JPS6246984A - 大理石模様風陶磁器の製法 - Google Patents

大理石模様風陶磁器の製法

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JPS6246984A JP18491885A JP18491885A JPS6246984A JP S6246984 A JPS6246984 A JP S6246984A JP 18491885 A JP18491885 A JP 18491885A JP 18491885 A JP18491885 A JP 18491885A JP S6246984 A JPS6246984 A JP S6246984A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、従来の釉薬彩飾法では全く得ることができな
かった大理石模様風陶磁器及びその製法に関する。
〔従来の技術〕
従来上り陶磁器の彩飾技法の一つとして釉薬による方法
がある。そして、釉掛けの済んだ製品は釉焼や本焼焼成
を必要とする。
釉薬には低火軸又は弱火釉といって800〜900°C
の人皮で熔けるものと、高火釉又は強火釉といって12
00〜1300℃の高い人皮でなくでは熔けないものと
があるが、普通の陶磁器は全て高火釉を施し、低火釉の
掛かっているもの゛は)!i!!焼など特殊なものに限
られている。
従って、絵付用に使用される顔料は、耐熱性のある黒磯
顔料に限定され、今日、数多く開発されている有機顔料
や染料を使用することは全く不可能であった。このため
、従来の陶磁器においては、有機顔料や染料等を使った
鮮明な着色及び合成樹脂系接着剤や有機溶剤を使用した
特殊な模様付けはほとんど行なわれていなかった。
また、陶磁器における同一絵柄製品の大量生産は、転写
紙の貼着法によって行なわれているが、これは、成形品
の形状、例えば凹凸の多い形状又は複雑な形状等によっ
て、使用が制限されることが多かった。
更に、壺のような円筒形状の表面全面に転写紙を巻き付
けて貼着する場合は、継ぎ目を生じたり、模様lこ連続
性がなかったりする。或いは、との現象を避けて円筒形
の一部にのみ転写絵付けを佇なうと、見る位置によって
は絵柄が途切れ、製品に表裏を生じさせ、却って不都合
となることが多かった。
一方、陶磁器の内側と外側の機能を比べてみると必ずし
も同一ではない。茶碗、花瓶、壺などでは、内側は外側
よりも過酷な条件で使用されることが多(、耐熱性、耐
水性、耐汚染性、耐摩耗性等の性能は実用に耐え得るこ
とが要求される。それに対し外側は、専ら購買欲を誘う
よう、模様、絵付は等の装飾性が重要視され、或いは美
術工芸品としての価値f、q断がなされる。このため外
側は内側はど笑泪的強度を必要としないことが多い。ま
た、皿や置物等は内側、外側共実用的強度よりも専ら外
観上の装飾性を重要視することが多い。
このことから、従来は、茶碗、花瓶、壺などの内側の釉
掛は或いは皿等の外側の釉掛けは、彩飾が非常に単純で
、絵付け、模様付けはほとんど行なわれず合理化されて
いることが多かった。
本発明者等はこのような実情に鑑み、せめて陶磁器の外
側又は内側の一方の側の釉掛けやそれに伴なう本焼工程
だけでも合理化できないものかと鋭意研究した結果、近
年の塗料及び塗装技術の目覚ましい発展とも相俟って、
例えば陶磁器の壺の製作工程中、外側部分の釉薬及び本
焼きに替えて塗料により彩飾することに成功した。
これにより工程及び作業内容が著しく簡単容易となり、
計り知れないコストダウンに成功したら。
のであるが、同時に釉薬では全く表現できない彩飾を新
たに開発することができた。
〔発明の目的〕
本発明はそのうちの一つで、従来の釉薬彩飾法では全く
得ることができなかった大理石模様風陶磁器及びその製
