JP2979338B2 - マーキングペン用インキ - Google Patents

マーキングペン用インキ

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ink
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pen
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清 黒柳
勇三 檜垣
浩之 後藤
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NITSUSHIN SEIYU KK
PAIROTSUTO INKI KK
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NITSUSHIN SEIYU KK
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は揮発性有機溶剤を用いたマーキングペン用イ
ンキに関し、詳細にはペン先表面での溶剤の蒸発を抑制
する作用を有する特定の化合物が配合されて、長時間の
ペン先露出後にも即座の筆記可能なマーキングペン用イ
ンキに関するものである。
従来の技術 一般に油性マーキングペン用インキは紙等のインキ浸
透面ばかりでなくガラス、金属、プラスチック面等のイ
ンキ不浸透面にも筆記できることが求められるので、筆
跡を早く乾燥させるために揮発性の有機溶剤が溶媒とし
て用いられる。従ってマーキングペンのキャップ開放
(キャップオフ)時のペン先からの溶剤蒸発による筆跡
のかすれや筆記不能状態の発生という問題がある。
この問題点の解決策として種々の提案がなされてい
る。例えば特公昭57−5274号ではペン先からの溶剤蒸発
抑制剤として炭素数4乃至22のアルキルアミドまたはそ
の誘導体を用いることを提案しているが、このインキは
インキ不浸透面上の筆跡乾燥の遅いことに問題がある。
また特公昭57−39668号の一般式R1COR2(R1及びR2は炭
素数10〜22のアルキル基)で示されるケトンの使用の提
案はペン先での乾燥抑制の効果が充分であるとは言い難
い。
発明が解決しようとする問題点 本発明はマーキングペンのペン先においてインキの蒸
発が抑制され、且つインキ不浸透面上で迅速に乾燥する
筆跡を与えるマーキングペン用インキを提供しようとす
るものである。
問題を解決するための手段 本発明のマーキングペン用インキは着色剤、樹脂、前
記樹脂を溶解する揮発性有機溶剤及び下記一般式(1)
〜(4)で示され含窒素化合物の少なくとも一種を含む
ものある。
一般式 ここで、R1は炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル
基、ヒドロキシアルキル基又はヒドロキシアルケニル
基、R2,R3は炭素数7〜25のアルキル基、アルケニル
基、ヒドロキシアルキル基又はヒドロキシアルケニル
基、Xは塩素又はヒドロキシル基、Yは水素又はナトリ
ウム、Zはヒドロキシル基又は−COOR2、a,bは1又は2
の数をそれぞれ表す。
着色剤としては油溶性染料、スピリットソルブル染
料、塩基性染料、不溶性アゾ顔料、縮合ポリアゾ顔料、
フタロシアニン顔料、チオインジゴ顔料、スレン顔料、
ペリノン・ペリレン顔料、キナクリドン顔料等の有機顔
料及びカーボンブラック、チタン白等の無機顔料があげ
られる。これら着色剤はインキ組成中0.5〜30重量%、
好ましくは3〜20重量%の範囲で用いられる。
樹脂としてはロジン系樹脂、ケトン樹脂、セルロース
誘導体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニル
ブチラール等があげられる。これら樹脂はインキ組成中
1〜30重量%、好ましくは3〜15重量%の範囲で用いら
れる。
揮発性有機溶剤は一般にマーキングペン用インキに用
いられる溶剤が適用され、エタノール、プロパノール等
の低級脂肪族アルコール、ヘキサン、ヘプタン、シクロ
ヘキサン、キシレン等の炭化水素系溶剤、酢酸エチル、
酢酸ブチル等のエステル系溶剤、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、メチルグリ
コール、プロピルグリコール等のグリコールエーテル系
溶剤、メチルグリコールアセテート、エチルグリコール
アセテート等のグリコールエーテルエステル系溶剤があ
げられる。これら溶剤はインキ組成中40〜95重量%、好
ましくは60〜85重量%の範囲で用いられる。
含窒素化合物はマーキングペンのペン先での溶剤蒸発
抑制剤として用いられ、前記一般式(1)〜(4)で示
される化合物から選ばれるが、具体例としてドデシルト
リメチルンアンモニウムクロライド、オクタデシルトリ
メチルアンモニウムクロライド、牛脂アルキルトリメチ
ルアンモニウムクロライド、2−ステアリル−N−ステ
アリロキシエチルイミダゾリン、2−ステアリル−N−
カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニ
ウムクロライド、2−オレイル−N−カルボキシエチル
−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムクロライド、
2−ミリスチル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキ
シエチルイミダゾリニウムハイドロオキサイド、2−椰
