JPS6252285B2 - - Google Patents

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JPS6252285B2
JPS6252285B2 JP59049222A JP4922284A JPS6252285B2 JP S6252285 B2 JPS6252285 B2 JP S6252285B2 JP 59049222 A JP59049222 A JP 59049222A JP 4922284 A JP4922284 A JP 4922284A JP S6252285 B2 JPS6252285 B2 JP S6252285B2
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JP
Japan
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formula
group
acid
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olefin compound
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Application number
JP59049222A
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English (en)
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JPS59218422A (ja
Inventor
Hidesaburo Kitaguni
Yasuhiko Oonishi
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Meito Sangyo KK
Original Assignee
Meito Sangyo KK
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Publication date
Application filed by Meito Sangyo KK filed Critical Meito Sangyo KK
Publication of JPS59218422A publication Critical patent/JPS59218422A/ja
Publication of JPS6252285B2 publication Critical patent/JPS6252285B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C7/00Optical parts
    • G02C7/02Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
    • G02C7/04Contact lenses for the eyes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B37/00Preparation of polysaccharides not provided for in groups C08B1/00 - C08B35/00; Derivatives thereof
    • C08B37/0006Homoglycans, i.e. polysaccharides having a main chain consisting of one single sugar, e.g. colominic acid
    • C08B37/0009Homoglycans, i.e. polysaccharides having a main chain consisting of one single sugar, e.g. colominic acid alpha-D-Glucans, e.g. polydextrose, alternan, glycogen; (alpha-1,4)(alpha-1,6)-D-Glucans; (alpha-1,3)(alpha-1,4)-D-Glucans, e.g. isolichenan or nigeran; (alpha-1,4)-D-Glucans; (alpha-1,3)-D-Glucans, e.g. pseudonigeran; Derivatives thereof
    • C08B37/0021Dextran, i.e. (alpha-1,4)-D-glucan; Derivatives thereof, e.g. Sephadex, i.e. crosslinked dextran
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F251/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polysaccharides or derivatives thereof

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  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Dental Preparations (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、新規なデキストランエステル・オレ
フイン系化合物共重合体を素材として成るコンタ
クトレンズ及びその製法に関する。 更に詳しくは、本発明は下記式(1) 但し式中、R1は〓C=C〓結合を有する脂肪
族不飽和酸、その酸無水物又は酸ハライドから導
かれたC2〜C6の有機基を、R2はC1〜C3のアルキ
ル基を示し、mは0<m≦3の正数、nは0≦n
<3の正数であつて、且つm+n≦3であり、x
は5以上の正数を示す、 で表わされるデキストランエステルと、下記式(2) 但し式中、R3、R4及びR5は、夫々、水素原子
及びCH3よりなる群からえらばれた基を示し、R6
は、
【式】 [但しR7は、C1〜C18のアルキル基、C1〜C8のハ
イドロキシルアルキル基、C1〜C4のアミノアル
キル基及びC1〜C8のジアルキルアミノアルキル
基よりなる群からえらばれた基]; −CN;
【式】 【式】
【式】 及び
【式】(ただし、R9は低級アルキ ル基を示す)よりなる群からえらばれた基を示
す、 で表わされる重合性オレフイン系化合物とを、重
合開始剤の存在下又は不存在下に反応させて得ら
れるデキストランエステル・オレフイン系化合物
共重合体から成ることを特徴とするコンタクトレ
ンズに関する。 本発明はまた、上記コンタクトレンズの製法に
も関する。 従来、デキストランと飽和脂肪酸たとえば酢
酸、ステアリン酸などとを反応させて得られるデ
キストランアセテート、デキストランステアレー
トなどが知られている〔U.S.P.2344190:U.S.
P.2954372〕。 又、デキストランと不飽和脂肪酸たとえばマレ
イン酸とを反応させて得られるデキストランマレ
エートなども知られている〔Giorn.Biochim.、
10、373−9(1961)〕。前者のデキストランエス
テル数については、たとえばペイント、ラツカー
などのコーテイング材料、手の保護用クリームな
どの樹脂成分としての利用が知られている。又、
後者のデキストランエステル類については、上記
エステル類を中間体としてその硫酸エステルを製
造し、その薬効に関して脂血清浄作用、抗凝血作
用を全く示さないことが記載されている。 しかしながら、デキストランと不飽和酸及び飽
和酸の両者からみちびかれたデキストランエステ
ルについては、従来未知であつた。 又、デキストランとメチルメタアクリレートの
如き重合性オレフイン系化合物からみちびかれた
