JPS6257494A - 黴汚れ用洗浄剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、浴室内の床や壁、あるいは洗面所の洗面台表
面や壁等に発生する徽汚れを、スプレー等によって効果
的に洗浄する事を目的とした液体微汚れ用洗浄剤組成物
に関する。

〈従来の技術〉 従来、木目的にかかわる液体洗浄剤組成物は、次亜塩素
酸アルカリ金属塩と、アルカリ金属水酸化物と、界面活
性剤とから成り、この液体組成物を汚れの表面にスプレ
ーする事によって浴室内や洗面所等の黴汚れの洗浄を行
なって来た。

〈発明の解決しようとした問題点〉 本目的にかかわる従来の液体洗浄剤組成物は、上述の如
く次亜塩素酸アルカリ金属塩とアルカリ金属水酸化物と
界面活性剤とから成る組成のため、浴室内の床や壁の表
面上の金属石鹸の膜に被われた徽汚れには、洗浄効果が
不充分であり、完全な洗浄結果を得るためには汚れが残
った部分をスポンジ等でこすったり、又は洗浄に長時間
を必要としたり、あるいは頑固な汚れ箇所に何度も組成
物の溶液をスプレーし直す必要があると言う欠点があっ
た。

本発明はこれらの問題点を解決するための液体黴汚れ用
洗浄剤組成物を提供せんとしたものである。

く問題点を解決するための手段〉 本発明者らは、従来の液体復古れ洗浄用組成物が、浴室
内の壁や床あるいは洗面台の周辺に単にスプレーをして
吹きつけるのみの洗浄では、その効果が充分でない問題
を解決するため、浴室内や洗面台周辺の黴汚れを分析検
討した結果、これらの徽汚れは、浴室内の壁や床のタイ
ル表面やタイルの目地表面あるいは洗面台表面やその周
辺の壁に発生した黴の表面に石鹸と使用水中の多価金属
塩（主としてカルシウム塩）とから生成されろ水不溶性
の脂肪酸金属塩（例えばカルシウム石鹸）や皮脂、はこ
り等が付着して、黴の表面がこれらの脂肪酸金属塩を主
成分とした組成のフィルム状の皮膜によって被われてい
るため疎水性になっている場合が多い事が分かった。こ
のように浴室内や洗面台周辺の徽汚れは、黴表面が水不
溶性の皮膜によって被われている場合があるため、従来
の洗浄剤組成物では、このような皮膜を完全に溶解除去
することが出来ないため、スプレーのみでは充分な洗浄
効果が得られず、スポンジ等でこすって洗浄するか、或
いはスプレー後長時間放置するか、或いは何度もスプレ
ーする等の作業が必要であった。

本発明者らは、以前よりこの問題点に気付き、待願５７
−２０４３１７にて、次亜塩素酸アルカリ金属塩とアル
カリ金属水酸化物と、更に次亜塩素酸アルカリ金属塩水
溶液中で安定でしかも脂肪酸金属塩の分散効果が優れる
アミンオキサイドとからなる液体洗浄剤組成物を提供し
、前述した問題点にかなりの効果を得たもののまだ不充
分であり改善する必要が残された。

一方、脂肪酸金属塩中に皮脂やほこり等が混り、形成さ
れるフィルム状の皮膜は金属封鎖剤によって効果的に洗
浄される事はよく知られている。

金属封鎖剤としては、含窒素系金属封鎖剤、ヒドロキシ
多価カルボン酸塩、無機リン酸塩、ホスホン酸型金属封
鎖剤がある。

このうち、含窒素系金属封鎖剤、例えばエチレンジアミ
ン四酢酸アルカリ金属塩やヒドロキシエチレンジアミン
三酢酸アルカリ金属塩などは、次亜塩素酸アルカリ金属
塩水溶液中でクロルアミンを生成し、次亜塩素酸アルカ
リ金属塩の安定性に影響を与え、又それ自体も著しく不
安定である。

またヒドロキシ多価カルボン酸塩、例えばクエン酸アル
カリ金属塩やリンゴ酸アルカリ金属塩なども、また次亜
塩素酸アルカリ金属塩水溶液中で不安定で、それ自体の
分解が大きく、しかも次亜塩素酸アルカリ金属塩を分解
さぜる。

無機リン酸塩の使用は、例えばオルソリン酸塩や縮合ピ
ロリン酸塩の使用が、特公昭５６−２１８００　ですで
に報告されているが、これらの無機リン酸塩を使用する
場合充分な洗浄効果を得るためには、多量のリン酸塩の
配合を必要とし、溶液中における界面活性剤との相溶性
、次亜塩素酸アルカリ金属塩の安定性、水溶液組成物の
安定性、更には環境汚染等の問題から好ましくない。

