JP2702643B2 - シールリング及びその製造方法 - Google Patents

シールリング及びその製造方法

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JP2702643B2 JP4129208A JP12920892A JP2702643B2 JP 2702643 B2 JP2702643 B2 JP 2702643B2 JP 4129208 A JP4129208 A JP 4129208A JP 12920892 A JP12920892 A JP 12920892A JP 2702643 B2 JP2702643 B2 JP 2702643B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制御流が供給される軸
体の外周面に形成した環状溝に嵌め込まれると共に、こ
の軸体を回転自在に内装する部材のシリンダ状内面に接
触するシールリング及び、その製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種のシールリングは前述のように回
転系に備えられることから、ポリアセタール等、高強度
で耐熱性、耐磨耗性に優れた素材が用いられるものであ
り、従来、このポリアセタールを用いる場合には、金型
による射出成形を行わず、削り出しによってリング状に
成形したのち、組付けのために周方向の一箇所にスリッ
トを入れる。尚、金型による射出成形では、成形物の表
面にパーティングライン(極端に突出する形状のものを
バリと称している)が必ず形成されるものであり、この
パーティングラインがシール面に形成されるものではシ
ール性能の低下に繋がることから、この金型による射出
成形は行われていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
に、シールリングを削り出しによって成形するもので
は、製造に手間が掛かるばかりで無く、コストが上昇す
るものとなる。特に、シールリングは流体の制御系に対
して多数用いられることから、シールリングのコストの
上昇は製品の価格を左右するものとなり改善の余地があ
る。この不都合を解消する目的で、シールリングを金型
で成形する手段を採用することも望まれるが、金型成形
を採用した場合には、前述したようにパーティングライ
ンによるシール性低下の解消を必要とする。尚、このパ
ーティングラインをは研削等の表面処理で取り除くこと
も可能であるが、成形後に研削等の処理を行うもので
は、却って手間がかかり、金型成形の良好な面を損なう
ものとなる。本発明の目的は、金型成形による楽な製
作、コスト低下を活かし乍らシール性が良好なシールリ
ング、及び、その製造方法を構成する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は冒
頭に記したように、制御流が供給される軸体の外周面に
形成した環状溝に嵌め込まれると共に、この軸体を回転
自在に内装する部材のシリンダ状内面に接触するシール
リングにおいて、金型を用いた射出成形で前記シリンダ
状内面に接触する外周面と、前記環状溝の側壁に接触す
る側面と、この外周面の反側壁側位置で小径化する小径
部とを備えて該シールリングを形成し、この小径部から
径方向外方に形成した段状面と前記外周面との交わる位
置に、金型の成形時における該シールリングの軸芯方向
に突出する姿勢のパーティングラインが形成されるよう
シールリングを構成した点にあり、本発明の第2の特徴
は冒頭に記したように、制御流が供給される軸体の外周
面に形成した環状溝に嵌め込まれると共に、この軸体を
回転自在に内装する部材のシリンダ状内面に接触するシ
ールリングの製造方法において、前記シリンダ状内面に
接触する外周面と、前記環状溝の側壁に接触する側面
と、この側面に連なる内周面とを成形する環状、若しく
は、略環状の成形空間を第1金型に形成し、前記外周面
の反側壁側位置で段状に小径化する小径部を形成するよ
う、前記第1金型の成形空間の外周面形成壁に内接する
段状縁と、この成形空間を閉塞する閉塞部とを第2金型
に形成し、金型の内周面側、若しくは、金型の反側壁側
に形成したゲートを介して金型内に樹脂を注入すること
により成形されるよう製造方法を構成した点にあり、そ
の作用、及び、効果は次の通りである。
【0005】
【作用】上記第1の特徴を例えば、図1乃至図5に示す
