JPS6253826A - 包装用積層材 - Google Patents

包装用積層材

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JPS6253826A
JPS6253826A JP7510085A JP7510085A JPS6253826A JP S6253826 A JPS6253826 A JP S6253826A JP 7510085 A JP7510085 A JP 7510085A JP 7510085 A JP7510085 A JP 7510085A JP S6253826 A JPS6253826 A JP S6253826A
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JP
Japan
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layer
packaging
aluminum foil
laminate
resin layer
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Pending
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JP7510085A
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English (en)
Inventor
馬場 雅貴
菅 脩
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主としてめ円筒状の容器胴部に成形される包
装用積層材に関するものである。
〔従来の技術〕
茶菓、各種香辛料、化粧料等を収容する主として円筒状
の容器胴部に成形される従来の包装用積層材は、該積層
材中に紙層を具備することによシ、包装用材に必要とさ
れる適度の剛性示発現されるようにされているのが一般
的である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、前記紙層を具備する従来の包装用積層材は、
該積層材によって成形されている容器内に収容される内
填物の種類によっては、該内填物中の成分が積層材内に
浸透し、紙層での層間剥離が生じたり、あるいは前記包
装用積層材中の紙層が通常で5〜6%、梅雨時等の多湿
時にはそれ以上の含水率となっているため、ヒートシー
ル部に発泡が生じ、完全なヒートシール部を形成するこ
とができなかったり等の弊害を有するものである。前記
紙層を具備する包装用積層材のヒートシール部に発生す
る発泡は、通常、包装用積層材中において紙層は、ポリ
エチレン層とアルミニウム箔との間、あるいはポリエチ
レン層とポリエチレン層との間というように水蒸気バリ
ヤー性の高い層同士の間に構成されているため、前述の
紙層を具備する包装用積層材をヒートシール法にて容器
形状に成形したり、あるいはこの容器内に内容物を収容
した後の密封操作をヒートシールで達成したシする場合
に、ヒートシール工程での熱によって前記紙層内の水分
が瞬時にして水蒸気化するが、その後、該水蒸気の散逸
がスムーズにゆかないために生ずる現象である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の包装用積層材は、2枚のアルミニウム箔と該ア
ルミニウム箔同士の間に構成されている合成樹脂層とを
具備する多層構成の中芯層と、熱溶着機能を有する樹脂
層で構成されている一方の最外層と、前記中芯層中に具
備されているアルミニウム箔を保護する機能を果す合成
樹脂層で構成されているもう一方の最外層とを有する積
層構成からなるもので、該積層構成中には紙層を具備す
ることの無い包装用積層材とすることによシ、前記従来
の包装用積層材における紙層の具備する欠点を皆無なら
しめるばかυでなく、紙層を具備する包装用積層材に比
較して何ら遜色のない剛性(保型性)や包材戻り防止性
を有する包装用積層材を提供するものである。
