JPS62246012A - コンタクトレンズの製造法 - Google Patents

コンタクトレンズの製造法

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JPS62246012A
JPS62246012A JP9066886A JP9066886A JPS62246012A JP S62246012 A JPS62246012 A JP S62246012A JP 9066886 A JP9066886 A JP 9066886A JP 9066886 A JP9066886 A JP 9066886A JP S62246012 A JPS62246012 A JP S62246012A
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polymerization
component
property
polymer
polymerizing
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JP9066886A
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Hideaki Kamiya
英昭 神谷
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TOME SANGYO KK
Original Assignee
TOME SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、コンタクトレンズの製造法に係り、特に中心
部と周辺部で組成乃至は性質が異なり、且つそれが中心
部から周辺部に向って連続的に変化する、境界のないコ
ンタクトレンズを製造する方法に関するものである。
(前景技術) 近年、コンタクトレンズの所定の部分を組成的に変化せ
しめて、当該部分の性質を変えることにより、単一の特
性を有するコンタクトレンズに内在する問題を解決しよ
うとする試みが為されている。例えば、コンタクトレン
ズの周辺部を柔らかくする一方、その中心部は硬くして
、ソフトコンタクトレンズの特性を備えつつハードコン
タクトレンズの利点をも享受し得るコンタクトレンズを
得ようとする手法が、それである。
ところで、そのような一つのコンタクトレンズにおいて
、その組成が変わるものの製造法としては、従来から、
(a)柱状硬質透明体の周囲で軟質透明体を与える単量
体を重合する方法(特開昭49−87345号公報)や
、(b)直径3〜7nの空洞を持った柱状透明体の内部
で、硬質透明体を与える単量体を重合する方法(特開昭
50−25245号公報)等が提案されているが、何れ
、も製造されたコンタクトレンズは、その硬質部と軟質
部の境界において組成が急激に変化し、例えば吸水率が
急激に変化し、従って膨潤率が急激に変化することとな
るところから、そこに大きな歪が発生して、変形が惹起
される等の問題の多いものであった。
一方、上記の(a)若しくは(b)の如き手法に従って
、吸水率があまり異ならない材料を製造しても、組成の
境界部では、材質が急に変化するところから、屈折差を
生じ、視覚的に境界を認識できる程度となり、コンタク
トレンズとしては、好ましくないものであった。
その後、かかる欠点を除くために、連続的に組成の変化
するコンタクトレンズの製法として、(C)円筒状容器
を高速回転させておき、そこへ軟質部を与える単量体が
多い組成物から硬質部を与える単量体へと、順次組成を
変えながら注入し、重合させる方法(特公昭60−49
298号公報)が提案されたが、この手法にあっては、
回転している円筒状容器中に所定の単量体を順次注入せ
しめる必要があり、また完全に連続的に組成を変化させ
ようとする場合にあっては、単量体組成を変えながら、
注入する必要がある等、高度の技術が要求され、その工
業化は困難なものであった。
(発明の構成) ここにおいて、本発明は、かかる事情を前景にしてなさ
れたものであって、その特徴とするところは、第一の性
質を持つ重合体を与える1種または2種以上の単量体か
らなる第一の重合成分を粘稠な状態まで予備重合せしめ
、そしてその得られた予備重合物に、該第一の性質とは
異なる第二の性質を持つ重合体を与える1種または2種
以上の単量体からなる第二の重合成分を均一に混合した
後、所定の円筒状容器内に収容し、かかる容器をその軸
心回りに高速回転させつつ、前記第一の重合成分の更な
る重合並びに該第二の重合成分の重合を行なうことによ
