JPS628369B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、規定サイズの方形枠状部材（例えば
JIS―A8652金属製型わくパネル等）を、所望数
列宛数段に段積みする方形枠状部材段積装置であ
つて、詳しくは水平方向に順次給送される方形枠
状部材を、自動的に整然と所望数列宛数段に垂直
方向に段積みし得る方向枠状部材段積装置に関す
るものである。

従来この種の段積装置として特開昭54―151277
号が知られている。

この従来構造のものは、一段分毎複数個を整列
せしめた状態で搬入した物品を物品供給方向の両
端部より該物品が落下しない程度の大きさを有し
且つスライド自在となしたストリツププレート上
にて定位置で停止支持し、次にこの物品を保持せ
しめつつストリツププレートを引き抜くと同時に
物品の一段分の下方位置で待機しているリフター
をストリツププレートの直下まで一時的に上昇せ
しめ物品挾持を解放してプレート上より物品をリ
フター上に受け渡した後、リフターをさらに一段
分下降せしめて待機位置にて停止待機せしめこれ
を順次繰り返してリフターに載置したるパレツト
上に物品を物品の落下騒音を生じることなく高速
にて重積するようになしたものである。

しかしながら、この従来構造の場合ストリツプ
プレート上載置した物品をあらかじめ挾持具で挾
持しておき、次にストリツププレートをシリンダ
機構によつて引き抜き、物品の底面までリフター
を上昇させ、挾持具を不動作として物品の挾持を
解放してストリツププレートによりリフター上に
物品を受け渡す構造のため、必然的に挾持具が必
要となるとともに挾持、解放のための動作時間が
必要となり、また、たとえば１個25Kgの型わくパ
ネルを段積みするような場合には挾持具を大型の
ものとせざるを得ず、このため装置が複雑化した
り高速作業性の要請に反する結果となる不都合が
ある。

この発明は、以上のような従来の諸種の欠点に
着目したもので、自動的に高能率で且つ正確に規
定サイズの方形枠状部材を段積みして得る方形枠
状部材段積装置を提供するものである。

以下、この本発明を一実施例を示す添付図面を
参照にして詳述すると次の通りである。

方形枠状部材１を水平方向に順次給送する給送
部Ａと、該給送部Ａの前方に位置し、給送される
該方形枠状部材１を載置して給送段数分宛順次降
下する部材下降部Ｂと、を有し、上記部材下降部
Ｂの左右両側部上方に前記給装部Ａの給送レベル
に合致位置して方形枠状部材１の左右両側部底面
を載置し得るガイドレール２を水平状態に設け、
該左右のガイドレール２を方形枠状部材１の自重
により下向き押開き揺動可能にしてかつ元水平位
置復帰可能に設け、該ガイドレール２に当接して
ガイドレール２の押開き揺動動作を不能にするロ
ツク部材３８を備えたロツク機構３を設け、上記
部材下降部Ｂの上方に該方形枠状部材１に当接可
能な検出部材３６を揺動可能に設け、該検出部材
３６に上記ロツク部材３８を設け、該検出部材３
６が方形枠状部材１に当接してその給送動作によ
り押圧されて揺動したときロツク部材とガイドレ
ール２との当接状態が外れてガイドレール２の押
開き揺動動作が可能となるように構成したことを
特徴とするものである。

以下、詳細に説明する。

給送部Ａは、給送チエンコンベヤ４と移送チエ
ンコンベア５と、搬送ローラコンベヤ６より成
り、給送チエンコンベヤ４のチエンにはアタツチ
メントとして押送ローラ７が、所定間隔置きに６
個架設され、移送チエンコンベヤ５には該押送ロ
ーラ７が２個架設され、搬送ローラコンベヤ６に
よつて移送された方形枠状部材１は直交する方向
に方向変換されて、移送チエンコンベヤ５上に乗
移り、更に給送チエンコンベヤ４上に乗移り、そ
して給送チエンコンベヤ４によつて順次１個宛給
送される如くなつている。

