JPS62502280A - 起動および切換クラッチ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 起動および切換クラッチ装置 技術分野 本発明は、請求の範囲第１項の上位概念部分に記載した起動および切換クラッチ 装置に関する。

背景技術 ドイツ連邦共和国特許第２９４１９３５号公報において、トルクコンバーターと 関連して配置され、従って主に引張力を遮断するための切換クラッチとして必要 とされ設計されているクラッチが知られている。できるだけ大きな出力を伝達す るために、クラッチディスクにコンバータないし伝動装置の圧油系統から潤滑お よび冷却油が導かれ、その場合給油はクラッチ投入過程中にだけ行われ、適当な 形状にすることによってクラッチには固をの油溜めは生じない。これによってク ラッチ質量およびクラッチのパンチエン損失（油がびしゃぴしゃすることによる 損失）を小さく保とうとしている。

クラッチの滑り過程において、摩擦熱を制限するために、十分に潤滑しなければ ならない。過熱を防止するために、発生する摩擦熱は確実に放出する必要がある 。これは、小さな回転数の場合も十分な潤滑および冷却剤が必要であるので、大 きな搬送容量のポンプを設けなければならない。高い回転数の場合、従って駆動 系に過大な出力が取られるので、出力が不足して、装置は不経済に運転する。

発明の開示 本発明の目的は、請求の範囲第１項の上位概念部分に記載した起動および切換ク ラッチ装置を、クラッチが開いた状態および閉じた状態において最小の損失で作 用し、滑り過程中において良好に潤滑され、摩擦熱が確実に放出されるように改 良することにある。

本発明によればこの目的は、請求の範囲第１項の特徴部分に記載した手段によっ て達成できる。

クラッチ室のディスクの範囲の浸漬により、既に最適な潤滑が達成され、その場 合摩擦熱は最小となる。非常に大きな液体流量により、この熱も良好に放出され 、これには、クラッチ室の充填を制限し高温の油を排出する第１のすくい管も貢 献する。

第２のすくい管はクラッチ室を急速に空にすることを保証し、その場合このすく い管は構造が非常に簡単であり、製造費用が僅かである。

異なった回転数で運動する外側ディスクおよび内側ディスクの範囲におけるクラ ッチ室の完全な浸漬は、ディスクの損傷なしに、長い滑り過程をも許す。

請求の範囲第２項ないし第７項には、本発明の有利な実施態様が記載されている 。

即ち起動および切換クラッチに対する自給式の潤滑および冷却油回路の配置構造 は、伝動装置に対する潤滑回路においてもクラッチに対しても最適にできる。ク ラッチに対して衝撃的に生ずる大きな潤滑油需要は、伝動装置の潤滑に対して用 意する際にもはや考慮する必要はない。従って伝動装置の潤滑に対するポンプは 小さく設計できるので、効率が非常に改善される。

起動および切換クラッチに対して、潤滑圧力は閉鎖過程中にだけ発生され、即ち 需要が実際に存在する場合にだけ発生される。設計の際、伝動装置の前の例えば ５００〜２５０Ｏｒｐｍの駆動回転数をもはや考慮に入れる必要はなく、大きな 効率損失はなくなる。既存の圧縮空気設備を介して且つクロックパルス的に作動 する電磁弁と関連した起動および切換クラッチに対する潤滑油圧の発生は、非常 に簡単な方式である。潤滑および冷却剤用のアキュムレータがばねで付勢された ピストンを備えている場合、アキュムレータは潤滑剤槽から潤滑剤を吸い出すた めに利用できる。潤滑剤槽およびアキュムレータのケーシングに冷却フィンを設 けることによって、その機能は一層向上される。

図面の簡単な説明 図面は本発明の一実施例を示す系統構成図である。

発明を実施するための最良の形態 以下図面に示した実施例を参照して本発明の詳細な説明する。

ディスククラッチ１は起動クラッチとして設計され、切換および分離クラッチと しても同様に利用される。運動学的な構造は一般に公知の乾式クラッチを相応し ており、例えばばね力で閉鎖し、開放は液圧あるいは空気圧で例えばリングピス トン１５を介して行われる。公知のように外側ディスク１１および内側ディスク １２が配置され、潤滑油圧配管２を介してクラッチに潤滑油が供給される。クラ ッチ室６の中には作動装置のほかに、２本のすくい管３．４も配置されており、 その場合箱１のすくい管３の開口３１は、半径方向に見て外側ディスク１１の内 側境界部の高さにほぼ位置している。第２のすくい管４は、その間口４１がクラ ッチ室６の底のそばで半径方向外側に位置している壁６１の近くに位置するよう に配置されている。第１のすくい管３は直接、第２のすくい管４は制御弁５を介 して油槽７に接続されている。

この油槽７のそばに、アキュムレータ８が配置され、そのピストン８１はこれを ばね８２付の油圧室８３と、空気圧室８７とに分離している。油圧室８３から油 槽７に吸込み管７３が通じており、この吸込み管７３の中に逆止弁７１が配置さ れている。更にこの油圧室８３から別の逆止弁８４を介して潤滑油圧配管２がク ラッチ室６の中に通じている。空気圧室８７はクロックパルス的に作動する電磁 弁９を介して圧縮空気源９１に接続される。

油槽７およびアキュムレータ８のケーシング８５に冷却フィン７２．８６が設け られている。電磁弁９は圧力スイッチ９２およびリミットスイッチ９３ないし電 子回路線９４を介して制御される。

