JPS6261996A - 合成ペプチド、並びにそれを用いたエイズおよびプリ・エイズの検出方法 - Google Patents

合成ペプチド、並びにそれを用いたエイズおよびプリ・エイズの検出方法

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JPS6261996A
JPS6261996A JP61099296A JP9929686A JPS6261996A JP S6261996 A JPS6261996 A JP S6261996A JP 61099296 A JP61099296 A JP 61099296A JP 9929686 A JP9929686 A JP 9929686A JP S6261996 A JPS6261996 A JP S6261996A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は1体液内のHTLV−1[に対する抗体の検出
及びAIDS (後天性免疫不全症候群)、ARC(A
IDS Re1ated Compl@x)もしくはP
ro −AIDSの診断のために用いる合成ペプチドと
それを用いた診断方法及びHTLV −II又はLAV
の感染防御のためにHTLV −III 、 LAYに
対する抗体を産生させるワクチンに関するものである。
ペプチドのアミノ酸配列は、HTLV−I[[のエンベ
ロープ蛋白質、P41のセグメントに一致し、またこの
ペプチドはAIDS 。
ARCあるいはグリ−AIDS患者の血清内の抗体と特
異的に反応することが判明した。本発明のペプチドは2
1個のアミノ酸から構成されたペプチドとそのペプチド
を構成しているフラグメントよシ構成される近縁のペプ
チドをも含んでいる。本発明の検出方法はELISA 
(enzyrn−1inked imtruynoao
rl)antassay )、IRMA (immno
radiomstria asmay ) 、 =トロ
セルロース膜等?用いる酵素免疫プロッティング及び血
球凝集反応等の免疫測定法のいずれを用いてもよい、ま
た本発明のペプチドは適轟なキャリアーと結合させるこ
とにより HTLV −III 、 LAVに対するワ
クチンとして使用することができる。
[従来の技術および問題点] 後天性免疫不全症候群(AIDS )患者は、最近、多
くの国で確認されている。7け者の同定と発症の原因物
質の究明に多くの努力が費やされ、疫学的データによる
と、AIDSは感染性の物質が血液等の体液を媒体とし
て水平感染することが示唆されていた。
1983年K、パスツール研究所のバール−シナラン(
Barre−Sinousgi )らはAIDS患者か
らT−リンパ球指向性レトロウィルスの単離に成功した
そのレトロウィルスは、人のT−細胞白血病ウィルス(
HTLV )の一種と考えられていたが、そのウィルス
は公知のHTLV −I又はf(TLV −f[とは異
なるものでhりた(エフ・パール・シナラフ他、サイエ
ンス(Science)、220.PP、868 19
83年5月)。
また、米国国立癌研究所のアール・シー・ガロ(R−C
,Ga1lo )のグループは多くのAIDS及びAR
C患者の血液とH9−T細胞株とを共に培養することに
より、類似のウィルスが単離されることを見いだし、こ
のウィルスi HTLV −[[と命名した(ポボビッ
ク(Popovic)他、サイエンス、224PP49
7(1984):ガロ、他、サイエンス、224゜PP
500(1984))。
・ゾ曹−ノア州、アトランタ所在の病理管理センターの
ブイ・ニス・カリアナラマン(V、S。
Kalyanaraman)他は、AIDSの患者のリ
ンパ腺症関連ウィルス(LAV )の単離及びLAVの
核を構成している、P25’i使用する放射免疫沈降法
の開発を発表した。彼らの試験法は、リンパ球と共に培
養されたLAVウィルス?単離した後、その核を構成し
ている蛋白質P25iI  で標識したものを抗原とし
て使用した。彼らは、加えた標識抗原の15q6が沈降
物として認められた時、陽性と判断している。
しかしながら、その結果はAIDS、@者の41%に対
してだけが陽性で6.!!7.tたARCとして知られ
たリンツヤ腺症症候群(LAS )の患者に対しては7
2%が陽性でありた(グイ・ニス・カリアナラマン他、
サイエンス、225.PP321 (1984年7月)
)。これは、その方法が、 AIDSウィルスに対する
抗体の検出に使用されるには感度的、精度的に十分では
ないことを意味している。
AIDS患者から単離されたLAV及びHTI、V −
IIIはいくつかの重要な特徴を有している(7エリオ
ノ(Feorino )他、サイエンス、225.PP
69(1984年);レビー(Levy )他、サイx
7ス。
225 、 PP、840 (1984年))。
これらは、生体内および生体外で0KT4  ヒトT−
白血球細胞との応答性ヲ持ち、それらの白血球内で増殖
する(モンタグニール(Montagni・r)他、ヒ
トT細胞白血病ウィルス(Human ’1’ Ce1
LL@uk@mia Virus )、PP 363、
コールド・スゲリング・ハーバ−・う〆ラトリー(Co
1d SpringHarbor Laborator
y )、1984 ;ポポピツク他、前掲;クラララマ
ン(Klatzmann )他、サイエンス・225P
P59 (1984))。
また、これらLAV 、 HTLA −I[はAIDS
 、 ABC患者の血清中の抗体により認識される(七
ンタグニール他、前掲;レピー他、前掲;ソーンガドノ
・ラン(Sorngadharan )他、サイエンス
、 224 PP505(1984年);ソファイ(5
ofai )他、ランセット(Lanaet)、l P
P1438(1984年);プルンーペソネット(Br
un −Vezlnat)他、ランセット、1゜PP、
1253 (1984年);プルンーペソネット他、サ
イエンス、226.PP453(1984);  ゴー
ルドパート(Goldb@rt)他、ランセット11゜
PP711(1984年);及びa −v :y ス(
Laurence)他、二ニー・イングランド(N@w
 England ) J 、Med。
311 、PP 1269 (1984年11月))。
1984年11月にエル・ダブりニー・キッチン(L、
W、Kitahen )らは、H9/)iTLV −m
 と命名されたHTLV−■の感染細胞株を用いて、血
友病患者のAIDS診断金行な9ことを発表した。その
方法は、リン酸緩衝液内で2チのバラホルムアルデヒト
ヲ用いてウィルスの不活性化を行ない抗原として使用す
るものである。彼らは血友病患者が、過去の輸血によ、
9. AIDSウィルスに接触した機会の有無をチェッ
クした。血友病患者の血清検査結果は1、生命を維持す
るために輸血の必要比のある血友病患者がAIDSに感
染する危険性がますます増えることを示唆している(キ
ッチン他、ネイチャー(Nature)、312.PP