符号８は給送チエンコンベヤ４の駆動モータ，
９はテークアツプ機構、１０は方形枠状部材１の
両側面を進行案内するガイドである。

部材下降部Ｂは、テーブルリフタ１１（Ｘ形ア
ーム式リフト）とターンテーブル１２とより成
り、テーブルリフタ１１は給送チエンコンベヤ４
とのレベル合わせによりピツト１３上に設置さ
れ、中央部をＸ状に枢軸により枢着した２個のア
ーム１４の一方端を、ベース枠１５とテーブル１
６とに、支点ピン１７により枢着連結し、各々の
他方端をベース枠１５とテーブル１６とにスライ
ド自在に係合連結し、一方のアーム１４をクレビ
ス型式の油圧シリンダ１８により揺動させて、テ
ーブル１６を平行に昇降させる如くしたもので、
また、ターンテーブル１２は内蔵油圧シリンダ
（図示省略）によつて90度水平旋回する如くなつ
ており、また、段積みされた方形枠状部材１をフ
オークリフトで運搬するので、フオークが挿入さ
れる間隙を、最下段の方形枠状部材１とテーブル
１６との間に形成するため、テーブル１６上に２
本のチヤンネル１９を載置し、このチヤネル１９
上に方形枠状部材１を段積みする如くなつてい
る。

２０は給送部Ａの前方に位置する本基枠で、そ
の下部には前記テーブルリフタ１１が位置してい
る。

本基枠２０の上部桟杆には移送路を横切る方向
に角パイプ製の横桟杆２１が横架され、この横桟
杆２１の移送路左右両側下面に移送方向と平行し
て水平桟杆２２を固定架設し、この夫々の水平桟
杆２２両端側部に支持板２３が固定垂設されてい
る。

ガイドレール２は本発明の中心部であり、上記
支持板２３に軸受２４を突設し、この軸受２４間
に、両端部に支点軸２５を突設した支点パイプ２
６を回動自在に軸架し、この支点パイプ２６に断
面Ｌ字状のガイドレール２が固着されている。

ガイドレール２の両端外側部には係合板２７が
固着され、支点軸２５にボス筒２８を回動自在に
貫挿し、このボス筒２８にバネ掛けピン３０を固
着し、支持板２３にもバネ掛けピン３０を固着
し、このバネ掛けピン３０間に方形枠状部材１が
乗つていないときにはガイドレール２他の自重に
打勝つて、復帰板２９の当接片３１を介して係合
板２７を押圧することにより、ガイドレール２を
水平状態に復元位置させる復帰バネ３２が張架さ
れ、且つこの水平状態を位置調整するストツパボ
ルト３３より突設されている。

これはガイドレール２が単独で第４図の反時計
回りに回動できる如くしたもので、後述のフオー
クリフトで段積み完了した方形枠状部材１をフオ
ークで持ち上げて搬出する際に、ガイドレール２
に反時計回りの力が作用しても、ガイドレール２
は逃げ回動するようにして、ガイドレール２他の
損傷を防止するようにしたものである。

ロツク機構３は本発明の要部であり、方形枠状
部材１の移送路後部寄りの一方の前記、水平桟杆
２２に付設され、水平桟杆２２の移送路側々面に
断面Ｌ字状のブラケツト３４を突設し、このブラ
ケツト３４の移送方向２個所に軸受板３５を垂設
し、この２個の軸受板３５に等長の２個のリンク
状の検出部材３６を、移送方向に揺動自在に枢着
し、この２個の検出部材３６に連結リンク３７を
枢着軸架し、一方の検出部材３６にピン状のロツ
ク部材３８を突設し、且つ一方の検出部材３６の
ボス部にストツパ板３９を突設し、このストツパ
板３９に当接するストツパボルト４０をブラケツ
ト３４に突設し、前記ガイドレール２に２個のア
ングル材で作つたロツクプレート４１を固着突設
している。

即ち、通常状態では自重により検出部材３６は
ストツパ板３９がストツパボルト４０に当接する
まで揺動しており、このとき前記ロツク部材３８
はロツクプレート４１に当接しているためガイド
レール２は揺動不能状態にあり、そして、方形枠
状部材１が移送されて、方形枠状部材１の両端が
検出部材３６に当接して検出部材３６が上向きに
持ち上げ揺動されたとき、前記ロツク部材３８は
ロツクプレート４１より離反位置し、このためガ
イドレール２は揺動可能状態となり、而してガイ
ドレール２のロツク・解除が行なわれる如くした
ものである。

