JPS6245801B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の目的） 本発明は軽く制動を掛けられた先行ベニヤ単板
の後端縁に対し、事前に溶融ホツトメルト樹脂等
の接着剤を塗布した後続ベニヤ単板の前端縁を衝
突させてこれを押出し、且つその押出過程で先行
ベニヤ単板の表面に溶融ホツトメルト接着糸を貼
着固化してすだれ状の横はぎ製品を得るようにし
た押出方式の単板横はぎ機の改良に係るものであ
つて、その目的とする所はこの種押出方式の単板
横はぎ機は制止状態にある先行ベニヤ単板の後端
縁に対し所定の搬送速度で後続ベニヤ単板の前端
縁が衝突してこれを押出すように動作するので、
その衝突押出動作の際に強大な挫屈作用が衝合部
に働いてベニヤ単板の材質を損傷することから薄
いベニヤ単板、特に２mm厚以下のベニヤ単板の押
出方式による横はぎ動作は挫屈作用による板詰り
等を発生して機能の安定性にも欠け、また挫屈作
用による衝合端縁の破損やオーバーラツプの発生
等もあつて製品の品質を劣化する重大な難点があ
つたものであるから、この種押出方式の単板横は
ぎ機の衝突押出動作の際の挫屈作用を最少に留め
る可く、先行ベニヤ単板の押出時に呼応してこれ
に応動的な回転力を付与することが出来る応動搬
出装置を付加して従来装置の難点を悉く払拭しよ
うとしたものである。

（発明の構成） 本発明はその実施の一例を図示するように、前
端縁に溶融ホツトメルト樹脂等の接着剤１を塗布
した小巾のベニヤ単板２ａ，２ｂを前段工程から
搬入自在にレール部材等からなる固定シユー３上
に水平に懸架したチエンコンベアー等からなる下
段コンベアー４と、該下段コンベアー４の上方に
並行に対峙したチエンコンベアー等からなる上段
コンベアー５と、該上段コンベアー５の前半部に
押圧自在に内設した後続ベニヤ単板２ａに押出力
を付与するレール部材等からなる第１の可動シユ
ー６と、前記上段コンベアー５の後半部の列間に
摺動自在に架設した先行ベニヤ単板２ｂに制動力
を付与するレール部材等からなる第２の可動シユ
ー７と、該第２の可動シユー７の付近の前記下段
コンベアー４の後半部の列間に直列に架設した溶
融ホツトメルト樹脂等を合繊糸等の糸８ａに含浸
した接着糸８ｂを先行ベニヤ単板２ｂの表面に貼
着して固化させる加熱体を内装した鏝等からなる
糸ノズル９及び冷却用ローラー１０からなる押出
方式の単板横はぎ機に於て、前記冷却用ローラー
１０の上方にエアーシリンダー１１等を装着した
加圧及び除圧制御可能な押圧ローラー１２を架設
すると共に前記第２の可動シユー７の手前に単板
検知器１３を架設して前記冷却用ローラーおよび
押圧ローラーの挾圧回転駆動により押出過程の先
行ベニヤ単板２ｂを強制的に後段工程へ搬出自在
に構成し、且つ前記冷却用ローラー１０を前記上
下段コンベアー４，５に常時等速回動自在に連結
構成した単板横はぎ機に於ける応動搬出装置であ
る。

