JP2004338463A - 船外機のカバー構造 - Google Patents

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Makoto Yazaki
誠 矢崎
Shinichi Ide
真一 井手
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Abstract

【課題】左右のカバー半体のボルトによる締付けのための凹部による外観への影響を可及的に軽減する船外機のカバー構造を提供したい。
【解決手段】エンジンと、エンジンで駆動されるプロペラと、エンジンを収容するエンジンルームの少なくとも一部を構成するカバーと、エンジン及びプロペラをチルト運動可能に、操舵可能に船体に取り付けた船外機で、カバーは固定的な下カバー10と、これに着脱自在な上カバーとからなり、下カバーは左右に分割された左右のカバー半体51L,51Rの突き合わせ結合体で構成し、下カバーの左右のカバー半体は、互いに突き合わせられる概ね縦の結合端面10iを有し、概ね水平方向に挿入するボルトで固定する固定部を該結合端面近傍において備え、固定部のボルト挿入孔を前記結合端面に対して斜めθ4に設けた船外機のカバー構造。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船外機のカバー構造、特に上下で構成される分割式の下カバーの結合に係る構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
船外機は、船外に配置されるエンジンを水から保護するため、エンジンをエンジンルーム内に収容しており、エンジンのメンテナンス作業を容易とするため、エンジンルームを画成するカバーを上下に分割して形成し、エンジンを支持する本体ケースに固定的な下ケース或いは下カバーと、それと着脱自在に組付けられる上カバーとからなる構造を採用する。
下ケース或いは下カバーには種々の構造が採用されているが、1つの大きな浅い皿状の下ケース型と、2つの左右分割体を1つに組み合わせる下カバー型とに大別される。
【0003】
前記した左右分割型の下カバー構造は、船外機の軽量化のために樹脂製とする場合に好適し、多く採用されている。
左右分割型の下カバーの左右のカバー半体相互は、ボルトを介して横方向(水平方向)から締付けられて一体に結合されている。
【0004】
左右分割型の下カバーの左右のカバー半体相互を、ボルトを介して横方向から締付けた構造として下記の特許文献がある。
【特許文献1】
特開平7−2180号公報(図2、[0009]、[0014])
【0005】
特許文献1は、船外機の下方モータカバー取付具に係り、樹脂製の分割型下カバー18,20(公報中の符号を用いる。以下同じ)は取付形成部78を備え、ネジ切り孔82を有する複数対の対向した同軸状の一体状突起80として形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1からはネジ切り止め具の挿入側の詳細は不明であるが、一般的にはネジ切り止め具の挿入を行なわせるため、カバー部分に横方向に長い凹溝を設けている。
このようなボルト挿入のための長い凹部は、分割した結合面に長尺に表われ、船外機の外観を損ねる。
つまり、左右のカバー半体相互の確実な合わせを行なうには、合わせ面(結合面)付近でボルト等を用いて固定を行ないたい。
しかしながら、左右のカバー半体の結合合わせ面付近の面は、船外機の前面或いは後面に相当し、平面視で大きな半径の曲面をなすので、側方からのボルトの挿入を可能とするための挿入用凹部を設けた場合、凹部底面が座面となり、反対側が突き合わされることとなる。
【0007】
そこで、凹部の始点が分割カバーの合わせ面(突き合わせ結合面)よりも十分前寄りの側面とすれば、前記凹部はボルト頭の径よりも多少大径の円孔で形成され、その分外観への影響は少なくなるが、凹部底面は合わせ面(突き合わせ結合面)よりも前寄りとなり、前述の合わせ面付近の固定は達成できない。
一方、凹部底面を合わせ面に近づければ、凹部は前方又は後方に開放した半楕円状の凹溝となり、船外機のカバーの外観を損ねることとなる。
以上の他、上記した左右分割カバーの組み付け、結合作業は、前記した一体ボス状構造部を整列して作業を行なう必要があり、大きなカバーでは作業性が悪い。
さらにまた、左右分割カバーの外表面が段差や隙間を生じないように組付けないと外観を損ねる。
【0008】
本発明は、船外機の左右分割カバー半体の突き合わせ結合構造で形成される下カバーの結合における上記した課題を解決すべきなされたものである。