、367(1984年11月))。
血友病患者及び外科の7φ者のように輸血を受けなけれ
ばならない患者の間にAIDSの不注意な感染を防止す
るために高感度で簡便で信B性のあるHTLV −I[
1ウイルス汚染血液の検査法の早急な開発が望まれてい
る。
1984年11月及び1985年1月に、米国国立癌研
究所のアール・シー・ガロのグループ及び他の協力者は
、HTLV −lがAIDSの原因物質であるというこ
とヲ紹め、且っHTLV −IIIのヌレクレオチド配
列?発表した(ベアトリス・バーン(Beatric@
Hahn )他、ナイチ−?  t312+PP、16
6 (1984年11月); ノ菅−ジ・エム・シw 
−(George M−8hav )他、サイx7ス、
226PP、1165 (1984年12月);リー・
ラットナ−(Lee Ratnsr )他、ネイチャー
 、 313 、PP277(1985年1月))。
その間、他の3グループもまた。 AIDS ウィルス
の完全なヌレクレオチド配列を発表した(ミーーシング
(Muesing)他、ネイチャ、 313 、PP、
450(1985年2月):サンチェスーベスヵドス(
5anchez−Pescados )他、サイエンス
227PP484(1985年2月)、ウェインーホプ
ソン(Wain−Hobaon )他、セル(C@ll
 )*4at PP 9(1985年1月))。
これらの発表は、遺伝子レベル及び翻訳された蛋白質レ
ベルの両方におけるHTLV−1llの構造を明らかに
し、HTLV−IIIに関する異なったエピトープにつ
いての血清学的研究を可能にしている。
同時に、 ノ4スツール研究所のグループは、LAvが
AIDSの原因物質として確認されたこと、及びそれが
HTLV −IIIと同一であると見なされることを発
表した。このグループによυ使用された分析法もまた健
康な個人のT4 細胞内に繁殖するLAVを使用するも
のである。そのウィルス曲抗原は、濃縮され、37℃で
15分間、0.5%ラウリル硫酸ナトリウム溶液中で処
理することで不活性化された。
血清サンプルは、基質としてオルトフェニレンジアミン
(0,P、D、)を用いた酵素免疫分析法で試験された
。抗体の存在は、AIDS患者の68%に、カポジ肉腫
の惣者の100%にPro −AIDSの患者の100
%に確認された(ローレス他、前掲)。
最近、米国特許4,520.113がアール・シー・ガ
ロ他に対して発行された。が口らの特許は、EIJSA
又は、ウェスタンブロッティング法モジくは間接免疫螢
光法に基づくストリッ7’ RrAにおける抗原として
、H9/HTLV −IIIと命名された細胞の断片を
使用することによシ、AIDS及びPre −AIDS
患者の血清中の抗体を検出する方法を記述している。そ
の方法は、約85%の精度である。
ガロらの特許は、さらに、HTLV −mのP65(M
W 65.000) 、 P2O(MW 60.000
 ) 、 P 55(MW 55.000 )、P24
 (MW24,000)及びP41(41,000)等
の抗原力AZDS 、@者、同性愛者及びヘロイン常用
者の血清中の抗体と反応することが判明したと記述して
いる。これらについての、主要な免疫反応性又は特異性
は)ITLV −I[[のエンベロープ抗原を構成する
蛋白質、P41に対して向けられている。この特許はさ
らに、P41のより純度の高い精製により、よシ高感度
なELISA分析が可能であろうと記述している。この
記述よシ、試薬として適当な抗原は、H9細胞株で培養
されるHTLV−IIIに由来するP41セグメントで
あると思われる。
さらに、大腸菌(E、Co11 )の発現系を用いてA
IDS患者の血清中の抗体と反応するHTLV−17)
上に表現されたペプチドと同一のペプチドを産生させる
ことに成功したことを発表している(ガロ他、サイエン
ス、228 、PP、93 (1985年4月))。
クローン化された)ITLV−■の遺伝子は、いくつか
のフラグメントに切断され、発現ベクターに挿入され、
大腸菌に導入し、それから大腸菌形質転換で表現された
試験された3009クローンのウチ、2oがAIDS、
lit者からの血清に反応を示した。その20のクロー
ンは、HTLV−I[1のORFセグメントのいくつか
のセグメント?含むことが分析確認され、クローン17
5,191.13,31.162,113゜121及び
127であることが確認された。8つのクローンのうち
、ORFクローン113,121及び127がHTLV
 −■感染細胞によシ産出されるenv−for領域の
一部を翻択してできた蛋白質が大部分のAIDS患者の
血清中の抗体と反応することが確認された。
今までのHTLV −IIIに対する抗体を検知するた
め或いはAIDS又はPro −AIDS f診断する
ための分析法は、HTLV−ffl又はLAVのウィル
スそのものの使用を伴なうものである。それらの方法は
、100チの正確さはないため、血液銀行等における血
清のスクリーニングでの使用には耐えない。これは、汚
染された血清がスクリーニングで見のがされる可能性を
与えその結果輸血において、受血者に重い傷害を与える
であろう。さらに試薬としてHTLV −II[の使用
は、試薬2作るための準備段階において、極度な警戒を
必要とする。健康な研究所作業員にとって非常に危険で
ある。さらに、たとえ不活性化されたウィルスを使用し
たとしても、不活性化されたウィルスへの接触は健康な
作業員の抗体産生の原因となりうるし、もし抗体が産生
された場合、彼らはAIDS 、 ABC6るいはPr
o −AIDSであると倶診断される恐れがある。さら
に、試薬におけるH9細胞又は大腸菌(E−Colt 
)の細胞内物質の存在は、大腸菌(E、Co1t )又
はH9細胞に対する抗体を有する個人から、HTLV 
−1[1抗体スクリーニング試験において、まちがった
結果を引き出す可能性がある。これらまちがった陽性反
応は、健康な個人及びその家族に対する苛酷な心配をも
たらし、又AIDSに感染しているとして誤って診断さ
れる可能比があり、それらの人は通常な社会的活動から
追放される恐れがある。
さらに、今日まで、HTLV−1llに対する防御のた
めの方法または実施可能なワクチンは見い出されていな
い。不活性化されたウィルスをワクチンとして使用する
ことは、その病気にかかる恐れがあるため、実施不可能
である。
同様に、哺乳動物を使用したHTLV−11に対するモ
ノクローナル及びポリクローナルな抗体の製造は、免疫
原としてHTLV −IIIの使用を避けられないため
、同様な危険性が存在する。
従って、本発明の目的は、試薬としてウィルス又はその
断片の使用を必要としない測定方法又は診断方法を開発
することにある。
さらに目的は、簡便、高感度且つ正確な試験方法を開発
することにある。
さらに少量のサンプルと少量な試薬?用いる安価な試験
を開発することにある。
また、体液内のHTLV −I[[に対する抗体の存在
