JPS6270Y2 - - Google Patents

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JPS6270Y2
JPS6270Y2 JP2425880U JP2425880U JPS6270Y2 JP S6270 Y2 JPS6270 Y2 JP S6270Y2 JP 2425880 U JP2425880 U JP 2425880U JP 2425880 U JP2425880 U JP 2425880U JP S6270 Y2 JPS6270 Y2 JP S6270Y2
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JP
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flange
mold
tape reel
rough
chamber
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JP2425880U
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  • Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、テープリールの改良、殊にフランジ部
分の真円度の勝れたテープリールに関する。
一般に、テープリールは、通常のオーデイオ帯
域用であれ、カセツトビデオテープ用その他であ
れ、磁気テープTの巻き付くハブ1の軸方向両端
に制限板乃至フランジ2,2を有して成つてい
る。図示のものは、カセツトビデオテープ用であ
つて、一方のフランジはハブ1と別体となつてい
て、後から組付けるが、他方のフランジはハブ1
と一体となつて部品3を構成している。
通常、この種のテープリールは複雑な形状部分
の成形の容易さとか廉価さから各部品はプラスチ
ツクの射出成形によつて形成される。図示のもの
は概略図であるので極めて単純な形状に見える
が、実際は、材料を節約する意味から各部を刳つ
てリブを補強的に渡すとか、またカセツトビデオ
テープ用のものではハブ1の図面では見えない方
の端部に軸方向の盲孔を設けてその壁面に周方向
に間隔を置いたリブを複数設け、テープトランス
ポート側のリール係合軸に係合するに適した構造
とする等、かなり複雑な形態となる。そこで、成
形型内において、ゲートから射出される樹脂を満
遍なく各部に流すこと自体、難かしく、しかも、
フランジ2,2はかなり大きな成形チヤンバを必
要とするため、その内部に残つた空気(ガス)を
圧縮し乍ら、フランジの最外周部分に迄樹脂を平
滑に流していくことはかなり難しく、各製造メー
カでも夫々の高度な経験に頼つている現状にあ
る。実際にも、チヤンバ内のガスをうまく逃せな
くてフランジ2,2の真円度を出せず、極端な場
合には円形にはほど遠い形となつてしまうことも
多く、歩留りの悪いものとなつていた。
本案は以上に鑑てなされたもので、射出成形型
内のフランジ形成チヤンバからのガス逃しに配慮
を施し、フランジの真円度の高いテープリールを
提供せんとしたものである。
以下、添付の第2図以降に即し本案実施例に就
き詳記する。
第2図は、フランジ2又は部品3の成形型にあ
つて、第1図中、仮想線Mで囲つた部分を成形す
る。フランジ外周形成チヤンバ部分及びその鋳型
を拡大して示している。この部分は、一対のフラ
ンジ2,2にあつて上下逆にすれば双方の形成チ
ヤンバとして同一のため、一方についてしか図示
していない。
このフランジ外周部分を形成するチヤンバ4
は、この場合、基本的形態として二つ割型、即ち
一対の型5a,5bを重ね合わせることにより閉
ざされており、各型には、フランジの上面、下面
を形成する主面壁6a,6bがあり、また、この
場合、上面用主面壁6aを画する鋳型5aの方
に、フランジ外端縁を形成する端壁7が設けられ
ている。また、フランジの最外周端が下面側に若
干肉厚として成形されるものの場合は、図示のよ
うに、この下面を構成する鋳型5bの主面壁6b
も最外周端の部分8で一段下がつて形成される。
この場合、両型5a,5bの型割線(俗にパー
テイング・ラインと言う)は、下面形成用主壁面
6bと平行で、最外周端部の一段下がつた部分8
を放射方向にそのまま延長した部分9となる。こ
の型割線での各型5a,5bの相手方への当接面
を夫々、当接面10a,10bと符号付けてお
く。
射出成形時には、樹脂は、矢印Fで示すよう
に、フランジ形成用チヤンバ4の図示していない
中心側から端壁7に向かつて流れてくる。これに
伴い、それ迄、チヤンバ4内に溜つていたガス
(空気)は、矢印Gpで示すように端壁7に向かつ
て圧縮される。
従つて、このガス抜きを考えないと、この圧縮
されたガス等価的な圧縮バネとして働き、樹脂F
の流れを止めようとする力となつて作用してしま
う。しかも、この流体への反作用力は、チヤンバ
内の周方向の各点において夫々に異なるために、
いびつなフランジを形成してしまうのである。
従来は、特にガス逃げの問題に正面から取汲ん
だものはなく、鋳型の製造元で製作されてきた型
5a,5bをそのまま使い、両型の型割部9にお
ける両当接面10a,10bの隙間から内部ガス
を矢印Goで示すように外方に逃がさんとしてい
たのである。
しかし、こうした手法では、従来のプラスチツ
ク成形用鋳型の製造元での鋳型製造の常識とは著
しく矛盾したものとなつてしまうのである。
即ち、鋳型製造においては、樹脂と接触して成
形品の各面を形成する壁面(この場合では6a,
6b,7)とか相手方との当接面10a,10b
とかは、粗研削した後、磨きをかけて充分に平滑
な面として注文主に譲渡するのが当然であつたの
である。
従つて、両当接面10a,10bは極めて密に
当接するため、上記のようにこの隙間を通してガ
