JPS6247456A - 高シリコン黒鉛鋳鋼の製造方法 - Google Patents
高シリコン黒鉛鋳鋼の製造方法Info
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- JPS6247456A JPS6247456A JP18770285A JP18770285A JPS6247456A JP S6247456 A JPS6247456 A JP S6247456A JP 18770285 A JP18770285 A JP 18770285A JP 18770285 A JP18770285 A JP 18770285A JP S6247456 A JPS6247456 A JP S6247456A
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- steel
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- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、高シリコン黒鉛鋳鋼とその製造方法に関する
ものである。
ものである。
例えば、エンジンのクランクシャフト或いはコンロッド
等は、従来、鍛造で作られているが、そのために、コス
トアンプになるという問題があった。
等は、従来、鍛造で作られているが、そのために、コス
トアンプになるという問題があった。
この問題を解決する方法の一つとして、従来。
クランクシャフト或いはコンロフト等を鍛造ではなく鋳
造で作ることが試みられている。鋳造で作れば非常にコ
ストダウンになるからである。
造で作ることが試みられている。鋳造で作れば非常にコ
ストダウンになるからである。
しかしながら、従来の試みはいずれも実用化には程遠い
ものであった。これは次の理由による。
ものであった。これは次の理由による。
即ち、クランクシャフト或いはコンロッド等を構成する
材料としては、高強度、高靭性が要求される。鋳造でき
、且つ、高強度、高靭性を備えた材料として例えば鋳鋼
があるが、鋳鋼は大きな押湯を必要とするという欠点が
ある。また、切削性が悪いため鋳鉄に比べて劣り機械加
工が困難である。
材料としては、高強度、高靭性が要求される。鋳造でき
、且つ、高強度、高靭性を備えた材料として例えば鋳鋼
があるが、鋳鋼は大きな押湯を必要とするという欠点が
ある。また、切削性が悪いため鋳鉄に比べて劣り機械加
工が困難である。
また、更には、高強度、高靭性のみならず高い切削性を
有する材料として、特公昭59−26645で提案され
ている高炭素球状黒鉛鋳鋼がある。
有する材料として、特公昭59−26645で提案され
ている高炭素球状黒鉛鋳鋼がある。
しかしながら、この材料は強度及び靭性が鋳鉄に近いも
のであり、従って、この材料でクランクシャフト或いは
コンロッド等を鋳造で作ることは難しかった。
のであり、従って、この材料でクランクシャフト或いは
コンロッド等を鋳造で作ることは難しかった。
また5特公昭32−10460.特公昭31−9007
で提案されている材料は鋳造性が劣り。
で提案されている材料は鋳造性が劣り。
従って、この材料でクランクシャフト或いはコンロッド
等を鋳造で作ることは難しかった。
等を鋳造で作ることは難しかった。
上記説明から分かるように、従来の材料を用いて鋳造で
エンジンのクランクシャフト或いはコンロッド等を作ろ
うとすると、鋳造性が悪かったり。
エンジンのクランクシャフト或いはコンロッド等を作ろ
うとすると、鋳造性が悪かったり。
切削性が劣ったり、或いは2強度が充分ではないという
問題があった。
問題があった。
本発明は、このような従来の技術の問題点を解決するも
のである。
のである。
本発明の技術的課題は、高強度、高靭性を保ちながら、
且つ、高い切削性を維持しながら、鋳造性の優れた新材
料を提供することにある。
且つ、高い切削性を維持しながら、鋳造性の優れた新材
料を提供することにある。
この技術的課題を達成するために1本発明にあっては次
のような手段が講じられている。
のような手段が講じられている。