り、周辺部は前記第一の性質を持ち、中心部に向うに従
って連続的に前記第二の性質に変化する重合生成物を形
成する工程を含むコンタクトレンズの製造法にある。
(作用・効果) 従って、か(の如き本発明手法によれば、第一の重合成
分を予備重合して得られる予備重合生成物(半重合体)
を第二の重合成分に均一に混合せしめて、溶解した状態
において、所定の円筒状容器内において回転による遠心
力を作用せしめることにより、単量体に比べて密度の高
い重合体は外側に集中して、周辺部程重合体が多くなる
一方、中心部では重合体が少なくなった状態で、重合が
進行せしめられることとなるところから、得られる固体
の棒状重合生成物の周辺部は、主として第一の重合成分
にて構成されるようになり、またその中心部は第二の重
合成分にて主として構成され、そして周辺部と中心部と
の間においては、それら第一の重合成分と第二の重合成
分とが互いに逆方向に連続的に濃度変化した形態の、組
成的に急激な変化部位(境界)の存在しない重合生成物
となるのである。
それ故、このようにして得られる重合生成物にあっては
、その周辺部を構成する第一の重合成分によって、第一
の性質を有する一方、その中心部に向うに従って、第二
の重合成分にて構成されるようになるところから、かか
る第二の重合成分に基づく第二の性質に連続的に漸次変
化する特性を有するものとなるのであって、それ故にか
かる重合生成物から目的とするコンタクトレンズを製造
しても、第一の重合成分と第二の重合成分との間の組成
の急激な変化が無いために、その様な組成の変化によっ
て惹起されるところの問題、例えば吸水率乃至は膨潤率
の変化による大きな歪の発生に基づく変形などの問題が
効果的に解消され、またその様な境界による屈折差の発
生などの問題も良好に回避し得ることとなったのである
また、かかる本発明に従えば、所定の第一の重合成分か
らなる予備重合物と第二の重合成分とを均一に混合して
、所定の円筒状容器内に収容し、それを単に高速回転せ
しめて重合を進行せしめれば良いところから、従来の如
き連続的に組成を変化させる為の特殊な注入手法や面倒
な操作が、全く必要でなくなり、極めて簡単な操作にて
、目的とする中心部と周辺部で組成、即ち特性の異なる
、且つ周辺部から中心部の間において特性が連続的に変
化する、換言すれば第一の性質から第二の性質に連続的
に変化する重合生成物、ひいてはコンタクトレンズを容
易に製造し得ることとなったのである。
なお、このような本発明手法に従って得られるコンタク
トレンズの例としては、(1)中心部はガラス転移点(
Tg)が室温より充分に高(て硬く、周辺部はTgが低
くて柔らかい特性を有するコンタクトレンズや、(2)
中心部は吸水率が小さくて硬く、周辺部は吸水率が大き
くて柔らかいコンタクトレンズなどを、挙げることがで
きる。
(発明の具体的構成) ところで、かかる本発明において、第一の重合成分や第
二の重合成分を構成する1種または2種以上の単量体と
しては、形成される重合生成物、ひいてはコンタクトレ
ンズに要求される性能に応じて、公知のものの中から、
目的とする第一の性質を持つ重合を与える単量体が第一
の重合成分として、またかかる第一の性質とは異なる第
二の性質を与える単量体が第二の重合成分として、それ
ぞれ適宜に選定されることとなる。
例えば、本発明にあっては、かかる第一の重合成分が第
二の重合成分よりもガラス転移点(Tg)の低い重合体
を与えるように、それら第一及び第二の重合成分を構成
する単量体が選択されて、特に中心部が室温より充分に
高いTgを有して硬く、周辺部はTgが低くて柔らかい
コンタクトレンズが好適に製造されることとなるが、そ
の様な場合において、Tgが室温以下の重合体を与える
単量体(第一の重合成分)としては、以下のものを例示
することができる。
すなはち、メチルアクリレート(283)、エチルアク
リレート(248)、プロピルアクリレ−) (236
) 、n−ブチルアクリレート(219)、イソブチル
アクリレート(249)、ヘキシルアクリレート(21
6)、2−メチルブチルアクリレート(241)、ヘプ
チルアクリレート(213) 、オクチルアクリレート
(208)、ドデシルアクリレ−)(270)等の大部
分のアルキルアクリレート頻;オクチルメタクリレート
(203)、デシルメタクリレート(203)、ドデシ
ルメタクリレ−)(208)等の長鎖アルキルメタクリ
レート類;2−シアノエチルアクリレート(277)、
ベンジルアクリレート(279)等のその他のモノマー
類がある。なお、それぞれの単量体の後の括弧内の数字
は、そのホモポリマーのTg (絶対温度)を表わして
