JP7303772B2 - シールリングおよびユニット - Google Patents

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Description

本明細書は、シールリングおよびユニットについて開示する。
従来、この種のシールリングとしては、摺動面と、摺動面に向けて薄肉になるように傾斜する一対の傾斜面(テーパ面)とが外周部に設けられたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。シールリングの外周部に設けられた一対の傾斜面に加えて、当該シールリングが装着されたシャフトが挿通されるハウジングの挿入口に面取り部が設けられており、これにより、シャフトをハウジングにスムーズに挿通することができる。
国際公開第2017/146037号
シールリングの製造は射出成形用金型を用いて射出成形により行なうことで、製造コストを低減させることができる。いま、外周部に円筒面とこの円筒面に向かうにつれて近接する一対のテーパ面とが設けられたシールリングを射出成形により形成する場合を考える。この場合、金型の型割位置を、円筒面と一対のテーパ面のうち一方のテーパ面との境界部に設定することができる。しかし、射出成形されたシールリングの外周部に型ずれに伴う型割段差が発生すると、シールリングを装着した部材を相手部材に組み付ける際に、型割段差の先端部が当該相手部材と接触して破損し、製品機能を損なうおそれが生じる。
本開示は、射出成形用金型を用いて低コストで製造することが可能で、外周部に型割段差が生じても、組み付け時に損傷するのを抑制することが可能なシールリングまたはそのシールリングが組み付けられたユニットを提供することを主目的とする。
本開示は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本開示のシールリングは、
射出成形用金型を用いて射出成形により形成され、外周部に円筒面と該円筒面に向かうにつれて近接する一対のテーパ面とが設けられたシールリングであって、
前記一対のテーパ面のうち一方のテーパ面と前記円筒面との境界部において、型割段差が形成され、
前記型割段差は、先端部が前記一方のテーパ面を前記シールリングの径方向における外側に延長した仮想延長面よりも前記シールリングの厚み方向における内側に位置するように形成される、
ことを要旨とする。
この本開示のシールリングは、外周部に円筒面と該円筒面に向かうにつれて近接する一対のテーパ面とが設けられるものであり、射出成形用金型を用いて形成される。このシールリングには、一対のテーパ面のうち一方のテーパ面と円筒面との境界部において型割段差が形成され、当該型割段差は、その先端部が、一方のテーパ面をシールリングの径方向における外側へ延長した仮想延長面よりもシールリングの厚み方向における内側に位置するように形成される。これにより、一方のテーパ面と円筒面との境界部において金型の型割に基づく型割段差が形成されたシールリングにおいて、当該一方のテーパ面側からシールリングが装着された部材が相手部材に組み付けられる際に、一方のテーパ面を相手部材に優先的に接触させ、型割段差の先端部が相手部材に接触するのを抑制することができる。この結果、組み付けの際に型割段差の先端部が相手部材に接触することによるシールリングの破損を抑制することができる。もとより、シールリングは、射出成形により形成されるから、製造コストをより低減させることができる。
本開示のユニットは、
射出成形用金型を用いて射出成形により形成されると共に外周部に円筒面と該円筒面に向かうにつれて近接する一対のテーパ面とが設けられたシールリングと、円筒状の外周面を有すると共に前記外周面に前記シールリングが組み付けられる環状溝を有する内側部材と、円筒状の内周面を有すると共に前記内周面に前記シールリングが組み付けられた前記内側部材が挿入される外側部材と、を備えるユニットであって、
前記シールリングには、前記シールリングの一対のテーパ面のうち一方のテーパ面と前記円筒面との境界部において型割段差が形成されると共に、該型割段差の先端部は、前記一方のテーパ面を前記シールリングの径方向における外側に延長した仮想延長面よりも前記シールリングの厚み方向における内側に位置するように形成され、
前記外側部材の前記内側部材が挿入される挿入口の周縁部には、前記外側部材の軸方向に対して所定角度をなすテーパ面を含む面取り部が形成され、