次に以上の構成における一連の動作を説明す
る。

本装置に運転を開始すると、方形枠状部材１は
搬送ローラコンベヤ６，移送チエンコンベヤ５を
経て、給送チエンコンベヤ４により、順次１個宛
移送される。

ガイドレール２は、ロツク機構３によつて、押
開き動作が不能にされているので、給送チエンコ
ンベヤ４より１個宛順次給送される方形枠状部材
１はガイドレール２上面をスライド面として乗移
り移送され、そして前列側の方形枠状部材１は後
列側の方形枠状部材１により押送りされ、順次ガ
イドレール２上をスライド移送されることにな
る。

ガイドレール２底面には、最初は前記テーブル
リフタ１１のチヤンネル１９上面が近接位置され
ている。

ガイドレール２上に方形枠状部材１が５個送ら
れて、所望の１列分が給送されると、リミツトス
イツチにより前端が検出されて給送チエンコンベ
ヤ４が一時停止し、同時にテーブルリフタ１１は
始動し、１段分即ち最下段部の５列の方形枠状部
材１は低速で下降する。

一方、最前列の方形枠状部材１が、次列の方形
枠状部材１の押送動作によつて、まさに１段分の
給送が完了する寸前位置で検出部材３６に当接し
て、ロツク機構３を解除し、ガイドレール２の揺
動動作、即ち、方形枠状部材１の自重による押開
き動作を可能にする。

しかし、前記の如くガイドレール２の下面には
チヤンネル１９が近接位置しているので、ガイド
レール２は押開き動作しない。

而して、この状態でテーブルリフタ１１が低速
で下降すると、僅か宛の下降量に応じた分だけガ
イドレール２は復帰バネ３２に抗して順次押開き
動作し、このとき方形枠状部材１はガイドレール
２上をゆるやかに滑りおりるとともにガイドレー
ル２による姿勢矯正作用を受けつつ滑りおり、そ
してガイドレール２の先端縁が方形枠状部材１の
左右側面に当接したとき、方形枠状部材１はガイ
ドレール２との係合を断ち、略々ガイドレール２
の厚さ分だけの少しの落下量だけ自重落下して、
前記チヤンネル１９上に載置される。

そしてテーブルリフタ１１はもう少しの余裕分
だけ下降してから停止する。

テーブルリフタ１１の下降量は、タイマによつ
て設定され、即ち、下降開始からタイマを作動さ
せてタイムアツプしたときにテーブルリフタ１１
を停止させる如くしている。

テーブルリフタ１１上に最下層の１段分５列の
方形枠状部材１が載置されて下降停止すると、こ
んどはテーブルリフタ１１が上昇する。

一方、１段分５列の方形枠状部材１がガイドレ
ール２より離反してチヤンネル１９上に載置され
ると、ガイドレール２は復帰バネ３２により復帰
板２９が第４図のように復元揺動することによつ
て、スライド面が水平となる復元位置に復帰する
と共に検出部材３６も方形枠状部材１より離反す
ることによつて、自重でストツパ板３９がストツ
パボルト４０に当接する原位置に戻揺動し、ロツ
ク部材３８がロツクプレート４１に当接してガイ
ドレール２の押開き動作を不能にする。

この状態になれば、未だテーブルリフタ１１が
上昇してこなくとも給送チエンコンベヤ４を始動
し、ガイドレール２上に順次押送り給送する。

この給送途中において、テーブルリフタ１１は
上省し、最下段の１段目の方形枠状部材１が第４
図のようにガイドレール２の下面に近接位置した
ときに停止する。

この停止は最上段（ここでは２段目）の方形枠
状部材１の高さ位置を検出することによつて行な
われる。

第２段目の５列の方形枠状部材１がガイドレー
ル２に給送されると、前述のようにしてテーブル
リフタ１１は下降し、そして第４図、第５図の想
像線の如くガイドレール２は押開き動作して、最
下段の方形枠状部材１上に整然と第２段目の方形
枠状部材１が段積みされることになる。

