JPS6049298B2 - コンタクトレンズの製造法 - Google Patents

コンタクトレンズの製造法

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Publication number
JPS6049298B2
JPS6049298B2 JP7818477A JP7818477A JPS6049298B2 JP S6049298 B2 JPS6049298 B2 JP S6049298B2 JP 7818477 A JP7818477 A JP 7818477A JP 7818477 A JP7818477 A JP 7818477A JP S6049298 B2 JPS6049298 B2 JP S6049298B2
Authority
JP
Japan
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monomer
hard
soft
contact lens
continuously
Prior art date
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Expired
Application number
JP7818477A
Other languages
English (en)
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JPS5412759A (en
Inventor
孝三 辻
陽一 塩崎
敏夫 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication of JPS5412759A publication Critical patent/JPS5412759A/ja
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Expired legal-status Critical Current

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Eyeglasses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は中心部から周辺部へ行くにつれて連続的に軟ら
かくなつたコンタクトレンズの製造法に関する。
従来、コンタクトレンズは主としてポリメタクリル酸メ
チルを主原料とする硬質レンズが使用されていたが、こ
のコンタクトレンズは角膜に対して異物感を与え、外傷
をおこしたり、目が痛くなることが多いという欠点を持
つている。
その反面光学性が良いことおよび乱視用にも用いること
ができるなどの長所がある。上述の欠点をなくすために
いわゆるソフトコンタクトレンズの開発研究が進められ
、主としてポリ2−ヒドロキシエチルメタクリレートを
原料とするソフトコンタクトレンズが開発された。この
親水性ソフトコンタクトレンズは装着感が良く、ハード
コンタクトレンズにみられたような剌激感が極めて少な
い。
また、レンズが軟らかいのでレンズの内面は、角膜のカ
ーブに一致し、ハードコンタクトレンズの場合のように
正確な角膜の曲率の測定とそれに合つたベースカーブを
持つレンズの選定というような繁雑さがなく、処方が非
常に簡単てあるという長所を持つている。しかし、この
ような長所はまた逆に次のような欠点と”もなる。(1
)レンズの光学性が悪い。
即ち眼につけた時の矯正視力が悪い。含水性ソフトコン
タクトレンズは透光率が悪く、まばたきのたびにレンズ
にひずみがきて、光学性を悪化させる。(2)乱視の矯
正ができない。
これもコンタクトレンズが軟らかく、角膜の形状に沿い
すぎるため角膜の曲率のひずみが矯正できない。(3)
レンズの諸計数の正確な測定が困難である。
レンズが軟らかい状態で、レンズの度やベースカーブな
どの正確な測定は難かしくなり、そのためにコンタクト
レンズの合せ方もハードコンタクトレンズのような精度
を期待することはできない。これらの欠点は、いずれも
レンズが軟らかいという本質的な性質から生じたもので
あり、これらの欠点を改善するには次のような方法が考
えられる。
(a)ソフトコンタクトレンズのやわらかさをいくらか
硬くする。
(b)ハードコンタクトレンズの周囲をやわらかくする
(a)の方法は、いわゆるセミソフトコンタクトレンズ
として可成り研究されている。
(b)の方法ではハードコンタクトレンズの周囲に軟質
材料を接着したり、ソフトコンタクトレンズの中央部の
表面にハードコンタクトレンズをはり合せたり、はめこ
んだりする方法が試みられている。しかし、これらの方