前記構成の包装用積層材における一方の最外層は、該積
層材の側辺部同士を重ね合わせて貼着部を形成し、円筒
状の容器胴部とする際のヒートシール特性を発現するも
のであり、且つこの一方の最外層が容器内周面となるよ
うにして、主として円筒状容器に構成されるものである
また、前記包装用積層材におけるもう一方の最外層は、
後述する中芯層中に具備されるアルミニウム箔を保護す
るための機能を有するもので、アルミニウム箔に生ずる
皺、穿設孔、引き裂き等を防止する作用を果すものであ
る。更に、前記もう一方の最外層は、前記包装用積層材
を利用して得られる円筒状容器の外側表面層となるもの
であるから、意匠的な色彩、地色等が適宜節され、意匠
性に優れた作用を呈する包装用積層材たらしめる機能を
有するものでもある。
前記一方の最外層ともう一方の最外層との間に構成され
る中芯層は、従来の紙層を具備する包装用積層材の有す
る剛性(保型性)ヤ包材戻シ防止性と同等の剛性や包材
戻シ防止性を本発明の包装用積層材に具備せしめる作用
を果すもので、2枚のアルミニウム箔と該アルミニウム
箔同士の間に構成されている合成樹脂層とを具備する多
層構成からなるものである。従って、中芯層は、2枚の
アルミニウム箔と該アルミニウム箔同士の間に構成され
ている合成樹脂層とを最低具備していれば良く、紙屑以
外のその他の層が、適宜前記積層構成に付加されている
多層構成でも良いことは勿論である。尚、2枚のアルミ
ニウム箔同士の間に構成されている合成樹脂層が、別製
の合成樹脂フィルムで構成されている場合には、一般的
に、前記2枚のアルミニウム箔は、厚さ7〜9μ程度で
十分に中芯層が奏する作用を発揮し得るが、前記合成樹
脂層が溶融押出しコート層で構成される場合には、該層
を合成樹脂フィルムで構成する場合よりも、2枚のアル
ミニウム箔の厚さをよシ厚くする必要性が存することが
多い。
以上の通りの構成からなる本発明の包装用積層材は、前
記した通り、一方の最外層ともう一方の最外層と中芯層
とを具備していることが必要であるが、一方の最外層と
中芯層との間や中芯層ともう一方の最外層との間等に、
適宜紙層以外のその他の層が更に構成されていても良い
ことは勿論である。
〔実施例〕
以下、本発明の包装用積層材の具体的な積層構成につい
て、製造実施例を以って説明する。
実施例1 厚さ30μの低密度ポリエチレン樹脂層と厚さ90μの
乳白ポリエチレン樹脂層との共押出しシートを第1給紙
機から、また厚さ9μのアルミニウム箔を第2給紙機か
らそれぞれ供給し、両者の間に、厚さ30μのポリエチ
レン樹脂層と厚さ20μのエチレン−アクリル酸共重合
体樹脂層とを押出し加工(溶融押出し加工)しつつ、前
記共押出しシートとアルミニウム箔七を貼着し、低密度
ポリエチレン樹脂層/乳白ポリエチレン樹脂層/ポリエ
チレン樹脂層/エチレン−アクリル酸共重合体樹脂層/
アルミニウム箔の積層構成の積層体を得る第1工程と、
前記第1工程で得られた積層体を第1給紙機から、また
厚さ15μのアルミニウム箔を第2給紙機からそれぞれ
供給し、両者の間に厚さ40μのエチレン−アクリル酸
共重合体層を押出し加工しつつ、前記第1工程で得られ
た積層体のアルミニウム箔面にエチレンルアクリル酸共
重合体層ヲ介して厚さ15μのアルミニウム箔を貼着す
る第2工程と、前記第2工程で得られた積層体における
アルミニウム箔面に、厚さ40μのエチレン−アクリル
酸共重合体層と厚さ50μの低密度ポリエチレン樹脂層
とを順次溶融押出しコートする第3工程とにより1本発
明の一実施例品たる包装用積層材を得た。
本実施例品たる前記積層構成の包装用積層材において、
該積層材の一方の最外層を構成している厚さ50μの低
密度ポリエチレン樹脂層は、前記包装用積層材の端部同
士を重畳し、前記包装用積層材における一方の最外層で
構成される内面層と、もう一方の最外層で構成される外
面層との間を熱溶着て貼着し、円筒状容器やチューブ状
容器における容器胴部を形成したり、あるいは前記容器
の密封操作を実施したりする際の熱シール機能を奏する
もので、例えば高周波ンール等による能率の高い熱シー
