JPS6257388A - ノイズ除去装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は映像信号記録再生装置（ＶＴＲ，）のノイズ除
去装置に関する。

〔発明の技術的背景〕

家庭用ＶＴＲは極めて高密度な記録が行われているため
、再生信号のＳＮ比が悪い。そのため従来から第４図に
示すようなノイズ除去装置が用いられている。この第４
図に示すノイズ除去装置は再生輝度信号に含まれるノイ
ズを除去することを目的とするものであり、再生輝度信
号に含まれるノイズ成分が主に高域の低レベル成分であ
ることを利用している。すなわち、再生輝度信号から高
域通過フィルタ（１）とリミッタ増幅器（２）でノイズ
成分を取り出し、そのノイズ成分を加算器（３）によっ
て再生輝度信号から減算することでノイズ除去を行って
いる。ここで等価器（４）は加算器（３）の再生輝度信
号入力とノイズ成分入力との位相合せのために必要であ
シ、通常ノイズ除去に必要な帯域ｃ〜２ＭＨｚ程度）で
振幅特性が一定であり位相特性が高域通過フィルタ（１
）の位相特性に近いものを用いる。このノイズ除去され
た再生輝度信号に再生色信号を加算（ｉｇ４図では加算
器（３）でノイズ除去と同時に加算している）して再生
映像信号を得ている。

〔背景技術の問題点〕

第４図の構成において、輝度信号のみ（白黒信号）を記
録再生し再生色信号回路を動作させな匹（通常カラーキ
ラー回路が動作）ときの再生輝度信号Ｓ／Ｎ　に対し、
カラーバースト信号のみを付加した輝度信号（バースト
付白黒信号）を記録再生し再生色信号回路が動作したと
きの再生輝度信号Ｓ／Ｎは２〜３ｄＢ悪化する。その理
由は、再生色信号回路を通って来たノイズおよび再生色
信号回路で発生したノイズの輝度信号帯域成分（〜３Ｍ
Ｈｚ）が加算器（３）で加算されるためである。同様に
カラー信号を記録再生したときの再生輝度信号Ｓ／Ｎは
、輝度信号のみの場合のＳ／Ｎに対し２〜３ｄＢ悪化す
る。このＳ／Ｎの劣化を防止するためには例えば第５図
に示すように再生色信号を帯域通過フィルタ（５）に通
して加算器（３）に入力する方法が考えられる。しかし
、この場合、帯域通過フィルタ（５）の比較的大きな遅
延時間によって加算器（３）に入力される再生輝度信号
と再生色信号に時間差が生じてしまう。これを改善する
には帯域通過フィルタ（５）と同じ遅延時間を有する時
間合せ補償器を再生輝度信号系路に入れる必要が生じ、
回路規模の増大を招く。また、帯域通過フィルタ（５）
を挿入すること自体によって再生色信号の帯域が制限さ
れ色信号の解像度が劣化するという欠点がある。

〔発明の目的〕

本発明は上記従来の欠点を取り除くためのものであシ、
再生色信号回路が動作しても輝度信号８／Ｎを悪化させ
ないようにし、かつ再生色信号の特性も劣化させないＶ
ＴＲのノイズ除去装置を提供することを目的とする。

〔発明の概要〕

本発明は、再生色信号に対して輝度信号帯域のノイズ除
去を行い、そのノイズ除去された再生色信号を従来と同
様のノイズ除去された再生輝度信号に加算するようにし
たものである。

〔発明の実施例〕

本発明の構成を第１図に示す。再生色信号は第２の等制
器（６）を介して加算器（３）に入力されると共にトラ
ップ（７）に供給される。第２の加算器（８）には前記
トラップ（７）の出力する再生色信号中に含まれる輝度
帯域ノイズ成分と従来の輝度ノイズ成分とが入力され、
これらの加算出力はリミッタ（２）を介して第１の加算
器（３）に供給され、再生輝度信号および再生色信号か
ら減算される。

第２図（ａ）に高域フィルタ（１）の特性例および同図
（ｂ）にトラップ（７）の特性例を示す。高域通過フィ
ルタ（１）のカットオフ周波数は輝度信号のノイズ特性
から一般的に数百ＫＨｚに選ばれる。一方、トラップ（
１）のトラップ周波数は再生色信号のキャリアとサイド
バンドを減衰させることを目的としており例えばＮＴＳ
Ｃ信号では３．５８ＭＨｚとすればよい。