即ち1本特定発明に係る高シリコン黒鉛鋳鋼というのは
1重量割合で。
1重量割合で。
C:0.4〜0.8%。
Si:1.5〜3.0%。
Mn:2,5%以下。
P:0.04%以下。
S:0.01%以下。
Ni:0.5〜3.0%。
残部Feから成り、基地は微細なフェライトとパーライ
トとの二相混合であることを特徴とする。
トとの二相混合であることを特徴とする。
また2重付合発明に係る高シリコン黒鉛鋳鋼の製造方法
というのは1重量割合で。
というのは1重量割合で。
C:0.4〜0.8%。
Si:1.5〜3.0%。
Mn:2.5%以下。
P:0.04%以下。
S:0.01%以下。
Ni:0.5〜3.0%。
残部Feから成る溶鋼に残留マグネシウム量が0゜01
〜0.03%程度になるように1500〜1600°C
でマグネシウムを添加処理した後、鉄・珪素系の合金接
種剤を0.1〜0.5%接種して鋳造し、その後700
〜850℃の温度範囲において約2時程度度保持し、そ
の後10℃/min以上でマルテンサイトが生成しない
程度の冷却速度で冷却することを特徴とする。
〜0.03%程度になるように1500〜1600°C
でマグネシウムを添加処理した後、鉄・珪素系の合金接
種剤を0.1〜0.5%接種して鋳造し、その後700
〜850℃の温度範囲において約2時程度度保持し、そ
の後10℃/min以上でマルテンサイトが生成しない
程度の冷却速度で冷却することを特徴とする。
以上が本発明で講じられている手段である。
本特定発明に係る高シリコン黒鉛鋳鋼において。
各成分の限定理由を説明する。
Cに関しては次の通りである。即ち、Cは鋳造性の向上
に有効であるが、0.4%未満では殆ど析出せず引は量
が増大する。逆に、0.8%を超えると、今度は2球状
黒鉛が得られるには得られるが2球状黒鉛がブルスアイ
型になりやすく2強度が低下する。従って、Cは0.4
〜0.8%とした。
に有効であるが、0.4%未満では殆ど析出せず引は量
が増大する。逆に、0.8%を超えると、今度は2球状
黒鉛が得られるには得られるが2球状黒鉛がブルスアイ
型になりやすく2強度が低下する。従って、Cは0.4
〜0.8%とした。
Siに関しては次の通りである。即ち、Stは鋳造性(
湯流れ性)の向上に有効であるが、1゜5%未満ではそ
の効果は小さい。逆に、3.0%を超えると、今度は、
鋳造割れを引き起こす原因になり、また、切削性も悪く
なる。従って、Stは1.5〜3.0%とした。なお、
iti度に黒鉛を析出させるためにもSiは1.5〜3
.0%カ良い。
湯流れ性)の向上に有効であるが、1゜5%未満ではそ
の効果は小さい。逆に、3.0%を超えると、今度は、
鋳造割れを引き起こす原因になり、また、切削性も悪く
なる。従って、Stは1.5〜3.0%とした。なお、
iti度に黒鉛を析出させるためにもSiは1.5〜3
.0%カ良い。
Mnについては次の通りである。即ち、Mnは。
脱酸剤として有効であり、また、Sの悪影響も除くが、
余分のMnは炭化物を安定にして材料を脆弱にする。ま
た、切削性を悪化させるし、二相混合の出現温度を向上
させる。従って、Mnは2゜5%以下にした。
余分のMnは炭化物を安定にして材料を脆弱にする。ま
た、切削性を悪化させるし、二相混合の出現温度を向上
させる。従って、Mnは2゜5%以下にした。
Pは、0.04%を超えるとステダイトを晶出するので
材料が固くて脆くなる。従って、Pは可及的に0.04
%以下にした。
材料が固くて脆くなる。従って、Pは可及的に0.04
%以下にした。
Sは、o、oi%を超えると材料を脆弱にするために、
Sは可及的に0.01%以下にした。
Sは可及的に0.01%以下にした。
Niについては、Stと同様の理由で0.5〜3.0%
とした。
とした。
本併合発明に係る高シリコン黒鉛鋳鋼の製造方法におい
て、マグネシウム処理をするのは、析出した黒鉛を球状
化させるためである。マグネシウム処理にはNi−Mg
合金を使用するのが望ましい。
て、マグネシウム処理をするのは、析出した黒鉛を球状
化させるためである。マグネシウム処理にはNi−Mg
合金を使用するのが望ましい。
本発明のものが、高強度、高靭性を保ちながら。