ル操作を実施し得るものである。従って、該最外層は、
通常、30μ以上のオレフィン系樹脂層、主としてエチ
レン樹脂層で構成されるものである。また、このオレフ
ィン系樹脂層で構成される一方の最外層は、容器内の内
容物を保存する際に生ずるストレスクラックの防止機能
をも有するものである。
中芯層における2枚のアルミニウム箔同士の間に介在さ
れている厚さ40μのエチレン−アクリル酸共重合体樹
脂層は、前記2枚のアルミニウム箔と相伴なって、本実
施例品たる包装用積層材に剛性をもたせ、該包装用積層
材の腰を強くし、保型性を具備させるだめの層であり、
前記エチレン−アクリル酸共重合体樹脂層に代えて、ポ
リオレフィン樹脂、アイオノマー樹脂。
ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂
、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ビ
ニロン樹脂等で構成しても良いことは勿論である。
本実施例品たる前記包装用積層材中における2枚のアル
ミニウム箔は、該アルミニウム箔同士の間に構成されて
いるエチレン−アクリル酸共重合体層と相1って、前記
包装用積層材に十分な剛性(腰の強さ)を発現させるも
のであり、かつ、優れたガスバリヤ−機能をもたらすも
のである。
尚、本実施例品のように、中芯層における2枚のアルミ
ニウム箔同士の間の合成樹脂層が、溶融押出しによるコ
ーティング樹脂層として構成されている場合には、一方
の最外層(筒状容器に構成された場合に容器内側面とな
る層)に近い方のアルミニウム箔は、内容物を保護する
機能を果すという目的において15〜20μ程度にされ
ていることが好1しく、また、もう一方の最外層(筒状
容器に構成された場合に容器外側面となる層)に近い方
のアルミニウム箔は、容器及び包装用積層材に剛性を付
与する作用を果すものであるという観点から、7〜20
μ程度に構成されていることが好ましい。
前記第3工程において、アルミニウム箔面と厚さ50μ
の低密度ポリエチレン樹脂層との間に介在される厚さ4
0μのエチレン−アクリル酸共重合体層は、アルミニウ
ム箔と低密度ポリエチレン樹脂とを極めて高度の接着強
度で接合するものであり、前述の通シ、オレフイ/−エ
チレン系不飽和カルボン酸(塩)共重合体樹脂ヤアイオ
ノマー樹脂で置換されても同様の効果が得られる。
前記包装用積層材において、前記中芯層中のアルミニウ
ム箔を保護する機能を有するもう一方の最外層は、裏面
に厚さ90μの乳白ポリエチレン層を有する厚さ30μ
の低密度ポリエチレン樹脂層で構成されているものであ
るが、このもう一方の最外層たる厚さ30μの低密度ポ
リエチレン樹脂層は、前述のアルミニウム箔の保護機能
に加えて、前記包装用積層材の端部同士を重畳し、前記
包装用積層材における一方の最外層で構成される内面層
と、このもう一方の最外2層で構成される外面層との間
の貼着によってチューブ状の容器等を成形する際におけ
る熱シール機能をも具備するもので、例えば高周波シー
ル等による能率の高い熱シール操作を実施し得るもので
ある。従って、該最外層は、通常、30μ以上のオレフ
ィン系樹脂層で構成されるものである。
また、前記もう一方の最外層の裏面に構成されている乳
白ポリエチレン樹脂層は、前記包装用積層材を利用して
得られる容器に白色の清潔感を具備させる機能を与える
ものであり、中芯層におけるアルミニウム箔が黒ずんで
視認されるのを防止するもので、一般には、乳白を呈す
る充填剤を含有するポリオレフィン系樹脂層で構成され
るものである。
前記第1工程において、低密度ポリエチレン樹脂層と乳
白ポリエチレン樹脂層とで構成される共押出しシートと
アルミニウム箔との貼着は、エチレン−アクリル酸共重
合体層を両者の間に介在させることによって達成し得る
が、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂の溶融押出し加
工温度が280〜290℃という低温度で実施されるも
のであるため、前記エチレン−アクリル酸共重合体層を