ように構成した場合には、パーティングラインTは、外
周面3と段状面8との交わる位置において、該シールリ
ングRの軸芯方向に突出する姿勢、即ち、径方向には突
出しない形状に形成されるので、このシールリングRを
軸体1の環状溝Aに嵌め込んだ状態では、側面5が軸体
1の環状溝Aの側壁4に密接し、外周面3が軸体1を内
装するシリンダ状内面Bに密接するものとなり、又、パ
ーティングラインTが小径部Raと重複する位置に形成
されているので、このパーティングラインTがシールリ
ングRの本体から軸芯方向に突出することもない。尚、
この種のシール構造ではシールリングRの側面と環状溝
Aの側壁4とが密接し、シールリングRの外周面とシリ
ンダ状内面Bとが密接することによって、他の面を密接
状態に維持せずとも良好なシール性が現出するものとな
る。又、上記第2の特徴を例えば、図6に示すように構
成した場合には、金型内(キャビティ14に)に樹脂を
注入した際に第1金型9と、第2金型10との合わせ面
の部位においてパーティングラインTを形成するが、こ
のパーティングラインTは段状縁10Aによって形成さ
れる小径部Raと重複する位置において、シールリング
Rの軸芯方向に突出する形態となり、又、シールリング
Rの側面5、外周面3以外の部位のゲート13を介して
樹脂の注入が行われるので、ゲート跡Uによるシール性
の低下も生じないものとなり、前述したように良好なシ
ール性を発揮するものとなる。つまり、この発明では従
来の金型成形と同様にシールリングRにパーティングラ
インTが形成されるものの、このパーティングラインT
はシリンダ状内面B、あるいは、環状溝Aの側壁4等シ
ール性能に影響する部位に形成されず、成形後に研削等
の特別の表面処理を行わずとも良好なシール性能を現す
のである。
【0006】
【発明の効果】従って、金型成形による楽な製作、コス
ト低下を活かし乍らシール性が良好なシールリング、及
び、その製造方法が構成されたのである。因み、このよ
うに金型成形によってシールリングを製造した場合に
は、従来のように削り出しで製造するものと比較してコ
ストが1/10程度にまで引き下げられるものとなる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に示すように、制御流が供給される軸体1の
外周面に形成した環状溝Aに嵌め込まれると共に、この
軸体1を回転自在に内装するケース部材2のシリンダ状
内面Bに接触するようシールリングRを構成する。前記
軸体1は油圧クラッチ等の油圧アクチュエータ(図示せ
ず)に対してオイルを送る供給系であり、この系ではケ
ース部材2に形成した油路2Aからの圧油が、軸体1に
形成した油路1Aに送られる。又、シールリングRはポ
リアセタール樹脂で成り、図2乃至図5に示す如く、金
型を用いた射出成形によって前記シリンダ状内面Bに接
触する外周面3と、前記環状溝Aの側壁4に接触する側
面5と、この外周面3の反側壁側位置で小径化する小径
部Raと、内周面6と、反側壁面7と、スリットSとを
備えた環状に成形され、小径部Raから径方向外方に形
成した段状面8と前記外周面3との交わる位置に、金型
の成形時において該シールリングRの軸芯方向に突出す
る姿勢のパーティングラインTが形成され、又、内周面
6の複数箇所にゲート跡Uが形成される。尚、この種の
シール構造ではシールリングRの側面と環状溝Aの側壁
4とが密接し、かつ、シールリングRの外周面3とシリ
ンダ状内面Bとが密接することによって、他の面を密接
状態に維持せずとも良好なシール性が現出する。このパ
ーティングラインTは径方向には突出しない形状に形成
されるので、このシールリングRを軸体1の環状溝Aに
嵌め込んだ状態で、側面5が軸体1の環状溝Aの側壁4
に密接し、外周面3がシリンダ状内面Bに密接するもの
となり、又、パーティングラインTが小径部Raと重複
する位置に形成されているので、このパーティングライ
ンTがシールリングRの本体から軸芯方向に突出するこ
とも無く良好なシール性を現出する。因みに、この油圧
系では軸体1の径Dが20mm程度であり、シールリン
グRの断面の厚みC1 が1.5mm程度に、幅C2
2.5mm程度に設定され、又、反側壁面7と、この面
と向かう側壁との間隔G1 が0.2mm程度に、内周面
6と環状溝Aの底面との間隔G2 が0.5mm程度に設
定されている。
【0008】図6に示すように、このシールリングR
は、第1金型9と、第2金型10とで成る金型のキャビ
