JPS6216938Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は店舗等における商品を陳列するための
組立式陳列什器に関するものである。

本考案の目的は必要に応じてパネルによる種々
の展開が容易にでき、形態やデザインのバリエー
シヨンが豊富な新規な組立式陳列什器を提供せん
とするものである。

以下、図面を参照しながら本考案ついて説明す
る。

図面において、１はパネルであつて、枠体２内
にパネル部材３が嵌め込まれて形成されている。

枠体２は複数本の枠材４，４……が順次継手
５，５……を介して接続されている。枠体２は通
常四隅に継手５，５……が配置された方形枠とな
されているが、必ずしも方形枠に限定するもので
はない。枠材４は中空長尺体となされると共に、
その長さ方向に沿つてパネル部材３の縁部を嵌め
込むための嵌合溝４１を有している。又、継手５
は通常継手本体５１からほぼ直角をなす２方向に
それぞれ腕体５２，５２が突設され、継手本体５
１には腕体５２の突出方向とほぼ直角方向にねじ
孔５３が貫通され、該ねじ孔５３の孔縁には凹部
５５が設けられている。枠材４と継手５の接続方
法としては、第２図の如く継手５の腕体５２に枠
材４の端部を嵌挿し、枠材４の端部に外方からね
じ５４を螺入し、ねじ５４の先端部が腕体５２を
押圧するようにして接続する。この接続方法の場
合は、ねじ５４の締付けによつて枠材４と継手５
を固定するので、パネル部材３が破損しやすいガ
ラス板等の場合に好適である。又、継手５の腕体
５２を枠材４の端部に叩き込むようにして接続し
てもよい。

パネル部材３はガラス板３１、合成樹脂板、木
板あるいはネツトパネル３３、第３図の如き多数
の横方向の係止溝を有するハンガーパネル３２等
が使用される。パネル部材３は枠体２内に嵌め込
まれるものであつて、パネル部材３の外周縁が枠
材４，４……の嵌合溝４１，４１……に嵌合され
る。又、パネル部材３の縁部は直接枠材４の嵌合
溝４１に嵌合されてもよいが、第４図イの如くパ
ネル部材３が破損しやすいガラス板３１の場合
や、第４図ロの如くパネル部材３がネツトパネル
３３の場合には溝形状のパツキン４２を介して嵌
合される。又、パネル部材３がガラス板、合成樹
脂板、木板等の単なる平板となされている場合に
は、第１図の如く縦方向の枠材４，４にそれぞれ
長さ方向に沿つて係止孔４３，４３……が列設さ
れていると、パネル部材３に直接陳列器具が取付
けられなくても係止孔４３，４３……を利用して
棚受等適宜陳列器具を係止でき好ましい。

６は連結具であつて、相隣るパネル１，１どう
しを連結するためのものである。連結具６は通常
Ｌ形状の金具となされ、２つの透孔６１，６１を
有しており、第５図の如く相隣るパネル１，１の
継手５，５に当接され、ボルト７，７が透孔６
１，６１を介してねじ孔５３，５３に螺入されて
パネル１，１が連結されるようになされている。
又、第６図イの如く連結具６の透孔６１の孔縁に
は突起６２が突設され、継手５のねじ孔５３の孔
縁に設けられた凹部５５と嵌合されるようになさ
れている。連結具６の形状は上述のＬ形状に限ら
ず、第６図ロの如くヒンジ状に適宜角度に回動自
在となされた形状のものであつてもよいし、適宜
角度に曲折された曲折板状あるいは平板状となさ
れたものであつてもよい。