法は光が屈折率の異なる二層を通るために光学性が低下
したり、またこれらの接着方法では水て膨潤するものと
しないものとを強固に接着することは難かしく、容易に
はがれてしまう。又放射線を用いてソフトコンタクトレ
ンズの中央部のみを硬くする方法も提案されているが操
作が煩雑であまり実用性がない。本発明者らは、この問
.題に関して研究を続けており、既に柱状硬質透明体の
周囲で軟質透明体を与えるモノマーを重合する方法(特
開昭49−87345)及び直径3〜7順の空胴をもつ
た柱状透明体の内部て硬質透明体を与えるモノマーを重
合する方法(特開昭50−.25245)を開発した。
しかし、これらの方法でえられたコンタクトレンズ材料
を切削加工して製造されたコンタクトレンズは装填時に
含水させると曲率が大きく変化するので含水時に適正な
曲率になるように前もつて加工するのが難かしいという
・欠点がある。そこで本発明者らは、さらに鋭意検討し
7た結果本発明にいたつた。即ち、上記の欠点は中央部
が硬く、周功部へ行くにつれて連続的に軟らかくなつた
コンタクトレンズを用いることによつて解決された。
なお、本発明において硬質および軟質又は軟らかくなる
というのは、ポリマーが水で湿潤した状態での硬軟をさ
す。
本発明によるコンタクトレンズでは、中央部は硬く光学
性がすぐれており、又、硬度が徐々に変化しているので
接着の問題もなく理想的であり、硬質レンズ軟質レンズ
の長所を兼ねそなえている。
本発明においては、中心部が硬く周辺部へ行くにつれて
連続的に軟らかくなつたコンタクトレンズは、硬質部を
与えるモノマー又は架橋剤と軟質部を与えるモノマーの
共重合組成を連続的に変えることによつて作られる。
さらに詳しく説明すると加熱された直径13TI$t〜
2−の円筒状容器を高速回転させておき、そこへ軟質部
を与えるモノマーが多い組成物から硬質部を与えるモノ
マーへと順次注入しながら、その状態で順次重合してい
く。
こうしてえられた中央部が硬質で周辺部が軟質になつた
柱状物から薄い板状体を切りとり、これを切削、研磨し
て中央部が硬く、周辺部が軟らかいコンタクトレンズを
製造する。また、中央部にモノマー注入口を持ち凸面が
下方になつたコンタクトレンズの型を上記と同様に加熱
、回転させておき順次組成の異つたモノマーの混合物と
開始剤を混合したものを注入し重合させる方法によれば
殆んど切削加工しなくても本発明のコンタクトレンズが
えられる。
上記のいずれかの方法においても回転数は注入したモノ
マー組成物が円筒状容器又はレンズの型の周辺部に片よ
るに十分なだけの遠心力を生ずるに足るものである必要
がある。本発明において用いられる軟質部を与えるモノ
マーとしては、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、
ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチル
メタクリレート、その他のヒドロキシアルキルメタクリ
レート、グリコールモノメタクリレート、2−ジメチル
アミノエチルメタクリレート、2−ブチルアミノエチル
メタクリレート、その他のアルキルアミノアルキルメタ
クリレート、ジオキシエチレンメタクリレート、アクリ
ルアミド、グリセロールメタクリレート、プロピレング
リコールモノアクリレート、グリシジルメタクリレート
、ビニルピロリドン、アクリル酸及びその塩などがある
硬質部を与える方法としてはそれ自身て硬質部を与える
モノマーを用いる方法と、上記の軟質部を与えるモノマ
ーを重合する際に架橋剤を併用する方法とかある。
それ自身て硬質部を与えるモノマーとしてはメチルメタ
クリレート、スチレン、ジアリールカーポネート、4−
メチルペンテン・−1などがある。
また架橋剤としては、エチレングリコールジメタクリレ
ート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエ
チレングリコールジメタクリレート、テトラエチレング
リコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジ
メタクリレート、1●4ーブチレングリコールジメタク
リレート、1・3ーブチレングリコールジメタクリレー
ト、アリールジグリコールカーボネート、トリアリルシ
アヌレート、ジアリールフタレート、NeN″−メチレ
ンビスアクリルアミド、N−N″−メチレンビスメクタ
リルアミド及びその他の多官能,性モノマーがある。こ
れらの架橋剤は、それのみて硬質部を与えるモノマーと
しても用いることができる。モノマーの組合せによつて
は得られたポリマーが水で膨潤した際不透明になること
があるので、そのような組合せはさける必要がある。