尚、本実施例の方形枠状部材１は型わくパネル
であるため、表面が損傷しないように表面と表面
とを接触させて段積みする要望から、２段目の５
列の方形枠状部材１は予め反転された状態で給送
され、即ち奇数段目と偶数段目の方形枠状部材１
とは夫々交互に反対向きに搬送され、而かも荷崩
れを防止するために総積上げ段数の中段部分にお
いて、２段部分だけターンテーブル１２を90度回
動させた状態で方形枠状部材１を段積みするよう
にしている。

以上のように給送部Ａにより水平方向に順次移
送される方形枠状部材１は部材下降部Ｂにおい
て、順次所望数列宛数段に自動的に段積みされる
ことになる。

従つて、１人の作業員が部材下降部Ｂの後方に
おいて、フオークリフトにより段積みされた方形
枠状部材１を搬出すれば、作業員１人で能率良く
連続して段積作業を及び搬出作業が成し得ること
になる。

ここで、ガイドレール２の存在によつて給送部
Ａから給送される方形枠状部材１の下面となつて
いるスライド面がスライドに適した面形状でない
場合、例えば型わくパネルの裏面のようであつて
も、方形枠状部材１のスライド移送は確実に円滑
に行なわれる。

而かも、ガイドレール２の押開き動作を不能に
するロツク機構３の存在によつて、テーブルリフ
タ１１が下降上昇途中であつてチヤンネル１９若
しくは下段側の方形枠状部材１のガイドレール２
の下面に近接位置していなかつたとしても、方形
枠状部材１がガイドレール２上に移送されて自重
によつてガイドレール２が押開き動作してしまい
方形枠状部材１を脱荷すること無く、即ち、テー
ブルリフタ１１を低速な安全速度で下降上昇させ
ている間でも方形枠状部材１の給送動作ができ、
それだけ段積み能率の向上が計れることになる、
と同時にロツク機構３は方形枠状部材１の給送動
作により検出部材３６が押圧されて解除され、一
層作業能率が向上する。

以上がこの発明の一実施例であるが、給送部Ａ
の形式はチエンコンベアに依らずとも他の手段に
よつて行うようにしても良いし、また本実施例の
ように方形枠状部材１の移送形式を間欠移送では
無く連続移送するようにしても良く、これに限ら
れるものではない。

以上から、本発明の所期の目的を充分達成する
ことができる方形枠状部材段積装置を提供するこ
とになる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図
は全体平面図、第２図は全体側面図、第３図はロ
ツク機構の側面図、第４図はＡ―Ａ線断面矢視
図、第５図はＢ―Ｂ線断面矢視図である。 Ａ…給送部、Ｂ…部材下降部、１…方形枠状部
材、２…ガイドレール、３…ロツク機構、３６…
検出部材、３８…ロツク部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 方形枠状部材を水平方向に順次給送する給送
   部と、該給送部の前方に位置し、給送される該方
   形枠状部材を載置して給送段数分宛順次降下する
   部材下降部と、を有し、上記部材下降部の左右両
   側部上方に前記給送部の給送レベルに合致位置し
   て方形枠状部材の左右両側部底面を載置し得るガ
   イドレールを水平状態に設け、該左右のガイドレ
   ールを方形枠状部材の自重により下向き押開き揺
   動可能にしてかつ水平元位置復帰可能に設け、該
   ガイドレールに当接してガイドレールの押開き揺
   動動作を不能にするロツク部材を備えたロツク機
   構を設け、上記部材下降部の上方に該方形枠状部
   材に当接可能な検出部材を揺動可能に設け、該検
   出部材に上記ロツク部材を設け、該検出部材が方
   形枠状部材に当接してその給送動作により押圧さ
   れて揺動したときロツク部材とガイドレールとの
   当接状態が外れてガイドレールの押開き揺動動作
   が可能となるように構成したことを特徴とする方
   形枠状部材段積装置。