JPS628095Y2 - - Google Patents
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- JPS628095Y2 JPS628095Y2 JP1981081178U JP8117881U JPS628095Y2 JP S628095 Y2 JPS628095 Y2 JP S628095Y2 JP 1981081178 U JP1981081178 U JP 1981081178U JP 8117881 U JP8117881 U JP 8117881U JP S628095 Y2 JPS628095 Y2 JP S628095Y2
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Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
Description
本考案は多対型キヤブタイヤケーブルの改良に
関する。 移動用機械の発展、産業ロボツトの普及によつ
て多対型キヤブタイヤケーブルの需要が増大して
いるがその使用状態は増々苛酷になつてきてい
る。 従来、かかる多対型キヤブタイヤケーブルとし
ては、スズメツキ軟銅撚線又はスズメツキ軟銅線
上にエチレン−プロピレンゴム(EPゴム)等の
ゴム系絶縁材料を被覆してなる絶縁線心2本をジ
ユート等の介在物と共に対撚し、さらにその上に
押えテープを巻いた対心又は、介在物も押えテー
プも施さずに絶縁線心2本を対撚しただけの対心
を一層、2層又は3層に撚り合せ、この上に押え
テープを巻いてその上にキヤブタイヤシースを施
したものが用いられていた。 しかしながら、かかる多対型キヤブタイヤケー
ブルは、その対心を構成する絶縁線心の導体サイ
ズ(断面積)が0.75mm2,1.25mm2と細いいものが多
く、しかも絶縁線心が対撚りされているため、ケ
ーブルを曲げた場合の各線心の挙動(主として移
動)は、各対心内においても互に異なり、複雑と
なり、その結果断線しやすくなり、屈曲寿命の短
いものであつた。 すなわち、かかるケーブルは繰り返し屈曲を受
けて使用されていると、各絶縁線心は移動を繰り
返すことになるが、線心は細い上に、対撚されて
いるため、ケーブルの屈曲状態がもとに戻つても
すべての線心が完全にもとの状態に戻ることがで
きず、撚ピツチの乱れが長手方向で生じ不均一に
なりやすく、しかも対心内の線心でも一方の線心
が他方に巻付いた状態の部分が生じるなどして、
そのため早い時期に座屈が生じ断線に到つてしま
う。 しかも、かかる多対型ケーブルでは、隣接する
対間の漏話を防止するために隣接する対は異ピツ
チで撚つてあるのが一般的であり、このため、上
記欠点が一層助長されていたものである。 本考案はかかる実情に鑑みて鋭意研究した結果
なされたもので上記欠点のない多対型キヤブタイ
ヤケーブルを提供することを目的とするものであ
る。 すなわち、本考案は多対型キヤブタイヤケーブ
ルにおいて、2本のゴム絶縁線心を対撚りした上
にゴムからなる保護シースを充実タイプで施した
ものを対心とした多対型キヤブタイヤケーブルで
ある。 次に本考案を図面を用いて説明する。第1図A
は、本考案多対型キヤブタイヤケーブルの1例の
横断面図であり、1は絶縁線心2本を対撚し、そ
の上に保護シースを充実タイプに被覆してなる対
心であり、2は対心1を多心撚り合せてなるケー
ブルコアー上に巻回した押えテープであり、3
は、キヤブタイヤゴムのシースである。 第1図Bは第1図Aにおける対心1の1例の拡
大横断面図であり、スズメツキ軟銅撚り線の如き
導体4の上にEPゴムの如きゴム糸絶縁被覆5を
設けてなる絶縁線心6,6′を2本対撚りし、そ
の上にクロロプレンゴム等の保護シース7を充実
タイプに被覆したものである。 本考案多対型キヤブタイヤケーブルは、絶縁線
心6,6′を対撚りし、その上にゴムからなる保
護シース7を設けているため絶縁線心6,6′の
2心を充実タイプにて拘束することが出来、導体
4のサイズが細いにもかかわらず、2心が一体と
して挙動し、導体サイズがそれだけ太くなつたと
同じになり、しかも保護シース7もてつだつてこ
の対心1のヤング率が大きく、かつ長手方向によ
り均一となり、このためケーブルの繰返し屈曲に
対心1つまり各絶縁線心がよく追従移動しその結
果座屈や断線が減少する。換言すると絶縁線心
6,6′は保護シース7で一体に拘束されて、い
わゆる腰が強くなつているのでケーブルが繰返し
屈曲を受けても屈曲毎に各絶縁線心はもとの状態
(位置)にもどり、座屈することがなくなる。 また対燃された線心6,6′は保護シース7で