共押出しシート面に直接溶融押出し加工することによっ
ては強度の高い接着を達成することができない。このた
め、本実施例においては、約320〜330℃という高
温度での溶融押出し加工が可能なポリエチレン樹脂を、
共押出しシート面とエチレン−アクリル酸共重合体層と
の間に介在させ、共押出しシートとアルミニウム箔とを
貼着し、接着強度の高い積層構成を得たものである。尚
、アルミニウム箔面とポリオレフィン樹脂層との両者に
対して強度の接着強度を発現し、しかも溶融押出し加工
が可能な樹脂は、前述のエチレン−アクリル酸共重合体
樹脂をはじめ、エチレン−アクリ酸塩共重合体樹脂、オ
レフィンとエチレン系不飽和カルボン酸(塩)との共重
合体、例えばエチレン−メタクリル酸共重合体、又はア
イオノマー樹脂等が存するので、前述の実施例において
は、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂がこれらの樹脂
で置換されても同様の作用を奏する包装用積層材が得ら
れる。
尚、前述の本発明の一実施例品たる包装用積層材を利用
して、一方の最外層側が内側面となるようなチューブ状
容器胴部を成形したところ貼着部たるヒートシール部に
は発泡が無く、整然とした貼着部が得られた。更に、前
記チューブ状容器胴部内に練シ歯磨きを封緘し、密封し
たところ、内填物が積層材内に滲透してゆくことも無く
、長期間に亘っての保存が可能でありしかも容器自体は
適度の剛性を有しており、チューブ状容器の保型を維持
するものであった。
更に前記チューブ状容器は、包材戻シ防止性においても
優れた作用を呈するものであった。
実施例2 厚さ7μのアルミニウム箔と厚さ60μのポリプロピレ
ン樹脂系合成紙とをイソシアネート系接着剤で貼着する
第1工程と、前記第1工程で得られた積層体におけるポ
リプロピレン樹脂系合成紙面に厚さ9μのアルミニウム
箔をインシアネート系接着剤で貼着する第2工程と、前
記第2工程で得られた積層体と、厚さ30μの1  低
密度ポリエチレン樹脂層と厚さ90μの乳白ポリエチレ
ン樹脂層とからなる共押出しシートとを、両者の間に、
厚さ30μのポリエチレン樹脂層と厚さ20μのエチレ
ンルアクリル酸共重合体層とを押出し加工でラミネート
しっ\貼、  着し、低密度ポリエチレン樹脂層/乳白
ポリエチレン樹脂層/ポリエチレン樹脂層/エチレン−
アクリル酸共重合体層/アルミニウム箔/接着剤/ポリ
プロビレ/樹脂系合成紙/接着剤/アルミニウム箔から
なる積層構成の積層体を得る第3工程と、前記第3工程
で得られた積層体におけるアルミニウム箔面に厚さ40
μのエチレン−アクリル酸共重合体層と厚さ50μの低
密度ポリエチレン樹脂層とを押出し加工で順次ラミネー
トする第4工程とにより、一方の最外層が厚さ50μの
低密度ポリエチレン樹脂層で構成され、もう一方の最外
層が、裏面に厚さ90μの乳白ポリエチレン樹脂層を有
する厚さ3゜μの低密度ポリエチレン樹脂層で構成され
、しかもこれらの両液外層間に、2枚のアルミニウム箔
同士の間に合成樹脂層が介在している積層構成からなる
中芯層を具備する本発明の一実施例品たる包装用積層材
を得た。
尚、前記包装用積層材において、一方の最外層(容器に
形成された場合に内側面となる層)を構成している厚さ
50μの低密度ポリエチレン樹脂層は、該包装用積層材
を利用して各種形状の容器、主として円筒状の胴部を有
する容器を得る際の熱シール特性を発揮するものであり
、かつ、得られた容器に内容物を封緘し保存する際に、
ストレスクラックが発生するのを抑止する機能を発揮す
るもので、通常、ポリエチレン樹脂層で構成されるもの
である。
この一方の最外層たる厚さ50μの低密度ポリエチレン
樹脂層とアルミニウム箔との間の厚さ40μのエチレン
−アクリル酸共重合体層は。
前述のエチレン−アクリル酸共重合体層と同様に、アル
ミニウム箔面に対して強力な接着剤層の機能を果してい
るもので、この樹脂層は、オレフィンとエチレン系不飽
和カルボン酸との共重合体、例えばエチレン−メタクリ
ル酸共重合体、又はアイオノマー樹脂等でも構成し得る