いる。
一方、上記の単量体と組み合わされる第二の重合成分と
しての、Tgが室温以上の重合体を与える単量体として
は、例えば、メチルメタクリレ−)(378)、エチル
メタクリレート(338)、プロピルメタクリレ−)<
308)、イソブチルメタクリレート (326)等の
短鎖アルキルメタクリレート類;スチレン(373)、
2−メチルスチレン(409) 、’2−エチルスチレ
ン(376)等のスチレン系モノマー類;L−ブチルア
クリレート(316) 、ベンジルメタクリレート(3
27)、2−クロロフェニルアクリレート(326)等
のその他のモノマー類を挙げることができる。なお、括
弧内の数字は、前記と同様に、そのホモポリマーのTg
l対温度)である。
また、本発明の好ましい実施形態として、前記第一の重
合成分が、前記第二の重合成分よりも吸水率が大きくて
柔らかい重合体を与える様に、それぞれの重合成分が選
択されることとなるが、その様な第一の重合成分として
は、好適には、充分に吸水し得る重合体を与える単量体
が選択されることとなる。なお、その様な吸水性の重合
体を与える単量体としては、例えば、ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、2.3−ジヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、(ポリプロピレングリコール)モノ (メタ)ア
クリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)ア
クリレート、メトキシテトラエチレングリコール(メタ
)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリ
レートやそのアルキルエーテル類;(メタ)アクリルア
ミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−(メタ)
アクリロイルピペリジン等のアルキル置換されていても
良い(メタ)アクリルアミド頻;N−ビニルピロリドン
、N−ビニルピペリドン等のN−ビニルラクタム類;N
−ビニルピリジン等のその他のモノマー類を挙げること
ができる。
一方、かかる吸水性重合体を与える単量体から成る第一
の重合成分に組み合わされる第二の重合成分としては、
実質的吸水しない重合体を与える単量体が選択され、例
えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブ
チル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレ
ート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ヘキシル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、トリメチルシクロヘキシル(メタ)アクリ
レート等のアルキル(メタ)アクリレート頻;フェニル
(メタ)アクリレート、スチレン、t−ブチルスチレン
等のその他のモノマー類を挙げることができる。
そして、この様にして、目的とする重合生成物、ひいて
はコンタクトレンズを製造する為に選択された第一の重
合成分と第二の重合成分との組合わせにおいて、まず、
その第一の重合成分が粘稠な状態まで、換言すれば、粘
稠な重合物となるまで予備重合せしめられる。この予備
重合は、一般に、実質的に塊状重合形態において行なわ
れるものであり、その際通常のラジカル重合開始剤を用
いて、熱重合を行なうのが良いが、紫外線や放射線を用
いて重合を行なうことも可能である。なお、重合開始剤
としては、例えばアゾビスイソブチロニトリル、アゾビ
スジメチルバレロニトリル等のアゾビス化合物や、ベン
ゾイルパーオキサイドの如き過酸化物が好適に用いられ
、またその使用量は、全単量体の100重量部に対して
、o、ooi〜1重量部、中でも0.01〜0.05重
置部が好適に用いられることとなる。また、重合温度と
しては、25℃〜80℃程度の温度が採用され、その様
な温度下において数〜数十分間重合せしめて、予備重合
とするのが好ましい。
そして、この予備重合によって第一の重合成分は、粘稠
な状態の重合物とされることとなるが、その重合物の粘
度は、一般に、約4000センチボイズ(cps)以下
、特に約ioo〜2000cps程度となる様に予備重
合せしめられる。なお、かかる予備重合物の粘度が余り
にも高くなり過ぎると、後における第二の重合成分との
均一な混和を行なうことが困難となるからであり、また
