JPS6260977A - 燃料噴射弁構造体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は内燃機関用燃料噴射装置に係シ、特に燃料噴射
弁を支持する燃料噴射弁構造体に関するものである。

〔発明の背景〕

一般に、絞弁の上流に燃料噴射弁を備えた燃料噴射弁構
造体は、特開昭５７−１３７６４７号公報に開示されて
いる。

このような公知の燃料噴射弁構造体は、噴射弁の軸心が
垂直方向で、かつ吸気通路の軸心と一致するように配置
されている。

この理由は、絞弁の上面（エアクリーナ側）に円錐でそ
の直角断面が環状の燃料を噴霧して燃料の偏よυを防止
するためである。もちろん、スプレー状に噴霧するもの
も同様に燃料の偏よりを防止するものである。

ところが、この公知の燃料噴射弁構造体は、燃料噴射弁
と絞弁が垂直方向江上下に重ねられる形となるため、自
動車に装着する場合高さ方向の長さが大きくなシ、自動
車の低背化要求に対して隘路となっていた。

一方、自動車の低背化要求に合致する方法として、特開
昭５８−１０４３５９号公報に見られるように、吸気通
路を略水平に設置することが有効である。

ところが、この燃料噴射弁構造体の場合、燃料噴射弁が
絞弁下流に設ゆられているため、燃料噴射弁へ燃料を供
給する燃料ポンプが高圧仕様でなければならず好ましく
ない問題がある他、燃料噴射弁が上方向（天側）に向け
て開口しているため、燃料が吸気通路の上側内壁に多量
に付着するという問題をも有している。

したがって、吸気通路を略水平に設置する場合もやはり
絞弁の上流に燃料噴射弁を配置するのが好ましいもので
ある。

しかしながら、特開昭５７−１３７６４７号公報にある
ように、吸気通路の軸心と燃料噴射弁の軸心を一致させ
て構成すると、燃料が略水千線を中心にして円錐状に拡
散しながら噴射されるわけであるが、重力の影響によっ
て燃料の噴射軌跡が吸気通路の下側内壁側に曲げられる
という現象がある。

この結果、吸気通路の上側内壁に比べて早期に燃料が下
側内壁に付着して液膜化するため、燃料の微粒化が阻害
されるという問題・がある。

この理由は、燃料噴射弁から噴射される燃料は本来微粒
化されているもので、この微粒化されている燃料は吸気
通路を流れる空気流中に浮遊していれば問題ないわけで
あるが、前述したように重力によって燃料の噴射軌跡が
曲げられるため、吸気通路の下側内壁に衝突する燃料が
多くなるからである。

このだめ、上述したように燃料の微粒化が阻害されるの
で、分配性能の悪化による排気有害成分の増加や運転性
能の悪化を招くという問題が生じた。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、略水平に設置された吸気通路に配置し
た絞弁の上流に燃料噴射弁を設けたものにおいて、燃料
噴射弁から噴射された燃料が吸気通路の下側内壁に付着
する割合を低減して燃料が液膜化するのを防止できる燃
料噴射弁構造体を提供することにある。

〔発明の概要〕

本発明の特徴は、略水平に設置された吸気通路の途中に
絞弁を配置し、との絞弁の上流に吸気通路の中心軸線に
対して上側に燃料噴出孔が位置するように燃料噴射弁を
設置し゛たところＫある〇この構成によれば、吸気通路
の中心軸線より上側に燃料噴射弁から燃料が噴射される
ため、重力によって燃料の噴射軌跡が曲げられても吸気
通路の下側内壁に到達する時間が長くなシ、その間に燃
料粒は空気流によって移送されるので燃料が吸気通路の
下側内壁に付着する割合が低減できるものである。

〔発明の実施例〕

第１図は本発明の一実施例を示す断面図であシ、参照番
号１０は吸気マニホルドであシ、これは各気筒に接続さ
れている。

吸気マニホルドＩＯには燃料噴射弁構造体１２が固定さ
れておシ、この燃料噴射弁構造体１２は絞弁支持体１４
と燃料噴射弁支持体１６よ多構成されている。

そして、絞弁支持体１４と燃料噴射弁支持体１６の間は
熱伝導率が小さいインシュレータ１８が介装されている
。

これらの構成部材には吸気通路２０が内部に形成され、
この吸気通路２０は略水平に延在している。

絞弁支持体重４の吸気通路２０内には、絞弁２４が回転
自在に配置されてお夛、この絞弁２４は吸気通路２０の
下側内壁２６付近においては矢印Ａで示すように吸気マ
ニホルド１０側に向って開くようになっている。

また、燃料噴射弁支持体１６の吸気通路２０内には燃料
噴射弁支持部２８が配置されておシ、この燃料噴射弁支
持部２８は燃料噴射弁支持体１４と一体的に形成されて
いる。

燃料噴射弁支持部２８は支持アーム３０によって支持さ
れてお）、支持アーム３０は燃料噴射弁支持体１４に形
成した吸気通路２０の上側内壁３２から垂直下側に延び
ている。

一方、支持アーム３０とは反対側の吸気通路２０の下側
内壁３４は軸方向断面で見て直線的にエアクリーナ側へ
延びている。

そして、燃料噴射弁支持部２８内には燃料噴射弁３６が
収納されており、この燃料噴射弁３６には支持アーム３
０の内部に形成した燃料通路３８から燃料が供給されて
燃料噴出孔３７から噴射される。

燃料噴射弁支持部２８のエアクリーナ側にはカバー４０
が固定されており、空気の流れを乱さないようにしてい
る。

吸気通路２０と燃料噴射弁３６の位置関係は第１図およ
び第２図から理解されるように、吸気通路２０の中心軸
線Ｏに対して所定距離ｅだけ上側に燃料噴射弁３６の中
心軸線０′が位置するような関係となっておシ、この中
心軸線Ｏ′は燃料噴出孔３７を通っている。