スを逃がそうとしても隙間自体が存在しないか極
めて微細なものとなつていたのであり、結局はガ
ス逃がしの重要な手法とはなり得なかつたのであ
り、結局、樹脂の圧力調整等に頼つていたのであ
る。
これに対し、本案では、両型5a,5bの当接
面10a,10bの中、少くとも一方を積極的に
粗面とし、これにより両当接面間に積極的な隙間
を設けたものである。この粗面は、フランジ成形
用チヤンバ4から外部空間11に連続するように
設けられている。
この粗面の様子を第3図に更に拡大し、この場
合、平滑でも良い当接面10aの方の鋳型5aは
仮想線で示している。
粗面10bの作り方は、任意であつて、鋳造製
造元から納入してきた鋳型に後加工して(切削、
腐食等)しても良いが、一つには、製造元への発
注時に、この型割線の一面10a乃至10bは磨
かずに粗面のままと指定しても良い。この場合、
粗面の模様は図示のように同心円状の山型の溝群
となろう。
というのも、粗研削ではフランジ形成用のチヤ
ンバの中心から周方向に向かい切削具を回転させ
ていくからである。また、図示の場合、フランジ
下面の肉厚部を形成する壁面8と当接面10bと
が同一面のため、当接面10aを残して他の面8
をのみ磨くというのは手間が掛かるので、この面
8も一緒に粗面としている。
従つて、成形されたフランジのこの部分には、
環状の溝が入るが、第2,3図ではこの溝をかな
り大げさに示しており、実際は肉眼でやつと見え
るかどうかといつた極めて細かい溝群である。ま
た、それ故に樹脂Fの洩れは起こさないで済むの
である。
それでもガスGpの逃げ道としては充分であ
り、ガス逃げGoは極めて旨く行き、本出願人に
おいても歩溜まりは格段に向上している。
参考迄に溝につき全くの一例を述べると、試作
例では面部8の半径方向長さが3〜4mmに対して
10〜50本、深さはミクロン・オーダーである。
また、更にガス逃げを楽にするには、これも常
識に反して鋳型数が多くなるが、例えば型割線9
に対して角度をおいて、チヤンバ端部近傍で型割
線9′,9″(第2,3図仮想線)に沿い型を分割
すると良い。この場合の上記角度は90゜である
が、これに拘わらず、型割線9のように斜めに
しても良い。
以上のように、本案に則つて成形されたテープ
リールは、真円度が出し易く、バリもなく成形条
件を広くでき、歩溜まりが良いため、設計の容易
化、コストの低廉化、商品価値の向上に大きく寄
与することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一般的なテープリールの説明図、第2
図は本案実施例の成形型の要部拡大縦断面図、第
3図は同じく更に拡大した要部の斜視図、であ
る。 図中、2はテープリールのフランジ、4はフラ
ンジ形成用チヤンバ、5a,5bは鋳型、6a,
6bは主面形成用主壁面、7は端壁面、9は型割
部分乃至型割線、10a,10bは当接面、であ
る。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) テープの巻き付くハブの両端にフランジを有
    するプラスチツクで射出成形されるテープリー
    ルであつて、 上記射出成形の際にフランジを形成でるチヤ
    ンバを画するために組み合わされる少くとも一
    対の鋳型の相手方への当接面において、少くと
    も一方の当接面を上記チヤンバから外部空間に
    連続する粗面とした鋳型により射出成形された
    ことを特徴とするテープリール。 (2) フランジは、その最外周端部近傍で肉厚とな
    つて少くとも上下面の一面に対して段差を置い
    た面を有し、粗面とした当接面はこの段差面を
    面一に含み、もつて該段差面も粗面となり、成
    形されたフランジの対応面も粗面となつている
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項記載のテープリール。
JP2425880U 1980-02-20 1980-02-28 Expired JPS6270Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2425880U JPS6270Y2 (ja) 1980-02-28 1980-02-28
DE19813106165 DE3106165A1 (de) 1980-02-20 1981-02-19 Bandspule

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2425880U JPS6270Y2 (ja) 1980-02-28 1980-02-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56127976U JPS56127976U (ja) 1981-09-29
JPS6270Y2 true JPS6270Y2 (ja) 1987-01-06

Family

ID=29620344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2425880U Expired JPS6270Y2 (ja) 1980-02-20 1980-02-28

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5150191B2 (ja) * 2007-10-10 2013-02-20 株式会社ブリヂストン 射出成形用金型及びそれを用いた樹脂成形品の製造方法

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JPS56127976U (ja) 1981-09-29

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