充実タイプに一体に拘束されているので対撚のピ
ツチは全く乱れることがないため隣接する対心間
の漏話が著しく減少する。したがつて従来の多対
型キヤブタイヤケーブルの如く、隣接対心の線心
撚ピツチを異にする必要はなく同一とすることが
できるので、ケーブル寿命が均一となり、その
上、ケーブル自体の製造が容易となる。 以上の他、本考案では所望本の対心を多層に同
心撚りする場合にいずれの層の撚方向も同一方向
にすることが出来、その結果ケーブルの屈曲特性
を大巾に向上することができる。例えば28対の多
対型キヤブタイヤケーブルでは、2心撚り合せた
対心を内側に3対、その外側に9対、最外層に16
対撚つたものとなるが、従来の多対型キヤブタイ
ヤケーブルでは内側の3対を右撚り、中間層の9
対を左撚り、最外層の16対を右撚りと言うよう
に、いわゆる交互撚りにするのが一般的であつ
た。この理由は、交互撚りの方がケーブルコアの
形が整い、くずれ難いということと同時に上下層
の隣接対間の漏話を減少するためである。 これに対して本考案では、対心は2心撚り合せ
後保護シースを充実タイプに施しているので、対
の撚りが正確に保たれ、撚りの乱れが起きず、ケ
ーブルを曲げても対撚りの撚ピツチは変化せず一
定であることから各層の撚り方向を同一とした多
層撚りとしても各対相互間の誘導つまり漏話は非
常に小さくなり、従来ケーブルの如く交互撚りで
はなく同方向撚にすることができ、その結果ケー
ブルの屈曲特性が大巾に向上できる。 また本考案では、各対心の撚ピツチを同一とし
ても漏話を低く抑えることができ、その結果各対
心の座屈寿命が同一となりケーブル寿命が長くな
る。一般に多対型ケーブルでは少なくとも隣接対
間の対撚ピツチは互に異ピツチとして隣接対間の
漏話を低減しようとしているが本考案では、対の
2心は保護シースで充実タイプに拘束され形状、
撚ピツチ等に乱れが生じないので各対心の撚ピツ
チを同一としても漏話は極めて小さいままであ
る。 なお、本考案では、対心を構成する絶縁線心上
にシリコンエマルジヨン、その希釈液またはタル
ク、ゲスチングパウダー等の如き、液体または粉
末の離型剤を塗布することにより線心と保護シー
スとの剥離性を付与することが好ましい。 すなわち、対撚線心上に保護シースを設けるこ
とにより屈曲特性、耐座屈特性、捻り特性や漏話
特性を大巾に改善出来るわけであるが、線心の絶
縁被覆と保護シースとが完全に接着してしまつて
いると端末処理の口出しの際、手間と時間がかか
り、コスト高となる。特に多対型キヤブタイヤケ
ーブルではこの端末処理の量が多いため大変な問
題である。このため、本考案では、上記諸特性を
発揮し、なおかつ端末処理を容易にするために、
上記の如く絶縁線心上に離型剤を施すのが好まし
い。離型剤の塗布は対撚後、保護シース押出直前
に行なうのが最とも効果的である。このようにす
れば1Kg/0.5インチ以下の小さな剥離力であ
り、はぎとりが容易である。 次に本考案の実施例を示す。 第1図Bに示す如く、直径0.18mmのスズメツキ
軟銅素線50本からなるスズメツキ軟銅撚線(直径
1.5mm、導体断面積1.25mm2)4の上に厚さ0.8mmの
EPゴム絶縁体5を施して直径3.1mmの絶縁線心6
を得た。 次にかくして得た絶縁線心を2本6,6′対撚
したのち、その上に厚さ0.3mmのクロロプレン保
護シース7を充実タイプで施し、次にこれを加硫
して直径6.8mmの対心1を得た。 次に第1図Aの如く、かくして得た対心1を12
本用いて、内層3本、外層9本の配列でいずれも
右撚にジユート介在と共に撚り合せ、その上を押
えテープ2で巻き、さらにその上に厚さ3.2mmの
クロロプレンゴムシース3を被覆して外径36mmの
本考案多対型キヤブタイヤケーブルを得た。 尚、比較のために、従来の多対型キヤツプタイ
ヤケーブルを次のようにして得た。 すなわち、上記実施例で用いたと同じ絶縁線心
2本をジユート介在と共に2心撚り合せその上に
押えとして布テープを巻いた。次にかくして得た
対心を12本用い、上記実施例と同様に内層3本、
外層9本の配列でいずれも右撚にジユート介在と
共に撚り合せさらにその上を押えテープで巻き、
その上に厚さ3.2mmのクロロプレンゴムシースを
被覆して外径36mmの従来の多対型キヤブタイヤケ
ーブルを得た。 次に、かくして得た本考案及び従来の多対型キ
ヤブタイヤケーブルについて繰返し屈曲試験と捻
回試験とをそれぞれ行つた結果、次表に示す如き
屈曲特性と捻回特性とを得た。尚両特性は絶縁線
心の導体が断線するまでの回数で示した。
