JP4372642B2 - 柱状構造物の構築方法 - Google Patents

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Description

本願発明は、鉄筋コンクリート製の柱状構造物を構築する方法に関するものである。
一般に、鉄筋コンクリート製の橋脚等のように、コンクリートの表面近傍に複数の主鉄筋が配置されてなる柱状構造物においては、例えば「特許文献1」に記載されているように、所定高の施工区間毎に配筋およびコンクリート打設を行うことにより、その構築が行われるようになっている。
従来、このような構築方法において施工済みコンクリートの上面に複数の主鉄筋を配置する際には、その周囲に設置された足場から複数の鉄筋支持材を水平方向に突出させて、これら各鉄筋支持材に対して各主鉄筋の上端部を固定するようになっている。そして、これら複数の主鉄筋に対して帯鉄筋等を配置した後、型枠を設置してコンクリートを打設するようになっている。
特開平10−82019号公報
しかしながら、上記従来の構築方法においては、型枠を設置する際、鉄筋支持材が邪魔になるので、これを一旦外す必要がある。しかも、この型枠設置後には、再び鉄筋支持材を設けて主鉄筋の上端部を固定し、その位置調整を行う必要がある。また、帯鉄筋等を配置する際にも、鉄筋支持材が邪魔になってしまう場合がある。このため非常に作業性が悪い、という問題がある。
これに対し、施工済みコンクリートの上面に埋込み用の組立鋼材を設置し、この組立鋼材を利用して各主鉄筋の上端部を固定するようにすれば、鉄筋支持材の脱着に伴う作業性の悪さを改善することができる。しかしながら、このような構築方法を採用した場合には、コンクリートの打設により組立鋼材が埋め込まれてしまうので、これを転用することができず、このため施工に多くの費用が掛かってしまう、という問題がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、鉄筋コンクリート製の柱状構造物を構築する方法において、施工効率を高めることができるとともに施工費用を安価に抑えることができる柱状構造物の構築方法を提供することを目的とするものである。
本願発明は、所定本数の主鉄筋を先行配置するとともに、これらを利用して所定形状の水平枠材を設置し、この水平枠材をガイド部材として残りの主鉄筋の配置を行う構成とすることにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る柱状構造物の構築方法は、
コンクリートの表面近傍に複数の主鉄筋が配置されてなる鉄筋コンクリート製の柱状構造物を、所定高の施工区間毎に配筋およびコンクリート打設を行うことにより構築する、柱状構造物の構築方法において、
上記柱状構造物における施工済みコンクリートの上面に、上記複数の主鉄筋のうち所定本数の主鉄筋を先行して配置するとともに、これら先行配置された各主鉄筋の上端部に、所定の受け台を取り付ける工程と、
これら複数の受け台に、所定形状の水平枠材を設置するとともに、この水平枠材に、上記先行配置された各主鉄筋を仮止め固定する工程と、
上記施工済みコンクリートの上面と上記水平枠材との間に、複数組のブレース材を配置するとともに、これら各組のブレース材の長さ調整を行うことにより、上記水平枠材の位置決め調整を行う工程と、
この位置決め調整が行われた水平枠材をガイド部材として、上記施工済みコンクリートの上面に、上記複数の主鉄筋のうち上記先行配置された主鉄筋以外の主鉄筋を配置する工程と、を含むことを特徴とするものである。
上記「柱状構造物」は、鉄筋コンクリート製のものであれば、その具体的な形状は特に限定されるものではなく、例えばその水平断面形状としては、矩形、多角形、円形等が採用可能である。また、この「柱状構造物」は、中空構造を有するものであってもよいし、中実構造を有するものであってもよい。さらに、この「柱状構造物」の種類は特に限定されるものではなく、例えば、橋梁の橋脚や主塔あるいはタワー等が採用可能である。
上記「所定本数の主鉄筋」として、上記「複数の主鉄筋」の中から、どの主鉄筋を何本選択するかということに関しては、これら「所定本数の主鉄筋」の上端部に取り付けられた受け台を介して水平枠材を支持し得る範囲内であれば、特に限定されるものではない。
上記各「受け台」は、水平枠材を支持し得るように構成されたものであれば、その形状や大きさや材質等の具体的な構成は特に限定されるものではない。また、これら各「受け台」を「先行配置された各主鉄筋の上端部」に取り付ける際の具体的な態様としては、現に先行配置された状態にある各主鉄筋の上端部に取り付けるようにしてもよいし、先行配置される前の各主鉄筋の上端部に予め取り付けておくようにしてもよく、要するに水平枠材を設置する際に各受け台が各主鉄筋の上端部に取り付けられた状態となっていればよい。
