JP2942868B2 - マーキングペン用インキ - Google Patents

マーキングペン用インキ

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は揮発性有機溶剤を用いたマーキングペン用イ
ンキに関し、詳細にはペン先表面での有機溶剤の蒸発を
抑制する作用を有する特定の化合物が配合された、長時
間のペン先露出に耐えるマーキングペン用インキに関す
るものである。
従来の技術 一般に油性マーキングペン用インキは紙等のインキ浸
透面ばかりでなくガラス、金属、プラスチックフィルム
等のインキ不浸透面にも筆記できることが求められるの
で、筆跡を早く乾燥させるために揮発性の有機溶剤が溶
媒として用いられる。従って、マーキングペンのキャッ
プ開放(キャップオフ)時のペン先での溶剤蒸発による
筆跡のかすれや筆記不能の状態の発生という問題があ
る。
この問題の解消策として種々の提案がなされている。
例えば特開昭54−72118号ではペン先でのインキ蒸発抑
制剤として炭素数4〜22のアルキルアミドまたはその誘
導体を用いることを提案しているが、このインキはイン
キ不浸透面上の筆跡乾燥の遅いことに問題がある。また
特公昭57−39668号の一般式R1COR2(R1及びR2は炭素数1
0〜22のアルキル基)で示されるケトンの使用の提案
は、ペン先での乾燥抑制の効果が充分であるとは言い難
い。
発明が解決しようとする問題点 本発明はマーキングペンのペン先においてインキの蒸
発が抑制され、且つインキ不浸透面上で迅速に乾燥する
筆跡を与えるマーキングペン用インキを提供しようとす
るものである。
問題点を解決するための手段 本発明のマーキングペン用インキは着色剤、樹脂、前
記樹脂を溶解する揮発性有機溶剤及び下記一般式(1)
及び(2)で示される含窒素化合物の少なくとも一種を
含有してなる。
一般式 ROSO3HN(CH2CH2OH) (1) ここで式中のRは炭素数12〜30のアルキル基、Yは炭
素数1〜4のアルキレン基、ZはH原子またはOH基をそ
れぞれ表す。
用いられる着色剤としては油溶性染料、スピリットソ
ルブル染料、塩基性染料、不溶性アゾ顔料、縮合ポリア
ゾ顔料、金属錯塩顔料、フタロシアニン顔料、チオイン
ヂゴ顔料、スレン顔料、アクリジン顔料、ペリノン・ペ
リレン顔料、ジオキサジン顔料、キナクリドン顔料、イ
ソインドリノン顔料等の有機顔料及びカーボンブラッ
ク、チタン白等の無機顔料があげられる。これら着色剤
はインキ組成中0.5〜30重量%、好ましくは3〜20重量
%の範囲で用いられる。
前記樹脂としてはロジン系樹脂、ケトン樹脂、セルロ
ース誘導体、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、ポリビニルブチラール樹脂等があげられる。
これら樹脂はインキ組成中1〜30重量%、好ましくは3
〜15重量%の範囲で用いられる。
揮発性有機溶剤は一般にマーキングペン用インキに用
いられるものが適用され、エタノール、プロパノール等
の低級脂肪アルコール、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘ
キサン、エチルシクロヘキサン、キシレン等の炭化水
素、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系
溶剤、メチル、プロピルグリコール等のグリコールエー
テル系溶剤、メチルグリコールアセテート、エチルグリ
コールアセテート等のグリコールエーテルエステル系溶
剤があげられる。これら溶剤はインキ組成中40〜95重量
%、好ましくは60〜85重量%の範囲で用いられる。
含窒素化合物は前記一般式(1)及び(2)から選ば
れる化合物の1種又は2種以上が用いられ、具体的には
トリエタノールアミンアルキルサルフェート、ジメチル
アルキルアミンオキサイド、ジ(ヒドロキシエチル)ア
ルキルアミンオキサイド等があげられる。これら含窒素
化合物はインキ組成中0.1〜10重量%、好ましくは0.3〜
3重量%の範囲で用いられる。
また界面活性剤、高級脂肪酸エステル、二塩基酸エス