本発明の目的とする処は、左右のカバー半体のボルトによる締付けのための凹部による外観への影響を可及的に軽減する船外機のカバー構造を提供する。また本発明の目的とする処は、左右のカバー半体の組み立てが容易に行え、外表面の合わせが確実に行える船外機のカバー構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、エンジンと、該エンジンで駆動されるプロペラと、該エンジンを収容するエンジンルームの少なくとも一部を構成するカバーと、前記エンジン及びプロペラをチルト運動可能に、操舵可能に船体に取り付けた船外機において、前記カバーは固定的な下カバーと、これに着脱自在な上カバーとからなり、前記下カバーは左右に分割された左右のカバー半体の突き合わせ結合体で構成し、前記下カバーの左右のカバー半体は、互いに突き合わせられる概ね縦の結合端面を有し、概ね水平方向に挿入するボルトで固定する固定部を該結合端面近傍において備え、前記固定部のボルト挿入孔を前記結合端面に対して斜めに設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項1では、左右のカバー半体の突き合わせ部の結合端面をボルト・ナット結合する固定部は、ボルト挿通孔が結合端面に対して斜めなので、ボルトを挿通する凹溝の外面開口が斜めとなって小さくなり、ボルト挿通部分のカバー外面に対する形状が可及的に小さくなり、外観への影響を小さくすることができる。
【0011】
請求項2では、請求項1において、前記固定部は、前記結合端面に沿って縦方向に複数箇所設け、該固定部は上位のものが下位のものに対して傾斜角度が深くなるように設定したことを特徴とする。
【0012】
請求項2では、固定部が縦方向に複数箇所設けられおり、固定部は上位のものが下位のものに対して傾斜角度が深くなるので、下カバーは下方に向かって前後方向の幅が狭くなってゆくが、組付け時に結合端面を無理なく合わせて結合することができる。
【0013】
請求項3は、請求項1又は請求項2において、前記カバー半体は、前記ボルト挿入孔を結合端面に対して斜めに設けた固定部とは別に、前記結合端面に対して直角に交わる方向にボルト挿入孔を設けた固定部を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項3では、結合端面に対して直角に交わる方向にボルト挿入孔を設けた固定部をボルト結合することで、カバー半体相互の組付時、最初の合わせ、位置決め、結合が容易化する。
【0015】
請求項4は、請求項1において、前記カバーの左右の半体に設けた前記固定部相互の結合状態を維持するボルト・ナットを備え、該固定部の一方にはボルト挿通孔を備え、該固定部の他方にはボルトに対応するナットを有し、左右の固定部が接近するにつれて前記ボルト挿通孔とボルトとの隙間を調整する案内部を前記固定部の一方、または双方に備えることを特徴とする。
【0016】
請求項4では、固定部の案内部で、左右の固定部が接近するにつれてボルト挿通孔とボルトとの隙間を調整するので、段差のない連続した結合端面が得られる。
【0017】
請求項5は、請求項1〜請求項4の何れかにおいて、前記カバーの左右のカバー半体は、カバーの外面を構成する外観カバーと、その内側に設けられ、カバー半体と一体化された補強フレームとからなり、前記固定部を該補強フレームに設けるとともに、前記案内部を該補強フレームに設けたことを特徴とする。
【0018】
請求項5では、カバーは板状の外観カバーと、これの内面に一体化された補強フレームとからなるので、カバーの軽量化及び必要とする剛性を容易に確保することができる。
【0019】
請求項6は、請求項1〜請求項4の何れかにおいて、前記下カバーの左右のカバー半体は、カバーの外面を構成する外観カバー部と、その内側に設けられ、外面と一体の補強フレーム部とからなり、前記固定部を該補強フレーム部に設けるとともに、前記案内部を該補強フレーム部に設けたことを特徴とする。
【0020】
請求項6では、カバーは板状の外観カバーと、これの内面の補強フレームとを一体に設けたので、双方を同時成形することでコスト低減を図ることができる。
【0021】
請求7は、請求項1〜請求項6の何れかにおいて、前記下カバーの左右のカバー半体は、前記外観カバー/外観カバー部、フレーム/フレーム部を樹脂で製作したことを特徴とする。
【0022】
請求項7では、船外機の下カバーの軽量化を図ることができるとともに、外観性に優れた船外機を得ることができ、カバーの製作も容易である。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、要部を破断して示した船外機の説明的な全体側面図で、図においてFrは推進方向前方を、Rrは推進方向後方を示す。図1は、船外機の一部を破断して示す側面図である。
船外機1は、エンジンを支持するマウントケースと、エンジンを覆い、エンジンルームを構成するカバーとからなる。これらについては後述する。
【0024】
