JPH081856Y2 - ラミネートチューブ用原反 - Google Patents
ラミネートチューブ用原反Info
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- JPH081856Y2 JPH081856Y2 JP4917290U JP4917290U JPH081856Y2 JP H081856 Y2 JPH081856 Y2 JP H081856Y2 JP 4917290 U JP4917290 U JP 4917290U JP 4917290 U JP4917290 U JP 4917290U JP H081856 Y2 JPH081856 Y2 JP H081856Y2
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- Japan
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- layer
- density polyethylene
- laminated
- thickness
- tube
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- Tubes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は練歯磨、化粧品、飲食物、医薬等の容器とし
て使用されるラミネートチューブを製造するために用い
る原反に関する。
て使用されるラミネートチューブを製造するために用い
る原反に関する。
[従来の技術] 従来より歯磨、化粧品、飲食物、医薬等を収容する容
器としてラミネートチューブが広く使用されている。
器としてラミネートチューブが広く使用されている。
ここで、第3図を参照しながらラミネートチューブに
ついて説明すると、一般にラミネートチューブ本体を積
層材から構成してなるラミネートチューブと言われる押
出しチューブは、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、
アルミニウム箔あるいはPVA系、PVDC系、ナイロン系、E
VA系、EVAL系等のバリヤー性の樹脂、紙等を5〜10層に
ラミネートした原反(ウエブ)を筒状とし側面をシール
12して胴部11となし、この胴部11の一端側に注出口を有
する肩部パーツ13を取り付けキャップ14を装着するとと
もに他端側から内容物を充填した後シールし、外観向上
のため必要に応じてカットした尻部15に形成することが
行われている。
ついて説明すると、一般にラミネートチューブ本体を積
層材から構成してなるラミネートチューブと言われる押
出しチューブは、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、
アルミニウム箔あるいはPVA系、PVDC系、ナイロン系、E
VA系、EVAL系等のバリヤー性の樹脂、紙等を5〜10層に
ラミネートした原反(ウエブ)を筒状とし側面をシール
12して胴部11となし、この胴部11の一端側に注出口を有
する肩部パーツ13を取り付けキャップ14を装着するとと
もに他端側から内容物を充填した後シールし、外観向上
のため必要に応じてカットした尻部15に形成することが
行われている。
現在、市販されている各種のラミネートチューブの多
くは、内容物として練歯磨ペースト等の容器として使用
されているので、内容物の変質、内容物中の水分や香料
等の散逸を防ぐため、内容物の保護性及び保存性等の特
性が要求される。
くは、内容物として練歯磨ペースト等の容器として使用
されているので、内容物の変質、内容物中の水分や香料
等の散逸を防ぐため、内容物の保護性及び保存性等の特
性が要求される。
また、押出しチューブの実用性からは、柔軟性、絞り
出し性、適度な復元性等の特性が要求される。
出し性、適度な復元性等の特性が要求される。
例えば、練歯磨の押出しチューブとして、外側からポ
リエチレン層、紙層、ポリエチレン層、アルミニウム箔
層、ポリエチレン層という五層構造の積層材を用いてチ
ューブ本体の一端側に練歯磨ペーストの注出口を有する
肩部パーツを設け、他端側をシール及び外観向上のため
カットした尻部に形成したものが知られている(特公昭
39-10847号、特公昭52-45273号、実公昭59-40206号)。
リエチレン層、紙層、ポリエチレン層、アルミニウム箔
層、ポリエチレン層という五層構造の積層材を用いてチ
ューブ本体の一端側に練歯磨ペーストの注出口を有する
肩部パーツを設け、他端側をシール及び外観向上のため
カットした尻部に形成したものが知られている(特公昭
39-10847号、特公昭52-45273号、実公昭59-40206号)。
これらのラミネートチューブは、上記した製造工程を