上記「水平枠材」は、単一部材で構成されたものであってもよいし、複数の部材を組み立てることにより構成されたものであってもよい。また、この「水平枠材」の形状は、複数の主鉄筋を配置する際のガイド部材として機能し得るものであれば、特定の形状に限定されるものではない。さらに、この「水平枠材」は、その内周側において複数の主鉄筋をガイドするように構成されたものであってもよいし、その外周側において複数の主鉄筋をガイドするように構成されたものであってもよいし、内周側および外周側の双方において複数の主鉄筋をガイドするように構成されたものであってもよい。また、この「水平枠材」は、一重枠として構成されたものであってもよいし、多重枠として構成されたものであってもよい。
上記「複数組のブレース材」は、各組のブレース材の長さ調整を行うことにより水平枠材の位置決め調整を行い得るように構成されたものであれば、その組数や配置等の具体的な構成は特に限定されるものではない。また、これら各組のブレース材の長さ調整を行う際の具体的な方法は特に限定されるものではなく、例えばターンバックルやレバーブロック等を用いて行うことが可能である。
上記構成に示すように、本願発明に係る柱状構造物の構築方法は、施工済みコンクリートの上面に所定本数の主鉄筋を先行配置するとともに、これら各主鉄筋の上端部に受け台を取り付け、これら複数の受け台に水平枠材を設置した後、この水平枠材に上記先行配置された主鉄筋の各々を仮止め固定し、その後、施工済みコンクリートの上面と水平枠材との間に複数組のブレース材を配置して、これら各組のブレース材の長さ調整を行うことにより水平枠材の位置決め調整を行い、この水平枠材をガイド部材として残りの主鉄筋を配置するようになっているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、上記従来の構築方法のように鉄筋支持材を足場から突出配置することを必要としないので、主鉄筋を配置した後に行われる帯鉄筋等の配置や型枠の設置を容易に行うことができ、これにより作業性を向上させることができる。しかも、水平枠材および各受け台は、次の施工区間での施工にも転用することができるので、施工済みコンクリートの上面に埋込み用の組立鋼材を設置するようにした場合に比して、施工費用を大幅に削減することができる。
このように本願発明によれば、鉄筋コンクリート製の柱状構造物を構築する方法において、施工効率を高めることができるとともに施工費用を安価に抑えることができる。
上記構成において、水平枠材の周面に、上記複数の主鉄筋を位置決めするための複数の位置決め用凹部を、該水平枠材の周方向に所定間隔をおいて形成しておくようにすれば、水平枠材のガイド部材としての機能を高めることができ、これにより施工効率を一層高めることができる。
また上記構成において、水平枠材として複数の鋼材を組み立ててなる組立鋼材を用いるようにすれば、水平枠材の形状を適宜変更することが容易に可能となる。したがって、高さ位置によって水平断面形状が変化するような柱状構造物を構築する場合においても、水平枠材の転用を容易に行うことができる。
この場合において、組立鋼材を構成する各鋼材として、形鋼に鋼板が溶接されてなる複合鋼材を用いるとともに、その鋼板に対して上記複数の位置決め用凹部の形成を行うようにすれば、組立鋼材の強度を十分に確保した上で位置決め用凹部の形成を容易に行うことができる。
またこの場合において、組立鋼材の所定位置に、所定個数の位置決め用凹部が形成された可動鋼材を取り付けておくようにすれば、高さ位置によって水平断面形状が変化するような柱状構造物を構築する場合においても、施工区間の移動に従って可動鋼材を順次移動させることにより、組立鋼材を構成する各鋼材に形成された複数の位置決め用凹部の位置にかかわらず、所定本数の主鉄筋については、その上端部の水平枠材への取付位置を、可動鋼材に形成された位置決め用凹部によって所期の位置に設定することができる。
上記構成において、各受け台として、各主鉄筋と係合するためのU字状凹部を有する部材を用いるようにすれば、各主鉄筋に対する各受け台の取付けを容易に行うことができる。
また上記構成において、各主鉄筋として外周面にネジ部が形成された異形鉄筋を用いるとともに、先行配置される各主鉄筋に1対のロックナットを予め装着しておき、これら1対のロックナットで受け台を挟み込むことにより各主鉄筋に対する受け台の取付けを行うようにすれば、受け台の着脱を容易に行うことができ、これにより施工効率を一層高めることができるとともに各受け台の転用を容易化することができる。
さらに上記構成において、各組のブレース材として、複数の鋼材を継ぎ足すことにより構成された連結式ブレース材を用いるようにすれば、コンクリート打設を行ったときに施工済みコンクリートの上面から上方へ突出している鋼材を外して、その転用を図ることができる。
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る柱状構造物の構築方法の対象となる橋脚20を備えた橋梁10を示す図であって、同図(a)が側面図、同図(b)がそのb方向矢視図である。
