JPH0751598B2 - Htlv‐1感染検出用合成ペプチド抗原 - Google Patents

Htlv‐1感染検出用合成ペプチド抗原

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JPH0751598B2
JPH0751598B2 JP1504216A JP50421689A JPH0751598B2 JP H0751598 B2 JPH0751598 B2 JP H0751598B2 JP 1504216 A JP1504216 A JP 1504216A JP 50421689 A JP50421689 A JP 50421689A JP H0751598 B2 JPH0751598 B2 JP H0751598B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、免疫に重要なHTLV−1プロテインの抗原領域
に相当する配列を有する合成ペプチド抗原に関する。こ
れらのペプチドは、HTLV−1に対する抗体の有無を検査
する判定試薬として有用であり、動物および人間のHTLV
−1に対する抗体を惹起する手段と組成内免疫抗原とし
ても有用である。
成人のT細胞白血病/リンパ腫(ATL;adult T−cell le
ukemia/lymphoma)の病因作用物質は、HTLV−1(human
T−cell lymphotropic virus type 1;人T細胞リンパ
栄養1型ウィルス)として同定されている。例えば、サ
ンガーダラン他、ビー・エヌ・フィールド編の〈ウィル
ス学〉(1985)1345-1371頁を参照されたい。世界でこ
のウィスルが最も蔓延している地域は、日本南部にある
九州島であり人工の約15%が感染している。最近におい
ては、南洋性不全対麻痺(TSP;tropical spastic parap
aresis)と呼ばれる南洋性完全対麻ひは、HTLV−1の感
染と関係していることが、ロジャージョンソン他の〈ラ
ンセット〉(1985)第2巻1247頁、ヴェルナント他の
〈Ann.Neurol〉(1987年)第21号123頁に報告されてい
る。熱帯地方において、TSPは、西洋世界における多発
硬化症候群と同様規模で同様に重要である。マルクスの
〈J.L.Science〉(1987年)236号1059-1061頁に記載さ
れている。
HTLV−1の感染検出の諸方法は、一般的に、血液、血清
および血液派生成生物中のHTLV−1抗原に対する抗体を
検出、定量することによりウィルスへの被爆を測定して
いる。かような分析法は、ATLおよびTSPの診断の補助な
らびに、HTLV−1に予備被爆させるための血液および血
液生成物のスクリーニングに用いることが出来る。
HTLV−1感染の診断及びHTLV−1被爆のためのスクリー
ニングにつき広く行われている試みは、供試体中のHTLV
−1免疫原性成分に対する抗体の存在を検出する酵素結
合免疫吸着検定法(エライサ:ELISA;enzyme-linked imm
unosorbent assay)技術を含んでいる。他の方法では、
ウェスタンブロッティング法を利用し供試体中のHTLV−
1特異性抗体を検出することができる。一般に、エライ
サ及びウェスタン法に加え、放射線標識免疫検定法、凝
集検査または間接免疫蛍光測定法の様な殆どの公知の免
疫学的検定は、特定の試薬を用いることにより、HTLV−
1および抗体の検出に適応できる。
これらの検定法の場合の抗原の源は、HTLV−1感染T細
胞系から得た就中抗原タンパク質および組換え型DNA技
術により生産せる抗原を含むことが出来る。これらの供
給源から得られた抗原を使用するのは、重大な欠点があ
る。
連続細胞系統中のHTLV−1自体の生産は、ウィルスに研
究者が冒され得る危険があるために高リスク(P3不純
物)実験室において行わねばならない。T細胞誘導HTLV
−1抗原を用いてエライサ試験において偽陰性および偽
陽性結果を生じさせることも可能であろう。例えば、類
推であるが、エイズ(AIDS)ウィルス感染の測定におい
て、細胞系から得た全ウィルスHTLV−1抗原を使用した
エライサ試験による陰性および偽陽性結果が、ガートラ
ーその他により〈ウィルス学的方法〉誌の1987年版15号
の11-23頁に報告されている。電気ブロットした完全な
ウィルスを使用しHTLV−1を検出するウェスタンブロッ
ト分析は、エライサ試験に比し、より大きな特異性を提
供しなければならず、労力と時間を要する。さらに、HT
LV−1を生産する細胞は、人間を起源とするために、こ
れらの細胞系から得たウィルス抗原は、完全に純化しな
ければ、HLA抗原のような正常な細胞抗原で汚染され、
エライサ試験時に偽陽性反応を生み出す。細胞系からの
ウィルス抗原を徹底的に純化すると、免疫学的に重要な
タンパク質の免疫原性が破壊されるか、そうでなけれ
ば、抗原を不活性化することが考えられ、その結果、偽
陰性反応をもたらす試薬が生産される。加えて、生ウィ
ルス誘導抗原を用いた偽陰性反応が、立体障害のために
生じ、抗原は、反応混合剤中に他の抗原と抗体が存在し
反応を阻止するために、特異性抗原と反応出来ない。
HTLV−1の感染を検出するためのエライサ試験は、バク
テリア中のHTLV−1ゲノム部分をクローニングすること
により生産された免疫学的に重要なウィルスプロテイン
