JPS6268533A - 液状体の攪拌装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、容器回転式の液状体の撹拌装置に関するも
のである。

〔従来の技術〕

一種もしくは２種以上の液状態を容器内に注入し、容器
を固定しておいて、容器の上部開口から撹拌用具を挿入
したり、容器の底部を貫通して設けられた軸に撹拌羽根
を取り付け、この軸または容器のいずれかを他方に対し
て回転させたりしてこれらの撹拌用具、撹拌羽根により
液状体を撹拌し、たとえばそれを均質状態にする撹拌位
置が従来用いられている。この種の撹拌位置においては
、外部から挿入する撹拌用具や撹拌羽根の洗浄や、容器
内部へ導入される撹拌羽根軸のシール部に対してメンテ
ナンスが必要となる。

また、前記のように容器内へ撹拌用具を挿入したり、内
部に撹拌羽根を設けたすせず、循環ポンプと配管とで容
器内から液体体を流出させたり、容器内へ液状体を流入
させたりを繰り返すことによって液状体のかきまぜを行
う撹拌装置も提供されいてるが、この種の装置ではポン
プや配管の洗浄をしなくてはならない。

さらに容器を固定しておいて外部から振動を与えること
によって容器内の液状体を撹拌する装置があるが、この
方式の装置では十分な撹拌効果を得るのに時間がかかり
すぎる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このように従来提供されている液状体の撹拌装置におい
ては、撹拌用具や羽根の洗浄、もしくは撹拌羽根軸の貫
通箇所のシールに対するメンテナンス、または循環ポン
プならびに配管の洗浄等の点で問題があり、このような
問題点をもたない、外部から振動を与える方式のもので
は、十分な撹拌を行なうのに時間がかかりすぎるという
問題点がある。

この発明は、従来の液状体の撹拌装置における前記した
問題点を解決するためになされたものであって、洗浄作
業が少くてすみ、軸封上のメンテナンスに煩られされず
、必要に応じて容器を気密に保つことが容易にでき、し
かも撹拌を短時間に効果的に行ないうる液状体の撹拌装
置を提供することを目的とするものである。

〔問題点を解消するための手段〕

前記した技術的課題を解決するために、この発明にかか
る液状体の撹拌装置をつぎのように構成した。すなわち
、被撹拌液状体が注入される密閉可能な円筒状容器の内
周壁面を中心軸線回りの螺旋状凹凸面（ねじ面）に形成
するとともに、前記円筒状容器を回転軸が前記中心線上
に配置された回転手段、すなわちこの回転軸を自転もし
くは同時に公転せしめる回転手段に連結することによっ
て構成した。

〔作　　用〕

この発明にかかる液状体の撹拌装置は前記のとおり構成
されているので、つぎのように作用する。

容器に撹拌しようとする液状体を注入し、密閉蓋を取り
付け、回転軸がそれを自転させる回転手段に連結されて
いる場合、この回転軸の自転において前記容器にそれを
上方からみて、反時計方向への回転それから一旦停止、
ついで同じく時計方向への回転と、休止をはさんで両方
向の回転を繰り返して行わしめるように前記回転手段を
動作させる。

このような回転運動状態に容器が保たれることによって
、液状体と容器との間に回転加速度の相違による速度の
差が生じ、液状体の容器に対する相対的な旋回流が生ず
るが、容器の内周壁面に、ピッチの大きなねじ面が形成
されているので、このねじ面によって前記旋回流が案内
される結果、旋回流に加えて容器の中央部には、内周壁
面近傍に生ずる上下方向流れとは逆方向の流れを生じ、
液状体を効果的に撹拌することとなる。また回転軸が、
それを自転と同時に公転せしめる回転手段に連結されて
いる場合、回転軸を連続して一定方向に自転させながら
公転せしめるように前記回転手段を動作させることによ
り容器内の液状体に偏心的に遠心力が付加されることと
なり、液状体が容器内周壁面に対してスリップし、旋回
流が生じ、これが前記ねじ面によって案内されるために
前記同様に液状体が効果的に撹拌されることとなる。

〔実　施　例〕

以下、この発明にかかる実施例装置について図面を参照
しながら説明する。第１図はこの実施例装置の要部の構
成を示す模式側断面図である。

かきまぜを要する液状体が注入される容器（１）はその
上部にドーム状の蓋（２）をパツキンを介して取り付け
ることにより密閉容器となしうるちのであり、その胴部
（３）が容器（１）の中心軸線の回りの螺旋状凹凸面、
この実施例−では連続して転造された丸ねじ面（４）で
形成されている。

このように構成された容器（１）には、その中心軸線に
一致させて、回転軸（５）が底面に固定されており、こ
の回転軸（５）が基枠（６）に、上下２箇所の軸受部（
７）（７’　）を介して鉛直姿勢で回転自在に支持され
ている。基枠（６）には、その中央下方寄りにフランジ
形モータ（８）が固定されており、その出力軸に、回転
軸（５）が軸継手（９）を介して接続されている。第２
図は前記とは別な実施例装置の模式側断面を示している
が、この別な装置においては容器（１′）のみがさきに
説明した装置のものと構成を異にする。

すなわち容器（１′）では、その円筒状の′軸部（３′
）の内周壁面に、帯板が容器（１′）の中心軸線に対し
連続して螺旋状に溶接などによって取り付けられ、ピッ
チの大きなねじ面（４′）が形成されている。その他の
構成については前記した第１図の装置と全く同様である
ので説明を省略する。