同図に示すように、この橋梁10はエクストラドーズド橋であって、その橋脚20は、大口径深礎22の上面から橋桁24まで延びる高さ100m程度の柱状構造物として構築されている。そして、この橋脚20の上端部には、1対の主塔26が橋桁24を挟むようにして構築されており、これら各主塔26と橋桁24との間には複数の斜材28が緊張配置されている。
橋脚20は、断面矩形状の中空構造を有する鉄筋コンクリート製の構造物であって、橋軸と直交する鉛直面内においては12m程度の一定幅で形成されているが、橋軸を含む鉛直面内においては上方へ向けて12mから5mまで徐々に幅が狭まるようにテーパ状に形成されている。
図2は、橋脚20のコンクリート内部における配筋構造を示す、図1(b)のII-II 線断面詳細図である。
同図に示すように、この橋脚20は、1対の鉛直壁部20Aと1対の傾斜壁部20Bとにより上記矩形状の箱形断面を構成している。これら各鉛直壁部20Aおよび各傾斜壁部20Bの幅は、いずれも1.2m程度の値に設定されている。そして、この橋脚20におけるコンクリート32の外周面32aおよび内周面32bの近傍には、複数の主鉄筋34、36が周方向に所定間隔をおいて配置されている。その際、コンクリート32のかぶり厚は150mm程度の値に設定されている。また、各傾斜壁部20Bにおける外周面32aの近傍には、主鉄筋34に対して150mm程度内側に位置するようにして、複数の主鉄筋38が配置されている。
これら3種類の主鉄筋34、36、38は、いずれも長さ12m程度の異形鉄筋で構成されており、その外周面にはネジ部34a、36a、38a(図19参照)が形成されている。その際、主鉄筋34、38としては、大径の異形鉄筋(例えばD51)が用いられており、一方、主鉄筋36としては、やや大径の異形鉄筋(例えばD38)が用いられている。また、主鉄筋34は、150mm程度の比較的狭いピッチで配置されており、一方、主鉄筋36、38は、300mm程度の比較的広いピッチで配置されている。
そして、この橋脚20においては、主鉄筋34を囲むようにして複数の帯鉄筋40が配置されており、また、主鉄筋36の内周側には該主鉄筋36に沿って複数の帯鉄筋42が配置されており、さらに、これら帯鉄筋40、42を跨ぐようにして複数の幅止め鉄筋44が配置されるとともに、これら帯鉄筋40、42に沿って配力鉄筋46が配置されている。
この橋脚20は、所定高(具体的には6m程度)の施工区間毎に配筋およびコンクリート打設を行うことにより構築されるようになっている。
次に、本実施形態に係る柱状構造物の構築方法の概要について説明する。
図3〜10は、橋脚20の略中央に位置する一施工区間における施工手順を、図2のIII-III 線断面図として示す工程図である。
図3において2点鎖線で示す部分が対象となる施工区間を示している。
まず、同図に示すように、橋脚20における施工済みコンクリート32の上面に、上記複数の主鉄筋34、36、38のうち所定本数の主鉄筋34、36を先行して配置するとともに、これら先行配置された各主鉄筋34、36の上端部に、所定の受け台100を取り付ける。
その際、上記所定本数の主鉄筋34、36として、各鉛直壁部20Aおよび各傾斜壁部20Bの略中央ならびに各傾斜壁部20Bにおける各鉛直壁部20Aとのコーナ部近傍に位置する8本の主鉄筋34と、各鉛直壁部20Aおよび各傾斜壁部20Bの略中央に位置する4本の主鉄筋36とを選択する。また、先行配置される主鉄筋34、36は、施工済みコンクリート32の上面から上方へ突出している主鉄筋34、36に対して、カプラ50を用いて連結する。
なお、同図においては、説明の都合上、主鉄筋34の本数を半分程度に減らして示しており、また、主鉄筋36については、各鉛直壁部20Aに先行配置される2本の主鉄筋36のみを示しており、さらに、主鉄筋38については、その記載を省略している。これらの点に関しては、図4〜10においても同様である。
次に、図4に示すように、これら8本の主鉄筋34および4本の主鉄筋36の上端部に取り付けられた12個の受け台100に、所定形状の水平枠材200を設置するとともに、この水平枠材200に、上記先行配置された各主鉄筋34、36を仮止め固定する。
次に、図5に示すように、施工済みコンクリート32の上面と水平枠材200との間に、複数組のブレース材300を配置するとともに、これら各組のブレース材300の長さ調整を行うことにより、水平枠材200の位置決め調整を行う。その際、各組のブレース材300として、複数の鋼材302を継ぎ足すことにより構成された連結式ブレース材を用い、その上端部にターンバックル304を介在させて長さ調整を行うようにする。
なお、同図においては、説明の都合上、傾斜壁部20Bに配置される1組のブレース材300のみを示しているが、実際には、各鉛直壁部20Aにも1組のブレース材300が配置される。この点に関しては、図6〜10においても同様である。