ものである。
前記包装用積層材において、2枚のアルミニウム箔と該
アルミニウム箔同士の間に構成されているポリプロぎレ
ン系合成紙との積層構成からなる中芯層中のアルミニウ
ム箔を保護する機能を有するもう一方の最外層は、裏面
に厚さ90μの乳白ポリエチレン層を有する厚さ30μ
の低密度ポリエチレン樹脂層で構成されているものであ
るが、このもう一方の最外層たる厚さ30μの低密度ポ
リエチレン樹脂層は、前述のアルミニウム箔の保護機能
に加えて、前記包装用積層材の端部同士を重畳し、前記
包装用積層材における一方の最外層で構成される内面層
と、このもう一方の最外層で構成される外面層との間の
貼着によってチューブ状の容器等を成形する際における
熱シール機能をも具備するもので、例えば高周波シール
等による能率の高い熱シール操作を実施し得るものであ
る。従って、該最外層は、通常、30μ以上のオレフィ
ン系樹脂層で構成されるものである。
また、前記もう一方の最外層の裏面に構成されている乳
白ポリエチレン樹脂層は、前記包装用積層材を利用して
得られる容器に白色の清潔感を具備させる機能を与える
ものであシ、中芯層におけるアルミニウム箔が黒ずんで
視認されるのを防止するもので、一般には、乳白を呈す
る充填剤を含有するポリオレフィン系樹脂層で構成され
るものである。
前記第3工程において、第2工程で得られた積層体のア
ルミニウム箔面と共押出しシートとを貼着する際の接着
は、エチレン−アクリル酸共重合体層を両者の間に介在
させることによって達成し得るが、エチレン−アクリル
酸共重合体樹脂の溶融押出し加工温度が280〜290
0Cという低温度で実施されるものであるため。
前記エチレン−アクリル酸共重合体層を共押出しシート
面に直接溶融押出し加工することによっては強度の高い
接着を達成することができない。このため、本実施例に
おいては、約320〜3・30℃という高温度での溶融
押出し加工が可能なポリエチレン樹脂を共押出しシート
面とエチレン−アクリル酸共重合体層との間に介在させ
るようにして、第2工程で得られた積層体のアルミニウ
ム箔面と共押出しシートとの貼着を、ポリエチレン樹脂
とエチレン−アクリル酸共重合体との連続押出し加工で
達成し、接着強度の高い積層体を得たものである。尚、
アルミニウム箔面とポリオレフィン樹脂層との両者に対
して強度の接着強度を発現し、しかも溶融押出し加工が
可能な樹脂は、前述のエチレン−アクリル酸共重合体樹
脂をはじめ、オレフィンとエチレン系不飽和カルボン酸
との共A、例えばエチレン−メタクリル酸共重合体、又
はアイオノマー樹脂等が存するので、これらの樹脂で代
替しても良いことは勿論である。
アルミニウム箔同士の間に介在されているポリプロピレ
ン樹脂系合成紙は、本発明の包装用積層材に剛性を発現
させ、該積層材の腰を強くするためのものであり、前述
の合成紙に代えて、ポリオレフィン樹脂、アイオノマー
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹
脂、ビニロン樹脂等で構成することも可能である。
前記包装用積層材中における2枚のアルミニウム箔は、
該包装用積層材に十分な剛性(腰の強さ)を具現させる
ものであシ、かつ優れたガスバリヤ−性を付与するため
のものである。尚、紙層に匹敵する剛性を1枚のアルミ
ニウム箔で発現させるためには、40〜60μというよ
うな厚さのアルミニウム箔が必要であるが、本発明の包
装材が中芯層として具備するアルミニウム箔/樹脂層/
アルミニウム層からなる積層構成を具備する積層体にお
いては、2層のアルミニウム箔の厚さの合計がせいぜい
15〜20μ以上あれば、紙層を具備する積層材と同程
度の剛性(腰の強さ)及び風合いと備えるものとなるこ
とは特筆すべき事項である。
更に、前記構成からなる本発明の実施例品たる包装用積
層材の側辺部同士を重ね合わせ、ヒートシール法にて貼
着して得られたチューブ状容器は、練り歯磨きを収容す
るだめの容器胴部として、剛性及び耐層間剥離性におい
て優れた作用を有するものであった。また、前記と−ト