を使用することも可能である。HTLV−1の完全なヌクレ
オチド配列は、セイキその他により、米国科学アカデミ
ー会報(1983)80号、3618-3622頁に報告されている。H
TLV−1の遺伝子envおよびgagにより各々符号化した、
ウィルスの外膜(エンペロープ)糖タンパク質および核
タンパク質は、明らかに、HTLV−1感染患者の血清中の
抗体により認識された抗原である。
ウィルスの外膜と核に存在している免疫的に重要なHTLV
−1抗原は、細菌、酵母あるいはワクシニアのような種
々の表出システム中のHTLV−1ゲノムをクローニングす
ることにより準備出来る。かような組み換え型抗原は、
HIV−1タンパク質の場合に用いられている潜在性ワク
チン成分として、診断において使用できる。例えば、カ
ブラジールその他により〈バイオテクノロジー〉(1986
年)4号の128-133頁、チャンその他により〈バイオテ
クノロジー〉(1985年)3号の905-909頁、プットニー
その他により〈科学〉(1986年)234号の1392-1395頁、
キーニその他により〈バイオテクノロジー〉(1986年)
4号の790-795頁に記載されている。DNA組み換え法によ
り生産されたHTLV−1抗原は、しかしながら、HTLV−1
抗原試料を汚染する表出システムの抗原に対する任意抗
原の活性により、エライサにおける偽陽性反応を避ける
ために徹底的に純化させねばならない。また、純化中に
HTLV−1抗原が変性し、重要な抗原の活性を殺すことに
なる。
一方、組み換え技術により生産されたHTLV−1抗原は、
ウィルス感染細胞培養から得られた抗原を超える改良で
あるが、組み換え型タンパク質は、出来る限り正確な診
断を与える試薬をまだ提供出来ていない。病気の性格並
びに正確な結果の必要に応じ、他の試薬を開発しHTLV−
1の診断における精度を100%に近づけねばならない。
蛋白質抗原は、特異性抗体に対する結合部を構成する蛋
白質領域である抗原決定基またはエピトープを多数含ん
でいる。一般的に、蛋白質抗原は、各々が6個から8個
のアミノ酸配列より成る、5から10の間のエピトープを
含んでいる。エピトープは、6−8個のアミノ酸が直接
配列され存在する連続形、或は、エピトープを形成する
アミノ酸が蛋白質の3次元張り込みにより結合されてい
る不連続形のいずれでもあり得る。一個のエピトープが
比較的少ないアミノ酸より成るものであっても、その抗
体との反応性は、エピトープを取り巻く蛋白質中のアミ
ノ酸により影響される。
抗原部位または蛋白質エピトープのマッピングを作成を
目的とした研究は、関連する蛋白質の種々な領域に対応
する合成試薬を使用することにより助けられた。例え
ば、レーナーその他による〈免疫疾患の生物学:病院診
療書〉(1983)(ディクソン及びフィシヤー編)の331-
338頁、レーナーによる〈Adv.Immunol〉(1984)36号の
1頁に報告されている。エピトープのマッピングの研究
において役立つ以外に、合成ペプチドは、蛋白質の主要
な抗原決定群を取り囲んでいれば、ワクチンおよび診断
試薬を含む免疫組成としての潜在能力を有する。合成ペ
プチド抗原は、特異性抗体の生産と反応性において幾つ
かの利点を有する。合成ペプチドの正確な配列は、蛋白
質のアミノ酸配列により正確に決定した、或は、蛋白質
のDNA配列コードから予測したアミノ酸配列から選択す
ることが出来る。特異合成ペブチドを用いれば、特異性
抗体生産または検査において全長蛋白質を使用する必要
がなくなる。さらに、メリフィールドと協力者による固
相ペプチド合成技術は、関係合成ペプチドを本質的に無
制限量化学的に生産させ得る。例えば、ニューヨーク、
アカデミックプレス社発行のエリクソンとメリフィール
ドの著書〈蛋白質〉(1976年第3版)第2巻の第3章に
記載されている。自動化されたペプチド合成装置の導入
が、かような技術を一層進退させている。
色々な判定基準が、タンパク質のどの部位が免疫優位で
あるかを定めるのに用いられるが、そのような領域に対
応するペプチドが大規模なスクリーニングと診断におい
ては、常に有益であるとは限らず、例えば、ペプチドは
蛋白質と反応する抗体により認識される固有の間隔配位
にないために、抗原性が失われることがある。さらに、
HIV−1とHIV−2につき特に明白であるが、これらの2
つのウィルス群の各々の範囲内に、重大な遺伝子的変異
性があり、多数のウィルスの血清型が生じる。これによ
り、スクリーニングと診断ならびにワクチン作製に用い
るペプチド抗原を誘導する蛋白質部位の選択に重大な拘
束を課している。しかしながら、HIV−1およびHIV−2
蛋白質の或る一定の免疫優位部分は、突然変異株に比較
的多く発見されている。有益な合成抗原は、かようなタ
ンパク質領域から誘導出来ると信じられている。
最近、HIV−1から表面糖蛋白質gp120とpg41の種々の免
疫優位領域に対応し、二つのウィルスのenvgeneにより
符号化されたHIV−2の蛋白質に対応する免疫的反応ペ
プチドが合成され、HIV−1またはHIV−2に感染した個
体から採った血清とほぼ100%の効率で反応することが
示されている。抗体の存在を検出する検査に使用した
が、かようなペプチドは、偽陽性または偽陰性反応をを
示さなかった。1987年5月18日に出願された米国特許出