余りにも低い粘度である場合にあっては、充分な予備重
合が進行しておらず、その為に後の回転重合(本重合)
において、第一の重合成分と第二の重合成分の回転作用
(遠心力)による分離を、良好に行なうことが困難とな
るからである。
次いで、かかる第一の重合成分の予備重合物は、第二の
重合成分と均一に混和せしめられた後、所定の円筒状容
器内に注入、収容され、そしてかかる容器を軸心回りに
高速回転させつつ重合を行なう、換言すれば第一の重合
成分の更なる重合並びに第二の重合成分の重合を行なう
ことにより、回転重合(本重合)が進行せしめられて、
重合が完結され、目的とする固体の棒状の重合生成物が
形成されるのである。
この様な回転重合によれば、円筒状容器内に収容された
予備重合物と第二の重合成分との混合物に対して、回転
による遠心力が作用せしめられつつ、その重合が進行せ
しめられる様になるところから、予備重合物中の第一の
重合成分から成る重合体は、その密度が裔い為に容器内
面に近接した外周側に移動させられて集中し、外周部程
かかる重合体が多く存在せしめられる一方、中心部では
、その様な重合体が少ない状態で、第二の重合成分や未
だ重合していない第一の重合成分の重合が進行せしめら
ることとなり、その為に、かかる円筒状容器内に形成さ
れた重合生成物は、その外周辺部が主として第一の重合
成分から構成されて、第一の性質を備える一方、その中
心部が第二の重合成分から主として構成されて、第二の
性質を有する様になるのであり、しかも周辺部と中心部
との間は、それら第一の重合成分の漸減、第二の重合成
分の漸増する組成となるところから、第一の性質から第
二の性質に連続的に漸次変化することとなり、これによ
って組成(性質)の急激な変化の無い、従って組成の境
界のない重合生成物を得ることができることとなったの
である。
なお、この回転重合(本重合)は、一般に、前記予備重
合と同様に、実質的に塊状重合形態において実施される
ものであり、またその際、重合開始剤の使用やその使用
量は前記予備重合の場合と同様な条件とされることとな
るが、その重合温度は、昇温方式で行なうのが好ましい
。即ち、室温から120℃程度の温度の範囲内において
、段階的に或いは連続的に昇温させて、重合を完結させ
るのが好ましく、そしてその各段階の温度において数時
間から数十時間かけて重合が順次進行せしめられて、完
結されるのである。なお、この回転重合において、重合
開始剤は、必ずしも必要とされるものではない。
また、かかる回転重合において、円筒状容器の回転数は
、かかる円筒状容器内に収容された予備重合物と第二の
重合成分との混合物に対して有効な遠心力が作用せしめ
られて、かかる混合物中における単量体と重合体の有利
な分離が行なわれ得る様に、適宜に決定されることとな
るが、その回転数が余りにも低くなると、その様な単量
体と重合体の分離が困難となる為に、500rpm程度
以上の回転数が好適に採用されることとなる。また、そ
の回転数の上限としては、技術的な見地から、5000
rpm程度である。
さらに、かかる回転重合に用いられる、第一の重合成分
の予備重合物と第二の重合成分との均一混和物を収容す
る円筒状容器としては、かかる混和物の重合終了の後に
おいて生成した重合生成物を取り出す必要があるところ
から、好適には、切り開くことのできる、ポリプロピレ
ン等の樹脂から成る有底円筒状の容器を用いることが望
ましいが、またかかる容器がガラス製であっても、それ
を破壊することによって、固体の重合生成物を取り出す
ことは可能である。
ところで、かくの如き本発明に従う回転重合操作の一例
を図示するならば、例えば第1図に示される様に、恒温
水槽2において所望の温度に保持された水4中に、第一
の重合成分から成る予備重合物と第二の重合成分との混
合物6を収容した有底円筒状容器8を浸漬せしめ、そし
てかかる容器8の上端部をモータ10の回転軸に取り付
けて、矢印の如く、その軸心回りに高速回転せしめるの
である。
なお、本発明にあっては、上記した予備重合段階におい
ても、また回転重合段階においても、架橋剤を使用する
ことが可能である。この架橋剤としては、ビニル系単量
体の重合に際して通常用いられている公知のものが適宜
に使用され得、例えばエチレングリコールジメタクリレ
ート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ポリエ
チレングリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼン
等が有り、一般に全単量体の100重量部当たり、0.