コンタクトレンズ、人工臓器などの用途に有用な
グラフト重合体及びその製法についても知られて
いる(西ドイツ公開公報2334530:特開昭49−
26394号)。 本発明者等は上記西ドイツ公開公報2334530に
記載された樹脂より更に改善された性質を有する
樹脂を提供すべく研究の結果、デキストランと不
飽和酸とからみちびかれたデキストランエステ
ル、好ましくはデキストランと不飽和酸及び飽和
酸とからみちびかれたデキストランの混合酸エス
テルと、重合性オレフイン系化合物とから導かれ
た新規なデキストランエステル・オレフイン系化
合物共重合体が容易に製造できることを発見し
た。 更に、この新規共重合体が、例えばコンタクト
レンズその他の用途において好都合な卓越した高
い硬度、高い軟化点、その他の改善された物理的
性質、改善された耐酸性その他の化学的性質、な
どの優れた性質を有することが発見された。 又更に、鋳型中で重合開始剤の存在下又は不存
在下に塊状重合せしめて、一挙に所望形状の成形
品を得ることも可能となることが発見された。 又、従来公知のデキストランと重合性オレフイ
ン系化合物とから得られたグラフト重合体に比し
て、可成り高度の網状構造を形成できるにもかか
わらず、溶融成形可能な程度の熱可塑性を好都合
に有することもわかつた。さらに、本発明の共重
合体は例えば生体組織との相互作用が無視し得る
程度にきわめて少なく、コンタクトレンズの素材
としてとくに適していることもわかつた。 更に、この新規なデキストランエステル・オレ
フイン系化合物共重合体を素材として成るコンタ
クトレンズは、その素材を選択することによりハ
ード型からソフト型にわたる広いコンタクトレン
ズ分野において優れた性能を示し、従来のコンタ
クトレンズでは違和感が強く、充血、灼熱感、霧
視などのため装着困難であつた人にも、何ら問題
なく装用できるというすぐれた特徴を有している
ことがわかつた。 従つて、本発明の目的は、上述の如き優れた諸
性質を有する新規なデキストランエステル・オレ
フイン系化合物共重合体から成るコンタクトレン
ズ及びその製法を提供するにある。 本発明の上記目的及びさらに多くの他の目的及
び利点は以下の記載から一層明らかとなるであろ
う。 よく知られているように、コンタクトレンズは
内面曲率が角膜面の曲率と一致するものを用い、
涙液の表面張力を利用して角膜面上に接着安定さ
せ、近視、乱視等を矯正する光学レンズである。
これは、普通の眼鏡に比べて種々の利点、たとえ
ば視線がレンズの光学的中心にきわめて近いこ
と、美容上からも好ましいこと、スポーツ活動中
の使用が安全であることなどの特色を有し、広く
普及している。 しかし、従来のコンタクトレンズは、濡れにく
いという欠点を有し、このため涙液による濡れが
妨げられ、コンタクトレンズを装着した際に雲
り、異物感、刺激、疼痛、充血、角膜の新陳代謝
低下等の症状を引き起すなどの理由により、コン
タクトレンズ装用後これを常用できないものが、
かなりの数にのぼるとされている。 本発明によれば、上述の如きトラブルを克服し
た優れた性能を有するコンタクトレンズが提供で
きる。 本発明のコンタクトレンズを構成する新規なデ
キストランエステル・オレフイン系化合物共重合
体は、下記式(1) 但し式中、R1は〓C=C〓結合を有する脂肪
族不飽和酸、その酸無水物又は酸ハライドから導
かれたC2〜C6の有機基を、R2はC1〜C3のアルキ
ル基を示し、mは0<m≦3の正数、nは0≦n
<3の正数であつて、且つm+n≦3であり、x
は5以上の正数を示す、 で表わされるデキストランエステルと、下記式(2) 但し式中、R3、R4及びR5は、夫々、水素原子
及びCH3よりなる群からえらばれた基を示し、R6
は、
【式】 [但しR7は、C1〜C18のアルキル基、C1〜C8のハ
イドロキシルアルキル基、C1〜C4のアミノアル
キル基及びC1〜C8のジアルキルアミノアルキル
基よりなる群からえらばれた基]; −CN;
【式】 【式】
【式】 及び
【式】(ただし、R9は低級アルキ ル基を示す)よりなる群からえらばれた基を示
す、 で表わされる重合性オレフイン系化合物とを、重
合開始剤の存在下又は不存在下に反応させること
により製造することができる。 又、上記式(1)の原料デキストランエステルは、
下記方法(A)又は(B)によつて製造することができ
る。 方法(A):− デキストランを、HOOCR1(但しR1は>C
=C<結合を有するC2〜C6の有機基)で表わ
される不飽和酸と、又は該不飽和酸及び
HOOCR2(但し、R2はC1〜C3のアルキル基)
で表わされる飽和酸もしくは該酸の酸無水物
と、酸触媒の存在下に反応せしめることによつ
て、式(1)化合物が製造できる。 方法(B):− デキストランを、HOOCR1(但しR1は>C
=C<結合を有するC2〜C6の有機基)で表わ
される不飽和酸、該酸の酸無水物及び該酸の酸
ハライドよりなる群からえらばれた化合物と、
又は該化合物及びHOOCR2(但し、R2はC1
C3のアルキル基)で表わされる飽和酸、該酸
の酸無水物及び該酸の酸ハライドよりなる群か
らえらばれた化合物と、非酸性液体媒体中、塩
基性条件下に反応せしめることによつても、式
(1)化合物が製造できる。 前記式(1)化合物中、下記式(1)′で示される化合
物は文献未記載の化合物である。 但し式中、R1は〓C=C〓結合を有するC2
C6の有機基を、R2はC1〜C3のアルキル基を示
し、mは0<m<3の正数、nは0<n<3の正
数であつて、且つm+n≦3であり、xは5以上
の正数を示す、 で表わされるデキストランエステル。 これら化合物は上記方法(A)に於て該不飽和酸及
び該飽和酸もしくは酸無水物の両者を用いるか、
又は上記方法(B)に於て、該不飽和酸もしくはその
誘導体からえらばれた化合物及び該飽和酸もしく
は誘導体からみちびかれた化合物の両者を用いる
ことによつて製造できる。 上記方法(A)及び(B)における上記式HOOCR1
びHOOCR2で表わされる不飽和酸及び飽和酸又
は、それらの酸無水物又はそれらの酸ハライドの
具体例としては、C3〜C7の不飽和酸、その酸無
水物又はその酸ハライドをあげることができる。
斯かる不飽和酸の具体例としては、アクリル酸、
メタクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、
β・β−ジメチルアクリル酸などの如きα・β−
不飽和酸をあげることができる。又、酸無水物又
は酸ハライドとしては上記不飽和酸の無水物又は
酸ハライド(たとえば酸クロライド)を例示でき
る。これら不飽和酸、その酸無水物又は酸ハライ
ドは一種でも複数種併用してでも用いることがで
きる。 又、上記飽和酸、その酸無水物又は酸ハライド
としては、C2〜C4の飽和酸、その酸無水物又は
酸ハライドをあげることができる。斯かる飽和酸
の具体例としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、
酪酸などの如き飽和酸をあげることができる。
又、酸無水物又は酸ハライドとしては、上記飽和
酸の無水物又は酸ハライド(たとえば酸クロライ
ド)を例示できる。これら飽和酸、その酸無水物
又はその酸ハライドは一種でも複数種併用してで
も用いることができる。 上記方法(A)は溶媒の存在下でも不存在下でも行
うことができる。溶媒の例としては、ベンゼン、
トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素やジオ
キサンをあげることができる。又、酸触媒として
は、硫酸、スルホ酢酸、過塩素酸、無水トリフル
オロ酢酸の使用が好ましい。 飽和酸及び不飽和酸の混合エステルを製造する
場合の方法(A)の好ましい態様としては、デキスト
ランを、HOOCR1(R1は上記したと同義)で表
わされる不飽和酸及びHOOCR2(R2は上記した
と同義)で表わされる飽和酸の無水物と、硫酸、
スルホ酢酸及び過塩素酸よりなる群からえらばれ