ティ部14に樹脂の注入を行うことによって成形され、
第1金型9は前記外周面3と、前記側面5と、この側面
5に連なる内周面6とを成形する環状、若しくは、略環
状の成形空間を備え、又、第2金型10は前記外周面3
の反側壁側位置で段状に小径化する小径部Raを形成す
るよう、第1金型9の成形空間の外周面形成壁9Aに内
接する段状縁10Aと、この成形空間を閉塞する閉塞部
10Bとを備え、更に、第1金型9には樹脂の注入経路
11を形成し、第2金型10には成形物を金型から分離
する突出ピン12を備え、キャビティ部14には金型の
内周面側に形成した複数のゲート13‥を介して樹脂が
注入される。そして、このように構成した金型に樹脂を
注入した場合には、第1金型9と、第2金型10との割
り面の部位においてパーティングラインTを形成する
が、このパーティングラインTは段状縁10Aによって
形成される小径部Raと重複する位置において、シール
リングRの軸芯方向に突出する形態となり、又、シール
リングRの側面4、外周面3以外の部位のゲート13を
介してキャビティ部14への樹脂の注入が行われるの
で、ゲート跡Uによるシール性の低下も生じないものと
なり、良好なシール性を発揮するものとなる。尚、この
金型成形では図7に示すようにシールリングRの内周位
置に樹脂の供給経路に従う形状の経路跡15が形成さ
れ、この経路跡15を切除した切断部位にゲート跡Uが
形成される。
【0009】〔別実施例〕本発明は上記実施例以外に、
例えば、シールリングにスリットを形成しない形状に成
形することが可能であり、又、樹脂はポリアセタール以
外であって良く、ゲートは反側壁側に形成しても良い。
【0010】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】軸体に装着したシールリングの断面図
【図2】シールリングの斜視図
【図3】シールリングの断面図
【図4】軸体の溝の断面図
【図5】溝に装着したシールリングの断面図
【図6】接合状態の金型の断面図
【図7】成形直後のシールリングを示す図
【符号の説明】
1 軸体 2 部材 3 外周面 4 側壁 5 側面 6 内周面 8 段状面 9 第1金型 10 第2金型 10A 段状縁 10B 閉塞部 13 ゲート A 環状溝 B シリンダ状内面 R シールリング Ra 小径部 T パーティングライン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御流が供給される軸体(1)の外周面
    に形成した環状溝(A)に嵌め込まれると共に、この軸
    体(1)を回転自在に内装する部材(2)のシリンダ状
    内面(B)に接触するシールリングであって、 金型を用いた射出成形で前記シリンダ状内面(B)に接
    触する外周面(3)と、前記環状溝(A)の側壁(4)
    に接触する側面(5)と、この外周面(3)の反側壁側
    位置で小径化する小径部(Ra)とを備えて該シールリ
    ング(R)を形成し、この小径部(Ra)から径方向外
    方に形成した段状面(8)と前記外周面(3)との交わ
    る位置に、金型の成形時における該シールリング(R)
    の軸芯方向に突出する姿勢のパーティングライン(T)
    が形成されるシールリング。
  2. 【請求項2】 制御流が供給される軸体(1)の外周面
    に形成した環状溝(A)に嵌め込まれると共に、この軸
    体(1)を回転自在に内装する部材(2)のシリンダ状
    内面(B)に接触するシールリングの製造方法であっ
    て、 前記シリンダ状内面(B)に接触する外周面(3)と、
    前記環状溝(A)の側壁(4)に接触する側面(5)
    と、この側面に連なる内周面(6)とを成形する環状、
    若しくは、略環状の成形空間を第1金型(9)に形成
    し、前記外周面の反側壁側位置で段状に小径化する小径
    部(Ra)を形成するよう、前記第1金型(9)の成形
    空間の外周面形成壁に内接する段状縁(10A)と、こ
    の成形空間を閉塞する閉塞部(10B)とを第2金型
    (10)に形成し、金型の内周面側、若しくは、金型の
    反側壁側に形成したゲート(13)を介して金型内に樹
    脂を注入することにより成形されるシールリングの製造
    方法。
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