前記型割段差の先端部は、前記シールリングが組み付けられた前記内側部材が前記外側部材の内周面に挿入される際に前記シールリングが前記面取り部のテーパ面と接触しても、前記シールリングの前記型割段差の先端部が前記面取り部のテーパ面と接触しないよう前記厚み方向における内側に位置するように形成される、
ことを要旨とする。
この本開示のユニットでは、シールリングには、その一対のテーパ面のうち一方のテーパ面と円筒面との境界部において型割段差が形成されると共に、型割段差の先端部は、一方のテーパ面をシールリングの径方向における外側に延長した仮想延長面よりもシールリングの厚み方向における内側に位置するように形成され、外側部材の内側部材が挿入される挿入口の周縁部には、外側部材の軸方向に対して所定角度をなすテーパ面を含む面取り部が形成される。そして、更に、型割段差の先端部は、シールリングが組み付けられた内側部材が外側部材の内周面に挿入される際にシールリングが面取り部のテーパ面と接触しても、シールリングの型割段差の先端部が面取り部のテーパ面と接触しないよう厚み方向における内側に位置するように形成される。これにより、シールリングを組み付けた内側部材を外側部材の内周面に挿入する際に型割段差の先端部が外側部材の面取り部のテーパ面に接触することによるシールリングの破損を抑制することができる。もとより、シールリングは、射出成形により形成されるから、ユニットの製造コストをより低減させることができる。
本実施形態のシールリングの外観図である。 図1のシールリングのA-A断面図である。 射出成形用金型の一部を示す概略構成図である。 本実施形態のシールリングを装着した内側部材を外側部材に組み付ける様子を示す説明図である。 比較例のシールリングを装着した内側部材を外側部材に組み付ける様子を示す説明図である。 比較例のシールリングの断面図である。 他の実施形態に係る外側部材の概略構成図である。 外側部材の挿入口にシールリングが装着された内側部材を挿入する際に挿入口の周縁部に形成される第1テーパ面にシールリングが接触する様子を示す説明図である。 外側部材の挿入口にシールリングが装着された内側部材を挿入する際に挿入口の周縁部に形成される第2テーパ面にシールリングが接触する様子を示す説明図である。
次に、図面を参照しながら、本開示を実施するための形態について説明する。
図1は、本実施形態のシールリングの外観図であり、図2は、図1のシールリングのA-A断面図である。図示するように、本実施形態のシールリング10は、環状の内周面12と、円筒面により形成される外周面14と、互いに平行な一対の側面16a,16b(厚み方向における端面)と、一対の側面16a,16bから外周面14に向かうにつれて近接するように傾斜する一対のテーパ面18a,18bと、を備える。なお、シールリング10は、円周上の一箇所で切断された切断部(例えば、階段状に切断されたステップカットタイプの切断部)を有するものであってもよいし、切断部を有しないものであってもよい。
シールリング10は、本実施形態では、射出成形用金型20を用いて射出成形により形成される。図3は、射出成形用金型の一部を示す概略構成図である。図示するように、射出成形用金型20は、第1金型22と第2金型24とを含み、これらの金型の内部に画成されるキャビティに溶融樹脂を充填し、冷却・固化させることにより、成形品としてのシールリング10を得る。第1金型22は、シールリング10の外周面14を形成する外周面形成部22aと、シールリング10の側面16aを形成する側面形成部22bと、シールリング10のテーパ面18aを形成するテーパ面形成部22cと、を有する。第2金型24は、シールリング10のもう一方の側面16bを形成する側面形成部24aと、シールリング10のもう一方のテーパ面18bを形成するテーパ面形成部24bと、型割段差19を形成する型割段差形成部24cと、を有する。
第1金型22と第2金型24との型割位置は、図3に示すように、シールリング10の外周面14とテーパ面18bとの境界部に定められる。型割段差形成部24cは、可動側金型22と固定側金型24との型割位置において、可動側金型22の合わせ面に対してキャビティ内側に張り出すように形成される。これにより、シールリング10には、第1金型22と第2金型24との合わせ面の型ずれに伴う型割段差19が形成される。型割段差19は、図2に示すように、外周面14と、外周面14のテーパ面18b側の周縁部からシールリング10の径方向における内側に延在する側面とにより形成され、その先端部Pは、外周面14の上記テーパ面18b側の周縁によって形成される。なお、段差底の角部は、図2に示すようにピン角で形成されてもよいし、R形状(曲面)で形成されてもよい。そして、テーパ面18bをシールリング10の径方向における外側に延長させた仮想延長面Lを定義した場合、型割段差19は、その先端部Pが、仮想延長面Lよりもシールリング10の厚み方向における内側に位置するように形成されている。