エンジン2は、クランク軸2aが縦向きのバーチカルエンジンで、船外機の前後方向中間部位にシリンダブロック2dを備え、内部に複数のシリンダ2b、実施例では4個のシリンダ2b,2b,2b,2b(以下2b…として示す。…は複数を表す。以下同じ)を平行に上下に並べて配置した4気筒エンジンである。
エンジン2の各シリンダ2b…内にはピストン2c,2c,2c,2c(以下2c…と記す)を嵌装しており、シリンダ中心線は前後方向を向く。
シリンダブロック2dの後方にはシリンダヘッド2eを、更にその後方にはシリンダヘッドカバー2fが設けられており、また、シリンダブロック2dの前方にはクランクケース2gが配設されている。これらでエンジン組立体を構成する。
【0025】
エンジン2の各気筒のシリンダ2b…、ピストン2c…及びシリンダヘッド2eで燃焼室2h…を構成する。
各燃焼室2hは、シリンダヘッド2eに設けた排気ポート2i…に連通し、排気ポート2iに臨むようにシリンダヘッド2eの外側方には排気マニホールド3が縦向きに配設されている。
エンジン2の下部には、オイルポンプボディを備える。
以上のエンジン2をマウントケース4でオイルケース5上に支持している。
オイルケース5は、オイルパン部5cと、後述の排気室17とを形成するものであり、オイルパン部5c内にオイル吸入管5a及びオイルストレーナ5bが収容されている。
【0026】
エンジン2の縦向きの前記したクランク軸2aは、船外機全体としては図1の右側である前寄り部分に位置する。
クランク軸2aの下端部には、不図示のフライホイールを介して出力軸2jに連結し、出力軸2jはマウントケース4を縦通し、縦向きに配置した駆動軸6の上端部に連結されている。
【0027】
出力軸2jと同軸上の駆動軸6は、下方のオイルパン5と周壁との間を通って下方に垂下し、延出され、伝動、変速機構7を介して後方を向くように配設された出力軸8aを駆動する。
出力軸8aの後端部にはプロペラ8を連結し、エンジン2で駆動軸7を駆動し、伝動、変速機構7を経由してプロペラ8を駆動することで推力を得る。
【0028】
以上のエンジン2の上方及び周囲を樹脂製のエンジンカバー9で囲繞するように覆い、エンジンカバー9はエンジン2の上下方向中間部〜上部を覆う。
エンジン2の下半部〜ポンプボディを含むマウントケース4の周囲を及び上下を、エンジンカバー9の下方に配設した樹脂製のアンダーカバー10で覆う。
前述のオイルケース5の下部には、エクステンションケース11を連設して垂下し、エクステンションケース11の下部にはギヤボックス12を一体に設ける。エクステンションケース11及び変速機構7を内装したギヤボックス12はアルミ合金等の金属で形成する。これらの内部の前寄り部分を、前述の駆動軸6が縦通する。
【0029】
前記したマウントケース4、及びその周辺部はアルミ合金等の金属で形成されており、マウントケース4及びエクステンションケース11の前方にスイベル軸13aを縦設し、これにスイベルケース13が支持され、スターンブラケット14にスイベルケース13が回動自在に支持され、スターンブラケット14のチルト軸14aで船尾に上下回動可能に連結する。
即ち、船尾に固定したスターンブラケット14に対し、チルト軸14a廻りにスイベルケース13がチルト運動し、従って、船外機1は船体の船尾に操舵可能に、チルト動(上下動)可能に取付支持される。
【0030】
ところで、排気マニホールド3は、これの下部の下向きの排気部3aをオイルパン部5cより後方で、マウントケース4の後部に設けた連通口15を介して下方に導く。更に、オイルケース5に一体に形成された排気管16に連通し、これらで排気通路を形成する。
オイルケース5内の排気管16の下方及び周囲の空間で排気膨張空間17aを形成し、マウントケース4で区画されたエンジンルーム18内の後部には、マウントケース4で区画された上下の室(空間)17,18を連通する通路19を設ける。
【0031】
通路19はマウントケース4の後部4aに縦通設置し、通路19には側面視略逆L形の外気排気管20の基部を嵌合、装着し、該排気管20の後端部20aは,アンダーカバー10の後面に設けた開口10aから後外方に導出されている。
これによりエンジンの排気圧が低い時に、排気を外気排気管20から大気に排出し、排気圧が高い場合には、排気膨張空間17からエクステンションケース11内を通して水中に排気を放出する。
【0032】
ところで、図1において21は吸気通路装置21で、22は左右に対をなすように設けられた吸気通路の上位の中間部の連結部22で、図1では片側の吸気通路24のみが表されているが、図では表われないが、もう一方の吸気通路は紙面表裏方向の手前側に配設されている。
また、エンジンカバー9の後部の最上部から頂片部の中程の位置にかけて設けた30は外気取入開口で、頂片部9aの後部上端部に左右方向に細長い第1外気取入開口30a、前後方向中間部の上向きに開口した第2外気取入開口30b、この前方のギャラリ状の第3外気取入開口30cとからなる。