これに対して、ホスホン酸塩型金属封鎖剤、例えば２−
ホスホノブタン−１，２，４）リヵルポン酸（Ｂａｙｅ
ｒ社、Ｂａｙｈｉｂｉ＊　ＡＭ＠）の水酸化アルカリ金
属塩や、１−とドロキシエタン−１，１−ジホスホン酸
（ライオン■社、Ｆｓｌｉｏｘ−１１ＰおよびＭｏｎ５
ａｎＬｏ社、Ｄｅｑｕｅ＠ｔ■）の水酸化アルカリ金属
塩は、次亜塩素酸アルカリ金属塩水溶液中で安定であり
、しかも縮合無機リン酸塩■ζ比較すると著しく金属封
鎖能が優れている事はすでに知られている。

本発明者らは、ξれらの知見に基ずいて、従来の洗浄剤
組成物にホスホン酸塩型金属封鎖剤を配合することによ
り、前述の問題点を解決した。

すなわち、本発明組成物は、次亜塩素酸アルカリ金属塩
と、アルカリ金属水酸化物と、次亜塩素酸アルカリ金属
塩水溶液中において安定でしかもアルカリ水溶液中に溶
解可能な界面活性剤を主成分とし、これにホスホン酸塩
型金属封鎖剤とを含有する事を特徴とした液体黴汚れ用
洗浄剤組成物である。

さらに詳しく言えば、上記次亜塩素酸アルカリ金属塩は
、ナトリウム塩でもカリウム塩でも良いが、工業的に多
量に生産されていて、価格が安価なナトリウム塩が好ま
しい。次亜塩素酸アルカリ金属塩は、有効性と安定性の
点から０．５乃至６Ｍ重量パーセント好ましい。上記ア
ルカリ金属水酸化物は、水酸化ナトリウムでも水酸化カ
リウムでも良く、このアルカリ金属水酸化物は次亜塩素
酸アルカリ塩を安定化させるために使用されるものであ
るから、０．３乃至２重量パーセントが好ましい。

上記界面活性剤は、次亜塩素酸アルカリ金属塩水溶液に
安定であるアミンオキサイド、アルキルジフェニルエー
テルジスルホネート、アルキルフェノールポリオキシエ
チレンエーテルサルフェート、アルキルフェノールポリ
オキシエチレンエーテルサルフェートモノスルホネート
、パラフィンスルホネートが考えられるが、持に脂肪酸
金属塩の分散効果が優れ、しかも実施例からも明らかな
ようにホスホン酸塩型金属封鎖剤との相剰効果が見られ
るラウリルジメチルアミンオキサイドが好ましい。界面
活性剤は、次亜塩素酸アルカリ金属塩水溶液中での安定
性や有効性更に次亜塩素酸アルカリ金属塩への影響等の
点から０．３乃至３Ｍ重量パーセント好ましい。上記ホ
スホン酸塩型金属封鎖剤は、２−ホス本ノブタン−１，
２，４−１リカルボン酸塩（Ｂａｙｅｒ社、Ｂｍｙｈｉ
ｂｉｔ　ＡＭ■）と１−ヒドロキシエタン−１，１−ジ
ホスホン酸塩（ライオン■社　Ｆｅ１ｉｏｘ−１１５■
、およびＭｏｎａａｎｔｏ社、Ｄｅｑｕｅｓｔ■）が良
く、特に洗浄効果が優れる２−ホスホノブタン−１，２
，４−）リカルボン酸塩が好ましい。しかも、これらの
ホスホン酸塩型金属封鎖剤はいずれも次亜塩素酸アルカ
リ金属塩水溶液中において安定であるため、所望により
二種類を混合して用いる事も可能である。これらのホス
ホン酸塩型金属封鎖剤はナトリウム塩でもカリウム塩で
も良い。ホスホン酸塩型金属封鎖剤は有効性と次亜塩素
酸アルカリ金属塩水溶液中での安定性の点から０．５乃
至３Ｍ重量パーセント好ましい。実施例から明らかなよ
うに３重量パーセント付近で洗浄性能はほぼ一定となり
、これ以上の使用は次亜塩紮酸アルカリ金属塩への影響
を考えても無駄である。

更にスプレ一時あるいは使用時の刺激を抑える等の目的
により、必要に応じて香料を配合する事も可能である。

本発明の好ましい組成は以下の通りである。

次亜塩素酸ナトリウム　　　　　　　　２乃至４重量パ
ーセント水酸化ナトリウム　　　　　　　　　　０．５
乃至１重量パーセントラウリルジメチルアミンオキサイ
ド　　　　０．５乃至ＩＮ重量パーセント−ホスホノブ
タン−１，２，４− １，１ツカ、、、、酸ケト１ノウ、　　　　　０．５乃
至２重量パーセントく作　　用〉 本発明組成物はこのようなものであるから、浴室内の床
や壁、洗面台周辺の徽汚れのように、黴の表面が脂肪酸
金属塩や皮脂、は仁り等によって形成されたフィルム状
の皮膜１こよって被われているような黴汚れに対して、
先ず上記の界面活性剤と金属封鎖能力を有する上記ホス
ホン酸塩型金属封鎖剤の相剰作用が黴表面を被っている
フィルム状の皮膜を溶屏して殻を露出させ、この露出さ
れた徽汚れ表面に次亜塩素酸アルカリ金属塩が作用して
洗浄が効果的になされるものと考えられる。