関する。 移動用機械の発展、産業ロボツトの普及によつ
て多対型キヤブタイヤケーブルの需要が増大して
いるがその使用状態は増々苛酷になつてきてい
る。 従来、かかる多対型キヤブタイヤケーブルとし
ては、スズメツキ軟銅撚線又はスズメツキ軟銅線
上にエチレン−プロピレンゴム(EPゴム)等の
ゴム系絶縁材料を被覆してなる絶縁線心2本をジ
ユート等の介在物と共に対撚し、さらにその上に
押えテープを巻いた対心又は、介在物も押えテー
プも施さずに絶縁線心2本を対撚しただけの対心
を一層、2層又は3層に撚り合せ、この上に押え
テープを巻いてその上にキヤブタイヤシースを施
したものが用いられていた。 しかしながら、かかる多対型キヤブタイヤケー
ブルは、その対心を構成する絶縁線心の導体サイ
ズ(断面積)が0.75mm2,1.25mm2と細いいものが多
く、しかも絶縁線心が対撚りされているため、ケ
ーブルを曲げた場合の各線心の挙動(主として移
動)は、各対心内においても互に異なり、複雑と
なり、その結果断線しやすくなり、屈曲寿命の短
いものであつた。 すなわち、かかるケーブルは繰り返し屈曲を受
けて使用されていると、各絶縁線心は移動を繰り
返すことになるが、線心は細い上に、対撚されて
いるため、ケーブルの屈曲状態がもとに戻つても
すべての線心が完全にもとの状態に戻ることがで
きず、撚ピツチの乱れが長手方向で生じ不均一に
なりやすく、しかも対心内の線心でも一方の線心
が他方に巻付いた状態の部分が生じるなどして、
そのため早い時期に座屈が生じ断線に到つてしま
う。 しかも、かかる多対型ケーブルでは、隣接する
対間の漏話を防止するために隣接する対は異ピツ
チで撚つてあるのが一般的であり、このため、上
記欠点が一層助長されていたものである。 本考案はかかる実情に鑑みて鋭意研究した結果
なされたもので上記欠点のない多対型キヤブタイ
ヤケーブルを提供することを目的とするものであ
る。 すなわち、本考案は多対型キヤブタイヤケーブ
ルにおいて、2本のゴム絶縁線心を対撚りした上
にゴムからなる保護シースを充実タイプで施した
ものを対心とした多対型キヤブタイヤケーブルで
ある。 次に本考案を図面を用いて説明する。第1図A
は、本考案多対型キヤブタイヤケーブルの1例の
横断面図であり、1は絶縁線心2本を対撚し、そ
の上に保護シースを充実タイプに被覆してなる対
心であり、2は対心1を多心撚り合せてなるケー
ブルコアー上に巻回した押えテープであり、3
は、キヤブタイヤゴムのシースである。 第1図Bは第1図Aにおける対心1の1例の拡
大横断面図であり、スズメツキ軟銅撚り線の如き
導体4の上にEPゴムの如きゴム糸絶縁被覆5を
設けてなる絶縁線心6,6′を2本対撚りし、そ
の上にクロロプレンゴム等の保護シース7を充実
タイプに被覆したものである。 本考案多対型キヤブタイヤケーブルは、絶縁線
心6,6′を対撚りし、その上にゴムからなる保
護シース7を設けているため絶縁線心6,6′の
2心を充実タイプにて拘束することが出来、導体
4のサイズが細いにもかかわらず、2心が一体と
して挙動し、導体サイズがそれだけ太くなつたと
同じになり、しかも保護シース7もてつだつてこ
の対心1のヤング率が大きく、かつ長手方向によ
り均一となり、このためケーブルの繰返し屈曲に
対心1つまり各絶縁線心がよく追従移動しその結
果座屈や断線が減少する。換言すると絶縁線心
6,6′は保護シース7で一体に拘束されて、い
わゆる腰が強くなつているのでケーブルが繰返し
屈曲を受けても屈曲毎に各絶縁線心はもとの状態
(位置)にもどり、座屈することがなくなる。 また対燃された線心6,6′は保護シース7で
充実タイプに一体に拘束されているので対撚のピ
ツチは全く乱れることがないため隣接する対心間
の漏話が著しく減少する。したがつて従来の多対
型キヤブタイヤケーブルの如く、隣接対心の線心
撚ピツチを異にする必要はなく同一とすることが
できるので、ケーブル寿命が均一となり、その
上、ケーブル自体の製造が容易となる。 以上の他、本考案では所望本の対心を多層に同
心撚りする場合にいずれの層の撚方向も同一方向
にすることが出来、その結果ケーブルの屈曲特性
を大巾に向上することができる。例えば28対の多
対型キヤブタイヤケーブルでは、2心撚り合せた
対心を内側に3対、その外側に9対、最外層に16
対撚つたものとなるが、従来の多対型キヤブタイ
ヤケーブルでは内側の3対を右撚り、中間層の9
対を左撚り、最外層の16対を右撚りと言うよう
に、いわゆる交互撚りにするのが一般的であつ
た。この理由は、交互撚りの方がケーブルコアの
形が整い、くずれ難いということと同時に上下層
