JP3053406U - ロボット用ケーブル - Google Patents
ロボット用ケーブルInfo
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- JP3053406U JP3053406U JP1998003124U JP312498U JP3053406U JP 3053406 U JP3053406 U JP 3053406U JP 1998003124 U JP1998003124 U JP 1998003124U JP 312498 U JP312498 U JP 312498U JP 3053406 U JP3053406 U JP 3053406U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高速度でU字曲げを行った場合も、ケーブル
にウネリが発生しないロボット用ケーブルを提供する。 【解決手段】 導体1の外周に絶縁体2が設けられたケ
ーブルコア3の複数本を、中心介在4を中心にして、撚
りピッチpを層心径dの12倍以下として集合撚りし、
この外周に順次シールド編組5及びシース6を設けてロ
ボット用ケーブル10とする。
にウネリが発生しないロボット用ケーブルを提供する。 【解決手段】 導体1の外周に絶縁体2が設けられたケ
ーブルコア3の複数本を、中心介在4を中心にして、撚
りピッチpを層心径dの12倍以下として集合撚りし、
この外周に順次シールド編組5及びシース6を設けてロ
ボット用ケーブル10とする。
Description
【0001】
本考案はケーブルに関する。更に詳しくは、ロボット等、繁雑に移動する機器 への使用に適した、高速度のU字曲げに耐えるロボット用ケーブルに関する。
【0002】
従来より、各種機器に接続して使用されるケーブルとしては、例えば本発明の ロボット用ケーブルの例と共用で用いる図1に示すように、導体1の外周に絶縁 体2が設けられたケーブルコア3の幅数本が中心介在4を中心にして集合撚りさ れ、この外周に順次シールド編組5及びシース6が設けられているケーブルが知 られている。このケーブルに於いて、ケーブルの集合撚りピッチpは通常,層心 径dの20〜30倍であり、ロボット用ケーブルでも15倍程度であった。なお 層心径とは、より線又は線心撚り合わせにおいて、その層に含まれる線心の中心 を連ねる円の直径である。
【0003】
前記したロボット用ケーブルは、通常の使用状態ではあまり問題ないが、特に 図3に示すような高速度でのU字曲げを行うと、ケーブルにウネリが生じてしま い、このウネリが生じたケーブルは外観及び特性が悪くなるばかりか、そのまま 使用しつづけると断線に至ってしまうという問題があった。
【0004】 本考案は上記従来技術が有する各種問題点を解決するためになされたもので、 特に高速度でU字曲げを行った場合も、ケーブルにウネリが発生しないロボット 用ケーブルを提供することを目的とする。
【0005】
上記目的を達成するために本考案は、第1の観点として、導体1の外周に絶縁 体2が設けられたケーブルコア3の複数本が中心介在4を中心にして集合撚りさ れ、この外周に順次シールド編組5及びシース6が設けられているケーブルに於 いて、前記集合撚りは、撚りピッチpを層心径dの12倍以下として撚られてい るロボット用ケーブル10にある。
【0006】 上記第1の観点のロボット用ケーブル10は、ケーブルコア3の集合撚りピッ チpを層心径dの12倍以下と極端に短くすることにより、高速度でU字曲げを 行った場合でもケーブルのウネリを防止することが可能となり、高速度U字曲げ に優れたロボット用ケーブルとなる。従って、ロボット用ケーブルとして好適と なる。
【0007】 また、本考案は、第2の観点として、導体1の外周に絶縁体2が設けられたケ ーブルコア3の複数本がケーブル体4aを中心にして集合撚りされ、この外周に 順次シールド編組5及びシース6が設けられているケーブルに於いて、前記集合 撚りは、撚りピッチpを層心径dの12倍以下として撚られているロボット用ケ ーブル20にある。
【0008】 上記第2の観点のロボット用ケーブル20は、前記第1の観点のロボット用ケ ーブル10と同様、ケーブルコア3の集合撚りピッチpを層心径dの12倍以下 と極端に短くすることにより、高速度でU字曲げを行った場合でもケーブルのウ ネリを防止することが可能となり、高速度U字曲げに優れたロボット用ケーブル となる。従って、従って、ロボット用ケーブルとして好適となる。
【0009】
以下、本考案の実施の形態について、図を用いて詳細に説明する。 −第1の実施の形態− 図1は本考案のロボット用ケーブルの一例を示す横断面図である。この図1に 於いて、1は導体、2は絶縁体、3はケーブルコア、4は中心介在、5はシール ド編組、6はシース、dは層心径、また10はロボット用ケーブルである。
【0010】 前記導体1としては、銅線,銅合金線,或はこれらのめっき線の単線でも良い が、これらの単線の細線を導体素線として用い、この導体素線の多数本を集合撚 りして用いればより好ましい。例えば0.08mmφの錫めっき軟銅線の60本 が外径0.72mmに集合撚りされる。
【0011】 前記絶縁体2としては、各種プラスチック樹脂が前記導体1の外周に溶融押出 しにより形成される。例えばポリエステル樹脂が0.25mm厚さに設けられ、 外径1.22mmのケーブルコア3となる。本第1実施形態のケーブルに於いて は、例えば前記ケーブルコア3がそれぞれ色別されて形成され、6本が用いられ る。