即ち本発明は上下段コンベアー４，５と等速度
的に回動する冷却用ローラー１０の上方に該冷却
用ローラー１０と共に先行ベニヤ単板２ｂを上下
から挾んでこれを押出速度に呼応して応動的に後
段工程へ、例えば後段の定寸切断工程等へ向けて
応動的に搬出可能に押圧ローラー１２を架設する
と共に、該押圧ローラー１２に加圧力及び除圧力
を付与するエアーシリンダー１１を装着する。ま
た該エアーシリンダー１１には前記第２の可動シ
ユー７の手前に架設した単板検知器１３を接続し
て、該単板検知器１３が後続ベニヤ単板２ａの前
端縁を検知する都度前記エアーシリンダー１１を
加圧し、また該後続ベニヤ単板２ａが単板検知器
１３を通過し終る都度前記エアーシリンダー１１
を除圧し、以つて前記先行ベニヤ単板２ｂの後端
縁に後続ベニヤ単板２ａの前端縁が衝突する際に
呼応する冷却用ローラー１０及び押圧ローラー１
２の応動回転力によつて押出時の強大な挫屈作用
の発生を安全に廻避し、また後続ベニヤ単板２ａ
の全部に押出力を付与している前段の第１の可動
シユー６の部位から押出過程の後続ベニヤ単板２
ａが外れると前記冷却用ローラー１０の常時回動
による押圧ローラー１２の従動回動も第２の可動
シユー７の自重による軽い制動力によつて直ちに
制止され、即ち後続ベニヤ単板２ａの押出動作も
それによつて直ちに制止されて、今度は後続ベニ
ヤ単板２ａが先行ベニヤ単板２ｂとなつて一連の
安全な応動搬出動作を終了するものである。

尚、図中１４は糸ノズル９の器内に溶融ホツト
メルト樹脂等を導入する配管、１５ａ，１５ｂは
第１及び第２の可動シユー６，７のリンク機構で
ある。

（発明の効果） 本発明は叙上のように先行ベニヤ単板２ｂの押
出時に呼応してこれに押圧ローラーとの挾圧動作
により応動的な回転力を付与することが出来る常
時回動の冷却用ローラー１０と前記押圧ローラー
の加圧及び除圧制御用のエアーシリンダー１１と
前記エアーシリンダーの作動指令発信用の単板検
知器１３からなる応動搬出装置を押出方式の単板
横はぎ機に付加したものであるから、先行ベニヤ
単板２ｂと後続ベニヤ単板２ａの衝突押出動作の
際の挫屈作用を最少に留めることが始めて可能に
なつたものであり、従来装置に薄いベニヤ単板を
通した場合の挫屈作用による板詰り等の機能障害
や、挫屈作用による衝合端縁の破損及びオーバー
ラツプの発生等の品質劣化を悉く払拭することが
出来た実施効果の極めて顕著な発明である。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施の一例を示すものであつて、
第１図は側面図、第２図は平面図である。 １…接着剤、２ａ，２ｂ…ベニヤ単板、３…固
定シユー、４…下段コンベアー、５…上段コンベ
アー、６…第１の可動シユー、７…第２の可動シ
ユー、８ａ…糸、８ｂ…接着糸、９…糸ノズル、
１０…冷却用ローラー、１１…エアーシンダー、
１２…押圧ローラー、１３…単板検知器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 前端縁に溶融ホツトメルト樹脂等の接着剤を
   塗布した小巾のベニヤ単板を前段工程から搬入自
   在に固定シユー上に水平に懸架した下段コンベア
   ーと、該下段コンベアーの上方に並行に対峙した
   上段コンベアーと、該上段コンベアーの前半部に
   押圧自在に内設した後続ベニヤ単板に押出力を付
   与する第１の可動シユーと、前記上段コンベアー
   の後半部の列間に摺動自在に架設した先行ベニヤ
   単板に制動力を付与する第２の可動シユーと、該
   第２の可動シユーの付近の前記下段コンベアーの
   後半部の列間に直列に架設した溶融ホツトメルト
   樹脂等を糸に含浸した接着糸を先行ベニヤ単板の
   表面に貼着して固化させる糸ノズル及び冷却用ロ
   ーラーからなる押出方式の単板横はぎ機に於て、
   前記冷却用ローラーの上方にエアーシリンダー等
   を装着した加圧及び除圧制御可能な押圧ローラー
   を架設すると共に前記第２の可動シユーの手前に
   単板検知器を架設して前記冷却用ローラーおよび
   押圧ローラーの挾圧回転駆動により押出過程の先
   行ベニヤ単板を強制的に後段工程へ搬出自在に構
   成し、且つ前記冷却用ローラーを前記上下段コン
   ベアーに常時等速回動自在に連結構成したことを
   特徴とする単板横はぎ機に於ける応動搬出装置。