経るために尻部に紙層が露出するのが一般的であり、そ
のためラミネートチューブの使用時に紙層が湿気を帯び
たり、あるいは練歯磨と接触して紙層が劣化することと
なり、紙層と他の積層材との接着強度を著しく低下さ
せ、層間剥離の原因となっていた。
経るために尻部に紙層が露出するのが一般的であり、そ
のためラミネートチューブの使用時に紙層が湿気を帯び
たり、あるいは練歯磨と接触して紙層が劣化することと
なり、紙層と他の積層材との接着強度を著しく低下さ
せ、層間剥離の原因となっていた。
これを改善するものとして、特開昭61-220840号は、
内側から、ポリエチレン/接着性ポリエチレン樹脂/ア
ルミニウム箔/接着性ポリオレフィン系樹脂/中性紙/
接着性ポリオレフィン/乳白ポリエチレン/ポリエチレ
ンの層構成とした積層材料を開示している。
内側から、ポリエチレン/接着性ポリエチレン樹脂/ア
ルミニウム箔/接着性ポリオレフィン系樹脂/中性紙/
接着性ポリオレフィン/乳白ポリエチレン/ポリエチレ
ンの層構成とした積層材料を開示している。
しかし、上記特開昭61-220840号の積層材料は剛度層
として中性紙を使用しているため、露出する紙層に水が
浸透し難くなったとはいうものの、中性紙も本質的に紙
であることに変わりはなく、チューブ成形した場合には
サイドシームや尻部の端面に露出した紙層が湿気を帯び
たり、内容物と接触して層間剥離を生じ、外観不良を招
くことは完全には防止することができないという問題が
あった。
として中性紙を使用しているため、露出する紙層に水が
浸透し難くなったとはいうものの、中性紙も本質的に紙
であることに変わりはなく、チューブ成形した場合には
サイドシームや尻部の端面に露出した紙層が湿気を帯び
たり、内容物と接触して層間剥離を生じ、外観不良を招
くことは完全には防止することができないという問題が
あった。
そこで、紙層をなくし、金属箔と合成樹脂層を積層し
た積層材が提案されている。
た積層材が提案されている。
例えば、実開昭62-93041号は、高密度ポリエチレンを
中間層に使用した積層材を提案している。また、特開昭
62-169633号は一軸延伸高密度ポリエチレンを基材に使
用した積層材を提案している。
中間層に使用した積層材を提案している。また、特開昭
62-169633号は一軸延伸高密度ポリエチレンを基材に使
用した積層材を提案している。
[考案が解決しようとする課題] ところが、上記実開昭62-93041号の積層材では、チュ
ーブに腰や風合をもたせるために、紙の代りの無延伸高
密度ポリエチレンの原反が120μmぐらい必要となり、
このため、チューブのような押出容器に使用した場合の
デッドフォールド性が悪くなり、また、高価なものとな
り、引張強度が弱く、押出容器等に内容物を充填した場
合における落下強度が弱いという問題があった。
ーブに腰や風合をもたせるために、紙の代りの無延伸高
密度ポリエチレンの原反が120μmぐらい必要となり、
このため、チューブのような押出容器に使用した場合の
デッドフォールド性が悪くなり、また、高価なものとな
り、引張強度が弱く、押出容器等に内容物を充填した場
合における落下強度が弱いという問題があった。
また、上記特開昭62-169633号の積層材では、一軸延
伸高密度ポリエチレンを基材に使用しているために延伸
方向の引張強度は強いが無延伸方向の引張強度が弱く、
上記実開昭62-93041号の場合とほぼ同様の問題があっ
た。
伸高密度ポリエチレンを基材に使用しているために延伸
方向の引張強度は強いが無延伸方向の引張強度が弱く、
上記実開昭62-93041号の場合とほぼ同様の問題があっ
た。
本考案は上記の点を解決しようとするもので、その目
的は引張強度が高く、押出容器を成形し内容物を充填し
た場合における落下強度が強く、また、このように強度
が強いために層厚も薄くでき、デッドフォールド性を改
良し、安価なものとすることができるラミネートチュー
ブ用原反を提供することにある。
的は引張強度が高く、押出容器を成形し内容物を充填し
た場合における落下強度が強く、また、このように強度
が強いために層厚も薄くでき、デッドフォールド性を改
良し、安価なものとすることができるラミネートチュー
ブ用原反を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、金属箔及び複数の樹脂層を積層したラミネ
ートチューブ用原反において、中間層に二軸延伸高密度
ポリエチレンを配し、かつ、最外層にレートシール用の
低密度ポリエチレンを積層した乳白色の高密度ポリエチ
レン層を配してなることを特徴とするものである。
ートチューブ用原反において、中間層に二軸延伸高密度
ポリエチレンを配し、かつ、最外層にレートシール用の
低密度ポリエチレンを積層した乳白色の高密度ポリエチ
レン層を配してなることを特徴とするものである。
以下、本考案を詳細に説明する。
