JP4421420B2 - 柱状構造物の構築方法および吊込み治具 - Google Patents

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Description

本願発明は、中空構造を有する鉄筋コンクリート製の柱状構造物を構築する方法および吊込み治具に関するものである。
一般に、鉄筋コンクリート製の橋脚等のように、コンクリートの表面近傍に複数の主鉄筋が配置されてなる柱状構造物においては、例えば「特許文献1」に記載されているように、所定高の施工区間毎に配筋およびコンクリート打設を行うことにより、その構築が行われるようになっている。
また、この「特許文献1」に記載された橋脚のように中空構造を有する鉄筋コンクリート製の柱状構造物においては、その周壁の外周面近傍に配置された複数の主鉄筋(以下「外周側主鉄筋」ともいう)に対して、これらを外周側から囲む複数の帯鉄筋が上下方向に所定間隔をおいて配置されるとともに、その周壁の内周面近傍に配置された複数の主鉄筋(以下「内周側主鉄筋」ともいう)に対して、これらを内周側から囲む複数の帯鉄筋が上下方向に所定間隔をおいて配置された構成となっている。
特開平10−82019号公報
このような中空構造を有する鉄筋コンクリート製の柱状構造物においては、外周側主鉄筋と内周側主鉄筋との間に、周壁に沿って水平方向に延びる複数の配力鉄筋が上下方向に所定間隔をおいて配置された構成となっていることが多いが、このような場合には、施工済みコンクリートの上面に外周側主鉄筋および内周側主鉄筋を配置した後に帯鉄筋および配力鉄筋を配置することとなる。その際、配力鉄筋の配置については、外周側主鉄筋と内周側主鉄筋との間の狭い空間での作業となるため、次のような手順で行うことを余儀なくされている。
すなわち、まず、作業員の背丈分程度の高さ範囲に配置されるべき本数の配力鉄筋を、クレーン等により外周側主鉄筋と内周側主鉄筋との間の空間に吊り込んで施工済みコンクリートの上面に下ろした後、これらを背丈分程度の高さ位置に一旦あずける。そして、ここから配力鉄筋を1本ずつ取り出して最下段の位置に必要本数配置した後、これら配力鉄筋を跨ぐようにして複数の幅止め鉄筋を配置する。これが完了したら、その上の段での配力鉄筋および幅止め鉄筋の配置を行う。以下同様の作業を繰り返して、背丈分程度の高さ範囲での配筋を完了させる。その後、また新たに所定本数の配力鉄筋を上記空間に吊り込んで、背丈分程度の高さ範囲での配筋を繰り返す。
このように、配力鉄筋の配置作業は、外周側主鉄筋と内周側主鉄筋との間の狭い空間での面倒な作業となるため、その作業性が非常に悪いものとなっている、という問題がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、中空構造を有する鉄筋コンクリート製の柱状構造物を構築する工程において、配力鉄筋を配置する際の作業効率を高めることができる柱状構造物の構築方法を提供することを目的とするものである。
本願発明は、所定の吊込み治具を用いることにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る柱状構造物の構築方法は、
中空構造を有する鉄筋コンクリート製の柱状構造物であって、周壁の外周面近傍および内周面近傍に複数の主鉄筋が配置されるとともに、これら外周面近傍に配置された複数の主鉄筋と内周面近傍に配置された複数の主鉄筋との間に上記周壁に沿って水平方向に延びる複数の配力鉄筋が上下方向に所定間隔をおいて配置されてなる柱状構造物を、所定高の施工区間毎に配筋およびコンクリート打設を行うことにより構築する、柱状構造物の構築方法において、
上記柱状構造物における施工済みコンクリートの上面に、上記複数の主鉄筋を配置する工程と、
所定本数の上記配力鉄筋を、施工完了時の配置と略同様の配置で、所定の吊込み治具に取り付ける工程と、
上記所定本数の配力鉄筋が取り付けられた吊込み治具を、上記外周面近傍に配置された複数の主鉄筋と上記内周面近傍に配置された複数の主鉄筋との間に吊り込む工程と、
この吊込みが完了した吊込み治具から上記各配力鉄筋を取り外して所定位置に配置する工程と、を含み、
上記吊込み治具として、水平方向に所定間隔をおいて配置された複数の鉛直鋼材を上下1対の水平鋼材により連結固定してなる鉛直枠と、この鉛直枠と略直交する方向に延びるように配置された状態で、上記各鉛直鋼材に対して上下方向に所定間隔をおいて固定された複数の鉄筋受け材と、を備えてなる治具を用い、
上記各鉄筋受け材として、上記各鉛直鋼材にナットにより締付固定された全ネジボルトを用いる、ことを特徴とするものである。
上記「柱状構造物」は、中空構造を有する鉄筋コンクリート製のものであれば、その具体的な形状は特に限定されるものではなく、例えばその水平断面形状としては、矩形、多角形、円形等が採用可能である。また、この「柱状構造物」の種類は特に限定されるものではなく、例えば、橋梁の橋脚や主塔あるいはタワー等が採用可能である。