且つ、高い切削性を維持しながら、鋳造へが優れている
理由を説明する。
理由を説明する。
本発明のものが高強度、高靭性(即ち、鋳鋼と同じ程度
の高強度、高靭性)及び高い切削性(即ち、鋳鉄と同じ
程度の高い切削性)を保っているのは、基地が微細なフ
ェライトとパーライトとの2相部合になっているためで
ある。
の高強度、高靭性)及び高い切削性(即ち、鋳鉄と同じ
程度の高い切削性)を保っているのは、基地が微細なフ
ェライトとパーライトとの2相部合になっているためで
ある。
本発明のものが鋳造性に優れている(即ち、鋳鉄と間し
程度の鋳造性)のは、C,Si及びNiが前述の成分割
合で含まれているからである。即ち、高Siであるため
に、湯流れ性は極めて良く。
程度の鋳造性)のは、C,Si及びNiが前述の成分割
合で含まれているからである。即ち、高Siであるため
に、湯流れ性は極めて良く。
また、黒鉛が球状に析出しているために引は欠陥が極め
て少ない(これに対して、ステンレス鋳鋼及び特公昭5
9−26645に記載の高炭素球状黒鉛鋳鋼は、前に述
べた通り、鋳造性が悪い)。
て少ない(これに対して、ステンレス鋳鋼及び特公昭5
9−26645に記載の高炭素球状黒鉛鋳鋼は、前に述
べた通り、鋳造性が悪い)。
斯くて2本発明のものは、高強度、高靭性を保ちながら
、且つ、高い切削性を維持しながら、鋳造性が優れてい
る。
、且つ、高い切削性を維持しながら、鋳造性が優れてい
る。
また、然も1本発明のものは、セメンタイトを析出させ
ずに黒鉛を析出させているために、耐熱亀裂性も充分で
ある。
ずに黒鉛を析出させているために、耐熱亀裂性も充分で
ある。
最後に2本発明に係る高シリコン黒鉛鋳鋼と特公昭59
−26645に記載の高炭素球状黒鉛鋳鋼とはその組成
が非常に良く似かよっているが。
−26645に記載の高炭素球状黒鉛鋳鋼とはその組成
が非常に良く似かよっているが。
次の三つの点で明確に異なっていることを明らかにして
おく。
おく。
第1には、炭素濃度である。特公昭59−26645に
記載の高炭素球状黒鉛鋳鋼は、炭素濃度が非常に高い(
C:’1.8〜2.6%)のに対して1本発明に係る高
シリコン黒鉛鋳鋼は、炭素濃度が低い(C:0.4〜0
.8%)ことである(炭素濃度が低いと通常では鋳造性
が低下するが。
記載の高炭素球状黒鉛鋳鋼は、炭素濃度が非常に高い(
C:’1.8〜2.6%)のに対して1本発明に係る高
シリコン黒鉛鋳鋼は、炭素濃度が低い(C:0.4〜0
.8%)ことである(炭素濃度が低いと通常では鋳造性
が低下するが。
本発明のものは鋳造性が低下しないようにしている)。
第2には、冷却速度である。特公昭59−26645に
記載の高炭素球状黒鉛鋳鋼は、冷却速度が非常に遅い(
10°C/ Hr )のに対して3本発明に係る高シリ
コン黒鉛鋳鋼は、冷却速度が早い(10℃/ m i
n以上でマルテンサイトが生成しない程度)ことである
。
記載の高炭素球状黒鉛鋳鋼は、冷却速度が非常に遅い(
10°C/ Hr )のに対して3本発明に係る高シリ
コン黒鉛鋳鋼は、冷却速度が早い(10℃/ m i
n以上でマルテンサイトが生成しない程度)ことである
。
第3には、基地についてである。特公昭59−2664
5に記載の高炭素球状黒鉛鋳鋼は粗大な黒鉛が析出して
いるが、これに対して9本発明のものの基地は、粗大な
黒鉛が析出せずフェライトとパーライトとの2相部合に
なっていることである。
5に記載の高炭素球状黒鉛鋳鋼は粗大な黒鉛が析出して
いるが、これに対して9本発明のものの基地は、粗大な
黒鉛が析出せずフェライトとパーライトとの2相部合に
なっていることである。
本発明の作用は、以下の実施例からより一層明らかにさ
れる。
れる。
C:0.6%、Si:2,5%の成分濃度を有する本実
施例に係る高シリコン黒鉛鋳鋼の鋳造試験を行った。鋳
造試験において湯流れ性は渦巻き型湯流れ試験片で調べ
た。なお、比較のために。
施例に係る高シリコン黒鉛鋳鋼の鋳造試験を行った。鋳
造試験において湯流れ性は渦巻き型湯流れ試験片で調べ
た。なお、比較のために。
鋳鉄(JIS FCD70)、ステンレス鋳鋼。
普通鋳鋼についても湯流れ試験を行った。この結果が第