01〜5重量部程度の割合において、好ましくは0.1
〜2重量部程度の割合において用いられることとなる。
そして、この様にして得られた、周辺部は第一の重合成
分に基づく第一の性質を持ち、中心部に向うに従って連
続的に第二の重合成分に基づく第二の性質に変化する重
合生成物は、円筒状容器内において、棒材形状を呈する
こととなるが、その様な棒材形状の重合生成物は、適宜
の手段にて、円筒状容器から取り出され、そして公知の
手法に従って、目的とするコンタクトレンズに形成され
ることとなる。例えば、その様な棒材を所定大きさく厚
さ)に切り出しく横断し)、そして切削や研磨等を施す
ことによって、周辺部から中心部に向うに従って第一の
性質から第二の性質に連続的に変化するコンタクトレン
ズを得ることができるのである。
(実施例) 以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本発明を更に
具体的に明らかにすることとするが、本発明が、その様
な実施例の記載によって、何等の制約をも受けるもので
ないことは言うまでもないところである。本発明は、以
下の実施例の他にも、また上記の具体的記述以外にも、
本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識
に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加え得るもの
であることが理解されるべきである。
なお、以下の実施例及び比較例中の部及び百分率は、特
に断りのない限り、何れも重量基準によって示されるも
のである。
実施例 I Tgが2086にと低いラウリルメタクリレート(LM
A)8.0部に、重合開始剤としてアゾビスジメチルバ
レロニトリル(V−65)0.02部を加え、30℃の
温度にて6時間重合することにより、粘稠な予備重合液
(半重合物)を得た。次いで、この予備重合液に、Tg
が378°にと高いメチルメタクリレ−) (MMA)
16.1部と架橋剤としてのエチレングリコールジメタ
クリレー) (EDMA)0.24部を加え、・均一に
混合せしめた後、内径:約18龍、長さ:約15cmの
ポリプロピレン製試験管に収容した。
そして、かかる試験管を、第1図に示される様に恒温水
槽中に浸積せしめた状態にセットして、約150Orp
mで回転させながら、35°Cの温度で18時間、45
℃で10時間、更にso”c、60℃、70℃、及び8
0℃の温度で、段階的に、それぞれ4時間加熱して重合
せしめ、用いた単量体の重合を完結せしめた後、得られ
た透明な重合生成物を、試験管を切り開いて取り出し、
そして公知の手法に従って切削することにより、目的と
するコンタクトレンズ形状とした。
かくして得られたコンタクトレンズは、周囲が柔らかく
、中心は硬いものであり、しかも境界の何等認められ得
ない、組成が連続的に変化したものであった。
実施例 2〜3 第一の重合成分としてTgが219°にであるノルマル
ブチルアクリレート(n −B A)を用いる一方、第
二の重合成分として実施例1と同様なMMA又はTgが
391°にのターシャリ−ブチルメタクリレート(t−
BMA)を用い、また予備重合時間、回転重合時間(本
重合時間)を下記第1表の如く変えた他は、実施例1と
同様に操作して、目的とする棒状の透明な重合生成物を
得た。
そして、それらの重合生成物から形成されたコンタクト
レンズは何れも周囲が柔らかく、中心は硬い特性を有し
ており、且つ境界の全く認められ得ないレンズ形状を呈
するものであった。
なお、使用した単量体の種類、使用量や重合条件等を、
実施例1の場合と共に、下記第1表に示した。
第  1  表 比較例 実施例1と同様にして、L M A 8.0部に重合開
始剤としてV−65の0.02部を加え、30℃にて6
時間予備重合し、得られた粘稠な半重合物にMMA16
.1部とEDMAo、24部を加え、内径が約18鶴、
長さが約150のポリプロピレン製試験管に収容した。
次いで、この試験管を回転させることなく、35°Cの
温度で18時間、45℃で10時間、更に50℃、60
℃、70℃、及び80℃で、それぞれ4時間加熱するこ
とにより、単量体の重合を完結せしめた後、得られた棒
状の重合生成物を取り出し、それを切削することにより
、コンタクトレンズ素材としてのプレートを得た。
この様にして得られたプレートは、均一な硬さを有し、
その中心部と周辺部で硬さの変化は全く認められず、従
って目的とする、周辺部が柔らかいコンタクトレンズを
製造することができないことが明らかとなった。
実施例 4 N、N−ジメチルアクリルアミド(DMAA)10部に
、重合開始剤として、■−65を0.03部加え、75
℃の温度にて5分間予備重合することにより、粘稠な予
備重合物(半重合物)を得た。
そして、この半重合物に、MMA20部と架橋剤として
EDMAo、3部を加え、内径が約18鰭、長さが約1
50のポリプロピレン製試験管に収容した。