上記「複数の配力鉄筋」は、外周面近傍に配置された複数の主鉄筋と内周面近傍に配置された複数の主鉄筋との間において周壁に沿って水平方向に延びるように配置されたものであれば、1列で配置されたものであってもよいし、複数列で配置されたものであってもよく、また、これら各列の、周壁の肉厚方向における具体的な位置は特に限定されるものではない。
上記「所定本数」の具体的な本数は特に限定されるものではなく、例えば、一施工区間分の本数あるいは一施工区間分の本数よりもやや少ない本数等に設定することが可能である。
上記「吊込み治具」は、複数の配力鉄筋を施工完了時の配置と略同様の配置で取付可能な構造を有するものであれば、その具体的な構成は特に限定されるものではない。ここで「施工完了時の配置と略同様の配置」とは、配力鉄筋相互間における上下方向の間隔が施工完了時の間隔と略同じ値に設定されていることを意味するものである。
上記構成に示すように、本願発明に係る柱状構造物の構築方法は、施工済みコンクリートの上面に複数の主鉄筋を配置する一方、所定本数の配力鉄筋を施工完了時の配置と略同様の配置で所定の吊込み治具に取り付けた後、この吊込み治具を外周側主鉄筋と内周側主鉄筋との間に吊り込み、この吊込み治具から各配力鉄筋を取り外して所定位置に配置するようになっているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、吊込み治具を外周側主鉄筋と内周側主鉄筋との間に吊り込んだ時点で、所定本数の配力鉄筋は各々その配置予定位置の近傍に一括して配置されることとなるので、この吊込み治具から各配力鉄筋を取り外して所定位置に配置する作業は、極めて簡単にこれを行うことができる。しかも、この配置作業は、複数箇所において同時に行うことも可能である。
また、これら所定本数の配力鉄筋を吊込み治具に取り付ける作業については、これを柱状構造物付近の地面等において行うことができるので、その取付作業を効率良く行うことができる。
このように本願発明によれば、中空構造を有する鉄筋コンクリート製の柱状構造物を構築する工程において、配力鉄筋を配置する際の作業効率を高めることができる。しかも、吊込み治具は次の施工区間での施工にも転用することができるので、経済性を十分に確保した上で上記作用効果を得ることができる。
上記構成において、吊込み治具に対する各配力鉄筋の取付けを、該吊込み治具を横向きに配置した状態で行うようにすれば、その取付けを組立用足場を用いることなく直接行うことができ、これにより取付作業を一層効率良く行うことができる。
上記「吊込み治具」の具体的な構成が特に限定されないことは上述したとおりであるが、この吊込み治具として、水平方向に所定間隔をおいて配置された複数の鉛直鋼材を上下1対の水平鋼材により連結固定してなる鉛直枠と、この鉛直枠と略直交する方向に延びるように配置された状態で各鉛直鋼材に対して上下方向に所定間隔をおいて固定された複数の鉄筋受け材と、を備えてなる治具を用いるようにすれば、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、上記所定本数の配力鉄筋の各々を、複数の鉛直鋼材において互いに同じ高さ位置に固定された鉄筋受け材に架け渡すことにより、これら各配力鉄筋を所定の高さ位置において水平方向に延びるように位置決めした状態で吊込み治具に取り付けることができる。したがって、各鉛直鋼材における各鉄筋受け材の固定位置を、配力鉄筋の施工完了時における高さ配置に対応した位置に設定しておけば、吊込み治具から各配力鉄筋を取り外して所定位置に配置する作業を容易に行うことができる。また、各配力鉄筋を所定位置に配置した後、この吊込み治具を構成する上下1対の水平鋼材のうち下側に位置する水平鋼材の各鉛直鋼材への連結を解除するようにすれば、各配力鉄筋を跨ぐようにして複数の幅止め鉄筋を配置した場合においても、吊込み治具の撤去を容易に行うことができる。
このような吊込み治具を用いるようにした場合において、その各鉄筋受け材として、各鉛直鋼材にナットにより締付固定された全ネジボルトを用いるようにすれば、各鉄筋受け材を吊込み治具に対して着脱可能な構成とすることができる。したがって、吊込み治具から各配力鉄筋を取り外して所定位置に配置した後、この吊込み治具から各鉄筋受け材を取り外すようにすれば、吊込み治具への各配力鉄筋の取付位置を、高さ方向のみならず周壁の肉厚方向に関しても施工完了時の位置と同じ位置に設定した場合においても、吊込み治具の撤去を、配置済みの配力鉄筋等との干渉を生じさせることなく容易に行うことができる。
また、このように各鉄筋受け材を吊込み治具に対して着脱可能な構成とすることにより、吊込み治具に対して所定本数の配力鉄筋と共に所定本数の帯鉄筋をも取り付けるようにした場合においても、これら配力鉄筋および帯鉄筋を吊込み治具から取り外して所定位置に配置した後、吊込み治具から各鉄筋受け材を取り外すようにすれば、吊込み治具の撤去を行うことが可能となる。そしてこのようにすることにより、配力鉄筋のみならず帯鉄筋の配置についてもその作業効率を高めることができる。なお、外周側主鉄筋を外周側から囲む帯鉄筋は、L字状等に折り曲げられた状態で取り扱われることが多いので、吊込み治具への取付けには適していないことが多いが、内周側主鉄筋を内周側から囲む帯鉄筋は、配力鉄筋と同様の単純な形状のまま取り扱われることが多いので、吊込み治具への取付けに適している。
