JP2926016B2 - 硬質表面用漂白剤組成物 - Google Patents
硬質表面用漂白剤組成物Info
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Description
成物に関し、詳しくは、漂白力及び起泡力に優れ、噴霧
使用時のミストの飛散や液の跳ね返りなどを防止しうる
硬質表面用漂白剤組成物に関するものである。
り、浴室、台所等のタイル、目地、プラスチック、陶
器、排水管等の硬質表面に付着している汚れやカビの除
去には、次亜塩素酸アルカリ金属塩を主基剤とする洗浄
漂白剤が多用されている。その際、手軽に使用するため
に噴霧器を用いて洗浄漂白剤を噴霧する方法が多く採用
されている。
て使用する際には、ミストの飛散や液の跳ね返りなどが
生じるので、これらを防止するために、界面活性剤と表
面活性剤(ハイドロトロープ剤)を配合することにより
起泡力を向上させた洗浄漂白剤が提案されている(特開
昭63−72798号、特開昭63−165495号公
報)。
剤として、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル硫酸エステルスルホン酸塩、分岐鎖を有する
アルコール硫酸エステル塩、アルキルジメチルアミンオ
キシド、アルキルトリメチルアンモニウムクロリド、塩
化ベンザルコニウム、アルキルジフェニルエーテルジス
ルホン酸塩等が用いられている。
した漂白剤組成物を用いた場合、汚れやカビを十分満足
できるレベルにまで除去するには漂白剤を汚れやカビに
ある一定時間(30〜60分)接触させておく必要があっ
た。また、次亜塩素酸塩には特有な臭いがあるため、狭
い浴室内などで使用する場合には抵抗があり、より短時
間で汚れやカビを十分に除去することができる漂白剤組
成物が望まれていた。
及び漂白性能が高く、ミストの飛散や液の跳ね返りなど
を防止することができ、かつ短時間で汚れやカビを十分
に除去することができる硬質表面用漂白剤組成物を提供
することにある。
を解決すべく鋭意検討を行った結果、特定の界面活性剤
と特定の飽和脂肪酸又はその塩を配合した場合、短時間
で優れた漂白性能を示し、また噴霧器で使用する際の起
泡力が高いため、ミストの飛散や液の跳ね返りが防止さ
れ、硬質表面の洗浄漂白に好適であることを見出し、本
発明を完成するに至った。
量%、(b)成分 0.1〜5重量%、(c)成分 0.1〜5
重量%及び(d)成分0.05〜5重量%を含有することを
特徴とする硬質表面用漂白剤組成物を提供するものであ
る。
剤 R1O-(CH2CH2O)m-SO3M (I) 〔式中、 R1:直鎖又は分岐鎖の炭素数6〜18のアルキル基を示
す。 m :1〜20の数を示す。 M :陽イオン基を示す。〕 (d)炭素数6〜14の飽和脂肪酸又はそのアルカリ金属
塩から選ばれる1種又は2種以上の混合物で、かつ炭素
数10の飽和脂肪酸又はそのアルカリ金属塩の割合が
(d)成分中90重量%以上のもの
に説明する。
酸アルカリ金属塩としては、次亜塩素酸ナトリウム、次
亜塩素酸カリウム等が挙げられ、特に次亜塩素酸ナトリ
ウムが好ましい。本発明の硬質表面用漂白剤組成物中に
おける(a)成分の含有量は、通常 0.5〜10重量%、好
ましくは1〜5重量%の範囲である。(a)成分の含有
量が 0.5重量%未満になると漂白力が不足し、また、10
重量%を越えても漂白力が特に向上するものではなく、
実使用上必要としない。
カリウムには、それぞれ、塩化ナトリウム及び塩化カリ
ウムが含有されるが、本発明の場合、組成中に 0.1〜10
重量%、好ましくは 0.2〜3重量%の範囲で含有するこ
とが、保存安定性の面から好ましい。
金属水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等が挙げられ、これらのうち水酸化ナトリウムが好
ましい。本発明の硬質表面用漂白剤組成物中における
(b)成分の含有量は、通常、0.1〜5重量%、好まし
くは 0.5〜5重量%の範囲である。(b)成分の含有量
が 0.1重量%未満では、アルカリ性が不足し、(a)成
分の次亜塩素酸アルカリ金属塩の安定性が悪化する。ま
た、5重量%を越えても漂白力や安定性が特に向上する
ものではなく、実使用上必要としない。
般式(I)で表される陰イオン性界面活性剤である。一
般式(I)において、R1で示される直鎖又は分岐鎖の炭
素数6〜18のアルキル基としては、ヘキシル基、オクチ
