この板状スプリング片によつてカート
リツジを弾発保持させるものがある。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、板状スプリングは、ホルダー内壁を弾
発する事によつて係止している為、カートリツジ
の抜脱時もしくは装着時の摩擦力によつて板状ス
プリングがカートリツジの挿脱方向にずれてしま
い、最悪の場合、抜け取れてしまつたり、奥に押
し込まれてしまつたりして、ホルダーとカートリ
ツジの装着が不能となつてしまう危険性があつ
た。

〔問題点を解決する為の手段〕

カートリツジ１，１′は、スリーブ２，２′、化
粧棒収嵌筒３，３′、螺旋筒４，４′とより構成す
る。スリーブ２，２′は、内壁に係合突部１１を
突設し突条１２を周設している。化粧棒収嵌筒
３，３′は、スリーブ２，２′に摺動自在に内装さ
れており、化粧棒７を収嵌保持し、下方に脚部
８，８′を垂下している。この脚部８，８には、
前記係合突部１１，１１′が係合するガイド溝９
を摺動方向に刻設し、更にこのガイド溝９下方に
螺合片１０を突設する。螺旋筒４，４′は前記ス
リーブ２，２′に内装され、前記突条１２と回動
自在にしかし抜脱不能に係合する凹溝６を刻設す
る。更に、前記化粧棒収嵌筒３，３′の脚部８，
８′の螺合片１０が螺合する螺旋溝５を螺設す
る。

ホルダー１３，１３′は、回転操作筒１６、係
止筒体１７，１７とより構成する。前記カートリ
ツジ１，１′が挿入される回転操作筒１６は内壁
底部に係止筒体１７，１７′を嵌入止着する。こ
の係止筒体１７，１７′は、嵌入止着する嵌着筒
１９とこの嵌着筒１９より同心上に立設した内筒
２０，２０′とより構成する。この内筒２０，２
０′の側壁には、前記螺旋筒４，４′を着脱自在に
弾性保持する湾曲したスプリング片２１を切り欠
いて突出させる。

本考案は以上のカートリツジ１，１′をホルダ
ー１３，１３に装着したカートリツジ式化粧棒容
器である。

〔作用〕

ホルダー１３，１３′にカートリツジ１，１′を
挿入すると、ホルダー１３，１３′内の係止筒体
１７，１７′のスプリング片２１は、カートリツ
ジ１，１′の螺旋筒４，４′を弾性保持するものと
なる。そして、カートリツジ１，１のスリーブ
２，２′を保持して、ホルダー１３，１３′の回転
操作筒１６を回転させれば、スプリング片２１に
弾性保持された螺旋筒４，４′も共に回転する。
従つて、スリーブ２，２′より突出した係合突部
１１に回動を阻止され、且つ螺旋筒４，４′の螺
旋溝５に螺合した化粧棒収嵌筒３，３′は、螺合
作用によりスリーブ２，２′内を昇降動し、化粧
棒７を先端より出没させるものである。

〔実施例〕

先ず、本考案の実施例１を第１図ないし第４図
によつて説明する。カートリツジ１は、スリーブ
２、化粧棒収嵌筒３、螺旋筒４から構成されてい
る。螺旋筒４は、外側壁に螺旋溝５が螺設され、
更に下端外側壁には、凹溝６が周設されている。
化粧棒収嵌筒３は化粧棒７を収嵌保持しており下
端より筒状の脚部８を垂下している。この脚部８
外側壁には、上下にガイド溝９が刻設されてお
り、このガイド溝９下方内側壁には、前記螺旋筒
４の螺旋溝５と螺合する螺合片１０が突設してい
る。スリーブ２は薄肉金属製の筒体で螺旋筒４及
び化粧棒収嵌筒３を内装している。このスリーブ
２内側壁には、化粧棒収嵌筒３の脚部８のガイド
溝９と係合して、化粧棒収嵌筒３を回動不能にし
かし摺動可能にする係合突部１１が突出してい
る。更に螺旋筒４の凹溝６と係合して、螺旋筒４
を抜脱不能にしかし回動可能にする突条１２を周
設している。

ホルダー１３は、キヤツプ１４、中筒１５、回
転操作筒１６、係止筒体１７から構成されてい
る。中筒１５は、側壁下方に、キヤツプ１４が抜
脱可能に被嵌係着する突部１８が複数ケ所突設し
ており、下方が回転操作筒１６に挿入止着されて
いる。係止筒体１７は、薄肉金属製の弾性材を絞
り加工して得られたもので回転操作筒１６の内壁
下端に挿入止着されるコツプ状の嵌着筒１９の中
央より内筒２０が同心状に立設した形状をしてい
る。この内筒２０の側壁には、弾発力を有して外
方向へ湾曲して突出したスプリング片２１を複数
本切り欠いている。そして、この内筒２０は、ホ
ルダー１３にカートリツジ１を挿入した時、カー
トリツジ１の螺旋筒４内に突入してスプリング片
２１が内壁に弾発保持する様構成されている。