願第051,726号及び第051,727号に公知である。
HTLV−1の免疫的に重要な蛋白質から誘導した合成ペプ
チド抗原を用いた、HTLV−1感染診断のための同様なア
プローチは、ウィルスが地方性のものであると思われる
世界の各地域においては特に有益であると信じられてい
る。
幾つかの論文が、HTLV−1の抗原蛋白質に対応する選択
合成ペプチドの免疫的反応性を示す最新のデータを提示
している。パーカーその他が〈免疫学〉誌(1986年136
号、2393-2397頁)に発表している研究においては、若
干のHTLV−1のgagペプチドが合成された。HTLV−1のp
19蛋白質のC端に対応するSP-71に指定されたgagペプチ
ドの中の1つは、放射線同位元素標識免疫定量法(RI
A)において、8/9HTLV−1患者の血清の8/9と反応する
ことが発見された。SP-71のアミノ酸配列は、Pro-Tyr-V
al-Glu-Pro-Thr-Ala-Pro-Gln-Val-Leuである。コーペラ
ンドその他は、〈免疫学〉誌(1986年、137号、6066-60
98頁)に発表されている通り、HTLV−1のenv geneによ
り符号化されたタンパク質生成物の領域に対応する3種
の付加HTLV−1ペプチドを合成した。主要表面糖蛋白質
gp46のC端付近に位置するSP-70のペプチドの中の1つ
は、抗原活性を有していたが、しかし、HTLV−1陽性患
者の血清の4/12とだけ反応した。SP-70ペプシドは、塩
基対6066-6098を包合するHTLV−1ゲノムのヌクレオチ
ドの配列により符号化され、そのアミノ酸配列は、Pro-
Pro-Phe-Ser-Leu-Ser-Pro-Val-Pro-Thr-Leu-NH2であ
る。
HTLV−1感染患者の血清と100%の効率で反応するgp46
のような、HTLV−1の免疫的に重要な蛋白質の領域に対
応する合成ペプチド抗原は、診断用ならびにHTLV−1に
対する抗体の生産を誘発するための潜在的免疫成分とし
て、直ちに使用されよう。
発明の要約 この発明によれば、HTLV−1感染を検出するための選択
性の高い診断方法に有益であり、HTLV−1の外被蛋白質
の免疫優性領域に対応する4種の新しい合成ペプチドが
提供される。
HTLV−1のenv遺伝子(gene)により符号化された糖蛋
白質の免疫優性領域に対応する新しい合成ペプチド抗原
が発見された。これらのペプチドは、HTLV−1に感染の
疑いのある個体中のHTLV−1の感染により生じたATLお
よびTPSの診断並びに、血液および血液派生成物中のHTL
V−1被爆スクリーニングを高信頼性と特異性で実施す
るのに有効である。
前記ペプチドは、血液、血清又は他の試料中のHTLV−1
に対する抗体を検出する方法において使用出来る。検出
法は、サンプルを、サンプル中に存在し得るHTLV−1の
特異抗体とペプチド間に免疫複合体が形成され得るよう
な条件下で、サンプルを少なくとも1個のペプチド抗原
と接触させることを含んでいる。適当な検出手段により
複合体の生成を測定しサンプル中のHTLV−1に対する抗
体の有無を表示する。
新しいペプチドは、HTLV−1の抗原に対する特異性抗体
が動物及び人の体内で作り出されるように誘発する組成
物に使用される。かような組成には、HTLV−1感染に対
する免疫化用ワクチンを含む。
本発明は、少なくとも1つの新しいペプチドを動物及び
人に投与することを含む、HTLV−1の抗原に対する抗体
の生産誘発方法を含んでいる。
発明の説明 本発明は、HTLV−1のenv gene(遺伝子)で符号化した
外被糖蛋白質の免疫優性領域に対応する4種のペプチド
gpAHTLV−1、gpBHTLV−1、gpCHTLV−1およびgpHHTLV
−1を、合成し、HTLV−1の陽性血清試料への免疫反応
性を試験し提供する。これらの新しいペプチドは、HTLV
−1の感染又はウィルスの予備感染を診断するための試
験用、並びに、HTLV−1に対する抗体を動物および人の
体内での生産を誘発させる組成中の免疫原として有益で
ある。本発明により閉じ込められたペプチドは、HTLV−
1の特異性抗体と反応可能な連続(線)エピトープより
成る配列を内容とするアミノ酸の配列を有するオリゴペ
プチドより成る。
4種のペプチドは、HTLV−1の外被糖蛋白質に対応する
A−Hで指定する8種の異なる合成ペプチドから選択さ
れた。これらのペプチドは、有効なHIV−1またはHIV−
2ペプチドの選択と同様な種々の判定基準を用いて、例
えば、システイン残分に近接たは含有(比較的に不変な
関与生体からの同種蛋白質中におけるシステインの位
置)および糖鎖形成部位への近接により、選定された。
かようなペプチド選択基準は、潜在的に有用でないペプ
チドを排除することが出来、潜在的に有用なペプチドを
示すことが出来るが、さらに、8種のペプチドのいずれ
がHTLV−1に陽性な血清試料に対し免疫反応性を示すか
を同定するために試験を要した。8種のペプチドは、A
からHの優先順位で合成され、Fペプチドが前記基準に
より最小の抗原であると認められた。DからFまでのペ
プチドは、既知のHTLV−1陽性血清と反応可能であると
は認められなかった。ペプチドA、B、C及びHは、HT
LV−1の感染診断に有効であることが判明し、各々、gp
AHTLV−1、gpBHTLV−1、gpCHTLV−1およびgPHHTLV−
1と命名した。