次に、図6に示すように、この位置決め調整が行われた水平枠材200をガイド部材として、施工済みコンクリート32の上面に、先行配置された8本の主鉄筋34および4本の主鉄筋36以外の主鉄筋34、36、38を配置する。これら主鉄筋34、36、38の配置も、施工済みコンクリート32の上面から上方へ突出している主鉄筋34、36、38に対して、カプラ50を用いて連結する。
そしてこの段階で、再度、水平枠材200の位置確認およびその調整を行う。
次に、図7に示すように、複数の帯鉄筋42を配置するとともに、図示しない複数の幅止め鉄筋の配置を行い、一施工区間分の配筋を完了させる。
次に、図8に示すように、施工済みコンクリート32の外周面32aおよび内周面32bに型枠400を設置する。
次に、図9に示すように、型枠400内にコンクリートを打設する。このとき、各主鉄筋34、36、38は、その略下半部が打設されたコンクリート32内に埋設され、また、各組のブレース材300も、その略下半部がコンクリート32内に埋設されることとなる。
次に、図10に示すように、型枠400を撤去するとともに、水平枠材200および各受け台100を撤去する。その際、各組のブレース材300において、コンクリート32内に埋設されなかった鋼材302およびターンバックル304も撤去する。
そして、次の施工区間(同図において2点鎖線で示す部分)における配筋およびコンクリート打設は、打設されたコンクリート32の上面から上方へ突出している複数の主鉄筋34、36、38を用いて行い、その次の施工区間における配筋およびコンクリート打設は、図3〜10に示す手順で行う。
次に、本実施形態に係る柱状構造物の構築方法の詳細について説明する。
図11は、図4の施工段階を示す平面図であり、図12は、図11のXII 部詳細図であり、図13は、図12のXIII部詳細図である。また、図14は、先行配置された主鉄筋34、36の上端部に水平枠材200を取り付ける際の様子を示す、図4のXIV 部詳細図である。
図11に示すように、水平枠材200は、外枠202と内枠204と1対の付加枠206とが、4箇所において角形鋼管208を介して連結されてなる多重枠として構成されている。
外枠202は、複数の主鉄筋34の配置形状に沿って形成された矩形枠として構成されており、これら主鉄筋34を外周側から位置決めするようになっている。これを実現するため、この外枠202の内周面には、複数の主鉄筋34を位置決めするための複数の位置決め用凹部202aが、該外枠202の周方向に150mm程度の間隔をおいて形成されている。
この外枠202は、2本の鋼材210と2本の鋼材212とを組み立ててなる組立鋼材で構成されている。その際、これら鋼材210、212の組立ては、鉛直壁部20Aに位置する2本の鋼材210を、傾斜壁部20Bに位置する2本の鋼材212の上になるように配置した状態で、図示しないクランプを介して連結固定することにより行われている。
鉛直壁部20Aに位置する各鋼材210は、H形鋼210Aの下面に鋼板210Bが溶接されてなる複合鋼材として構成されており、また、傾斜壁部20Bに位置する各鋼材212は、H形鋼212Aの下面に鋼板212Bが溶接されてなる複合鋼材として構成されている。その際、鉛直壁部20Aに位置する各鋼材210においては、そのH形鋼210Aの上面の両端部に可動鋼材216(これについては後述する)が取り付けられている。そして、この外枠202においては、鋼板210B、212Bおよび可動鋼材216の端面に上記複数の位置決め用凹部202aが形成されている。
なお、この外枠202の各鋼材210、212の上面には、水平枠材200を吊り下げるための孔開きブラケット230が1対ずつ溶接されている。
内枠204は、複数の主鉄筋36の配置形状に沿って形成された矩形枠として構成されており、これら主鉄筋36を内周側から位置決めするようになっている。これを実現するため、この内枠204の外周面には、複数の主鉄筋36を位置決めするための複数の位置決め用凹部204aが、該内枠204の周方向に300mm程度の間隔をおいて形成されている。
この内枠204は、2本の鋼材218と2本の鋼材220とを組み立ててなる組立鋼材で構成されている。その際、これら鋼材218、220の組立ては、鉛直壁部20Aに位置する2本の鋼材218を、傾斜壁部20Bに位置する2本の鋼材220の下になるように配置した状態で、図示しないクランプを介して連結固定することにより行われている。これら各鋼材218、220は、いずれも山形鋼で構成されている。
各付加枠206は、1本の山形鋼で構成されており、直線状に配置される複数の主鉄筋38を内周側から位置決めするようになっている。これを実現するため、この付加枠206の外周側の端面には、複数の主鉄筋38を位置決めするための複数の位置決め用凹部206aが300mm程度の間隔をおいて形成されている。
図12に示すように、外枠202の鋼材210に取り付けられた可動鋼材216は、該鋼材210に沿って延びる山形鋼216Aの両端部に小型の山形鋼216Bが溶接されてなり、これら1対の山形鋼216Bの部分において、図示しないクランプを介して鋼材210のH形鋼210Aに固定されている。そして、この可動鋼材216を鋼材210に沿って移動させることにより、複数の位置決め用凹部202aの一部を変位させることができるようにしている。