た酸触媒の存在下に反応せしめる方法;及びデキ
ストランを、HOOCR1(R1は上記したと同義)
で表わされる不飽和酸及びHOOCR2(R2は上記
したと同義)で表わされる飽和酸と、無水トリフ
ルオロ酢酸及び硫酸の存在下に反応せしめる方法
をあげることができる。 又、上記方法(B)は非酸性液体媒体中、塩基性条
件下に行われる。非酸性液体媒体、それ自体が、
塩基性媒体たとえばピリジン、ジメチルホルムア
ミド、ホルムアミド、アセトアミド、キノリン、
ピコリンなどの場合には、塩基性条件とするため
にアルカリ性物質を共存させることはとくには必
要としないが、トルエン、ベンゼン、キシレンな
どの芳香族炭化水素やジオキサンの如き非酸性液
体媒体を用いる場合には、適当なアルカリ性物質
の共存下に反応を行う。このようなアルカリ性物
質としては、有機及び無機の塩基が利用でき、例
えば、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属
水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、酢酸、ギ酸、プ
ロピオン酸などのC1〜O8の脂肪酸のアルカリ金
属塩類、上記例示の塩基性媒体などが例示でき
る。 上記方法(B)の好ましい態様としては、下記態様
を例示できる。デキストランを、HOOCR1(R1
は上記したと同義)で表わされる不飽和酸の酸無
水物又は酸ハライドと、又はこれら酸無水物又は
酸ハライド及びHOOCR2(R2は上記したと同
義)で表わされる飽和酸の無水物もしくは酸ハラ
イドと、前記例示の如き塩基性媒体中で反応させ
る方法;デキストランをHOOCR1(R1は上記し
たと同義)で表わされる不飽和酸及びHOOCR2
(R2は上記したと同義)で表わされる飽和酸の酸
無水物と、前記芳香族炭化水素やジオキサン媒体
中、前記アルカリ性物質の存在下で反応させる方
法;デキストランを、HOOCR1(R1は上記した
と同義)で表わされる不飽和酸及びHOOCR2
(R2は上記したと同義)で表わされる飽和酸の酸
無水物と、ジメチルホルムアミド中、前記アルカ
リ性物質とくに好ましくは酢酸カリウムの存在下
で反応させる方法;など。 この場合、デキストランを例えば酢酸カリウム
水溶液中にて処理し、乾燥した後反応させれば、
反応がよりスムースに進行するから好都合であ
る。 上述の(1)デキストランエステルの製造に際し
て、反応は、式HOOCR1で表わされる不飽和酸
の二重結合の開裂を生じないように行うことが望
ましく、必要に応じ、重合禁止剤の存在に行うこ
とができる。斯かる重合禁止剤としては、ハイド
ロキノン、パラメトキシフエノールなどをあげる
ことができる。反応は可及的低温条件下で行うこ
とが好ましく、前記方法(A)の場合には、約40℃以
下、好ましくは約35℃以下で行うのがよい。通
常、室温で行われるが、望むならば冷却条件下に
行うこともできる。一般に、約0℃〜約40℃の範
囲の温度が採用できる。反応時間約1/2〜24時間
程度の範囲で適当に変更できる。前記方法(B)の場
合には、約20℃〜約120℃程度の範囲の温度が採
用できる。好ましくは、約60℃〜約120℃程度の
温度の採用が反応時間の短縮のために好ましい。 以上のようにして得られる式(1)原料デキストラ
ンエステルのn(飽和エステル化度)とm(不飽
和エステル化度)は、必要に応じて適宜に選択す
ることができるが、コンタクトレンズの機械的強
度及び涙に対する濡れのバランスを考慮して、約
1≦n≦約2.5で且つ約0.1≦m≦約1.5程度である
ことが好ましい。 上記式(1)デキストランエステルと反応せしめる
前記式(2)で表わされる重合性オレフイン系化合物
としては、例えば、アクリル酸、メタアクリル酸
の如きα・β−不飽和酸のたとえばメチル−、エ
チル−、プロピル−、ブチル−、デシル−、ラウ
リル、ステアリル−エステルの如きC1〜C18アル
キルエステル;上記α・β−不飽和酸の2−ヒド
ロキシエチルエステル、該酸の2−ヒドロキシプ
ロピル、該酸の2−ヒドロキシブチルエステルの
如きα・β−不飽和酸のC1〜C8ヒドロキシアル
キルエステル;上記α・β−不飽和酸のアミノメ
チル−、アミノエチル−、アミノブチル−エステ
ルの如きC1〜C4アミノアルキルエステル;上記
α・β−不飽和酸のジメチルアミノエチル−、ジ
エチルアミノエチル−、ジメチルアミノブチル
−、ジエチルアミノブチル−エステルの如きC1
〜C8ジアルキルアミノアルキルエステル;上記
α・β−不飽和酸のグリシジルエステル;アクリ
ロニトリル、メタアクリロニトリルの如き上記
α・β−不飽和酸のニトリル類;スチレン;α−
メチルスチレン、ビニルトルエン;ビニルピリジ
ン;ビニルピロリドン;ビニルメチルピロリドン
などをあげることができる。これら重合性オレフ
イン系化合物は、一種でも複数種併用してでも用
いることができる。 式(1)化合物と式(2)化合物との反応は、例えば溶
液重合法、懸濁重合法、乳濁重合法、塊状重合法
などの手段によつて行うことができる。とくに塊
状重合法の採用は、鋳型中で、所望の成形品形状
の成形品を一挙に得られるので、好ましい重合手
段である。 溶液重合手段を採用する場合には、前記式(1)の
デキストランエステルと前記式(2)の重合性オレフ
イン系化合物を、重合反応器中で、適当な溶媒た
とえば、ベンゼン、トルエン、キシレン、クレゾ
ール、ジオキサン、テトラヒドロフラン、シクロ
ヘキサン、クロロホルム、ジクロルエタン、アセ
トン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドな
どに溶解し、溶液重合開始剤として例えば過酸化
ベンゾイル、過酸化ラウロイル、ジ−t−ブチル
過酸化フタレート、アゾビスイソブチロニトリ
ル、フエニルアゾアリルスルホン酸、N−ニトロ
ソ−N−アシル化合物などの存在下に反応させる
ことにより行うことができる。この場合、好まし
くは窒素などの不活性ガス雰囲気中、好ましくは
50〜200℃で1〜24時間加熱反応する。 式(1)デキストランエステルと式(2)重合性オレフ
イン系化合物の比率は、目的に応じ適宜選択し得
る。溶媒の量は別に制限はないが、重合反応が進
行するにつれて反応液の粘度が異常に上昇する場
合には、反応が不均一になる恐れがあるから、こ
のような事態を避け得る量で用いるのがよい。 また、上記重合開始剤は、式(1)デキストランエ
ステルと式(2)重合性オレフイン系化合物の合計重
量に基づいて、たとえば約0.1〜約1.5%(重量)
程度でよい。 反応終了後、生成物は過又は遠心分離などで
分取でき、必要あれば精製し、減圧下乾燥して目
的とするデキストランエステル・オレフイン系化
合物共重合体とすることができる。望むならば、
反応終了後、溶媒を留去したり、該共重合体に対
する貧溶媒、例えば、水、メタノール、アセトン
などを加えて沈澱物の形で目的物を分取すること
もできる。 また懸濁重合手段を採用する場合には、式(1)デ
キストランエステルと式(2)重合性オレフイン系化
合物を貧溶媒好ましくは水に分散させ、好ましく
は窒素などの不活性ガス雰囲気中で、撹拌しなが
ら反応を行なうことができる。この際、分散を容
易にし反応を円滑に進行させるため、例えば炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ、ゼラ
チンなどを、安定剤として加えることもできる。
懸濁重合開始剤としては、水に不溶で式(2)重合性
オレフイン系化合物に可溶な過酸化ベンゾイルな
どが好ましく使用されるが、水に可溶で、重合性
オレフイン系化合物に不溶な、例えば過硫酸アン
モニウムなどを使うこともできる。 水の量は、式(1)デキストランエステルと式(2)重
合性オレフイン系化合物の合計量に対して、約3
〜10倍容量が好ましく、また安定化剤は上記合計
に対して1重量%以下、重合開始剤は上記合計に