の隣接対間の漏話を減少するためである。 これに対して本考案では、対心は2心撚り合せ
後保護シースを充実タイプに施しているので、対
の撚りが正確に保たれ、撚りの乱れが起きず、ケ
ーブルを曲げても対撚りの撚ピツチは変化せず一
定であることから各層の撚り方向を同一とした多
層撚りとしても各対相互間の誘導つまり漏話は非
常に小さくなり、従来ケーブルの如く交互撚りで
はなく同方向撚にすることができ、その結果ケー
ブルの屈曲特性が大巾に向上できる。 また本考案では、各対心の撚ピツチを同一とし
ても漏話を低く抑えることができ、その結果各対
心の座屈寿命が同一となりケーブル寿命が長くな
る。一般に多対型ケーブルでは少なくとも隣接対
間の対撚ピツチは互に異ピツチとして隣接対間の
漏話を低減しようとしているが本考案では、対の
2心は保護シースで充実タイプに拘束され形状、
撚ピツチ等に乱れが生じないので各対心の撚ピツ
チを同一としても漏話は極めて小さいままであ
る。 なお、本考案では、対心を構成する絶縁線心上
にシリコンエマルジヨン、その希釈液またはタル
ク、ゲスチングパウダー等の如き、液体または粉
末の離型剤を塗布することにより線心と保護シー
スとの剥離性を付与することが好ましい。 すなわち、対撚線心上に保護シースを設けるこ
とにより屈曲特性、耐座屈特性、捻り特性や漏話
特性を大巾に改善出来るわけであるが、線心の絶
縁被覆と保護シースとが完全に接着してしまつて
いると端末処理の口出しの際、手間と時間がかか
り、コスト高となる。特に多対型キヤブタイヤケ
ーブルではこの端末処理の量が多いため大変な問
題である。このため、本考案では、上記諸特性を
発揮し、なおかつ端末処理を容易にするために、
上記の如く絶縁線心上に離型剤を施すのが好まし
い。離型剤の塗布は対撚後、保護シース押出直前
に行なうのが最とも効果的である。このようにす
れば1Kg/0.5インチ以下の小さな剥離力であ
り、はぎとりが容易である。 次に本考案の実施例を示す。 第1図Bに示す如く、直径0.18mmのスズメツキ
軟銅素線50本からなるスズメツキ軟銅撚線(直径
1.5mm、導体断面積1.25mm2)4の上に厚さ0.8mmの
EPゴム絶縁体5を施して直径3.1mmの絶縁線心6
を得た。 次にかくして得た絶縁線心を2本6,6′対撚
したのち、その上に厚さ0.3mmのクロロプレン保
護シース7を充実タイプで施し、次にこれを加硫
して直径6.8mmの対心1を得た。 次に第1図Aの如く、かくして得た対心1を12
本用いて、内層3本、外層9本の配列でいずれも
右撚にジユート介在と共に撚り合せ、その上を押
えテープ2で巻き、さらにその上に厚さ3.2mmの
クロロプレンゴムシース3を被覆して外径36mmの
本考案多対型キヤブタイヤケーブルを得た。 尚、比較のために、従来の多対型キヤツプタイ
ヤケーブルを次のようにして得た。 すなわち、上記実施例で用いたと同じ絶縁線心
2本をジユート介在と共に2心撚り合せその上に
押えとして布テープを巻いた。次にかくして得た
対心を12本用い、上記実施例と同様に内層3本、
外層9本の配列でいずれも右撚にジユート介在と
共に撚り合せさらにその上を押えテープで巻き、
その上に厚さ3.2mmのクロロプレンゴムシースを
被覆して外径36mmの従来の多対型キヤブタイヤケ
ーブルを得た。 次に、かくして得た本考案及び従来の多対型キ
ヤブタイヤケーブルについて繰返し屈曲試験と捻
回試験とをそれぞれ行つた結果、次表に示す如き
屈曲特性と捻回特性とを得た。尚両特性は絶縁線
心の導体が断線するまでの回数で示した。
【表】
尚、繰返し屈曲試験は第2図に示す如く、ケー
ブルaを直径400mmの可動リールeの囲りに巻い
て可動部dを走行速度50m/分、走行距離4mで
矢印で示す如く左右往復運動を繰返して行つた。
なお、bは固定リール、cは引留部である。 また、捻回試験は第3図に示す如く、ケーブル
aの上部を固定部fで固定し、その1m下方を回
転自在に把持した回転部gを矢印で示す如く左右
に180度の角度で繰返し捻回して行つた。 以上の実施例と比較例とからも明らかな如く、
本考案による多対型キヤブタイヤケーブルは従来
のものに比べて、屈曲特性、捻回特性すなわちケ
ーブル寿命が極めて優れたものである。しかも本
考案による多対型キヤブタイヤケーブルは隣接対
間の撚りピツチを同一にしても漏話を防止できる
利点を有する。
ブルaを直径400mmの可動リールeの囲りに巻い
て可動部dを走行速度50m/分、走行距離4mで
矢印で示す如く左右往復運動を繰返して行つた。
なお、bは固定リール、cは引留部である。 また、捻回試験は第3図に示す如く、ケーブル