次に本考案陳列什器の組立てについて説明す
る。

まず枠材４，４……を継手５，５……を介して
順次接続して枠体２を形成すると共に、枠体２内
に所望のパネル部材３を嵌め込んでパネル１を複
数枚形成する。次いで複数枚のパネル１，１……
を陳列什器を形成すべく立設すると共に、相隣る
パネル１，１の継手５，５に連結具６を当接し、
ボルト７，７を連結具６を介して継手５，５のね
じ孔５３，５３に螺入し順次パネル１，１どうし
を連結する。その際継手５のねじ孔５３の孔縁に
設けられた凹部５５に連結具６の透孔６１の孔縁
に設けられた突起６２を嵌合させる。また、パネ
ル１の継手５の不使用のねじ孔５３には第７図の
如くキヤツプ用ボルト７′を螺入して美観を保つ
ようにする。次いでパネル部材３に陳列器具を係
止したり、枠材４の係止孔４３に適宜陳列器具を
係止して所望の陳列什器とするものである。

たとえば第１図の場合は、パネル部材３として
ガラス板３１、多数の横方向の係止溝を有するハ
ンガーパネル３２、ネツトパネル３３が嵌め込ま
れたパネル１，１……が組合わされて連結されて
いるが、パネル１，１……を形成するパネル部材
３，３……は必要に応じて同種又は異種のものが
適宜選択されればよい。

又、パネル１，１……の連結展開についても第
１図のほか第８図イ〜チの如き形態に連結されて
もよいしその他パネル１，１……が連結されて自
立するようになされておればよい。

以上詳述した如く、本考案陳列什器はパネルの
枠体の継手にねじ孔が貫通され、相隣るパネルの
継手に連結具が当接され、ボルトが連結具を介し
て継手のねじ孔に螺入されてパネルどうしが連結
されるので、パネルの連結展開が容易にでき、什
器の形態のバリエーシヨンを豊富にすることがで
きる。しかも、パネルの枠体を形成する継手どう
しが連結具で連結されるので、連結位置がわかり
やすく組立てやすい。

又、パネルが、複数本の枠材が継手を介して接
続されてなる枠体内にパネル部材が嵌め込まれて
形成されるので、必要に応じてパネル部材を種々
変えることによつて什器のデザイン面でのバリエ
ーシヨンを豊富にすることができ、上述のパネル
の連結展開を計ることと合わせて種々の形態、デ
ザインの什器を容易に得ることができる。

さらに、枠材用継手のねじ孔の孔縁に凹部が設
けられると共に連結具の透孔の孔縁に突起が突設
されているので、連結具を継手に当接る際に連結
具の突起と継手の凹部とが嵌合され、連結具と継
手が強固かつ確実に固定することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案陳列什器の一実施例を示す斜視
図、第２図はパネルの枠体の枠材と継手の接続状
態を示す一部切欠斜視図、第３図はパネル部材の
一例を示す一部切欠斜視図、第４図はパネル部材
と枠材との嵌合状態の例を示す一部切欠断面図、
第５図はパネルの連結状態の例を示す一部切欠斜
視図、第６図は連結具の例を示す斜視図、第７図
は継手の不使用ねじ孔の閉塞状態を示す一部切欠
断面図、第８図はパネルの連結形態の実施例を示
す説明図である。 １……パネル、２……枠体、３……パネル部
材、４……枠材、４１……嵌合溝、４２……パツ
キン、４３……係止孔、５……継手、５１……継
手本体、５２……腕体、５３……ねじ孔、５４…
…ねじ、５５……凹部、６……連結具、６１……
透孔、６２……突起、７，７′……ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数本の枠材４，４……が継手５，５……を介
   して接続されてなる枠体２内にパネル部材３が嵌
   め込まれてパネル１が形成され、上記継手５にパ
   ネル１の厚み方向に貫通するねじ孔５３が設けら
   れると共に該ねじ孔５３の孔縁に凹部５５が設け
   られており、複数枚のパネル１，１……が立設さ
   れると共に相隣るパネル１，１の継手５，５に連
   結具６が当接され、連結具６には透孔６１が設け
   られると共に該透孔６１の孔縁に突起６２が突設
   されており、ボルト７，７が連結具６の透孔６１
   を介して継手５，５のねじ孔５３，５３に螺入さ
   れると共に連結具６の突起６２が継手５の凹部５
   ５に嵌合されてパネル１，１どうしが連結される
   ようになされた組立式陳列什器。