法を提供することを目的としている。
〔発明の構成〕
即ち本発明陶磁器は、陶磁器の少なくとも一方の素地面
が、大理石模様に彩飾塗装されていることを特徴として
いる。
また、上記陶磁器の製法は、陶磁器の一方の素地面に2 ■プライマー塗装後に特定色の部分的下塗りを施し、 ■ラングムな曲面形状に抜孔されたマスキング板を通し
て基′i!!俣様塗袋様塗装、■全面に模様形成剤を薄
く塗装し、 ■有機溶剤で部分的に叩き塗装することにより大理石風
に模様付けを施し、 [5]この大埋石風模様を固定させる塗装を施し、■仕
上げ塗!後に80〜120℃、20〜50分間の強制焼
付けを施し冷却する、 ことをvf?1tとしている。
以下便宜上、上記の一方の素地面を外側部分として、他
方の素地面を内側部分として説明していく。
陶磁器の塗装彩飾前の外側部分は、素焼焼成若(は締焼
焼成又は簡単に釉掛けして釉焼されたもの、或いは釉掛
は後本焼工程を経たものであってもよい。陶磁器の内側
部分は、釉掛けされておれば、生掛け、楽焼き、釉焼き
又は本焼焼成を問わない。
次に素焼き若くは釉焼き又は本焼状態の外側面に上記構
成のように塗料により所定の彩飾を施すわけであるが、
塗料の種類としては、例えばラッカー類(セルロース誘
導体塗料)9合成樹till?塗料(特にポリウレタン
樹脂塗料など)、或いは顔料を含まない透明な塗料(ワ
ニス、クリヤー等)又は顔料を含む着色塗料(エナメル
、ペイント等)など、陶磁器の用途・形状等に応じて適
宜選定することができる。
塗装(塗膜形成)方法としては、刷毛塗り、スプレー塗
装、靜電塗装、フローコーティング、浸漬塗り、ローラ
ー塗り、粉体塗装など、やはり用途・形状によって適宜
使い分けられる。
また塗膜を硬化させる方法としては、反応熱又は加熱に
よる方法(溶剤蒸発、酸化重合反応、熱縮合反応、熱融
合反応などによる)、或いは紫外線や電子線などのエネ
ルギー線を用いた光重合法など、塗料の種類、陶磁器の
用途・形状によっていずれでもよい。特に後者の場合は
、反応が短時間に進行し硬質塗膜となるので、この方法
の可能な塗料はできるだけ採用した方がよい。尚、塗装
作業は手作業でも塗装ロボットによる自動塗装でもいず
れも可能である。
塗装工程については、塗装面には既に簡単な釉掛けがな
されていることが多いので、先ず素地ごしらえ(素地調
整)としてブライマーを施r必要がある。次いで、下塗
り以降上記した本発明が実施される。
プライマーの次に行なう下塗りは全面塗装ではなく、特
定色の塗料による部分的下絵付け(模様付け)である、
天然の大理石をみると、ところどころにアイポリ又はグ
リーン系統の比i的はっきりとした層が認められること
がら、先ず、それシこ似せた下絵付けを施すわけである
。塗料は付着性が良く速乾性のあるラッカー又はポリウ
レタン樹脂塗料が好ましい。
模様形成剤は、染料と顔料とを例えばテレピン油で薄く
のばしてi!iたもので、溶媒に対して可溶性の着色剤
(例えば染料)と不溶性の着色剤(例えば顔料)とを含
む特殊塗料である。そして次のアルコール溶剤に対する
染料と顔料の正反対の挙動が本発明に係る大理石模様を
形成するに至るのである。
叩き塗装はアルコール等の有機溶剤による。このとき有
機溶剤は毛細管現象のように放射状に浸み出るが、上記
顔料も同時に放射状に弾かれるようにして周縁に流れ寄
るため、大理石風の線模様が明確に形成される。
このように形成された大理石模様を下地(基礎)模様塗
装面への固着により固定させるわけであるが、例えばク
リャラ・/カーを表面上り吹付塗装することにより、そ
の固着を行なうことができる。
上塗りは仕上がりを美しくするために吹付塗装が好ま゛
しい。上塗り塗料としては、一般に耐候性。
耐水性、耐塩水性、褪色性、耐衝撃性、硬度等が要求さ