次に、本考案実施例２を第５図ないし第８図に
よつて説明する。カートリツジ１はスリーブ
２′、化粧棒収嵌筒３′、係合片２２、螺旋筒４′
より構成されている。螺旋筒４′は、内側壁に螺
旋溝５が螺設され、更に外側壁に凹溝６を周設し
ている。化粧棒収嵌筒３′は、化粧棒７を収嵌保
持しており、下端より棒状の脚部８′を垂下して
いる。この脚部８′外側壁には、上下にガイド溝
９が刻設されており、このガイト溝９下方外側壁
には、前記螺旋筒４′内に突入し、螺旋溝５に螺
合する螺合片１０が突設している。スリーブ２′
は、薄肉金属製の筒体で係合筒２２及び螺旋筒
４′、化粧棒収嵌筒３′を内装している。係合筒２
２は、スリーブ２′の外側壁より複数の打房２３
が打ち込まれて、スリーブ２′内に止着されてい
る。そして、この係合筒２２の内側壁には、化粧
棒収嵌筒３′の脚部８のガイド溝９と係合して化
粧棒収嵌筒３′を回動不能にしかし摺動可能にす
る係合突部１１が突出している。更に、螺旋筒
４′の凹溝６と係合して、螺旋筒４′を抜脱不能に
しかし回動可能にする突条１２を周設している。

ホルダー１３′は、キヤツプ１４、中筒１５、
回動操作筒１６、係止筒体１７′、から構成され
ている。中筒１５は、側壁上方にキヤツプ１４が
抜脱可能に被嵌係着する突部１８が複数ケ所突設
しており、下方が回転操作筒１６に挿入止着され
ている。係止筒体１７′は、薄肉金属製の弾性材
を絞り加工して得られたもので、回転操作筒１６
の内壁下端に挿入止着されるコツプ状の嵌着筒１
９の中央より内筒２０′が同心状に立設した形状
をしている。この内筒２０′の上端は開口してお
り、側壁には弾発力を有して内方向へ湾曲して突
出したスプリング片２１を複数本切り欠いてい
る。そして、この内筒２０′は、ホルダー１３′に
カートリツジ１′を挿入した時、カートリツジ１
の螺旋筒４′が突入し、スプリング片２１が外壁
を弾発保持する様構成されている。

〔考案の効果〕

本考案は以上の様に、カートリツジ１，１′を
ホルダー１３，１３′へ挿入した時、係止筒体１
７，１７′の内筒２０，２０′がカートリツジ１，
１′内に侵入し、螺旋筒４，４′を側壁方向より弾
発保持するため、係止筒体１７，１７′の回転操
作筒１６内に止着される嵌着筒１９の長さは、カ
ートリツジ１，１′の弾発保持力に関係のないも
のとなつており、また化粧棒容器全体長への影響
もないものとなつている。従つて、係止筒体１
７，１７′の止着が確実なる嵌着筒１９長とする
事が可能となるもので、カートリツジ１，１′の
ホルダー１３，１３′へ挿脱時に係止筒体１７，
１７′が抜け取れたり、押し込まれたりする事が
なくなり、確実にカートリツジ１，１′をホルダ
ー１３，１３′に装着できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案実施例１のカートリツジの正
面半断面図、第２図は、本考案実施例１のホルダ
ーの正面半断面図、第３図は、本考案実施例１の
正面半断面図、第４図は、本考案実施例１の係止
筒体の斜視図、第５図は、本考案実施例２のカー
トリツジの正面半断面図、第６図は、本考案実施
例２のホルダーの正面半断面図、第７図は、本考
案実施例２の正面半断面図、第８図は、本考案実
施例２の係止筒体の斜視図。 １，１′……カートリツジ、２，２′……スリー
ブ、３，３′……化粧棒収嵌筒、４，４′……螺旋
筒、５……螺旋溝、６……凹溝、７……化粧棒、
８，８′……脚部、９……ガイド溝、１０……螺
合片、１１……係合突部、１２……突条、１３，
１３′……ホルダー、１４……キヤツプ、１５…
…中筒、１６……回転接作筒、１７，１７′……
係止筒体、１８……突部、１９……収嵌筒、２
０，２０′……内筒、２１……スプリング片、２
２……係合筒、２３……打房。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 内壁に係合突部１１を突設し突条１２を周設し
   たスリーブ２，２′と、該スリーブ２，２′に摺動
   自在に内装され化粧棒７を収嵌保持し、前記係合
   突部１１が係合するガイド溝９を摺動方向に刻設
   し、該ガイド溝９下方に螺合片１０を突設した脚
   部８，８′を下方に垂下した化粧棒収嵌筒３，
   ３′と、前記スリーブ２，２′に内装され前記突条
   １２と回動自在にしかし抜脱不能に係合する凹溝
   ６を刻設し前記化粧棒収嵌筒３，３′の脚部８，
   ８′の螺合片１０が螺合する螺旋溝５を螺設した
   螺旋筒４，４′とから成るカートリツジ１，１′
   を、 該カートリツジ１，１′が挿入される回転操作
   筒１６と、該回転操作筒１６の内壁底部に嵌入止
   着される嵌着筒１９の同心上に内筒２０，２０′
   を立設し該内筒２０，２０′の側壁に前記螺旋筒
   ４，４を着脱自在に弾性保持する湾曲したスプリ
   ング片２１を切り欠いて突出させた係止筒体１
   ７，１７とから成るホルダー１３，１３′に装着
   する事を特徴とするカートリツジ式化粧棒容器。