JPS626240Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は網戸に関するものである。

辷り出し窓、開き窓等の既設の窓に後に網戸を
設置する必要性が生じる場合がある。このような
とき従来は手の込んだ工事によつて網戸を取付け
たり、或いは場合によつて網戸を取付けることが
できない場合があつた。

この考案はこれら従来の欠点を改善するために
なされたもので、既設の窓に網戸を後付けするこ
とができ、また取付工事がきわめて容易で更に構
成も簡易で安価な網戸を提供することを目的とす
る。

次に実施例につき説明する。

図はその一実施例を示すが第１図はこの考案に
かかる網戸の正面図であり、第２図は辷り出し窓
に取付けた状態の縦断面図、第３図は取付けた状
態の網戸本体の横断面図、第４図は可動網戸の横
断面図、第５図は可動網戸の連結状態の縦断面図
である。

この考案にかかる網戸は網戸本体１、可動網戸
２、上下網戸枠３，４によつて構成する。

網戸本体１は可動網戸２を有する部材であつて
後に述べる躯体に固定する。網戸本体１は上框１
１、左右竪框１２，１３、下框１４を方形に枠組
みし、左右竪框１２，１３間に中桟１５を渡し上
框１１、左右竪框１２，１３、中桟１５によつて
方形に枠組みされた第１開口部に網材１６を張設
する。この上下框１１，１４間の長さは後に述べ
る躯体のまぐさと窓台間の高さより幾らか小さく
し、左右竪框１２，１３間の幅は左右柱間の長さ
と同じにする。

上框１１、左右竪框１２，１３、下框１４は全
て同一部材によつて構成し、断面方形状の柱状部
１８に断面略Ｔ字状の網戸取付部１８′が全長に
形成されており、上框１１、左右竪框１２，１
３、下框１４を方形に組んだ内周縁に網戸取付部
１８′が位置するようにする。

網戸本体１の中桟１５、左右竪框１２，１３、
下框１４によつて方形に枠組みされた第２開口部
には可動網戸２を取付ける。左右竪框１２，１
３、下框１４の内周縁に形成されている断面略Ｔ
字状の網戸取付部１８′を切欠して網戸収納部を
形成する。可動網戸２も上框２１、左右竪框２
２，２３、下框２４を方形に框組みし網材２５を
張設した部材である。可動網戸２の上下框２１，
２４間の長さは網戸本体１の中桟１５と下框１４
の相対向する面間の長さとほぼ同じにし、左右竪
框２２，２３間の長さは網戸本体１の左右竪框１
２，１３間の相対向する面間の長さとほぼ同じに
する。

可動網戸２の框２１，２２，２３，２４間の四
角の接合部付45度接合として連結ブロツク２６を
収納して接合する。連結ブロツク２６は接合面２
７にＬ字状の摺接面２８二枚を接合面２７両側に
平行でかつ対称に設けた部材であつて接合面２７
を左右竪框２２，２３内面に当接して、摺接面２
８を各々上下框２１，２４、左右竪框２２，２３
にぴつたりと嵌合し接合する。

この可動網戸２の上框２１と網戸本体１の中桟
１５を蝶番等のヒンジ機構５によつて連結する。
実施例ではビス５１を網戸本体１の左右竪框１
２，１３の孔１７から挿入し、左右竪框１２，１
３の可動網戸２側の面、可動網戸２周端面、接合
面２７を貫通して座金５２を介して連結する。接
合面２７に開設した孔には雌ねじが刻設してあ
り、可動網戸２が連結されるとともにビス５１が
外れることがない。

上下網戸枠３，４は網戸をたて込む部材であつ
て、断面コ状の直線状の部材である。上下網戸枠
３，４の長さは後に述べる躯体の左右柱間の間隔
と一致させる。

次に網戸の取付けについて説明する。

網戸を取付けるのは既設の窓の躯体６である。
躯体６はまぐさ６１、左右柱６２，６３、窓台６
４によつて方形に組み上枠７１、左右竪枠７２，
７３、下框７４を方形に枠組みして窓枠７に取付
け開口部を形成してある。窓枠７内には辷り出し
窓、開き窓等の公知の開閉体８が取付けられてい
る。

この躯体６のまぐさ６１及び窓台６４に網戸用
上下枠３，４を上下に対向してビス止めして固定
する。網戸上下枠３，４を取付けるのは窓枠７よ
り室内側であり、開閉体８にハンドル８１が設け
られているときハンドル８１に接触しない位置に
する。

この網戸用上下枠３，４内に網戸本体１を可動
網戸２を下方にしてけんどん式にたて込む。

開閉体８の開閉は可動網戸２を開けて行う。

開閉体８を閉めたときハンドル８１が網戸に接
触する位置にしか網戸を取付けられないときであ
つても、可動網戸２を開放すればハンドル８１と
接触することがない。

この考案にかかる網戸は以上のような構成を有
するため既設の窓に大規模な工事を必要とするこ
となく、きわめて容易に網戸を後付けすることが
できる。また網戸用上下枠を取付けるだけで網戸
を取付けることができるため、構成が簡易で安価
な網戸を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案にかかる網戸の一実施例の正
面図、第２図は辷り出し窓に取付けた状態の縦断
面図、第３図は網戸本体の横断面図、第４図は可
動網戸の横断面図、第５図は可動網戸の連結状態
の縦断面図である。 １……網戸本体、２……可動網戸、３，４……
網戸用上下枠、５……ヒンジ機構、６……躯体、
１１……上框、１２，１３……竪框、１４……下
框、１５……中桟、１６……網材、２１……上
框、２２，２３……竪框、２４……下框、２５…
…網材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 上框１１、左右竪框１２，１３、下框１４を方
   形状に框組みすると共に左右竪框１２，１３間に
   中桟１５を配設し、夫々第１開口部、第２開口部
   を形成すると共に該第１開口部に網材１６を張設
   し、 一方、前記第２開口部を形成する前記框内周縁
   を切欠して網戸収納部を形成すると共に予め框組
   みされた可動網戸２を前記網戸収納部に開閉可能
   に配設してなることを特徴とする網戸。