ンール部には、通常紙層を具備する包装用積層材のヒー
トゾールを実施する際に発生しやすい発泡現象も無く、
整然とした貼着部が得られた。
得られたチューブ状容器胴部内に練り歯磨きを収容し、
封緘、密封したところ、内填物の成分が積層材内へ滲透
することも無く、長期間の保存においても積層材が層間
剥離を起すことも無かった。
特に、本実施例品たる包装用積層材による練り歯磨き用
チューブ状容器の前記機能は、前述の実施例1による包
装用積層材の場合と同様に、アルミニウム箔面に対して
極めて優れた接着機能を有するエチレン−エチレン系不
飽和カルボン酸(塩)共重合体による樹脂層によって、
アルミニウム箔と一方の最外層たるオレフィン系樹脂層
とを接合していることによって達成されているものであ
り、前述の機能は前記オレフィン−エチレン系不飽和カ
ルボン酸(塩)共重合体のほかにアイオノマー樹脂でも
達成し得るものである。
実施例3 塩化ビニリデン樹脂が表面にコートされている厚さ40
μの延伸ポリノロピレン樹脂フィルムのポリプロピレン
フィルム側にイミン系のアンカーコート剤をコートし、
該アンカーコート創面に厚さ15μのポリエチレン樹脂
層を溶融押出し加工しつつ、厚さ7μのアルミニウム箔
を貼着する第1工程と、前記第1工程で得られた積層体
におけるアルミニウム箔面にウレタン系の接着剤をアン
カーコートし、該アンカーコート面に厚さ20μのポリ
エチレン樹脂層を溶融押出し加工しつ\、厚さ50μの
ポリエチレン製シートを貼着し、塩化ビニリデン樹脂コ
ート延伸ポリプロピレン樹脂フィルム/アンカーコート
剤/ポリエチレン樹脂層/アルミニウム箔/アンカーコ
ート剤/ポリエチレン樹脂層/ポリエチレンンートの構
成の積層体を得る第2工程と、厚さ12μのポリエチレ
ンテレフタレトフィルムの裏面にインキ付着適性改良処
理を施した後、該処理面に印刷を施す第3工程と、前記
第3工程で得られたポリエチレンテレフタレート製フィ
ルムの印刷面にウレタン系接着剤をコートし、厚さ7μ
のアルミニウム箔を貼着する第4工程々、前記第4工程
で得られた積層体のアルミニウム箔面にウレタン系接着
剤をコートし、該コート面に、前記第2工程−で得られ
た積層体の塩化ビニリデン樹脂コート延伸ポリプロピレ
ン樹脂フィルム層における塩化ビニリデン樹脂コート層
面を貼着する第5工程とにより、もう一方の最外層が裏
面に印刷模様を有するポリエチレンテレフタレートフィ
ルムで構成され、一方の最外層がポリエチレンフィルム
で構成されており、しかも、2枚のアルミニウム箔同士
の間に、塩化ビニリデン樹脂コート延伸ポリプロピレン
フィルムで構成されている合成樹脂層が介在している積
層構成を中芯層として具備する本発明の一実施例品たる
包装用積層材を得た。
尚、前記構成の包装用積層材の製造工程においては、塩
化ビニリデンコート延伸ポリプロピレンフィルムを第1
給紙機から、厚さ7μmのアルミニウム箔を第2給紙機
から、また、厚さ50μのポリエチレン7−トを第3給
紙機からそれぞれ供給することにより、第1工程と第2
工程との作業を1段階で行うことも可能である。
前記構成からなる包装用積層材において、厚さ50μの
ポリエチレンシートで構成される一方の最外層は、該包
装用積層材によって筒状ヤチューブ状の容器を成形した
り、あるいはこの容器の密封を行ったりする際の貼着工
程におけるヒートシール特性を与えるもので、一般に、
ポリオレフィン系樹脂やアイオノマー樹脂等の熱溶着能
を有する樹脂で形成されるものである。
もう一方の最外層は、前記ポリエチレンテレフタレート
フィルムに代えて、延伸ポリプロピレンフィルム、ポリ
アミドフィルム、あるいはこれらの塩化ビニリデンコー
トフィルム等でも構成し得るものである。
中芯層たるアルミニウム箔/塩化ビニリゾ/コート延伸
ポリプロピレンフィルム/ポリエチレン樹脂層/アルミ
ニウム箔からなる積層部分は、前記包装用積層材に剛性
を付与し、保型性を具備させるものであると共に、容器
における内面層(すなわち一方の最外層)に近い方のア
ルミニウム箔に生ずるピンホールを補償するものでもあ
る。この中芯層を構成する積層体中における塩化ビニリ