本考案のラミネートチューブ用原反の構成について
は、例えば、第1図に図示されているように、金属箔1
の片面に接着性樹脂層2を介して耐内容物層3を積層
し、他方、上記金属箔の他の片面には接着性樹脂層4を
介して、二軸延伸高密度ポリエチレン5を配し、かつ、
接着性樹脂層6としての低密度ポリエチレンを介して、
最外層に表面保護層8を積層した乳白色の高密度ポリエ
チレン7を配してある。
は、例えば、第1図に図示されているように、金属箔1
の片面に接着性樹脂層2を介して耐内容物層3を積層
し、他方、上記金属箔の他の片面には接着性樹脂層4を
介して、二軸延伸高密度ポリエチレン5を配し、かつ、
接着性樹脂層6としての低密度ポリエチレンを介して、
最外層に表面保護層8を積層した乳白色の高密度ポリエ
チレン7を配してある。
耐内容物層3はラミネートチューブの最内層となるた
め、第2図のようにサイドシームにより筒状に形成でき
るようにヒートシール性の樹脂で形成するのが好まし
い。
め、第2図のようにサイドシームにより筒状に形成でき
るようにヒートシール性の樹脂で形成するのが好まし
い。
耐内容物層にはポリエチレンを用いるのが好ましく、
低密度ポリエチレン(LDPE)が殊に好適に使用される。
低密度ポリエチレン(LDPE)が殊に好適に使用される。
金属箔1としては、アルミニウム箔が好適であり、そ
の厚さは10〜40μmとするのが好ましい。
の厚さは10〜40μmとするのが好ましい。
中間層としての二軸延伸高密度ポリエチレンとして
は、厚さ12〜50μm、より好ましくは15〜30μmで、延
伸倍率は2〜6倍が好ましい。
は、厚さ12〜50μm、より好ましくは15〜30μmで、延
伸倍率は2〜6倍が好ましい。
この中間層は、ラミネートチューブ用原反に高い引張
強度と内容物を充填した押出チューブに強い落下強度を
付与し、また、良好な風合い(押出チューブを押しつぶ
す際に手指に対してなじみが良く、抵抗なく押しつぶさ
れて、絞り出し性が良好であるような感覚)と腰の強さ
を与える。
強度と内容物を充填した押出チューブに強い落下強度を
付与し、また、良好な風合い(押出チューブを押しつぶ
す際に手指に対してなじみが良く、抵抗なく押しつぶさ
れて、絞り出し性が良好であるような感覚)と腰の強さ
を与える。
乳白色の高密度ポリエチレン層は、印刷を施す場合に
印刷部を浮き出たせる作用を有するとともに、上記二軸
延伸高密度ポリエチレンの引張強度、落下強度、風合、
腰の強さを補強・改善する作用を有する。
印刷部を浮き出たせる作用を有するとともに、上記二軸
延伸高密度ポリエチレンの引張強度、落下強度、風合、
腰の強さを補強・改善する作用を有する。
この乳白色の高密度ポリエチレン層は30〜120μmの
厚さで使用される。そして、上記のような補強・改善の
作用を有することから、この乳白色の高密度ポリエチレ
ンの使用により、中間層としての高価な二軸延伸高密度
ポリエチレンを経済的な厚み15〜30μmで使用すること
が可能となる。
厚さで使用される。そして、上記のような補強・改善の
作用を有することから、この乳白色の高密度ポリエチレ
ンの使用により、中間層としての高価な二軸延伸高密度
ポリエチレンを経済的な厚み15〜30μmで使用すること
が可能となる。
最内層としての耐内容物層3と最外層としての表面保
護層8は、ラミネートチューブの内外面を保護するとと
もに、ヒートシールを可能にするもので、これら両層3,
8の厚さはそれぞれ25〜150μmとすることがヒートシー
ル端部におけるシール性が向上し、好ましい。
護層8は、ラミネートチューブの内外面を保護するとと
もに、ヒートシールを可能にするもので、これら両層3,
8の厚さはそれぞれ25〜150μmとすることがヒートシー
ル端部におけるシール性が向上し、好ましい。
二軸延伸高密度ポリエチレン5と金属箔層1との間の
接着性樹脂層4、並びに金属箔層1と耐内容物層3との
間の接着性樹脂層2には、エチレン−不飽和カルボン酸
共重合体やポリエチレン等の接着性ポリオレフィン系樹
脂の使用が好ましい。
接着性樹脂層4、並びに金属箔層1と耐内容物層3との
間の接着性樹脂層2には、エチレン−不飽和カルボン酸
共重合体やポリエチレン等の接着性ポリオレフィン系樹
脂の使用が好ましい。
エチレン−不飽和カルボン酸共重合体としては、エチ
レン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共
重合体が好適なものとして例示される。接着性樹脂層の
厚さは1〜100μmとするのが好ましい。
レン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共
重合体が好適なものとして例示される。接着性樹脂層の
厚さは1〜100μmとするのが好ましい。
また、二軸延伸高密度ポリエチレンと乳白色の高密度
