JPS6264833A - ポリウレタンシ−ト状物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はポリウレタンシート状物に関する。更に詳しく
は実質的に線状セグメントポリウレタンからなり、優れ
た皮膜物性と高い透湿性、耐水圧を有する多孔質でない
ポリウレタンシート状物であり、該シート状物は伸縮性
を有する透湿防水素材の用途（衣料用、衛生材料、包装
材料）に好適なものである。

従来の技術 透湿防水性を有するポリウレタンシート状物としては、
ポリウレタン重合体溶液中に好適な凝固調節剤、撥水剤
、発泡剤あるいは低沸点溶剤を添加し、湿式凝固法ある
いは乾式凝固法によりそののがある。かかる多孔質ポリ
ウレタンシート状物では、その微多孔への親水性物質の
吸着により、大幅な防水性能の低下が起こる。また伸縮
による多孔質構造の破壊により浅水の原因となる等の問
題があった。この対策として該多孔質シート状物にさら
に別の樹脂をコーティングし積層する事が提案されてい
るが、この場合防水性、浅水性は向上するが、透湿性が
大幅に低下する問題がある。

本発明者等は、従来の多孔質ポリウレタンシート状物の
かかる欠点を改良すべく鋭意検討の結果、本発明に到達
したものである。

発明が解決しようとする問題点 本発明は、かかる技術的現状に鑑み、優れた皮膜物性を
有し、かつ高い透湿性、防水性を有する多孔質でないポ
リウレタン状物を提供するにある。

問題点を解決するための手段 本発明は、高分子ジオール、有機ジイソシアネートおよ
びジアミン、モノアミンとから合成された線状セグメン
トポリウレタンからなるポリウレタンシート状物の皮膜
厚が５〜１５μｍであり、透湿度５０００　、ｊｇ／ｍ
２”／２４ｈｒｇ以上、耐水圧８００ｘ町２０以上、抗
張力４００ｋｇ／ｃＩＩ？以上、破断伸度５００％以上
有することを特徴とするポリウレタンシート状物。

本発明において用いるポリウレタンは高分子ジオールと
有機ジイソシアネートとからなる二官能性イソシアネー
ト末端重合中間物と二官能性および単官能性活性水素含
有化物とを反応させる事により得られる線状セグメント
ポリウレタンである。

高分子ジオールとしてはポリエーテルジオール、ポリエ
ステルジオールがあるが、好ましくはポリエーテルジオ
ールである。かかるポリエーテルジオールとしては、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リテトラメチレングリコールがあるが、好ましくはポリ
テトラメチレングリコールである。有機ジイソシアネー
トとしては４−４′ジフエニルメタンジイソシアネート
、キシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネ
ートなどの芳香族ジイソシアネートが好適であるが、好
ましくは４−４′ジフエニルメタンジイソシアネートで
ある。二官能性活性水素化合物としては、エチレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミン、ｍ−フェニレンジアミ
ンなどのジアミン類が好適である。単官能性活性水素化
合物としてはジエチルアミン、ブチルメチルアミン、ジ
−ｎ−ブチルアミン、ジイソブチルアミンなどのモノア
ミン類カ好適である。本発明のポリウレタンシート状物
は、前記の成分からなる線状セグメントポリウレタンを
好適な溶剤に溶解し、ポリウレタン重合体溶液となし支
持体に均一に塗布し、熱風乾燥機で乾燥、脱溶媒し、皮
膜化する事により得られる。該線状セグメントポリウレ
タンを溶解するための溶剤と［２てはＮ−Ｎ’ジメチル
ホルムアミド、Ｎ−Ｎ’ジメチルアセトアミド、ジメチ
ルスルフォキサイドがあるが、好ましくはＮ−Ｎ’ジメ
チルホルムアミドである。

ポリウレタン重合体溶液の固形分濃度は１０〜１５重量
％が望ましく、かつその溶液粘度は１５００〜２５００
ｃｐｓ／３０℃の範囲が望ましい。濃度、粘度がかかる
範囲にある時、好適な脱溶媒速度が得られ均一な皮膜化
が行われる。本発明のポリウレタンシート状物は実質的
九線状セグメントポリウレタンからなるが該ポリウレタ
ンシート状物の物性、透湿性、防水性等の性能に影響を
与えない程度に光安定剤、顔料その他の添加物を添加す
る事も可能である。好適な粘度、濃度をもつポリウレタ
ン重合体溶液は支持体に塗布され、皮膜化される。

支持体としては特に限定されないが、予めフッソ系ある
いはシリコーン系の離型剤を塗布した離型紙あるいは布
帛が好適であるが、本発明のシート状物の透湿性能は皮
膜の厚みと逆相関にあり、均一な厚みを有する離型紙を
用いるのが望ましい。

塗布方式は特に限定されないが、ナイフコーター、ロー
ルコータ−の何れも利用できる。乾燥温度は乾燥機の能
力により任意に設定できるが、乾燥率十分、あるいは急
激な脱溶媒がおこらない温度範囲を選ぶ事が必要である
。好ましくは６０〜１３０℃の範囲である。形成される
皮膜の厚みは５〜２０μｍであるが、好ましくは５〜１
５μｍである。５μｍ以下では皮膜強伸度が弱＜、１５
μｍ以上では透湿性が低くなる。本発明によるポリウレ
タンシート状物は、皮膜単独あるいは接着剤、ホットメ
ルト樹脂により合成繊維、天然繊維からなる織物、編物
、布織布等の種々の布帛との複合体として用いる事がで
き、衣料素材、衛生材料、包装材等の用途に利用できる
ものである。