対して0.1〜1.5重量%程度を用いればよい。 反応温度は好ましくは約40〜90℃、反応時間は
通常1〜24時間程度である。 反応終了後、粒状生成物を分取し、必要あれば
精製し、乾燥してデキストランエステル・オレフ
イン系化合物共重合体を得ることができる。 更に、乳化重合手段を採用する場合において
は、式(1)デキストランと式(2)重合性オレフイン系
化合物を水に懸濁し、これに乳化剤と重合開始剤
を加え、好ましくは窒素などの不活性ガス雰囲気
中で撹拌下反応させることができる。水の使用量
は式(1)デキストランエステルと式(2)重合性オレフ
イン系化合物との合計量に対して約2〜5倍容量
程度が好ましい。又乳化剤としてはカチオン系、
アニオン系及び非イオン系界面活性剤よりなる群
からえらばれた界面活性剤が例示できる。その使
用量は式(1)デキストランエステルと式(2)重合性オ
レフイン系化合物の合計量に対して約0.1〜5重
量%程度が好ましい。 乳化重合開始剤としては、水溶性の重合開始剤
たとえば、過硫酸塩、過炭酸塩、過酸化水素など
を、上記合計量に基づいて約0.1〜1.5重量%用い
るのが好ましい。 反応温度は好ましくは約20〜90℃、反応時間は
約1〜24時間である。反応終了後、反応液に、例
えば塩化ナトリウム、塩化カルシウム、硫酸ナト
リウムなどの電解質を加え、生成物を凝集させる
か、或いか反応液をたとえばメタノールなどの有
機溶媒中に注入して生ずる沈澱を分離し、必要あ
れば精製して乾燥し、粉末状のデキストランエス
テル・オレフイン系化合物共重合体を得ることが
できる。 更にまた本発明方法の好適態様に従つて、塊状
重合手段を採用する場合においては、式(1)デキス
トランエステルを式(2)重合性オレフイン系化合物
に溶解もしくは膨潤させ、重合開始剤を添加して
反応させることによつて、容易にデキストラン・
エステル・オレフイン系化合物共重合体を得るこ
とができる。 この際、式(1)デキストランエステルと式(2)重合
性オレフイン系化合物の比率は、目的に応じて適
宜選択し得る。この際利用する重合開始剤として
は、例えば過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイ
ル、ジ−t−ブチロ過酸化フタレート、アゾビス
イソブチロニトリル、フエニルアゾアリルスルホ
ン酸、N−ニトロソ−N−アシル化合物などを例
示できる。これら重合開始剤は式(1)デキストラン
エステルと式(2)重合性オレフイン系化合物の合計
量に対して、約0.1〜1.5重量%程度用いるのが好
ましい。 塊状重合反応は、必要あれば、窒素などの不活
性ガス雰囲気下、好ましくは30〜60℃で数時間乃
至数日間行ない、更に約60〜110℃で約1〜10時
間続行するのがよい。反応に際して、急激な重合
反応が起こり、もし、気泡を生ずるような場合に
は、重合開始剤の量を減らす及び/又は反応温度
を低くして、長時間、反応を行なうようにすれば
よい。反応生成物は、必要あれば、さらに約60〜
90℃で2〜24時間アニーリングを行なうことがで
きる。この塊状重合法でデキストランエステル・
オレフイン系化合物共重合体が得られることは、
非常に有利である。即ち塊状重合法以外の前記い
ずれの方法においても、生成物は常に粉末状ない
し粒状で得られ、例えば板状、棒状その他成形品
を直接得ることは不可能であるが、塊状重合法の
場合には最初から所望の成型品が得られるよう
な、鋳型の中に式(1)デキストランエステルと式(2)
重合性オレフイン系化合物を入れ、重合開始剤を
添加溶解して加熱反応せしめればよいので、能率
的にも経済的にもきわめて有利である。 もちろん、既述の他の方法で得られた粉末状あ
るいは粒状生成物も、加圧・射出・押し出しその
値適当な成形法で加工して、所望の成形品とする
ことができる。塊状重合法に使用するデキストラ
ンエステルは、重合性オレフイン系化合物に溶解
もしくは少なくとも膨潤するものでなければなら
ない、この溶解性は該エステルの酸基の種類およ
び含量によつても変化するので、それらを選択す
るのがよい。たとえば、前記デキストランエステ
ル製造法の内、特に(B)の方法で製造することが好
ましい。例えばデキストランをジメチルホルムア
ミドその他すでに例示した塩基性媒体中で、酢酸
カリウムその他すでに例示したアルカリ性物質の
存在下もしくは不存在下、飽和酸無水物ならびに
不飽和酸と反応させる方法の採用が好ましい。こ
の方法の採用は、とくに塊状重合法に適した品質
のよいデキストランエステルが収量よく得られる
ので有利である。 上記各種の重合法の実施に際して、着色剤や可
塑剤を例えば式(2)重合性オレフイン系化合物に添
加して、デキストランエステルと反応させるよう
に、反応を着色剤や可塑剤の共存下で行うことに
より、共重合体の中に、それらを含有せしめるこ
ともできる。 以上説明したようにして製造できるデキストラ
ンエステル・オレフイン系化合物共重合体は、原
料式(1)デキストランエステル、及び原料式(2)重合
性オレフイン系化合物のホモポリマーを溶解し得
る有機溶剤、例えばベンゼン、クロロホルム、ア
セトンなどに難溶である。 又、該デキストランエステル・オレフイン系化
合物共重合体は、例えば、アルコール類、ケトン
類、エーテル類、エステル類、芳香族炭化水素
類、有機酸類、有機塩基類などの広い範囲の慣用
有機溶媒に不溶であつて、通常の高分子化合物の
分子量測定法によつて、分子量を決定することが
できない。更に、該共重合体は、ロツクウエル硬
度(Mスケール)が、約20以上、通常約25以上で
あり、屡々、約150にも達する。 更に、後記参考例1の原料デキストランエステ
ル(第1図)、およびこれとメチルメタクリレー
トとの反応生成物(第2図)ならびにメチルメタ
クリレートポリマー(第3図)のIRスペクトル
を添付図面に示した。 第1図のデキストランエステルのIRスペクト
ル(KBr法)における主な吸収の帰属は、次の通
りである。1750cm-1:νC=0、1020及び1150
cm-1:C−O−C対称及び逆対称伸縮振動。
1370cm-1:δCH、1230cm-1;νC−O1635cm
-1:νC=C、809及び835cm-1:R−CH=CH2
及び
【式】の各C−H面外変角振動、 3450cm-1:νOH、770及び910cm-1:ピラノース
環の振動、852cm-1:δC1−H。 この内、群は有機酸エステル、群は特に酢
酸エステル、群はアクリル及びメタクリル基、
群はデキストランにそれぞれ由来する。 添付図面の第2図から明らかな如く、反応生成
物のIRスペクトルには、デキストランエステル
のIRスペクトル(第1図)にみられる>C=C
<に基づく吸収がない。他方、該スペクトルには
α−1・6−ピラノース環や>C=0あるいはC
−CN3に基づく吸収がみられる。更に、前述の通
り、反応生成物が原料として用いたデキストラン
エステルおよびメチルメタクリレートポリマーの
共通の溶媒、とくにアセトンに、不溶である。 以上のような事実から、得られる共重合体の化
学構造の一例として、たとえば下記の如き構造を
例示することができる。 本発明の一態様によれば、前記式(1)デキストラ
ンエステルと前記式(2)重合性オレフイン系化合物
とを、鋳型中で反応させて得られるデキストラン
エステル・オレフイン系化合物共重合体のたとえ
ば板状体や棒状体の如き塊状物を切削研磨及びベ
ベル加工してコンタクトレンズを製造することが
できる。 例えば、コンタクトレンズを、塊状重合法で得
られた共重合体から製造する場合には、先ず、デ
キストランの例えば酢酸・メタクリル酸、アクリ
ル酸混合エステルと、重合性オレフイン系化合物
たとえばメチルメタクリレートを例えば1:1〜
10、好ましくは1:2〜5重量部の割合で適当な
鋳型たとえばガラス管内に溶かし込み、例えばア
ゾビスイソブチロニトリルなどの重合開始剤
0.001〜0.01重量部の存在下、たとえば、初め30
〜40℃で24時間、次いで80〜100℃で4時間加熱
し、棒状の共重合体の塊状物を得、これを例えば