つぎに第１図および第２図に示した実施例装置における
動作について説明する。容器（１）、（１′）に撹拌し
ようとする液状体を適当量注入し、密閉蓋（２）を取り
付けて密閉する１回転軸（５）は軸継手（９）を介して
モータ（８）の出力軸に連結されており、そのを自転さ
せる回転手段に連結されている場合であるから、容器（
１）、（１′）を上方からみて反時計方向への回転、そ
れから一旦停止、ついで同じく時計方向への回転を、休
止をはさんで両方向の回転と、繰り返して行わしめるよ
うに、モータ（８）の運転を制御する。

容器（１）、（１′）をこのような回転運動状態に保つ
と、液状体と容器（１）、（１’　）の間に回転加速度
の相違による速度の差が生じ、液状体の容器（１）、（
１’　）に対する相対的な旋回流が生ずる。ところで、
容器（１）、（１′）の内周壁面は、連続したピッチの
大きなねじ面（４）、（４′）とされているので、この
ねじ面（４）、（４′）によって前記旋回流が案内され
る結果。

前記旋回流に加えて容器（１）、（１′）の中央部には
、内周壁面近傍に生ずる上下方向流れとは逆方向の流れ
を生じ、液状体の撹拌が効果的に行われることとなる。

第３図はさらに前記とは別な実施例装置の模式側断面で
ある。

この別な装置においては容器（１′）は、第２図に示し
た装置のものと同一であるが、−その回転軸（５）が、
それを自転させると同時に公転させる回転手段に係合さ
れている点が相違する。

すなわち、容器（１′）の回転軸（５）は、軸受部（７
）、＜７’）を介して円形状架台（１０）に回転自在に
支承されており、さらにこの円形状架台（１０）が、基
枠（６′）の上面に設けられた環状レール（１１）を転
走するように、その外周下端部に少なくとも３個等配さ
れた車軸（１２）を介して基枠（６′）に回転自在に係
合されている。そして円形状架台（１０）には、その下
面中央に駆動ギヤ（１３）が中心を一致させて固定され
、さらにこの駆動ギヤ（１３）に固定された駆動軸（公
転軸）（１４）が、基枠（６′）の中央下部に固定され
た竪形ギヤモータ（１５）の出力軸に軸継手（９）を介
して接続されている。そして回転軸（５）の下端部には
、駆動ギヤ（１３）とかみあう被動ギヤ（１６）が固定
されている。したがって竪形ギヤモータ（■５）を回転
させると、円形状架台（１０）が駆動軸（１４）によっ
てそのまわりに回転させられ、その１回転に対して回転
軸（５）は、駆動ギヤ（１３）の歯数と被動ギヤ（１６
）の歯数との比に相当する数だけの回転を行ない、いい
かえれば容器（１′）は、回転軸（５）による自転と、
駆動軸（１４）まわりの円形状架台（１０）の回転によ
る公転とを同時に行なうようにされている。

この場合には回転軸（５）を連続して、一定方向（たと
えば上方からみて反時計方向）に自転させながら駆動軸
（１４）のまわりを公転させるのであるから容器（１′
）内の液状体には、偏心的に遠心力が付加されることと
なり、液状体が容器（１′）の内周壁面でスリップし、
旋回流が生じるが、この旋回流がねじ面（４′）によっ
、て。

案内されるために、前記旋回流に加えて、容器（１′）
の中央部には、内周壁面近傍に生ずる上下方向流れとは
逆方向の下から上への流れを生じ、液状体の撹拌が効果
的に行われる。

なお、駆動歯車（１３）と被動歯車（１６）とのそれぞ
れ歯数は互いに素なる関係をもたせ、容器（１′）の自
転周期と公転周期とが一致せず、ずれを生ずるようにし
ておくことが、前記旋回流の発生上必要である。また、
第３図の装置には容器（１′）は１個しか設けられてい
ないが、容器（１′）を円形状架台（１０）に複数個等
配し、同時に使用するようにすればバランス上からも好
ましい。

〔効　　果〕

この発明にかかる液状体の撹拌装置においてはつぎの効
果を奏する。

液状体が注入された容器を自転もしくは公転の伴った自
転させるだけで、液状体を短時間に効果的に撹拌するこ
とができる。また撹拌羽根を用いないので、羽根用の軸
を容器内へ底部から導入するのに必要な軸封に対するメ
ンテナンスを不要ならしめ、さらに軸封部がないし、密
器を密閉におけるので、必要に応じて特定雰囲気での撹
拌を行なうことも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の１実施例である液状体の撹拌装置の
模式側断面図、第２図は容器のみの構成を第１図のもの
と異にする前記とは別な実施例装置の模式側断面図、第
３図は第２図に示したものと容器の回転手段を異にする
前記とはさらに別な実施例装置の模式側断面図である。 （１）（１’）・・・容器、　　（２）・・・密閉蓋、
（３）・・・胴部、　　　　　（４）（４’）・・・ね
じ面、（５）・・・回転軸（自転軸）、 （１４）・・・駆動軸（公転軸）。 代理人　弁理士　間　宮　武　雄□−゛′・、第１図　
　　　第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 被撹拌液状体が注入される密閉可能な円筒状容器の内周
   壁面を中心軸線回りの螺旋状凹凸面に形成するとともに
   、前記円筒状容器を回転軸が前記中心線上に配置された
   回転手段に連結してなる液状体の撹拌装置。