JPS6245443Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 配電盤にはカツトフリー型モザイクパネルと称
し、第２図に示すような方形枠状の中空ブロツク
を多数連結し第１図に示すような碁盤目状のパネ
ル枠Ａを構成し、その桝路Ｂに必要な計器類を配
置収納するとともに、それ以外の桝路表面にはプ
ラスチツクあるいは金属製のタイルＣを嵌め込む
ものが知られている。

本考案は、このようなパネル枠Ａを配電盤の外
装体であるケーシングに組込む際パネル枠Ａを所
定位置に正確に配設するための調整装置に関する
ものである。

以下、本考案の実施例を添付の図面に基づいて
説明する。

パネル枠Ａを構成する中空ブロツク１１は、金
属またはプラスチツクなどで方形枠状に成型した
ものであつて、その四隅には表裏両側から一定の
幅に亘つて所定深さだけ切込み２を設け、また前
後の切込み２，２の残余の部分の稜線部分は円弧
状に窪ませて切欠面３を設けてある。

従つて、中空ブロツク１，１を縦横連続的に多
数配列すると、各中空ブロツクが突き合せられる
部分において、第４図に示すように各中空ブロツ
クの切欠面３，３によつて表側から裏側に貫通す
る空所ａが形成される。

そして、多数の中空ブロツクを連結するには空
所ａに裏側から連結用ボルト４を挿通し表側から
ナツト６を螺着することによつて容易に行なうこ
とができる。つまり、第３図に示すように十字形
の頭部４ａを有する連結用ボルトに、四方に掛爪
５ａを形成した座金を介在させ裏側において掛爪
５ａを四方の中空ブロツク１，１に掛合するとと
もに、表側に突出する連結用ボルト４の螺子部４
ｂにも同じ座金５を嵌め込み掛爪５ａをそれぞれ
中空ブロツクに掛合した上でナツト６を締付ける
と第５図に示すように隣接する中空ブロツクが互
いに強固に連結されることとなる。

図示実施例においては、座金５とナツト６の間
に連結用ボルトの頭部と同じ十字形の角座金７を
介在してある。

このようにして中空ブロツクを四方に結合して
行けば大きなパネル枠Ａを組み立てることができ
る訳であるが、周辺部においては膨出部を形成し
た当て板を補助的に当接して中間部分と同じよう
に連結用ボルトで結合できるようにする。

中空ブロツクを連結して組み立てた大きなパネ
ル枠Ａを配電盤の外装体であるケーシング１０内
に組み込むには、第５図に示すように連結用ボル
ト４の頭部４ａの中心線上に雌螺子８を設けてお
き、これに固定用のスタツトボルト９を螺着し、
第６図に示すようにスタツトボルト９の基端部を
ケーシング１０の背面フレーム１０ａに固定する
ことによつて行なうことができる。

そして、ケーシング１０の表面板１０ｂには大
きな窓１１を穿設しておき、パネル枠Ａによつて
構成されるパネルが該窓に嵌め込まれるようにす
る。

窓１１内に位置するパネルの表面、即ちパネル
枠Ａに装着したタイルＣが表面板１０ｂと面一と
なるようにするには、あらかじめ適当な寸法のス
タツトボルト９を用いるのは勿論であるがスタツ
トボルトを回転させてスタツトボルト９と連結用
ボルトの螺合寸法を適宜変更しパネル枠全体を進
退させることによつて正確に調整することができ
る。

ところが、以上述べた方法のみでは必ずしもパ
ネル枠（面）が表面板１０ｂの窓１１の中心に位
置するとは限らない。特に上下の位置調整を行な
うことは困難である。

そこで、本考案は外周方に位置する連結用ボル
ト４を利用してパネル枠の位置、つまり窓１１と
パネル面（最外周のパネル）との隙間Ｘを調節で
きるようにする。

前述したように連結用ボルト４の頭部４ａには
雌螺子８を穿設してある。そこで、第７図，第８
図に示すようにボルト１２を用いて断面略Ｌ字状
の金具１３を連結用ボルトの頭部４ａに取付け
る。そして、パネルの外方に面する金具１３の折
曲片１３ａ（図面上水平となる）に調整ボルト１
４を螺着し、その先端は折曲片１３ａを貫通して
ケーシングの一部であるケーシングフレーム１０
ｃに当接せしめる。

しかして、調整ボルト１４を折曲片１３ａに対
して進退させることによつてパネル枠を移動させ
隙間Ｘを調節することができる。

この隙間Ｘ調節のための金具１３は、パネル枠
Ａの上下の辺部または上下左右の周辺部にそれぞ
れ所定間隔をおいて１または２個所以上設けるこ
とができる。

調整ボルト１４にはロツクナツト１５を介在さ
せしつかりと固定できるようにしてある。

また、図面上断面Ｌ字形としてあるケーシング
フレーム１０ｃはどのようなものでもよく、要は
ケーシング１０の一部に調整ボルト１４の先端が
支受されればよい。

本考案カツトフリー型モザイクパネルにおける
パネル枠取付位置調整装置によれば、ケーシング
の窓に対しパネル枠を正確に位置させることがで
き、そしてこの調整装置は中空ブロツクを結合す
るための連結用ボルトの頭部に穿設した雌ネジを
利用し、極めて簡単に取付けることができる。

また、パネル枠Ａを調整ボルトで支受すること
となる結果、より強固なパネルとすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案カツトフリー型モザイクパネ
ルにおけるパネル枠取付位置調整装置を説明する
ためのもので、第１図はカツトフリー型モザイク
パネルの一例を示す一部分のみの正面図、第２図
は中空ブロツクの斜視図、第３図は中空ブロツク
の連結部分の構造を示す分解斜視図、第４図は連
結用ボルト挿通前の状態を示す中空ブロツク結合
部分の平面図、第５図は中空ブロツク結合部分の
縦断面図、第６図はカツトフリー型モザイクパネ
ルの一部縦断の側面図、第７図，第８図は調整装
置部分のみを示すものであつて、第７図は一部縦
断の側面図、第８図は背面図、である。 １…中空ブロツク、４…連結用ボルト、４ａ…
頭部、８…雌螺子、９…スタツトボルト、１０…
ケーシング、１０ａ…背面フレーム、１０ｂ…表
面板、１０ｃ…ケーシングフレーム、１１…窓、
１２…ボルト、１３…金具、１３ａ…折曲片、１
４…調整ボルト、Ａ…パネル枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 角筒状に成型した複数の中空ブロツク１，１を
   連結用ボルト４を用いて機械的に連結して一体的
   なパネル枠Ａを構成し、該連結用ボルト４の頭部
   ４ａの中心線上に雌ネジ８を穿設し、これにスタ
   ツトボルト９の先端を螺着するとともに、ケーシ
   ング１０の一部にスタツトボルト９の基部を固定
   することによつてケーシング１０の表面板１０ａ
   に穿設した窓１１部分にパネル枠Ａによつて形成
   されるパネルを配設する配電盤において、パネル
   枠Ａの周辺部に位置する連結用ボルト４の頭部４
   ａにボルト１２を用いて断面略Ｌ字形の金具１３
   を取付け、該金具１３の折曲片１３ａに調整ボル
   ト１４を螺着し、その先端をケーシング１０の一
   部に当接せしめることを特徴とするカツトフリー
   型モザイクパネルにおけるパネル枠取付位置調整
   装置。