起動および切換クラッチ装置は次のように作用する。

クラッチ１が閉じている場合および開いている場合、クラッチ室６は乾いている 。クラッチ１が閉じている場合、制御弁５に圧力信号はかからず、制御弁５は図 示したように左側の終端位置にある。クラッチ１が開いている場合、制御弁５に は高い圧力がかかり、これは右側の終端位置に押圧される。両方の終端位置にお いて、すくい管４は油槽７に接続される。

アキュムレータ８の空気圧室色７は電磁弁９を介して排気されている。ばね８２ はピストン８１を図示した左側の終端位置に押圧し、その場合吸込み管７３およ び逆止弁７１を介して油圧室８３は、潤滑および冷却油で満たされる。

摩擦過程中、即ちクラッチ１を閉鎖する際、クラッチ１は自給式のアキュムレー タ・潤滑系統を介して有利に大きな容量で冷却される。

クラッチ閉鎖過程の始めに、例えばクラッチ電子回路が、電気信号を配線９４を 介して電磁弁９に与える。この信号はクロックパルス１で切り換わり、圧縮空気 は、アキュムレータ８の圧油室８３にある油を逆止弁８４を介してクラッチ室６ に送る。クロックパルス１が終わると、電磁弁９は出発位置（クロックパルス２ ）に切り換わり、アキュムレータ８は新たに既に上述したようにして充填される 。この過程は、クラッチ電子回路から電気信号が電磁弁９に与えられ、クラッチ がまだ閉じていない限りにおいて、連続して繰り返される。全摩擦過程中におい て、制御弁５が中央位置に保持され、これによって第２のすくい管４を介して油 槽７の中への排油を阻止する。クラッチは外側ディスク１１および内側ディスク １２の摩擦範囲において完全に油に浸漬され（油面レベル１３にあり）、摩擦過 程が例えば起動過程のためにまだ終えていない場合、継続搬送される潤滑および 冷却油は、第１のすくい管３および配管３５を介して直接油槽７の中に戻される 。摩擦過程の終わりに、制御弁５はばねの復帰作用によって図示したように貫流 位置に切り換えられ、第２のすくい管４を介してクラッチ室６を空にする。同様 にクロックパルス的に動作する電磁弁９に対する信号は、スイッチ９２．９３に よって、あるいは図示していない電子回路によって中断されるので、アキュムレ ータ８は既に述べたように再び充填される。

本発明は実施例に限定されるものではなく、例えばすくい管３．４に対して、別 の公知の搬送装置を利用することもできる。

国際調査報告 Ａ３：Ｆ：ＥＩ　Ｔｏ　Ａ：、三　：コ；：三Ｒ１；入’ｒ工ＱＮλＥ、ＳＥ入 ＲＣＦ、Ｒ三？ＯＲＴ　０ＮＧＢ−Ａ−１４５１１０Ｎｏｎｅ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. １．摩擦過程中に潤滑および冷却油が供給され、閉鎖ないし開放した状態におい て乾いているディスククラッチを有している自動車の起動および切換クラッチ装 置において、 クラッチ（１）がディスク（１１，１２）の範囲を潤滑油圧配管（２）を介して 浸漬され、第１のすくい管（３）を介して潤滑および冷却油の充填が制限され、 第２のすくい管（４）が制御弁（５）と関連してクラッチ室（６）を急速に空に することを特徴とする起動および切換クラッチ装置。
2. ２．第１のすくい管（３）がクラッチケーシング（１４）に、その開口（３１） が外側ディスク（１１）の半径方向内側に向いた端部と同じ高さに位置するよう に配置され、第２のすくい管（４）の開口（４１）が、クラッチ室（６）の半径 方向外側に位置する壁（６１）の近くに位置し、その場合第１のすくい管（３） が油槽（７）に直接接続され、第２のすくい管（４）が制御弁（５）を介して油 槽（７）に接続されていることを特徴とする請求の範囲第１項記載の起動および 切換クラッチ装置。
3. ３．起動および切換クラッチ（１）に潤滑および冷却油を供給するために、伝動 装置に対する潤滑油の供給と無関係の潤滑回路（２〜９）が配置されていること を特徴とする請求の範囲第２項記載の起動および切換クラッチ装置。
4. ４．起動および切換クラッチ（１）に対する潤滑回路に、アキュムレータ（８） が潤滑剤槽（７）と接続して配置され、その場合クロックパルス的に作動する電 磁弁（９）を介して圧縮空気（９１）の供給が行われ、ばね（８２）の圧力を介 して排気する際に潤滑および冷却油がアキュムレータ（８）のピストン（８１） によって逆止弁（７１）を介して吸い込まれ、アキュムレータ（８）の圧面室が 、逆止弁（８４）を備えた圧力配管（２）を介して起動および切換クラッチ（１ ）のクラッチ室（６）に、潤滑油がクラッチ（１）の方向にだけ流れ得るように 接続されていることを特徴とする請求の範囲第１項記載の起動および切換クラッ チ装置。
5. ５．閉鎖過程の際、即ち起動および切換クラッチ（１）の摩擦過程中に、クロッ クパルス的に作動する電磁弁（９）が、全回転トルクを伝達するまで、アキュム レータ（８）ヘ潤滑油の補給（圧縮空気（９１）の遮断）およびクラッチ室（６ ）の浸漬を行うことを特徴とする請求の範囲第４項記載の起動および切換クラッ チ装置。
6. ６．制御弁（５）が３／２切換弁であり、クラッチが滑っている間だけ閉じられ 、クラッチ（１）の閉鎖状態および開放状そ態において開かれることを特徴とす る請求の範囲第１項記載の起動および切換クラッチ装置。
7. ７．潤滑剤槽（７）およびアキュムレータ（８）のケーシング（８５）に、冷却 フィン（７２，８６）が設けられていることを特徴とする請求の範囲第４項記載 の起動および切換クラッチ装置。