さらに、上述したように各鉄筋受け材として各鉛直鋼材にナットにより締付固定された全ネジボルトを用いるようにした場合において、各鉛直鋼材の側端面に上下方向に所定間隔をおいて複数の凹溝部を形成しておき、これら各凹溝部に全ネジボルトを挿入した状態でナットによる締付固定を行うようにすれば、各鉄筋受け材の着脱を容易に行うことができる。
ところで、上記「吊込み治具」は、上述したような中空構造を有する鉄筋コンクリート製の柱状構造物を構築する際の配力鉄筋の吊込みに適しているが、これ以外にも、所定間隔をおいて2列で配置された略鉛直方向に延びる複数の鉄筋における上記各列の間に、水平方向に延びる複数の鉄筋を吊り込む場合一般において、これを使用することが可能である。
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る柱状構造物の構築方法の対象となる橋脚20を備えた橋梁10を示す図であって、同図(a)が側面図、同図(b)がそのb方向矢視図である。
同図に示すように、この橋梁10はエクストラドーズド橋であって、その橋脚20は、大口径深礎22の上面から橋桁24まで延びる高さ100m程度の柱状構造物として構築されている。そして、この橋脚20の上端部には、1対の主塔26が橋桁24を挟むようにして構築されており、これら各主塔26と橋桁24との間には複数の斜材28が緊張配置されている。
橋脚20は、断面矩形状の中空構造を有する鉄筋コンクリート製の構造物であって、橋軸と直交する鉛直面内においては12m程度の一定幅で形成されているが、橋軸を含む鉛直面内においては上方へ向けて12mから5mまで徐々に幅が狭まるようにテーパ状に形成されている。
図2は、橋脚20のコンクリート内部における配筋構造を示す、図1(b)のII-II 線断面詳細図であり、図3は、図2のIII-III 線断面詳細図である。
これらの図に示すように、この橋脚20は、1対の鉛直壁部20Aと1対の傾斜壁部20Bとにより上記矩形状の箱形断面を構成している。これら各鉛直壁部20Aおよび各傾斜壁部20Bの幅は、いずれも1.2m程度の値に設定されている。そして、この橋脚20におけるコンクリート32の外周面32aおよび内周面32bの近傍には、複数の主鉄筋34、36が周方向に所定間隔をおいて配置されている。その際、コンクリート32のかぶり厚は150mm程度の値に設定されている。また、各傾斜壁部20Bにおける外周面32aの近傍には、主鉄筋34に対して150mm程度内側に位置するようにして、複数の主鉄筋38が配置されている。
これら3種類の主鉄筋34、36、38は、いずれも長さ6m程度の異形鉄筋で構成されている。その際、主鉄筋34、38としては、大径の異形鉄筋(例えばD51)が用いられており、一方、主鉄筋36としては、やや大径の異形鉄筋(例えばD38)が用いられている。また、主鉄筋34は、150mm程度の比較的狭いピッチで配置されており、一方、主鉄筋36、38は、300mm程度の比較的広いピッチで配置されている。これら主鉄筋34、36、38は、各傾斜壁部20Bにおいては、鉛直方向に対して傾斜壁部20Bの傾斜角度分だけ傾斜した方向に延びるように配置されている。
そして、この橋脚20においては、主鉄筋34を囲むようにして複数の帯鉄筋40が配置されており、また、主鉄筋36の内周側には該主鉄筋36に沿って複数の帯鉄筋42が配置されており、これら帯鉄筋40、42を跨ぐようにして複数の幅止め鉄筋44が配置されている。さらに、各鉛直壁部20Aには、上記複数の帯鉄筋40の150mm程度内側に、該鉛直壁部20Aに沿って水平方向に延びる複数の配力鉄筋46が配置されるとともに、上記複数の帯鉄筋42の150mm程度内側(すなわち外周側)に、該鉛直壁部20Aに沿って水平方向に延びる複数の配力鉄筋48が配置されている。一方、各傾斜壁部20Bには、主鉄筋38の外周側に該主鉄筋38に沿って延びる複数の配力鉄筋52が配置されている。
その際、各帯鉄筋40、42および各配力鉄筋46、48、52は、上下方向に150mm程度のピッチで互いに同じ高さ位置に配置されている。
また、各帯鉄筋42および各配力鉄筋46、48、52は、長短2本の鉄筋が重ね継手により結束された状態で一直線状に延びており、その両端のフックにおいて主鉄筋34および帯鉄筋40に係止されている。
この橋脚20は、所定高(具体的には6m程度)の施工区間(図3において2点鎖線で示す部分)毎に配筋およびコンクリート打設を行うことにより構築されるようになっている。
図4、5および6は、鉛直壁部20Aにおける主鉄筋34、36、帯鉄筋40、42および配力鉄筋46、48の配筋工程を、図2のIII-III 線断面の位置において示す図である。