図4は、本実施形態のシールリングを装着した内側部材を外側部材に組み付ける様子を示す説明図である。図示するように、内側部材100は、円筒状または円柱状の部材である。内側部材100の外周面101には、シールリング10が装着される環状溝102が形成されている。外側部材110は、内側部材100の外周面101の径よりも大きく、且つ、内側部材100に装着されたシールリング10の外周面14の径よりも若干大きな内周面111を有する円筒状の部材である。外側部材110の端面112には、当該外側部材110の内部に連通する挿入口113が形成され、シールリング10が装着された内側部材100は、挿入口113から挿入され、外側部材110の内部に挿通される。本実施形態では、シールリング10が装着された内側部材100の挿入がスムーズに行なわれるように、外側部材110の挿入口113の周縁部には、面取り部(テーパ面)114が形成されている。本実施形態では、面取り部114は、外側部材110の軸方向に対してなす角度(傾斜角度)が、テーパ面18b(仮想延長面L)のシールリング10の軸方向(厚み方向)に対してなす角度と略同じになるように形成されている。
いま、図5に示すように、比較例のシールリング10Bを内側部材100の環状溝102に装着し、シールリング10Bを装着した内側部材100を外側部材110に組み付ける場合を考える。ここで、比較例のシールリング10Bは、図6に示すように、外周面14とテーパ面18bとの境界部に形成される型割段差19Bの先端部Pが上述した仮想延長面Lに対して厚み方向における外側に位置する点で、型割段差19の先端部Pが仮想延長面Lに対して厚み方向における内側に位置する本実施形態のシールリング10と異なる。この比較例のシールリング10Bを装着した内側部材100を外側部材110の挿入口113に挿入する際、図5に示すように、挿入口113の面取り部(テーパ面)114には、シールリング10Bのテーパ面18bよりも先に型割段差19Bの先端部Pが接触する。これにより、シールリング10Bにかじりが生じて、当該シールリング10Bが破損する場合が生じる。これに対して、本実施形態のシールリング10は、型割段差19の先端部Pが仮想延長面Lに対して厚み方向における内側に位置しており、シールリング10が装着された内側部材100が挿入される外側部材110の挿入口113の周縁部には、シールリング10のテーパ面18bと傾斜角度が略同じになるように面取り部(テーパ面)114が形成されているため、シールリング10を装着した内側部材100を外側部材110の挿入口113に挿入する際、図4に示すように、挿入口113の面取り部(テーパ面)114に、シールリング10のテーパ面18bを優先的に接触させ、型割段差19の先端部Pを接触させないようにすることができる。これにより、シールリング10を破損を防止することができる。
以上、本開示の実施の形態について説明したが、本開示はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態では、外側部材110の挿入口113の周縁部には、テーパ面を含む面取り部114が形成され、面取り部114のテーパ面とシールリング10のテーパ面118bとは、それぞれの軸方向に対する傾斜角度が略同じとなるように形成されるものとした。しかし、図7の他の実施形態に係る外側部材210に示すように、外側部材210の挿入口213の周縁部には、外側部材210の軸方向に連続すると共にそれぞれ傾斜角度が異なる2つのテーパ面を含む面取り部214が形成されてもよい。すなわち、面取り部214は、外側部材210の端面212側から見て、軸方向に対して傾斜角度θ1で傾斜する第1テーパ面214aと、第1テーパ面214aに連続すると共に軸方向に対して傾斜角度θ2で傾斜する第2テーパ面214bと、を有する。第1テーパ面214aの傾斜角度θ1は、シールリング10のテーパ面18bの傾斜角度(シールリング10の軸方向に対してなす角度)と略同じに形成され、第2テーパ面214bの傾斜角度θ2は、傾斜角度θ1よりも小さな角度に形成されている。これにより、シールリング10を装着した内側部材110を外側部材210に挿入口213から挿入する際に内側部材100が外側部材210に対して軸ずれしていたり軸が傾いていたりしてシールリング10が外側部材210の面取り部214の第1テーパ面214aと接触する場合には、図8に示すように、シールリング10のテーパ面18bが当該第1テーパ面214aと接触するから、型割段差19の先端部Pを当該第1テーパ面214aに接触させないようにすることができる。