JPH043052Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、天井に取付ける照明用ルーバー天井
に関する。

（従来の技術） 従来、筒状体で構成されるルーバー天井は、そ
れを構成する単位体となる筒状体の外周側の円周
方向または縦方向に、相互に嵌合可能な突起と溝
を形成したり、或いは係止片の係止が可能な凹部
を形成し、これらを嵌合して単位体を並設し、ル
ーバー天井を吊架するには、ルーバー単位体同志
の嵌合部とは別の位置に吊下げ具を固着して構成
されていた。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、ルーバー天井の単位体同志の嵌
合部とルーバーの吊下げ具の固着部を別々に設け
ているため、ルーバー天井の施工が効率的ではな
かつた。

そこで本考案は、作業効率を向上させるため、
ルーバー天井の単位体同志の結合とルーバー天井
の吊下げとを兼ね合わせるようにしたルーバー天
井を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本考案は、１個の筒
状体乃至複数個の連設筒状体を単位体とし、これ
を多数並設したルーバー天井において、 単位体の筒状体外側面の隣接単位体との接合位
置には、外側方向に張出した縦方向突条が所定間
隔をおいて２条形成され、該縦方向突条の内側面
中間部には縦方向突条乃至仕切り体を突設して縦
係止溝部が区画形成され、 隣接単位体は互いに外側方向に張出した上記縦
方向突条を突き合わせて接合され、 ルーバー天井の吊下げ支持部分においては、吊
下げ腕下端に上向き鉤形状の係止片を対向状に形
成してなる吊下げ体が装着され、該吊下げ腕は突
き合わさつた両縦方向突条間の中間の縦溝部を上
下に挿通し、縦方向突条の下端において上記係止
片が該中間の縦溝部両側にそれぞれ区画形成され
た縦係止溝部に嵌合係止され、 吊下げ支持部分以外の隣接単位体同士の接合部
分においては、突き合わさつた両縦方向突条によ
つてそれぞれ区画形成された両縦係止溝部に亘つ
て、コの字状の係合子が嵌合係止された構成を有
してルーバー天井とした。

（作用） ルーバー天井を組立てるには、係合子を隣接単
位体の接合した係止部に嵌着して単位体同志を結
合して所定面積のルーバーブロツクを形成し、こ
れらルーバーブロツク同志を接合して該接合部に
形成された係止部に吊下げ体を嵌着して該ルーバ
ーブロツク同志を結合すると同時に、該吊下げ体
によつてルーバー天井を吊架させることができ
る。

（実施例） 次に、本考案を、一実施例として示した図面に
従つて説明する。

第１，２図はルーバー天井の単位体の一例を示
すもので、単位体１を２個並列して図示してあ
る。

この単位体１は２個の筒状体１ａ，１ｂを並列
状に型出してなつている。該単位体１にはその外
周側に、縦方向かつ対称位置に単位体同志を結合
するための係止部２を形成してある。該係止部２
は単位体から外方に突出した二列の突条２ａ，２
ａの対向面の中間部に縦方向の突条２ｂが形成さ
れている。上記単位体１は複数個を並列させて、
それぞれの係止部２，２同志を接合した時、係止
部２，２に囲まれた部分には突条２ａ，２ａ，２
ｂ，２ｂによつて、係止溝Ａ，Ｂ，Ｃ（Ｃは両係
止部２，２間に形成された溝）が形成されるよう
にしてある。

第３図乃至第５図は並列した隣接単位体を結合
する状態を示している。３は係合子であつて、両
側の係止溝Ａ，Ｂに圧入する連結用係止片３ａ，
３ｂを断面形に折曲形成してなつている。該係
合子３を、接合させた係止部２，２に上下両方か
ら嵌着させれば、隣接単位体１，１は結合され
る。この際、係合子３は下方のみに嵌着させるこ
とであつてもよい。