本発明は、かように、HTLV−1のenv gene(遺伝子)で
符号化た外被糖蛋白質の免疫優性領域に対応する4つの
免疫的に反応可能なペプチドと、機能的に同等であり該
ペプチドの抗原特性に重大な影響を与えない変種を含ん
でいる。前記ペプチドは、公知の固相ペプチド合成技術
で合成した。例えば、メリーフィールドおよびバラニー
著〈ペプチド:分析、合成、生物学〉(1980)(グロス
およびメイネンホーファー編集、ニューヨーク、アカデ
ミープレス社)の第1巻第1章に記載されている。この
合成では、また、上記ペプチドのアミノまたはカルボキ
シル基末端に基となる蛋白質配列に対応していない1個
または2個のアミノ酸を付加することができる。かよう
な余剰アミノ酸は、上記ペプチドを相互に結合させた
り、他のペプチドに結合させたり、また、大きな担体蛋
白質または固体支持体に結合させるのに有用である。こ
れらの目的に役立つアミノ酸には、チロシン、リシン、
グルタミン酸、アスパラギン酸、システィンおよびそれ
らの誘導体が含まれる。それらに加え蛋白質の修飾技
術、例えば、NH2のアセルチル化、COOH末端のアミド化
は、上記ペプチドを他の蛋白質またはペプチド分子また
は支持体に結合する付加的手段として用いることができ
る。
HTLV−1の外被糖蛋白質配列に対応する新しいペプチド
について以下に記述する。
gpAHTLV−1 X-Gly-Leu-Asp-Leu-Leu-Phe-Trp-Glu-Gln-Gly-Gly-Leu-
Cys-Lys-Ala-Leu-Gln-Glu-Gln-Cys-Arg-Phe-Pro-Asn-Y-
Z ここで、Xは、ペプチドのアミノ末端NH2群のHまたは
ペプチドのアミノ末端NH2群に結合した付加アミノ酸の
いずれかであり、該付加アミノ酸は、担体蛋白質又は他
の担体とのペプチドの結合を促進するために選択された
ものである。Yは、存在しないか、または、Cysであ
り、Zは、OHまたはNH2である。
ペプチドgpAHTLV−1は、env遺伝子の領域内にある塩基
対(bp)6342から6413HTLV−1(セイキその他による番
号:米国科学アカデミー会報(1983)80号、3618-3622
頁)を含むHTLV−1のゲノムのヌクレイド(nucleotid
e)配列により符号化されている。XがH、YがCysで、
ZがOHであるペプチドgpAHTLV−1が特に好適である。
gpBHTLV−1 ペプチドgpBHTLV−1は、HTLV−1のゲノムのほぼbp601
8-6086により符号化された外被蛋白質の領域に対応す
る:X-Trp-Thr-His-Cys-Phe-Asp-Pro-Gln-Ile-Gln-Ala-
Ile-Val-Ser-Ser-Pro-Cys-His-Asn-Ile-Leu-y-Zここで
X、YおよびZの定義は、前記の場合と同じである。X
がH、YがCysでZがOHであるペプチドgpBHTLV−1が特
に好適である。
gpCHTLV−1 ペプチドgpCHTLV−1は、HTLV−1のゲノムのほぼbp586
8-5930により符号化された外被蛋白質の領域に対応す
る:X-Tyr-Thr-Cys-Ile-Val-Cys-Ile-Asp-Arg-Ala-Ser-
Leu-Ser-Thr-Trp-His-Val-Leu-Tyr-Pro-Y-Z ここで、X、YおよびZの定義は、前記の場合と同じで
ある。
XがH、YがCysでZがOHであるペプチドgpCHTLV−1が
特に好適である。
gpHHTLV−1 ペプチドgpHHTLV−1は、HTLV−1のゲノムのほぼbp572
7-5798により符号化された外被蛋白質の領域に対応す
る。X-Leu-Asn-Thr-Glu-Pro-Ser-Gln-Leu-Pro-Pro-Thr-
Ala-Pro-Pro-Leu-Leu-Pro-His-Ser-Asn-Leu-Asp-His-Il
e-Y-Z ここで、X、YおよびZの定義は、前記の場合と同じで
ある。
これらのペプチドは、HTLV−1またはHTLV−1を伴う抗
原に対する抗体の検出法において使用することが出来
る。該ペプチドを使用しサンプル中のHTLV−1の特異性
抗体の存在を検出する方法は、好ましくは、サンプル中
に存在するかも知れないHTLV−1に対する抗体とペプチ
ドとの間に免疫複合体が形成され得る様な条件下におい
て、サンプルを少なくとも1個のペプチドと接触させる
ことを含む。HTLV−1に対する抗体が存在することを示
す免疫吻合体が形成されたならば、次に、適当な方法に
より検出し測定する。
かような方法は、就中、ラジオイムノアッセイ(RIA;ra
dioimmunoassays)、エライサ、ウェスタンブロット分
析のような同種及び異種結合免疫学的検定法を含む。さ
らに、新しいペプチドを使用したアッセイプロトコル
は、競合および非競合結合分析の実施を考慮する。
ペプチドは、使用される分析法の種類に従い、標識(信
号発信)されるか、または、標識されない。ペプチドに
結合され得る標識は、技術的に公知のものであり、就
中、酵素、放射線核種、蛍光および色原体物質、補助因
子、ビオチン/アビジン、コロイド金および磁粉を含
む。新しいペプチドの修飾には、公知の手段による担体
蛋白質、またはペプチドまたは公知の保持体への結合
を、例えば、ポリスチレンまたはポリビニール製マイク
ロタイタープレート、ガラス管またはガラス玉およびク