ポリエチレンとの間に使用される接着性樹脂層6は、厚
さ1〜100μmの低密度ポリエチレンとするのが好まし
い。
ポリエチレンとの間に使用される接着性樹脂層6は、厚
さ1〜100μmの低密度ポリエチレンとするのが好まし
い。
本考案のラミネートチューブ用積層材の総厚みは、28
0〜400μmとするのが好ましい。上記各構成層の厚みを
上記の範囲内で調整して、総厚みを上記の範囲にするこ
とにより機械適性、ヒートシーラビリティーの良好な積
層材が得られる。
0〜400μmとするのが好ましい。上記各構成層の厚みを
上記の範囲内で調整して、総厚みを上記の範囲にするこ
とにより機械適性、ヒートシーラビリティーの良好な積
層材が得られる。
また、本考案の積層材における各層の間には、必要に
応じてイソシアネート系や有機チタネート系のアンカー
コート剤を介在させることにより、各層間の接着強度を
さらに向上させることができる。
応じてイソシアネート系や有機チタネート系のアンカー
コート剤を介在させることにより、各層間の接着強度を
さらに向上させることができる。
[作用] 中間層に配した二軸延伸高密度ポリエチレンにより、
高い引張強度と内容物を充填した押出チューブに強い落
下強度が付与され、また、風合と腰の強さが付与され
る。
高い引張強度と内容物を充填した押出チューブに強い落
下強度が付与され、また、風合と腰の強さが付与され
る。
また、乳白色の高密度ポリエチレン層により、印刷部
を浮き出たせることができるとともに、上記二軸延伸高
密度ポリエチレンの引張強度、落下強度、風合、腰の強
さを補強・改善し、そのため高価な二軸延伸ポリエチレ
ンの厚みを経済的な厚み15〜30μmにすることが可能と
なる。
を浮き出たせることができるとともに、上記二軸延伸高
密度ポリエチレンの引張強度、落下強度、風合、腰の強
さを補強・改善し、そのため高価な二軸延伸ポリエチレ
ンの厚みを経済的な厚み15〜30μmにすることが可能と
なる。
[実施例] 次に実施例を挙げて本考案を説明する。
実施例1 厚さ20μmの二軸延伸高密度ポリエチレンフィルムと
厚さ80μmの所定の印刷を施した乳白色無延伸高密度ポ
リエチレンフィルムを溶融押出しされた低密度ポリエチ
レン(厚さ20μm)を介して積層させ、この積層物の乳
白色無延伸高密度ポリエチレン層上に溶融押出された低
密度ポリエチレン(厚さ50μm)を積層した。
厚さ80μmの所定の印刷を施した乳白色無延伸高密度ポ
リエチレンフィルムを溶融押出しされた低密度ポリエチ
レン(厚さ20μm)を介して積層させ、この積層物の乳
白色無延伸高密度ポリエチレン層上に溶融押出された低
密度ポリエチレン(厚さ50μm)を積層した。
上記で得られた積層物の二軸延伸高密度ポリエチレン
層上に、溶融押出しされたエチレン−アクリル酸共重合
体(厚さ20μm)を介して厚さ12μmのアルミニウム箔
を積層した後、この積層物のアルミニウム箔上にエチレ
ン−アクリル酸共重合体(厚さ50μm)とポリエチレン
(厚さ50μm)を共押出しによりこの順の配置になるよ
うに積層し、本考案のラミネートチューブ用原反を得
た。
層上に、溶融押出しされたエチレン−アクリル酸共重合
体(厚さ20μm)を介して厚さ12μmのアルミニウム箔
を積層した後、この積層物のアルミニウム箔上にエチレ
ン−アクリル酸共重合体(厚さ50μm)とポリエチレン
(厚さ50μm)を共押出しによりこの順の配置になるよ
うに積層し、本考案のラミネートチューブ用原反を得
た。
こうして製造された積層材を所定のチューブのサイズ
になるようにスリット及びトリミングして端面仕上げし
た原反を高周波シール法を用いてサイドシームして円筒
状のチューブ本体とした。その後、アルミニウム箔層を
含む肩部パーツを高周波シールし、また、キャップを装
着してラミネートチューブ体を完成させた。練歯磨ペー
ストを尻から充填した後シールし、尻部をカットしてペ
ースト入りラミネートチューブ(直径35mm)を完成させ
た。この練歯磨ペースト入りラミネートチューブにつ
き、下記の落下試験を行った。その結果を第4図に示
す。
になるようにスリット及びトリミングして端面仕上げし
た原反を高周波シール法を用いてサイドシームして円筒
状のチューブ本体とした。その後、アルミニウム箔層を
含む肩部パーツを高周波シールし、また、キャップを装
着してラミネートチューブ体を完成させた。練歯磨ペー
ストを尻から充填した後シールし、尻部をカットしてペ
ースト入りラミネートチューブ(直径35mm)を完成させ
た。この練歯磨ペースト入りラミネートチューブにつ
き、下記の落下試験を行った。その結果を第4図に示
す。
なお、比較のために、下記の層構成のラミネートチュ