このような可動鋼材216を用いることの必要性について説明すると、以下のとおりである。
すなわち、図4のXV方向矢視図である図15に示すように、傾斜壁部20Bに配置される主鉄筋34、36、38(ただし主鉄筋38は図示せず)は、鉛直方向に対して傾斜壁部20Bの傾斜角度分だけ傾斜した方向に延びるように配置されるが、その際、鉛直壁部20Aに配置される主鉄筋34についても、該鉛直壁部20Aの両側端部に位置する数本の主鉄筋34は、鉛直方向に対して傾斜壁部20Bの傾斜角度分だけ傾斜した方向に延びるように配置される。このため、これら数本の主鉄筋34の上端部の水平枠材200への取付位置は、施工区間が上方へ移動するに従って中央寄りに変位することとなる。したがって、複数の位置決め用凹部202aをすべて等ピッチで形成した場合には、これら数本の主鉄筋34の取付位置が所期の位置からずれてしまうこととなる。
そこで、上述したように、外枠202において鉛直壁部20Aに位置する鋼材210の両端部に可動鋼材216を取り付けておき、施工区間が上方へ移動するに従って可動鋼材216を鋼材210に沿って中央寄りに移動させることにより、これら数本の主鉄筋34の上端部の水平枠材200への取付けを所期の位置で行うことができるようにしている。
なお、このように可動鋼材216を鋼材210に沿って中央寄りに移動させると、この可動鋼材216に形成された複数の位置決め用凹部202aと、鋼材210の鋼板210Bに形成された複数の位置決め用凹部202aとが、H形鋼210Aの上下両側に重複して配置されてしまうこととなる。このため、図12に示すように、鋼材210の両端部において、鋼板210BがH形鋼210Aから内周側へ突出している部分を切除するようにする。
また、施工区間が上方へ移動するに従って、鉛直壁部20Aに位置する鋼材210は、その両端部が傾斜壁部20Bに位置する鋼材212から外周側へ大きく突出することとなるので、不要な部分は順次切除するようにする。同様に、内枠204において鉛直壁部20Aに位置する鋼材218についても、施工区間が上方へ移動するに従って、その両端部を順次切除するようにする。
図13および14に示すように、各受け台100は、各主鉄筋34、36と係合するためのU字状凹部100aを有する複合鋼材として構成されている。すなわち、この受け台100は、前端部に上記U字状凹部100aを有する受け台本体100Aと、この本体部100Aの上面に溶接されたH形鋼からなるスペーサブロック100Bと、このスペーサブロック100Bの後端面に溶接された鋼板からなる鉛直プレート100Cとからなっている。
これら各受け台100の各主鉄筋34、36への取付けは、該主鉄筋34、36に1対のロックナット52を予め装着しておき、これら1対のロックナット52で受け台本体100Aを上下両側から挟み込むことにより行う。その際、受け台100の下側に配置されるロックナット52の上面には、ワッシャ54を介装しておき、これにより受け台100の支持が確実に行われるようにする。
これら各受け台100の受け台本体100Aには、そのU字状凹部100aの両側壁に1対の小孔を形成しておき、その一方にナット104を溶接しておく。そして、これら各受け台100を、そのU字状凹部100aにおいて各主鉄筋34、36に係合させた状態で、その1対の小孔にボルト102を挿通させてナット104に締め付けることにより、各主鉄筋34、36が不用意にU字状凹部100aから外れてしまうのを未然に防止するようにする。
これら各受け台100においては、そのスペーサブロック100Bの上面において水平枠材200を支持するようになっている。その際、外枠202の鋼材212および内枠204の鋼材220と外枠202の鋼材210と内枠204の鋼材218とでは、その配置される高さが異なっており、これに伴いスペーサブロック100Bの上面の高さも異なった位置に設定する必要があるので、ロックナット52の調整により各受け台100の装着高さを支持対象となる鋼材に応じて予め調整しておくようにする。
なお、これら各受け台100の各主鉄筋34、36への取付けは、各主鉄筋34、36を配置した後に足場を利用して行うようにしてもよいし、あるいは、各主鉄筋34、36を配置する前に、該主鉄筋34、36の先端部に予め受け台100を装着しておき、該主鉄筋34、36の配置後は、受け台100の高さ位置およびその向きの調整のみを行うようにしてもよい。また、ロックナット52およびワッシャ54の各主鉄筋34、36への装着に関しても、該主鉄筋34、36の配置前、配置後のいずれの時点で行うようにしてもよい。さらに、これらロックナット52およびワッシャ54は、一施工区間分の施工が完了したときに、受け台100と共に撤去してもよいし、撤去せずにコンクリート32内に埋設するようにしてもよい。