この配筋工程においては、まず、図4に示すように、施工済みコンクリート32の上面に、複数の主鉄筋34、36を配置する。その際、これら主鉄筋34、36は、施工済みコンクリート32の上面から上方へ突出している主鉄筋34、36に対して、カプラ50を用いて連結する。
次に、鉛直壁部20Aの外周面近傍に配置された主鉄筋(外周側主鉄筋)34に対して、その外周側から一施工区間分の本数の帯鉄筋40を上下方向に150mm程度の間隔をおいて巻き付ける。
一方、一施工区間分の本数の帯鉄筋42および配力鉄筋46、48を、施工完了時の配置(すなわち図3に示す配置)と略同様の配置で、吊込み治具100(これについては後述する)に予め取り付けておく。
その際、各帯鉄筋42については、吊込み時(これについても後述する)に該帯鉄筋42が内周面近傍に配置された複数の主鉄筋(内周側主鉄筋)36と干渉してしまうのを未然に防止するため、施工完了時の配置に対してやや内周寄りの位置において吊込み治具100に取り付けておく。一方、各配力鉄筋46、48については、施工完了時の配置と全く同じ配置で吊込み治具100に取り付けておく。
これら帯鉄筋42および配力鉄筋46、48の取付けは、図5に示すように、橋脚20付近の地面2に吊込み治具100を横向きに配置した状態で行う。その際、吊込み治具100が横向きで水平に配置されるよう、該吊込み治具100の上端部と地面2との間に枕材104を配置するとともに、該吊込み治具100の下端部に着脱式枕材106を取り付けて、この着脱式枕材106を地面2に当接させる。
次に、図4に示すように、一施工区間分の本数の帯鉄筋42および配力鉄筋46、48が取り付けられた吊込み治具100を、外周側主鉄筋34と内周側主鉄筋36との間に吊り込む。
この吊込みは、図5に示すように、横向きに配置された吊込み治具100に対して、その上端部にワイヤ102を巻き付けて、この吊込み治具100を地面2からクレーン等で吊り上げ、施工区間の上方位置から外周側主鉄筋34と内周側主鉄筋36との間における施工済みコンクリート32の上面に当接する位置まで吊り下ろすことによって行う。なお、着脱式枕材106は、吊込み治具100を吊り上げる際に、該吊込み治具100から取り外すようにする。
そして、図6に示すように、この吊込みが完了し、施工済みコンクリート32の上面に載置された吊込み治具100から、各帯鉄筋42および各配力鉄筋46、48を取り外して、所定位置(すなわち図3に示す位置)に配置する。
図7は、吊込み治具100を吊り上げているときの様子を示す、図4のVII 方向矢視図である。
同図に示すように、各配力鉄筋46は、施工完了時よりも全長を短くした状態で吊込み治具100に取り付けておく。すなわち、各配力鉄筋46を構成する2本の鉄筋を施工完了時よりも長い重ね代で結束しておく。そしてこれにより、各配力鉄筋46を傾斜壁部20Bの端部に位置する外周側主鉄筋34および帯鉄筋40と干渉させてしまうことなく、吊込みを行うことができるようにしておく。各配力鉄筋48および各帯鉄筋42についても、各配力鉄筋46と同様、施工完了時よりも全長を短くした状態で吊込み治具100に取り付けておく。
図6に示す鉛直断面内においては、吊込み治具100の吊込みが完了した時点で、すでに、各配力鉄筋46、48は、施工完了時の配置と全く同じ位置に配置され、また、各帯鉄筋42は、施工完了時の配置よりもやや内周寄りの位置ではあるが同じ高さ位置に配置される。
したがって、吊込み完了後、各配力鉄筋46、48については、これを構成する2本の鉄筋の重ね代を短くする方向に移動させて、その両端のフックを傾斜壁部20Bの端部に位置する外周側主鉄筋34および帯鉄筋40に係止することにより配置が完了し、また、各帯鉄筋42については、これを外周側へ移動させて内周側主鉄筋36に当接させるとともに、これを構成する2本の鉄筋の重ね代を短くする方向に移動させて、その両端のフックを傾斜壁部20Bの端部に位置する外周側主鉄筋34および帯鉄筋40に係止することにより配置が完了することとなる。
次に、上記配筋工程において用いられる吊込み治具100の構成について説明する。
図8は、この吊込み治具100を示す側面図であり、図9は、図8のIX-IX 線断面図である。また、図10は、図8のX部詳細図であり、図11は、図9のXI部詳細図である。
これらの図に示すように、この吊込み治具100は、水平方向に所定間隔をおいて配置された4本の鉛直鋼材112を、上下1対の水平鋼材114A、114Bにより、各鉛直鋼材112の上下両端部において連結固定してなる鉛直枠110と、この鉛直枠110と直交する方向に延びるように配置された状態で、各鉛直鋼材112に対して上下方向に所定間隔(具体的には150mm程度の間隔)をおいて固定された複数の鉄筋受け材130、140とを備えた構成となっており、その全高は6.5m程度の値に設定されている。