ーブ用原反: PE(30μm)/乳白HDPE(40μm) /PE(20μm)/HDPE(80μm)/ EAA(20μm)/Al(15μm)/ EAA(50μm)/PE(50μm) PE :低密度ポリエチレン層 HDPE:一軸無延伸高密度ポリエチレン層 EAA :エチレン−アクリル酸共重合体 Al :アルミニウム箔 を作成し、上記と同様にして、練歯磨ペースト入りラミ
ネートチューブ(直径35mm)を得、これについても上記
と同様の落下試験を行った。
ーブ用原反: PE(30μm)/乳白HDPE(40μm) /PE(20μm)/HDPE(80μm)/ EAA(20μm)/Al(15μm)/ EAA(50μm)/PE(50μm) PE :低密度ポリエチレン層 HDPE:一軸無延伸高密度ポリエチレン層 EAA :エチレン−アクリル酸共重合体 Al :アルミニウム箔 を作成し、上記と同様にして、練歯磨ペースト入りラミ
ネートチューブ(直径35mm)を得、これについても上記
と同様の落下試験を行った。
さらに、紙層を有する従来例としての、内側から、ポ
リエチレン/接着性ポリエチレン樹脂/アルミニウム箔
/接着性ポリオレフィン系樹脂/中性紙/接着性ポリオ
レフィン/乳白ポリエチレン/ポリエチレンの層構成と
した積層材料ヨリ上記と同様にして練歯磨きペースト入
りラミネートチューブ(直径35mm)を得、これについて
も上記と同様の落下試験を行った。
リエチレン/接着性ポリエチレン樹脂/アルミニウム箔
/接着性ポリオレフィン系樹脂/中性紙/接着性ポリオ
レフィン/乳白ポリエチレン/ポリエチレンの層構成と
した積層材料ヨリ上記と同様にして練歯磨きペースト入
りラミネートチューブ(直径35mm)を得、これについて
も上記と同様の落下試験を行った。
その結果を第4図に示す。
〈落下試験〉 練歯磨ペースト入りラミネートチューブを紙ケースに
1本ずつ詰め、それぞれ10本ずつについて、室温状態に
て高さ1.2mからコンクリートの床面上にキャップをした
頭部側を下方にして落下させ、累積破損度を調べた。こ
こで、累積破損度とは、それぞれ10本ずつのサンプルの
うち各落下回数を含めてそれまでにチューブが破損した
割合をいう。
1本ずつ詰め、それぞれ10本ずつについて、室温状態に
て高さ1.2mからコンクリートの床面上にキャップをした
頭部側を下方にして落下させ、累積破損度を調べた。こ
こで、累積破損度とは、それぞれ10本ずつのサンプルの
うち各落下回数を含めてそれまでにチューブが破損した
割合をいう。
上記落下試験では、本実施例のラミネートチューブは
全回数とも破損せず、紙層の入った従来品は3回目で90
%、かつ4回目ですでに全数の側部のシールが破損し、
一軸延伸のHDPEを用いたものでは9回目で10%、10回目
で20%のシールが破損した。
全回数とも破損せず、紙層の入った従来品は3回目で90
%、かつ4回目ですでに全数の側部のシールが破損し、
一軸延伸のHDPEを用いたものでは9回目で10%、10回目
で20%のシールが破損した。
[考案の効果] 本考案の効果を挙げれば下記の通りである。
(1) 本考案のラミネートチューブ用原反は、中間層
として二軸延伸高密度ポリエチレンを用いたために、引
張速度が強く、内容物を充填した押出容器の落下速度が
強く、良好な風合と腰の強さを有する。
として二軸延伸高密度ポリエチレンを用いたために、引
張速度が強く、内容物を充填した押出容器の落下速度が
強く、良好な風合と腰の強さを有する。
(2) 乳白色の高密度ポリエチレンは印刷を施す場合
に印刷物を浮き出たせる作用を有するとともに、上記二
軸延伸高密度ポリエチレン層の引張速度、落下速度、風
合、腰の強さを補強・改善する作用を有するため、中間
層としての高価な二軸延伸高密度ポリエチレンを経済的
な厚みに薄肉化して使用することができる。
に印刷物を浮き出たせる作用を有するとともに、上記二
軸延伸高密度ポリエチレン層の引張速度、落下速度、風
合、腰の強さを補強・改善する作用を有するため、中間
層としての高価な二軸延伸高密度ポリエチレンを経済的
な厚みに薄肉化して使用することができる。
(3) 二軸延伸高密度ポリエチレンと乳白色の高密度
ポリエチレンとの共働作用により、紙とほぼ同等の風
合、腰が得られる。
ポリエチレンとの共働作用により、紙とほぼ同等の風
合、腰が得られる。
(4) 紙層がないため、チューブ形成した場合にサイ
ドシーム部や尻部の端面から吸水したりすることがな
く、内容物と接触しても層間剥離を生じず、外観不良を
招くこともない。
ドシーム部や尻部の端面から吸水したりすることがな
く、内容物と接触しても層間剥離を生じず、外観不良を
招くこともない。
(5) 金属箔層があるため水蒸気等のバリアー性に優
れている。
れている。
第1図は本考案のラミネートチューブ用原反の一例の断
面構成を示す概略説明図、第2図はラミネートチューブ
の胴部の横断面図、第3図はラミネートチューブの正面
図、第4図は実施例および従来例のラミネートチューブ