を検出するため、或いはAIDS 、 ABCもしくは
Pr・−AIDS i診断するための試験がHTLV−
111i利用したもので鉱なく、化学的手段によシ試薬
を開発することにある。これによシ、ウィルス又はその
セグメントへの接触の危険及びウィルスの不必要な増殖
の危険を避けることである。
もう1つの目的は、人間を含む健康な哺乳動物・に投与
された際にHTLV −DI又はLAYによる感染を防
御するため、HTLV −I[1に対する抗体の産生を
誘発するワクチンを開発することにある。
さらに目的は、HTLV−III’を使用せずに、哺乳
動物におけるHTLV −IIIに対するモノクローナ
ル及びポリクローナル抗体を製造するために使用されう
る免疫原を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明では、特殊な順序に配列されたアミノ酸を持つペ
プチドを、固相ペプチド合成法にょシ作製した。本発明
のペプチドを用いて血清及び体液内のHTLV−1ll
に対する抗体の検出及びAIDS 。
ARC又はPrの−AIDSの診断のための高感度な測
定方法が開発された。そのペプチドは又、Ba1b/a
マウスのような健康な哺乳動物におけるHTLV−II
I又はLAVに対する抗体の産生を誘発するのに有用で
あることが見い出された。
本発明の血清又は体液内の、HTLV −IIIに対す
る抗体の検出及びAIDS 、 ARCもしくはPre
 −AIDSの診断のために有用なペプチドは、以下の
配列式を有するペプチド及びその類似体よシ選択される
なお、この明細書中に記載されているアミノ酸配列式は
すべて、左端のアミノ酸がペプチドのN−末端を、右端
のアミノ酸がペプチドのC−末端を表わすものとする。
A r g−I 1@−Leu −A la −V m
l −G 1u−A rg−Tyr−L@u−Lys 
−Aap−Gln−Gln−L@u−Leu−Gly−
I la−Trp−Gly−Cya−8er 。
上記式において Ala =アラニン Arg =アルギニン A!IP =アスパラギン酸 Gin =グルタミン Glu =グルタミン酸 Leu=ロイシン Lys =リジン Guy =グリシン 11e=インロイシン Set =セリン Trp=)  リ ア2 ト 7 ア ンTyr =チ
ロシン Val=バリンおよび Cys =システィンである。
体液内のHTLV −IIIに対する抗体の検出及びA
IDS 、 ARCもしくはPre −AIDSの診断
についての高感度な測定方法は以下の段階からなる二人
。以下の配列式を有するペプチドおよびその類似体より
選択されたペプチドを準備すること。
A rg −I 1e−Leu −A 1a−Val 
−G lu −A rg−T rr−Lau−Lyi 
−A sp −Gln−Gln−Leu−Leu−Gl
y−I 1e−Trp−Gly−Cys−8@rここで
、 A1為=アラニン Arg =アルギニン Asp =アスパラギン酸 G1n=グルタミン Glu =グルタミン酸 Leu=ロイシン Lye =リジン G17 =グリシン II・=インロイシン S@r=セリン Trp=)リグトファン Tyr =チロシン Val=バリン Cys =システィン B、免疫分析方法における抗原として試験毎に一約7〜
10の緩衝液中で約0.1〜20μgのペプチドを使用
すること。
さらに本発明では、ペプチドが、蛋白質又はポリマー等
のキャリアーに結合された時、ヒ)k含む哨乳動物でH
TLV −I[1又はLAVに対する抗体の産生を誘発
することができる。その方法は、腹腔内又は皮下注射に
より FIN乳動物の体内へ前記キャリアー結合ペグチ
ドを投与することからなる。
本発明のベプチrVi、化学合成によって得られるもの
であり、体液中のHTLV −II[抗体の検出、AI
DS。
ARC及びPre −AIDSの診断、哺乳動物におけ
るHTLV −17(又はLAV抗体の産生誘発、そし
て哺乳動物におけるHTLV −IIIへのモノクロー
ナル及びポリクローナル抗体の製造のために利用できる
ものである。
そのぺfチドは、以下の配列式を有するペプチド及びそ
の類似体より選択される。
Arg−IIs−Leu−Ala−val−Glu−A
rg−Tyr−Leu−Lys−Aap−Gln−Gl
n−Leu−Leu−Gly−I 1e−Trp−Gl
y−Cys−8er(式中Argはアルギニン、Ala
はアラニン、Valはバリン、 Gluはグルタミン酸
、Tyrはチロシン、LyIIはりシン、Aspはアス
パラギン酸、Ginはグルタミン、LeuHロイシン、
ctyHグリシン、IIs liイソロイシン、Trp
 ij )リプトファン、5eritセリヂン、モして
Cysはシスティンである)。
該ペプチドは、上記配列のターミナルアミノ酸、−Ar
g−又は一5er−にアミノ酸及び他の物質を付加させ
、或いはいずれかのターミナルから数個のアミノ酸を削
除することにより得られるペプチド鎖から構成された被
デチド類似体をも含むものである。
優位なHTLV −III抗体と反応する三次元構造が
維持される限り、本発明のペプチドは、上記配列式のア
ミノ酸類似物から成っていてもよいし、又は、どちらか
のターミナルにアミノ酸及び他の物質を付加してもよい
。或いは、ターミナルアミノ酸の幾つかを削除して構成
するアミノ酸を約15個位まで減少させてもよい。
さらに本発明のペプチドの重合体を用いてHTLV−■
に対する抗体を産生ずることができる。
体液中ノHTLV−Ill抗体の検出及びAIDS、 
ARC及びpra −AIDSの診断用試薬として有用
な本発明のペプチドの基本となるアミノ酸配列は、HT
LV−[[を構成する蛋白質のアミノ酸配列の一部のセ
グメントに一致し、そのセグメントはP120の一部で
あるP41であり、HTLV−IIIのエンベロープ蛋
白質を定めるLOR(long open readl
ng)の一部である。
本発明のペプチドは、次の式のとおり固相にデチド合成
のメリフィールド原法により合成された〇! エ           Q 上記式に従い、Boaアミノ酸を下記に示す順序でレジ
ンに付加し、本発明のペプチドを調製した。
1、 Boa−8er   8. Boa −Lau 
   15. BoC−Arg2、 Boa −Cys
   9゜BoC−Gin    16. Boc−G
ln3、Boc−Gly  10.Boc−Gln  
  17.Boc−Va14、Boe −Trp  1
1.Boc −A@p    1B、Boc−AI&5
、Boc−11s  12.Boc −Lys    
19.Boc−Lau6、Boc−Gly  13.B
oc −Leu    20.Boc−11e7、Bo
c−Leu  14.Boe−Tyr    21.B
oc−Arg本発明ペプチドは、所望のBoaアミノ酸
を追加するか又は削除することにより、配列を変えて調
製することができる。なお本発明のペプチドは、上述し
た21個のアミノ酸を持つペプチド(以下:21 ma
