JPS6246719Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 本考案は、昇降自在なフインガーバーの上支持
杆にフオークの垂直部上端が係合され、該フイン
ガーバーの下当接板にフオークの垂直部の背面が
当接された荷役装置のフオークストツパー装置に
関する。

〈従来技術〉 一般に昇降自在なフインガーバーの上支持杆に
フオークの垂直部上端が係合され、該フインガー
バーの下当接板にフオークの垂直部の背面が当接
された荷役装置においては、第２図の如く、フオ
ーク２に円形ドラムＡ等の荷を扱う場合、フオー
ク２に左右方向の力Ｆ１とフオーク２の上端を支
点とする外向きの回転モーメントＦ２が加わる。
そのためフオーク２が外れたり、荷を落とした
り、また上支持杆や他の部分を破損する原因とな
る。

そこで従来は、これを防ぐために、第１図の如
く、ストツパー装置が設けられていた。このフオ
ークストツパー装置は、第１図の如く、フインガ
ーバー１の下当接板４の上端面４ａに、多数の凹
部５が左右方向に形成された突条６が固定され、
フオーク２の背面３ａに逆Ｌ字形係合片７が溶接
固定され、該係合片７が前記突条６に係合される
ことによりフオーク２の前後方向の移動が規制さ
れ、該係合片７の水平部の中央縦孔８からストツ
パ片９が前記突条６の凹部５に嵌合することによ
りフオーク２の左右方向の移動が規制されてい
た。しかし、この構成では、単にフオーク２の前
後移動及び左右方向の移動を防ぐのみで、かなり
のクリアランスを有しており、しかも強度不足で
あり、溶接部分が破損したりする危険性があつ
た。

〈目 的〉 本考案は、上記に鑑み、強度的にも優れかつ着
脱が容易で安全性に優れたフオークストツパー装
置の提供を目的としている。

〈実施例〉 以下、本考案の一実施例を第２図ないし第４図
に基づいて説明すると、昇降自在なフインガーバ
ー１の上支持杆１０にフオーク２の垂直部３上端
が係合され、該フインガーバー１の下当接板４に
フオーク２の垂直部３の背面３ａが当接された荷
役装置において、前記下当接板４の上端面４ａに
一定間隔Ｂで多数の係合突起１２が左右方向に形
成されると共に隣接する突起同志の外端面１２ａ
間距離Ｄがフオーク垂直部３の左右幅Ｃより大に
形成され、前記フオーク２を前記下当接板４に取
付けるための平面視コ字形ストツパー１３が設け
られ、該ストツパー１３の左右両側片１４の内側
面１４ａに前記突起１２に係合するための係合用
切欠１５が形成され、該ストツパー１３は、その
内側面１４ａ，１６ａが前記フオーク垂直部３の
前面３ｂ及び左右両側面３ｃに当接するよう該フ
オーク２に着脱自在に嵌合され、前記切欠１５が
前記突起１２に係合されたものである。

前記ストツパー１３は、前片１６及び左右両側
片１４から構成され（重量５Kg）、前記角状切欠
１５の内端面間距離Ｄは前記隣接する係合突起１
２の外端面１２ａ間距離Ｄと等寸法に形成され
る。またストツパー１３は、前片１６の内側面１
６ａと切欠１５の下当接板４側の後端面１５ｂと
の間の距離Ｅが、フオーク２の下当接板４への当
接状態で、フオーク２の垂直部３の前面３ｂと係
合突起１２の後端面１２ｂとの間の距離と等寸法
とされている。また係合突起１２は、下当接板４
の上端面４ａに角柱状に形成され、隣接する係合
突起１２との一定間隔Ｂは前記左右両側片１４が
嵌入可能な寸法とされている。

なお上支持杆１０は断面円形に形成され、フオ
ーク２の上端に、該上支持杆１０の上半部に係合
する半円形凹部１７ａを有する係合部１７が形成
されている。

上記構成において、フオーク２はその上端係合
部１７を上支持杆１０に係合し、フオーク２の垂
直部３の背面３ａをフインガーバー１の下当接板
４に当接する。そしてフオーク２の下当接板４の
上側で、ストツパー１３をフオーク２の前方から
フオーク２の垂直部３に係合し、ストツパー１３
の内側面１４ａ，１６ａを垂直部３の前面３ｂ及
び左右の側面３ｃに当接する。次にストツパー１
３を垂直部３に沿つて下降して左右両側片１４の
切欠１５を下当接板４の係合突起１２に係合す
る。