ロマトグラフ用保持体、例えば、紙、セルローズとセル
ローズ派生品およびシリカとの結合を考慮する。
好適な検定技術、特に、患者の血清、血液及び血液派生
物の大規模な臨床スクリーニングには、エライサとウェ
スタンプロット法があり、エライサ試験が特に好まし
い。前記のペプチドを用いたエライサ試験は、他の抗原
の検出に広く用いられている方法、例えば、ヒト細胞誘
導、組み換えDNA誘導または合成抗原蛋白質またはHIV−
1蛋白質を用いるエイズウィルスへの被爆測定試験に基
づいている。これらの検定方法における試薬として使用
するために、本発明によるペプチドは、マイクロタイタ
ーのウェルの内面に好便に貼付けられる。ペプチドは、
マイクロタイタのウェルに直接貼り付けてもよい。しか
し、ペプチドを加える前に前記ウェルをポリリシンで前
処理することにより、ウェルにペプチドを最大に結着出
来ることが判った。さらに、新しいペプチドを、公知の
手段で、BSAのような担体蛋白質に共有的に付着出来、
ウェル被覆用の複合物が得られる。一般的に、前記ペプ
チドは、10-100μg/mlの範囲の濃度で被覆用に使用され
たが、しかし、検定を成功させるには、500μg/mlのペ
プチドが必要とされよう。
次に、サンプルを、ペプチドを塗布したウェルに加え
る。サンプル中にHTLV−1に対する抗体が存在していれ
ば、免疫複合体が形成される。信号発生手段を加えて、
複合体の形成検出を助けるようにしてもよい。検出可能
な信号は、サンプル中にHTLV−1の特異抗体が存在して
いれば発生する。
この発明によるペプチドは、動物及び人の体内にHTLV−
1に対する抗体の生産を誘発するために使用する、ワク
チンを含む組成物に調製することが出来る。かような組
成物の調製のために、gpAHTLV−1、gpBHTLV−1、gpCH
TLV−1、gpHHTLV−1うちの、少なくとも1つのペプチ
ドを免疫的に有効な量を、動物及び人への投与に適し生
理的に摂取可能な担体に添加する。前記のペプチドは、
共有結合的に、ペプチド同志互いに、また他のペプチド
に、蛋白質担体または他の担体に付加出来、リポソーム
または他の小胞に混入出来、または、ワクチン技術にお
いて公知のように、抗原性補強剤または吸着剤と複合化
出来る。二者択一的には、ペプチドは、上記と複合せ
ず、動物及び人への投与に適した通常生活食塩溶液また
は緩衝化合物のような生理的に摂取可能な担体にただ添
加することが出来る。
抗体誘発用の全ての免疫組成物につき、本発明によるペ
プチドの免疫的に有効な量を決定しなければならない。
考慮すべき要素は、天然ペプチドの免疫原性、ペプチド
は抗原性補強剤または担体蛋白質または他の担体と複合
するか或は共有的に付着するのか、組成物の場合の投与
経路、即ち、静脈内、筋肉内、皮下等の投与経路、およ
び投与すべき免疫量の回数が含まれる。かような要素
は、ワクチン技術において公知であり、免疫学者であれ
ば、かような決定は実験を要せずによくなり得よう。
本発明は、以下の実施例をもってさらに説明するが、た
だし、実施例は、発明の範囲を制限するものではない。
実施例1 アプライドバイオシステム社製430A型ペプチド合成装置
を、すべてのペプチドの合成に使用した。各々の合成に
は、p−methylbenzylhydrylamine(p−メチルベンジ
ルヒドロキシルアミン)の固相支持樹脂(Peptides Int
ernational,Louisvile,KY)を使用した。ペプチドは、
アプライドバイオシステム社の430A型ペプチド合成装置
のユーザーマニュアル(1986)に従い、合成した。
合成に使用した全てのアミノ酸は、α−NH2基を保護す
るt−ブチルカルボニル基(t−Boc)を含んでおり、
スイス国のノババイオケム株式会社より入手した。アミ
ノ酸は、反応側鎖群を有し、不必要で好ましくない側鎖
反応を阻止するために追加基を含んでいた。全てのペプ
チドの合成に使用した個別に保護されたアミノ酸を第1
表に記載してある。
個々の合成終了後、10%アニソールと10%硫化ジメチル
を排除剤として組合わせた、無水フッ素酸(HF)を用い
0℃の温度で処理することにより、保護群を合成ペプチ
ドから除去し、ペプチドを固相支持樹脂から開裂した。
開裂後、サンプル中のHFをN2を流して排除し、さらに、
0℃の温度でサンプルを真空にさらし残存HFを除去し
た。トリフルオル酢酸(TFA)で処理し、樹脂からペプ
チドを抽出し、次に、TFAを室温で蒸発させ除去した。T
FAを除去してから、ペプチドを沈殿させ、無水エーテル
で洗浄した。特定の検定に使用する前に、必要に応じ、
ペプチドを逆相高性能液体クロマトグラフ(HPLC)を使
用し純化することが出来る。かような純化に特に適した
カラムは、ペプチド溶離勾配の水(TFA)−アセトニト
リル(TFA)を使用した逆相Vydak C−18カラムである。
第1表 ペプチド合成に使用せるアミノ酸 Boc-Ala-OH Boc-Arg(Tos)-OH Boc-Asn-OH Boc-Asp-(OBzl)-OH Boc-Cys-(pMeOBzl)-Oh Boc-Glu-(OBzl)-OH Boc-Gln-OH Boc-Gly-OH Boc-His(Tos)-OH Boc-Ile-OH・1/2 H2O Boc-Leu-OH・H2O Boc-Lys(2-Cl-Z)-OH (cryst.) Boc-Met-OH Boc-Phe-OH Boc-Pro-OH Boc-Ser(Bzl)-OH・DCHA Boc-Thr(Bzl)-OH Boc-Trp(Formyl)-OH Boc-Tyr(2-Br-Z)-OH Boc-Val-OH ただし、 Tos=トシルまたはp−トルエンスルホン酸 OBzl=ベンジルオキシ pMeOBzl=p−メチルベンジルオキシ 2−Cl−Z=塩化カルボベンゾキシ 2−Br−Z=臭化カルボベンゾキシ である。