れることがら、例えばウレタン系、アクリル系。
エポキシ系、アルキッド系、不飽和ポリエステル系υ(
脂塗料が好ましく、またこれらのりjWt塗料は紫外線
や電子線を用いた塗膜硬化法が開発されてぃできる。尚
、塗り後の仕上げ工程は、釉薬の場合と異なり不要であ
ることが多い。
〔実施例〕
以下、本発明の詳細な説明する。
粘土にて図に示す外形の壺を成形し、乾燥後、素焼きし
、壺の内側外側とも簡単に釉掛は後、本焼きした。
次いで上絵付は前のこの壺をロクロ盤上ニ載セ、外側全
面へラッカープライマーを施し、充分乾燥させた。
次にアイポリ−色のラッカーを外側面の一部1こ下塗り
1として部分的に吹付塗装した。これは全体の大理石模
様中に部分的に自然石の色彩りを持たせるための工夫で
ある。従ってこの部分的下塗り1は緑色や赤色系統であ
ってもよい3これにグレイまたはブラウン色系統の塗料
をランダムな曲面形状に抜孔されたマスキング板を通し
て吹付塗装し、下地的な所定の模様付け2を施した。
色の塗料を混合して成る模様形成剤を表面側より全面に
薄く塗装した。
そしてアルコールを充分に含浸させた軟かい布で上記模
様形成面2のところどころを軽く叩いた。
このとき、布から浸み出たアルコール分と共に軽打部の
塗料が拡散するように染め出し、アルコールの蒸発と共
に塗料の拡散が止まった。このときの塗料の拡散模様3
は、丁度、大理石模様を呈していた。
この状態で直ちに送風機にて乾燥させ、乾燥後はこの大
理石模様が手で触れても剥がれないようにクリヤラッカ
ーの塗装にて固着させた。その後、塗装面保護のために
ポリウレタン樹脂塗料にて仕上げ塗装を施し、乾燥後熱
風炉にて100℃、40分間の焼付けを行なった。
このようにして製作された壺は、従来の釉掛は法では到
底得られない独特の大理石様彩飾となり、また簡単な設
備で短時間に量産できた。然も硬化された塗膜層は、耐
久性、耐熱性、耐水性、It汚染性、It候性、耐衝撃
強度tit摩耗強度、光沢、硬度などの物性において、
実用上何ら支障がなかった。
〔発明の効果〕
■本発明に係る大理石模様は、従来の釉掛は法では到底
得られない彩飾である。特に、有機溶剤を浸み込ませた
布で模様形成眉と下地模様(基礎模様)とを大理石模様
風に変化させてゆく技法、及び模様形成剤の如き染料と
顔料という異質の着色剤を混合し均一に塗布し次いで有
機溶剤をもってその溶解の差を利用して大理石模様を描
かせる技法などは釉掛けでは列置不可能である。
■吹付塗装された下塗り又は下絵付けを速乾させ、その
上に更に別の塗料で吹付塗装を重ね、それを繰り返し、
次第に所望の模様や絵付けを完成させていく技法は、速
乾性の塗料と、塗布時に既に透明な塗料であってこそ可
能である。
■本発明は非常に高級な大理石のイメージを与える彩飾
にも拘わらず、作業は熟練を要さず゛、且つ品質管理が
容易で、不良品の発生を最小限に止どめることができる
これは、釉薬は本焼きを経て初めてその着色及び彩飾状
態を確認できるのに対して、本発明は塗装作業中に表わ
れる着板及び大理石模様をそのよ)最終製品の模様とし
て確認しながら作業することができるからで、これによ
り、従来のように本焼きした結果全製品が彩飾ミスであ
ったということは決して起こらない。
■仕上げの焼付けが釉掛けの場合よりかなり低温かつ短
時間(80〜120°Cl2O〜40分)で済むので、
下塗りや上塗りに釉掛けでは側底使用できない有機顔料
や染料等を多種多様に採用することがでる。
■従来の転写絵付は方法と異なり、いかなる複雑な曲面
を有する成形品であっても、本発明の自在な彩飾が可能
であり、然も模様は画一でなく、−個一個が変化してい
る。
■転写紙の如き成形品の半面だけに彩飾ということはな
い。また、貼りあわせ目や継ぎ目を生じることは決して
なし所望の全ての面に同等に■本発明により大理石の高