第６図乃至第８図は複数の筒状体が結合してな
るルーバーブロツク同志を結合しつつ吊架して、
ルーバー天井を構成する状態を示している。係合
溝Ｃに挿通可能な吊下げ腕４ｃの下部を両側に折
曲して上記係合子３の係止片３ａ，３ｂと同形の
係止片４ａ，４ｂを形成した吊下げ体４を準備
し、上記係合子３によつて結合してなるルーバー
ブロツクを並列させて隣接ルーバーブロツク同志
の適宜係止部の係止溝Ｃに吊下げ腕４ｃを挿通し
た状態で、係止片４ａ，４ｂを係止部２の下端か
ら係止溝Ａ，Ｂに圧入した後、吊下げ腕４ｂの上
端部を天井に吊架する。

こうして、単位体１同志を係止片３で結合する
と共にルーバーブロツク同志を吊下げ体で結合吊
下げした状態を示したのが第９図である。

なお、係止部２は、突条で形成する他、第１０
図のように凹状とする等適宜形状とすることがで
きる。この場合、係合子及び吊下げ体は係止部に
嵌合可能な形状とする。

また、上記実施例のように、単位体が複数の筒
状体を結合して構成される場合、該係合部と単位
体同志の係止部に係止片を嵌合した形とを同形に
することにより、外観をシームレスとすることが
できる。

（考案の効果） このように、本考案によれば、単位体同志を係
合子によつて結合してなるルーバーブロツクを並
列させて、適宜係止部の係止溝に吊下げ体を嵌着
することにより、隣接ルーバーブロツク同志が結
合されると同時に、ルーバー天井を吊架するため
の吊下げ腕が形成されるため、ルーバー天井の組
立て及び天井からの吊架作業が素早く行え、作業
効率を高めることができる。また、係合子及び吊
下げ体が隣接単位体間に係止されるため、単位体
を構成する筒状体の内部に表れず美観を損なうこ
ともない。

また、単位体が複数の筒状体を結合して構成さ
れる場合、該係合部と単位体同志の係止部に係止
片を嵌合した形とを同形にすることにより、外観
をシームレスとすることも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図はルーバー単位体の平面図、第２図はそ
の正面図、第３図は係合子の正面図及び側面図、
第４図は係合子を用いた単位体同志の係止状態を
示す縦断面図、第５図はその底面図、第６図は吊
下げ体の正面図及び側面図、第７図は吊下げ体を
用いたルーバーブロツク同志の係止状態を示す縦
断面図、第８図はその底面図、第９図は本考案に
係るルーバー天井の斜視略図、第１０図はルーバ
ー天井の単位体の別実施例を示した平面図であ
る。 １……単位体、１ａ，１ｂ……筒状体、２……
係止部、２ａ，２ｂ……突条、３……係合子、３
ａ，３ｂ……係止片、４……吊下げ体、４ａ，４
ｂ……係止片、４ｃ……吊下げ腕、Ａ，Ｂ，Ｃ…
…係止溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １個の筒状体乃至複数個の連設筒状体を単位体
   とし、これを多数並設したルーバー天井におい
   て、 単位体の筒状体外側面の隣接単位体との接合位
   置には、外側方向に張出した縦方向突条が所定間
   隔をおいて２条形成され、該縦方向突条の内側面
   中間部には縦方向突条乃至仕切り体を突設して縦
   係止溝部が区画形成され、 隣接単位体は互いに外側方向に張出した上記縦
   方向突条を突き合わせて接合され、 ルーバー天井の吊下げ支持部分においては、吊
   下げ腕下端に上向き鉤形状の係止片を対向状に形
   成してなる吊下げ体が装着され、該吊下げ腕は突
   き合わさつた両縦方向突条間の中間の縦溝部を上
   下に挿通し、縦方向突条の下端において上記係止
   片が該中間の縦溝部両側にそれぞれ区画形成され
   た縦係止溝部に嵌合係止され、 吊下げ支持部分以外の隣接単位体同士の接合部
   分においては、突き合わさつた両縦方向突条によ
   つてそれぞれ区画形成された両縦係止溝部に亘つ
   て、コの字状の係合子が嵌合係止された構成を有
   するルーバー天井。