ル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサ
デシル基、オクタデシル基などが挙げられ、また、天然
から誘導された炭素数の異なるアルキル基の混合物であ
っても差し支えない。本発明においてはこれらのうちド
デシル基及びテトラデシル基が好ましい。 Mで示される
陽イオン基としては、アルカリ金属イオン、アルカリ土
類金属イオン等が挙げられ、アルカリ金属イオンとして
は、ナトリウムイオンやカリウムイオン等が挙げられ、
アルカリ土類金属イオンとしては、マグネシウムイオ
ン、カルシウムイオン等が挙げられる。これらの中では
ナトリウムイオンが特に好ましい。
性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン(m=3)ラ
ウリルアルコールエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシ
エチレン(m=7)ラウリルアルコールエーテル硫酸ナト
リウム、ポリオキシエチレン(m=3)ミリスチルアルコ
ールエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(m=
7)ミリスチルアルコールエーテル硫酸ナトリウムなど
が挙げられる。
る(c)成分の含有量は、 0.1〜5重量%の範囲である
が、特に 0.1〜3重量%とすることが好ましい。(c)
成分の含有量が 0.1重量%未満では漂白剤組成物の漂白
性能が損なわれ、また、5重量%を越えると(a)成分
の次亜塩素酸アルカリ金属塩の安定性が悪くなる。
6〜14の飽和脂肪酸又はそのアルカリ金属塩から選ばれ
る1種又は2種以上の混合物で、かつ炭素数10の飽和脂
肪酸又はそのアルカリ金属塩の割合が90重量%以上のも
のである。(d)成分中の炭素数10の飽和脂肪酸又はそ
のアルカリ金属塩の割合が90重量%未満の場合、即ち、
(d)成分中の炭素数6〜9の飽和脂肪酸又はそのアル
カリ金属塩が多い場合は臭いが悪く、炭素数11〜14の飽
和脂肪酸又はそのアルカリ金属塩が多い場合は噴霧時の
起泡力が良くない。
分の含有量は0.05〜5重量%であるが、特に 0.1〜3重
量%とすることが好ましい。(d)成分の含有量が0.05
重量%未満では漂白剤の噴霧時の起泡力が低下し、ま
た、5重量%を越えると(a)成分の次亜塩素酸アルカ
リ金属塩の安定性が悪くなる。
て、クメンスルホン酸、キシレンスルホン酸、トルエン
スルホン酸及びこれらのアルカリ金属塩から選ばれる1
種又は2種以上を含有することが好ましい。この(e)
成分は表面活性剤いわゆるハイドロトロープ剤である。
(e)成分中のアルカリ金属塩としては、クメンスルホ
ン酸ナトリウム、キシレンスルホン酸ナトリウム、トル
エンスルホン酸ナトリウムなどが挙げられる。本発明に
おいて(e)成分としてm−キシレンスルホン酸ナトリ
ウムを使用することが好ましい。
分の含有量は 0.1〜5重量%が好ましく、 0.1〜3重量
%が特に好ましい。(e)成分を 0.1重量%以上含有す
ることにより、漂白剤組成物の噴霧時における起泡力を
更に向上させることができるが、(e)成分の含有量が
5重量%を越えても起泡力が特に向上するものではな
く、実使用上必要としない。
的とする性能を損なわない範囲で、通常の漂白剤組成物
に配合されている添加剤、例えば(c)成分以外の界面
活性剤、各種着色料、リン酸塩、ケイ酸塩、無機塩、ア
ミノホスホン酸−N−オキサイド等のキレート剤、香料
などの成分を配合することができる。
活性剤の具体例としては、陰イオン界面活性剤、非イオ
ン界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン界面活性剤等
が挙げられるが、次亜塩素酸アルカリ金属塩水溶液中で
安定なものであれば、特に限定されない。すなわち、ア
ルカンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン
酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルジフェニル
エーテルジスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキルアリール硫酸エステル塩、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテルスルホン酸塩など
の陰イオン界面活性剤(アミノ酸誘導体等の含窒素系陰