級品イメージをもった茶碗、コーヒカγプ9皿、タイル
等の陶磁器製品を比較的安価、に提供することができる
ので、新たな購買欲の向上°を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明実施例壺の外観斜視図である。 1・・・下塗り 2・・・模様付け 3・・・拡散模様
手続補正書く方式) 昭和60年12月2日 昭和60年特許願第184918号 2、発明の名称 大理石模様風脚磁器及びその製法3、
補正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所  冨山県高岡市出米野4825氏名  二口 
進 4、代理人ろ930雪o7e4−33−o+73昭和6
0年11月6日 (発送日昭和60年11月26日) 6、補正により増加する発明の数  なし7、補正の対
象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄、「図面の簡単な説
明」の欄及び図面 8、補正の内容 1)明細書を別紙の通り補正する。(但し、補正の1、
発明の名称 大理石模様風陶磁器及びその製法 2、特許請求の範囲 1)陶磁器の少なくとも一方の素地面が、大理石横様に
彩飾塗装されていることを特徴とする大理石模様風陶磁
器。 2)陶磁器の内外素地の全面が釉薬を掛けて焼成されて
いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の大理
石模様風脚磁器。 3)陶磁器の一方の素地は釉薬を掛けないで焼成され、
他方の素地は釉薬を掛けで焼成されていることを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載の大理石模様風脚磁器。 4)Flii磁器の一方の素地面に、 ■プライマー塗装後に特定色の部分的下塗りを施し、 ■全面に横様形成剤を薄く塗装し、 ■有機溶剤で部分的に叩き塗装することにより大理石風
に模様付けを施し、 [5]この大理石風横様を固定させる塗装を施し、■仕
上げ塗装後に80〜120℃、20〜50分間の強制焼
付けを施し冷却する、 ことを特徴とする大理石模様風陶磁器の製法。 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、従来の釉薬彩飾法では全く得ることができな
かった大理石模様風脚磁器及びその製法に関する。 〔従来の技術〕 従来より陶磁器の彩飾技法の一つとして釉薬による方法
がある。そして、軸掛けの済んだ製品は釉焼や本焼焼成
を必要とする。 釉薬には低火釉又は弱火釉といって800〜900℃て
1200〜1300 ’Cの高い人皮でなくては熔けな
いものとがあるが、梓通の陶磁器は全て高火釉を施し、
低火釉の掛かっているものは楽焼など特殊なものに限ら
れている。 従って、絵付用に使用される顔料は、耐熱性のある無機
顔料に限定され、今日、数多く開発されている有機顔料
や染料を使用することは全く不可能であっjこ。このた
め、従来の陶磁器においては、有機顔料や染料等を使っ
た鮮明な着色及び合成樹脂系接着剤や有機溶剤を使用し
た特殊な模様付けはほとんど行なわれていなかった。 また、陶磁器における同一絵柄製品の大量生産は、転写
紙の貼着法によって行なわれているが、これは、成形品
の形状、例えば凹凸の多い形状又は複雑な形状等によっ
て、使用が制限されることが多かった。 更に、壺のような円筒形状の表面全面に転写紙を巻き付
けて貼着する場合は、継ぎ目を生じたり、模様に連続性
がなかったりする。或いは、この現象を避けて円筒形の
一部にのみ転写絵付けを行なうと、見る位置によっては
絵柄が途切れ、製品に表裏を生じさせ、却って不都合と
なることが多かった。 一方、陶磁器の内側と外側の機能を比べてみると必ずし