r・ベプチrと称する)またはその類似体であり、類似
体は21 marペプチドからN個(Nは自然数)のア
ミノ酸を削除したもの、または21mer中のアミノ酸
残基を置換したペプチド、または21 marペプチド
にN個のアミノ酸を付加したもの、または、21 ma
rペプチドに他の物質を結合したものを含む。
所望のブロックされたペプチドをレジン上で結合させる
ことを完了してから、ペゾチドーレジンを無水フッ化水
素酸で処理して、ベンジルエステル結合を切断すること
でペプチドを7ジンより遊離させた。アミノ酸の側鎖官
能基をブロックしているベンジル誘導体のブロッキング
グループは、同時にペプチドから切断された。得られた
ペプチドは、逆相高速液体クロマトグラフィー(HPL
C)によって精製され、そしてアミノ酸分析により、配
列式の確認が行なわれた。
本発明のベデチrは、次の式による4−メチルベンズハ
イトリルアミン樹脂を使用して合成することもできる。
上記方法により合成されたペプチドは、HTLV −■
抗体に対し、高い反応性を有し、HTLV−[抗体検出
用の高感度で特異的な免疫吸着剤として使用できる。
本発明によるペプチドを使用した検出方法は、米国特許
第4,520,113号に記載されたHTLV−■の断
片を用いる検出方法よりも体液中のHTLV −■抗体
に高感度かつ特異的な結果を示した。表■参照。
本発明のペプチドはHTLV−1抗体に対し、高い免疫
特異性を有するためAIDS、 ARCl又はpre 
−AIDS用のワクチン、哺乳動物のHTLV −[[
に対するモノクローナル及びポリクローナル抗体製造の
ための免疫原として有用である。
本発明のペプチドは、それ自体、またはそれ自体の重合
体、又は蛋白質かポリマー等のキャリアーと結合させて
、正常な動物に導入して、HTLV−■に対する抗体の
産生を誘発する。また、健康人におけるHTLV −I
II又はLAVによる感染を防御することもできる。本
発明のペプチドは、)ITLV −III由来のペプチ
ドでないため、正常動物に投与しても何ら危険性はない
キャリア蛋白質としてのヒト血清アルブミン(H8A 
)に結合させた本発明のペプチドを、健康なりalb/
c  マウスの腹腔内又は皮下への注射により、HTL
V −I[[と反応する本発明ペプチドに対する抗体が
、そのBa1b/cマウスに産生された。このことが実
施例7に記載されている。
実施例7で得られた結果に基づき、本発明ペプチドは、
唾乳動物のHTLV −IIIに対するモノクローナル
及びポリクローナル抗体の製造のための免疫原として使
用できる。
[発明の効果] 本発明のペプチドは以下の利点を有する。
本ペプチドは、化学的に合成される。このことは、試薬
又はワクチンの製造工程中いかなる時もHTLV −I
IIを使用しないということを意味する。
それはワクチンの製造中又はワクチン化プロセス中、製
造労働者や衛生業の人やワクチン注射をした人をHTL
V−17にさらす危険がないことを意味する。同様に、
哺乳動物のHTLV −mに対するモノクローナル又は
Iリフローナル抗体の製造において。
本発明のペプチドの使用ViHTLV −I[[に感染
する危険を防止する。更に、本発明のペプチドを用いれ
ば、試薬からの感染はないので、HTLV −[[に対
する抗体検出テストでは、テストする血清又は体液のサ
ンプルを30分間56℃で加熱することにより、存在す
るかもしれないHTLV −1[1を不活性にする予防
手段を講じるだけで、研究所で働く者がHTLV−II
Iにさらされる危険を完全に防止することができる。
本発明の方法は、HTLV −([を培養するために用
いるH7細胞株、又ViE −Coi i産生蛋白質か
ら生じる物質より起因する偽陽性反応を解消した。
ある正常人が、E、coli又はヒト白血球抗原(HL
A)に対する抗体を有する時、そのHLA抗体は、H7
細胞株から生じる抗原物質と反応するため、これらの正
常人から採取した血清サンプルは、たとえそれがHTL
V −[[1にさらされていなくても、ELISA又は
IRMAテストにおいて陽性反応を呈する可能性がある
。ある人がこの種の偽陽性反応によって、AIDSに感
染したかもしれないという診断を受けることは、本人は
もとより、その者の家族に対し重大な不安を起こさせ、
本人は通常の社会活動ができなくなる恐れがある。これ
らの問題は、全て本発明のペプチドを試薬として使用す
ることにより、回避できる。
更に、適当なアミノ酸類似置換物を持つ、本発明のペプ
チドをペースとした種々のOデチト誘導ih、HTLV
 −Iff抗体スクリーニング法に有用すe性を持つ。
本発明の4ゾチド、及び本発明のペプチドとAIDS及
びARC患者の血清中に存するHTLV −II[抗体
との反応性が、実施例8と衆■に記載されている。
ELISAテストにおける各ペプチドの反応性は21m
ernデチドの反応性を100%として表わした。
その結果によれば、本発明の21 rner ペプチド
は、その規模と配列が次の点でユニークであることがわ
かった。それはN末端のArgおよびN末端から2番目
のIIs 、或いVic末端からのTrp−Gly−C
ys−8erの削除、又はLyeとAspとの間で切断
して10個と11個のアミノ酸より構成される全てのペ
プチドは、24marベゾチドペプチド抗体との反応性
が劇的に低下したことである。
更に、上記11morペプチドにLysを付加すること
が抗原性を顕著に復元するということから、C末端から
12番目の位置のLyeの重要性が示唆されている。本
発明のペプチドは合成的に作られるため、品質管理が容
易であり、一定した品質の試薬の供給により、テスト結
果の再現性の向上が期待できる。各テストに必要なペデ
チrのtは極く少量でよく、そして該ペプチドの製造コ
ストが低額であるため、HTLV−Illの抗体やAI
DS%ARC又はpre−AIDSの診断のための体液
をスクリーニングする費用やワクチン製造の費用は、低
減される。
・ 本発明に従って作られたペプチドは、それをELI
SA 、酵素免疫ドツト法、血球凝集法文はIRMA試
薬として使用することにより、HTLV−[[1の感染
を検出し、AIDS 、 ABC及びpre−AIDS
を診断するために使用できる。ELISAの技術は実施
例に記載されていて、rRMA技術は実施例3に、血球
凝集法は実施例3Aと5Aにそれぞれ記載されている。
以下の実施例において、コーティング緩衝液に0、25
 (w/v) %のグルタルアルデビドを添加すること
により、ペプチドをプレートやビーズ上に共有結合させ
ることもできる。更に、西洋わさびベルメツダーゼ標識
マウス抗ヒ) IgGモノクローナル抗体(POD−M
、α、HIgG ) Vi、第2抗体として西洋わさび
ペルオキシダーゼ標識(POD−G、α、HIgG )
の代りに使用してもよい。
[実施例コ 実施例1 ELISAKよルHLTV −[[抗体の検出96−穴
プレートのウェルを4℃で一晩(又は室温で3時間) 