における落下試験の結果を示すクラフである。 1……金属箔層、2……接着性樹脂層、3……耐内容物
層、4……接着性樹脂層、5……二軸延伸高密度ポリエ
チレン層、6……接着性樹脂層、7……乳白色の高密度
ポリエチレン層、8……表面保護層、11……胴部、12…
…シール部、13……肩部パーツ、14……キャップ、15…
…尻部。
面構成を示す概略説明図、第2図はラミネートチューブ
の胴部の横断面図、第3図はラミネートチューブの正面
図、第4図は実施例および従来例のラミネートチューブ
における落下試験の結果を示すクラフである。 1……金属箔層、2……接着性樹脂層、3……耐内容物
層、4……接着性樹脂層、5……二軸延伸高密度ポリエ
チレン層、6……接着性樹脂層、7……乳白色の高密度
ポリエチレン層、8……表面保護層、11……胴部、12…
…シール部、13……肩部パーツ、14……キャップ、15…
…尻部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 深谷 聡 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 (72)考案者 吉田 晋 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 (72)考案者 白根 隆志 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】金属箔及び複数の樹脂層を積層したラミネ
ートチューブ用原反において、中間層に二軸延伸高密度
ポリエチレンを配し、かつ、最外層に表面保護層を積層
した乳白色の高密度ポリエチレン層を配してなることを
特徴とするラミネートチューブ用原反。 - 【請求項2】二軸延伸高密度ポリエチレン層の厚さが15
〜30μmである請求項1記載のラミネートチューブ用原
反。 - 【請求項3】乳白色の高密度ポリエチレン層の厚みが30
〜120μmである請求項1記載のラミネートチューブ用
原反。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4917290U JPH081856Y2 (ja) | 1990-05-12 | 1990-05-12 | ラミネートチューブ用原反 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4917290U JPH081856Y2 (ja) | 1990-05-12 | 1990-05-12 | ラミネートチューブ用原反 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH049730U JPH049730U (ja) | 1992-01-28 |
JPH081856Y2 true JPH081856Y2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=31566636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4917290U Expired - Lifetime JPH081856Y2 (ja) | 1990-05-12 | 1990-05-12 | ラミネートチューブ用原反 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH081856Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012030852A (ja) * | 2010-07-30 | 2012-02-16 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | ラミネートチューブ |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6745653B2 (ja) * | 2016-06-17 | 2020-08-26 | 共同印刷株式会社 | 積層体及びチューブ容器 |
-
1990
- 1990-05-12 JP JP4917290U patent/JPH081856Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012030852A (ja) * | 2010-07-30 | 2012-02-16 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | ラミネートチューブ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH049730U (ja) | 1992-01-28 |
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