更に80〜90℃で24時間アニーリングしたのち、適
当な厚さに切削し、研磨およびベベルマシン加工
(レンズ側面のベベル加工)してコンタクトレン
ズとすることができる。 このようにして得られたコンタクトレンズは、
いわゆるハード型であるが、従来のハードコンタ
クトレンズとは違つて、これを装着した際、充
血、灼熱感、霧視などが無く、何ら問題なく装用
できるというすぐれた特徴を有している。 この際、メチルメタクリレート/デキストラン
エステルの比率が1以下であれば、コンタクトレ
ンズの機械的強度が劣るようになり、また10以上
の場合は装用感が悪くなる傾向があるので、1〜
10の比率範囲を採用することが好ましい。更に、
デキストランエステル中の酢酸含量が少ない場合
は涙に対する濡れは良好であるが、湿時耐久性が
悪くなり、逆に酢酸含量が多い場合には、強度が
安定性は良好であるが、濡れ特性が悪くなる傾向
があり、さらに、酢酸含量は、デキストランエス
テルのメチルメタクリレートに対する溶解性に影
響を与えるので、酢酸含量が、10〜40%殊に20〜
35%の範囲にあるものを用いることが好ましい。 また、メタクリル酸、アクリル酸など不飽和酸
の含量は、エステルのメチルメタクリレートに対
する溶解性及び共重合体の架橋度従つて機械的強
度などに影響を与えるものであるが、これらを総
合的に考慮に入れると、その含量は5〜20%の範
囲内にあることが好ましい。 本発明の他の態様によれば、前記式(1)デキスト
ランエステルと前記式(2)重合性オレフイン系化合
物とを反応させて得られるデキストランエステ
ル・オレフイン系化合物共重合体の粉状ないし粒
状物を加熱加圧成形し、成形物を切削研磨及びベ
ベル加工してコンタクトレンズを製造することが
できる。 例えば、懸濁重合法などで得られた、デキスト
ランエステル好ましくは酢酸・メタクリル酸;酢
酸・アクリル酸;酢酸・メタクリル酸・アクリル
酸;酪酸・アクリル酸などの混合エステルと重合
性オレフイン系化合物たとえばメチルメタクリレ
ートとの共重合体粉状ないし粒状物を金型に入
れ、たとえば170〜250℃に加熱しながら、たとえ
ば圧力50〜400Kg/cm2で加圧してたとえば板状な
いし棒状に成形した後、これを切削、研磨および
ベベル加工して、コンタクトレンズを製造するこ
ともできる。 なお、素材の飽和酸のエステル化度が大きい場
合などに、前記のようにして製造したコンタクト
レンズを患者の眼に装着した際、まれに異物感を
訴えることがある。このような場合には、該コン
タクトレンズをベベル加工前及び/又は後に、す
なわち、ベベル加工前と加工後のいずれかの場合
またはその両方の場合に、アルコール性アルカリ
溶液で、短時間表面処理を行なえば、かかる患者
にも、異物感を与えることなく装用させることが
できる。例えば、メタノール、エタノールなどの
アルコールと水の混液(アルコール濃度は25〜75
%が好ましい)に、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、重
炭酸ソーダなどのアルカリを、好ましくは0.1〜
1.0Nの濃度になるように溶かしたものを用い、
通常15〜60秒間処理することにより、異物感を除
くことができる。この際、処理後、水、希ホウ酸
水、水の順で十分洗浄し、必要あればイソプロピ
ルアルコールで極く短時間洗浄するのがよい。 本発明の更に他の態様によれば、前記式(1)デキ
ストランエステルと前記式(2)重合性オレフイン系
化合物とを、回転鋳型中で重合成形してコンタク
トレンズを製造することができる。 例えば、この態様によつて、軟かいコンタクト
レンズを製造する方法としては、例えばデキスト
ランエステルとハイドロオキシアルキルメタクリ
レートたとえば2−ハイドロオキシエチルメタク
リレート(HEMA)、2−ハイドロオキシプロピ
ルメタクリレートなど及び過酸化ベンゾイルなど
の重合開始剤ならびに必要あればMMAの適当量
を回転鋳型に入れて重合して製品を得る方法があ
る。又、他の方法としては、棒状に重合させた、
デキストランエステルとHEMAなどの共重合体
を、切削、研磨、煮沸、膨潤させる方法などを採
用できる。 尚、本発明に用いるデキストランエステルの分
折法は次の通りである。 試料1gを75%H2SO42ml中に入れ、2時間静
置してほぼ溶解せしめ、水50mlを添加したのち水
蒸気蒸留を行ない、留出液約2を採取する。次
いで、エステルの種類に応じて下記の通り操作す
る。 (1) 不飽和酸単独エステルの場合 留出液を酸化還元滴定して二重結合の量を求
め、不飽和酸含量を計算する。 (2) 飽和酸と一種の不飽和酸との混合エステルの
場合 留出液を二分し、一方を中和滴定して総酸量
を求め、他方を酸化還元滴定して二重結合の量
を求め、両者の値から夫々の含量を計算する。 (3) 飽和酸と二種の不飽和酸との混合エステルの
場合 留出液を三分し、その一つを中和滴定して総
酸量を求め、二番目を酸化還元滴定して二重結
合量を求める。三番目は、これを約300mlに減
圧濃縮し、その30μを用いてガスクロマトグ
ラフイー(カラム:15%シリコンDC550.2%ス
テアリン酸をセライト545にコーテイングした
充填剤をつめた径3mm、長さ2.5mのもの、分
解温度:110℃、キヤリヤーガス:He、検出
器:水素炎イオン化検出器。)を行う。得られ
たクロマトグラムと、あらかじめ作成した検量
線から、各成分の比率を求める。これら三者の
値から、夫々の酸の含量を計算する。 次に、参考例及び実施例をあげ、本発明をさら
に詳細に説明する。尚、以下の例において%は特
記しないかぎり重量%を示す。 参考例 1 無水酢酸135g、メタクリル酸375g、アクリル
酸100g、酢酸カリウム20g、ハイドロキノン1.6
g、ジメチルホルムアミド500gの混液を撹拌下
115℃で10分間加熱する。冷後、これに、あらか
じめ酢酸カリウム溶液で処理したデキストラン
{処理前の極限粘度〔η〕=0.174dl/g(水中、
25℃測定)}24.4g(デキストランとして10g)
を加え、撹拌下115℃で30分間加熱する。冷却
後、反応液を3倍容量の水中に注入し、折出した
白色生成物を分離する。 次いで、これをアセトンに溶かし、必要あれば
過した後、水中に注入して沈澱を得るという精
製操作をくり返した後、減圧乾燥して、白色粉末
状生成物17gを得た。 本生成物は、アセトン、クロロホルム、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキ
サン、メチルメタクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレートなどに可溶、ベンゼン、トル
エンなどに膨潤、水、メタノール、ホルムアミド
などに不溶である。 酢酸含量=30.3%、メタクリル酸含量=9.8%、
アクリル酸含量=8.2%、比施光度〔α〕20 =+
149゜(0.3g→ホルムアミド・ジメチルホルムア
ミド等量混合溶媒10ml、なお、同一条件下で測定
した原料デキストランの〔α〕20 =+200゜)。 このようにして得られたデキストランの酢酸・
メタクリル酸・アクリル酸混合エステル5gを、
三角フラスコ中でメチルメタクリレート15gに溶
かす。ガラスフイルターで過後、アゾビスイソ
ブチロニトリル0.075gを添加溶解する。溶液を
内径14mmの硝子管に移し入れ、脱気した後密封
し、40℃の水浴中で24時間次いで100℃の空気浴
中で4時間加熱する。冷後、硝子管から透明で硬
い棒状生成物を取り出し、更に80℃の空気浴中で
24時間アニーリングを行なつた。生成物重量19.5
g。本生成物は、水、メタノール、アセトン、ク
ロロホルム、ホルムアミド、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、ベンゼ
ン、トルエンに不溶であつた。 また、ビカツト軟化点=170℃