モノマーの重合は、通常のラジカル開始剤を用いて熱重
合を行うのが簡単であるが、時には光重合や放射線重合
を行なうこともできる。
この重合の際、モノマー又は/および架橋剤の混合物中
には重合開始剤の他に安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、
分子量制御剤、その他の各種添加剤を適宜に加えてもよ
い。
連続的モノマー組成をかえる方法として、フィードタン
ク中に最初軟質部を与えるモノマー組成物を入れておき
、そこへ攪拌しながら順次硬質部を与えるモノマー又は
架橋剤を添加していけばよい。
簡易法としては、いくつかの段階の硬〜軟質レンズを与
えるモノマー組成物を前もつて作つておき、それを順次
フィードしていくこともできる。フィードする時間又は
速度は、モノマーの重合速度、即ち開始剤濃度や重合温
度によつてかわるが、先に加えたモノマーが見掛け上固
形状に重合した時に次のフィードを行うのが適当である
前記の円筒型容器を用いて得られた柱状体から、中心部
が硬く周辺部にいくにつれて軟らかくなつたコンタクト
レンズを作ることは、通常の切削加工によつて行うこと
ができる。又、コンタクトレンズの型を用いた場合には
、その型をはずし内面のカーブのみの切削加工によりコ
ンタクトレンズを製品化できる。
次にいくつかの実施例により本発明をさらに詳しく説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 60℃に加熱した直径20w0n、高さ5cmの円筒容
器を窒素置換して5000rpmて回転させた。
一方、フィードタンク中に最初メチルメタクリレート(
MMA)3ccと2−ヒドロキシエチルメタクリレート
(HEMA)15cc及びアゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)18mgを加えて窒素置換しながらよく攪
拌した。このフィードタンクにはその後2ccIhrの
速度で0.1%のAIBNを含んだMMAを連続的にフ
ィードした。そしてこのフィードタンクから2ccIh
rの速度で上記の容器にフィードし、…時間重合を行つ
た。こうして得られた重合体を厚さ5C771の円盤状
に切り、通常の方法で切削、研磨、仕上げ工程を経て、
コンタクトレンズを作製した。
このコンタクトレンズを生理的食塩水につけると中央部
から徐々に軟らかくなつた。このものは良好な装用感を
有していた。実施例2 実施例1において直径18TWLの容器を用い、最初フ
ィードタンクに1IEMA10cc1ブチルメタクリレ
ート(BMA)4cc1エチレングリコールジメタクリ
レート(EDMA)0.2cc及びAIBNlOmgを
加・えた。
その後フィードタンクには0.1%のAIBNを含んだ
EDMAを0.5ccIhrの速度でフィードする他は
実施例1と同様に行ない、中央部が硬く、周辺部が軟ら
かいコンタクトレンズを得た。実施例3 ノ 中央部にモノマー注入口を持ち凸面が下方になつた
コンタクトレンズの型を1(1)個準備し、各々60℃
に加熱し回転数1000r′Pmで回転させた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 円筒状容器を高速回転させ、そこへ軟質ポリマーを
    与えるモノマーから硬質ポリマーを与えるモノマーへと
    連続的又は半連続的に組成の変つたモノマー混合物を順
    次注入しながら重合させ、こうして得た重合物に切削、
    研磨、仕上げ工程をほどこすことを特徴とする、中央部
    は吸水率が小さくて硬く、周辺部へ行くにつれて連続的
    に吸水率が大きくなつて軟らかくなつているコンタクト
    レンズの製造法。 2 中央部にモノマー注入口を持ち凸面が下方になつた
    コンタクトレンズ製造用の型を高速回転させ、そこへ軟
    質ポリマーを与えるモノマーから硬質ポリマーを与える
    モノマーへと連続的又は半連続的に組成の変つたモノマ
    ー混合物を順次注入しながら重合させることを特徴とす
    る、中央部は吸水率が小さくて硬く、周辺部へ行くにつ
    れて連続的に吸水率が大きくなつて軟らかくなつている
    コンタクトレンズの製造法。
JP7818477A 1977-06-29 1977-06-29 コンタクトレンズの製造法 Expired JPS6049298B2 (ja)

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JPS5412759A JPS5412759A (en) 1979-01-30
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