実施例2 Gly-Leu-Asp-Leu-Leu-Phe-Trp-Glu-Gln-Gly-Gly-Leu-Cy
s-Lys-Ala-Leu-Gln-Glu-Gln-Cys-Arg-Phe-Pro-Asn-Cys-
OHのアミノ酸配列を有するペプチドgpAHTLV−1を実施
例1に記述のごとく合成し、エライサ試験に使用し、そ
の免疫反応を測定した。
1mg/mlの濃度でポリリシンをマイクロタイタープレート
に加え、30分間培養した。次に、このポリリシンを捨
て、ペプチドgpAHTLV−1を10-100μg/mlの濃度でウェ
ル(穴)に加え被覆した。ペプチドがウェルに結着する
まで十分な時間培養してからペプチド溶液を除去し、ウ
ェルへのペプチドの付着を安定させるためにグルタルア
ルデヒド溶液を15分間加えた。次に、グルタルアルデヒ
ド溶液を除去し、緩衝液でウェルを洗浄し、グルシンと
ウシの血清アルバミン(BSA)の混合物を、ウェル内の
非結着部を遮断しエライサ試験それ自身中の疑性反応を
最小にするために添加した。最終洗浄段階を経て、前記
プレートは使用準備が完了した。この準備の出来たマイ
ロタイタープレートは、ウェルに被覆したペプチドgpAH
TLV−1の抗原活性を低下させることなく数ケ月間保存
することが出来た。
公知のエライザ法の便法を、前記の通り準備したマイク
ロタイタープレートを使用して実施した。ポリオキシエ
チレンソルビタンモノラウレート(Tween 20)を0.05
%、BSAを1%含有する食塩加燐酸緩衝液(PBS)に1:50
の割合で希釈した、各個体から採取した血清サンプル
を、各ウェルに加え、加湿した雰囲気中に37℃の温度で
90分間培養した。次に、プレートから希釈血清サンプル
を除去し、ウェルを、Tween 20を0.05%含むPBSで3回
洗浄した。次に、接合抗ヒトIg抗体を、ウェルに加え、
90分間培養した。接合抗体が、山羊またはウサギの中に
生じ、ヒト(人)の免疫グロプリンIgG、IgMの軽鎖また
はその組合せに対し特異であった。エライサには、Twee
n 20を0.05%、BSAを1%含有しているPBSに使用するた
めに1:500に希釈した(Dakopattsの)アルカリ性フォス
ファターゼ接合抗ヒトIgGをより好ましく使用した。接
合体を、結合ヒト抗体と反応するに十分な時間培養して
から、プレートを前記のように3回洗浄した。抗原とし
て使用したペプチドと反応する、即ち、陽性反応する、
ヒト血清中のHTLV−1に対する抗体を検出するために、
着色生成物を生じさせるために抗ヒトIgに付着されたア
ルカリ性フォスファターゼ酵素により開裂させた、色腹
体基質、アルカリ性フォスファターゼ基質(Sigma Cat.
No.104 tablets)を炭酸ナトリウム/塩化マグネシウム
(MgCl)緩衝液に溶解し1μg/mlの濃度に調節して加え
た。室温で約40分間培養後、抗原と反応する抗体がサン
プル中に存在することを示す陽性反応が認められた。陽
性反応を示す各ウェル中の黄色、オレンジ色から赤みが
かった茶褐色までの色は、分光光度計の読み405nmとし
て反応が数量化された。分光光度計の読みは、背景反応
に対し補正調節された。
実施例3 実施例1に記述のごとく合成したペプチドgpAHTLV−
1、gpBHTLV−1、gpCHTLV−1は、実施例2に記述のエ
ライサ試験と平行して、HTLV−1に対する抗体に陽性な
6つの血清サンプル、HIV−1に対する抗体に陽性な8
つの血清サンプル、HIV−1/HIV−2に対し陰性な10の献
血者血清サンプルにつきエライサ法で検定された。第2
表に示されている様に、HTLVに対し陽性が確認されてい
る6血清サンプルのすべてがペプチドgpAHTLV−1と反
応し、陽性が確認されている6血清サンプルのうちの5
サンプルがgpBHTLV−1と反応し、陽性が確認されてい
る6血清サンプルのうちの5サンプルがgpCHTLV−1と
反応した。表は、また、HIV−1に対し陽性である血清
サンプルおよび陰性である献血者血清サンプルは、ひと
つとして、前記ペプチドと反応しなかったことを示して
いる。
実施例4 Leu-Asn-Thr-Glu-Pro-Ser-Gln-Leu-Pro-Pro-Thr-Ala-Pr
o-Pro-Leu-Leu-Pro-His-Ser-Asn-Leu-Asp-His-Ile-Cys-
OHのアミノ酸配列を有するペプチドgpHHTLV−1を実施
例1に記述のごとく合成し、実施例2に記述のごとく、
エライサ試験に使用し、確認せる日本人のHTLV血清およ
び、米国及び欧州の成人T細胞白血病、熱帯性不全対麻
痺(TSP)患者より採取した血清および脳脊髄液(CSF)
に対する免疫反応性を測定した。第3表に示すように、
全ての血清は、HTLV−1に関し陽性であることが確認さ
れている。