【0033】
図2は、アンダーカバー、マウントケース、ケーブル導入カバー及びケーブルホルダーの分解斜視図である。
アンダーカバー10の左右の半体10R,10Lは、夫々上半部10a,10aが前後方向に長く、且つ外側方向に膨出しており、下半部10b、10bは前後の長さが短く狭窄形状をなす。
各上半部の10a,10aの内面には、上下に離間して補強横リブ10c、10dが接着等で一体的に設けられており、補強リブ10c、10d間には前後に離間して補強縦リブ10e…を同様に設ける。
【0034】
左右のカバー半体10R、10Lの後端部の対称的に向かい合うように内側に屈曲した後面10h,10hの向かい合う端縁部の合わせ面10i,10iには、上下に離間して複数箇所の固定部(結合部)10f…を設け、この部分相互を突き合わせてボルト結合する。
固定部10f…は、詳細は符号を改めて後に説明する。
また左右のカバー半体10R、10Lの上端部には、前記したエンジンカバー9の下端部内周と係合するリブ状の起立片10g、10gを設ける。
【0035】
4は前記したマウントケースで、これの外周部にシール部材4aを装着しており、左右のカバー半体10R、10Lを一体化した状態で下部補強横リブ10d、10d間にマウントケース4の外周をゴム等の弾性を有するシール部材4aを介して係合する。
図において4bはスイベル軸13a上端部に支持孔、4cは出力軸2j上部の挿通孔、15は排気マニホールド3の排気部3aと排気管16とを接続する連通口15である。
【0036】
ところで、実施の形態では右舷側のカバー半体10Rの上半部10aの前端部には側方及び後方に取付部10j…を備える略L形の欠部10kが形成されている。
この欠部10kに、平面視略L形のケーブル類導入カバー40を取付部40d…を介して一体的に結合、固定する。
前記カバー40は、側方に外側方に膨出した筒状部40aを備え、該筒状部40aに後方にケーブル導入口40bを開口しており、筒状のシール部材41(グロメット)を介して図示しないケーブルをエンジンルーム内に導入する。
エンジンルーム18内に導入されるケーブル類は、スロットル弁開閉等のエンジン制御ケーブル、前後推進切替等の駆動系の制御ケーブル、電源供給用ケーブル、各種の電気信号伝達用ケーブル、燃料供給配管等のケーブルや配管等の類である。
【0037】
また図2において42はアルミ合金等で形成したケーブル類ホルダーで、ブロック状本体42aの四隅に取付部42b…を備え、一体結合したカバー半体10L,10Rの前部の上部間に掛け渡し、半円状のシール部材41の受け部42cを備える支持アーム部42dが、ケーブル導入カバー40側(右舷側カバー半体10R)に設けられている。
【0038】
図3は、カバー半体の分解状態の後方から見た要部の斜視図である。
実施の形態では、左右の半体10L,10Rの後面10h,10hの合わせ面10i,10i(接合端縁)の上部〜中間部には、対称的に側方に潜った凹部10m…を形成し、半体10L,10Rを接合一体化した状態で、図7に示すように上部にメンテナンス開口部10n、下部に前記した外気排気管20の後端部20aの導入開口部10pを形成した。
図で示したように、左右の半体10L,10Rの後面10h,10hの合わせ面10i,10iに、上下に離間して3カ所の固定部10f…が左右対称に設けられている。
尚、開口部周辺部に、これを囲むように形成した座面10qは、開口部を閉塞するリッド43の取付座面であり、取付孔43a…を介してリッド43を脱着自在に取り付けるものである。
【0039】
図4は、図3の4−4線の要部拡大断面図である。
カバー半体10L,10Rは合成樹脂で形成されており、各カバー半体10L及び10Rは、板状材で形成されている。
各カバー半体10L及び10Rは、カバーの外面を構成する外観カバー部51L,51Rと、その内面に設けられ、外観カバー部51L,51R、これと振動溶着、高周波溶着、または接着、或いはリベット止め等で一体化された補強フレーム部とからなり、図4は最上位の補強フレーム52L,52Rを示す。
左側の補強フレーム52Lの突き合わせ端部には、平面視コ字形の固定部53を起立設置し、一方、右側の補強フレーム52Rにはこれと向かい合う固定部55を設置する。
【0040】
外観カバー51L,51Rと補強フレーム52L,52Rとは、溶着、接着、等による一体化作業時に、治具にて正確に位置合わせを行なう。また、溶着以外のリベット止めでも、治具等により位置合わせを行なう。これにより、後述の59cの突き合わせにより、端面10i,10iが面一に合わされる。
固定部53には横方向(外観カバー10の端面10iに直交する方向)の中心線を有する取付孔54(ボルト挿通孔)及びこれに対応する筒状ナット部材56を設ける。