1図に示されている。
1図に示されている。
鋳鉄(JIS FCD70)の主な成分は。
C:3.8%、Si:3.0%である。ステンレス鋳鋼
の主な成分は、coo、15%、5ill。
の主な成分は、coo、15%、5ill。
5%、Cr:1.2%である。普通鋳鋼の主な成分は、
C:0.3%、Si:0.4%である。
C:0.3%、Si:0.4%である。
第1図から分かるように2本実施例に係る高シリコン黒
鉛鋳鋼の湯流れ性は、普通鋳鋼に比べて約3刻時度高い
。これは高濃度のSiによるものと考えられる。
鉛鋳鋼の湯流れ性は、普通鋳鋼に比べて約3刻時度高い
。これは高濃度のSiによるものと考えられる。
鋳造用は性は、引は試験球により調査した。この結果が
第2図に示されている。第2図において。
第2図に示されている。第2図において。
(a)は鋳鉄、 (b)はステンレス鋳鋼、 (C)は
普通鋳鋼、 (d)は本実施例に係る高シリコン黒鉛鋳
鋼である。
普通鋳鋼、 (d)は本実施例に係る高シリコン黒鉛鋳
鋼である。
第2図の(d)から分かるように2本実施例に係る高シ
リコン黒鉛鋳鋼の引けは極めて少なく。
リコン黒鉛鋳鋼の引けは極めて少なく。
僅かに内引けが観察される程度に止まった。これは、S
i、Ni等の黒鉛化促進元素の添加に起因するものであ
る。なお、これらの元素の添加により、セメンタイトが
析出せず黒鉛が析出しているために、耐熱亀裂性も良好
である。
i、Ni等の黒鉛化促進元素の添加に起因するものであ
る。なお、これらの元素の添加により、セメンタイトが
析出せず黒鉛が析出しているために、耐熱亀裂性も良好
である。
第3図に示されるような実際のクランクシャフト1を鋳
造してIV−IV断面で切断して引は巣状態を調査した
結果が第4図に示されている。第4図において、 (a
)は普通鋳鋼、 (b)はC:0゜6%、St:2.5
%の本実施例に係る高シリコン黒鉛鋳鋼、 (C)はC
:0.6%、Si:3゜0%の本実施例に係る高シリコ
ン黒鉛鋳鋼、 (d)は球状黒鉛鋳鉄である。
造してIV−IV断面で切断して引は巣状態を調査した
結果が第4図に示されている。第4図において、 (a
)は普通鋳鋼、 (b)はC:0゜6%、St:2.5
%の本実施例に係る高シリコン黒鉛鋳鋼、 (C)はC
:0.6%、Si:3゜0%の本実施例に係る高シリコ
ン黒鉛鋳鋼、 (d)は球状黒鉛鋳鉄である。
第4図の(b)、 (c)から分かるように、実際の
クランクシャフトにおいても引は巣は僅かである。この
程度の引は巣ならば押し湯で充分対処することが出来る
。
クランクシャフトにおいても引は巣は僅かである。この
程度の引は巣ならば押し湯で充分対処することが出来る
。
第5図は1本実施例に係る高シリコン黒鉛鋳鋼の鋳放し
組織の顕微鏡写真である。第6図は、熱処理後の組織の
顕微鏡写真である。いずれも倍率は100倍である。
組織の顕微鏡写真である。第6図は、熱処理後の組織の
顕微鏡写真である。いずれも倍率は100倍である。
第5図及び第6図から分かるように、低炭素領域(C:
0.55%)であるにも関わらず、黒鉛が析出している
ことが分かる。これは、黒鉛化促進元素Si、Niの添
加に基づくものである。また、熱処理後のMi織(第6
図参照)は微細なフェライトとパーライトとの2相部合
組織であることが分かる。
0.55%)であるにも関わらず、黒鉛が析出している
ことが分かる。これは、黒鉛化促進元素Si、Niの添
加に基づくものである。また、熱処理後のMi織(第6
図参照)は微細なフェライトとパーライトとの2相部合
組織であることが分かる。
鋳造性以外にも2本実施例に係る高シリコン黒鉛鋳鋼の
特徴は、充分に硬度が低く、即ち、切削性が良く、然も
5引張強さ、伸び、疲労限界が高いという点が挙げられ
る。本実施例に係る高シリコン黒鉛鋳鋼の引張強さくK
g/mm2)、降伏点(Kg/mm”)、硬さくHv)
、伸び(%)。
特徴は、充分に硬度が低く、即ち、切削性が良く、然も
5引張強さ、伸び、疲労限界が高いという点が挙げられ
る。本実施例に係る高シリコン黒鉛鋳鋼の引張強さくK
g/mm2)、降伏点(Kg/mm”)、硬さくHv)