〈実施例〉 以下に本発明を代表的実施例をもって説明する。実施例
中のパーセントは総て重量パーセントである。

実施例−１゜ 表−１および表−２に示す組成の液体洗浄剤を調整し、
次亜塩素酸ナトリウムの安定性を評価した。

評価方法は、液体洗浄剤組成物をポリエチレン容器に入
れて密閉し、３８℃の条件下で２０日間保存した後の次
亜塩素酸ナトリウムの残存量を測定し、残存率にて安定
性の比較評価を行なった。

表−１および表−２に示す結果より、本実施例に使用し
たホスホン酸型金属封鎖剤はいずれも次亜塩素酸ナトリ
ウムに与える影響が小さい事が認められた。

実施例−２゜ タイル板表面に、脂肪酸金属塩（ステアリン酸カルシウ
ム）エタノール溶液を噴霧し、次いでこれを１０５℃で
３時間加熱してフィルム状に熟成した脂肪酸金属塩汚垢
板を作製し、表−３および表−４に示す組成の液体洗浄
剤を用いて脂肪酸金属塩汚垢板の洗浄を行なった。

洗浄方法は、液体洗浄剤組成物をトリガースプレーによ
り上記汚垢板上に充分に噴霧し、５分間放置した後、水
道水を用いて汚垢板を水洗し、乾燥させた後、洗浄効果
を比較判定した。

判定方法は、あらかじめ作製しである標準判定用汚垢板
を用いて洗浄性を評価した。すなわち、評価基準は完全
に汚れが洗浄されたものを１０とし、全く洗浄されてい
ないものを１として、１０段階により洗浄性を評価した
。

表−３および表−４の結果から明らかなように、本実施
例に使用されるホスホン酸塩型金属封鎖剤はいずれもそ
の配合量が０．５パ一セント以上で著しく効果のある事
が確認され、しかもその効果は３パーセント付近で一定
になる事が明らかとなった。

実施例−３゜ 表−５に示すＺａｉ類の液体洗浄剤組成物を一般家庭（
１６件）の浴室においてトリガスプレーを用いる事によ
り汚れ表面に吹き付は使用比較試験を行なった。

表−５ 使用比較試験の結果は表−６に示す通りであり、この結
果より本実施例に使用したホスホン酸型金属封鎖剤（２
−ホスホノブタン−１，２，４−トリカルボン酸ナトリ
ウム）の配合効果が実際の浴室内の微汚れに対して大き
い事が認められた。

更に、洗浄剤組成物−２をスプレーした洗浄面は水です
すいだ後、壁や床のタイル表面あるいは浴槽表面に光沢
が出たとの好評を得た。これは配合している金属封鎖剤
により皮膜となって付着していた脂肪酸金属塩のフィル
ムが溶解除去されたためと考える。

表−６ 〈発明の効果〉 本発明はこのようなものであるから、浴室内の壁や床、
洗面台周辺の壁等、脂肪酸金属塩の皮膜で被われて従来
はスプレーのみで除去され難かった徽汚れに対して有効
であり、スポンジ等でこする等の作用が必要としなくな
った。又洗浄時間の短縮にも役立つ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、次亜塩素酸アルカリ金属塩と、アルカリ金属水酸化
   物と、次亜塩素酸アルカリ金属塩水溶液中において安定
   で、しかもアルカリ水溶液中において溶解可能な界面活
   性剤とを主成分とし、これにホスホン酸塩型金属封鎖剤
   とを含有する事を特徴とした液体微汚れ用洗浄剤組成物
   。 ２、上記次亜塩素酸アルカリ金属塩が０．５乃至６重量
   パーセント、上記アルカリ金属水酸化物が０．２乃至２
   重量パーセント、上記界面活性剤が０．３乃至３重量パ
   ーセントであり、これに上記ホスホン酸塩型金属封鎖剤
   を０．５乃至３重量パーセントを配合した事を特徴とし
   た特許請求の範囲第１項記載の液体微汚れ用洗浄剤組成
   物。 ３、上記界面活性剤として、アミンオキサイド、アルキ
   ルジフェニルエーテルジスルホネート、アルキルフェノ
   ールポリオキシエチレンエーテルサルフェート、アルキ
   ルフェノールポリオキシエチレンエーテルサルフェート
   モノスルホネート、パラフィンスルホネートの中から少
   くとも１種類以上を使用する事を特徴とした特許請求の
   範囲第２項記載の液体微汚れ用洗浄剤組成物。 ４、上記ホスホン酸塩型金属封鎖剤として、２−ホスホ
   ノブタン−１，２，４−トリカルボン酸塩、１−ヒドロ
   キシエタン−１，１−ジホスホン酸塩の中から少くとも
   １種類以上を使用する事を特徴とした特許請求の範囲第
   ２項記載の液体微汚れ用洗浄剤組成物。