JPS625471B2 - - Google Patents
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- JPS625471B2 JPS625471B2 JP10848980A JP10848980A JPS625471B2 JP S625471 B2 JPS625471 B2 JP S625471B2 JP 10848980 A JP10848980 A JP 10848980A JP 10848980 A JP10848980 A JP 10848980A JP S625471 B2 JPS625471 B2 JP S625471B2
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- Japan
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- boiling point
- formula
- ink
- ballpoint pen
- organic solvent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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Landscapes
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
本発明はボールペンに充填されるインキに関す
るものであり、筆記後通常の鉛筆用消しゴムで機
械的に擦るだけで消去することができ、かつ、筆
記面上でのインキの固化速度が速いので、筆記直
後においても紙面に対する固着強度の高い描線を
形成することができ、しかも、経時安定性にも優
れた性質を有するボールペン用インキを提供する
ものである。 従来、描線の消去が可能なボールペン用インキ
としては、黒鉛やカーボンブラツクを油状成分と
共に使用した「液体鉛インキ」や、例えば特開昭
54―156731号公報に開示されているように、ゴム
成分を顔料と共に組成成分中に懸濁せしめた「ゴ
ム成分含有インキ」等があるが、前者は紙面に形
成された描線中の油状成分が着色剤である黒鉛ま
たはカーボンブラツクの微粒子と共に紙の内部に
浸透してしまうために、消去可能な描線を得ると
いう本来の目的の達成が十分ではないし、また、
後者の場合は、消去可能な描線が得られるという
目的はある程度は達成されるものの、未が完全で
はなく、しかも筆記面上でのインキの固化速度が
遅いために筆記直後の描線の紙面に対する固着強
度が低く、筆記直後に筆記面に別の紙面を重ねた
り、あるいは筆記者の掌が筆記直後の描線に触れ
たりして筆記面が擦れた場合に、描線を形成して
いる着色剤が紙面の他の部分に転移し、紙面を汚
損するという欠点を有すると共に、添加されてい
るゴム成分の溶剤に対する溶解安定性が悪いため
に、インキ自体の経時安定性が悪い等の欠点を有
するものであつた。 本発明は特許請求の範囲の第１項目および第２
項目に記載した通りの構成から成るボールペン用
インキとすることにより、筆記後通常の鉛筆用消
しゴムで擦るだけで完全に消去することのできる
描線が得られ、かつ筆記面上でのインキの固化速
度が速いので、筆記直後においても紙面に対する
固着強度の高い描線が得られる等の性質を具備
し、しかも、優れた経時安定性をも有するボール
ペン用インキを提供するものである。 すなわち、本発明においては、ボールペン用イ
ンキ中の着色剤として顔料および添加剤として繰
り返し単位が式
るものであり、筆記後通常の鉛筆用消しゴムで機
械的に擦るだけで消去することができ、かつ、筆
記面上でのインキの固化速度が速いので、筆記直
後においても紙面に対する固着強度の高い描線を
形成することができ、しかも、経時安定性にも優
れた性質を有するボールペン用インキを提供する
ものである。 従来、描線の消去が可能なボールペン用インキ
としては、黒鉛やカーボンブラツクを油状成分と
共に使用した「液体鉛インキ」や、例えば特開昭
54―156731号公報に開示されているように、ゴム
成分を顔料と共に組成成分中に懸濁せしめた「ゴ
ム成分含有インキ」等があるが、前者は紙面に形
成された描線中の油状成分が着色剤である黒鉛ま
たはカーボンブラツクの微粒子と共に紙の内部に
浸透してしまうために、消去可能な描線を得ると
いう本来の目的の達成が十分ではないし、また、
後者の場合は、消去可能な描線が得られるという
目的はある程度は達成されるものの、未が完全で
はなく、しかも筆記面上でのインキの固化速度が
遅いために筆記直後の描線の紙面に対する固着強
度が低く、筆記直後に筆記面に別の紙面を重ねた
り、あるいは筆記者の掌が筆記直後の描線に触れ
たりして筆記面が擦れた場合に、描線を形成して
いる着色剤が紙面の他の部分に転移し、紙面を汚
損するという欠点を有すると共に、添加されてい
るゴム成分の溶剤に対する溶解安定性が悪いため
に、インキ自体の経時安定性が悪い等の欠点を有