−9,5の10mMNaHCD3緩衝液100μA中で
、前述のように調製された0、5μg/ウェルの21m
arペプチドでコーティングした、そのウェルは生理食
塩リン酸緩衝液(PBS)で3回洗浄し、それから1時
間37℃で3(w/v)%ゼラチンPBS溶液250μ
lを注入しインキ−ベートし、非特異的結合部をブロッ
クした。続いて0.05 (Y/V )チTveen 
20含有PBSで3回洗浄した。テスト用血清(患者又
は正常人から摂取した血液)を20(v/v )%正常
やぎ血清と1(w/v)%ゼラチンと0.05 (v/
v )%’pween 20とを含有するPBSで稀釈
した。その稀釈比(体積比)は■:20と1:200で
ある。200μlの前述稀釈血清を各ウェルに添加し3
7℃で1時間反応させた。それから、そのウェルを3回
0.05(v/v)%のTween 20を含むPBS
で洗浄して未結合IgGを除去した。POD −G、α
、HIgGを第2抗体として使用し陽性ウェル中で形成
されたHTLV −III抗体−ペデチド複合物と結合
させるためl(v/v)%正常やぎ血清0.05 (v
/v )% Tween 20を含むPBSでPOD 
−G、α、HIgGを1:3000に稀釈した溶液lO
Oμlを各ウェルに添加し37℃で更に1時間インキュ
ベートした。
該ウェルを0.05 (v/ v ) % Twesn
 20を含むPBSで5回洗浄し未結合抗体を除去し、
そして0.04(vr/v)%のオルトフェニレンジア
ミン(OPD)と0.012(v/v)チの過酸化水素
を含有する−5、0のクエン酸ナトリウム緩衝液lOO
μl を添加した後、発色反応をさせた。この溶液は着
色生成物を形成することによりペルオキシダーゼを検出
するために用いられた。その後、2.5モルのH2SO
4溶液を50μl添加し反応を停止した。そして着色生
成物量はELISA リーダーを使って492nmで測
定した。測定は上述した2種類の血清稀釈比(それぞれ
1:20と1 : 200 )で行なわれた。
正常血清を陰性のコントロールとして使用した。
90の正常サンプルの平均吸光度4SD (標準偏旦よ
り大きい吸光度を陽性とした。その結果を表Iに示す。
く表I〉 固相免疫吸着剤として21 marペプチドを使用する
1、 AIDS患者   98/100   98.0
%2、 ARC患者   90/105  85.7%
3、健康なホモセクシャル  17:/  65   
  26.2%4、肝癌患者 0/20チ 5、自己免疫疾患患者   0/  51     0
チ+ 6、初期免疫不全患者    2/123     1
.6%7、リンパ腺白血病患者    O/  2  
   0%8、正常被験者 0/ 90   0チ*分
析は緩衝液により1 : 20 (v/v)に稀釈され
た血清を用いて行なわれた。
+このグループの陽性の2つの血清はデーグーライン近
辺の反応を示した。
注: AIDS 、 ARC、初期免疫不全、白血病/リンパ
腫患者及び正常人の血清はアービンのカリフォルニア大
学のニス・グデタ(S、Gupta)博士;ニューヨー
クのスローン・ケタリング記念筋センター血液銀行のニ
ス・カニンガム・ランデルス(S、Cunningha
m−Rundelg)博士;ニューヨークのスローンー
ケタリング記念癌センター感染性疾患部のジェイ・ゴー
ルド(J、Gold)博士によって支給された。リウマ
チ様関節炎、狼癌紅斑、アレルギーを含む自己免疫疾患
患者の血清はニューヨークのロックフェラー大学病院の
エヌ藝チオエツジ(N、chtoezzt)ftJ十に
よって支給された。肝癌患者の血清は国立台湾病院のキ
ング−テン・チャン(King−Ten Chang)
博士によって支給された。表■の結果は534の血清サ
ンプルで試験した本発明のELISAは非常に正確で高
い特異性を有することを示している。正常被験者又1−
1 AIDSもしくはARCに感染していないと認めら
れる患者においては免疫反応は見られなかった。
血液銀行からウィルスに犯された血液を排除するための
スクリーニングテストにおいて、陽性反応と確定するた
めの基準をより厳重にできる。例えば、正常血清サンプ
ルの平均吸光度+48Dを陽性と見做す代りに、正常血
清サンプルの平均吸光度+28Dを有するサンプルを陽
性と見做す事ができる。
実施例2 実施例2は実施例1の手順と同様に実施されGa 11
 sらの米国特許4,520,113に示す。熱不活性
化されNP40で可溶化されたHTLV −[1でコー
ティングされプレートを用いて、実施例Iと同じ血清サ
ンプルを使用してくり返された。結果を表■に示す。
実施例■で得た結果と比較すると、この方法は正確さで
劣り、従って信頼性が劣る。
96穴軟性塩化ポリビニール(pvc )プレートのウ
ェル浸4℃で一晩(又は室温で3時間)、−9,5の1
0 mM NaHCO3援衝液、100 ttllで、
前述のように調製された0、5μg/ウェルの21me
rJデチドでコーティングする。ウェルは生理食塩リン
酸緩衝液(PBS)で3度洗浄され、非特異的結合部を
ブロックするために37℃1時間、3 (w / v 
)%ゼラチンを含むPBS250μlを注入しインキュ
ベートされ、0.05(w/v)%’I’ween 2
0を含むPBSで3度洗浄される。検査する血清、l(
W/v)%ゼラチン及びQ、Q 5 (v /v ) 
% Tween 20を含むPBS’t’l:20と1
:200に稀釈される。稀釈された血清200μlは各
ウェルに加えられ、37℃で1時間反応させる。それか
ら、未結合のIgGを除去するためにウェルは0.05
 (v/v ) % Tween20を含むPBSを用
いて3度洗浄される。アフィニイティー精製された■ 
標識のヤギ抗ヒトIgG(Fe)抗体が陽性ウェル内で
形成される抗体抗原複合物と結合する第2抗体として使
用される。50,000−20.OOOcpmの工12
5標識抗ヒトIgGを含む1(v/v)%正常ヤギ血清
と0.05(v/v)%Tween 20を含むPBS
100μlがウェルに加えられ、37℃でもう1時間イ
ンキュベートされる。
ウェルは未結合の第2抗体を除去するために0.05 
(v/v )%Twaen 20を含むPBSで5度洗
浄され乾燥される。プレートはウェル毎に切断され、ガ
ンマ−シンチレーションカウンターによっテ測定される
。分析Vi2つの血清稀釈比l:20及び1:200で
各々2度行なわれる。陰性コントロールとしての正常血
清サンプルも同時にテストされる。正常血清サンプルの
平均CPM + 4SDよりも大きいCPMは陽性とさ
れる。
実施例3A 同相免疫吸着剤として21 mar <プチドでコーテ
ィングされたゼラチン粒子、ヒツジ赤血球又はラテック
ス粒子を用いる血球凝集法によるHTLV −IIIに
対する抗体の検出徹底的に洗浄されたヒツジ赤血球、ゼ
ラチン粒子又はポリスチレンラテックス粒子等の微粒子
は5ttl/mlから1〜/mlの範囲の濃度の21 
mar <デチドでコーティングされる。21mer″
