JPH0450825Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、脚杆の上端に水平杆を、分解可能に
取付けてなるテーブルにおける脚体に関するもの
である。

〔従来の技術〕

上述のようなテーブルの脚体には、脚杆の上端
に取付けた連結筒を設け、この連結筒に、水平杆
の端部に挿入して、ボルトで締結したもの、又
は、例えば実開昭61−194330号公報に記載されて
いるように、水平杆の端部内に、ねじ孔を穿設し
た連結金具を固着し、この連結金具を、脚杆の上
端に取付けた連結箱の側面に当接し、連結箱の外
側面より挿入したボルトにより、連結金具を締結
したものがある。

〔考案が解決しようとする課題〕

前者では、連結箱と水平杆の連結強度に問題が
ある。

後者においては、連結箱の外側面におけるボル
トの挿入が露呈して外観を損い、また水平杆内に
おける連結金具の固着に手間がかかる。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、管状をなす水平杆の端部の上下両面
に穿設した挿入孔に、上下両端が水平杆に係合し
うる連結金具を、挿入して係合させ、この連結金
具と、脚杆の上端に取付けた上面開口する連結箱
の側面とを、ボルトをもつて連結することによ
り、上述の課題の解決を図つたものである。

〔作用〕

水平杆へ連結金具を挿入して係合させ、連結箱
の上面開口部、あるいは水平杆の下面に穿設した
挿通孔よりボルトを挿入して、水平杆と連結箱
を、強固かつ分解可能に連結することができる。

〔実施例〕

第１図は、本考案の脚体を備えるテーブルを示
すもので、１は、角管よりなる脚杆、２は、脚杆
１の上端に結合された水平杆、３は、水平杆２に
取付けた天板である。

第２図と第３図に示すように、脚杆１の上端に
は、上面開口する連結箱４における垂下突起５が
嵌合され、脚杆１の上端より挿入したボルト６の
上端を螺入することにより固定されている。

連結箱４における互いに直角方向を向く側片４
ａ，４ａの内面は、内側下方へ向かつて傾斜し、
かつ外下方へ傾斜する通孔７が穿設されている。
また各側片４ａの外面両側部には、外向突起８，
８が穿設されている。

各側片４ａの外面両側部には、角形の外向き突
起８，８が穿設されている。

前記水平杆２は、やや偏平の角管状をなし、そ
の上下両面の中央には、長手方向を向く凹入溝
９，９が形成され、両側部は角筒２ａ，２ａとな
つている。各凹入溝９，９の長手方向の端部底面
には、角形の挿通孔１０が穿設されている。

水平杆２の端面は、連結箱４の側片４ａに当接
され、各角筒２ａは、外向突起８に嵌入してい
る。

側面形がＴ字形をなす連結金具１１における垂
直片１１ａと下片１１ｂは、枠杆５の上下の挿通
孔１０，１０へ上方から挿入され、下片１１ｂ
は、下方の凹入溝９の下面に重合し、上片１１ｃ
は、上方の凹入溝９の上面に重合している。垂直
片１１ａには、外方、すなわち連結箱４に向かつ
て上向傾斜するねじ孔１２が穿設されている。

連結箱４の開口する上面より、側片４ａの通孔
７へボルト１３を挿入し、このボルト１３を、連
結板１１のねじ孔１２に螺締することにより、連
結箱４と水平杆２は連結されている。

第４図は、上記水平杆２における凹入溝９を省
略した、単純な偏平角管状の水平杆２１を使用し
た場合を示すもので、この場合には、天板３の下
面要所に、連結板１１の上片１１ｃが嵌入しうる
凹入孔２２を設ければよい。

以上は、連結箱４が、隅部用のものの場合であ
るが、第５図は、テーブルが長寸であつて、中間
に脚杆１を備える場合の連結箱３１を示す。

脚杆１の上端に支持された連結箱３１は横長を
なし、その対向する両端の側片３１ａ，３１ａに
は、上記したと同様の通孔７が穿設されている。

この連結箱３１の両側片３１ａ，３１ａに、上
述同様に水平杆２，２を連結して、天板（図示省
略）が載設される。

図示を省略したが、上記連結箱４または３１の
側片４ａ，３１ａにねじ孔１２を、また連結金具
１１に通孔７を穿設し、かつ水平杆５の下面にお
ける挿通孔１０を若干長寸として、この挿通孔１
０よりボルト１３を挿入して、連結箱４または３
１と水平杆５とを締結することができる。

連結金具１１を、水平杆２の挿通孔１０の下方
より挿入するようにしてもい。

連結箱４，３１の開口が十分に大きいときに
は、通孔７およびねじ孔１２を水平とすることが
できる。

〔考案の効果〕

本考案によると、連結箱に対する水平杆の固定
を簡単かつ強固に行うことがで、特に、連結箱と
水平杆における連結金具の連結用ボルトを傾斜さ
せておくと、ボルトの挿入はより容易となる。

しかも、ボルトは外部より見えないので、外観
を損なうことはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の脚体を備えるテーブルの要
部分解斜視図、第２図は天板を取り外して示す本
考案の脚体の平面図、第３図は、第２図のＡ−Ａ
線における縦断面図、第４図は、本考案の変形例
を示す第３図に相当する図、第５図は、本考案の
他の使用例を示す分解斜視図である。 １……脚杆、２……水平杆、２ａ……角筒、３
……天板、４……連結箱、４ａ……側片、５……
垂下突起、６……ボルト、７……通孔、８……外
向突起、９……凹入溝、１０……挿通孔、１１…
…連結金具、１１ａ……垂直片、１１ｂ……下
片、１１ｃ……上片、１２……ねじ孔、１３……
ボルト、２１……水平杆、２２……凹入孔、３１
……連結箱、３１ａ……側片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 管状をなす水平杆の端部の上下両面に穿設し
   た挿入孔に、上下両端が水平杆に係合しうる連
   結金具を、挿入して係合させ、この連結金具
   と、脚杆の上端に取付けた上面開口する連結箱
   の側面とを、ボルトをもつて連結してなるテー
   ブルの脚体。 (2) 連結金具と連結箱とを連結するボルトを、外
   下方へ向かつて傾斜させてなる請求項(1)記載の
   テーブルの脚体。 (3) 連結金具が、係合用上片と下片とを垂直片で
   連結したものである請求項(1)または(2)記載のテ
   ーブルの脚体。 (4) 水平杆の中央に長手方向の凹溝が付設され、
   この凹溝の端部に、連結金具の下片と垂直片を
   挿入しうる挿通孔を設けてなる請求項(3)記載の
   テーブルの脚体。 (5) 天板の下面要所に、連結金具の上片が挿入し
   うる凹入孔を設けてなる請求項(3)記載のテーブ
   ルの脚体。