各受け台100における鉛直プレート100Cの上部には、開口部100bを形成しておく。そして、図13に示すように、スペーサブロック100Bの上面に外枠202を載置した状態で、鉛直プレート100Cの開口部100bに鋼線106を挿通させて、この鋼線106を、外枠202を上から押さえ込むようにして主鉄筋34に巻き付けることにより、該主鉄筋34を外枠202に仮止め固定するようになっている。なお、内枠204に対する主鉄筋36の仮止め固定についても同様にして行うようにする。
図16は、図5のXVI 部詳細図であり、図17は、図5のXVII部詳細図である。
図16に示すように、各組のブレース材300を構成する複数の鋼材302は、細長いプレート状に形成されており、その各端部においてボルト306で互いに連結されている。そして、これら各組のブレース材300は、その下端部において、施工済みコンクリート32の上面に予め設置されたアンカ60にボルト締めにより連結されるようになっている。また、図17に示すように、これら各組のブレース材300は、その上端部において、水平枠材200の下面に溶接されたブラケット222にボルト締めにより連結されるようになっている。
なお、傾斜壁部20Bに配置されるブレース材300は、施工区間が上方へ移動するに従ってその配設位置が中央寄りに移動するので、その上端部のブラケット222への連結位置も中央寄りに移動させることが必要となる。そこで、ブラケット222を所定間隔で複数個配置しておくことにより、ブレース材300の連結固定を所定の位置で行うことができるようにする。あるいは、このようにする代わりに、ブラケット222を可動鋼材216に対して固定しておき、該可動鋼材216の移動と共に中央寄りに移動させるようにしてもよい。
図18は、図6の施工段階を示す平面図であり、図19は、図18のIXX 部詳細図であり、図20は、図19のXX部詳細図である。
図18および19に示すように、この施工段階では、すべての主鉄筋34、36、38が、水平枠材200をガイド部材として配置されており、その外枠202、内枠204および付加枠206に形成された各位置決め用凹部202a、204a、206aに位置決めされた状態にある。
その際、図20に示すように、各主鉄筋34に鋼線224を巻き付けることにより、これを外枠202の鋼材212に対して確実に位置決め固定するようにする。これを実現するため、外枠202の鋼材212における鋼板212Bには、その各位置決め用凹部202aの両側近傍部位に、鋼線224を挿通させるための1対の小孔202bを形成しておく。なお、外枠202の鋼材210における鋼板210Bにも同様の小孔を形成しておくとともに、内枠204の鋼材218、220および各付加枠206にも同様の小孔を形成しておく。そしてこれにより、すべての主鉄筋34、36、38を、外枠202、内枠204および各付加枠206に対して、その各位置決め用凹部202a、204a、206aの位置に確実に位置決め固定するようにする。
以上詳述したように、本実施形態に係る柱状構造物の構築方法は、施工済みコンクリート32の上面に所定本数の主鉄筋34、36を先行配置するとともに、これら各主鉄筋34、36の上端部に受け台100を取り付け、これら複数の受け台100に水平枠材200を設置した後、この水平枠材200に上記先行配置された主鉄筋34、36の各々を仮止め固定し、その後、施工済みコンクリート32の上面と水平枠材200との間に複数組のブレース材300を配置して、これら各組のブレース材300の長さ調整を行うことにより水平枠材200の位置決め調整を行い、この水平枠材200をガイド部材として残りの主鉄筋34、36、38を配置するようになっているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、従来の構築方法のように鉄筋支持材を足場から突出配置することを必要としないので、主鉄筋34、36、38を配置した後に行われる帯鉄筋40、42、幅止め鉄筋44および配力鉄筋46の配置や型枠400の設置を容易に行うことができ、これにより作業性を向上させることができる。しかも、水平枠材200および各受け台100は、次の施工区間での施工にも転用することができるので、施工済みコンクリート32の上面に埋込み用の組立鋼材を設置するようにした場合に比して、施工費用を大幅に削減することができる。
このように本実施形態によれば、鉄筋コンクリート製の橋脚20を構築する際の施工効率を高めることができるとともに施工費用を安価に抑えることができる。
特に本実施形態においては、先行配置される主鉄筋34、36が、大径の鉄筋およびやや大径の鉄筋で構成されているので、先行配置される本数が12本と少ない本数であるにもかかわらず、水平枠材200に対する支持強度を十分に確保することができる。
また本実施形態においては、水平枠材200の周面に、上記複数の主鉄筋34、36、38を位置決めするための複数の位置決め用凹部202a、204a、206aを、その周方向に所定間隔をおいて形成しておくようになっているので、水平枠材200のガイド部材としての機能を高めることができ、これにより施工効率を一層高めることができる。
