JPS6029541Y2 - 装飾天井 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はルーバー天井或いはその他の装飾天井に関する
。

従来の装飾天井は、ある大きさに一体成型したユニット
群を吊架していくことによって天井全体を構成するか、
又は長尺骨材を縦横に交叉組合せていくことにより全体
を構成してなる形のものであるが、このような構成とは
異なり、天井の最小構成部分である透孔一単位、例えば
円筒、角筒その他の変形筒状形にてなる単位部材を一つ
づつ結合させていって天井全体を構成するようにすれば
従来にない独自の装飾効果を生じさせ得ることもでき、
天井構成材の運搬、保管や取扱いにも便利になる。

本考案はこのような観点に立ってなし、独特の装飾効果
を発揮させ、しかも単位部材の結合作業は極めて簡単で
施工性にすぐれた天井を形成できるようにしたものであ
る。

以下、一実施例として示した図にによりっ）、本考案を
更に詳述する。

本考案においては、装飾天井を構成する単位部材を透孔
を有する筒状型の天井単位体とし、この天井単位体を連
結していって装飾天井とするものである。

天井単位体１は、第１，２図に示しであるように、筒体
の上部２を下部３に対して段違い状に窄まらせてそこに
肩部４を設けた段違い筒状型とする。

筒形は六角や六角その他任意形状とすることが可能であ
るが、図では円筒形としたので以下円筒形の例において
述べる。

肩部４は水平であっても傾斜していてもよいが、その内
面内端部に若干突出した係止用突出部５を設けるのが望
ましい。

又肩部外面若しくは上部外面に巾決め子７の横山分の間
隔を置いて突起連形のリブ６を設けてもよい。

第４，５図において、７は巾決め子であり、隣接させた
天井単位体１，１の上部２，２間にぴったり介在する下
向略コの字形にてなり、第４図口のようにコの字形下端
部はど若干窄まっていることが望ましい。

８は結合子であり、巾決め子７を介在させた隣接天井単
位体１，１の上部２，２を跨ぎ被着するように、下向略
コの字形の雨下端部を内折させて、突出部５に係合する
係合部９と肩部４内面に当接する係止部としての先端部
１０とを有した形状とし、少なくともコの字形の両側片
と先端部とには適度な弾力性を持たせたものとする。

天井単位体１は、第３図及び第７，８図に示しであるよ
うに、これを複数個四方に並列し、隣接単位体１，１同
志の対向上部２，２間に巾決め子７を介入させた上で、
この上部２，２を被着するように結合子８を嵌め付ける
ことにより連結される。

この際、巾決め子があり、かつこの巾決め子の下端が若
干窄まっていることにより、結合子で上部を被着した場
合でも、上部２，２が内外両側から支持されることにな
り、被着の反作用として隣接単位体間の下端部が拡がっ
てしまうというおそれは完全に排除できる。

しかし結合子のコの学内を正確に設定してあれば、巾決
め子７は用いなくとも連結は可能である。

リブ６は巾決め子７のずれを防止する。

又、第６図に示しであるように、肩部４が水平乃至外上
り傾斜に設定されている場合には特に突出部５を突設し
なくても結合子８の被着係止が外れることはない。

更に、結合子８の被着に対する補強と巾決め子７の介在
安定性の点から天井単位体１の上部上端には若干巾の鍔
１１を外折形成するのがよい。

以上のようにして本考案は構成されているものである。

この本考案装飾天井がそのまま天井として配設されるが
、天井面積が大の場合は、天井単位体を所要個数連結し
て所要面積のものとしてなる単位ユニットを、複数ユニ
ット連結しつつ吊設して装飾天井全体を形成するとよい
。

このような複数ユニットを吊設する場合の施工例につい
て以下説明する。

吊架は過方法で行ってよいが、第７図以下に示しである
ように、吊架具１２、係着子１３を用いて行うのが望ま
しい、吊架具１２は、ユニットＡを並設し、その各角部
が対向隣接する部分において、天井単位体の上部２．
２． ２．２間にぴったりと介在接合する接合片１４を
十字形の上片１５の各先端部に垂下形威し、この上片１
５の各先端部付近には係着子１３用の係止孔１６を穿設
し、中心部にはボルト挿入孔１７を設けである。

係着子１３は天井単位体の上部分に被着する大きさで、
上記掛止孔１６に係止する掛止爪部１８を上端部に折曲
形威し、下端部に天井単位体の肩部４内面に係止する係
止部１９を折曲形威しである。

この吊架具を、第１０図のように、アダプタ２０をボル
ト挿入孔１７を介して装着した状態で、対向する上部２
．２．２．２間に介在接合させ、その上で係着子の掛止
爪部１８を係止孔１６に掛止させて係着子１３を上部２
内面から肩部４内面に嵌め込み、係止部１９を肩部４内
面に係止させ、こうして吊架具１２をアダプタ２０を介
して吊下ボルト２１に吊下げれば天井ユニット全体はそ
のま）吊設されて装飾天井となる。

以上のようにして、本考案では筒状型の天井単位体を連
結して装飾天井を構成するものであるから、天井単位体
−個の形状的特徴並びに大きさ自在の特徴とこの天井単
位体の連続状態の特徴とを所望の形で具現させた独自の
装飾効果を奏する装飾天井を創造することができる。

しかもこの天井単位体の連結は必要に応じて巾決め子を
介在すると同時に結合子を嵌め付ける非常に簡単な作業
でできるので、単位体を連結していく作業でありながら
その施工性はきわめて効率的なものである。

又、天井構成部材が従来のユニット乃至骨材と異なり上
記天井単位体に細分できるので、運搬、保管や取扱いに
も極めて便利になる。

更に又、天井単位体は上記構成数に種々任意材料によっ
て製することができ、この点でも装飾性を高め変化を持
たせることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る天井単位体の半裁正面図、第２図
は同半裁上面図、第３図は天井単位体を連結した断面図
、第４図は巾決め子の斜視図と正面図、第５図は結合子
の斜視図と正面図、第６図は天井単位体連結の別個断面
図、第７図は天井単位体を連結した装飾天井の部分上面
図、第８は同様正面図、第９図、１０図は本考案装飾天
井の連結吊設施工例を示すもので、第９図は吊可具と係
着子の斜視図、第１０図は吊架部の断面図。 符号１は天井単位体、２はその上部、４は肩部、５は突
出部、７は巾決め子、８は結合子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒状体の上部の開口寸法を下部のそれよりも小さくして
   その間に肩部を形成してなる天井単位を複数個並列し、
   該各天井単位体はその隣接天井単位体の上部同志を、そ
   の上部端縁相互間隔を中間部で規制すると共に両端に上
   記肩部内面に係合する係止部を有する結合子で挟着連結
   した構成を有する装飾天井。