′−2ブチrでコーティングされた微粒子f″196穴
U底マイクロプレートにおいて段階的に薄められた血清
サンプルと共にインキュベートされる。室温で1時間程
放置した後、底部の凝集パターンが判読され、陽性反応
を示す最大の稀釈比が記録される。本法はワンステップ
法であり、血清又は体液等の検体に含まれる抗HTLV
 −In抗体の定性及び定量分析に使用できる。
実施例4 この実施例はHTLV −■抗体検出用AIDS 、 
ARC。
pre −AIDS診断のためのテストキットに関する
ものである。本実施例のテストキットは1ウェル当り本
発明のペプチド0.5μIを含むpl(9,510mM
NaHCOs緩衝液100μlを用いて本発明のペプチ
ドでコーティングされた96穴プレートを備えている。
さらにテストキットは以下の物を備えている:(1)正
常ヒト血清(陰性コントロール);(2)熱不活性化さ
れNP40で可溶化されたAIDS患者血清(陽性コン
トロール) j (3)正常ヤギ血清;(4)ベルオキ
シターゼ標識ヤギ抗ヒトIgG p (5)オルトフェ
ニレノンアミン(OPD)及び過酸化水素を含むクエン
酸リン酸緩衝液からなる発色試薬。本テストキットは実
施例1に記述された手順で用いられる。
上記のテストキットでは本発明のベデチPでコーティン
グされた96穴プレートを固相免疫吸着剤として使用し
ているが、固相はこれに限定されるものではなく、例え
ばミニカラムに充填されているガラスや合成樹脂ビーズ
又はニトロセルロース膜ストリップ等も使用できる。
実施例5 この実施例はIRMAを用いる抗体検出用のテストキッ
トに関するものである。本実施例のテストキットはlウ
ェル当り21 msrペプチド0.5μgを含むp)(
9,510ml’vi NaHCOs緩衝液100 μ
lJを用いて21 morペプチドをコーティングした
96大の切4シ 断可能な塩化珍キビニール(PVC)プレート及び以下
のものを備える。:(1)正常ヒト血清(陰性コントロ
ール) ; (2)熱不活性化されNP40で可溶化さ
れたAIDS患者血清(陽性コントロール) ; (3
)正常ヤギ血清、 (4) I  標識ヤギ抗ヒ)Ig
Go本テストキットは実施flJ 3に記述された手順
で用いられる。
上記のテストキットでは、本発明のペプチドでコーティ
ングされた96穴PVCプレートを固相免疫吸着剤とし
て使用しているが、固相としてこれに限定されるもので
はなく、例えば、ガラスピーズ、ポリスチレンビーズ、
ニトロセルロース膜ストリップ等も固相として使用でき
る。
実施例5A この実施例は血液凝集法を用いるHTLV−III抗体
検出用のテストキットに関するものである。本実施例の
テストキットは96穴U底マイクロプレート及び以下の
ものを備える。: (1)21 mer <プチドでコ
ーティングされたヒツジ赤血球、又はゼラチン粒子、又
はポリスチレンラテックス粒子;(2)正常ヒト血清(
陰性コントロール) ; (3)熱不活性化されNP4
0で可溶化されたAIDS患者血清(陽性コントロール
)。
本テストキットは実施例3Aに記述された手順で用いら
れる。
実施例に の実施例では、実施例1の方法を用いたAIDSスクリ
ーニング結果と、米国特許4.520.113による熱
不活性化されNP40で可溶化されたHTLV−■を用
いたAIDSスクリーニング結果との比較検討を行なっ
た。正常血清、Aよりs 、 ARC患者の血清Hl 
: 2.0及び1 : 2000に稀釈された。各稀釈
血清サンプルに対して本発明の被デチドを用いたテスト
及び米国特許によるHTLV −Inを用いたテストを
行なった。正常ヒト血清を陰性コントロールとして用い
、また、熱不活性化HTLV −Inと反応するArD
s患者血清サンプルを陽性コントロールとして用いた。
その結果を第■に示す。
0囚 cv>   m   C’Q   +’Q   m  
 +?)   (’l’)   (Y)   m   
+’Q   (Q   m  CQ fi[lの結果は本発明の測定方法が高感度である事を
示している。AIDS患者血清を用いた測定結果では、
本発明の被デチドを用いた吸光度は不活性化されたHT
LV −Illを用いた吸光度と較べ非常に高い値とな
ることが判明した。
また、サンプルN[L 335 、336 、340 
、345 。
347 、357及び361の吸光度を見ると不活性化
されたHTLV −IIIを用いた結果は陰性と判断さ
れ得るが、本発明のペプチド9を用いた方法が高い特異
性と感度を有していることが証明された。
実施例7 この実施例は免疫原及びワク 4匹の健康なり&lb/cマウスから採血し、実施例1
および2の方法によりその血清を試験した。その結果、
Ba1b/cマウスは、表■に示すように、HTLV 
−I[1および21 marペプチドの双方に対する抗
体を有しないことが明らかとなった。次に4匹のマウス
をAおよびBの2群に分け、次の方法で免疫した。
A群 蔗糖密度勾配法で精製されたHTLV −Inに同量の
完全フロインドアツユバンドを混合したもの20μg 
/ 0.:17!を2匹のBa1b/aマウスに、腹腔
内および皮下の双方に注射した。次の日程に従い、免疫
を行なった。
第1回免疫    0日 第2回免疫   14日後 第3回免疫   21日後 第4回免疫   28日後 第5回免疫   35日後 第6回免疫   42日後 B群 上記と同様に、2匹のB a 1 b /c マウスに
、キャリアとしてのヒト血清アルブミン(H8A)に結
合した2 1 marペプチドを20 μg/201t
ll H8A t 0.2mA’注射した。免疫日程も
A群のそれと同様とした。
第6回免疫後、AおよびBの両群から採血し、西洋わさ
び被ルオキシダーゼ標識やキ抗マウスIgGを第2抗体
として使用し、実施例1および2の方法で血清を測定し
た。その結果を表■に示す。
その結果によれば、HTLV −I[1で免疫されたマ
ウスから得られ念血清は21 marペプチドに対スる
高力価抗体とともにHTLV −Illに対する高力価
抗体を含むので、21 morペプチドはHTLV −
IIIに存在する高免疫原エピトープを表現することが
明らかとなった。さらに、キャリアとしてのヒト血清ア
ルブミンに結合した2 1 marペプチドで免疫され
たマウスから得た血清中のHTLV −1[1に対する
高力価抗体の存在によって、本発明のペプチドは健康な
晴乳動物におけるHTLV−I[1に対する抗体の産生
を誘発する有力な免疫原であることが実証された。
加えて、本発明のペプチドの重合体もHTLV −II
Iに対する抗体産生を誘発するために使用されうる。
合成ペプチドはウィルスの表面に存在する抗原性あるい
は、免疫性部位の代用として使用され、さらにワクチン
としても使用され得る。大きなウィルスの微小部位を表
す構造の一部を模倣させ、中和力または防御力を持つ抗
体を準備できることは非常に重要なことである。合成ワ
クチンの利点は、費用および安全性にあり、なおかつ容