本実施形態においては、水平枠材200として、外枠202、内枠204および1対の付加枠206を有する多重枠を用いているが、その外枠202として2本の鋼材210と2本の鋼材212とを組み立ててなる組立鋼材を用いるとともに、その内枠204として2本の鋼材218と2本の鋼材220とを組み立ててなる組立鋼材を用いるようになっているので、水平枠材200の形状を適宜変更することが容易に可能となる。したがって、本実施形態に係る構築方法の対象となる橋脚20のように高さ位置によって水平断面形状が変化する柱状構造物を構築する場合においても、水平枠材200の転用を容易に行うことができる。
その際、本実施形態においては、外枠202を構成する各鋼材210、212として、H形鋼210A、212Aに鋼板210B、212Bが溶接されてなる複合鋼材を用いるとともに、その鋼板210B、212Bに対して上記複数の位置決め用凹部202aの形成を行うようになっているので、外枠202の強度を十分に確保した上で位置決め用凹部202aの形成を容易に行うことができる。
さらに本実施形態においては、鉛直壁部20Aに位置する外枠202の鋼材210の両端部に、数個の位置決め用凹部202aが形成された可動鋼材216が配置されており、これら可動鋼材216を施工区間が上方へ移動するに従って鋼材210に沿って中央寄りに移動させるようになっているので、鉛直壁部20Aの両側端部において傾斜壁部20Bに沿って傾斜方向に延びる数本の主鉄筋34についても、その上端部の水平枠材200への取付けを所期の位置で行うことができる。
本実施形態においては、各受け台100として、各主鉄筋34、36、38と係合するためのU字状凹部100aを有する部材を用いるようになっているので、各主鉄筋34、36、38に対する各受け台100の取付けを容易に行うことができる。
また本実施形態においては、各主鉄筋34、36、38として外周面にネジ部34a、36a、38aが形成された異形鉄筋を用いているが、その際、先行配置される各主鉄筋34、36に1対のロックナット52を予め装着しておき、これら1対のロックナット52で受け台100を挟み込むことにより、各主鉄筋34、36に対する受け台100の取付けを行うようになっているので、受け台100の着脱を容易に行うことができ、これにより施工効率を一層高めることができるとともに各受け台100の転用を容易化することができる。
さらに本実施形態においては、各組のブレース材300として、複数の鋼材302を継ぎ足すにより構成された連結式ブレース材を用いているので、コンクリート打設を行ったときに施工済みコンクリート32の上面から上方へ突出している鋼材302を外して、その転用を図ることができる。その際、これら各組のブレース材300には、その連結式ブレース材の上端部に長さ調整用のターンバックル304が介装された構成となっているが、このターンバックル304についても、その転用を図ることができる。
ところで、上記実施形態において諸元として示した具体的な数値は、あくまでも一例を示すものであって、これ以外の数値のものを採用してもよいことはもちろんである。
また、上記実施形態においては、外枠202を構成する各鋼材210、212として複合鋼材を用いており、そのH形鋼210A、212Aに固定された鋼板210B、212Bに位置決め用凹部202aを形成する一方、内枠204を構成する各鋼材218、220および各付加枠206としては山形鋼を用いており、これら各山形鋼に位置決め用凹部204a、206aを直接形成するようになっているが、これら各鋼材218、220および各付加枠206についても、山形鋼に鋼板を固定して、これら各鋼板に位置決め用凹部204a、206aを形成するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態においては、先行配置される主鉄筋として、各鉛直壁部20Aおよび各傾斜壁部20Bの略中央ならびに各傾斜壁部20Bにおける各鉛直壁部20Aとのコーナ部近傍に位置する8本の主鉄筋34と、各鉛直壁部20Aおよび各傾斜壁部20Bの略中央に位置する4本の主鉄筋36とを選択するようにしたが、水平枠材200に対する支持強度の必要性等に応じて、その選択本数や配置等を適宜変更するようにしてもよい。
なお、上記実施形態においては、一施工区間の高さが各主鉄筋34、36、38の半分の長さに相当する高さに設定されており、2つの施工区間を一単位として同様の施工を繰り返すものとして説明したが、一施工区間の高さを各主鉄筋34、36、38の全長に相当する高さに設定し、図3〜10に示す施工を毎回繰り返すようにすることももちろん可能である。
