JPS628785Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、組立式の陳列什器に関するものであ
る。

枠体に網状物を張設してなる網状パネルを、連
結具により連結して構成された陳列什器は、知ら
れている。

この種の陳列什器において、網状パネルの連結
具としては、相対向するフランジとフランジに設
けられたネジ穴とからなる連結具が、使用されて
いる。すなわち、この連結具の相対向するフラン
ジの間に、網状パネルの枠体が挿入され、ネジ穴
へ螺入された押えネジによつて、フランジに枠体
を固定し、かくして、陳列什器が組み立てられ
る。

ところが、網状パネルを比較的多く使用し、陳
列什器を組み立てると、連結部の弛みのため、陳
列什器の安定性が悪くなる、という欠点があつ
た。そのため、網状パネルの組立て形状が制限さ
れる場合があつた。

本考案は、上述の如き組立式の陳列什器におい
て、網状パネルを連結具で強固に連結し、網状パ
ネルの組立て展開の幅を拡げることを目的として
なされたものである。

以下、本考案の陳列什器について、図面を参照
しながら説明する。

第１図は、本考案の陳列什器の一例を示し、陳
列什器１は、形状の異なる三種類の網状パネル
２，２′，２″を使用し、これを形状の異なる三種
類の連結具３イ，３ロ，３ハにより連結して作ら
れている。すなわち、二枚の小さな網状パネル２
と二枚の大きな網状パネル２′とにより、背壁面
が形成され、三枚の細長い網状パネル２″によ
り、側壁面が形成されている。なお、５は物品
棚、６は物品吊棒を示す。網状パネルを平面形に
連結するところは、第２図イに示す連結具３イを
使用し、Ｌ形に連結するところは、第２図ロに示
す連結具３ロを使用し、Ｔ形に連結するところ
は、第２図ハに示す連結具３ハを使用する。

これ等の連結具３イ，３ロ，３ハは、形状が異
なつているが、いずれも少なくとも二方向に突設
された相対向するフランジ３１，３１と一対のフ
ランジ３１，３１のうち、一方のフランジ３１に
設けられたネジ穴３２と他方のフランジ３１内面
に設けられた凸部３３とからなる。連結具３は、
アルミニウム等の金属またはポリアミド等の合成
樹脂で作られる。

網状パネル２，２′，２″は、第３図に示す如
く、枠体２１と枠体に張設された網状物２２とか
らなり、枠体部分に凹部２３が形成されている。
上例においては、枠体２１にその長手方向に沿つ
て凹溝からなる凹部２３が形成されている。

連結具３のフランジ３１内面に設けられる凸部
３３と、網状パネル２の枠体２１部分に形成され
る凹部２３とは、互いに係合させるものであるか
ら、凸部３３の高さと凹部２３の深さとがほぼ同
寸法となるように設けられる。

網状パネル２の枠体２１及び網状物２２は、ス
テンレス鋼、鋼鉄にクロムメツキを施したもの、
鋼鉄に合成樹脂を被覆したもの等で作られる。ま
た、網状物２２は、図示したように線材を縦横に
配設したもののほか、エキスバンドメタルも使用
できる。

第３図に示す如く、連結具の相対向するフラン
ジ３１，３１の間に、網状パネル２の枠体２１が
挿入される。枠体２１の厚さは、相対向するフラ
ンジ３１，３１間の間〓より小さくなされ、枠体
２１がフランジ３１，３１の間に容易に挿入でき
るようになされている。枠体２１をフランジ３
１，３１の間に挿入する際に、一方のフランジ３
１内面に設けられた凸部３３と枠体２１部分に形
成された凹部２３とが係合され、その後他方のフ
ランジ３１に設けられたネジ穴３２に押えネジ４
が螺入され、枠体２１がフランジ３１に連結固定
される。押えネジ４は、ポリアミド等の合成樹脂
又はステンレス鋼等の金属で作られる。

第３図においては、枠体２１に凹溝からなる凹
部２３が形成されているが、第４図に示す如く、
網状物２２の線材を利用し、この線材と枠体２１
の端面とにより、凹部２３′を枠体部分に形成
し、この凹部２３′とフランジ内面の凸部３３′と
が係合されるように構成してもよい。

上述の通り、本考案の陳列什器は、連結具の相
対向するフランジの間に網状パネルの枠体が挿入
され、一方のフランジ内面に設けられた凸部と枠
体部分に形成された凹部とが係合されるととも
に、他方のフランジのネジ穴に螺入された押えネ
ジにより、枠体がフランジに連結固定されるもの
であるから、凸部と凹部との係合効果と、押えネ
ジによる圧締効果とがあいまつて、網状パネルが
強固に連結固定され、多数枚の網状パネルを連結
しても、弛んだりすることがなく、陳列什器とし
ての安定性が増大する。

また本考案において連結具には少なくとも二方
向に相対向するフランジが突設されているので、
各対のフランジ毎に網状パネルが連結され、網状
パネルが所定の向きできつちりと組立てられると
共に、自由な連結が可能となり、多彩な組立て展
開を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案陳列什器の一例を示す斜視図、
第２図は、本考案に使用する連結具を示す斜視
図、第３図は第２図ハに示す連結具による連結態
様を示す断面図、第４図は他の連結態様を示す切
欠断面図である。 １……陳列什器、２，２′，２″……網状パネ
ル、２１……枠体、２２……網状物、２３，２
３′……枠体部分の凹部、３イ，３ロ，３ハ……
連結具、３１……フランジ、３２……ネジ穴、３
３，３３′……フランジ内面の凸部、４……押え
ネジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 枠体２１に網状物２２を張設してなる網状パネ
   ル２を、連結具３により連結して構成された陳列
   什器であつて、上記連結具３は、少なくとも二方
   向に突設された相対向するフランジ３１，３１と
   一方のフランジ３１に設けられたネジ穴３２と、
   他方のフランジ３１内面に設けられた凸部３３と
   からなり、上記網状パネル２の枠体２１部分に
   は、凹部２３が形成されており、前記相対向する
   フランジ３１，３１の間に網状パネル２の枠体２
   １が挿入され、それぞれの凸部３３と凹部２３と
   が係合されるとともにネジ穴３２に螺入された押
   えネジ４により、枠体２１がフランジ３１に連結
   固定されていることを特徴とする陳列什器。