も同一ではない。茶碗、花瓶、壺などでは、内側は外側
よりも過酷な条件で使用されることが多く、耐熱性、耐
水性、耐汚染性、耐摩耗性等の性能は実用に耐え得るこ
とが要求される。それに対し外側は、専ら購買欲を誘う
よう、模様、絵付は等の装飾性が重要視され、或いは美
術工芸品としての価値判断がなされる。このため外側は
内側はど実用的強度を必要としないことが多い。また、
皿や置物等は内側、外側果実用的強度より、も専ら外観
上の装飾性を重要視することが多い。 このことから、従来は、茶碗、花瓶、壺などの内側の釉
掛は或いは皿等の外側の釉掛け1劃、彩飾が非常に単純
で、絵付け、模様付けはほとんど行なわれず合理化され
ていることが多かった。 本発明者等はこのような実情に鑑み、せめて陶磁器の外
側又は内側の一方の側の釉掛けやそれに伴なう本焼工程
だけでも合理化できないものかと鋭意研究した結果、近
年の塗料及び塗装技術の目覚ましい発展とも相俟って、
例えば陶磁器の壺の製作工程中、外側部分の釉薬及び本
焼きに替えて塗料により彩飾することに成功した。 これにより工程及び作業内容が著しく簡単容易となり、
計り知れないコストダウンに成功したものであるが、同
時に釉薬では全く表現できない彩飾を新たに開発するこ
とができた。 〔発明の目的〕 本発明はそのうちの一つで、従来の釉薬彩飾法では全く
得ることができなかった大理石模様風陶磁器及びその製
法を提供することを目的としている。 〔発明の構成〕 即ち本発明陶磁器は、陶磁器の少なくとも一方の素地面
が、大理石模様に彩飾塗装されていることを特徴として
いる。 また、上記陶磁器の製法は、陶磁器の一方の素■ブライ
マー塗装後に特定色の部分的下塗りを施し、 ■ランダムな曲面形状に抜孔されたマスキング板を通し
て基礎模様塗装を施し、 ■全面に模様形成剤を薄く塗装し、 ■有機溶剤で部分的に叩き塗装することにより大理石風
に模様付けを施し、 [5]この大理石風模様を固定させろ塗装を施し、■仕
上げ塗装後に80〜120°Cl2O〜50分間の強制
焼付けを施し冷却する、 ことを特徴としている。 以下便宜上、上記の一方の素地面を外側部分として、他
方の素地面を内側部分として説明してν)く。 陶磁器の塗装彩飾前の外側部分は、素焼焼成若くは締焼
焼成又は部用に釉掛けして釉焼されたもの、或いは釉掛
は後本焼工程を経たものであってもよい。陶磁器の内側
部分は、釉掛けされておれば、生掛け、楽焼き、¥ll
l焼き又は本焼焼成を問わな次に素焼き若くは釉焼き又
は本焼状態の外側面にに記構成のように塗料により所定
の彩飾を施すわけであるが、塗料の種類としては、例え
ばラッカー類(セルロース講導体塗料)1合成樹脂塗料
(特にポリウレタン樹脂塗料など)、或いは顔料を含ま
ない透明な塗料(ワニス、クリヤー等)又は顔料を含む
着色塗料(エナメル、ペイント等)など、陶磁器の用途
・形状等に応じて適宜選定することができる。 塗装(塗膜形成)方法としては、刷毛塗り、スプレー塗
装、静電塗装、フローコーティング、浸漬塗り、ローラ
ー塗り、粉体塗装など、やはり用途・形状によって適宜
使い分けられる。 また塗膜を硬化させる方法としては、反応熱又は加熱に
よる方法(溶剤蒸発、酸化重合反応、熱縮合反応、熱融
合反応などによる)、或いは紫外線や電子線などのエネ
ルギー線を用いた光重合法など、塗料の?!類、陶磁器
の用途・形状によっていずれでもよい。特に後者の場合
は、反応が短時間に進行し硬質塗膜となるので、この方
法の可能な塗料はできるだけ採用した方がよい。尚、塗
装作業は手作業でも塗装ロボットによる自動塗装でも〜
1ずれも可能である。 塗装工程については、塗装面には既に簡単な釉掛けがな
されていることが多いので、先ず素地ごしらえ(素地調
整)としてプライマーを施す必要がある。次いで、下塗
