JPS6245403A

JPS6245403A - 圧延材の反り防止方法

Info

Publication number: JPS6245403A
Application number: JP18817285A
Authority: JP
Inventors: Toshiyuki Ooka; 大岡　俊之; Kenjiro Shigematsu; 重松　健二郎
Original assignee: Sumitomo Metal Industries Ltd
Current assignee: Nippon Steel Corp
Priority date: 1985-08-26
Filing date: 1985-08-26
Publication date: 1987-02-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、鋼材を熱間圧延する際に発生する圧延材の
反りを防止する方法、特に分塊圧延、厚板圧延での粗圧
延および仕上圧延において圧延中に発生する反りを効果
的に防止する方法に関する。

従来技術とその問題点鋼板の熱間圧延においては、圧延材の上下の温度差、圧
延材の材質、圧延機とローラ一部との相対的な位置関係
、圧延機の上下のワークロールのロール径等、種々の条
件によって上反りあるいは下反りが発生する。

上反りが発生した場合、反りの量が大きすぎると圧延機
本体に材料端部が衝突し、圧延機本体を破損してしまう
事故につながり、また、反りが小さい場合でも次バスあ
るいは次スタンドへの噛込みが不能となり形状修正を余
儀なくされる。また、下反りが大きい場合には、テーブ
ルローラー間に圧延材先端が入り込んでしまい移送不能
になってしまう。

このような圧延中に発生する上反りや下反りを防止する
方法としては、例えば、圧延機の上下のロールの回転数
を変えて圧延する方法（異速圧延）（特開昭５２−１１
７８５８）　、上下のロールの径を変えて圧延する方法
（特開昭５８−１９２６０８．特開昭５８−１９２６０
５＞　、テーブルローラーに対して圧延暎のワークロー
ルの位置を変える方法（パスライン調整法）（特開昭５
９−１６３００２　＞等が知られている。

しかし、上下のロール径を替えて圧延する方法は、圧延
材の材質が変わるごとに圧延機のロ＝ル替えを行なわね
ばならず、手間がかかり過ぎて実用的でない。また、上
下のロール回転数を替えて圧延する方法は、圧延機駆動
モーターを精度よく制御しなければならず、サイリスタ
化あるいはコンピューターによる制御が必要となり、設
備費用がかさむ欠点がある。また、パスラインの調整を
行なう方法では、ロールの上下動は油圧あるいは電動で
実施するが、ロールバランス等のゼロ調整ができないた
め、厚み精度が犠牲になってし・ようという問題がある
。また、圧延中のパス間において自由に上下ざぜること
は、ゼロ調整に時間がかかり過ぎてしまい、圧延材の温
度低下を招いてしまう。

ざらに、これらの方法は、反り発生の大きい材料、例え
ば２種類以上の金属を結合させたクラツド鋼のようなも
の（こ対して（」、十分に反り発生を防止できないとい
う難点がある。

発明の目的この発明は、前記従来の問題点を解決するためになされ
たもので、被圧延材を加熱することによって、圧延中に
発生する反りを効果的に防止し得る方法を提案すること
を目的とするものでおる。

発明の構成この発明に係る圧延材の反り防止方法は、鋼材を熱間圧
延するに際し、圧延のパス間あるいはスタンド間におい
て被圧延材の上面あるいは下面のいずれか一方、または
両方より加熱することにより、圧延材の上下面の温度を
均一化させる、あるいは上下面間に特定の温度分布を生
じさせて反りを防止することを特徴とするものでおる。

以下、この発明方法について詳細に説明する。

鋼板を熱間圧延する場合は、厚板の場合では１あるいは
２スタンドにより繰返し圧延が実施され、熱延の場合で
は、５スタンド以上でタンデム圧延が実施されるが、い
ずれの場合も圧延材はデープルローラーにより搬送され
るため、テーブルローラー自体も加熱された圧延材との
接触による熱伝達によって加熱されることになり、圧延
材の上面と下面とを比較すると、上面では対流ヤ）輻射
により温度低下が大きいのに対し、下面はテーブルロー
ラーのローラー自体の温度が高いため、温度低下は小さ
い。このため、圧延材の上下面では温度差が生じてしま
う。例えば、通常の材料（鋼）では、温度差による反り
の発生が小さいか、ステンレスやＴｉ合金等の変形抵抗
の大きな材料になると、上下面の温度差により圧延実施
時に上下面での伸びに差が生じ、大きな反りが発生する
。

