JPS626064A - 鉄骨梁仕口の接触時の梁の引込み方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は鉄骨梁仕口の接触時の梁の引込み方法に関す
る。

「従来の技術」 従来より鉄骨梁に於ける仕口は、第３図に示される如く
、梁１，１゛の取付芯に対し直角にカット８され、スプ
ライスプレート２と、高力ボルト（図示省略）による継
手、又は上記方法と溶接の組み合せによる継手方式が一
般的である。図中３は柱を示す。

そして１通常、梁ｌの取付けは第４図に示す如く、−万
端を仮止め後、他方端を引きよせて取付けるのであるが
、このような継手方式による鉄骨建方に於ける能率低下
要因の一つに、梁の仕口同士が建方において接触（せり
あい）９する場合がある。かかる事態の原因は、第５図
に示される如く、梁仕口を有する鉄骨柱３の形状（重心
位置のずれ等による）倒れや下層部鉄骨の継手部４．４
の溶接による柱間スパンＳの縮み等で建方精度の不良（
柱の倒れ）θが生じることにある。

このように、梁の仕口同士が接触すると、梁１を所定位
置に納めることが不可であり２次記の如き対策がとられ
る。

ｉ）第６図に示す如く、建直しワイヤー５とレバーブロ
ック６を用いる場合で、鉄骨柱３の倒れ方向の反対側へ
、上記ワイヤー５とレバーブロック６等で引っばり、所
定スパンに調整し梁１を取付ける。

ｉｉ　）第７図に示す如く、鉄骨柱側梁１°仕口と相手
側梁１仕口の上部に９反カビ−スフ、７′を溶接し、そ
の間に油圧ジヤツキ１０等を入れ、柱間のスパンを広げ
、梁」を取付ける。

「発明が解決しようとする問題点」 しかるに、ｉ）の手段では、建物外周部の鉄骨柱のよう
に、建直しワイヤーが一方向にしがとれない場合が発生
すると、敷地条件によっては、引っばりワイヤーを取付
不可となるという問題があり、又、ｉｉ）の手段では、
梁仕口芯のずれより。

油圧ジヤツキ１０等により押し付けをする際、芯ずれに
相当する分力が外方向へ発生し、梁１又はジヤツキ１０
が、はねる可能性があり２周囲の作業員は非常に危険な
状態となるという問題がある。

しかして、上述の問題点を生じることなくして鉄骨建方
を完了するべく慎重に作業をとり行なわねばならぬ結果
、１本の梁１を取付けるのに多大（２〜３時間）の時間
を費す事例が数多くあり。

鉄骨建方の工期を守ることすらできず、遅延させる大き
な要因であった。

「問題点を解決するための手段」、「作用」本発明は叙
上の事情に鑑みなされたもので、その要旨とするところ
は、鉄骨梁仕口を梁芯に対しある程度斜めにカントした
形状として接触することなく僅かに噛み合い可能なもの
とし、当該ずれ状態の仕口の側梁外側に両端に係止用フ
ックを付設の小型特殊引込みジヤツキを組付けのうえ、
引込みし、梁芯を一致させるとして、容易、迅速に接触
（せりあい）が修正できて梁及び柱を正規に納め得て、
鉄骨建方能率の向上と安全性の向上を図った点にある。

「実施例」 以下、これを図に基づいて詳細に説明する。

第１図、第２図は本発明に於ける鉄骨梁仕口のカット要
領説明図、芯ずれ仕口の引込み要領説明図である。

第１図に示される如く２本発明にあっては鉄骨梁仕口の
カット１１の形状は、既述の第３図の従来方式と異なり
、梁芯に対して直角とすることなく。

ある程度斜めにとり行ない、この結果、直角の場合では
全く噛み合い不可能な接触でも２図示の如く、端部で僅
かに噛み合うこととなる。

かかる芯ずれ態様で僅かに噛み合っている仕口部に対し
、第２図に示す如く１両端に係止用フック１２ａ、１２
ａを付設の小型特殊引込みジヤツキ１２を側梁１，１°
の外側に組付けて縮動作させると。

仕口１１は芯一致までスライドし、同時に修正を要する
第１図左方の柱３は正規位置（点線表示）に自動的に移
動する。

しかして、仕口部のみを作業場とし、何んらの危険を生
じ゛させることなく接触の修正と柱の正規位置への修正
とを簡易、迅速になし得る。

「発明の効果」 本発明による効果を以下に示す。

ｉ）鉄骨梁同士の接触（せりあい）があっても。

スムーズかつ、短時間に取付けができるため建方能率が
向上する。

ｉｉ）柱の建ち修正用ワイヤー等がなくても、梁を容易
に取付けできるので、鉄骨建方作業が連続的にできるた
め、建方能率が向上する。

ｉｉｉ　）建物外周部で敷地境界近く、また高層部の鉄
骨の場合、外部に柱の建ち修正用ワイヤー等が取れない
ために、梁の取付に労力と時間を費すが９本発明による
と、容易に梁の取付けができる。

ｉｖ）従来の油圧ジヤツキによる方法では１本設梁上に
ジヤツキ用反カビースを溶接するが、不良溶接による鉄
骨母材を損傷することがない。梁芯がずれているために
、ジヤツキ及び取付側梁がはねることがあるが２本発明
は梁を静的に引込むため、安全である。

■）スキップジヨイント工法のように、柱スパンが先行
して固定されている場合は特に本方法は有効である。

ｖｉ）本方法は、簡単な形状のため、適用上の制約がな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明に於ける鉄骨梁仕口のカット要
領説明図、芯ずれ仕口の引込み要領説明図、第３図は従
来に於ける鉄骨梁仕口形状説明図。 第４図は接触態様説明図、第５図は接触要因説明図、第
６図、第７図は従来の接触修正説明図である。 １．１”・・・梁、２・・・スプライスプレート、３・
・・鉄骨柱、４・・・継手部、５・・・ワイヤー、６・
・・レバーブロック、７．７’　・・・反力ピース、８
・・・カット９・・・接触（せりあい）、１０・・・油
圧ジヤツキ、　１１・・・カット、１２・・・小型特殊
引込ジヤツキ、１２ａ・・・係止用フック。 １−−ｓ−Ｊ ヲ≠に／勿

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鉄骨梁仕口を梁芯に対しある程度斜めにカットした形状
   として接触することなく僅かに噛み合い可能なものとし
   、当該ずれ状態の仕口の両梁外側に両端に係止用フック
   を付設の小型特殊引込みジャッキを組付けのうえ、引込
   みし、梁芯を一致させるとしてなることを特徴とする鉄
   骨梁仕口の接触時の梁の引込み方法。