ボルト57を、船外機の左右方向に向けて矢印▲1▼のように固定部53,55の取付孔54、筒状ナット部材56に通して螺合し、最上部の固定部53,55を拝み合わせ継ぎ手のように結合一体化する。
【0041】
図5は、図3の5−5線の要部拡大断面図である。
右舷側のカバー半体10Rの補強フレーム152の合わせ面には、後方(図の上方)、且つ右側に傾斜した固定部56を設け、一方、左舷側のカバー半体10Lの補強フレーム152Lの合わせ面には、後部(図の上方)が左側後方向に傾斜した固定部58を設ける。
固定部58には前記と同様に筒状ナット部材60を固定する。ナット部材60の軸線60aは、船外機の前後方向中心線に対してθ1前方に傾斜し、固定部58の端面58aは、船外機の前後方向中心線、即ち、端面10iのなす平面に対して鋭角でθ傾斜して設定されている。
【0042】
他方の固定部56の端面56bは、前記した固定部58の端面58aと平行して形成されており、取付孔56cの軸線はナット部材60の軸線60aと一致する。
前記した固定部58の船外機の内側(前方)には厚肉部59を設ける。厚肉部59の外側部に、船外機の前後方向中心線(即ち、端面10iのなす平面)に対して直交する方向への直線的な面を有する案内部59aを設けるとともに、対向する固定部61の内側端部には、前記案内部64aに対応する案内部56aを設ける。
案内手段は、上記した案内部59a、傾斜端面58a、角59cで構成される。
【0043】
図6は、図3の6−6線の要部拡大断面図である。
右側カバー半体51Rの最下位の固定部63は、補強フレーム252Rの端部に設けられ、ナット部材65の軸線65a及び固定部63の端面63aの傾斜角θ4及びθ3は、前記角度θ及びθ1よりも鈍角である。
即ち、本願発明では面56b、面61bを端面10iに対し、次第に大きい角度をもたせ、これにより、ボルト57の螺入方向が大きな角度をもつように構成している。
従って、固定部63の端面63aは前記した固定部58の端面58aの傾斜よりも平面視で寝ており、傾斜が深くなるように設定されている。
【0044】
補強フレーム252Lの突き合わせ端部に設けた他方の固定部61の端面61bも、上記した端面63aに対応して平行するように設定されており、取付孔62もナット部材65の軸線とその軸線が一致するように設定されている。
また固定部61には端部に厚肉部64を介して案内部64を備え、また固定部61には対応する固定部61aを備える。
【0045】
図7は、カバー半体相互を固定部を介して結合一体化した状態を示す船外機下カバー後部の要部拡大斜視図である。
前記した左右のカバー半体10L,10Rの後端部合わせ面10i,10iは、前記した最上部の固定部53,55、中間部の固定部56,58及び最下位の固定部61,63にボルト57…を通し、螺合して締付け固定され、一体化される。
一体化された左右のカバー半体10L,10Rの後面10h,10hの後端部合わせ面10i,10iには、上部にメンテナンス開口部10n、下部に外気排気管20の後端部20aの導入開口部10pが形成されることとなる。
【0046】
次に各固定部53,55,56,58,61,63の結合状態の詳細を説明する。
図8は、図7の8−8線の要部拡大断面図である。
最上位の固定部53,55は直立して形成されており、固定部53の取付孔54からボルト57を船外機の前後方向に平行な端面10iが形成する平面に対し、ナット部材56の軸線56aである直交する方向に通し、船外機の左右方向に締付け、結合する。
【0047】
図9は、図7の9−9線の要部拡大断面図である。
中間部の固定部56,58の突き合わせ面は傾斜面で、取付孔62、ナット部材65の軸線65aは端面10iが形成する平面に対し、上記したようにθ4傾斜している。前記したように、この傾斜角θ4は中間部の固定部56,58のボルトの軸線の傾斜角θ1よりも鈍角で、傾斜が中間部のものよりも深い。
【0048】
一方の固定部58の後部に設けた厚肉部59には、棚状の案内部59aが形成されており、角度θ1で挿入され、螺締されるボルト57の進行で、他方の固定部56の案内部56aが対向する固定部58の案内部59aの外面に衝合し、左右の固定部が近接するにつれて、ボルト挿通孔である取付孔56cとボルト57とを案内し、取付孔とボルトとの隙間を調整することとなる。
ところで、傾斜面59bに沿って次第に左右が合わされ、角59cに突き当てることで、位置決めされ、面59aと面10aの平面位置合わせが管理できる。
従って、左右のカバー半体の結合端面は、案内部で左右の端面相互が面一となるように調整され、段差のない連続した結合端面が得られる。
【0049】
図10は、図7の10−10線の要部拡大断面図である。
最下位の固定部61,63の突き合わせ面は傾斜面で、取付孔62、ナット部材65の軸線65aは、端面10iがなす平面に対して上記したようにθ4傾斜している。