(ASTMD1525)、ロツクウエル硬度(Mスケー
ル)=101(ASTM D785)。 参考例 2 メタクリル酸479g、無水酢酸135g、酢酸カリ
ウム20g、ジメチルホルムアミド500g、ハイド
ロキノン1gの混液を、撹拌下115℃で10分間加
熱した。次いで参考例1で使用した酢酸カリウム
処理デキストラン24.4g(デキストラン10g相
当)を前記混液に加え、撹拌下115〜116℃で30分
間加熱した。冷後、参考例1と同様に処理して白
色粉末状生成物14gを得た。酢酸含量=32.2%、
メタクリル酸含量=19.0%、本品は水、メタノー
ル、ホルムアミドに不溶、アセトン、ジオキサ
ン、クロロホルム、ジメチルホルムアミドに可
溶。 このようにして得られたデキストランの酢酸・
メタクリル酸混合エステル5gとアゾビスイソブ
チロニトリル0.07gをメチルメタクリレート30g
に溶かし、以後参考例1と同様に硝子管内で塊状
重合せしめたところ、透明な棒状生成物34gが得
られた。本品は水、メタクリレート、アセトン、
ジオキサン、クロロホルム、ホルムアミド、ジメ
チルホルムアミド、ベンゼン、トルエンに不溶で
あつた。 ロツクウエル硬度(Mスケール)=104、ビカツ
ト軟化点=175℃。 参考例 3 参考例2において、メタクリル酸の代りにアク
リル酸400gを用いる以外は全て同じ条件でエス
テル化反応を行ない、白色粉末状生成物12gを得
た。酢酸含量=28.1%、アクリル酸含量=15.1
%。 本品は、水、メタノール、ホルムアミドに不
溶、アセトン、ジオキサン、クロロホルム、ジメ
チルホルムアミドに可溶である。 このようにして得られたデキストランの酢酸・
アクリル酸混合エステル5gを用い、参考例1と
同様にメチルメタクリレート20gと共重合させ透
明な棒状生成物24gを得た。 本品は水、メタノール、ジオキサン、クロロホ
ルム、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ベ
ンゼン、トルエンに不溶であつた。ロツクウエル
硬度(Mスケール)=102、ビカツト硬化点=172
℃。 参考例 4 参考例1で得られたデキストランの酢酸・メタ
クリル酸・アクリル酸混合エステル5gを2−ハ
イドロオキシエチルメタクリレート50gに溶か
し、次いで、アゾビスイソブチロニトリル0.22g
を加えて溶解度、脱気して任意の型に入れ、密封
して40℃で24時間、60℃で4時間、80℃で2時
間、100℃で2時間加熱して重合せしめた。冷
後、型から取り出し、透明な親水性を有する生成
物を得た。ロツクウエル硬度(Mスケール)=
98.8、ビカツト軟化点=111℃、吸水率=17.9%
(ASTM D570)。 参考例 5 アクリル酸400g、酢水酢酸135g、酢酸カリウ
ム100g、トルエン500g、ハイドロキノン1gの
混液を10分間還流し、次いで参考例1で用いた酢
酸カリウム処理デキストラン24.4g(デキストラ
ン10g相当)を加え、115℃で30分間撹拌下反応
せしめた。冷後、反応液を水中に注入し、氷塊を
追加しながら苛性ソーダ溶液でPHを4.0となし、
生成物を分取する。大量の水で洗い、取、減圧
下乾燥する。白色粉末状生成物の収量11g。酢酸
含量=21.2%、アクリル酸含量=10.6%。本品は
水、メタノール、アセトン、ホルムアミドに不
溶、ジオキサン、クロロホルム、ジメチルホルム
アミドに可溶である。 このようにして得られたデキストランの酢酸・
アクリル酸混合エステル5gを、四頚フラスコ中
500mlのジオキサンに溶かし、窒素ガスを導入し
ながらメチルメタクリレート50gを滴加し、更に
過酸化ベンゾイル0.55gを加え、内温を65℃に上
昇させ、、同温度で10時間反応を行なつた。冷
後、反応液をメタノール中に注入し、沈澱を
取、ついでメタノールで洗浄し、減圧下乾燥し
た。乾燥物をアセトンでソツクスレー抽出し、残
渣を乾燥して白色生成物45gを得た。本品は水、
メタノール、ホルムアミド、ジメチルホルムアミ
ドなどに不溶である。本品をステンレス製の金型
に入れ、内温180℃で5分間予熱する。ついで油
圧式プレス装置でゲージ圧150Kg/cm2、内温180℃
で3分間加圧したのち、圧力を160Kg/cm2に上
げ、水冷しながら5分間保つ。得られた板のロツ
クウエル硬度(Mスケール)=89(ASTM
D785)。 参考例 6 参考例1で得られたデキストランの酢酸・メタ
クリル酸・アクリル酸混合エステル5gを、三頚
フラスコ中でメチルメタクリレート50gに溶か
し、ついでアゾビスイソブチロニトリル0.11gを
添加溶解する。これを撹拌しながら、65℃で2時
間加熱すると粘性のある溶液が得られる。直ちに
冷却し、二枚の硝子を合わせて作つた型の中に注
入して封ずる。次いで空気浴中45℃で10時間、60
℃で2時間、100℃で2時間加熱後冷却し、型か
ら取り出せば透明な板状生成物が得られる。ロツ
クウエル硬度(Mスケール)100、ビカツト軟化
点170℃。 実施例 1 参考例1で得られた棒状共重合体を毎分2000回
転の施盤で切削し、同一回転速度で凹凸面加工を
行なつて一定の曲率を設定する。次いでレンズ研
磨器のピツト皿にはめ込み下方部の回転毎分200
回、上方部の回転毎分15回の条件で研磨した後、
最後にベベルマシンにより、レンズ側面をベベル
加工してコンタクトレンズを得た。 このようにして作成したコンタクトレンズの表
面の濡れ特性を調べるため、次の如き染色試験を
行なつた。即ち、コンタクトレンズを、酸性染料
(Suminal Milling Red RS)3%、氷酢酸0.02
%、酢酸アンモニウム0.1%を含む水溶液中で処
理する。対照に市販のハードコンタクトレンズを
とり、同様に処理した。両者の染色度を比較した
ところ、本実施例によるコンタクトレンズは、赤
色に染色されているのに反して、対照品は全く染
色されておらず、本実施例によるコンタクトレン
ズ表面の親水性が増大し、濡れ特性が改善された
ことを示した。 又、本コンタクトレンズの耐久性を調べるた
め、本品を生理食塩水中に浸漬し、25℃で120日
間保存後取り出し、ベースカーブをコンタクトゲ
イジ(ライツ製)で、またパワーをレンズメータ
ー(トプコン社製)で測定したところ、ベースカ
ーブ、パワー共何ら変化はなく、耐久性も問題な
いことがわかつた。 次に、本コンタクトレンズを用い臨床試験を行
なつた。すなわち、 左眼視力 0.04(1.0×S−6.25) 右眼視力 0.04(1.0×S−6.25) を有し、市販ハードコンタクトレンズを装着した
際、眼痛のため使用不可の患者に、本実施例で得
られた下記のコンタクトレンズを装用させ、180
日間にわたつて観察したところ、1日12時間装用
しても両眼共異和感の訴えはなく、視力も正常に
再現され、またコンタクトレンズのベースカー
ブ、パワー共に何ら変動はなかつた。
【表】 実施例 2 参考例2で得られた棒状共重合体を、実施例1
と同様にして、コンタクトレンズを得た。 このコンタクトレンズを用いて臨床試験を行な
つた。すなわち、 左眼視力 0.02(1.0×S−4.50) 右眼視力 0.02(1.0×S−4.00) を有し、市販ハードコンタクトレンズを装着した
際、充血するため使用不可の患者に、本実施例で
得られた下記のコンタクトレンズを装用させたと
ころ、左眼は何ら問題なく装着出来たが、右眼に
若干異和感を訴えた。 そこで右眼に装用したコンタクトレンズをとり
出し、30%水性メタノールに苛性ソーダを0.25N
の濃度に溶かした溶液中で、このレンズを20秒間
浸漬した後、水、0.5Nホウ酸水溶液、水の順で
十分洗浄、最後にイソプロピルアルコールで洗浄
した。 これを再び患者の右眼に装用したところ、何ら
異和感を訴えなかつた。 又、装用期間180日後でも、視力、装用感共に
異常なく、コンタクトレンズのベースカーブ、パ
ワー共に何ら変動はなかつた。 使用したコンタクトレンズ
【表】 参考例 7 参考例1で製造したデキストランエステル5g