本願発明の一実施形態に係る柱状構造物の構築方法の対象となる橋脚を備えた橋梁を示す図であって、同図(a)は側面図、同図(b)はそのb方向矢視図 上記橋脚のコンクリート内部における配筋構造を示す、図1(b)のII-II 線断面詳細図 上記橋脚の略中央に位置する一施工区間における施工手順を、図2のIII-III 線断面図として示す工程図(その1) 上記施工手順を示す、図3と同様の工程図(その2) 上記施工手順を示す、図3と同様の工程図(その3) 上記施工手順を示す、図3と同様の工程図(その4) 上記施工手順を示す、図3と同様の工程図(その5) 上記施工手順を示す、図3と同様の工程図(その6) 上記施工手順を示す、図3と同様の工程図(その7) 上記施工手順を示す、図3と同様の工程図(その8) 図4の施工段階を示す平面図 図11のXII部詳細図 図12のXIII 部詳細図 先行配置された主鉄筋の上端部に水平枠材を取り付ける際の様子を示す、図4のXIV 部詳細図 図4のXV方向矢視図 図5のXVI 部詳細図 図5のXVII部詳細図 図6の施工段階を示す平面図 図18のIXX 部詳細図 図19のXX部詳細図
符号の説明
10 橋梁
20 橋脚
20A 鉛直壁部
20B 傾斜壁部
22 大口径深礎
24 橋桁
26 主塔
28 斜材
32 コンクリート
32a 外周面
32b 内周面
34、36、38 主鉄筋
34a、36a、38a ネジ部
40、42 帯鉄筋
44、 幅止め鉄筋
46 配力鉄筋
50 カプラ
52 ロックナット
54 ワッシャ
60 アンカ
100 受け台
100A 受け台本体
100B スペーサブロック
100C 鉛直プレート
100a U字状凹部
100b 開口部
102 ボルト
104 ナット
106 鋼線
200 水平枠材
202 外枠
202a、204a、206a 位置決め用凹部
202b 小孔
204 内枠
206 付加枠
208 角形鋼管
210、212、218、220 鋼材
210A、212A H形鋼
210B、212B 鋼板
216 可動鋼材
216A、216B 山形鋼
222 ブラケット
224 鋼線
230 孔開きブラケット
300 ブレース材
302 鋼材
304 ターンバックル
306 ボルト
400 型枠

Claims (8)

  1. コンクリートの表面近傍に複数の主鉄筋が配置されてなる鉄筋コンクリート製の柱状構造物を、所定高の施工区間毎に配筋およびコンクリート打設を行うことにより構築する、柱状構造物の構築方法において、
    上記柱状構造物における施工済みコンクリートの上面に、上記複数の主鉄筋のうち所定本数の主鉄筋を先行して配置するとともに、これら先行配置された各主鉄筋の上端部に、所定の受け台を取り付ける工程と、
    これら複数の受け台に、所定形状の水平枠材を設置するとともに、この水平枠材に、上記先行配置された各主鉄筋を仮止め固定する工程と、
    上記施工済みコンクリートの上面と上記水平枠材との間に、複数組のブレース材を配置するとともに、これら各組のブレース材の長さ調整を行うことにより、上記水平枠材の位置決め調整を行う工程と、
    この位置決め調整が行われた水平枠材をガイド部材として、上記施工済みコンクリートの上面に、上記複数の主鉄筋のうち上記先行配置された主鉄筋以外の主鉄筋を配置する工程と、を含むことを特徴とする柱状構造物の構築方法。
  2. 上記水平枠材の周面に、上記複数の主鉄筋を位置決めするための複数の位置決め用凹部を、該水平枠材の周方向に所定間隔をおいて形成しておく、ことを特徴とする請求項1記載の柱状構造物の構築方法。
  3. 上記水平枠材として、複数の鋼材を組み立ててなる組立鋼材を用いる、ことを特徴とする請求項1または2記載の柱状構造物の構築方法。
  4. 上記組立鋼材を構成する各鋼材として、形鋼に鋼板が溶接されてなる複合鋼材を用い、
    これら各複合鋼材における上記複数の位置決め用凹部の形成を、上記鋼板に対して行う、ことを特徴とする請求項3記載の柱状構造物の構築方法。
  5. 上記組立鋼材の所定位置に、所定個数の位置決め用凹部が形成された可動鋼材を取り付けておく、ことを特徴とする請求項3または4記載の柱状構造物の構築方法。
  6. 上記各受け台として、上記各主鉄筋と係合するためのU字状凹部を有する部材を用いる、ことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の柱状構造物の構築方法。
  7. 上記各主鉄筋として、外周面にネジ部が形成された異形鉄筋を用いるとともに、上記先行配置される各主鉄筋に1対のロックナットを予め装着しておき、これら1対のロックナットで上記受け台を挟み込むことにより、上記各主鉄筋に対する上記各受け台の取付けを行う、ことを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の柱状構造物の構築方法。
  8. 上記各組のブレース材として、複数の鋼材を継ぎ足すことにより構成された連結式ブレース材を用いる、ことを特徴とする請求項1〜7いずれか記載の柱状構造物の構築方法。
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