デンコート延伸ポリゾロビレ/フィルムは、例えば、塩
化ビニリデンコートポリエチレンテレフタレートフィル
ム、塩化ビニリデンコートナイロンフィルム、塩化ビニ
リデンコートナイロンフィルム、ビニロンフィルム等で
置換されても良く、更には、ガスバリヤ−性がそれ程問
題とされないような場合には、延伸ポリプロピレンフィ
ルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイロン
フィルム、ポリオレフィン樹脂層等で置き換えられてい
ても良い。
前記得られた包装用積層材を利用して、一方の最外層す
なわち厚さ50μのポリエチレンシート層側が内側面と
なるようにして茶葉封入用の袋をヒートシール加工で得
たところ、貼着部たるヒートシール部には発泡が全く無
く、整然とした貼着部を有する茶葉封入用の封筒状袋が
得られた。
〔発明の作用及び効果〕
本発明の包装用積層材は、叙上の通り、円筒状やチュー
ブ状等の任意の形状の容器に成形されるもので、成形容
器において内面層となる一方の最外層が熱溶着機能を有
する樹脂層で構成され、前記容器において外面層となる
もう一方の最外層が、両層外層間に構成される中芯層中
のアルミニウム箔を保護する機能を具備する合成樹脂層
で構成され、かつ前記中芯層が、2枚のアルミニウム箔
同士の間に合成樹脂層が構成されている多層構成とされ
ているもので、前記一方の最外層ともう一方の最外層と
これら両層外層間に構成されている中芯層とを具備する
構成からなり、しかも前記積層構成中には紙層を具備す
ることがないものである。
従って、本発明の包装用積層材を利用してチューゾ状千
円筒状等の容器をヒートシールで成形する際には、ヒー
トシール部に水蒸気の内蔵による発泡を生ずることがな
く、整然としたヒートシール部を形成することができ、
耐層間剥離性に対して優れた作用を奏するものである。
筐た、本発明の包装用積層材は、二枚のアルミニウム箔
が、該アルミニウム箔同士の間に合成樹脂層を介して貼
着されている積層構成からなる中芯層を具備しているの
で、紙層を具備する包装用積層材と比較して何ら遜色の
ない剛性や保型性及び包材戻り防止性を発揮するもので
ある。
更に、前記中芯層において、ガスバリヤ−性を有するア
ルミニウム箔が、間に合成樹脂層を介して2枚配置され
ている積層構成とされているので1本発明の包装用積層
材の取り扱い工程中、あるいは該積層材によって成形さ
れた容器の取り扱い中に、アルミニウム箔に発生する皺
が少なく、ガスバリヤ−性機能の低下の原因となるピン
ホールの発生が抑止されるし、′!た。
万−一枚のアルミニウム箔にピンホールが生じたとして
も、もう一枚のアルミニウム箔によるガスバリヤ−性能
が持続されるので、使用期間中を通してガスバリヤ−性
能が確実に維持されるという作用、効果を奏するもので
ある。
また、本発明の包装用積層材は、アルミニウム箔と合成
樹脂層との積層構成とされているので、柔軟性をも具備
するものである。従って、前記包装用積層材による各種
形状の容器の成形工程での変形適性があり、壕だ容器に
おける内填物の形状に対応する変形適性にも優れた性質
を有するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 積層構成中に紙層を具備することのない包装用積層材に
    おいて、該包装用積層材の積層構成が、熱溶着機能を有
    する樹脂層で構成されている一方の最外層と、2枚のア
    ルミニウム箔と該アルミニウム箔同士の間に構成されて
    いる合成樹脂層とを具備する多層構成の中芯層と、前記
    中芯層中に存在しているアルミニウム箔を保護する機能
    を有する合成樹脂層で構成されているもう一方の最外層
    とを有していることを特徴とする包装用積層材。
JP7510085A 1985-04-09 1985-04-09 包装用積層材 Pending JPS6253826A (ja)

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