実施例 以下実施例において本発明を具体的に説明する。

本発明は以下の実施例に限定されるものではない。

実施例１ 平均分子量２０００のポリテトラメチレングリコール、
　４−４’ジフエニルメタンジイソシアネートおよび量
論的な量のエチレンジアミン、ジエチルアミンとの反応
により得た線状セグメントポリウレタン３０重量％のジ
メチルホルムアミド溶液（粘度２５ｏ　ｏ　Ｐ／３　ｏ
ｏＣ）　１００部に顔料１．５部、光安定剤０．０６部
、ジメチルホルムアミド１３０部を加え、固型分濃度１
３重景％、粘度１９００ＣＰ／３０℃のポリウレタン重
合体溶液を調合した。該重合体溶液を離型紙（創研化工
（株）工程紙ＥＶＩ３０ＴＰ）上に乾式凝固後の被膜厚
が３　ｔｔｍ（１−ａ）、５ｔｔｍ（１−ｂ）、ｘｏｐ
ｍ（１−ｃ）、１部μｍ（１−ｄ）、２０μｍ（１−ｅ
）　　となるようにロールコータ−を用いて塗布し、６
０℃、１００℃、１２０℃の乾燥域で乾式凝固させ、シ
ート状物を得た。その特性を表−１に示す。

比較例１ 液型熱可塑性ウレタン樹脂（大日本インキ製）の３０重
量％（ジメチルホルムアミド／メチルエチルケトン＝２
／１）溶液１００部にジメチルホルムアミド１００部を
加え　粘度９００ＣＰ／３０℃　のポリウレタン溶液を
調合し、該ポリウレタン溶液を離型紙（創研化工（株）
製、工程紙ＥＶ１３０ＴＰ）上に、ロールコータ−を用
いて塗布し、６０℃、１００°Ｃ９１２０℃の乾燥域で
乾式凝固させ被膜厚が１０μｍのシート状物を得た。該
シート状物は透湿度３５００ｇ／ｍ”／　２４ｈｒｓ、
耐水圧６００ｍｍＩ（２０、抗張力３１４ｋｙ／ｃｒｒ
？破断伸度３９０％であり、本発明のシート状物に比べ
特性の劣るものであった。

実施例２ 実施例１で得られた皮膜厚１０μｍ（１−ｃ）の皮膜上
に接着剤クリスボンＮＴ１５０（犬日本インキ製）５０
部、架橋促進剤クリスボンアクルＴ（犬日本インキ製）
２部、ジメチルホルムアミド４３部からなる接着剤溶液
を乾式凝固後の被膜厚が１５μｍとなるようにロールコ
ータ−を用い塗布し、１２０００３０秒で熱風乾燥した
。乾燥直後、該接着剤層にポリエステル７５デニールス
ムース（２ｓＧＧ）ヲ付ケ１００℃の熱ロール（４ｋｇ
／ｃｍりで圧着し、その後離型紙を剥離しポリウレタン
シート状物からなる繊維構造物を得た（２−ａ）。次に
、比較例１で得た皮膜厚１０μｍの皮膜上に、実施例２
の（２−ａ）と同じ接着剤溶液を用いポリエステル７５
デニールスムース（２８０Ｇ）を付け１００℃の熱ロー
ル（４ｋｇ／ｃＴＬ”）で圧着した。その後離型紙を剥
離し、ポリウレタンシート状物からなる繊維構造物を得
た。

（２−ｂ）、　（２−ａ）、　（２−ｂ）についての特
性評価結果を表−２に示す。

各特性の評価方法は次の通りである。

透湿度（Ｊｉｓ−Ｚ−ｏｚｏｓ）　、耐水圧（Ｊｉｓ−
１０９２Ｂ法）、平面摩耗性（マーチンゾール法）、懐
柔性（Ｊｉｓ−］ｏ９６スコツト法）。

表−１ 表　　−２ ＊○・・・皮膜の損傷なし　×・・・皮膜破損本発明の
効果 本発明のポリウレタンシート状物は表−１２表−２の如
く優れた皮膜物性を有し、しかも高い透湿性、防水性を
有しており、伸縮性透湿性防水素材として、衣料用、衛
生材料、また食品、除湿剤、芳香性薬剤等の包装材料と
して幅広く利用できるものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 高分子ジオール、有機ジイソシアネートおよびジアミン
   、モノアミンとから合成された線状セグメントポリウレ
   タンからなるポリウレタンシート状物の皮膜厚が５〜１
   ５μｍであり、透湿度５０００ｇ／ｍ＾２／２４ｈｒｓ
   以上、耐水圧８００ｍｍＨ＿２Ｏ以上、抗張力４００ｋ
   ｇ／ｃｍ＾２以上、破断伸度５００％以上有することを
   特徴とするポリウレタンシート状物。