易に実現できるものである。本発明ペプチドV′1HT
LV −Inの優位なエピトープを表現することが判明
しているため、本発明の(デチドをキャリアと結合させ
た複合物および本発明の被プチドの重合体はHTLV 
−IIIに対する高力価の抗体を誘発することができる
。従って本発明のペプチドは防御の目的のためにHTL
V −I[1に対する抗体を誘発させる合成ワクチンと
して使用できる最良の候補である。
実施例8 この実施例は本発明ペプチドおよび、 それらとHTLV −It抗体の反応性に上述のMer
rifield原法により21marペプチド(N[L
6)と10個の類似ペプチド(随l〜5.Nα7〜ll
)を調整した。各ペプチドのアミノ酸配列を表■に示す
AIDSと診断され、HTLV −IIに対する抗体を
もつ患者から血清サンプルを得た。上記AIDS血清サ
ンプルに対してコーティング抗原として各イブチドを用
いて、実施例1によるELISAテストを行った。
各ペプチドの反応性は、21 mar−″2デチド(随
6)の結果を100俤として衣わした。その結果を衣■
に示す。
黛1 ・ 〜 Q      寸 ロ      ロ
【図面の簡単な説明】
第1図は、(4)本発明のにデチドと(B)不活性HT
LV −IIIでマイクロプレートのウェル内をコーテ
ィングしたマイクロプレートを用いたEIJSA法を使
用してAIDS患者の血清を検査した際のデータと(a
)本発明のペプチドと(b)不活性HTLV−Inウィ
ルスを使ってELISA法で正常な血清を検査した際の
データとを比較したグラフ図である。 出願人代理人 升埋士 鈴 江 武 彦

Claims (58)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)AIDS、ARC、プリ−AIDSの診断および
    HTLV−IIIに対する抗体を検出するためのペプチド
    であって以下のアミノ酸配列式で特定されるペプチドお
    よびその類似体から選択されたペプチド。 【アミノ酸配列があります】 (ここで Ala=アラニン、Arg=アルギニン、Asp=アス
    パラギン酸、Cys=システィン、Gln=グルタミン
    、Glu=グルタミン酸、G1y=グリシン、Ile=
    イソロイシン、Leu=ロイシン、Lys=リジン、S
    er=セリン、Trp=トリプトファン、Tyr=チロ
    キシン、および Val=バリン)。
  2. (2)HTLV−IIIに対する抗体の検出およびAID
    S、ARCまたはPre−AIDSの診断のための方法
    であって、次のことを具備したもの。 a、アミノ酸配列式【アミノ酸配列があります】で特定
    されるペプチドおよびその類似体から選択されたペプチ
    ドを準備すること ここで、 Ala=アラニン Arg=アルギニン Asp=アスパラギン酸 Cys=システィン Gln=グルタミン Glu=グルタミン酸 G1y=グリシン Ile=イソロイシン Leu=ロイシン Lys=リジン Ser=セリン Trp=トリプトファン Tyr=チロシン、および Val=バリン b、免疫測定法でHTLV−IIIに対する抗体を検出す
    るため、適量の前記ペプチドを抗原として使用すること
  3. (3)免疫測定法がELISAである特許請求の範囲第
    2項記載の方法。
  4. (4)免疫測定法がIRAMAである特許請求の範囲第
    2項記載の方法。
  5. (5)各試験につき、pH約7〜10の緩衝液中で約0
    .1〜20μgのペプチドを抗原として使用する特許請
    求の範囲第3項記載の方法。
  6. (6)各試験につき、pH約7〜10の緩衝液中で約1
    μgのペプチドを抗原として使用する特許請求の範囲第
    3項記載の方法。
  7. (7)緩和液がpH約9〜10の10mM重炭酸塩緩衝
    液である特許請求の範囲第5項記載の方法。
  8. (8)緩衝液がpH約9.5の10mM重炭酸塩緩衝液
    である特許請求の範囲第6項記載の方法。
  9. (9)緩衝液がpH約7〜8の50mMのTRIS緩衝
    液である特許請求の範囲第5項記載の方法。
  10. (10)緩衝液がpH約7.5の50mMのTRIS緩
    衝液である特許請求の範囲第5項記載の方法。
  11. (11)各試験につき、pH約7〜10の緩衝液中で約
    0.1〜20μgのペプチドを抗原として使用する特許
    請求の範囲第4項記載の方法。
  12. (12)各試験につき、pH約7〜10の緩衝液中で約
    1μgのペプチドを抗原として使用する特許請求の範囲
    第4項記載の方法。
  13. (13)緩衝液がpH約9.5の10mM重炭酸塩緩衝
    液である特許請求の範囲第11項記載の方法。
  14. (14)緩衝液がpH約9.5の10mM重炭酸塩緩衝
    液である特許請求の範囲第12項記載の方法。
  15. (15)緩衝液がpH約7〜8の50mMのTRIS緩
    衝液である特許請求の範囲第13項記載の方法。
  16. (16)緩衝液がpH約7.5の50mMのTRIS緩
    衝液である特許請求の範囲第14項記載の方法。
  17. (17)HTLV−IIIに対する抗体の検出ならびにA
    IDS、ARCおよびpre−AIDSの診断のための
    試験キットであって免疫吸着剤として以下のアミノ酸配
    列式で特定されるペプチドおよびその類似体から選択さ
    れたペプチドを具備するもの。 【アミノ酸配列があります】 ここで、Ala=アラニン Arg=アルギニン Asp=アスパラギン酸 Cys=システィン Gln=グルタミン Glu=グルタミン酸 Gly=グリシン Ile=イソロイシン Leu=ロイシン Lys=リジン Ser=セリン Trp=トリプトファン Tyr=チロシン、および Val=バリン
  18. (18)哺乳動物におけるHTLV−IIIに対する抗体
    の産生を誘発するためのワクチンであって、以下のアミ
    ノ酸方式 【アミノ酸配列があります】 で特定されるペプチドまたはその類似体より構成される
    もの。 Ala=アラニン Arg=アルギニン Asp=アスパラギン酸 Cys=システィン Gln=グルタミン Glu=グルタミン酸 Gly=グリシン Ile=イソロイシン Leu=ロイシン Lys=リジン Ser=セリン Trp=トリプトファン Tyr=チロシンおよび Val=バリン
  19. (19)前記ペプチドが蛋白質に結合している特許請求
    の範囲第18項記載のワクチン。
  20. (20)前記ペプチドがヒト血清アルブミンに結合して
    いる特許請求の範囲第19項記載のワクチン。
  21. (21)前記ペプチドがポリマーに結合している特許請
    求の範囲第18項記載のワクチン。
  22. (22)免疫測定法に血球凝集法である特許請求の範囲
    第2項記載の方法。