鉛直枠110は、2重枠構造を有している。すなわち、この鉛直枠110は、各鉛直鋼材112および各水平鋼材114A、114Bが、該鉛直枠110と直交する方向に所定間隔をおいて2組配置された構成となっている。そして、この鉛直枠110は、各組の各鉛直鋼材112が、該鉛直鋼材112の下端部および上下方向中央部において連結材116を介して連結固定されるとともに、各組の水平鋼材114Aが、該水平鋼材114Aの上面を跨ぐように配置された複数の連結材118を介して連結固定されている。
その際、上端部に位置する水平鋼材114Aは、4本の鉛直鋼材112に跨って延びる単一のH形鋼で構成されており、各鉛直鋼材112の上端部にボルト120によって固定されている。一方、下端部に位置する水平鋼材114Bは、各鉛直鋼材112相互間のスパン毎に3つに分割されており、互いに直列で配置されている。これら各水平鋼材114Bは、溝形鋼で構成されており、その両端部において各鉛直鋼材112の下端部にボルト120によって固定されている。
また、各連結材116は、溝形鋼で構成されており、その両端部において各鉛直鋼材112にボルト120によって固定されている。一方、各連結材118は、H形鋼で構成されており、その両端部下面において各水平鋼材114Aにボルト120によって固定されている。
各鉛直鋼材112は、H形鋼112Aの両側面に鋼板112Bが溶接されてなる複合鋼材として構成されている。その際、これら各鋼板112Bは、H形鋼112Aから側方へ張り出すように設けられており、その側端面には、上下方向に所定間隔(具体的には150mm程度の間隔)をおいて複数の凹溝部112aが形成されている。これら各凹溝部112aは、横向きU字状に形成されている。
2重枠構造を有する鉛直枠110のうち、外周側に位置する枠を構成する各鉛直鋼材112に取り付けられる各鉄筋受け材130は、全ネジボルト132と、この全ネジボルト132と螺合する2つのナット134とからなっている。そして、これら各鉄筋受け材130は、1対の鋼板112Bにおける同じ高さ位置に形成された1対の凹溝部112aに全ネジボルト132を挿入した状態で、2つのナット134で1対の鋼板112Bを両側から締め付けることにより鉛直鋼材112に固定されるようになっている。
そして、この鉛直鋼材112に固定された各鉄筋受け材130は、その全ネジボルト132における鉛直鋼材112よりも外周側に位置する部分に配力鉄筋46を載置した状態でこれを支持するようになっている。その際、配力鉄筋46は、鋼板112Bを外周側から締め付けているナット134と全ネジボルト132との角部に押し当てられて位置決めされた状態で、図示しない鉄線等により鉄筋受け材130に固定されるようになっている。
一方、2重枠構造を有する鉛直枠110のうち、内周側に位置する枠を構成する各鉛直鋼材112に取り付けられる各鉄筋受け材140は、全ネジボルト132よりもある程度長い全ネジボルト142と、この全ネジボルト142と螺合する3つのナット144とからなっている。そして、これら各鉄筋受け材140は、1対の鋼板112Bにおける同じ高さ位置に形成された1対の凹溝部112aに全ネジボルト142を挿入した状態で、2つのナット144で1対の鋼板112Bを両側から締め付けることにより鉛直鋼材112に固定されるようになっている。その際、全ネジボルト142は、鉛直鋼材112の内周側に大きく突出するようにして固定され、その先端部近傍には残り1つのナット144が配置されるようになっている。
そして、この鉛直鋼材112に固定された各鉄筋受け材140は、その全ネジボルト142における鉛直鋼材112よりも内周側に位置する部分に配力鉄筋48を載置した状態でこれを支持するようになっている。その際、配力鉄筋48は、鋼板112Bを内側から締め付けているナット144と全ネジボルト142との角部に押し当てられて位置決めされた状態で、図示しない鉄線等により鉄筋受け材140に固定されるようになっている。
全ネジボルト142の内周側の先端部近傍に配置されたナット144は、帯鉄筋42を位置決め固定するためのものであって、帯鉄筋42は、このナット144と全ネジボルト142との角部に押し当てられて位置決めされた状態で、図示しない鉄線等により鉄筋受け材140に固定されるようになっている。そして、このようにナット144を全ネジボルト142における内周側の先端部近傍に配置しておくことにより、鉄筋受け材140に位置決め固定された帯鉄筋42を、施工完了時の位置よりもやや内周側に配置するようになっている。そしてこれにより、吊込み時に、帯鉄筋42が内周側主鉄筋36と干渉してしまうのを未然に防止するようになっている。
吊込み治具100において、その2重枠構造を有する鉛直枠110の枠相互間の間隔は、鉄筋受け材130、140に位置決め固定された配力鉄筋46、48相互の間隔が施工完了時の間隔と等しくなるような値に設定されている。