第3表 血清 エライサにおいて陽性 日本のHTLV−1血清 22/32(69%) ATL CSF 1/1 TSP 血清 4/4 TSP CSF 4/4 CSF真陰性細胞 エライサにおいて陽性 28 献血者血清 0/28 30 HIV−1陽性血清 0/30 8 HIV−2陽性血清 0/8 4 移植宿主の血清 0/4 4 白血病患者の血清 0/4 4 EBウィルスIgM陽性血清 0/4 4 リウマチ因子の陽性血清 0/4 8 CSF(無菌髄膜炎) 0/8 実施例5 日本のHTLV−1血清に関する吸収着値を、gpHHTLV−1
を用いエライサ試験、デュポンHTLV−1エライサおよび
ウェスタン法で測定した。血清はすべて、1/50に希釈し
た。結果を第4表に示す。
実施例6 ATLおよびTSPの患者より採取した血清と脳脊髄液(CS
F)に関する吸収値を、血清を1/50に、CSFを1/20に希釈
し、gpHHTLV−1を用い、エライサ検定法で測定した。
結果を第5表に示す。
第5表 血清/CSF gpHHTLV-1 ラエイサ 陰性献血者血清 39511 0.045 39511 0.038 39512 0.015 39512 0.020 39513 0.020 39513 0.023 neg CSF 8 0.033 19 0.039 21 0.056 TSP/ATL血清 TSP-BAR 0.138 TSP-SEPH 0.226 TSP-LER 0.275 TSP-SOR 0.151 ATL-SIE 0.080 ATL-LAUT 0.077 TSP/ATL CSF TSP-BAR 0.275 TSP-SEPH 0.263 TSP-LER 0.369 TSP-SOR 0.418 TSP-SIE 0.027 前記の結果より明らかな通り、HTLV−1のenv遺伝子に
より符号化された免疫的に重要な外被糖蛋白質の領域に
対応する新しい合成ペプチドgpAHTLV−1、gpBHTLV−
1、gpCHTLV−1およびgpHHTLV−1は、HTLV−1に対す
る抗体の存在を検出し選択的に検定するためのユニーク
な試薬を提供する。
フロントページの続き (72)発明者 ヤンション,スチク スウェーデン国、エス‐411 27 エーテ ボリ、フェーレニンシュガータン 33 (72)発明者 ホラール,ペーテル スウェーデン国、エス‐412 66 エーテ ボリ、オランゲリガータン 21ビー (56)参考文献 特開 昭60−28993(JP,A) 特開 昭60−142925(JP,A) 「SCIENCE」270,P.453〜455 (1985)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X-Trp-Thr-His-Cys-Phe-Asp-Pro-Gln-Ile-
    Gln-Ala-Ile-Val-Ser-Ser-Pro-Cys-His-Asn-Ser-Leu-Il
    e-Leu-Y-Z、 の式を有し、Xはペプチドのアミノ末端のNH2基の1個
    のHか、前記ペプチドを担体に結合させるために、前記
    ペプチドの該アミノ末端のNH2基に結合した1アミノ酸
    で、Asp,Glu,Lys,Cys,Tyrまたはそれらの誘導体のいず
    れかであり、Yは欠落しているか、またはCysであり、
    ZはOHかNH2である抗原ペプチド。
  2. 【請求項2】X-Tyr-Thr-Cys-Ile-Val-Cys-Ile-Asp-Arg-
    Ala-Ser-Leu-Ser-Thr-Trp-His-Val-Leu-Tyr-Ser-Pro-Y-
    Z、 の式を有し、Xはペプチドのアミノ末端のNH2基の1個
    のHか、前記ペプチドを担体に結合させるために、前記
    ペプチドの該アミノ末端のNH2基に結合した1アミノ酸
    で、Asp,Glu,Lys,Cys,Tyrまたはそれらの誘導体のいず
    れかであり、Yは欠落しているか、またはCysであり、
    ZはOHかNH2である抗原ペプチド。
  3. 【請求項3】X-Leu-Asn-Thr-Glu-Pro-Ser-Gln-Leu-Pro-
    Pro-Thr-Ala-Pro-Pro-Leu-Leu-Pro-His-Ser-Asn-Leu-As
    p-His-Ile-Y-Z、 の式を有し、Xはペプチドのアミノ末端のNH2基の1個
    のHか、前記ペプチドを担体に結合させるために、前記
    ペプチドの該アミノ末端のNH2基に結合した1アミノ酸
    で、Asp,Glu,Lys,Cys,Tyrまたはそれらの誘導体のいず
    れかであり、Yは欠落しているか、またはCysであり、
    ZはOHかNH2である抗原ペプチド。
  4. 【請求項4】X-Trp-Thr-His-Cys-Phe-Asp-Pro-Gln-Ile-
    Gln-Ala-Ile-Val-Ser-Ser-Pro-Cys-His-Asn-Ser-Leu-Il
    e-Leu-Y-Z、 の式を有し、Xはペプチドのアミノ末端のNH2基の1個
    のHか、前記ペプチドを担体に結合させるために、前記
    ペプチドの該アミノ末端のNH2基に結合した1アミノ酸
    で、Asp,Glu,Lys,Cys,Tyrまたはそれらの誘導体のいず
    れかであり、Yは欠落しているか、またはCysであり、
    ZはOHかNH2である抗原ペプチドと、サンプルを、該サ