一方、シールリング10が外側部材210の面取り部214の第2テーパ面214bと接触する場合には、第2テーパ面214bよりもシールリング10のテーパ面18bの方が軸方向に対してなす傾斜角度が大きいため、内側部材100の挿入角度によっては、図9に示すように、型割段差19の先端部Pが当該第2テーパ面214bと接触するおそれがある。しかし、第2テーパ面214bの傾斜角度θ2は、第1テーパ面214aの傾斜角度θ1に対して小さく、内側部材100の挿入方向に対して直交する方向(シールリング10の径方向における内側)に作用する力(分力)は比較的小さいため、型割段差19の先端部Pが第2テーパ面214bと接触するものとしても、シールリング10に過大な応力が作用しないようにすることができ、シールリング10が破損するのを抑制することができる。なお、面取り部214の第1テーパ面214aと内周面211との間は、第2テーパ面214bに代えて、滑らかな曲面(凸曲面)でつながれてもよい。
以上説明したように、本開示のシールリングは、射出成形用金型(20)を用いて射出成形により形成され、外周部に円筒面(14)と該円筒面(14)に向かうにつれて近接する一対のテーパ面(18a,18b)とが設けられたシールリング(10)であって、前記一対のテーパ面(18a,18b)のうち一方のテーパ面(18b)と前記円筒面(14)との境界部において、型割段差(19)が形成され、前記型割段差(19)は、先端部(P)が前記一方のテーパ面(18b)を前記シールリング(10)の径方向における外側に延長した仮想延長面(L)よりも前記シールリング(10)の厚み方向における内側に位置するように形成されることを要旨とする。
この本開示のシールリングは、外周部に円筒面と該円筒面に向かうにつれて近接する一対のテーパ面とが設けられるものであり、射出成形用金型を用いて形成される。このシールリングには、一対のテーパ面のうち一方のテーパ面と円筒面との境界部において型割段差が形成され、当該型割段差は、その先端部が、一方のテーパ面をシールリングの径方向における外側へ延長した仮想延長面よりもシールリングの厚み方向における内側に位置するように形成される。これにより、一方のテーパ面と円筒面との境界部において金型の型割に基づく型割段差が形成されたシールリングにおいて、当該一方のテーパ面側からシールリングが装着された部材が相手部材に組み付けられる際に、一方のテーパ面を相手部材に優先的に接触させ、型割段差の先端部が相手部材に接触するのを抑制することができる。この結果、組み付けの際に型割段差の先端部が相手部材に接触することによるシールリングの破損を抑制することができる。もとより、シールリングは、射出成形により形成されるから、製造コストをより低減させることができる。
こうした本開示のシールリングにおいて、前記型割段差は、前記円筒面と、前記円筒面の前記一方のテーパ面側の周縁部から前記径方向における内側に延在する側面とにより形成され、前記型割段差の先端部は、前記周縁部であるものとしてもよい。
本開示のユニットは、射出成形用金型(20)を用いて射出成形により形成されると共に外周部に円筒面(14)と該円筒面(14)に向かうにつれて近接する一対のテーパ面(18a,18b)とが設けられたシールリング(10)と、円筒状の外周面(101)を有すると共に前記外周面(101)に前記シールリング(10)が組み付けられる環状溝(102)を有する内側部材(100)と、円筒状の内周面(111)を有すると共に前記内周面(111)に前記シールリング(10)が組み付けられた前記内側部材(100)が挿入される外側部材(110)と、を備えるユニットであって、前記シールリング(10)には、前記シールリング(10)の一対のテーパ面(18a,18b)のうち一方のテーパ面(18b)と前記円筒面(14)との境界部において型割段差(19)が形成されると共に、該型割段差(19)の先端部(P)は、前記一方のテーパ面(18b)を前記シールリング(10)の径方向における外側に延長した仮想延長面(L)よりも前記シールリング(10)の厚み方向における内側に位置するように形成され、前記外側部材(110)の前記内側部材(100)が挿入される挿入口(113)の周縁部には、前記外側部材(110)の軸方向に対して所定角度をなすテーパ面を含む面取り部(114)が形成され、前記型割段差(19)の先端部(P)は、前記シールリング(10)が組み付けられた前記内側部材(100)が前記外側部材(110)の内周面(111)に挿入される際に前記シールリング(10)が前記面取り部(114)のテーパ面と接触しても、前記シールリング(10)の前記型割段差(19)の先端部(P)が前記面取り部(114)のテーパ面と接触しないよう前記厚み方向における内側に位置するように形成されることを要旨とする。