【0012】 前記中心介在4としては、プラスチック樹脂等の紐、糸が用いられる。例えば 介在スフ#10×15本の縦添えである。
【0013】 前記6本のケーブルコア3は中心介在4を中心にして層心径dの12倍以下の 撚りピッチpで集合撚りされる。例えば前記層心径dは2.44mmであり、集 合撚りピッチpは28mm(層心径dの約11.5倍)である。また前記集合撚 りされた6本のケーブルコア3の外周には和紙を用いて押さえ巻きされる(図示 せず)。
【0014】 前記シールド編組5としては、前記と同様の導体素線の多数本が編組されて用 いられる。例えば0.10mm×8本持×16打である。
【0015】 前記シース6としては、各種プラスチック樹脂が前記シールド編組5の外周に 溶融押出しにより形成される。例えばポリ塩化ビニル樹脂(PVC)のシースが 0.75mm厚さに設けられ、外径5.8mmのロボット用ケーブル10が完成 される。
【0016】 −第2の実施の形態− 図2は本考案のロボット用ケーブルの第二例を示す横断面図である。この図2 に於いて、1aは導体、2aは絶縁体、4aはケーブル体、5aはシールド編組 、6aはシース、dは層心径、また20はロボット用ケーブルである。なお、前 記第1図と同じ記号は、第1図と同じ内容である。ここで、前記第1の実施の形 態との大きな違いは、中心介在4がケーブル体4aとなっている点である。
【0017】 前記ケーブル体4aは、例えば、導体1aの外周に、順次絶縁体2a、シール ド編組5a及びシース6aが設けられている同軸ケーブル体である。また導体1 aは0.08mmφの錫めっき軟銅線の19本が外径0.40mmに集合撚りさ れる。また絶縁体2aはポリエチレン樹脂絶縁体である。またシールド編組5a は0.10mmφの錫めっき軟銅線からなるシールド編組である。またシース6 aはPVCシースである。また同軸ケーブル体4aの外径は2.25mmである 。なお、図2のケーブル体4aは同軸構造となっているが、特に限定されるもの ではなく、各種ケーブル体を用いることができる。
【0018】 また、本第2実施形態に用いる導体1,絶縁体2,シールド編組5,およびシ ース6としては、前記第1の実施の形態に用いたものと同様のものが用いられる 。例えば、導体1は0.08mmφの錫めっき軟銅線の19本が外径0.40m mに集合撚りされ、また絶縁体2はポリエステル絶縁体を用い、外径0.60m mのケーブルコア3が形成される。またシールド編組5は0.08mmφの錫め っき軟銅線からなるシールド編組である。またシース6はPVCシースである。
【0019】 本第2実施形態のケーブルに於いては、前記ケーブルコア3が例えばそれぞれ 色別されて形成され、13本が用いられる。また前記13本のケーブルコア3は 同軸ケーブル体4aを中心にして層心径dの12倍以下の撚りピッチpで集合撚 りされる。例えば前記層心径dは2.85mmであり、集合撚りピッチpは17 mm(層心径dの約6倍)である。
【0020】 前記集合撚りされた13本のケーブルコア3の外周には和紙を用いて押さえ巻 きされ(図示せず)、この外周に前記第1の実施の形態と同様のシールド編組5 が設けられ、更にPVCシース6が1.10mm厚さに設けられ、外径6.2m mのロボット用ケーブル20が完成される。
【0021】 −比較例1− 比較例1のケーブルは、前記第1の実施の形態のケーブルに準じた構成とし、 6本のケーブルコア3は中心介在4を中心として層心径dの12倍を超えて集合 撚りされる。即ち、層心径dは2.64mmであり、また集合撚りピッチpは4 0mm(層心径dの約15倍)である。
【0022】 −比較例2− 比較例2のケーブルは、前記第2の実施の形態のケーブルに準じた構成とし、 30本のケーブルコア3はケーブル体4aを中心として層心径dの12倍を超え て集合撚りされる。即ち、層心径dは3.24mmであり、また集合撚りピッチ pは40mm(層心径dの約12.3倍)である。
【0023】 −高速度U字曲げ試験結果− 前記第1,第2の実施の形態および比較例1,2により得られたケーブルにつ いて、高速度U字曲げ試験を行った。その結果を下記表1に示す。 なお、試験方法としては、図3に示すように、その一端が固定端tとなってお り、中空状でU字状に可動できるU字曲げ試験部材(実際のロボットに用いるキ ャタピラー使用)k内に1m長のケーブル試料sを収納し、また試験部材kの他 端を可動端vとして可動アーム(図示せず)に取付けてから左右方向に高速度で U字曲げ運動(1m/秒)させて、ケーブル試料sにウネリが発生する迄の回数 を測定した。その試験結果を下記表1に示す。
【0024】
【表1】 表1.高速度U字曲げ試験結果 ┌──────────────────┬──────────────┐ │ │ウネリが発生する迄の回数 │ ├──────────────────┼──────────────┤ │第1の実施形態のロボット用ケーブル │ 100万回以上 │ ├──────────────────┼──────────────┤ │第2の実施形態のロボット用ケーブル │ 100万回以上 │ ├──────────────────┼──────────────┤ │比較例1のケーブル │ 3万回 │ ├──────────────────┼──────────────┤ │比較例2のケーブル │ 3万回 │ └──────────────────┴──────────────┘