一方の固定部63の後部に設けた厚肉部64の棚状の案内部64aが形成されており、角度θ4で挿入され、螺締されるボルト57の進行で、他方の固定部61の案内部61aが対向する固定部63の案内部64aの外面に衝合し、左右の固定部が近接するにつれて、ボルト挿通孔である取付孔62とボルト57とを案内し、取付孔とボルトとの隙間を調整することとなる。
従って、左右のカバー半体の結合端面は、最下位部分においても案内部で左右の端面相互が面一となるように調整され、段差のない連続した結合端面が得られる。
【0050】
図11は、船外機の下カバーの後方から見た斜視図で、開口部をリッドで閉塞する直前の図である。
図7で説明したように、上部のメンテナンス開口10n、下部の外部排気管20の導入開口部10pからなる縦長の開口部47が形成され、周辺部の座面10qの四隅及び左右の縁部には取付孔43a…が形成されており、リッド43は座面10qと一致する平面形状を備えるゴム等の板材で形成されている。
【0051】
上記したリッド44の構造は、リッド44の基板44bの周辺部には、前記取付孔43a…に対応する取付孔43c…が形成されており、基板44bの上部には開口部47の上部のメンテナンス開口10nに嵌合する中蓋44を備え、また下部には外気排気管20の後部〜後端部20cをカバーする筒状部45を備え、且つこれらを囲繞するよう縦長で環状のシールリップ43dを備える。
リッド44を開口部47に後方外側から被せ、取付孔43c…、43a…にクリップ46…を挿入、係合し、リッド44を座面10qに密着して結合する。
【0052】
図12〜図14は、本発明の変更実施例を示す図4〜図6に相当する図である。
図12は、本発明の変更実施例を示す図で、前記した図4に相当する図である。
図12は、最上位の固定部153,155を示し、左右のカバー半体10L,10Rは、夫々の外観カバー部分と、夫々の内側の補強フレーム110c−1,110c−1とを樹脂で一体に形成し、固定部153には、船外機の軸線と直交する左右方向へ螺合し、締付け結合する取付孔154を備える。
また固定部155には、取付孔154と軸線を一致させたナット部材156が埋設されている。
ナット57は、矢印▲2▼で示した通り、船外機の端面10iのなす面に対し直交する方向の左右方向に螺合、締付けられる。
【0053】
図13は、本発明の変更実施例を示す図で、前記した図5に相当する図である。
図13は、中間部の固定部156,158を示し、左右のカバー半体10L,10Rは、夫々の外観カバー部分と、夫々の内側の補強フレーム110c−2,110c−2とを樹脂で一体に形成する。
固定部156には、軸線を傾斜させた取付孔157を備え、固定部158には取付孔157と軸線を傾斜させて一致させたナット部材160を埋設して備える。
また、固定部158の突き合わせ端部には、棚状の案内部158aを、固定部156には、案内部158aと衝合する案内部156aを備える。
ナット57は、矢印▲3▼で示した通り、端面10iのなす面に対し、傾斜した軸線に沿って螺合し、締付けられる。
【0054】
図14は、本発明の変更実施例を示す図で、前記した図6に相当する図である。
図14は、最下位の固定部161,163を示し、左右のカバー半体10L,10Rは、夫々の外観カバー部分と、夫々の内側の補強フレーム110c−3,110c−3とを樹脂で一体に形成する。
固定部161には、軸線を傾斜させた取付孔162を備え、固定部165には、取付孔162と軸線を傾斜させて一致させたナット部材165を埋設して備える。
また、固定部163の突き合わせ端部には棚状の案内部164aを備え、固定部161には、案内部164aと衝合する案内部161aを備える。
ナット57は、矢印▲4▼で示した通り、端面10iのなす面に対し傾斜した軸線に沿って螺合し、締付けられる。
【0055】
以上、本実施の形態を説明したが、上記説明では左右のカバー半体10L,10Rからなるアンダーカバーである下カバー10を樹脂としたが、樹脂に代え、軽量な金属、例えばアルミニウム合金で成形しても良い。
【0056】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、エンジンと、該エンジンで駆動されるプロペラと、エンジンを収容するエンジンルームの少なくとも一部を構成するカバーと、エンジン及びプロペラをチルト運動可能に、操舵可能に船体に取り付けた船外機において、カバーは固定的な下カバーと、これに着脱自在な上カバーとからなり、下カバーは左右に分割された左右のカバー半体の突き合わせ結合体で構成し、下カバーの左右のカバー半体は、互いに突き合わせられる概ね縦の結合端面を有し、概ね水平方向に挿入するボルトで固定する固定部を該結合端面近傍において備え、固定部のボルト挿入孔を前記結合端面に対して斜めに設けた。
【0057】