、伸び(%)。
疲れ限度(Kg/mm2)、ヤング率(Kg/mmZ
)は下記表15表2の通りである。なお2表1、表2に
は比較のために2球状黒鉛鋳鉄(FCD50)、特公昭
59−26645に記載の高炭素球状黒鉛鋳鋼、特公昭
31−9007に記載の球状黒鉛鋼についても、引張強
さ、降伏点、硬さ。
)は下記表15表2の通りである。なお2表1、表2に
は比較のために2球状黒鉛鋳鉄(FCD50)、特公昭
59−26645に記載の高炭素球状黒鉛鋳鋼、特公昭
31−9007に記載の球状黒鉛鋼についても、引張強
さ、降伏点、硬さ。
伸び、疲れ限度、ヤング率が記載されている。表1、表
2においては1本実施例に係る高シリコン黒鉛鋳鋼をA
1球状黒鉛鋳鉄(FCD50)をB。
2においては1本実施例に係る高シリコン黒鉛鋳鋼をA
1球状黒鉛鋳鉄(FCD50)をB。
特公昭59−26645に記載の高炭素球状黒鉛鋳鋼を
C1特公昭31−9007に記載の球状黒鉛鋼をDで表
している。
C1特公昭31−9007に記載の球状黒鉛鋼をDで表
している。
表1
表2
上記表11表2から分かるように1本実施例に係る高シ
リコン黒鉛鋳鋼Aは、フェライトが一様に分布している
ために1球状黒鉛鋼り、高炭素球状黒鉛鋳鋼Cと比べて
硬さは低い(換言すれば。
リコン黒鉛鋳鋼Aは、フェライトが一様に分布している
ために1球状黒鉛鋼り、高炭素球状黒鉛鋳鋼Cと比べて
硬さは低い(換言すれば。
切削性が良い)にも関わらず2本実施例に係る高シリコ
ン黒鉛鋳鋼Aは、それら以上の引張強さと伸びとを有し
ていることが分かる。また、疲れ限度も極めて高い。更
には、一般の鋳鉄と比較してヤング率も高い。
ン黒鉛鋳鋼Aは、それら以上の引張強さと伸びとを有し
ていることが分かる。また、疲れ限度も極めて高い。更
には、一般の鋳鉄と比較してヤング率も高い。
本実施例に係る高シリコン黒鉛鋳鋼の熱処理方法(製造
方法)について説明する。
方法)について説明する。
機械的性質を向上させるためには、フェライトとパーラ
イトとの2相部合の結晶粒界を出来るだけ微細にするこ
とが重要である。結晶粒界が微細になればなる程、伸び
、疲労限度等が向上する。
イトとの2相部合の結晶粒界を出来るだけ微細にするこ
とが重要である。結晶粒界が微細になればなる程、伸び
、疲労限度等が向上する。
フェライトとパーライトとの2相部合の結晶粒界を出来
るだけ微細にするためには、出来るだけオーステナイト
領域の最下部(A3変g、AC□変態直上)で保持して
、その後空冷又は強制空冷を行う熱処理が必要である。
るだけ微細にするためには、出来るだけオーステナイト
領域の最下部(A3変g、AC□変態直上)で保持して
、その後空冷又は強制空冷を行う熱処理が必要である。
この保持温度は、下記の説明から分かるように、700
〜850℃程度である。
〜850℃程度である。
二つの試料1.IIについて保持温度と硬さとの関係を
調べた結果が第7図に示されている。第7図において保
持時間は約2時間である。試料Iは。
調べた結果が第7図に示されている。第7図において保
持時間は約2時間である。試料Iは。
C:0.6%、Si:2.5%であり、試料■は。
C:1.2%、Si:2.5%である。
第7図において、フェライトとパーライトとの2相部合
出現領域は、ハンチングが付されている部分、即ち、7
50〜800℃の間である。
出現領域は、ハンチングが付されている部分、即ち、7
50〜800℃の間である。
本実施例に係る高シリコン黒鉛鋳鋼を作るには冷却速度
も非常に大切である。即ち、冷却速度は。
も非常に大切である。即ち、冷却速度は。
10℃/分以上で然もマルテンサイトが生成しない範囲
の冷却速度を選択する必要がある。
の冷却速度を選択する必要がある。
上記実施例の説明から分かるように1本発明によれば、
高強度、高靭性を保ちながら、且つ5高い切削性を維持
しながら、鋳造性の優れた新材料を得ることが出来ると
いう効果を奏する。
高強度、高靭性を保ちながら、且つ5高い切削性を維持
しながら、鋳造性の優れた新材料を得ることが出来ると
いう効果を奏する。
第1図は、鋳込み温度と湯流れ量との関係を表すグラフ