この本開示のユニットでは、シールリングには、その一対のテーパ面のうち一方のテーパ面と円筒面との境界部において型割段差が形成されると共に、型割段差の先端部は、一方のテーパ面をシールリングの径方向における外側に延長した仮想延長面よりもシールリングの厚み方向における内側に位置するように形成され、外側部材の内側部材が挿入される挿入口の周縁部には、外側部材の軸方向に対して所定角度をなすテーパ面を含む面取り部が形成される。そして、更に、型割段差の先端部は、シールリングが組み付けられた内側部材が外側部材の内周面に挿入される際にシールリングが面取り部のテーパ面と接触しても、シールリングの型割段差の先端部が面取り部のテーパ面と接触しないよう厚み方向における内側に位置するように形成される。これにより、シールリングを組み付けた内側部材を外側部材の内周面に挿入する際に型割段差の先端部が外側部材の面取り部のテーパ面に接触することによるシールリングの破損を抑制することができる。もとより、シールリングは、射出成形により形成されるから、ユニットの製造コストをより低減させることができる。
本開示は、シールリングの製造産業に利用可能である。
10,10B シールリング、12 内周面、14 外周面、16a,16b 側面、18a,18b テーパ面、19,19B 型割段差、20 射出成形用金型、22 可動側金型、22a 外周面形成部、22b 側面形成部、22c テーパ面形成部、24 固定側金型、24a 側面形成部、24b テーパ面形成部、24c 型割段差形成部、100 内側部材、101 外周面、102 環状溝、110,210 外側部材、111,211 内周面、112,212 端面、113,213 挿入口、114,214 面取り面、214a 第1テーパ面、214b 第2テーパ面、L 仮想延長面、P 先端部。

Claims (3)

  1. 射出成形用金型を用いて射出成形により形成され、外周部に円筒面と該円筒面に向かうにつれて近接する一対のテーパ面とが設けられたシールリングであって、
    前記一対のテーパ面のうち一方のテーパ面と前記円筒面との境界部において、型割段差が形成され、
    前記型割段差は、先端部が前記一方のテーパ面を前記シールリングの径方向における外側に延長した仮想延長面よりも前記シールリングの厚み方向における内側に位置するように形成される、
    ことを特徴とするシールリング。
  2. 請求項1に記載のシールリングであって、
    前記型割段差は、前記円筒面と、前記円筒面の前記一方のテーパ面側の周縁部から前記径方向における内側に延在する側面とにより形成され、
    前記型割段差の先端部は、前記周縁部である、
    シールリング。
  3. 射出成形用金型を用いて射出成形により形成されると共に外周部に円筒面と該円筒面に向かうにつれて近接する一対のテーパ面とが設けられたシールリングと、円筒状の外周面を有すると共に前記外周面に前記シールリングが組み付けられる環状溝を有する内側部材と、円筒状の内周面を有すると共に前記内周面に前記シールリングが組み付けられた前記内側部材が挿入される外側部材と、を備えるユニットであって、
    前記シールリングには、前記シールリングの一対のテーパ面のうち一方のテーパ面と前記円筒面との境界部において型割段差が形成されると共に、該型割段差の先端部は、前記一方のテーパ面を前記シールリングの径方向における外側に延長した仮想延長面よりも前記シールリングの厚み方向における内側に位置するように形成され、
    前記外側部材の前記内側部材が挿入される挿入口の周縁部には、前記外側部材の軸方向に対して所定角度をなすテーパ面を含む面取り部が形成され、
    前記型割段差の先端部は、前記シールリングが組み付けられた前記内側部材が前記外側部材の内周面に挿入される際に前記シールリングが前記面取り部のテーパ面と接触しても、前記シールリングの前記型割段差の先端部が前記面取り部のテーパ面と接触しないよう前記厚み方向における内側に位置するように形成される、
    ユニット。
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