  23. (23)免疫測定法が酵素免疫ドット法である特許請求
    の範囲第2項記載の方法。
  24. (24)以下のアミノ酸配列式 【アミノ酸配列があります】 で特定されるペプチドまたはその類似体を使用すること
    による、哺乳動物におけるHTLV−IIIに対するモノ
    クローナル抗体の製造のための免疫源。 ここで、Ala=アラニン Arg=アルギニン Asp=アスパラギン酸 Cys=システィン Gln=グルタミン Glu=グルタミン酸 Gly=グリシン Ile=イソロイシン Leu=ロイシン Lys=リジン Ser=セリン Trp=トリプトファン Tyr=チロシン、および Val=バリン
  25. (25)前記ペプチドが蛋白質に結合している特許請求
    の範囲第24項記載の免疫原。
  26. (26)前記ペプチドがヒト血清アルブミンに結合して
    いる特許請求の範囲第24項記載の免疫原。
  27. (27)前記ペプチドがポリマーに結合している特許請
    求の範囲第24項記載の免疫原。
  28. (28)アミノ酸配列式【アミノ酸配列があります】で
    特定されるペプチドまたは、 その類似体を使用することによる、哺乳動物におけるH
    TLV−IIIに対するポリクローナル抗体の製造のため
    の免疫原。 Ala=アラニン Arg=アルギニン Asp=アスパラギン酸 Cys=システィン Gln=グルタミン Glu=グルタミン酸 Gly=グリシン Ile=イソロイシン Leu=ロイシン Lys=リジン Ser=セリン Trp=トリプトファン Tyr=チロシン、および Val=バリン
  29. (29)前記ペプチドが蛋白質に結合している特許請求
    の範囲第28項記載の免疫原。
  30. (30)前記ペプチドがヒト血清アルブミンに結合して
    いる特許請求の範囲第28項記載の免疫原。
  31. (31)前記ペプチドがポリマーに結合している特許請
    求の範囲第28項記載の免疫原。
  32. (32)特許請求の範囲第24項記載の免疫原を使用し
    て、哺乳動物においてHTLV−IIIに対するモノクロ
    ーナル抗体を産出するための方法。
  33. (33)特許請求の範囲第25項記載の免疫原を使用し
    て、哺乳動物においてHTLV−IIIに対するモノクロ
    ーナル抗体を産出するための方法。
  34. (34)特許請求の範囲第26項記載の免疫原を使用し
    て、哺乳動物においてHTLV−IIIに対するモノクロ
    ーナル抗体を産出するための方法。
  35. (35)特許請求の範囲第27項記載の免疫原を使用し
    て、哺乳動物においてHTLV−IIIに対するモノクロ
    ーナル抗体を産出するための方法。
  36. (36)特許請求の範囲第28項記載の免疫原を使用し
    て、哺乳動物においてHTLV−IIIに対するポリクロ
    ーナル抗体を産出するための方法。
  37. (37)特許請求の範囲第29項記載の免疫原を使用し
    て、哺乳動物においてHTLV−IIIに対するポリクロ
    ーナル抗体を産出するための方法。
  38. (38)特許請求の範囲第30項記載の免疫原を使用し
    て、哺乳動物においてHTLV−IIIに対するポリクロ
    ーナル抗体を産出するための方法。
  39. (39)特許請求の範囲第31項記載の免疫原を使用し
    て、哺乳動物においてHTLV−IIIに対するポリクロ
    ーナル抗体を産出するための方法。
  40. (40)前記ペプチドの重合体である特許請求の範囲第
    18項記載のワクチン。
  41. (41)前記ペプチドの重合体である特許請求の範囲第
    24項記載の免疫原。
  42. (42)前記ペプチドの重合体である特許請求の範囲第
    28項記載の免疫原。
  43. (43)特許請求の範囲第41項記載の免疫原を使用し
    て、哺乳動物においてHTLV−IIIに対するモノクロ
    ーナル抗体を産出する方法。
  44. (44)特許請求の範囲第42項記載の免疫原を使用し
    て、哺乳動物においてHTLV−IIIに対するポリクロ
    ーナル抗体を産出する方法。
  45. (45)AIDSウィルスのエンベロープ蛋白質中に存
    在するエピトープに一致するアミノ酸配列を有する生体
    外で合成されたペプチド。
  46. (46)以下のアミノ酸配列式 (a)【アミノ酸配列があります】 (b)【アミノ酸配列があります】 (c)【アミノ酸配列があります】 (ここで、Trp=トリプトファン、Gly=グリシン
    、Cys=システィン、Ser=セリン、Asp=アス
    パラギン酸、Gln=グルタミン、Leu=ロイシン、
    Ile=イソロイシン、Ala=アラニン、Val=バ
    リン、Glu=グルタミン酸、Arg=アルギニン、T
    yr=チロシン、およびLys=リジン)から選択され
    たアミノ酸配列式によって表されるペプチドを少なくと
    もその一部に有する特許請求の範囲第45項記載のペプ
    チド。
  47. (47)前記類似体は前記アミノ酸配列式の端部からn
    個(n=1、2…)のアミノ酸の消除である特許請求の
    範囲第1項記載のペプチド。
  48. (48)前記類似体は少なくとも15個のアミノ酸を有
    する特許請求の範囲第47項記載のペプチド。
  49. (49)特許請求の範囲第32項の方法により調製され
    たHTLV−IIIに対するモノクローナル抗体。
  50. (50)特許請求の範囲第33項の方法により調製され
    たHTLV−IIIに対するモノクローナル抗体。
  51. (51)特許請求の範囲第34項の方法により調製され
    たHTLV−IIIに対するモノクローナル抗体。
  52. (52)特許請求の範囲第35項の方法により調製され
    たHTLV−IIIに対するモノクローナル抗体。
  53. (53)特許請求の範囲第43項の方法により調製され
    たHTLV−IIIに対するモノクローナル抗体。
  54. (54)特許請求の範囲第36項の方法により調製され
    たHTLV−IIIに対するポリクローナル抗体。
  55. (55)特許請求の範囲第37項の方法により調製され
    たHTLV−IIIに対するポリクローナル抗体。
  56. (56)特許請求の範囲第38項の方法により調製され
    たHTLV−IIIに対するポリクローナル抗体。
  57. (57)特許請求の範囲第39項の方法により調製され
    たHTLV−IIIに対するポリクローナル抗体。
  58. (58)特許請求の範囲第44項の方法により調製され
    たHTLV−IIIに対するポリクローナル抗体。
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