以上詳述したように、本実施形態に係る柱状構造物の構築方法は、施工済みコンクリート32の上面に複数の主鉄筋34、36を配置する一方、一施工区間分の本数の配力鉄筋46、48を施工完了時の配置と略同様の配置で吊込み治具100に取り付けた後、この吊込み治具100を外周側主鉄筋34と内周側主鉄筋36との間に吊り込み、この吊込み治具100から各配力鉄筋46、48を取り外して所定位置に配置するようになっているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、吊込み治具100を外周側主鉄筋34と内周側主鉄筋36との間に吊り込んだ時点で、一施工区間分の本数の配力鉄筋46、48は各々その配置予定位置の近傍に一括して配置されることとなるので、この吊込み治具100から各配力鉄筋46、48を取り外して所定位置に配置する作業は、極めて簡単にこれを行うことができる。しかも、この配置作業は、複数箇所において同時に行うことも可能である。
また、一施工区間分の本数の配力鉄筋46、48を吊込み治具100に取り付ける作業については、これを橋脚20付近の地面2において行うことができるので、その取付作業を効率良く行うことができる。
このように本実施形態によれば、中空構造を有する鉄筋コンクリート製の橋脚20を構築する工程において、配力鉄筋46、48を配置する際の作業効率を高めることができる。しかも、吊込み治具100は次の施工区間での施工にも転用することができるので、経済性を十分に確保した上で上記作用効果を得ることができる。
また本実施形態においては、吊込み治具100に対する各配力鉄筋46、48の取付けを、該吊込み治具100を横向きに配置した状態で行うようになっているので、その取付けを組立用足場を用いることなく直接行うことができ、これにより取付作業を一層効率良く行うことができる。
さらに本実施形態においては、吊込み治具100として、水平方向に所定間隔をおいて配置された複数の鉛直鋼材112を上下1対の水平鋼材114A、114Bにより連結固定してなる鉛直枠110と、この鉛直枠110と直交する方向に延びるように配置された状態で各鉛直鋼材112に対して上下方向に所定間隔をおいて固定された複数の鉄筋受け材130、140とを備えてなる治具が用いられているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、一施工区間分の本数の配力鉄筋46、48の各々を、複数の鉛直鋼材112において互いに同じ高さ位置に固定された鉄筋受け材130、140に架け渡すことにより、これら各配力鉄筋46、48を所定の高さ位置において水平方向に延びるように位置決めした状態で吊込み治具100に取り付けることができる。その際、各鉛直鋼材112における各鉄筋受け材130、140の固定位置は、配力鉄筋46、48の施工完了時における高さ配置に対応した位置に設定されているので、吊込み治具100から各配力鉄筋46、48を取り外して所定位置に配置する作業を容易に行うことができる。
また、各配力鉄筋46、48を所定位置に配置した後、吊込み治具100を構成する上下1対の水平鋼材114A、114Bのうち下側に位置する水平鋼材114Bの各鉛直鋼材112への連結を解除することにより、各配力鉄筋46、48を跨ぐようにして複数の幅止め鉄筋44が配置されるにもかかわらず、吊込み治具100の撤去を容易に行うことができる。
しかも本実施形態においては、吊込み治具100を構成する各鉄筋受け材130、140として、各鉛直鋼材112にナット134、144により締付固定された全ネジボルト132、142を用いているので、各鉄筋受け材130、140を吊込み治具100に対して着脱可能な構成とすることができる。そしてこれにより、吊込み治具100から各配力鉄筋46、48を取り外して所定位置に配置した後、吊込み治具100から各鉄筋受け材130、140を取り外すようにすれば、本実施形態のように、吊込み治具100への各配力鉄筋46、48の取付位置を、高さ方向のみならず鉛直壁部20Aの肉厚方向に関しても施工完了時の位置と同じ位置に設定した場合においても、吊込み治具100の撤去を、配置済みの配力鉄筋46、48等との干渉を生じさせることなく容易に行うことができる。
また、このように各鉄筋受け材130、140を吊込み治具100に対して着脱可能な構成としておくことにより、本実施形態のように、吊込み治具100に対して一施工区間分の本数の配力鉄筋46、48と共に一施工区間分の本数の帯鉄筋42をも取り付けるようにした場合においても、これら配力鉄筋46、48および帯鉄筋42を吊込み治具100から取り外して所定位置に配置した後、吊込み治具100から各鉄筋受け材130、140を取り外すことにより、吊込み治具100の撤去を行うことが可能となる。そしてこれにより、配力鉄筋46、48のみならず帯鉄筋42の配置についてもその作業効率を高めることができる。
さらに本実施形態においては、各鉛直鋼材112の側端面に上下方向に所定間隔をおいて複数の凹溝部112aを形成するとともに、これら各凹溝部112aに全ネジボルト132、142を挿入した状態でナット134、144による締付固定を行うようになっているので、各鉄筋受け材130、140の着脱を容易に行うことができる。しかも本実施形態においては、各鉛直鋼材112が、H形鋼112Aの両側面に鋼板112Bが溶接されてなる複合鋼材として構成されているので、各凹溝部112aを容易かつ精度良く形成することができる。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