をN−ビニルピロリドン20gに溶解し、アゾビス
イソブチロニトリル25mgを添加溶解する。溶液を
内径14mmの硝子管に移し入れ、脱気した後密封
し、40℃の水浴中で16時間、次いで60℃で7時
間、さらに105℃の空気浴中で4時間加熱する。
冷後硝子管から透明で硬い棒状生成物を取り出
し、90℃の空気浴中で24時間アニーリングした。
生成物重量24.5g。本生成物は、水、メタノー
ル、アセトン、クロロホルム、ホルムアミド、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキサイド、
ジオキサン、ベンゼン、トルエンに不溶であつ
た。またロツクウエル硬度(Mスケール)=28
(ASTM D785)。 参考例 8 参考例2においてメタクリル酸の代りにアクリ
ル酸81gを用い、又無水酢酸の代りに無水酪酸
192gを用いるほかは、参考例2と同じ条件でエ
ステル化反応して得られたデキストランの酪酸・
アクリル酸混合エステル(酪酸含量=54.1%。ア
クリル酸含量=13.9%)5gをアクリロニトリル
15gに溶解し、アゾビスイソブチロニトリル80mg
を添加溶解する。溶液を内径14mmの硝子管に移し
入れ、脱気後密封し、45℃の水浴中で16時間、次
いで60℃で7時間、さらに105℃の空気浴中で4
時間加熱する。冷後硝子管から透明で硬い棒状生
成物を取り出し、90℃の空気浴中で24時間アニー
リングした。生成物重量19.6g。本生成物は、
水、メタノール、アセトン、クロロホルム、ホル
ムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキサイド、ジオキサン、ベンゼン、トルエンに
不溶であつた。またロツクウエル硬度(Mスケー
ル)に85(ASTM D785)。 参考例 9 参考例8で用いたデキストランの酪酸・アクリ
ル酸混合エステル5gをジメチルアミノエチルメ
タクリレート15gに溶解し、アゾビスイソブチロ
ニトリル40mgを添加溶解する。以下参考例7と同
様に操作し、透明な生成物19.4gを得た。本生成
物は、水、メタノール、アセトン、クロロホル
ム、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキサイド、ジオキサン、ベンゼン、ト
ルエンに不溶であつた。またロツクウエル硬度
(Mスケール)=71(ASTM D785)。 参考例 10 参考例8で用いたデキストランの酪酸・アクリ
ル酸エステル5gをスチレン15gに溶解し、アゾ
ビスイソブチロニトリル40mgを添加溶解する。以
下参考例7と同様に操作し、透明な生成物19.7g
を得た。本生成物は、水、メタノール、アセト
ン、クロロホルム、ホルムアミド、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、
ベンゼン、トルエンに不溶であつた。またロツク
ウル硬度(Mスケール)=92(ASTM D785)。 参考例 11 参考例1で製造したデキストランエステル50g
を四頚フラスコ中ジメチルホルムアミド1.8に
撹拌下溶解し、窒素ガスを導入しながらスチレン
200gを添加し、さらにアゾビスイソブチロニト
リル2.5gを添加し、内温を60℃で4時間さらに
70℃で2時間反応を行なつた。冷後、反応液を水
中に注入し、沈澱は十分水洗し、減圧乾燥する。
乾燥物は大量のジメチルホルムアミドで洗浄・抽
出し、次いで、残渣をエチルエーテルで十分洗浄
した後減圧乾燥して淡黄色粉末状生成物66gを得
た。本品は水、メタノール、アセトン、クロロホ
ルム、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキサイド、ジオキサン、ベンゼン、
トルエンに不溶であつた。 本品をステンレス製の金型に入れ、内温200℃
で5分間予熱する。ついで油圧式プレスでケージ
圧150Kg/cm2、内温200℃で3分間加圧したのち、
圧力を160Kg/cm2に上げ、水冷しながら5分間保
つ。得られた板のロツクウエル硬度(Mスケー
ル)=95(ASTM D785)。 参考例 12 参考例1で製造したデキストランエステル5g
とステアリルメタクリレート2gとをメチルメタ
クリレート13gに溶解し、アゾビスイソブチロニ
トリル60mgを添加溶解する。以下参考例7と同様
に操作し、透明な生成物19.4gを得た。本生成物
は、水、メタノール、アセトン、クロロホルム、
ホルミアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキサイド、ジオキサン、ベンゼン、トルエ
ンに不溶であつた。またロツクウエル硬度(Mス
ケール)=89(ASTM D785)。 実施例 3 参考例4で、硝子管内にて重合させて得られた
棒状共重合体を、実施例1と同様に加工してコン
タクトレンズを得た。 次いで水洗したのち、生理食塩水にて平衡を保
つまで保持した。 このコンタクトレンズは吸水率17.9%の軟質親
水性のコンタクトレンズである。 実施例 4 参考例5で得られた共重合体の粉末を、ステン
レス製の金型に入れ、内温200℃で5分間予熱す
る。ついで油圧式プレス装置でゲージ圧150Kg/
cm2、内温200℃で3分間加圧したのち、圧力を160
Kg/cm2に上げ、水冷しながら5分間保つ。得られ
たプレートを、以下実施例1と同様に加工してコ
ンタクトレンズを得た。 このコンタクトレンズを用いて臨床試験を行な
つた。すなわち、 左眼視力 0.04(1.0×S−5.25) 右眼視力 0.04(1.0×S−5.00) を有し、市販ハードコンタクトレンズを装着した
際、眼痛のため使用不可の患者に、本実施例で得
られた下記のコンタクトレンズを装用させたとこ
ろ、右眼は何ら問題なく装着出来たが、左眼につ
いては、若干異物感を訴えた。 そこで左眼に装用したコンタクトレンズをとり
だし、真空ポンプで減圧下、水蒸気を飽和した空
気を導入し、電圧1000V、電流0.3mA/cm2、電
極間間隔30mmで2分間グロー放電した。これを再
び患者の左側に装用したところ、何ら異物感を訴
えなかつた。 又、装用期間180日後でも、視力、装用感共に
異常なく、コンタクトレンズのベースカーブ、パ
ワー共に何ら変動はなかつた。 使用したコンタクトレンズ
【表】 実施例 5 参考例6で得られた板状共重合体を、実施例1
と同様に加工してコンタクトレンズを得た。 実施例 6 参考例7、8、9、10及び12で得られた棒状共
重合体を、実施例1と同様に加工して、コンタク
トレンズを得た。 実施例 7 参考例11で得られた粉末状共重合体を、実施例
4と同様にして、コンタクトレンズを得た。 実施例 8 参考例1で得られたデキストランの酢酸・メタ
クリル酸・アクリル酸混合エステル1gを、2−
ハイドロオキシエチルメタクリレート12gに溶か
し、更に過硫酸アンモニウム0.16g及び水3mlを
加えよく混和する。 混合物0.1gmlを半径6cmの半経凹彎面を有す
る成形型に入れ、窒素気流中、40℃で1時間、毎
分500回転の速度で回転後、型に水に浸し、コン
タクトレンズを取り出す。 次いで水洗したのち、生理食塩水またはソフト
コンタクトレンズ用保存液に浸す。 このコンタクトレンズの吸水率は20%である。
【図面の簡単な説明】
添付図面第1図は参考例1で用いた原料デキス
トランエステルのIRスペクトル図、第2図は上
記デキストランエステルとメチルメタクリレート
との反応生成物のIRスペクトル図、第3図はメ
チルメタクリレート・ポリマーのIRスペクトル
図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式(1) 但し式中、R1は〓C=C〓結合を有する脂肪
    族不飽和酸、その酸無水物又は酸ハライドから導
    かれたC2〜C6の有機基を、R2はC1〜C3のアルキ
    ル基を示し、mは0<m≦3の正数、nは0≦n
    <3の正数であつて、且つm+n≦3であり、x