り以降上記した本発明が実施される。 ブライマーの次に行なう下塗りは全面塗装ではなく、特
定色の塗料による部分的下絵付け(模様付け)である。 天然の大理石をみると、ところどころにアイポリ又はグ
リーン系統の比較的はっきりとした層が認められること
から、先ず、それに似せた下絵付けを施すわけである。 塗料は付着性が良く速乾性のあるラッカー又はポリウレ
タンυ(脂塗料が好ましい。 模様形成剤は、染料と顔料とを例えばテレピン油で薄く
のばして調整したもので、溶媒に対して可溶性の着色剤
(例えば染料)と不溶性の着色剤(例えば顔料)とを含
む特殊塗料である。そして大のアルコール溶剤に対する
染料と顔料の正反対の挙動が本発明に係る大埋石模様を
形成するに至るのである。 叩き塗装はアルニール等の有機溶剤による。このとき有
機溶剤は毛細管現象のように放射状に浸み出るが、上記
顔料も同時に放射状に弾かれるようにして周縁に流れ寄
るため、大理石風の線模様が明確に形成される。 このように形成された大理石袋様を下地(基礎)模様塗
装面への固着により固定させるわけであるが、例えばク
リヤラフカーを表面上り吹付塗装することにより、その
固着を行なうことができる。 上塗りは仕上がりを美しくするために吹付塗装が好まし
い。上塗り塗料としては、一般に耐候性。 耐水性、耐塩水性、褪色性、耐衝撃性、硬度等が要求さ
れることから、例えばウレタン系、アクリル系。 エポキシ系、アルキンド系、不飽和ポリエステル系りj
脂塗料が好ましく、またこれらの樹脂塗料は紫外線や電
子線を用いた塗膜硬化法が開発されてい7、 fi ?
 −1i’T ft’s l1ll 1m :!¥ 呵
1午M 除+1Q ?、拝i+& + 7.、− P 
Mできる。尚、塗り後の仕上げ工程は、釉薬の場合と異
なり不要であることが多い。 〔実施例〕 以下、本発明の′実施例を説明する。 粘土にて壺を成形し、乾燥後、素焼きし、壺の内側外側
とも簡単に釉掛は後、本焼きした。 次いで上絵付は前のこの壺をロクロ盤上に載せ、外側全
面へランカープライマーを施し、充分乾燥させた。 次にアイポリ−色のラッカーを外側面の一部に下塗りと
して部分的に吹付塗装した。これは全体の大理石模様中
に部分的に自然石の色彩りを持たせるための工夫である
。従ってこの部分的下塗りは緑色や赤色系統であっても
よい。 これにグレイまたはブラウン色系統の塗料をランダムな
曲面形状に抜孔されたマスキング板を通して吹付塗装し
、下地的な所定の模様付けを施した。 この模様付は後に、グークブラウンとブルー色の塗料を
混合して成る模様形成剤を表面側より全面に薄く塗装し
た。 そしてアルコールを充分に含浸させた軟かい布で上記侯
禄形成面のところどころを軽く叩いた。 このとき、布から浸み出たアルコール分と共に軽打部の
塗料が拡散するように染め出し、アルコールの蒸発と共
に塗料の拡散が止まった。このときの塗料の拡散模様は
、丁度、大理石模様を呈していた。 この状態で直ちに送風機にて乾燥させ、乾燥後はこの大
理石模様が手で触れても剥がれないようにクリヤラッカ
ーの塗装にて固着させた。その後、塗装面保護のために
ポリウレタン樹脂塗料にて仕上げ塗装を施し、乾燥後熱
風炉にて100℃、40分間の焼付けを行なった。 このようにして製作された壺は、従来の釉掛は法では到
底得られない独特の大理石様彩飾となり、また簡単な設
備で短時間に量産できた。然も硬化された塗膜層は、耐
久性、耐熱性、耐水性、耐汚染性、耐候性、it衝撃強
度、it摩耗強度、光沢、硬度などの物性において、実
用上何ら支障がなかった。 〔発明の効果〕 ■本発明に係る大理石模様は、従来の釉掛は法では到底
得られない彩飾である。特に、有機溶剤を浸み込ませた
布で横様形成剤と下地模様(基l!模様)とを大理石模
様風に変化させてゆく技法、及び横様形成剤の如き染料