子アルキル−4,4−ビス(ヒドロキシメチル)−1,3−オ
キサゾリン等があげられる。これら含窒素化合物はイン
キ組成中0.1〜10重量%、好ましくは0.3〜3重量%の範
囲で用いられる。
また界面活性剤、高級脂肪酸エステル、二塩基酸エス
テル、オレフィン系ワックス等の添加剤を配合して、拭
き消し可能な筆記板用マーキングペン用インキとするこ
ともできる。
作 用 本発明のインキはマーキングペンの露出されたペン先
において、溶剤の蒸発につれてペン先表面に析出して脆
い薄膜を形成し、それ以上の溶剤が蒸発するのを抑制す
る作用を果たす。そして前記薄膜はペン先の筆記面との
擦過により容易に破壊されるので、次の筆記時のペン先
からのインキ流出には何らの悪影響も及ぼさない。また
インキの筆液の乾燥速度は、含窒素化合物を含まないイ
ンキの筆跡の乾燥性と全く変わらない。これは筆跡のイ
ンキ量は極微量であり、しかも相対的表面積が大である
ので、筆跡の中の蒸発抑制剤の量は筆跡全面に連続の薄
膜を形成する程はなく、連続状の薄膜が形成されること
なく溶剤が蒸発して筆跡の速乾性が発揮されるものと考
えられる。
実 施 例 本発明の実施例インキについて、比較例インキと対比
して以下に記載する。
(1)実施例インキ 有機溶剤全量に含窒素化合物を添加し、40℃に加温し
つつ1時間攪拌、溶解した後、樹脂と着色剤を添加して
攪拌、混合してインキとした。筆記板マーキングペン用
インキの例では、更に添加剤を加えて充分攪拌、混合し
てインキとした。
(2)比較例インキ 含窒素化合物を添加しない点を除いては前記と同様に
処理してインキを調製した。
試験方法 アクリル繊維束樹脂加工体からなるペン体及びポリエ
ステル繊維束からなるインキ吸蔵体を備えたマーキング
ペンに各試料インキを所定量充填して試料マーキングペ
ンとする。
(1)キャップオフ時間 各実施例インキ毎に試料マーキングペンを各10本づつ
用意し、温度20〜25℃、相対湿度60±5%の条件下で全
数同時にキャップをはずして水平状態に静置し、試料毎
に異なる放置時間後に筆記して、かすれのない筆跡が得
られる限度の放置時間を測定した。
尚、実施例インキのマーキングペンについては第1の
試料は20分後、第2の試料は40分後、以下60分後、80分
後というように20分間隔で試験し、比較列インキのマー
キングペンについては5分間隔で試験した。
(2)筆跡乾燥時間 温度20〜25℃、相対湿度60±5%の条件下で、ホーロ
ー表面の筆記板上に直線を描き、直ちに筆跡をガーゼで
擦過して筆跡が汚れなくなるまでの時間を測定した。
実施例インキ及び比較例インキの組成及び各インキを
用いた試料マーキングペンについての試験結果を表1に
示す。
表中の組成の数値は総て重量部で示してあり、インキ
原料の詳細については注番号に従って以下に記す。
C.I.ソルベントブラック7 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体で表面処理された
カーボンブラック(C.I.77265) ポリビニルブチラールで表面処理された赤色顔料
(C.I.15585) ロジン(荒川化学工業(株)製) シクロヘキサノン−オルムアルデヒド縮合樹脂(西
独ヒュルス社製) ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド 2−ステアリル−N−ステアリロキシエチルイミダ
ゾリン 2−ステアリル−N−カルボキシメチル−N−ヒド
ロキシエチルイミダゾリニウムハイドロオキサイド 発明の効果 表の結果の欄にみられるとおり、本発明のマーキング
ペン用インキによる筆跡は蒸発抑制剤を配合しないイン
キと何ら変わることなく速乾性であり、マーキングペン
のペン先でのドライアップ抑制の点では著しい改良が認
められる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−137977(JP,A) 特開 昭54−72118(JP,A) 特開 昭56−106979(JP,A) 特開 昭60−124670(JP,A) 特開 昭51−5130(JP,A) 特開 平4−15275(JP,A) 特許2942868(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 11/00 - 11/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色剤、樹脂、前記樹脂を溶解する揮発性
    有機溶剤及び下記一般式(1)乃至(4)で示される含
    窒素化合物の少なくとも1種を含有してなるマーキング
    ペン用インキ。 一般式 ここで、R1は炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル
    基、ヒドロキシアルキル基又はヒドロキシアルケニル
    基、R2,R3は炭素数7〜25のアルキル基、ヒドロキシア
    ルキル基又はヒドロキシアルケニル基、Xは塩素又はヒ
    ドロキシル基、Yは水素又はナトリウム、Zはヒドロキ
    シル基又は−COOR2、a,bは1又は2の数をそれぞれ表
    す。
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CN114605868A (zh) * 2022-03-03 2022-06-10 李翌琦 一种环保香味墨水及其制备方法

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