JPH06213326A - 小型携帯機器用防水パッキン - Google Patents
小型携帯機器用防水パッキンInfo
- Publication number
- JPH06213326A JPH06213326A JP861693A JP861693A JPH06213326A JP H06213326 A JPH06213326 A JP H06213326A JP 861693 A JP861693 A JP 861693A JP 861693 A JP861693 A JP 861693A JP H06213326 A JPH06213326 A JP H06213326A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packing
- ring
- parting line
- small portable
- synthetic rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型携帯機器用防水パッキンのうち、径方向
の締め代を持たせ使用するものにおいて、接解面にバリ
もしくは段差が生じてしまうパーティングラインを径方
向中心からある条件以上逃がしてやり、一定の締め代に
より安定した接面圧力を生じさせる事によって防水の信
頼性を高める。 【構成】 Oリング、Dリングのパーティングラインの
断面中心からの距離l、l′を、l≧(0.0475)
1/2 d、l′≧{h(0.2r−0.01h)}1/2 と
いう条件にし、パッキンを成形する。 【効果】 線径の10%の締め代をもたせ使用する例に
おいて、接触面にバリ、段差は存在せず、防水の信頼性
は飛躍的に向上する。
の締め代を持たせ使用するものにおいて、接解面にバリ
もしくは段差が生じてしまうパーティングラインを径方
向中心からある条件以上逃がしてやり、一定の締め代に
より安定した接面圧力を生じさせる事によって防水の信
頼性を高める。 【構成】 Oリング、Dリングのパーティングラインの
断面中心からの距離l、l′を、l≧(0.0475)
1/2 d、l′≧{h(0.2r−0.01h)}1/2 と
いう条件にし、パッキンを成形する。 【効果】 線径の10%の締め代をもたせ使用する例に
おいて、接触面にバリ、段差は存在せず、防水の信頼性
は飛躍的に向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型携帯機器のりゅう
ず、ボタン等の外部操作部や裏蓋部等に用いられる加流
工程を有しコンプレッション成形されるNBR、IIR
等の合成ゴムパッキンの断面形状に関するものであり、
防水時計や防水カメラ等の信頼性の高いケースに適用さ
れる。
ず、ボタン等の外部操作部や裏蓋部等に用いられる加流
工程を有しコンプレッション成形されるNBR、IIR
等の合成ゴムパッキンの断面形状に関するものであり、
防水時計や防水カメラ等の信頼性の高いケースに適用さ
れる。
【0002】
【従来の技術】従来、小型携帯機器のりゅうず、ボタン
等の外部装作部や裏蓋部等に用いられる加流工程を有し
コンプレッション成形されるNBR、IIR等の合成ゴ
ムパッキンは、図5のように断面が円形のOリング、あ
るいはD形のDリングが主である。これらのパッキンの
パーティングラインは、成形性、型加工性を考慮し、最
内径−最外径を結ぶ線上に設けられ、バリや段差が最内
径−最外径に生じる構成となっている。
等の外部装作部や裏蓋部等に用いられる加流工程を有し
コンプレッション成形されるNBR、IIR等の合成ゴ
ムパッキンは、図5のように断面が円形のOリング、あ
るいはD形のDリングが主である。これらのパッキンの
パーティングラインは、成形性、型加工性を考慮し、最
内径−最外径を結ぶ線上に設けられ、バリや段差が最内
径−最外径に生じる構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】小型携帯機器のりゅう
ず、ボタン等の外部装作部や裏蓋部における水密性は、
りゅうず、ボタン等の軸と、パイプもしくはケースに設
けられた貫通穴内壁面との間にパッキンを圧入し密着さ
せるなど2部品間に合成ゴムパッキンを構成することに
より確保される。この穴内壁面との密着部であるパッキ
ンの最内径、最外径にバリ、段差が生じていると防水性
の確保は特に高圧防水時計ケースの場合困難となる。本
発明の目的は、この防水性確保の信頼性を向上させるた
め、密着部のバリ、段差による影響を全くなくなる様に
するものである。
ず、ボタン等の外部装作部や裏蓋部における水密性は、
りゅうず、ボタン等の軸と、パイプもしくはケースに設
けられた貫通穴内壁面との間にパッキンを圧入し密着さ
せるなど2部品間に合成ゴムパッキンを構成することに
より確保される。この穴内壁面との密着部であるパッキ
ンの最内径、最外径にバリ、段差が生じていると防水性
の確保は特に高圧防水時計ケースの場合困難となる。本
発明の目的は、この防水性確保の信頼性を向上させるた
め、密着部のバリ、段差による影響を全くなくなる様に
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明におけるパッキン
の形状は、OリングやDリングの場合のパーティングラ
インを径方向中心から、ある条件以上離した位置に設定
し、穴壁面や軸外周との接触部分である最外径部、最内
径部の形状をバリ、段差の有無、度合いによらず、常に
安定して、5〜100barの高圧防水時計ケースの場
合も防水性を確保させたものである。
の形状は、OリングやDリングの場合のパーティングラ
インを径方向中心から、ある条件以上離した位置に設定
し、穴壁面や軸外周との接触部分である最外径部、最内
径部の形状をバリ、段差の有無、度合いによらず、常に
安定して、5〜100barの高圧防水時計ケースの場
合も防水性を確保させたものである。
【0005】
【実施例】以下に本発明の実施例を図にもとづいて説明