これらの高域通過フィルタ（１）およびトラップ（７）
の効果によυ加算器（８）の出力には、再生輝度信号の
ノイズを含む高域成分（数百ＫＨｚ以上）と再生色信号
の輝度帯域のノイズを含む低域成分（約３ＭＨｚ以下）
との和成分が得られ、その和成分からリミッタ（２）に
よって低レベル成分のみを取り出すととＫよって、再生
輝度信号に含まれるノイズ成分と再生色信号に含まれる
輝度帯域のノイズ成分との総合輝度ノイズ成分が得られ
る。この総合輝度ノイズ成分を加算器（３）によって再
生輝度信号と再生色信号の加算信号（再生映像信号）か
ら減算することによって加算器（３）の出力にノイズ除
去された再生映像信号が得られる。ここで、等制器（６
）は等制器（４）と同様にトラップ（７）の再生輝度帯
域（約３　Ｍ　Ｈｚ以下）の位相特性に近い位相特性を
有するものである。

第２図（Ｃ）および（ｄ）にそれぞれ再生輝度入力から
再生映像出力まで、および再生色信号入力から再生映像
出力までの周波数特性を示す。第２図（ｅ）は従来の輝
度信号ノイズ除去装置の特性であり高域の低レベル成分
をノイズ成分とみなし除去している。一方、第２図（ｄ
）の特性は本発明によって付加される特性であり、再生
色信号中の低域の低レベル成分を輝度信号帯域のノズル
とみなし除去する。

しかし、第２図（ｂ）かられかるようにトラップ（７）
によって再生色信号のキャリアおよびサイドバンド成分
はほとんど加算器（８）に入力されないため、このノイ
ズ除去回路に起因する再生色信号の遅延はほとんどない
。また、第２図（ψかられかるように視覚上問題となる
比較的大レベルの再生色信号に対しては帯域の劣化も小
さく色解像度も極めて小さい。

本発明の他の実施例を第３図に示す。第３図は再生色信
号の輝度信号帯域のノイズ成分を取り出す経路にはリミ
ッタ（２）を設けない構成である。トラップ（７）で再
生色信号のキャリアとサイドバンドが十分に減衰されて
いれば、トラップ（７）のみで輝度信号帯域のノイズ成
分を取り出すことが可能であるので、そのノイズ成分を
あらかじめ加算器（９）によって再生色信号から減算し
、輝度信号帯域のノイズを除去した再生色信号を得て、
その信号を加算器（３）への再生色信号入力としたもの
である。

〔発明の効果〕

以上述べたようにこの発明によれば、カラー信号記碌再
生時の再生色信号処理系からの輝度信号帯域のノイズ成
分を、再生色信号の特性を劣化させずに除去することが
できるので、このノイズに起因する再生輝度信号のＳＮ
比の劣化を防ぐことができる。実験の結果、再生輝度信
号のＳＮ比は１〜１．５　ｄ　Ｂ改善できることが実証
されている０

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るノイズ除去装置の構成
図、第２図は第１図に示したノイズ除去装置各部の周波
数特性図、第３図は本発明の他の実施例を示す構成図、
第４図、第５図は従来のノイズ除去装置の構成図である
。 （１）・・・高域通過フィルタ、（２）・・・リミッタ
増幅器。 （３）　、　（８）　、　（９）・・・加算器、　　　
（４）、（６）・・・等価基、（７）・・・トラップっ 代理人　弁理士　　則　近　憲　缶 周　　宇治　弘 ｊ吟４＋リミイ龜不ぎ一弓一 第１悶 ＜ａ）（［）） 第　２　凶 再１岐イ象桔号 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 再生輝度信号を入力しこれよりそのノイズを除去した再
   生輝度信号を得る輝度信号ノイズ除去手段と、再生色信
   号を入力しこれより前記再生輝度信号帯域と略同一の帯
   域のノイズを除去した再生色信号を得る色信号ノイズ除
   去手段と、前記ノイズ除去された再生輝度信号ならびに
   再生色信号を加算し再生映像信号を得る加算手段とを有
   したノイズ除去装置。