請求項1では、左右のカバー半体の突き合わせ部の結合端面をボルト・ナット結合する固定部は、ボルト挿通孔が結合端面に対して斜めとしたので、ボルトを挿通する凹溝の外面開口部が斜めとなって小さくなり、ボルト挿通部分のカバー外面に対する形状が可及的に小さくなり、外観への影響を小さくすることができる。
従って、固体の下カバーを左右分割タイプとし、左右のカバー半体を結合端面で結合するに際し、ボルト結合部の凹溝や開口部が可及的に小さくなり、外観性の向上が図れ、分割式カバーでありながら、結合端面が外観性に優れ、美麗で体裁の良い船外機が得られる。
また以上を、左右のカバー半体の突き合わせ部の結合端面をボルト・ナット結合する固定部を、ボルト挿通孔が結合端面に対して斜めとするこことで上記を達成することができるので、構造、製作が簡単である。
【0058】
請求項2では、請求項1において、固定部は、結合端面に沿って縦方向に複数箇所設け、該固定部は上位のものが下位のものに対して傾斜角度が深くなるように設定した。
【0059】
請求項2では、請求項1の効果に加えるに、固定部が縦方向に複数箇所設けられ、固定部は上位のものが下位のものに対して傾斜角度が深くなるので、下カバーは下方に向かって前後方向の幅が狭くなってゆくが、組付け時に結合端面を無理なく合わせて結合することができる。
【0060】
請求項3は、請求項1又は請求項2において、カバー半体は、ボルト挿入孔を結合端面に対して斜めに設けた固定部とは別に、結合端面に対して直角に交わる方向にボルト挿入孔を設けた固定部を備える。
【0061】
請求項3では、請求項1又は請求項2の効果に加えるに、結合端面に対して直角に交わる方向にボルト挿入孔を設けた固定部をボルト結合することで、カバー半体相互の組付時、最初の合わせ、位置決め、結合が容易化する。
以上を複数の固定部の内の一つを結合端面に対して直角に交わる方向にボルト挿入孔を設けた固定部とすれば良いので簡易に所期の目的を達成することができ、またカバー半体相互を結合端面を突き合わせて複数箇所の固定部を結合する際、固定部の1カ所を横方向にボルト締めすれば最初の合わせ、位置決め、結合が容易に行えるので、左右分割カバーからなる船外機の組立作業がが容易である。
【0062】
請求項4は、請求項1において、カバーの左右の半体に設けた固定部相互の結合状態を維持するボルトナットを備え、該固定部の一方にはボルト挿通孔を備え、該固定部の他方にはボルトに対応するナットを有し、左右の固定部が接近するにつれてボルト挿通孔とボルトとの隙間を調整する案内部を備える。
【0063】
請求項4では、請求項1の効果に加えるに、左右のカバー半体の突き合わせ、結合に際し、左右の固定部に設けた案内部が、左右の固定部が接近するにつれてボルト挿通孔とボルトとの隙間を調整するので、左右のカバー半体の結合端面は、案内部で左右の端面相互が面一となるように調整され、段差のない連続した結合端面が得られる。
従って、分割構造の船外機の下カバーの外観性が向上するとともに、固定部に案内部を設けるという簡素な構造で上記した効果を得ることができる。
【0064】
請求項5は、請求項1〜請求項4の何れかにおいて、前記カバーの左右のカバー半体は、カバーの外面を構成する外観カバーと、その内側に設けられ、カバー半体と一体化された補強フレームとからなり、前記固定部を該補強フレームに設けるとともに、前記案内部を該補強フレームに設けたことを特徴とする。
【0065】
請求項5では、請求項1〜請求項4の何れか記載の効果に加えるに、カバーは薄い外板状の外観カバーと、これの内面に一体化された補強フレームとからなるので、下カバーの軽量化及び必要とする剛性を容易に確保することができる。
また、外観カバーの内面に補強フレームを接着等で一体化することで得られるので、製作が容易で、成形金型も簡易なもので足り、制作費を低減することができる。
【0066】
請求項6は、請求項1〜請求項4の何れかにおいて、前記カバーの左右のカバー半体は、カバーの外面を構成する外観カバー部と、その内側に設けられ、外面と一体の補強フレーム部とからなり、前記固定部を該補強フレーム部に設けるとともに、前記案内部を該補強フレーム部に設けたことを特徴とする。
【0067】
請求項6では、請求項1〜請求項4の何れか記載の効果に加えるに、カバーは板状の外観カバーと、これの内面の補強フレームとを一体に設けたので、外観カバーと補強フレームとを同時成形することで、分割型下カバーのコスト低減を図ることができる。
また、板状の外観カバーの内側に一体に補強フレームを設けるので、カバーの軽量化及び必要とする剛性を容易に確保することができる。
【0068】
請求7は、請求項1〜請求項6の何れかにおいて、前記カバーの左右のカバー半体は、前記外観カバー/外観カバー部、フレーム/フレーム部を樹脂で製作したことを特徴とする。
【0069】