する。
する。
【0006】図1は、本考案のOリングの断面図を示す
ものである。パーティングラインの径方向中心からの距
離をl、パッキンの線径をdとした場合、l≧(0.0
475)1/2 dの条件を満たす様にすると、径の10%
の締め代を与えた際、接触面には、バリ、段差等の影響
がなく、接面圧力が安定して得られる。図2に前記Oリ
ングをりゅうず、もしくはボタン軸にセットし、りゅう
ず、もしくはボタン穴に挿入した使用例の断面を示す。
バリもしくは段差が前記条件式を満たしている為、バリ
もしくは段差が穴壁面に接触することがなく、防水性に
全く影響を及ぼさない。表1にパーティングライン位置
と防水性の関係図を示す。l<(0.0475)1/2 d
であれば防水の信頼性は、かなり低いが、l≧(0.0
475)1/2 dの条件を満たしていれば確実な防水性を
得ることが分かる。
ものである。パーティングラインの径方向中心からの距
離をl、パッキンの線径をdとした場合、l≧(0.0
475)1/2 dの条件を満たす様にすると、径の10%
の締め代を与えた際、接触面には、バリ、段差等の影響
がなく、接面圧力が安定して得られる。図2に前記Oリ
ングをりゅうず、もしくはボタン軸にセットし、りゅう
ず、もしくはボタン穴に挿入した使用例の断面を示す。
バリもしくは段差が前記条件式を満たしている為、バリ
もしくは段差が穴壁面に接触することがなく、防水性に
全く影響を及ぼさない。表1にパーティングライン位置
と防水性の関係図を示す。l<(0.0475)1/2 d
であれば防水の信頼性は、かなり低いが、l≧(0.0
475)1/2 dの条件を満たしていれば確実な防水性を
得ることが分かる。
【0007】
【表1】
【0008】図3に、Dリングの場合の断面形状を示
す。パーティングラインの径方向中心からの距離を
l′、パッキン断面の径方向長さをh、半円部の半径を
rとした場合、l′≧ h(0.2r−0.01h)
1/2 の条件を満たしており、前記Oリングの使用条件に
おいては同様に、バリ、段差の影響は全く受けない。図
4に前記Dリングをりゅうず、もしくはボタン軸にセッ
トし、りゅうず、もしくはボタン穴に挿入した使用例の
断面を示す。前記Oリング同様、バリもしくは段差の影
響は無く、又、表2からも防水の信頼性が高いことが分
かる。
す。パーティングラインの径方向中心からの距離を
l′、パッキン断面の径方向長さをh、半円部の半径を
rとした場合、l′≧ h(0.2r−0.01h)
1/2 の条件を満たしており、前記Oリングの使用条件に
おいては同様に、バリ、段差の影響は全く受けない。図
4に前記Dリングをりゅうず、もしくはボタン軸にセッ
トし、りゅうず、もしくはボタン穴に挿入した使用例の
断面を示す。前記Oリング同様、バリもしくは段差の影
響は無く、又、表2からも防水の信頼性が高いことが分
かる。
【0009】
【表2】
【0010】本発明のパッキンは、前記に述べたように
締め代が線径の10%の使用条件であれば、バリもしく
は段差の防水性に対する影響は全くないが、締め代が1
0%以上の使用条件においても、その効果は、パーティ
ングラインが最外径、最内径にあるものに対して大きな
有意差がある。本発明の場合、パッキンの離型性に触れ
てはいないが、l又はl′が大きくなるに従い、離型性
は低下する。又、l又はl′の設定が型代に大きく影響
する為、これらの要因を考慮し、設定する事が望まし
い。
締め代が線径の10%の使用条件であれば、バリもしく
は段差の防水性に対する影響は全くないが、締め代が1
0%以上の使用条件においても、その効果は、パーティ
ングラインが最外径、最内径にあるものに対して大きな
有意差がある。本発明の場合、パッキンの離型性に触れ
てはいないが、l又はl′が大きくなるに従い、離型性
は低下する。又、l又はl′の設定が型代に大きく影響
する為、これらの要因を考慮し、設定する事が望まし
い。
【0011】
【発明の効果】本発明の小型携帯機器用防水パッキン
は、上記の構成により多きなコストアップなしで、同一
サイズのままで信頼性の高い防水ケースを得ることが出
来た。特に5〜100barの高圧防水ケースにおいて
重要な防水部分の接触面を安定させ、水密性、気密性を
一段と高める事により、防水の長期的な信頼性を向上さ
せたものである。
は、上記の構成により多きなコストアップなしで、同一
サイズのままで信頼性の高い防水ケースを得ることが出
来た。特に5〜100barの高圧防水ケースにおいて
重要な防水部分の接触面を安定させ、水密性、気密性を
一段と高める事により、防水の長期的な信頼性を向上さ
せたものである。
【図1】 本発明の一実施例を示すOリングパッキンの
断面図。
断面図。
【図2】 本発明の実施例のOリングを防水部分にセッ
トし、径方向に押圧した状態の断面図。
トし、径方向に押圧した状態の断面図。
【図3】 本発明の他の実施例を示すDリングパッキン
の断面図。
の断面図。
【図4】 本発明の実施例のDリングを防水部分にセッ
トし、径方向に押圧した状態の断面図。
トし、径方向に押圧した状態の断面図。
【図5】 従来例のOリングパッキン及びDリングパッ
キンの断面図。
キンの断面図。
1 本発明のOリング 1a パーティングライン 2 りゅうず、ボタン軸 3 りゅうず、ボタン穴内壁 11 本発明のDリング 11a パーティングライン 12 りゅうず、ボタン軸 13 りゅうず、ボタン穴内壁 21 従来例のOリング 21a パーティングライン 31 従来例のDリング 31a パーテイングライン
Claims (3)
- 【請求項1】 合成ゴムから成るパッキンの断面形状に
おいて、前記パッキンのパーティングライン(型合せ位
置)の位置と中心からずらしたことを特徴とする小型携
帯機器用防水パッキン。 - 【請求項2】 小型携帯機器に用いられ、径方向の締め
代により防水性を確保する合成ゴムから成るOリングの
断面形状において、前記パッキンのパーティングライン
の径方向中心からの距離をl、パッキンの線径をdとし