するものであつた。 本発明は特許請求の範囲の第１項目および第２
項目に記載した通りの構成から成るボールペン用
インキとすることにより、筆記後通常の鉛筆用消
しゴムで擦るだけで完全に消去することのできる
描線が得られ、かつ筆記面上でのインキの固化速
度が速いので、筆記直後においても紙面に対する
固着強度の高い描線が得られる等の性質を具備
し、しかも、優れた経時安定性をも有するボール
ペン用インキを提供するものである。 すなわち、本発明においては、ボールペン用イ
ンキ中の着色剤として顔料および添加剤として繰
り返し単位が式
【式】で表示され
る分子量約200万以上の熱可塑性プラスチツクス
の領域にある高分子物質たるポリノルボーネン、
あるいは該ポリノルボーネンと、繰り返し単位が
式
の領域にある高分子物質たるポリノルボーネン、
あるいは該ポリノルボーネンと、繰り返し単位が
式
融 点 …68℃
結晶化度（25℃での） …35％
硬 度（アヨアＣ） …78
回復可能な伸長率 …１％以下
ヤング率（縦弾性係数）
…2.63×109dyne／cm2 他方、別の200ml容のビーカーに、カーボンブ
ラツク顔料〔商品名：三菱カーボンブラツクMA
―100〕13ｇと、アロマ系プロセスオイル〔商品
名：ダイアナプロセスオイルAC―12、出光興産
（株）製〕27ｇと、ナフテン系プロセスオイル
〔商品名：サンセン255ZJ〕20ｇとを入れ、室温
で撹拌し、分散させた後、三本ロールミルにか
け、十分に混練、分散させる。 得られた混練物に、先のポリノルボーネン、ト
ランス・１，４・ポリイソプレン混合溶液を添
加、配合し、これを更に三本ロールミルで混練、
分散させ、本発明のボールペン用インキ（Ｂ）を
得た。 比較例 １ 200ml容のビーカーに脂肪族石油系溶剤〔商品
名：エツソ・ラバーソルベント、エツソ化学
（株）製〕40ｇと、シス・１，４・ポリイソプレ
ン〔商品名：クラレ・シス・ポリイソプレンIR
―10、クラレイソプレンケミカル（株）製〕９ｇ
とを入れ、室温で約２時間、撹拌し、溶解させ
る。 他方、別の200ml容のビーカーに、カーボンブ
ラツク顔料〔商品名：三菱カーボンブラツクMA
―100〕10ｇ、ジ・オクチルフタレート36ｇ、ス
テアリン酸６ｇを入れ、室温で撹拌し、分散させ
た後、三本ロールミルにかけ、十分に混練、分散
させる。 得られた混練物に、先のシス・１，４・ポリイ
ソプレン溶液を添加、配合し、これを更に三本ロ
ールミルで混練、分散させ、比較のためのボール
ペン用インキ（Ｃ）を得た。 以上の実施例および比較例で得られたボールペ
ン用インキ（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）のそれぞれを、
AP―106型ボールペン〔三菱鉛筆（株）製〕に充
填して筆記した際の筆記性、筆記された描線の消
字性、および描線の擦れ汚染度の試験結果は第１
表に示す通りであつた。 なお、消字性はJIS―Ｓ―6050（1975）〔プラス
チツク字消〕に準じ、筆記10分後の描線を消字し
た際の値である。擦れ汚染度は、JIS―Ｓ―6039
（1980）〔ボールペン用中しん〕の「7.9乾燥試
験」に準じて試験し、筆記面上に重ね合わせた紙
を横に引つ張り、滑らせた後、重ね合わせた紙面
に付着したインキによる汚染具合を目視により判
定した結果である。
…2.63×109dyne／cm2 他方、別の200ml容のビーカーに、カーボンブ
ラツク顔料〔商品名：三菱カーボンブラツクMA
―100〕13ｇと、アロマ系プロセスオイル〔商品
名：ダイアナプロセスオイルAC―12、出光興産
（株）製〕27ｇと、ナフテン系プロセスオイル
〔商品名：サンセン255ZJ〕20ｇとを入れ、室温
で撹拌し、分散させた後、三本ロールミルにか
け、十分に混練、分散させる。 得られた混練物に、先のポリノルボーネン、ト
ランス・１，４・ポリイソプレン混合溶液を添
加、配合し、これを更に三本ロールミルで混練、
分散させ、本発明のボールペン用インキ（Ｂ）を
得た。 比較例 １ 200ml容のビーカーに脂肪族石油系溶剤〔商品
名：エツソ・ラバーソルベント、エツソ化学
（株）製〕40ｇと、シス・１，４・ポリイソプレ
ン〔商品名：クラレ・シス・ポリイソプレンIR
―10、クラレイソプレンケミカル（株）製〕９ｇ
とを入れ、室温で約２時間、撹拌し、溶解させ
る。 他方、別の200ml容のビーカーに、カーボンブ
ラツク顔料〔商品名：三菱カーボンブラツクMA
―100〕10ｇ、ジ・オクチルフタレート36ｇ、ス
テアリン酸６ｇを入れ、室温で撹拌し、分散させ
た後、三本ロールミルにかけ、十分に混練、分散
させる。 得られた混練物に、先のシス・１，４・ポリイ
ソプレン溶液を添加、配合し、これを更に三本ロ
ールミルで混練、分散させ、比較のためのボール
ペン用インキ（Ｃ）を得た。 以上の実施例および比較例で得られたボールペ
ン用インキ（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）のそれぞれを、