請求項7では、請求項1〜請求項6の何れかの効果に加えるに、樹脂でフレームを含むカバーを製作するので、船外機の下カバーの軽量化を図ることができるとともに、外観性に優れた船外機を得ることができる。
また、樹脂でカバーを製作するので、コストの低減も図れ、軽量なのでカバーの組立性にも優れ、トータルとして船外機の製作の容易化をも図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部を破断して示した船外機の説明的な全体側面図
【図2】アンダーカバー、マウントケース、ケーブル導入カバー及びケーブルホルダーの分解斜視図
【図3】カバー半体の分解状態の後方から見た要部の斜視図
【図4】図3の4−4線の要部拡大断面図
【図5】図3の5−5線の要部拡大断面図
【図6】図3の6−6線の要部拡大断面図
【図7】カバー半体相互を固定部を介して結合一体化した状態を示す船外機下カバー後部の要部拡大斜視図
【図8】図7の8−8線の要部拡大断面図
【図9】図7の9−9線の要部拡大断面図
【図10】図7の10−10線の要部拡大断面図
【図11】船外機の下カバーの後方から見た斜視図で、開口部をリッドで閉塞する直前の図
【図12】本発明の変更実施例を示す図で、前記した図4に相当する図
【図13】本発明の変更実施例を示す図で、前記した図5に相当する図
【図14】本発明の変更実施例を示す図で、前記した図6に相当する図
【符号の説明】
1…船外機、 2…エンジン、 8…プロペラ、 9…上カバーであるエンジンカバー、 10…下カバー、 10L,10R…左右のカバー半体、 10c,110c−1,110c−2,110c−3…補強フレーム、 10i…結合部端面、 13,14…チルト機構、操舵機構、 18…エンジンルーム、 53,55,56,58,61,63…固定部、 57…ボルト、 54,56c,62…ボルト挿入孔、 56,65…ナット部材、 θ1,θ4…取付孔、ナット部材の傾斜軸線。

Claims (7)

  1. エンジンと、該エンジンで駆動されるプロペラと、該エンジンを収容するエンジンルームの少なくとも一部を構成するカバーと、前記エンジン及びプロペラをチルト運動可能に、操舵可能に船体に取り付けた船外機において、
    前記カバーは固定的な下カバーと、これに着脱自在な上カバーとからなり、前記下カバーは左右に分割された左右のカバー半体の突き合わせ結合体で構成し、
    前記下カバーの左右のカバー半体は、互いに突き合わせられる概ね縦の結合端面を有し、概ね水平方向に挿入するボルトで固定する固定部を該結合端面近傍において備え、
    前記固定部のボルト挿入孔を前記結合端面に対して斜めに設けた、
    ことを特徴とする船外機のカバー構造。
  2. 前記固定部は、前記結合端面に沿って縦方向に複数箇所設け、該固定部は上位のものが下位のものに対して傾斜角度が深くなるように設定したことを特徴とする請求項1記載の船外機のカバー構造。
  3. 前記カバー半体は、前記ボルト挿入孔を結合端面に対して斜めに設けた固定部とは別に、前記結合端面に対して直角に交わる方向にボルト挿入孔を設けた固定部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の船外機のカバー構造。
  4. 前記カバーは、左右の半体に設けた前記固定部相互の結合状態を維持するボルト・ナットを備え、該固定部の一方にはボルト挿通孔を備え、該固定部の他方にはボルトに対応するナットを有し、左右の固定部が接近するにつれて前記ボルト挿通孔とボルトとの隙間を調整する案内部を前記固定部の一方、又は双方に備えることを特徴とする請求項1記載の船外機のカバー構造。
  5. 前記カバーの左右のカバー半体は、カバーの外面を構成する外観カバーと、その内側に設けられ、カバー半体と一体化された補強フレームとからなり、前記固定部を該補強フレームに設けるとともに、前記案内部を該補強フレームに設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の船外機のカバー構造。
  6. 前記下カバーの左右のカバー半体は、カバーの外面を構成する外観カバー部と、その内側に設けられ、外面と一体の補強フレーム部とからなり、前記固定部を該補強フレーム部に設けるとともに、前記案内部を該補強フレーム部に設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の船外機のカバー構造。
  7. 前記下カバーの左右のカバー半体は、前記外観カバー/外観カバー部、フレーム/フレーム部を樹脂で製作したことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の船外機のカバー構造。
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