このようにすると、ストツパー１３の前片１６
が垂直部３の前面３ｂに当接し、切欠１５に係合
突起１２が嵌合するため、フオーク２の前後方向
の移動は阻止される。またフオーク２の垂直部３
の左右側面３ｃは、ストツパー１３の左右両側片
１４に当接しており、切欠１５も係合突起１２の
外端面１２ａに当接しているため、フオーク２の
前後方向及び左右方向の移動が阻止される。従つ
てフオーク２は上下方向以外はほとんど固定でき
るので、ドラムＡ等をフオーク２で扱う場合、左
右方向の力Ｆ１及び回転モーメントＦ２がかかつ
てもフオーク２の移動が阻止される。

なおストツパー１３の前片１６がフオーク２の
前面３ｂより少し張り出していても、扱い物がド
ラムＡ等のときは、垂直部３の前面３ｂと扱い物
との間に隙間をあけた状態で使用する場合が多い
ので何ら支障がない。

〈効 果〉 以上の説明から明らかな通り、本考案は、昇降
自在なフインガーバーの上支持杆にフオークの垂
直部上端が係合され、該フインガーバーの下当接
板にフオークの垂直部の背面が当接された荷役装
置において、前記下当接板の上端面に一定間隔で
多数の係合突起が左右方向に形成されると共に隣
接する突起同志の外端面間距離がフオーク垂直部
の左右幅より大に形成され、前記フオークを前記
下当接板に取付けるための平面視コ字形ストツパ
ーが設けられ、該ストツパーの左右両側片の内側
面に前記突起に係合するための係合用切欠が形成
され、該ストツパーは、その内側面が前記フオー
ク垂直部の前面及び左右両側面に当接するよう該
フオークに着脱自在に嵌合され、前記切欠が前記
突起に係合されたものである。

従つて本考案によると、ストツパーはフオーク
垂直部の前面から嵌め込み、係合突起に嵌込むた
め、着脱が容易でかつ強度的にも優れ、安全な作
業が行い得るといつた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のフオークストツパー装置の背面
斜視図、第２図は円形扱い物を荷役する荷役装置
の斜視図、第３図は本考案の一実施例を示すフオ
ークストツパー装置の背面斜視図、第４図は同要
部平面断面図である。 Ｂ：間隔、Ｃ：フオーク垂直部の左右幅、Ｄ：
突起の外端面間距離、１：フインガーバー、２：
フオーク、３：垂直部、３ａ：背面、３ｂ：前
面、３ｃ：側面、４：下当接板、１２：係合突
起、１２ａ：外端面、１３：ストツパー、１４：
左右両側片、１４ａ，１６ａ：内側面、１５：係
合用切欠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 昇降自在なフインガーバー１の上支持杆１０に
   フオーク２の垂直部３上端が係合され、該フイン
   ガーバー１の下当接板４にフオーク２の垂直部３
   の背面３ａが当接された荷役装置において、前記
   下当接板４の上端面４ａに一定間隔Ｂで多数の係
   合突起１２が左右方向に形成されると共に隣接す
   る突起同志の外端面１２ａ間距離Ｄがフオーク垂
   直部３の左右幅Ｃより大に形成され、前記フオー
   ク２を前記下当接板４に取付けるための平面視コ
   字形ストツパー１３が設けられ、該ストツパー１
   ３の左右両側片１４の内側面１４ａに前記突起１
   ２に係合するための係合用切欠１５が形成され、
   該ストツパー１３は、その内側面１４ａ，１６ａ
   が前記フオーク垂直部３の前面３ｂ及び左右両側
   面３ｃに当接するよう該フオーク２に着脱自在に
   嵌合され、前記切欠１５が前記突起１２に係合さ
   れたことを特徴とするフオークストツパー装置。