【0025】 上記表1から明らかなように、本考案のロボット用ケーブルは100万回以上 高速度U字曲げを行っても、ケーブルにウネリの発生がなく、高速度U字曲げに 優れていることが分かる。
【0026】
本考案のロボット用ケーブルは、ケーブルコアの集合撚りピッチを層心径の1 2倍以下と極端に短くすることにより、高速度U字曲げを行った場合もケーブル のウネリを防止することが可能となり、ロボット用ケーブルとして好適に使用で きるようになった。従って、本考案は実用上の効果が極めて大である。
【図1】本考案のロボット用ケーブルの一例を示す横断
面図である。(従来例にも使用)
面図である。(従来例にも使用)
【図2】本考案のロボット用ケーブルの第二例を示す横
断面図である。
断面図である。
【図3】高速度度U字曲げ試験の説明図である。
1,1a 導体 2,2a 絶縁体 3 ケーブルコア 4 中心介在 4a ケーブル体 5,5a シールド編組 6,6a シース 10,20 ロボット用ケーブル d 層心径 k U字曲げ試験部材(キャタピラー) s ケーブル試料 t 固定端 v 可動端
Claims (2)
- 【請求項1】 導体1の外周に絶縁体2が設けられたケ
ーブルコア3の複数本が中心介在4を中心にして集合撚
りされ、この外周に順次シールド編組5及びシース6が
設けられているケーブルに於いて、 前記集合撚りは、撚りピッチpを層心径dの12倍以下
として撚られていることを特徴とするロボット用ケーブ
ル10。 - 【請求項2】 導体1の外周に絶縁体2が設けられたケ
ーブルコア3の複数本がケーブル体4aを中心にして集
合撚りされ、この外周に順次シールド編組5及びシース
6が設けられているケーブルに於いて、 前記集合撚りは、撚りピッチpを層心径dの12倍以下
として撚られていることを特徴とするロボット用ケーブ
ル20。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998003124U JP3053406U (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | ロボット用ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998003124U JP3053406U (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | ロボット用ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3053406U true JP3053406U (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=43187491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998003124U Expired - Lifetime JP3053406U (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | ロボット用ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3053406U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017091727A (ja) * | 2015-11-06 | 2017-05-25 | 住友電気工業株式会社 | 多芯ケーブル及びその製造方法 |
KR20210093134A (ko) * | 2020-01-17 | 2021-07-27 | 주식회사 디에스엔프라 | 와이어 하네스용 전선 구조체 |
WO2024162034A1 (ja) * | 2023-01-30 | 2024-08-08 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 撚線及びロボット |
-
1998
- 1998-04-20 JP JP1998003124U patent/JP3053406U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017091727A (ja) * | 2015-11-06 | 2017-05-25 | 住友電気工業株式会社 | 多芯ケーブル及びその製造方法 |
KR20210093134A (ko) * | 2020-01-17 | 2021-07-27 | 주식회사 디에스엔프라 | 와이어 하네스용 전선 구조체 |
KR20210093133A (ko) * | 2020-01-17 | 2021-07-27 | 주식회사 디에스엔프라 | 와이어 하네스용 전선 구조체 |
WO2024162034A1 (ja) * | 2023-01-30 | 2024-08-08 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 撚線及びロボット |
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