すなわち、燃料噴射弁３６の中心軸線０′は吸気通路２
０の中心軸線に対して垂直方向に所定量ｅだけ偏心し、
水平方向にば偏心していないものである。

そして、燃料噴射弁支持体１６の上側には圧力調整器４
２が固定されておシ、これは燃料噴射弁３６へ供給され
る燃料の圧力を一定に保つ機能を有している。

一方、絞弁支持体１４の下側壁部には冷却水通路４４が
形成されてお）、燃料を加熱するようになっており、か
つ上側内壁４６には負圧信号取り出しボート４８が形成
されている。

以上のような構成において、吸気通路２０に空気が流れ
ると、この空気流量に見合った分だけの燃料が燃料噴射
弁３６の燃料噴出孔３７から噴出される。

そして、本実施例においては燃料噴射弁３６の燃料噴射
孔３７の位置が吸気通路２０の中心軸線０に対して所定
距離ｅだけ上方に位置しているため、燃料噴射弁３６か
ら燃料が噴射されて燃料の噴射軌跡が重力によって曲げ
られても、燃料が吸気通路２０の下側内壁２６に到達す
るまでの時間が長くなりその間に燃料は空気流によって
移送されるので燃料が吸気通路２０の下側内壁２６に付
着する割合が低減できるものである。

このことを第３図で模式的に示している。第３図におい
て、破線で示すものは吸気通路の中心軸線と燃料噴射弁
３６の中心軸ｆｆｓを一致させた場合を示し、実線は本
発明の実施例の場合を示している。

これから理解できるように、燃料噴射弁３６を同時に噴
射させたとすると、燃料が吸気通路２゜の下側内壁２６
に到達するまでの時間は本実施例の場合の方が長くなり
、この間に燃料は空気流によって移送されるので燃料の
壁面付着は少なくな゛るものである。

この場合、吸気通路２０の上側内壁４６に燃料が付着し
やすくなるが、燃料の噴射軌跡が重力によって曲げられ
ること、および燃料が付着しても重力の作用によって滴
下しやすいことなどからそれほど問題とならないもので
ある。

尚、この吸気通路２０の中心軸線０と燃料噴射弁３６の
中心軸線０′の偏心量は、吸気通路２０の仕様、燃料噴
射弁３６の仕様、燃料ポンプの仕様によって異なるので
、最適なものを選択すれば良いものである。

また、本実施例によれば、 （１）絞弁２４の下側内壁２６側の周縁が燃料噴射弁３
６から遠ざかる方向に回転するため、燃料が絞弁２４の
表面に付着するのが少なくなり、燃料の液膜化を少なく
できる。

（２）燃料噴射弁支持部２８と下側内壁３４の間に支持
アーム３０が介在せず、また下側内壁３４がほぼ軸方向
断面からみて直線的に延在しているため、空気流の乱れ
が少なくなシ吸気通路２０の下側内壁２６を流れる燃料
を良好に移送できるので燃料の液膜化を少なくできる。

（３）燃圧調整器４２．負圧信号取り出しボート４８が
吸気通路２０の上側壁の外面に設けられるので、取υ付
は作業性が良い。

という効果を奏することができる。

〔発明の効果〕

以上述べた通り、本発明によれば燃料噴射弁から噴射さ
れた燃料の噴射軌跡が重力で曲げられても吸気通路の下
側内壁に到達する時間が長くなう、この間に燃料は空気
流によって移送されるので、燃料が吸気通路の下側内壁
に付着する割合が減少して燃料の液膜化を防止すること
ができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例になる燃料噴射弁構造体の縦
断面図、第２図は吸気通路と燃料噴射弁の位置関係を示
す図、第３図は燃料の噴射軌跡の挙動を説明する説明図
である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、略水平に設置された吸気通路の途中に回転可能に配
   置された絞弁と、前記吸気通路の途中に配置された燃料
   噴射弁とを備えた燃料噴射弁構造体において、前記吸気
   通路の中心軸線に対して前記燃料噴射弁の燃料噴出孔が
   垂直方向に所定距離だけ上側に位置するように前記燃料
   噴射弁を前記絞弁の上流に配置したことを特徴とする燃
   料噴射弁構造体。 ２、特許請求の範囲第１項において、前記燃料噴出孔は
   前記燃料噴射弁の中心軸線上に位置し、前記燃料噴射弁
   の中心軸線は前記吸気通路の中心軸線を通る垂直線上で
   前記吸気通路の中心軸線に対して所定距離だけ上側で、
   かつ前記吸気通路の中心軸線に平行になるように前記燃
   料噴射弁が配置されたことを特徴とする燃料噴射弁構造
   体。 ３、特許請求の範囲第２項において、前記吸気通路の下
   側内壁側に位置する前記絞弁の周縁が前記燃料噴出孔よ
   り遠ざかる方向に前記絞弁が回転されるようにしたこと
   を特徴とする燃料噴射弁構造体。 ４、特許請求の範囲第２項において、前記燃料噴射弁は
   燃料噴射弁支持部内に収納され、前記燃料噴射弁支持部
   の下側の前記吸気通路の下側内壁はエアクリーナ側に向
   つて略水平に延びていることを特徴とする燃料噴射弁構
   造体。 ５、特許請求の範囲第２項において、燃圧調整器は前記
   吸気通路の上側外壁に固定されていることを特徴とする
   燃料噴射弁構造体。 ６、特許請求の範囲第２項において、負圧信号取り出し
   ボートは前記吸気通路の上側外壁に設けられていること
   を特徴とする燃料噴射弁構造体。