と顔料という異質の着色剤を混合し均一に塗布し次いで
有機溶剤をもっでその溶解の差を利用して大理石模様を
描かせる技法などは釉掛けでは装置不可能である。 ■吹付塗装された下塗り又は下絵付けを速乾させ、その
上に更に別の塗料で吹付塗装を重ね、それを繰り返し、
次第に所望の模様や絵付けを完成させていく技法は、速
乾性の塗料と、塗布時に既に透明な塗料であってこそ可
能である。 ■本発明は非常に高級な大理石のイメージを与える彩飾
にも拘わらず、作業は熟練を要さず、且つ品質管理が容
易で、不良品の発生を最小限に止どめることがで終る。 これは、顆薬は本焼きを経て初めてその着色及び彩飾状
態を確認できるのに対して、・本発明は塗装作業中に表
われる着色及び大理石模様をそのよ)最終製品の模様と
して確認しながら作業することができるからで、これに
より、従来のように本焼きした結果全製品が彩飾ミスで
あったということは決して起こらない。 ■仕上げの焼付けが釉掛けの場合よりかなり低温かつ短
時間(80〜120℃、20〜40分)で済むので、下
塗りや上塗りに釉掛けでは側底使用できない有W1am
や染料等を多種多様に採用することがでる。 ■従来の軒耳絵付は方法と異なり;いがなる複雑な曲面
を有する成形品であっても、本発明の自在な彩飾が可能
であり、然も模様は画一でなく、−個一個が変化してい
る。 ■転写紙の如き成形品の半面だけに彩飾ということはな
い。また、貼りあわせ目や継ぎ目を生じることは決して
なく、所望の全ての面に同等に本発明に係る彩飾が可能
である。 ■本発明により大理石の高級品イメージをもうた茶碗!
コーヒカ・ノブ、皿、タイル等の陶磁器製品を比較的安
価に提供することができるので、新たな購買欲の向上を
期待することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)陶磁器の少なくとも一方の素地面が、大理石模様に
    彩飾塗装されていることを特徴とする大理石模様風陶磁
    器。 2)陶磁器の内外素地の全面が釉薬を掛けて焼成されて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の大理
    石模様風陶磁器。 3)陶磁器の一方の素地は釉薬を掛けないで焼成され、
    他方の素地は釉薬を掛けて焼成されていることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の大理石模様風陶磁器。 4)陶磁器の一方の素地面に、 [1]プライマー塗装後に特定色の部分的下塗りを施し
    、 [2]ランダムな曲面形状に抜孔されたマスキング板を
    通して基礎模様塗装を施し、 [3]全面に模様形成剤を薄く塗装し、 [4]有機溶剤で部分的に叩き塗装することにより大理
    石風に模様付けを施し、 [5]この大理石風模様を固定させる塗装を施し、 [6]仕上げ塗装後に80〜120℃、20〜50分間
    の強制焼付けを施し冷却する、 ことを特徴とする大理石模様風陶磁器の製法。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5282823A (en) * 1975-12-29 1977-07-11 Takeshige Kensou Yuugen Method of making marble figure on wall surface* floor surface* etc*
JPS59148626A (ja) * 1983-02-14 1984-08-25 Matsushita Electric Works Ltd ポリエステル樹脂模様付成形材料

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