。 第2図は、引は試験球による試験結果を表す説明図。 第3図は、クランクシャフトの側面図。 第4図は、第3図のIV−rV断面図。 第5図は1本実施例の高シリコン黒鉛鋳鋼の鋳放し組織
の顕微鏡写真(倍率100倍)。 第6図は1本実施例の高シリコン黒鉛鋳鋼の熱処理組織
の顕微鏡写真(倍率100倍)。 第7図は、保持温度と硬さとの関係を表すグラフである
。
。 第2図は、引は試験球による試験結果を表す説明図。 第3図は、クランクシャフトの側面図。 第4図は、第3図のIV−rV断面図。 第5図は1本実施例の高シリコン黒鉛鋳鋼の鋳放し組織
の顕微鏡写真(倍率100倍)。 第6図は1本実施例の高シリコン黒鉛鋳鋼の熱処理組織
の顕微鏡写真(倍率100倍)。 第7図は、保持温度と硬さとの関係を表すグラフである
。
Claims (2)
- (1)重量割合で、 C:0.4〜0.8%、 Si:1.5〜3.0%、 Mn:2.5%以下、 P:0.04%以下、 S:0.01%以下、 Ni:0.5〜3.0%、 残部Feから成り、基地は微細なフェライトとパーライ
トとの二相混合であることを特徴とする高シリコン黒鉛
鋳鋼。 - (2)重量割合で、 C:0.4〜0.8%、 Si:1.5〜3.0%、 Mn:2.5%以下、 P:0.04%以下、 S:0.01%以下、 Ni:0.5〜3.0%、 残部Feから成る溶鋼に残留マグネシウム量が0.01
〜0.03%程度になるように1500〜1600℃で
マグネシウムを添加処理した後、鉄・珪素系の合金接種
剤を0.1〜0.5%接種して鋳造し、その後700〜
850℃の温度範囲において約2時間程度保持し、その
後10℃/min以上でマルテンサイトが生成しない程
度の冷却速度で冷却することを特徴とする高シリコン黒
鉛鋳鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18770285A JPS6247456A (ja) | 1985-08-27 | 1985-08-27 | 高シリコン黒鉛鋳鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18770285A JPS6247456A (ja) | 1985-08-27 | 1985-08-27 | 高シリコン黒鉛鋳鋼の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6247456A true JPS6247456A (ja) | 1987-03-02 |
JPH0558051B2 JPH0558051B2 (ja) | 1993-08-25 |
Family
ID=16210662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18770285A Granted JPS6247456A (ja) | 1985-08-27 | 1985-08-27 | 高シリコン黒鉛鋳鋼の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6247456A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5823819A (en) * | 1996-06-07 | 1998-10-20 | Yazaki Corporation | Electric junction box |
-
1985
- 1985-08-27 JP JP18770285A patent/JPS6247456A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5823819A (en) * | 1996-06-07 | 1998-10-20 | Yazaki Corporation | Electric junction box |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0558051B2 (ja) | 1993-08-25 |
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