    ンプル中にHTLV−1に対する抗体が存在すれば、該抗体
    と前記ペプチドとの間に免疫複合体が形成される条件下
    において接触させ、前記サンプル中のHTLV−1に対する
    抗体の存在を決定するために、前記免疫複合体の形成を
    測定することよりなる、サンプル中のHTLV−1に対する
    抗体を検出する方法。
  5. 【請求項5】X-Tyr-Thr-Cys-Ile-Val-Cys-Ile-Asp-Arg-
    Ala-Ser-Leu-Ser-Thr-Trp-His-Val-Leu-Tyr-Ser-Pro-Y-
    Z、 の式を有し、Xはペプチドのアミノ末端のNH2基の1個
    のHか、前記ペプチドを担体に結合させるために、前記
    ペプチドの該アミノ末端のNH2基に結合した1アミノ酸
    で、Asp,Glu,Lys,Cys,Tyrまたはそれらの誘導体のいず
    れかであり、Yは欠落しているか、またはCysであり、
    ZはOHかNH2である抗原ペプチドと、サンプルを、該サ
    ンプル中にHTLV−1に対する抗体が存在すれば、該抗体
    と前記ペプチドとの間に免疫複合体が形成される条件下
    において接触させ、前記サンプル中のHTLV−1に対する
    抗体の存在を決定するために、前記免疫複合体の形成を
    測定することよりなる、サンプル中のHTLV−1に対する
    抗体を検出する方法。
  6. 【請求項6】X-Leu-Asn-Thr-Glu-Pro-Ser-Gln-Leu-Pro-
    Pro-Thr-Ala-Pro-Pro-Leu-Leu-Pro-His-Ser-Asn-Leu-As
    p-His-Ile-Y-Z、 の式を有し、Xはペプチドのアミノ末端のNH2基の1個
    のHか、前記ペプチドを担体に結合させるために、前記
    ペプチドの該アミノ末端のNH2基に結合した1アミノ酸
    で、Asp,Glu,Lys,Cys,Tyrまたはそれらの誘導体のいず
    れかであり、Yは欠落しているか、またはCysであり、
    ZはOHかNH2である抗原ペプチドと、サンプルを、該サ
    ンプル中にHTLV−1に対する抗体が存在すれば、該抗体
    と前記ペプチドとの間に免疫複合体が形成される条件下
    において接触させ、前記サンプル中のHTLV−1に対する
    抗体の存在を決定するために、前記免疫複合体の形成を
    測定することよりなる、サンプル中のHTLV−1に対する
    抗体を検出する方法。
  7. 【請求項7】X-Trp-Thr-His-Cys-Phe-Asp-Pro-Gln-Ile-
    Gln-Ala-Ile-Val-Ser-Ser-Pro-Cys-His-Asn-Ser-Leu-Il
    e-Leu-Y-Z、 の式を有し、Xはペプチドのアミノ末端のNH2基の1個
    のHか、前記ペプチドを担体に結合させるために、前記
    ペプチドの該アミノ末端のNH2基に結合した1アミノ酸
    で、Asp,Glu,Lys,Cys,Tyrまたはそれらの誘導体のいず
    れかであり、Yは欠落しているか、またはCysであり、
    ZはOHかNH2である抗原ペプチドの免疫的に有効な量
    と、生理的に摂取可能な担体よりなる、HTLV−1感染に
    対する抗体の生産を誘発する組成物。
  8. 【請求項8】X-Tyr-Thr-Cys-Ile-Val-Cys-Ile-Asp-Arg-
    Ala-Ser-Leu-Ser-Thr-Trp-His-Val-Leu-Tyr-Ser-Pro-Y-
    Z、 の式を有し、Xはペプチドのアミノ末端のNH2基の1個
    のHか、前記ペプチドを担体に結合させるために、前記
    ペプチドの該アミノ末端のNH2基に結合した1アミノ酸
    で、Asp,Glu,Lys,Cys,Tyrまたはそれらの誘導体のいず
    れかであり、Yは欠落しているか、またはCysであり、
    ZはOHかNH2である抗原ペプチドの免疫的に有効な量
    と、生理的に摂取可能な担体よりなる、HTLV−1感染に
    対する抗体の生産を誘発する組成物。
  9. 【請求項9】X-Leu-Asn-Thr-Glu-Pro-Ser-Gln-Leu-Pro-
    Pro-Thr-Ala-Pro-Pro-Leu-Leu-Pro-His-Ser-Asn-Leu-As
    p-His-Ile-Y-Z、 の式を有し、Xはペプチドのアミノ末端のNH2基の1個
    のHか、前記ペプチドを担体に結合させるために、前記
    ペプチドの該アミノ末端のNH2基に結合した1アミノ酸
    で、Asp,Glu,Lys,Cys,Tyrまたはそれらの誘導体のいず
    れかであり、Yは欠落しているか、またはCysであり、
    ZはOHかNH2である抗原ペプチドの免疫的に有効な量
    と、生理的に摂取可能な担体よりなる、HTLV−1感染に
    対する抗体の生産を誘発する組成物。
JP1504216A 1988-03-10 1989-03-10 Htlv‐1感染検出用合成ペプチド抗原 Expired - Lifetime JPH0751598B2 (ja)

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