た場合、l≧(0.0475)1/2 dの条件を満たした
事を特徴とする小型携帯機器用防水パッキン。 - 【請求項3】 小型携帯機器に用いられ、径方向の締め
代により防水性を確保する合成ゴムから成るDリングの
断面形状において、前記パッキンのパーティングライン
の径方向中心からの距離をl′、半円部の半径をr、パ
ッキン断面の径方向の長さをhとした場合、l′≧{h
(0.2r−0.1h)}1/2 の条件を満たした事を特
徴とする小型携帯機器用防水パッキン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP861693A JPH06213326A (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | 小型携帯機器用防水パッキン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP861693A JPH06213326A (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | 小型携帯機器用防水パッキン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06213326A true JPH06213326A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=11697887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP861693A Pending JPH06213326A (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | 小型携帯機器用防水パッキン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06213326A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001254832A (ja) * | 2000-03-14 | 2001-09-21 | Hitachi Metals Ltd | 管継手用ゴムパッキン及びそれを用いた管継手 |
KR100422173B1 (ko) * | 2001-05-30 | 2004-03-11 | 김상돈 | 피스톤 패킹 링을 제조하기 위한 지그 |
JP2008042771A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Asahi:Kk | 防水式電子機器 |
WO2009096111A1 (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-06 | Nok Corporation | ガスケット |
JP2010252224A (ja) * | 2009-04-20 | 2010-11-04 | Panasonic Corp | 携帯端末装置および携帯端末装置の製造方法 |
WO2010128606A1 (ja) * | 2009-05-08 | 2010-11-11 | Nok株式会社 | 機器ケースの開閉部分の防水構造 |
JP2010263298A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Panasonic Corp | 防水型携帯端末 |
JP2021162049A (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-11 | 株式会社アイシン | シールリングおよびユニット |
-
1993
- 1993-01-21 JP JP861693A patent/JPH06213326A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001254832A (ja) * | 2000-03-14 | 2001-09-21 | Hitachi Metals Ltd | 管継手用ゴムパッキン及びそれを用いた管継手 |
KR100422173B1 (ko) * | 2001-05-30 | 2004-03-11 | 김상돈 | 피스톤 패킹 링을 제조하기 위한 지그 |
JP2008042771A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Asahi:Kk | 防水式電子機器 |
WO2009096111A1 (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-06 | Nok Corporation | ガスケット |
JP2009180283A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-13 | Nok Corp | ガスケット |
JP2010252224A (ja) * | 2009-04-20 | 2010-11-04 | Panasonic Corp | 携帯端末装置および携帯端末装置の製造方法 |
JP2010263298A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Panasonic Corp | 防水型携帯端末 |
WO2010128606A1 (ja) * | 2009-05-08 | 2010-11-11 | Nok株式会社 | 機器ケースの開閉部分の防水構造 |
JP2021162049A (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-11 | 株式会社アイシン | シールリングおよびユニット |
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