また、クラツド鋼のように２種類以上の金属を結合させ
たものでは、金属特有の変形抵抗や伸びに差が必るため
、上下面で均一な温度状態であっても圧延時には反りが
発生してしまう。

そこで、この発明は、上記の問題を解決する方法として
、圧延のパス間あるいはスタンド間で被圧延材の上面あ
るいは下面を加熱することにより、被圧延材の上下面の
温度差をなくし均一化するか、もしくはクラツド鋼のよ
うに２種類以上の異種金属を張り合せたような鋼材の場
合は加熱により特定の温度分布を生じさせることにより
、圧延中に発生する反りを防止する方法をこうじたので
ある。

第１図はこの発明方法を実施するための装置例を示す概
略図でおり、（１）は４段圧延機で、（２）はワークロ
ール、（３）はバックアップロール、（４）はテーブル
ローラー、（５）は誘導加熱コイル、（６）は被圧延材
を示す。

すなわち、４段圧延機により圧延された被圧延材はパス
終了後にテーブルローラー（４）により搬送され、ここ
ではオンラインに設置されている誘導加熱コイル（５）
により片面加熱を実施する。

なお、両面加熱を実施する場合は加熱装置を被圧延材の
両面側に設置して行なう。また、この再加熱はオンライ
ンに限らずオフラインで実施してもよい。

ここで、被圧延材の上面と下面の温度を均一化させる場
合は、温度計（図示せず〉により被圧延材の上下面の温
度を測定し、その測温値から温度差を求め、その温度差
に応じて誘導加熱コイル（５）により被圧延材の上面を
加熱し均一温度とする。また、例えば上下２種類の異種
金属からなるクラツド鋼の場合は、上面側と下面側の材
質の変形抵抗に応じて加熱することにより、上下面間の
変形抵抗差をなくし、反りの発生を防止する。

以下に、この発明の実施例を示す。

実施例１通常のステンレス（５ｕｓ３０４　）からなる厚み１２
０ｍのスラブを１５＃の板厚に圧延する場合に、３０゜
−→２７．に圧延するパスにおいて上下面の温度差が４
０度おったので、オンラインに設けた誘導加熱コイルに
て被圧延材の上面を加熱し温度差をなくして次パスの圧
延を実施した。その結果、従来４０゜の反りが発生して
いたのが８簡の反りしか発生せず、以降最終パスまで円
滑に圧延を実施することができた。

実施例２下面に通常の４０キロ鋼（ｓｓ４１）　、上面に５ＵＳ
３０４を張り合せたクラッドで、厚み１５０ｒａのスラ
ブを２５簡の板厚に圧延する場合に、３Ｑ！！！！？！
→？７順に圧延するパスにおいては、第３図に示すよう
な上下面の温度差でおったものを、誘導加熱コイルを使
用して被圧延材を加熱した。その際、第２図に示すよう
に、５Ｓ４１と５ＩＪＳ３０４の変形抵抗曲線図から変
形抵抗値ラインへまたは、同ラインＢと変形抵抗曲線の
交点の温度まで加熱して上下面の変形抵抗差をなくし、
次バスの圧延を実施した。その結果、従来では第３図に
示すように８０ｍの反りが発生していたが、この発明に
より１５ｍの反りしか発生ゼず、以降円滑に最終パスま
での圧延を終了することができた。

発明の詳細な説明したごとく、この発明は圧延のパス間、あるいは
スタンド間において被圧延材の上面おるいは下面、また
は両面を加熱することにより、被圧延材の上下面の温度
を均一化、おるいは特定の温度分布を生じさせて、圧延
中に発生する反りを軽減する方法であるから、従来のよ
うな手間を要せず、また設備費用がかさむこともなく、
精度よく反りを防止することができる。特にこの発明方
法は、クラツド鋼のように２種類以上の巽種金屈かうな
る鋼材を圧延する場合に大なる効果を秦するものでおる
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明方法を実施するための装置例を示す概
略図、第２図はこの発明の実施例２における供試鋼の変
形抵抗曲線を示す図、第３図は同じ〈実施例２における
上下の温度分布と反り発生状況を示す図でおる。１・・・４段圧延機、２・・・ワークロール、３・・・
バックアップロール、４・・・テーブルローラー、５・
・・誘導加熱コイル、６・・・被圧延材。出願人　　住友金屈工業株式会社第１図第２図温度（°Ｃ）第３図

Claims

【特許請求の範囲】

鋼材の熱間圧延において、圧延のパス間あるいはスタン
ド間において被圧延材の上面あるいは下面のいずれか一
方、または両方より加熱することを特徴とする圧延材の
反り防止方法。