aの上部を固定部fで固定し、その1m下方を回
転自在に把持した回転部gを矢印で示す如く左右
に180度の角度で繰返し捻回して行つた。 以上の実施例と比較例とからも明らかな如く、
本考案による多対型キヤブタイヤケーブルは従来
のものに比べて、屈曲特性、捻回特性すなわちケ
ーブル寿命が極めて優れたものである。しかも本
考案による多対型キヤブタイヤケーブルは隣接対
間の撚りピツチを同一にしても漏話を防止できる
利点を有する。
第1図Aは本考案の1例を示す多対型キヤブタ
イヤケーブルの横断面図であり、第1図Bは第1
図Aに使用した対心の拡大横断面図であり、第2
図は繰返し屈曲試験法の説明図及び第3図は繰返
し捻回試験法の説明図である。 1……対心、2……押えテープ、3……キヤブ
タイヤシース、4……導体、5……絶縁体、6,
6′……絶縁線心、7……保護シース。
イヤケーブルの横断面図であり、第1図Bは第1
図Aに使用した対心の拡大横断面図であり、第2
図は繰返し屈曲試験法の説明図及び第3図は繰返
し捻回試験法の説明図である。 1……対心、2……押えテープ、3……キヤブ
タイヤシース、4……導体、5……絶縁体、6,
6′……絶縁線心、7……保護シース。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 多対型キヤブタイヤケーブルにおいて、2本
のゴム絶縁線心を対撚りした上にゴムからなる
保護シースを充実タイプで施したものを対心と
したことを特徴とする多対型キヤブタイヤケー
ブル。 (2) 複数本の対心を各層の撚り方向が同方向にな
るように多層撚りしたことを特徴とする実用新
案登録請求の範囲第1項記載の多芯型キヤブタ
イヤケーブル。 (3) 各対心の撚りピツチを同一にしたことを特徴
とする実用新案登録請求の範囲第1項又は第2
項記載の多対型キヤブタイヤケーブル。 (4) 各対心を構成する絶縁線心上に離型剤を施し
たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
1項、第2項又は第3項記載の多対型キヤブタ
イヤケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1981081178U JPS628095Y2 (ja) | 1981-06-02 | 1981-06-02 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1981081178U JPS628095Y2 (ja) | 1981-06-02 | 1981-06-02 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57192620U JPS57192620U (ja) | 1982-12-07 |
JPS628095Y2 true JPS628095Y2 (ja) | 1987-02-25 |
Family
ID=29876705
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1981081178U Expired JPS628095Y2 (ja) | 1981-06-02 | 1981-06-02 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS628095Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5415284B2 (ja) * | 1974-10-16 | 1979-06-13 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5415284U (ja) * | 1977-07-06 | 1979-01-31 | ||
JPS54164882U (ja) * | 1978-05-12 | 1979-11-19 |
-
1981
- 1981-06-02 JP JP1981081178U patent/JPS628095Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5415284B2 (ja) * | 1974-10-16 | 1979-06-13 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57192620U (ja) | 1982-12-07 |
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