JPS6244296Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、強制通風式冷蔵庫に係り、特にフア
ンとその前面に位置するフアングリルの改良に関
するものである。

従来、この種フアングリル１０は第３，４図に
示すようにABS等のプラスチツク材料にて真空
成形加工により形成された内箱３とフアングリル
のフランジ部１０ｃの全面において、当接してお
りフアン９により高速で吹き出された冷気がフア
ングリル１０にぶつかり、その振動がそのまま内
箱３に伝わり、箱体自体が振動し、フアン音が高
くなるという問題が生じていた。

本考案は、前記従来の欠点を除去することを目
的とするもので、以下図示実施例について、本考
案を詳細に説明する。

すなわち図において、１は冷蔵庫本体、２はこ
の本体を構成する外箱、３はABS等のプラスチ
ツク材料にて真空成形加工された内箱、４は中仕
切部で、本体内部を冷凍食品を貯蔵する冷凍室５
と生鮮食品を保存する冷蔵室６とに区画してい
る。７は上記外箱２及び内箱３の間に充填された
ポリウレタンフオーム等の発泡断熱材、８は冷凍
室５の背壁に近接して設置した冷却器、９はこの
冷却器８の上方に設置したフアン、１０は冷凍室
５の後部を区画するフアングリルで、その上下に
冷気の吹出口１０ａ及び吹込口１０ｂをそれぞれ
開口している。このフアングリル１０と内箱３と
が接しているフランジ部１０ｃに突出形成された
凸部１０ｄを設け、その凸部において、内箱３と
部分的に当接されている。なお１０ｅはフアング
リルの周縁に形成した突起で、内箱３に開口した
穴に係合しフアングリルを固定している。

次に本考案の作用を説明すると、フアングリル
１０の吹込口１０ｂより、吹込まれた空気は冷却
器８により冷却され、冷気循環用のフアン９によ
り冷凍室５に吹出され、冷凍室５内部は、所定温
度に冷却される。

また冷気循環用のフアン９により、冷気の一部
は背面ダクト１１を通り、冷蔵室６内に流下され
冷蔵室６内部は食品の貯蔵に最適な温度に冷却保
持される。

以上のように冷却器８で冷却された冷気がフア
ン９により高速で冷凍室５吹出される際、その高
速冷気がフアングリル１０にぶつかり、フアング
リル１０が振動するが内箱３とフアングリル１０
が当接する部分に局部的に凸部１０ｄを設け、内
箱３とフアングリル１０の当接部分をその凸部の
みとしている。このためフアングリル１０の振動
が内箱３に伝わるのを緩和している。

考案者によりフアンの騒音について実測したと
ころフアンの同一回転数において従来品に比べて
1.5〜2.0dB程度、音レベルを低減することがで
き、使用者に不快感を抱かせないものであつた。

本考案は以上述べたように構成したので、騒音
を低減することができる。

また、従来の場合、内箱やフアングリルの成形
の際寸法のばらつきがあるため、接触部が、かな
り製品によりばらつきを生じ、音レベルが安定し
なかつたが本考案による凸部で局部的に接触させ
ることにより、安定した品質を得られるなど種々
の実用性効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による冷蔵庫を扉を開いて示
す正面図、第２図は第１図の−線の断面図、
第３図は第２図の−線の断面図、第４図は第
３図の−線の断面図、第５図は３図に相当す
る従来の取付け構造を示す要部断面図、第６図は
第５図の−線の断面図である。 なお、図中同一符号は同一、または相当部分を
示し、１は冷蔵庫本体、３は内箱、５は冷凍室、
６は冷蔵室、１０はフアングリル、１０ｃはフラ
ンジ部、１０ｄは凸部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷蔵庫の本体内部を中仕切部で区画形成した冷
   凍室と冷蔵室を備え、送風フアンで冷気を送付す
   る強制通風式の冷凍冷蔵庫において、上記冷凍室
   背面に位置し、上下に冷気の吹出口及び吹込口を
   それぞれ開口しているフアングリル、このフアン
   グリルの内箱に接するフランジ部に突出形成され
   た凸部を設けたことを特徴とする冷凍冷蔵庫。