    は5以上の正数を示す、 で表わされるデキストランエステルと、下記式(2) 但し式中、R3、R4及びR5は、夫々、水素原子
    及びCH3よりなる群からえらばれた基を示し、R6
    は、 【式】 [但しR7は、C1〜C18のアルキル基、C1〜C8のハ
    イドロキシルアルキル基、C1〜C4のアミノアル
    キル基及びC1〜C8のジアルキルアミノアルキル
    基よりなる群からえらばれた基]; −CN;【式】【式】【式】 及び【式】(ただし、R9は低級アルキ ル基を示す)よりなる群からえらばれた基を示
    す、 で表わされる重合性オレフイン系化合物とを、重
    合開始剤の存在下又は不存在下に反応させて得ら
    れるデキストランエステル・オレフイン系化合物
    共重合体から成ることを特徴とするコンタクトレ
    ンズ。 2 該式(1)のデキストランエステルと該式(2)の重
    合性オレフイン系化合物とを、鋳型中で反応させ
    て得られるデキストランエステル・オレフイン系
    化合物共重合体から成る特許請求の範囲第1項記
    載のコンタクトレンズ。 3 下記式(1) 但し式中、R1は〓C=C〓結合を有する脂肪
    族不飽和酸、その酸無水物又は酸ハライドから導
    かれたC2〜C6の有機基を、R2はC1〜C3のアルキ
    ル基を示し、mは0<m≦3の正数、nは0≦n
    <3の正数であつて、且つm+n≦3であり、x
    は5以上の正数を示す、 で表わされるデキストランエステルと、下記式(2) 但し式中、R3、R4及びR5は、夫々、水素原子
    及びCH3よりなる群からえらばれた基を示し、R6
    は、 【式】 [但しR7は、C1〜C18のアルキル基、C1〜C8のハ
    イドロキシルアルキル基、C1〜C4のアミノアル
    キル基及びC1〜C8のジアルキルアミノアルキル
    基よりなる群からえらばれた基]; −CN;【式】【式】【式】 及び【式】(ただし、R9は低級アルキ ル基を示す)よりなる群からえらばれた基を示
    す、 で表わされる重合性オレフイン系化合物とを、鋳
    型中で重合開始剤の存在下又は不存在下に反応さ
    せて得られるデキストランエステル・オレフイン
    系化合物共重合体の塊状物を切削研磨及びベベル
    加工することを特徴とするコンタクトレンズの製
    法。 4 下記式(1) 但し式中、R1は〓C=C〓結合を有する脂肪
    族不飽和酸、その酸無水物又は酸ハライドから導
    かれたC2〜C6の有機基を、R2はC1〜C3のアルキ
    ル基を示し、mは0<m≦3の正数、nは0≦n
    <3の正数であつて、且つm+n≦3であり、x
    は5以上の正数を示す、 で表わされるデキストランエステルと、下記式(2) 但し式中、R3、R4及びR5は、夫々、水素原子
    及びCH3よりなる群からえらばれた基を示し、R6
    は、 【式】 [但しR7は、C1〜C18のアルキル基、C1〜C8のハ
    イドロキシルアルキル基、C1〜C4のアミノアル
    キル基及びC1〜C8のジアルキルアミノアルキル
    基よりなる群からえらばれた基]; −CN;【式】【式】【式】 及び【式】(ただし、R9は低級アルキ ル基を示す)よりなる群からえらばれた基を示
    す、 で表わされる重合性オレフイン系化合物とを、重
    合開始剤の存在下又は不存在下に反応させて得ら
    れるデキストランエステル・オレフイン系化合物
    共重合体の粉状ないし粒状物を加熱加圧成形し、
    成形物を切削研磨及びベベル加工することを特徴
    とするコンタクトレンズの製法。 5 下記式(1) 但し式中、R1は〓C=C〓結合を有する脂肪
    族不飽和酸、その酸無水物又は酸ハライドから導
    かれたC2〜C6の有機基を、R2はC1〜C3のアルキ
    ル基を示し、mは0<m≦3の正数、nは0≦n
    <3の正数であつて、且つm+n≦3であり、x
    は5以上の正数を示す、 で表わされるデキストランエステルと、下記式(2) 但し式中、R3、R4及びR5は、夫々、水素原子
    及びCH3よりなる群からえらばれた基を示し、R6
    は、 【式】 [但しR7は、C1〜C18のアルキル基、C1〜C8のハ
    イドロキシルアルキル基、C1〜C4のアミノアル
    キル基及びC1〜C8のジアルキルアミノアルキル
    基よりなる群からえらばれた基]; −CN;【式】【式】【式】 及び【式】(ただし、R9は低級アルキ ル基を示す)よりなる群からえらばれた基を示
    す、 で表わされる重合性オレフイン系化合物とを、重
    合開始剤の存在下又は不存在下に、回転鋳型で重
    合成形することを特徴とするコンタクトレンズの
    製法。 6 下記式(1) 但し式中、R1は〓C=C〓結合を有する脂肪
    族不飽和酸、その酸無水物又は酸ハライドから導
    かれたC2〜C6の有機基を、R2はC1〜C3のアルキ
    ル基を示し、mは0<m≦3の正数、nは0≦n
    <3の正数であつて、且つm+n≦3であり、x
    は5以上の正数を示す、 で表わされるデキストランエステルと、下記式(2) 但し式中、R3、R4及びR5は、夫々、水素原子
    及びCH3よりなる群からえらばれた基を示し、R6
    は、 【式】 [但しR7は、C1〜C18のアルキル基、C1〜C8のハ
    イドロキシアルキル基、C1〜C4のアミノアルキ
    ル基及びC1〜C8のジアルキルアミノアルキル基
    よりなる群からえらばれた基]; −CN;【式】【式】【式】 及び【式】(ただし、R9は低級アルキ ル基を示す)よりなる群からえらばれた基を示
    す、 で表わされる重合性オレフイン系化合物とを、鋳
    型中で重合開始剤の存在下又は不存在下に反応さ
    せて得られるデキストランエステル・オレフイン
    系化合物共重合体の塊状物を切削研磨及びベベル
    加工し、且つ該ベベル加工前及び/又は後に、コ
    ンタクトレンズの表面処理を施すことを特徴とす
    るコンタクトレンズの製法。 7 下記式(1) 但し式中、R1は〓C=C〓結合を有する脂肪
    族不飽和酸、その酸無水物又は酸ハライドから導
    かれたC2〜C6の有機基を、R2はC1〜C3のアルキ
    ル基を示し、mは0<m≦3の正数、nは0≦n
    <3の正数であつて、且つm+n≦3であり、x
    は5以上の正数を示す、 で表わされるデキストランエステルと、下記式(2) 但し式中、R3、R4及びR5は、夫々、水素原子
    及びCH3よりなる群からえらばれた基を示し、R6
    は、 【式】 [但しR7は、C1〜C18のアルキル基、C1〜C8のハ
    イドロキシルアルキル基、C1〜C4のアミノアル
    キル基及びC1〜C8のジアルキルアミノアルキル
    基よりなる群からえらばれた基]; −CN;【式】【式】【式】 及び【式】(ただし、R9は低級アルキ ル基を示す)よりなる群からえらばれた基を示
    す、 で表わされる重合性オレフイン系化合物とを、重
    合開始剤の存在下又は不存在下に反応させて得ら
    れるデキストランエステル・オレフイン系化合物
    共重合体の粉状ないし粒状物を加熱加圧成形し、
    成形物を切削研磨及びベベル加工し、且つ該ベベ
    ル加工前及び/又は後に、コンタクトレンズの表
    面処理を施すことを特徴とするコンタクトレンズ
    の製法。 8 該表面処理がアルコール性アルカリ溶液によ
    る処理である特許請求の範囲第6項記載の製法。 9 該表面処理がアルコール性アルカリ溶液によ
    る処理である特許請求の範囲第7項記載の製法。
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