イオン界面活性剤は除く);ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエー
テル、オキシエチレン/オキシプロピレンブロックポリ
マー、低級/高級アルコールのエチレンオキサイド/プ
ロピレンオキサイド付加物などの非イオン界面活性剤
(エステル型、糖骨格のもの、アミン型、アミド型は除
く);スルホベタイン、カルボベタイン、アルキルジメ
チルアミンオキサイドなどの両性界面活性剤;アルキル
トリメチルアンモニウム・クロライドなどの陽イオン界
面活性剤の1種又は2種以上の組み合わせを配合しう
る。本発明の漂白剤組成物中におけるこれらの界面活性
剤の含有量は、通常、 0.1〜5重量%、好ましくは 0.5
〜5重量%の範囲である。
記の必須成分と任意成分にバランス量の水を加えて調製
される。また、本発明の漂白剤組成物のpHは次亜塩素
酸塩の安定化のため10以上、好ましくは11以上、更に好
ましくは12以上に調整される。この場合において、pH
調整剤として、NaOH, KOH, Na2CO3, K2CO3, NaHCO3等の
アルカリ性物質、又はリン酸や、リン酸1ナトリウム、
リン酸2ナトリウム、リン酸1カリウム、リン酸2カリ
ウム等のリン酸塩を使用することができる。
及び泡状噴霧の切り換え式のスプレー付の容器に充填し
て使用するのが好ましい。本発明の漂白剤組成物は、次
亜塩素酸塩の高濃度水溶液を汚れに直接作用させる台
所、浴室、トイレなどの硬質表面に好適に使用される。
ができ、かつ噴霧使用時の起泡力が高いためにミストの
飛散や液の跳ね返りなどを防止し得る硬質表面用漂白剤
組成物を得ることができる。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
過時間による漂白力の相違、噴霧使用時の起泡力につい
て下記の方法で評価した。結果は表1に示す。
ルバルム(Cladosporium herbaum)を接種し、30℃で14日
間培養したプラスチック版(ABS樹脂製)をモデルか
びプレートとして用いた(プラスチック版のL値=92.
4、モデルかびプレートのL値=60〜70)。このモデル
かびプレートを水平に置き、硬質表面用漂白剤組成物を
40μl滴下し、5分間及び30分間放置し、水洗、風乾し
た後、測色計(日本電色工業(株)製、ND-300A)を
用いて明度(L値)を測定した。
物を市販の噴霧器を用いて窓ガラスに噴霧し、その時の
起泡力を10人のパネラーによる官能評価により、下記評
価基準に従って評価し、各評価基準に相当するパネラー
の人数で示した。 ○;噴霧時の泡立ちが良い △:噴霧時に少し泡立つ ×:噴霧に泡が立たない
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 次の(a)成分 0.5〜10重量%、(b)
成分 0.1〜5重量%、(c)成分 0.1〜5重量%及び
(d)成分0.05〜5重量%を含有することを特徴とする
硬質表面用漂白剤組成物。 (a)次亜塩素酸アルカリ金属塩 (b)アルカリ金属水酸化物 (c)下記一般式(I)で表される陰イオン性界面活性
剤 R1O-(CH2CH2O)m-SO3M (I) 〔式中、 R1:直鎖又は分岐鎖の炭素数6〜18のアルキル基を示
す。 m :1〜20の数を示す。 M :陽イオン基を示す。〕 (d)炭素数6〜14の飽和脂肪酸又はそのアルカリ金属
塩から選ばれる1種又は2種以上の混合物で、かつ炭素
数10の飽和脂肪酸又はそのアルカリ金属塩の割合が
(d)成分中90重量%以上のもの - 【請求項2】 (e)成分として、クメンスルホン酸、
キシレンスルホン酸、トルエンスルホン酸及びこれらの
アルカリ金属塩から選ばれる1種又は2種以上を 0.1〜
5重量%含有することを特徴とする請求項1記載の硬質
表面用漂白剤組成物。
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JP1386197A JP2926016B2 (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | 硬質表面用漂白剤組成物 |
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JPH10204495A JPH10204495A (ja) | 1998-08-04 |
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