図12および13は、本変形例に係る柱状構造物の構築方法を示す、図4および6と同様の図である。
これらの図に示すように、本変形例においては、配力鉄筋46、48については吊込み治具200で一括して吊り込むが、内周側の帯鉄筋42の配置については、鉛直壁部20Aの内周側に配置された図示しない組立用足場等から行うようになっている。
本変形例において使用される吊込み治具200は、単一枠からなる鉛直枠210に複数の鉄筋受け材230が固定されてなっている。
すなわち、この吊込み治具200は、水平方向に所定間隔をおいて配置された4本の鉛直鋼材212を、上下1対の水平鋼材214A、214Bにより、各鉛直鋼材212の上下両端部において連結固定してなる鉛直枠210と、この鉛直枠210と直交する方向に延びるように配置された状態で、各鉛直鋼材212に対して上下方向に所定間隔(具体的には150mm程度の間隔)をおいて固定された複数の鉄筋受け材230とを備えた構成となっており、その全高は6.5m程度の値に設定されている。
各鉄筋受け材230は、全ネジボルト232と、この全ネジボルト232と螺合する2つのナット234とからなっている。その際、全ネジボルト232の全長は、施工完了時における配力鉄筋46、48相互間の水平距離よりもある程度短い値に設定されている。これら各鉄筋受け材230は、鉛直鋼材212に全ネジボルト232を挿通した状態で、鉛直鋼材212を2つのナット234で両側から締め付けることにより、鉛直鋼材212に固定されるようになっている。
そして、この鉛直鋼材212に固定された各鉄筋受け材230は、その全ネジボルト232における鉛直鋼材212よりも外周側に位置する部分に配力鉄筋46を載置するとともに内周側に位置する部分に配力鉄筋48を載置した状態で、これらを支持するようになっている。その際、これら配力鉄筋46、48は、各ナット234と全ネジボルト232との角部に押し当てられて位置決めされた状態で、図示しない鉄線等により鉄筋受け材230に固定されるようになっている。
次に、本変形例に係る柱状構造物の構築方法において、配力鉄筋46、48を配置する工程について説明する。
本変形例においても、一施工区間分の本数の配力鉄筋46、48が取り付けられた吊込み治具200を、帯鉄筋40が配置された外周側主鉄筋34と帯鉄筋42が配置された内周側主鉄筋36との間に吊り込む。
この吊込みは、図12に示すように、吊込み治具200の上端部にワイヤ202を巻き付けて、この吊込み治具200をクレーン等で吊り上げ、施工区間の上方位置から外周側主鉄筋34と内周側主鉄筋36との間における施工済みコンクリート32の上面に当接する位置まで吊り下ろすことによって行う。
そして、図13に示すように、この吊込みが完了し、施工済みコンクリート32の上面に載置された吊込み治具200から、各配力鉄筋46、48を取り外して、所定位置(すなわち図3に示す位置)に配置する。その際、外周側の各配力鉄筋46については、これを外周側へ所定量移動させるとともに、これを構成する2本の鉄筋の重ね代を短くする方向に移動させて、その両端のフックを傾斜壁部20Bの端部に位置する外周側主鉄筋34および帯鉄筋40に係止することにより配置が完了し、一方、内周側の各配力鉄筋46については、これを内周側へ所定量移動させるとともに、これを構成する2本の鉄筋の重ね代を短くする方向に移動させて、その両端のフックを傾斜壁部20Bの端部に位置する外周側主鉄筋34および帯鉄筋40に係止することにより配置が完了する。
このように一施工区間分の本数の配力鉄筋46、48を各々所定位置に配置した後、吊込み治具200を構成する上下1対の水平鋼材214A、214Bのうち下側に位置する水平鋼材214Bの各鉛直鋼材212への連結を解除した後、吊込み治具200を吊り上げてこれを撤去する。その際、各全ネジボルト232は、その全長が施工完了時における配力鉄筋46、48相互間の水平距離よりもある程度短い値に設定されているので、これら全ネジボルト232を鉛直鋼材212に固定したままの状態でも、吊込み治具200の撤去を容易に行うことができる。
このように本変形例に係る吊込み治具200を用いて配力鉄筋46、48を配置することにより、吊込み治具200の構成を簡素化することができるとともに、配力鉄筋46、48の配置を効率良く行うことができる。
なお、上記実施形態においては、一施工区間分の本数の帯鉄筋40の配置が完了した後に、吊込み治具100の吊込みを行うものとして説明したが、これら帯鉄筋40を配置する作業と並行して吊込み治具100の吊込みを行うことも可能である。また、上記変形例においては、一施工区間分の本数の帯鉄筋40、42の配置が完了した後に、吊込み治具200の吊込みを行うものとして説明したが、これら帯鉄筋40、42を配置する作業と並行して吊込み治具200の吊込みを行うようにすることも可能である。