次いで、かかる試験管を、約1500rpmの回転数に
て回転させながら、40℃の温度で20時間、更に50
℃、60℃、70℃、及び80℃の温度で各4時間加熱
することにより、重合を完結せしめた後、得られた棒状
の透明な重合生成物を試験管から取り出し、プレート状
に加工した。
そして、この得られたプレートを、室温で5時間、蒸溜
水中に浸漬せしめることにより、かかるプレートは、そ
の中心部が硬く、周辺部に至るにつれて柔らか(なって
いることが認められた。
これに対して、MMA20部に架橋剤としてED M 
A 0.2部、重合開始剤としてV−65を0.02部
加え、内径が約15n、長さ約15cmのポリプロピレ
ン製試験管に入れて、30℃の温度で24時間、更に4
0℃、50℃、60℃、70℃、及び80℃の温度で各
4時間重合した後、得られた重合物を取り出し、更にそ
れを、−回り大きな、内径が約18鴎、長さが約15c
mのポリプロピレン製試験管に収容せしめた。その後、
かかる重合物の周囲に、2−ヒドロキシメチルメタクリ
レート(HEMA)8部、EDMAo、1部、■−65
の0.01部から成る混合物を満たし、30”Cの温度
で24時間、更に40℃、50℃、60℃、70℃、及
び80℃の温度で、各4時間重合せしめた。
そして、こうして得られた重合物から、切削により形成
されたプレートは、室温で5時間、蒸溜水中に浸漬され
ると、その中心部と周辺部で、極端に吸水率が異なると
ころから、大きな歪が生じ、周辺部が襞状になることが
認められた。
なお、本実施例では、本発明に従う例にあっては、DM
AAを用い、また比較例にHEMAを用いているが、H
EMAを、この比較例の如く、ホモポリマに近い状態で
重合させると、吸水率は、約67%程度となるのである
。もし、HEMAの代わりにDMAAを用いたなら、吸
水率は、約90%以上となるものと考えられ、それ故、
それだけDMAAの方が、吸水率が大であるにもかかわ
らず、本実施例では、大きな歪、ひいては変形を惹起さ
せることなく、目的とする重合生成物、ひいては有効な
コンタクトレンズを与えているのである。
なお、ここで、吸水率は、吸水前のプレートの重量:W
Iとプレートが吸水した水の重量:w2とから、下式に
従って計算されたものである。
吸水率= (Wz / WI ) X 100 (%)
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施形態を説明するための一部切
り欠き斜視図である。 2:高温水槽 6;予備重合物と第二の重合成分との混合物8:円筒状
容器    lo:モータ 出願人  トーメー産業株式会社 第1図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第一の性質を持つ重合体を与える1種または2種
    以上の単量体からなる第一の重合成分を粘稠な状態まで
    予備重合せしめ、そしてその得られた予備重合物に、該
    第一の性質とは異なる第二の性質を持つ重合体を与える
    1種または2種以上の単量体からなる第二の重合成分を
    均一に混合した後、所定の円筒状容器内に収容し、かか
    る容器をその軸心回りに高速回転させつつ、前記第一の
    重合成分の更なる重合並びに該第二の重合成分の重合を
    行なうことにより、周辺部は前記第一の性質を持ち、中
    心部に向うに従って連続的に前記第二の性質に変化する
    重合生成物を形成する工程を含むことを特徴とするコン
    タクトレンズの製造法。
  2. (2)前記第一の性質と前記第二の性質とが、相反する
    性質である特許請求の範囲第1項記載の製造法。
  3. (3)前記第一の重合成分が、前記第二の重合成分より
    もガラス転移点の低い重合体を与えるものである特許請
    求の範囲第1項又は第2項記載の製造法。
  4. (4)前記第一の重合成分が、前記第二の重合成分より
    も吸水率が大きくて柔らかい重合体を与えるものである
    特許請求の範囲第1項又は第2項記載の製造法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5412759A (en) * 1977-06-29 1979-01-30 Sumitomo Chemical Co Contact lens and method of manufacturing same
JPS61201A (ja) * 1984-03-16 1986-01-06 チエツコスロヴアキア・アカデミ−・ヴエド 遠心注型によるコンタクトレンズ製造におけるモノマ−混合物の重合方法
JPS6250126A (ja) * 1985-06-05 1987-03-04 ボ−シユ アンド ロ−ム インコ−ポレイテイド 異るポリマ−組成物の物品を製造するための方法

Patent Citations (3)

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