テル、オレフィン系ワックス等の添加剤を配合して、拭
き消し可能な筆記板用マーキングペンインキとすること
もできる。
作 用 本発明のインキはマーキングペンの開放されたペン先
において、溶剤の蒸発につれてペン先表面に析出して脆
い薄膜を形成してインキ溶剤の蒸発の抑制作用を果た
す。そして前記薄膜はペン先と筆記面との接触により容
易に破壊されるので、次の筆記時のペン先からのインキ
流出には何らの悪影響も及ぼさない。またインキの筆跡
の乾燥速度は、蒸発抑制剤である含窒素化合物を含まな
いインキの筆跡の乾燥性と全く変わらない。これは筆跡
のインキ量は極微量であり、しかも相対表面積が大であ
るので、その中の蒸発抑制剤は筆跡全面に連続の薄膜を
形成する程の量なく、連続状の薄膜が形成されることな
く溶剤が揮発してしまい、筆跡の速乾性が保たれるもの
と考えられる。
実 施 例 本発明の実施例インキについて、比較例インキと対比
して以下に記載する。
インキ調製方法 (1)実施例インキ 有機溶剤全量に蒸発抑制剤を添加して、40℃に加温し
つつ1時間撹拌、溶解した後、樹脂と着色剤を添加して
撹拌、混合してインキとした。
筆記板マーキングペン用インキの例では、更に添加剤
を加えて、充分撹拌、混合してインキとした。
(2)比較例インキ 蒸発抑制剤を添加しない点を除いて、前記と同様に操
作してインキを調製した。
試験方法 アクリル繊維束樹脂加工体からなるペン体及びポリエ
ステル繊維束からなるインキ吸蔵体を備えたマーキング
ペンに各試料インキを所定量充填して試料マーキングペ
ンとする。
(1)キャップオフ時間 各実施例毎に試料マーキングペンを各10本づつ用意
し、温度20〜25℃、相対湿度60±5%の条件下で全数同
時にキャップをはずして水平状態に静置し、試料毎に異
なる放置時間後に筆記してかすれのない筆跡が得られる
限度の放置時間を測定した。
尚、実施例インキのマーキングペンについては第1の
試料は20分後、第2の試料は40分後、以下60分後、80分
後というように20分間隔で試験し、比較例インキのマー
キングペンについては5分間隔で試験した。
(2)筆跡乾燥時間 温度20〜25℃、相対湿度60±5%の条件下で、ホーロ
ー表面の筆記板上に直線を描き、直ちに筆跡をガーゼで
擦過して筆跡が汚れなくなる時間を測定した。
実施例インキ及び比較例インキの組成及び各インキを
用いた試料マーキングペンについての試験結果を表1に
示す。
表中の組成の数値は全て重量部で示してあり、インキ
原料の詳細については注番号に従って以下に記す。
C.I.ソルベントブラック7 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体で表面処理された
青色顔料(C.I.69800) ポリビニルブチラールで表面処理された赤色顔料
(C.I.15585) ロジWW(荒川化学工業(株)製) シクロヘキサノン−ホルムアルデヒド縮合樹脂(西
独ヒュルス社製) ポリオキシエチレンアルキルエーテルの燐酸エステ
ル 尚、添加剤は筆記板用マーキングペンとするための筆
跡消去性付与剤である。
発明の効果 表の結果の欄にみられるとおり、本発明のマーキング
ペン用インキの筆跡は蒸発抑制剤を配合しないインキと
何ら変わることなく速乾性であり、マーキングペンのペ
ン先でのドライアップ抑制の点では著しい改良が認めら
れる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色剤、樹脂、前記樹脂を溶解する揮発性
    有機溶剤及び下記一般式(1)及び(2)で示される含
    窒素化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物を含有
    してなるマーキングペン用インキ。 一般式 ROSO3HN(CH2CH2OH) (1) ここで式中のRは炭素数12〜30のアルキル基、Yは炭素
    数1〜4のアルキレン基、ZはH原子又はOH基をそれぞ
    れ表す。
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