ところで、上記実施形態および変形例において使用した吊込み治具100、200は、上記実施形態および変形例のように中空構造を有する鉄筋コンクリート製の橋脚20を構築する際の配力鉄筋46、48等の吊込みに適しているが、これ以外にも、所定間隔をおいて2列で配置された略鉛直方向に延びる複数の鉄筋における上記各列の間に、水平方向に延びる複数の鉄筋を吊り込む場合一般において、これら吊込み治具100、200を使用することが可能である。
本願発明の一実施形態に係る柱状構造物の構築方法の対象となる橋脚を備えた橋梁を示す図であって、同図(a)は側面図、同図(b)はそのb方向矢視図 上記橋脚のコンクリート内部における配筋構造を示す、図1(b)のII-II 線断面詳細図 図2のIII-III 線断面詳細図 上記橋脚の鉛直壁部における主鉄筋、帯鉄筋および配力鉄筋の配筋工程を、図2のIII-III 線断面の位置において示す図(その1) 上記配筋工程を示す、図4と同様の工程図(その2) 上記配筋工程を示す、図4と同様の工程図(その3) 図4のVII 方向矢視図 上記配筋工程において用いられる吊込み治具を示す側面図 図8のIX-IX 線断面図 図8のX部詳細図 図9のXI部詳細図 上記実施形態の変形例を示す、図4と同様の図 上記変形例を示す、図6と同様の図
符号の説明
2 地面
10 橋梁
20 橋脚
20A 鉛直壁部
20B 傾斜壁部
22 大口径深礎
24 橋桁
26 主塔
28 斜材
32 コンクリート
32a 外周面
32b 内周面
34、36、38 主鉄筋
40、42 帯鉄筋
44 幅止め鉄筋
46、48、52 配力鉄筋
50 カプラ
100、200 吊込み治具
102、202 ワイヤ
104 枕材
106 着脱式枕材
110、210 鉛直枠
112、212 鉛直鋼材
112A H形鋼
112B 鋼板
112a 凹溝部
114A、114B、214A、214B 水平鋼材
116、118 連結材
120 ボルト
130、140、230 鉄筋受け材
132、142、232 全ネジボルト
134、144、234 ナット

Claims (5)

  1. 中空構造を有する鉄筋コンクリート製の柱状構造物であって、周壁の外周面近傍および内周面近傍に複数の主鉄筋が配置されるとともに、これら外周面近傍に配置された複数の主鉄筋と内周面近傍に配置された複数の主鉄筋との間に上記周壁に沿って水平方向に延びる複数の配力鉄筋が上下方向に所定間隔をおいて配置されてなる柱状構造物を、所定高の施工区間毎に配筋およびコンクリート打設を行うことにより構築する、柱状構造物の構築方法において、
    上記柱状構造物における施工済みコンクリートの上面に、上記複数の主鉄筋を配置する工程と、
    所定本数の上記配力鉄筋を、施工完了時の配置と略同様の配置で、所定の吊込み治具に取り付ける工程と、
    上記所定本数の配力鉄筋が取り付けられた吊込み治具を、上記外周面近傍に配置された複数の主鉄筋と上記内周面近傍に配置された複数の主鉄筋との間に吊り込む工程と、
    この吊込みが完了した吊込み治具から上記各配力鉄筋を取り外して所定位置に配置する工程と、を含み、
    上記吊込み治具として、水平方向に所定間隔をおいて配置された複数の鉛直鋼材を上下1対の水平鋼材により連結固定してなる鉛直枠と、この鉛直枠と略直交する方向に延びるように配置された状態で、上記各鉛直鋼材に対して上下方向に所定間隔をおいて固定された複数の鉄筋受け材と、を備えてなる治具を用い、
    上記各鉄筋受け材として、上記各鉛直鋼材にナットにより締付固定された全ネジボルトを用いる、ことを特徴とする柱状構造物の構築方法。
  2. 上記吊込み治具に対する上記各配力鉄筋の取付けを、上記各全ネジボルトが略鉛直方向に延びるように該吊込み治具を横向きに配置した状態で行う、ことを特徴とする請求項1記載の柱状構造物の構築方法。
  3. 上記各鉛直鋼材の側端面に、上下方向に所定間隔をおいて複数の凹溝部を形成しておき、これら各凹溝部に上記全ネジボルトを挿入した状態で上記ナットによる締付固定を行う、ことを特徴とする請求項1または2記載の柱状構造物の構築方法。
  4. 所定間隔をおいて2列で配置された略鉛直方向に延びる複数の鉄筋における上記各列の間に、水平方向に延びる複数の鉄筋を吊り込むための吊込み治具であって、
    水平方向に所定間隔をおいて配置された複数の鉛直鋼材を上下1対の水平鋼材により連結固定してなる鉛直枠と、この鉛直枠と略直交する方向に延びるように配置された状態で、上記各鉛直鋼材に対して上下方向に所定間隔をおいて固定された複数の鉄筋受け材と、を備え
    上記各鉄筋受け材が、全ネジボルトと、この全ネジボルトを上記各鉛直鋼材に締付固定するための1対のナットとを備えている、ことを特徴とする吊込み治具。
  5. 上記各鉛直鋼材の側端面に、上記各鉄筋受け材の全ネジボルトを挿入するための複数の凹溝部が、上下方向に所定間隔をおいて形成されている、ことを特徴とする請求項4記載の吊込み治具。
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