AP―106型ボールペン〔三菱鉛筆（株）製〕に充
填して筆記した際の筆記性、筆記された描線の消
字性、および描線の擦れ汚染度の試験結果は第１
表に示す通りであつた。 なお、消字性はJIS―Ｓ―6050（1975）〔プラス
チツク字消〕に準じ、筆記10分後の描線を消字し
た際の値である。擦れ汚染度は、JIS―Ｓ―6039
（1980）〔ボールペン用中しん〕の「7.9乾燥試
験」に準じて試験し、筆記面上に重ね合わせた紙
を横に引つ張り、滑らせた後、重ね合わせた紙面
に付着したインキによる汚染具合を目視により判
定した結果である。
【表】
第１表の結果より明らかなように、本発明のボ
ールペン用インキによる描線は、本発明で使用す
る高分子物質の類似物質であるシス・１，４・ポ
リイソプレンを使用した場合に比較し、その消字
性が良好であるばかりでなく、描線の擦れ汚染度
が小さく、筆記時において手指による擦れで紙面
を汚すことがない等の優れた性質を有するもので
ある。
ールペン用インキによる描線は、本発明で使用す
る高分子物質の類似物質であるシス・１，４・ポ
リイソプレンを使用した場合に比較し、その消字
性が良好であるばかりでなく、描線の擦れ汚染度
が小さく、筆記時において手指による擦れで紙面
を汚すことがない等の優れた性質を有するもので
ある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 少なくとも着色剤としての顔料と繰り返し単
位が式【式】で表示される高分子 物質たるポリノルボーネンとが、沸点180℃以下
で気化速度が速く前記ポリノルボーネンに対して
可塑剤としての作用を呈する低沸点有機溶剤と、
沸点300℃以上で気化速度が遅い高沸点有機溶剤
との混合溶剤溶液中に配合成分として含有されて
いることを特徴とするボールペン用インキ。 ２ 少なくとも着色剤としての顔料と繰り返し単
位が式【式】で表示される高分子 物質たるポリノルボーネンと同じく繰り返し単位
が式【式】で表示される高分子物 質たるトランス・１，４・ポリイソプレンとが、
沸点180℃以下で気化速度が速く、前記ポリノル
ボーネンとトランス・１，４・ポリイソプレンと
に対して可塑剤としての作用を呈する低沸点有機
溶剤と、沸点300℃以上で気化速度が遅い高沸点
有機溶剤との混合溶剤溶液中に配合成分として含
有されていることを特徴とするボールペン用イン
キ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10848980A JPS5734170A (en) | 1980-08-07 | 1980-08-07 | Ball point ink |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10848980A JPS5734170A (en) | 1980-08-07 | 1980-08-07 | Ball point ink |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5734170A JPS5734170A (en) | 1982-02-24 |
| JPS625471B2 true JPS625471B2 (ja) | 1987-02-05 |
Family
ID=14486054
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10848980A Granted JPS5734170A (en) | 1980-08-07 | 1980-08-07 | Ball point ink |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5734170A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5980476A (ja) * | 1982-10-29 | 1984-05-09 | Pilot Pen Co Ltd:The | 消去可能なボ−ルペン用インキ |
| JPS60190481A (ja) * | 1984-03-13 | 1985-09-27 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | ボ−ルペン用インキ |
| GB2217924B (en) * | 1988-04-25 | 1992-10-07 | Matsushita Electric Works Ltd | Permanent magnet rotor |
-
1980
- 1980-08-07 JP JP10848980A patent/JPS5734170A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5734170A (en) | 1982-02-24 |
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